JPH0674157B2 - プリント層焼付け曲板ガラスの製造方法 - Google Patents
プリント層焼付け曲板ガラスの製造方法Info
- Publication number
- JPH0674157B2 JPH0674157B2 JP62177235A JP17723587A JPH0674157B2 JP H0674157 B2 JPH0674157 B2 JP H0674157B2 JP 62177235 A JP62177235 A JP 62177235A JP 17723587 A JP17723587 A JP 17723587A JP H0674157 B2 JPH0674157 B2 JP H0674157B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink
- glass
- printed
- glass plate
- release agent
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Re-Forming, After-Treatment, Cutting And Transporting Of Glass Products (AREA)
- Surface Treatment Of Glass (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、セラミックカラーエナメルインクや導電性エ
ナメルインクなどのプリント層が焼付られてなるプリン
ト層焼付け曲板ガラス [従来の技術] ガラス板面への焼付け用エナメルインクがプリントされ
たガラス板を加熱して成形型で押すことにより成形して
曲板ガラスを製造する方法において、従来は成形後の型
離れを良くするために、 (1)エナメルインクの改良。
ナメルインクなどのプリント層が焼付られてなるプリン
ト層焼付け曲板ガラス [従来の技術] ガラス板面への焼付け用エナメルインクがプリントされ
たガラス板を加熱して成形型で押すことにより成形して
曲板ガラスを製造する方法において、従来は成形後の型
離れを良くするために、 (1)エナメルインクの改良。
(2)ガラス板成形時の成形型で押す力を弱める。
(3)ガラス板と成形型に離形剤を散布する。
等の方法がとられてきた。
(1)については、エナメルインクにアルミナ、ジルコ
ニア等のフィラーを混ぜることにより、インクの焼成表
面をマット状(ザラザラした状態)にする方法等があ
り、また(3)については、窒化ホウ素、酸化マグネシ
ウム等の粉末状、又は懸濁液状の離形剤をガラス板また
は成形型にスプレー、又はふるいでかける等の方法を行
ってきた。(2)については、目標とする形状を逸脱し
ない範囲で、プレスする力を抑えてきた。
ニア等のフィラーを混ぜることにより、インクの焼成表
面をマット状(ザラザラした状態)にする方法等があ
り、また(3)については、窒化ホウ素、酸化マグネシ
ウム等の粉末状、又は懸濁液状の離形剤をガラス板また
は成形型にスプレー、又はふるいでかける等の方法を行
ってきた。(2)については、目標とする形状を逸脱し
ない範囲で、プレスする力を抑えてきた。
以上のような方法で、従来は型離れを良くすることがで
きた。ところが、近年になり、目標とするガラス板の曲
形状が複雑になり、また、精度も高いものが要求されて
おり、前述の(2)のようにプレス圧を小さくすること
が不可能になってきたばかりか、より大きな力でガラス
板を押す必要が生じてきた。また離形剤を散布する方法
は、離形剤がプリント部以外のガラス板の透明視界域に
も散布され、離形剤を除去したあとでも歪が残ることが
ある。とくにスプレー等を使用すると、スプレーの溶媒
による作用で、当該ガラス板のプリントに導電性銀イン
クを使用している場合、銀によるイエローシャドウ(に
じみ)が激しくなり、著しく外観を損ねる。
きた。ところが、近年になり、目標とするガラス板の曲
形状が複雑になり、また、精度も高いものが要求されて
おり、前述の(2)のようにプレス圧を小さくすること
が不可能になってきたばかりか、より大きな力でガラス
板を押す必要が生じてきた。また離形剤を散布する方法
は、離形剤がプリント部以外のガラス板の透明視界域に
も散布され、離形剤を除去したあとでも歪が残ることが
ある。とくにスプレー等を使用すると、スプレーの溶媒
による作用で、当該ガラス板のプリントに導電性銀イン
クを使用している場合、銀によるイエローシャドウ(に
じみ)が激しくなり、著しく外観を損ねる。
一方離形剤をまったく使用せず、(1)にあるエナメル
インクの改良のみでは、プレス圧の強い成形の場合、ほ
とんど型離れはよくならない。
インクの改良のみでは、プレス圧の強い成形の場合、ほ
とんど型離れはよくならない。
すなわち、ガラス板の曲げ形状の複雑化、高精度化に対
応できる成形後の型離れ方法が得られていなかった。
応できる成形後の型離れ方法が得られていなかった。
[発明の解決しようとする問題点] 本発明の目的は、従来技術が有していた前述の欠点を解
消しようとするものである。
消しようとするものである。
すなわち、前述の説明でもをわかるように、複雑、高精
度なガラス板形状に対応できる型離れ改良方法として
は、離形剤の塗布が必要であるが、光学品質、外観を損
ねずにかつ効率よく離形剤を塗布することができなかっ
たという点を解消しようとするものである。
度なガラス板形状に対応できる型離れ改良方法として
は、離形剤の塗布が必要であるが、光学品質、外観を損
ねずにかつ効率よく離形剤を塗布することができなかっ
たという点を解消しようとするものである。
[問題点を解決するための手段] 本発明は前述の問題点を解決すべくなされたものであ
り、ガラス板面の所定部分にセラミックカラーエナメル
インクや導電性エナメルインクなどのエナメルインクを
プリンエートし、ガラス板をガラス板の曲げ加工温度ま
で加熱し、次いで成形型により曲げ加工し、エナメルイ
ンクのプリント層がガラス板面に焼付けられたプリント
層焼付け曲板ガラスの製造方法において、ガラス板の曲
げ加工前に、前記エナメルインクのプリント層上の少な
くとも成形型を押し付けて成形するときにもっともその
押し付け圧力が強い部分に、離形剤を主成分とするイン
クのプリント層を形成することを特徴とするプリント層
焼付け曲板ガラスの製造方法を提供するものである。
り、ガラス板面の所定部分にセラミックカラーエナメル
インクや導電性エナメルインクなどのエナメルインクを
プリンエートし、ガラス板をガラス板の曲げ加工温度ま
で加熱し、次いで成形型により曲げ加工し、エナメルイ
ンクのプリント層がガラス板面に焼付けられたプリント
層焼付け曲板ガラスの製造方法において、ガラス板の曲
げ加工前に、前記エナメルインクのプリント層上の少な
くとも成形型を押し付けて成形するときにもっともその
押し付け圧力が強い部分に、離形剤を主成分とするイン
クのプリント層を形成することを特徴とするプリント層
焼付け曲板ガラスの製造方法を提供するものである。
本発明による曲板ガラスの製造方法の工程を第1図、第
2図に示す。
2図に示す。
前述したように複雑形状、高精度のガラス板を形成型を
利用して成形する方法、例えばプレス成形法、真空吸引
型による成形法(エアーフォーム法)、成形型利用によ
る垂下曲げ法などの方法で成形する場合、成形後の型離
れを良好にし、かつ光学品質、外観等の不具合を起こさ
ない様に、離形剤を必要な部分に効率的に塗布すること
が重要である。
利用して成形する方法、例えばプレス成形法、真空吸引
型による成形法(エアーフォーム法)、成形型利用によ
る垂下曲げ法などの方法で成形する場合、成形後の型離
れを良好にし、かつ光学品質、外観等の不具合を起こさ
ない様に、離形剤を必要な部分に効率的に塗布すること
が重要である。
本発明では、そのために通常のガラス板面の所定部分へ
のエナメルインクのプリント工程のあとに、さらに離形
剤を主成分とするインク(以下離形剤インクと略す)を
プリントして、離形性を有するプリント層膜を前記エナ
メルインクのプリント層の全面、あるいは所定部分を覆
って形成させることが特徴である。
のエナメルインクのプリント工程のあとに、さらに離形
剤を主成分とするインク(以下離形剤インクと略す)を
プリントして、離形性を有するプリント層膜を前記エナ
メルインクのプリント層の全面、あるいは所定部分を覆
って形成させることが特徴である。
本発明の離形剤インクに使用する離形剤としては、金属
酸化物、無機窒化物、カーボン等が使用でき、ガラスと
のぬれ性を考慮すると窒化ホウ素、窒化ケイ素、カーボ
ンが好ましい。これら離形剤は1種類としてもよいし、
あるいは2種類以上混合して用いてもよい。
酸化物、無機窒化物、カーボン等が使用でき、ガラスと
のぬれ性を考慮すると窒化ホウ素、窒化ケイ素、カーボ
ンが好ましい。これら離形剤は1種類としてもよいし、
あるいは2種類以上混合して用いてもよい。
離形剤インクは、前記の離形剤とインク状態にするため
のオイル溶剤(スクリーンオイル)とを混練して得るこ
とができる。本発明における好ましいプリント方法はス
クリーンプリントなので、前記のオイル溶剤としてはエ
チルセルロース等の樹脂をα−テレピネオール、カルビ
トールで溶解したようなものが使用できる。このときに
混合する離形剤とオイルとの混合量は、通常離形剤:オ
イル=5〜50:100の割合である。とくに15〜30;100が好
ましい。
のオイル溶剤(スクリーンオイル)とを混練して得るこ
とができる。本発明における好ましいプリント方法はス
クリーンプリントなので、前記のオイル溶剤としてはエ
チルセルロース等の樹脂をα−テレピネオール、カルビ
トールで溶解したようなものが使用できる。このときに
混合する離形剤とオイルとの混合量は、通常離形剤:オ
イル=5〜50:100の割合である。とくに15〜30;100が好
ましい。
次に、本発明による離形剤インクのプリントする部分
は、第2〜4図に示したように、セラミックカラーエナ
メルインクまたは導電性エナメルインク等を焼き付けて
プリント層を形成させるタイプのエナメルインクがプリ
ントされている前記プリント層の全面、または部分であ
る。これは、型離れの悪さが、成形型表面を被覆してい
るガラスファイバー、石英ファイバー等のクロス材と前
記エナメルインク類との接着が支配的であるからであ
る。したがって、全面であることが望ましいが実際に
は、成形しようとする板の形状によって、押しつけられ
る力に分布を生じ、強く押される部位のみに離形剤プリ
ントをすればよい。また、エナメルインクのプリント層
の上面の全面に離形剤プリントを行う場合でも、前記エ
ナメルインクのプリントのうち導電性エナメルインクの
みでかつ面積が小さい部分はその対象からはずすことが
できる。これはたとえば自動車用バックライトガラスの
デフォッガーの通電加熱ヒーター用のプリントの素線の
部分が該当する。
は、第2〜4図に示したように、セラミックカラーエナ
メルインクまたは導電性エナメルインク等を焼き付けて
プリント層を形成させるタイプのエナメルインクがプリ
ントされている前記プリント層の全面、または部分であ
る。これは、型離れの悪さが、成形型表面を被覆してい
るガラスファイバー、石英ファイバー等のクロス材と前
記エナメルインク類との接着が支配的であるからであ
る。したがって、全面であることが望ましいが実際に
は、成形しようとする板の形状によって、押しつけられ
る力に分布を生じ、強く押される部位のみに離形剤プリ
ントをすればよい。また、エナメルインクのプリント層
の上面の全面に離形剤プリントを行う場合でも、前記エ
ナメルインクのプリントのうち導電性エナメルインクの
みでかつ面積が小さい部分はその対象からはずすことが
できる。これはたとえば自動車用バックライトガラスの
デフォッガーの通電加熱ヒーター用のプリントの素線の
部分が該当する。
さらに曲げ成形後のガラス板を例えば、自動車の車体の
取付け部(ボディ、枠等)に組み付ける場合、ポリウレ
タン等のシーラントで接着して組みつけることが多い
が、本発明の離形性を有するプリント層がこの接着を阻
害することが懸念される。
取付け部(ボディ、枠等)に組み付ける場合、ポリウレ
タン等のシーラントで接着して組みつけることが多い
が、本発明の離形性を有するプリント層がこの接着を阻
害することが懸念される。
曲げ成形後、ガラス板をよく洗浄することで、この問題
は解決するが、接着剤が塗布される部分を除いて離形性
を有するプリント層を設けることによっても上記問題点
を解決することができる。
は解決するが、接着剤が塗布される部分を除いて離形性
を有するプリント層を設けることによっても上記問題点
を解決することができる。
セラミックカラーエナメルインクや導電性エナメルイン
クや離形性を有するインクのプリントにおいて、プリン
ト方法としては一般のスクリーン印刷がもっとも好適で
ある。これは、プリントするガラス板が通常、比較的大
きく、一方プリント部位が特定されるので、精度を要求
されるためスクリーンプリントがよい。
クや離形性を有するインクのプリントにおいて、プリン
ト方法としては一般のスクリーン印刷がもっとも好適で
ある。これは、プリントするガラス板が通常、比較的大
きく、一方プリント部位が特定されるので、精度を要求
されるためスクリーンプリントがよい。
本発明において、ガラス板面の所定部分にプリントされ
るプリント層は、1種類のエナメルインクをプリントし
た単層であってもよいし、あるいは異なる種類のエナメ
ルインクをプリントした複数層であってもよい。例え
ば、セラミックカラーエナメルインクや導電性エナメル
インクやその他各種機能を持つエナメルインクを一層プ
リントしたものであってもよいし、あるいはガラス板面
上にセラミックカラーエナメルインクを導電性エナメル
インクとを順次積層してプリントした複数層であっても
よいし、あるいは又ガラス板面上に導電性エナメルイン
クとセラミックカラーエナメルインクとを順次積層して
プリントした複数層であってもよいし、あるいは又ガラ
ス板面にセラミックカラーエナメルインク、セラミック
カラーエナメルインクやその他各種機能を持つエナメル
インクを所望の積層構成をもってプリントした複数層で
あってもよい。かかる複数層のエナメルインクのプリン
ト層を形成する場合、エナメルインクのプリント層を形
成した後、次のプリント層を形成するに先立って、それ
ぞれ乾燥するのが好ましい。
るプリント層は、1種類のエナメルインクをプリントし
た単層であってもよいし、あるいは異なる種類のエナメ
ルインクをプリントした複数層であってもよい。例え
ば、セラミックカラーエナメルインクや導電性エナメル
インクやその他各種機能を持つエナメルインクを一層プ
リントしたものであってもよいし、あるいはガラス板面
上にセラミックカラーエナメルインクを導電性エナメル
インクとを順次積層してプリントした複数層であっても
よいし、あるいは又ガラス板面上に導電性エナメルイン
クとセラミックカラーエナメルインクとを順次積層して
プリントした複数層であってもよいし、あるいは又ガラ
ス板面にセラミックカラーエナメルインク、セラミック
カラーエナメルインクやその他各種機能を持つエナメル
インクを所望の積層構成をもってプリントした複数層で
あってもよい。かかる複数層のエナメルインクのプリン
ト層を形成する場合、エナメルインクのプリント層を形
成した後、次のプリント層を形成するに先立って、それ
ぞれ乾燥するのが好ましい。
第3〜6図は本発明により得られた種々の曲板ガラスの
一部拡大断面図を示したものである。図において、1は
ガラス板、2はセラミックカラーエナメルインクのプリ
ント層、3は導電性エナメルインクのプリント層、4は
離形剤インクのプリント層を示す。
一部拡大断面図を示したものである。図において、1は
ガラス板、2はセラミックカラーエナメルインクのプリ
ント層、3は導電性エナメルインクのプリント層、4は
離形剤インクのプリント層を示す。
次に、本発明の実施例について説明する。
[実施例] (1)離形剤インクの調整 第1表に示す組成を持つサンプルA〜Eの5種の離形剤
インクを調整した。
インクを調整した。
なお、スクリーンオイルは市販のエチルセルロース60
部、アルキド樹脂40部、αテレピネオール52部、ブチル
カルビトールアセテート188部、トウデンカノール160部
を混合して調製したものである。
部、アルキド樹脂40部、αテレピネオール52部、ブチル
カルビトールアセテート188部、トウデンカノール160部
を混合して調製したものである。
(2)自動車のリヤガラス用ガラス板へのプリント 第2図の様に、成形曲加工しようとするリヤガラス
用ガラス板1に所定のプリントすなわち周辺に隠蔽用の
ブラック色エナメルインクをプリントしてブラック色エ
ナメルインクのプリント層2を形成し、乾燥後、次に導
電性銀エナメルインクを所定の加熱用導電線及びバスバ
ーを有するデフォッガーパターンでプリントを行い、導
電性銀エナメルインクのプリント層3を形成し乾燥させ
た。
用ガラス板1に所定のプリントすなわち周辺に隠蔽用の
ブラック色エナメルインクをプリントしてブラック色エ
ナメルインクのプリント層2を形成し、乾燥後、次に導
電性銀エナメルインクを所定の加熱用導電線及びバスバ
ーを有するデフォッガーパターンでプリントを行い、導
電性銀エナメルインクのプリント層3を形成し乾燥させ
た。
次いで、前述のエナメルインクのプリントが完了し
た後、(1)で調製した種々の離形剤インクをスクリー
ンプリント法で導電性銀エナメルインクのプリント層3
及びブラック色エナメルインクのプリント層2の一部を
覆ってプリントを行ない離形性を有するプリント層4を
形成した。このプリント層4は第2図(d)にて斜線で
示した。離形性を有するプリント層は、第2図(d)に
示した様にガラス板のサイド部分に形成した。(一般に
自動車のリヤガラス用ガラス板は、ガラス板のサイド部
分の曲がりが強く、そのため型の押しつける力もそのサ
イド部分が大きいため、型離れがもっとも悪くなる。そ
のため、第2図(d)の様に離形性を有するプリント層
4を形成したものである。) (3)乾燥を行ったのちに、このガラス板を加熱炉へ入
れて650℃に加熱し、加熱炉内の出口付近に加熱後配さ
れている真空吸引成形型によりガラス板を吸引して、こ
の成形型に押し付けて成形を行い、次いで加熱炉から取
出して風冷し強化を行なった。成形後の型離れは、良好
であり目標とする形に対して精度の良い曲板ガラス板を
外観、光学的品質等の不具合なしに得ることができた。
た後、(1)で調製した種々の離形剤インクをスクリー
ンプリント法で導電性銀エナメルインクのプリント層3
及びブラック色エナメルインクのプリント層2の一部を
覆ってプリントを行ない離形性を有するプリント層4を
形成した。このプリント層4は第2図(d)にて斜線で
示した。離形性を有するプリント層は、第2図(d)に
示した様にガラス板のサイド部分に形成した。(一般に
自動車のリヤガラス用ガラス板は、ガラス板のサイド部
分の曲がりが強く、そのため型の押しつける力もそのサ
イド部分が大きいため、型離れがもっとも悪くなる。そ
のため、第2図(d)の様に離形性を有するプリント層
4を形成したものである。) (3)乾燥を行ったのちに、このガラス板を加熱炉へ入
れて650℃に加熱し、加熱炉内の出口付近に加熱後配さ
れている真空吸引成形型によりガラス板を吸引して、こ
の成形型に押し付けて成形を行い、次いで加熱炉から取
出して風冷し強化を行なった。成形後の型離れは、良好
であり目標とする形に対して精度の良い曲板ガラス板を
外観、光学的品質等の不具合なしに得ることができた。
[比較例] 比較例1 上記した(2)と同様な方法でブラック色エナメルイ
ンクのプリント層とデフォッガーパターンの導電性銀エ
ナメルインクのプリント層をプリントしたガラス板を離
形剤を何もつけずに同上の方法により加熱して成形を行
ったところ、成形後ガラス板が成形型に付着してしま
い、所望の外観、性状を有するガラス板を得ることはで
きなかった。
ンクのプリント層とデフォッガーパターンの導電性銀エ
ナメルインクのプリント層をプリントしたガラス板を離
形剤を何もつけずに同上の方法により加熱して成形を行
ったところ、成形後ガラス板が成形型に付着してしま
い、所望の外観、性状を有するガラス板を得ることはで
きなかった。
比較例2 上記した(2)と同様な方法でブラック色エナメルイ
ンクのプリント層とデフォッガーパターンの導電性銀エ
ナメルインクのプリント層をプリントしたガラス板を加
熱前に上記プリント層部分に窒化ホウ素の粉末をスプレ
ーし、次いで同上の方法により加熱成形を行ったとこ
ろ、成形後の型離れは良好であったが成形後のガラス板
は、デフォッガーのにじみ(イエローシャドウ)が強く
外観上の問題のあるガラス板になった。
ンクのプリント層とデフォッガーパターンの導電性銀エ
ナメルインクのプリント層をプリントしたガラス板を加
熱前に上記プリント層部分に窒化ホウ素の粉末をスプレ
ーし、次いで同上の方法により加熱成形を行ったとこ
ろ、成形後の型離れは良好であったが成形後のガラス板
は、デフォッガーのにじみ(イエローシャドウ)が強く
外観上の問題のあるガラス板になった。
[発明の効果] 本発明は、セラミックカラーエナメルインクや導電性エ
ナメルインク等のエナメルインクがプリントされたガラ
ス板を成形型で押し付ける方法で加熱成形する場合、成
形後の型離れが良く、外観上不具合のない成形曲板ガラ
スを得る効果を有するがさらに以下に記すような効果も
ある (1)離形剤インクをプリントするときに、型離れに悪
影響を及ぼさない範囲で、プリントする場合を小さく絞
り、離形剤と混練オイルの割合を調整することで、必要
最小限の離形剤使用に抑えられる。
ナメルインク等のエナメルインクがプリントされたガラ
ス板を成形型で押し付ける方法で加熱成形する場合、成
形後の型離れが良く、外観上不具合のない成形曲板ガラ
スを得る効果を有するがさらに以下に記すような効果も
ある (1)離形剤インクをプリントするときに、型離れに悪
影響を及ぼさない範囲で、プリントする場合を小さく絞
り、離形剤と混練オイルの割合を調整することで、必要
最小限の離形剤使用に抑えられる。
(2)スクリーンプリント方法でプリントするので機
械、自動化が容易で数量を多くこなすことができる。
械、自動化が容易で数量を多くこなすことができる。
(3)離形剤がついている部分が正確に限定され、一様
に付着しているので、成形後これを除去するときも、ス
プレー等でつけたときに比べはるかに簡便に除去するこ
とができる。
に付着しているので、成形後これを除去するときも、ス
プレー等でつけたときに比べはるかに簡便に除去するこ
とができる。
第1、2図は本発明によるプリント層焼付け曲板ガラス
の製造工程図を示し、第3〜6図は本発明により製造さ
れたプリント層焼付け曲板ガラスの一部の要部断面図を
示す。 1;ガラス板、2;セラミックカラーエナメルインクのプリ
ント層、3;導電性エナメルインクのプリント層、4;離形
剤インクのプリント層
の製造工程図を示し、第3〜6図は本発明により製造さ
れたプリント層焼付け曲板ガラスの一部の要部断面図を
示す。 1;ガラス板、2;セラミックカラーエナメルインクのプリ
ント層、3;導電性エナメルインクのプリント層、4;離形
剤インクのプリント層
Claims (7)
- 【請求項1】ガラス板面の所定部分にエナメルインクを
プリントし、ガラス板をガラス板の曲げ加工温度まで加
熱し、次いで成形型により曲げ加工し、エナメルインク
のプリント層がガラス板面に焼付けられたプリント層焼
付け曲板ガラスの製造方法において、ガラス板の曲げ加
工前に、前記エナメルインクのプリント層上の少なくと
も成形型を押し付けて成形するときにもっともその押し
付け圧が強い部分に、離形剤を主成分とするインクのプ
リント層を形成することを特徴とするプリント層焼付け
曲板ガラスの製造方法。 - 【請求項2】エナメルインクがセラミックカラーエナメ
ルインクであることを特徴とする特許請求の範囲第1項
記載のプリント層焼付け曲板ガラスの製造方法。 - 【請求項3】エナメルインクが導電性エナメルインクで
あることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のプリ
ント層焼付け曲板ガラスの製造方法。 - 【請求項4】離形剤を主成分とするインクのプリント層
を設ける部分がエナメルインクのプリント層が施されて
いる部分全面であることを特徴とする特許請求の範囲第
1項記載のプリント層焼付け曲板ガラスの製造方法。 - 【請求項5】離形剤を主成分とするインクのプリント層
を設ける部分がエナメルインクのプリント層が施されて
いる部分であり、かつプリント層焼付け曲板ガラスを自
動車の車体の取付け部に組み付けるときの接着剤が塗布
されない部分であることを特徴とする特許請求の範囲第
1項記載のプリント層焼付け曲板ガラスの製造方法。 - 【請求項6】離形剤が窒化ホウ素、窒化ケイ素及びカー
ボンの群から選ばれる少なくとも1つであることを特徴
とする特許請求の範囲第1項記載のプリント層焼付け曲
板ガラスの製造方法。 - 【請求項7】離形剤を主成分とするインクが離形剤と焼
成後すべて分解・揮散するオイルとの混合物から成るこ
とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のプリント層
焼付け曲板ガラスの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62177235A JPH0674157B2 (ja) | 1987-07-17 | 1987-07-17 | プリント層焼付け曲板ガラスの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62177235A JPH0674157B2 (ja) | 1987-07-17 | 1987-07-17 | プリント層焼付け曲板ガラスの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6424050A JPS6424050A (en) | 1989-01-26 |
JPH0674157B2 true JPH0674157B2 (ja) | 1994-09-21 |
Family
ID=16027512
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62177235A Expired - Fee Related JPH0674157B2 (ja) | 1987-07-17 | 1987-07-17 | プリント層焼付け曲板ガラスの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0674157B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TW260636B (en) * | 1994-05-24 | 1995-10-21 | Kobe Steel Ltd | Tire vulcanizing system |
JP4971716B2 (ja) * | 2006-08-10 | 2012-07-11 | 日本板硝子株式会社 | 導電性セラミックス焼結体付き車両用窓ガラス及びその製造方法 |
CN101970371A (zh) * | 2008-02-13 | 2011-02-09 | 日本板硝子株式会社 | 带有导电性陶瓷烧结体的窗玻璃 |
US10399304B2 (en) | 2014-05-07 | 2019-09-03 | Corning Incorporated | Laminated glass article and method for forming the same |
FR3034414B1 (fr) * | 2015-04-03 | 2021-12-10 | Saint Gobain | Dispositif de bombage de feuilles de verre |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58128932U (ja) * | 1982-02-22 | 1983-09-01 | 日本板硝子株式会社 | ガラス板のプレス曲げ装置 |
JPS5915099A (ja) * | 1982-07-05 | 1984-01-26 | 株式会社東京タツノ | 自動閉鎖ノズルバルブ |
JPS5930726A (ja) * | 1982-08-12 | 1984-02-18 | Nippon Sheet Glass Co Ltd | セラミツクマスキングを施した強化ガラス板の製造方法 |
JPS6270239A (ja) * | 1985-09-21 | 1987-03-31 | Nippon Sheet Glass Co Ltd | ガラス製品の成形方法 |
JPS62128949A (ja) * | 1985-11-28 | 1987-06-11 | Susumu Komatsu | 成形ガラスの再成形方法および成形ガラスの塗料の溶着方法 |
-
1987
- 1987-07-17 JP JP62177235A patent/JPH0674157B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6424050A (en) | 1989-01-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CZ297192A3 (en) | Process for producing singly- or doubly-curved layered glass pane, particularly for motor vehicles | |
EP0276965B1 (en) | Transfer for automatic application | |
GB2072159A (en) | Method of producing curved and partly coloured glass sheet | |
WO2009026275A1 (en) | Coating' compositions and method for manufacturing an enamelled glass composite by simultaneous firing and shaping | |
CN1454188A (zh) | 陶瓷着色组合物及弯曲平板玻璃的方法 | |
WO2005105691A1 (ja) | 導電性プリントを有するガラス板およびその製造方法 | |
JP5000499B2 (ja) | 導電性被膜の形成されたガラス物品及びその製造方法 | |
JPH0674157B2 (ja) | プリント層焼付け曲板ガラスの製造方法 | |
US4451307A (en) | Method of applying color relief decorations to ceramic and like products | |
JPS63265843A (ja) | セラミツクカラ−インク焼き付けガラス板及びその製造方法 | |
US5562748A (en) | Manufacturing internally printed laminated glass panes | |
JP2016204497A (ja) | 陶磁器用絵具、転写シート及び彩色陶磁器の製造方法 | |
JPS61222941A (ja) | ガラス−セラミツクプレ−トの装飾方法 | |
KR100497678B1 (ko) | 도자기 문양 전사 방법 | |
JP2793160B2 (ja) | 板ガラスの曲げ加工方法 | |
JPS6272545A (ja) | カラ−塗料及び着色被覆ガラスの製造方法 | |
JPH0678170B2 (ja) | 板ガラスの曲げ加工方法 | |
JPH0249013B2 (ja) | ||
JPH071045U (ja) | 曲げ板ガラス | |
US2610128A (en) | Silk-screen printing paste | |
JP2820901B2 (ja) | ガラス状膜製造用の前駆体組成物とその製造方法 | |
JP3826574B2 (ja) | 金装飾品及びその製造方法 | |
JPH0437869Y2 (ja) | ||
JPH035337A (ja) | 板ガラスの曲げ加工方法 | |
JP3063090U (ja) | 塗り絵付け陶磁器、ガラス製品 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |