JPH0673745U - レンズフード - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ズームレンズ鏡筒に装着するフードをズーミ
ングによるレンズの画角変化に対応して伸縮可能とし
た。 【構成】 レンズフード８のフード本体３を交換レンズ
１に装着した場合に、その外周部に嵌合した連動筒４を
交換レンズ１側へ光軸方向に移動して交換レンズのズー
ム環２と結合するとともに連動筒４の外周に嵌合したフ
ード筒７とも連結し、ズーム環２を回転してズーミング
すると、連動筒４は定位置回転するとともにフード筒７
はフード本体３との繰出し機構により画角の変化に対応
して伸縮するように回転繰り出しされる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、伸縮可能なレンズフードに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、フォーカシングまたはズーミングに伴う撮影レンズの画角変化に対応し て手動にてフードを伸縮させて使用する技術は実開昭５７−５４１２８号公報等 で知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、前述従来例のようにフードの伸縮を手動で行うことは非常に面倒で あり、かつ迅速な撮影が必要な時は大きな障害となる欠点があった。

【０００４】 本考案は、前述従来例の欠点を除去し、容易かつ迅速に伸縮可能なレンズフー ドを提供するものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

前述の目的を達成するために、本考案は フード本体に対して光軸方向に移動 可能でかつ定位置回転可能な連動筒を設け、フードのレンズ本体装着時に該連動 筒をその光軸方向の移動によりレンズ本体のズーム環及びフード筒との連動機構 を構成するようにしたものである。

【０００６】

【作用】

以上の構成のレンズフードはレンズ本体側のズーム環を回転すると、連動筒は 定位置回転するとともにフード筒はフード本体との繰り出し機構により回転繰り 出しされる。

【０００７】

【実施例】 以下、本考案の一実施例を図１及び図２に基づいて説明する。 図において、１は交換レンズの前枠で、先端にバヨネット等の付属品装着部１ ａを有している。２は該前枠１の外周部において定位置回転するズーム環で、そ の前縁に係合突部２ａを有している。３はフード本体で、その後端部には該前枠 １の付属品装着部１ａに装着するためのフード装着部３ａを有するとともに、後 記する連動筒４を係止するための係止凹部３ｂとその回動を許容するための周溝 ３ｃとを有しており、また、その先端部には連動筒４の光軸方向の移動を係止す るためのクリック溝３ｄ，３ｄ′と後記するフード筒７のためのガイド溝３ｅ及 び係止部３ｆを形成する突部３ｇとを有している。

【０００８】 ４は前記フード本体３の外周部に嵌合されかつ回動及び光軸方向に移動可能な 連動筒で、その後端には前記ズーム環２の係合突部２ａと係合するための係合凹 部４ａを有し、その前端にはフード筒７と係合するための係合突部４ｂ及び内周 にクリックボール５とそれを付勢するクリックばね６を挿入するための穴４ｃを 有し、またさらに、後端側にはその内周部にフード本体３の係止凹部３ｂとの係 止及び周溝３ｃ内を摺動するための係止突部４ｄを有し、その外周部には保持部 ４ｅを有している。 ７はフード筒で、前記フード本体３のガイド溝３ｅと係合しかつ回動，伸縮す るためのガイド突部７ａ及び係止部７ｂを有し、該ガイド突部７ａの内径部が前 記連動筒４の外周部に嵌合しており、また、その内周部にはさらに該連動筒４の 係合突部４ｂと係合するための溝７ｃを形成する突部７ｄを有している。 こうして、フード本体３，連動筒４及びフード筒７によりレンズフード８が構 成されている。

【０００９】 以上の構成の本実施例において、交換レンズの前枠１の付属品装着部１ａにフ ード８の連動筒４の保持部４ｅを持って回転装着することによって、公知のバヨ ネット等により、レンズフード８は図１に示す定位置に固定される。 次に、交換レンズ側のズーム環２とレンズフード８の連結は、連動筒４の保持 部４ｅを持って図１の矢印Ａ方向に引くと、連動筒４はフード本体３のクリック 溝３ｄから解除されて係止突部４ｄが周溝３ｃの後壁に当接すると同時に係合凹 部４ａがズーム環２の係合突部２ａと、係合突部４ｂがフード筒７の溝７ｃと、 クリックボール５がクリック溝３ｄ′と、それぞれ係合することによって行われ 、この時、連動筒４とフード筒７もともに連動状態となる。 この状態は該交換レンズが最短焦点距離側であり、例えば焦点距離８０ｍｍと すると、８０ｍｍの画角に対して最も有効に有害光を遮るようにフード８の寸法 が決められている。

【００１０】 そこで、この状態から長焦点距離側へズーミングする場合は、ズーム環２を右 回転をすると、連動筒４もフード本体３の周溝３ｃと係止突部４ｄとの係合によ り定位置回転をし、同時に係合突部４ｂとフード筒７の溝７ｃとの係合により、 フード筒７もフード本体３のガイド溝３ｅとガイド突部７ａとの関係で回動しな がら繰り出される。 フード筒７の繰出量はズーミング量（画角）に対応して最も有効に有害光を遮 るようにフード筒７のガイド突部７ａとフード本体３のガイド溝３ｅの関係は設 定されている。 なお、交換レンズ側のズーム環２がフード８と連結不可能な場合は、連動筒４ を移動させず、フード筒７をズーム環２とほぼ同角度回動繰出すことも可能であ る。

【００１１】

【考案の効果】

本考案は、以上説明したようにフード本体に対して光軸方向に移動可能でかつ 定位置回転可能な連動筒を設け、フードのレンズ本体装着時に該連動筒をその光 軸方向の移動によりレンズ本体のズーム環及びフード筒と連結するように構成し たことにより、交換レンズのズーミングに伴う画角の変化に対応してフードが自 動的に繰り出され、常に最も有効に有害光が遮られるので、ゴーストやフレア等 のない良好な像を得られる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る一実施例のレンズフードの交換レ
ンズ結合状態の断面図である。

【図２】同じくフードの展開図である。

【符号の説明】

１・・交換レンズの前枠、１ａ・・付属品装着部、２・
・ズーム環、２ａ・・係合突部、３・・フード本体、３
ａ・・フード装着部、３ｂ・・係止凹部、３ｃ・・周
溝、３ｄ，３ｄ′・・クリック溝、３ｅ・・ガイド溝、
３ｇ・・突部、４・・連動筒、４ａ・・係合凹部、４ｂ
・・係合突部、４ｄ・・係止突部、５・・クリックボー
ル、７・・フード筒、７ａ・ガイド突部、７ｂ・・係止
部、７ｃ・・溝、７ｄ・・突部、８・・レンズフード。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 フード本体に対して光軸方向に移動可能
   でかつ定位置回転可能な連動筒を設け、フードのレンズ
   本体装着時に該連動筒をその光軸方向の移動によりレン
   ズ本体のズーム環及びフード筒との連動機構を構成する
   ことを特徴とするレンズフード。