JPH0673542B2 - 脱臭用水溶液組成物 - Google Patents

脱臭用水溶液組成物

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JPH0673542B2
JPH0673542B2 JP3016831A JP1683191A JPH0673542B2 JP H0673542 B2 JPH0673542 B2 JP H0673542B2 JP 3016831 A JP3016831 A JP 3016831A JP 1683191 A JP1683191 A JP 1683191A JP H0673542 B2 JPH0673542 B2 JP H0673542B2
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silicate
carbonate
aqueous solution
deodorant
absorption
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JP3016831A
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政一 竹村
隆史 小菅
公一 橘
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YUGEN KAISHA AKIYAMA
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YUGEN KAISHA AKIYAMA
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は脱臭用水溶液組成物、特
に生体排泄物及び菌の発酵物の滅菌時に発生する悪臭の
脱臭に有効な脱臭用水溶液組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に悪臭源として窒素系、硫黄系、そ
の他の化合物があると考えられており、悪臭除去のた
め、ゼオライト、活性炭などの吸着性を有する物質が広
く用いられている。吸着性を利用している脱臭剤は、そ
の効果が条件により変化し、場合によっては、悪臭を放
散する場合すらある。このため鉄系、亜鉛系などの脱臭
剤が開発されている。これらの脱臭剤は吸着性を利用す
る脱臭剤に比し強力であるが、全ての悪臭に有効である
とは限らない。例えば一般に鉄系脱臭剤は窒素系悪臭に
は強力に作用するが、硫黄系悪臭には差程有効ではな
い。一方脱臭剤は脱臭効果を有するとともに、生体及び
環境に対し安全である必要がある。例えば亜鉛系脱臭剤
は強力な脱臭剤であるが、人体に影響を及ぼす可能性が
あり、廃棄に問題が発生する。従って強力な脱臭力を有
し、生体、環境に対し安全な脱臭剤の開発が望まれる。
特に生体排泄物及び菌の発酵物の滅菌時に発生する悪臭
の脱臭は現在提案されている脱臭剤では十分とは云えな
い。例えば特開昭63−194662号公報及び特開平
1−195860号公報は糞尿の脱臭にフィチン酸及び
その塩の利用を、特開昭52−99218号公報は硫酸
亜鉛を担持させた難溶解性物質の利用を、特公昭53−
43576号公報は過硫酸塩の利用を提案している。然
しながらフィチン酸は生体成分であるので安全である
が、高価で、リン酸誘導体であるので、廃水の富化の問
題を含み、過硫酸塩、硫酸亜鉛は取扱い、廃棄の問題を
含んでいる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は強力な脱臭力
を有し、生体及び環境に影響を及ぼさず、特に生体排泄
物及び菌の発酵物の滅菌時に発生する悪臭の脱臭に作用
する脱臭液組成物を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段及び作用】上記の課題を解
決するために、本発明は炭酸塩及び珪酸塩を含む水溶液
組成物を提案するものである。即ち本発明は、炭酸アル
カリ、珪酸アルカリ及びエチレングリコールを含み、p
H6〜9であることを特徴とする脱臭用水溶液組成物で
ある。
【0005】従来からシリカ系化合物は脱臭剤に利用さ
れており(例えば特開昭64−37955号公報)、炭
酸塩が硫黄系悪臭を脱臭することは知られている。然し
ながら、シリカ系化合物は水に不溶性のものが多いの
で、その水溶液としての利用は考えられていなかった。
発明者らは珪酸塩及び炭酸塩を含む液状組成物が開発さ
れれば生体排泄物及び菌の発酵物の滅菌時に発生する悪
臭の脱臭に利用できるのではないかと考え、炭酸塩の存
在下での珪酸塩の可溶化について検討した結果、少量の
エチレングリコールの存在下に炭酸塩及び珪酸塩を処理
することにより珪酸塩を含む炭酸塩水溶液が安定に得ら
れ、脱臭剤として有効で、特に生体排泄物及び菌の発酵
物の滅菌時に発生する悪臭の脱臭に利用できることを認
めた。エチレングリコールは珪酸塩を安定に水中に保持
させる作用を有し、その量は使用する珪酸塩の量に依存
するが一般的に珪酸塩に対し、重量%で、少くとも10
%程度を必要とする。これ以下の添加量では珪酸塩の可
溶化が行われ難く、これ以上添加しても可溶化効果に著
しい増加がみられない。珪酸塩の溶解度は共存する炭酸
塩及び溶液のpHにも依存し、炭酸塩の量が少く、pH
が高い程珪酸塩は安定に水溶液中に存在する。得られた
組成物による窒素系悪臭の代表としてのNH3 ガスの吸
収量及び硫黄系悪臭の代表としてのH2 Sガスの吸収量
は、存在する珪酸塩、炭酸塩の量及び溶液のpHにより
複雑に変動する。一般に珪酸塩の存在によりNH3 ガス
の吸収が強められpHが高くても、その吸収量を低下さ
せず、増加させる傾向を示す。一方H2 Sガスの吸収量
は主としてpHに依存し、珪酸塩の存在がその吸収量を
増加させるとはみえない。然しながらpH7〜8におい
て珪酸塩はH2 Sの吸収に特異的に作用すると考えら
れ、ある量の珪酸塩の存在下でH2 Sの吸収が特異的に
増加する。又炭酸塩の多量の存在はH2 Sの吸収及び珪
酸塩の可溶化度に悪影響を及ぼす。例えば5%炭酸塩は
多量のエチレングリコールの存在下でも0.2%の珪酸
を可溶化させ得ない。従って炭酸塩の量はこれらの点よ
りの制限をうける。これらの理由により、特に重量%
で、炭酸塩0.5〜5%、珪酸塩0.1〜0.5%及び
エチレングリコール0.01〜0.05%を含みpH6
〜9の水溶液が安定で脱臭液として優れていることを知
った。即ち所定量の炭酸塩、珪酸塩及びエチレングリコ
ールを含む水溶液を激しく撹拌しながらpH6〜9に調
整することにより目的とする脱臭用水溶液組成物が得ら
れる。炭酸アルカリ0.5〜1.5%、珪酸アルカリ
0.2〜0.3%及びエチレングリコール0.02〜
0.05%であり、pH7〜8である水溶液が更に望ま
しい。ここで使用される炭酸塩は炭酸ソーダ、炭酸カリ
及び重曹などの炭酸アルカリであり、珪酸塩はオルト珪
酸塩、メタ珪酸塩、テトラ珪酸塩及びジ珪酸塩である。
【0006】
【実施例】以下に実施例を示して具体的に本発明を説明
する。実施例におけるアンモニア及び硫化水素の測定は
次の如く行なった。
【0007】(1)アンモニア測定法 測定には北川式ガス検知管アンモニア25−900pp
mB型を用いて行なった。
【0008】アンモニア水(conc.NH4 OH,4
ミリリットルを蒸留水で1リットルとしたもの)45ミ
リリットルに検液(pH調整後の希釈液)及び蒸留水
(ブランク)を各々5ミリリットルを加えた溶液を三角
フラスコ中で吸引、バブリングし、発生する含有アンモ
ニアガス100ミリリットル中のアンモニア濃度を測定
した。ブランクのアンモニア濃度との差より、凡の吸収
量(mg/ミリリットル)を算出し、3回の測定の平均
値で表示した。 (2)硫化水素測定法 測定には北川式ガス検知管、硫化水素1〜150ppm
SB型を用いて行なった。
【0009】検液の5ミリリットルをにおい袋に入れ、
無臭空気3リットルを封入後、所定のH2 Sガス濃度に
なるように発生源H2 Sガスを注入した。注入後は30
分毎に3時間、経時的にH2 Sガス濃度を含むガス10
0ミリリットル中の濃度を測定して吸収率を算出した。
【0010】実施例1 珪酸塩としてオルト珪酸ソーダを用い、この100,2
00及び500mgそれぞれにエチレングリコール50
mgと蒸留水70ミリリットル宛加えて、撹拌、溶解し
た。更にこれらの溶液に炭酸塩として無水炭酸ソーダを
1.0g宛加えて撹拌し、5%H2 SO4 でpHで6.
0,7.0,8.0及び9.0を目標としpHを調整
(表1参照)し、蒸留水で各々を100ミリリットルと
して検液とした。 表 1 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 組 成 (100ml中) グループ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− pH Na2 CO3 オルト珪酸 エチレングリ (g) ソーダ(mg) コール(mg) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 1.0 − − 5.97 pH6.0 1.0 100 50 6.00 1.0 200 50 6.00 1.0 500 50 5.96 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 1.0 − − 7.00 pH7.0 1.0 100 50 7.00 1.0 200 50 7.00 1.0 500 50 7.00 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 1.0 − − 7.93 pH8.0 1.0 100 50 7.96 1.0 200 50 8.03 1.0 500 50 8.02 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 1.0 − − 9.00 pH9.0 1.0 100 50 9.00 1.0 200 50 8.99 1.0 500 50 9.00 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− pH調整せず 1.0 − − 11.30 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−実施例2 実施例1により得られた溶液のアンモニア吸収量を測定
し、結果を図1に示した。図1よりアンモニア吸収に対
し特にpH7〜8で珪酸ソーダの添加効果が認められ
た。実施例3 実施例1により得られた溶液の硫化水素吸収率を測定
し、結果を図2,図3に示した。図2は60分後におけ
る各pHでの吸収率であり、図3は珪酸ソーダ200m
g添加溶液(pH7)の硫化水素吸収率の経時変化であ
る。図2より珪酸ソーダ200mg添加溶液、pH7に
おいて特異的に硫化水素高吸収が認められた。図3より
硫化水素高吸収が良好に維持されることを認めた。
【0011】又人糞の培養検査後、殺菌のためオートク
レイブで加圧滅菌する際に滅菌前、シャーレにpH8.
0の炭酸塩1%,珪酸塩0.2%含有消臭液を噴霧し、
加圧滅菌したところ悪臭を生じなかった。又飼育したゲ
ージをこの消臭液で洗浄した場合、動物臭が完全に消失
した。
【0012】
【発明の効果】少量のエチレングリコールの存在下に炭
酸塩及び珪酸塩を処理することにより珪酸塩を含む炭酸
塩水溶液が安定に得られ、この水溶液組成物は脱臭剤と
して有効で、特に生体排泄物及び菌の発酵物の滅菌時に
発生する悪臭を強力に脱臭し、しかも生体、環境に対し
安全である。
【図面の簡単な説明】
【図1】各pHにおけるアンモニア吸収量を示す図であ
る。
【図2】各pHにおける硫化水素吸収率を示す図であ
る。
【図3】硫化水素吸収率の経時変化を示す図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量%で、炭酸アルカリ0.5〜5%、
    珪酸アルカリ0.1〜0.5%及びエチレングリコール
    0.01〜0.05%を含み、pH6〜9であることを
    特徴とする脱臭用水溶液組成物。
  2. 【請求項2】 重量%で、炭酸アルカリ0.5〜1.5
    %、珪酸アルカリ0.2〜0.3%及びエチレングリコ
    ール0.02〜0.05%を含み、pH7〜8であるこ
    とを特徴とする脱臭用水溶液組成物。
JP3016831A 1991-01-18 1991-01-18 脱臭用水溶液組成物 Expired - Lifetime JPH0673542B2 (ja)

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JPH04236955A JPH04236955A (ja) 1992-08-25
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