JPH0674015U - ケーブル架設用金車 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来のケーブル架設用金車は、フックを上方
に設けたフレーム本体の二股部分に、滑車の軸子の両端
を外取り不能に支持しているものであって、必要なとき
は工事人が梯子を使用して支持ワイヤー等の高さまで登
り、架設用ケーブルを外している。前記のような外しの
作業は高所作業となり危険で、しかも労力は大きく、ケ
ーブル架設能率にも影響する。本考案は滑車軸子を地上
からの操作によりフレーム本体から外せるようにして、
操作性を改善することを目的とするものである。 【構成】 二股部分の一方に、外方への屈折自由に軸支
した軸支片５を設け、他方に、下端から切込んだ軸挿欠
溝６を形成し、前記軸支片５に軸支して前記軸挿欠溝６
に下方から嵌める軸子７に、二股部分に入る滑車８を嵌
めてなり、前記軸挿欠溝６の上方外面に設けた支持軸９
に支持したてこ型操作片１０の下方に、前記軸子７を横
から抱える鈎形片１１を設け、同上方に地上から操作さ
れる引っ掛片１２を設けたことを特徴とするケーブル架
設用金車。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はケーブル架設用金車に係り、架設用ケーブル若しくは該ケーブルを連 結した架設用ロープを架乗して移動させる滑車の軸子の少なく共一端をフレーム 本体から地上操作により外すように構成したものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来のケーブル架設用金車は、フックを上方に設けたフレーム本体の二股部分 に、滑車の軸子の両端を外取り不能に支持しているものであって、必要なときは 工事人が梯子を使用して支持ワイヤー等の高さまで登り、架設用ケーブル若しく は該ケーブルを外している。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

前記のような外しの作業は高所作業となり危険で、しかも労力は大きく、ケー ブル架設能率にも影響する。本考案は滑車軸子を地上からの操作によりフレーム 本体から外せるようにして、操作性を改善することを課題とし目的とするもので ある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は前記した目的に合致するもので、電柱間に張った支持ワイヤー等にフ レーム本体のフックを取外し自由にすると共に、前記本体の下部の二股部分に架 設用ケーブル若しくは該ケーブルを連結した架設用ロープを架乗して移動する滑 車の軸子を通してなるケーブル架設用金車において、前記二股部分の一方に、外 方への屈折自由に軸支した軸支片を設け、二股部分の他方に下端から切込んだ軸 挿欠溝を形成し、前記軸支片に軸支して前記軸挿欠溝に下方から嵌める軸子に、 前記二股部分に入る滑車を嵌めてなり、前記二股部分の他方の前記軸挿欠溝の上 方外面に設けた支持軸に、揺動自由に支持したてこ型操作片の下方に前記軸子を 抱える鈎形片を設け、同上方に地上から操作される引っ掛片を設けたことを特徴 とするものである。

【０００５】

【作用】

本考案は、てこ型操作片１０の鈎形片１１により一端を図２のように支持した フレーム本体１の軸子７が軸支する滑車８に架設用ケーブル又は該ケーブルを連 結した架設用ロープｂを支持して移動させるものであるが、滑車８から架設用ケ ーブルを外すには、従来のように梯子で登らないで、てこ型操作片１０の引っ掛 片１２を、長い竿に固着した鉤により地上から引いて図３のように鈎形片１１を 軸子７から外して施す。

【０００６】

【実施例】

添付図面は本考案の一実施例を示し、図１は側面図、図２は正面図、図３は滑 車の取り外しを鎖線で示した拡大一部切欠側面図である。

【０００７】 図１、２は本考案を例示したものであって、二股形のフレーム本体１と、フッ ク２１とからなり、フレーム本体１は左右対称形の右片２と左片３の各対応片２ ａ、３ａの間に関節片１６の連結片１７を挟んで固定してなり、右片２には外方 への屈曲自由に軸４により軸支した軸支片５（図３参照）を設け、左片３には下 端から切込んだ軸挿欠溝６を形成し、前記軸支片５に軸支して前記軸挿欠溝６に 下方から嵌める軸子７に前記二股形の部分に収まる鼓形の滑車８を嵌めてなり、 前記軸挿欠溝６の上方外面に支持軸９を設け、該支持軸９に、てこ型操作片１０ の中央部を軸支する。

【０００８】 てこ型操作片１０の下方に前記軸子７を側方から抱える鈎形片１１を設け、同 上方に地上から操作される引っ掛片１２を設ける。 支持軸９にはコイル巻スプリング１３を嵌め、該スプリング１３の一端を左片 ３に掛け、他端を鈎形片１１に掛け、その弾力により、てこ型操作片１０を図２ の姿勢に保持する。

【０００９】 フック２１は公知の構成になり、該フック２１の入口を開閉自由に閉じる開閉 片２２を軸２３により軸支してなり、開閉片２２の上端部に操作杆２４を軸連結 し、その下面に形成した係止突起２５をフック２１の下方のピン２７に係止し、 操作杆２４の端部のリング２６を地上から突き上げると、係止突起２５が前記下 方のピン２７から上方に外れ、操作杆２４がフック２１の上方のピン２８により 過剰な動きを制限されて、電柱間に張った支持ワイヤーａ等からフック２１を外 すことができる。

【００１０】 前記の関節片１６は４角枠片の下方に連結片１７を設けてなり、前記のフック ２１の開閉片２２の下方に関節片１６とほぼ逆形の関節片１８を固定し、関節片 １６と関節片１８とは頂部をネジ１９により回転自由に連結する。

【００１１】 本実施例は、作用の項に述べたように、てこ型操作片１０の引っ掛片１２を、 道具により地上から引いて滑車８から架設用ケーブルｂを外す。

【００１２】

【考案の効果】

本考案は前記に述べた構成、作用になり、労力が大きく、ケーブル架設能率に 影響する金車の滑車から架設用ケーブル又は該ケーブルを外す作業の能率を著し く向上できる効果がある。

【図面の簡単な説明】 添付図面は本考案の一実施例を示し、

【図１】側面図

【図２】正面図

【図３】滑車の取外しを鎖線で示した拡大一部切欠側面
図

【符号の説明】

ａ 支持ワイヤー、 ｂ 架設用ケーブル、架設用ロー
プ、１ フレーム本体、 ２ 右片、 ３ 左片、 ４
軸、 ５ 軸支片、６ 軸挿欠部、 ７ 軸子、 ８
滑車、 ９ 支持軸、１０ てこ型操作片、１１ 鈎
形片、 １２ 引っ掛片、１３ コイル巻スプリング、
１６ 関節片、 １７ 連結片、１８ 関節片、 １
９ ネジ、 ２１ フック、 ２２ 開閉片、２３
軸、 ２４ 操作片、 ２５ 係止突起、 ２６ リン
グ、２７ 下方のピン、 ２８ 上方のピン

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 電柱間に張った支持ワイヤー等にフレー
   ム本体のフックを取外し自由に掛けると共に、前記本体
   の下部の二股部分に架設用ケーブル若しくは該ケーブル
   を連結した架設用ロープを架乗して移動する滑車の軸子
   を通してなるケーブル架設用金車において、 前記二股部分の一方に、外方への屈折自由に軸支した軸
   支片を設け、二股部分の他方に下端から切込んだ軸挿欠
   溝を形成し、前記軸支片に軸支して前記軸挿欠溝に下方
   から嵌める軸子に、前記二股部分に入る滑車を嵌めてな
   り、前記二股部分の他方の前記軸挿欠溝の上方外面に設
   けた支持軸に揺動自由に支持したてこ型操作片の下方
   に、前記軸子を横から抱える鈎形片を設け、同上方に地
   上から操作される引っ掛片を設けたことを特徴とするケ
   ーブル架設用金車。