JP2745533B2 - プラスチック研磨用消臭液 - Google Patents

プラスチック研磨用消臭液

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JP2745533B2 JP63123943A JP12394388A JP2745533B2 JP 2745533 B2 JP2745533 B2 JP 2745533B2 JP 63123943 A JP63123943 A JP 63123943A JP 12394388 A JP12394388 A JP 12394388A JP 2745533 B2 JP2745533 B2 JP 2745533B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はプラスチックを研磨する際に発生する異臭を
軽減するための研磨用消臭液に関するもので、特に、眼
鏡用プラスチックレンズの玉摺研磨用途に適する消臭液
に関する。
(従来の技術とその問題点) プラスチックは軽量かつ強度が高く成形性や量産性優
れるため、ガラスあるいは金属の代替として各種用途に
需要が伸びている。
一定の形状に大量生産された成形品は更に使用目的に
適した形状に研磨され実用品となるが、その際に熱分解
によってプラスチックから異臭が発生し、不快な環境を
生じ易い。
例えば、眼鏡用プラスチックレンズはガラスや金属製
のモールド型によって50〜100mm口径の円状レンズに1
次成形され、更に眼鏡フレームの形状に合わせて玉摺研
磨されて実用品となる。玉摺研磨は普通、小売店で行わ
れるが、研磨時にプラスチックレンズから微量の異臭成
分が発生し、店内の環境を悪化する。
眼鏡用プラスチックレンズの材料としてポリ(ジエチ
レングリコールビスアリルカーボネート)やポリ(カー
ボネート)が良く使われて来たが、近年ブロムやイオウ
原子を多量に含んだ高屈折率レンズが次々と実用化され
た結果、玉摺研磨時に従来以上の異臭が発生し、良い解
決方法が望まれている。
(問題点を解決するための手段) 本発明者はプラスチック、特にプラスチックレンズを
研磨する際に発生する異臭を軽減することを目的に検討
の結果、本発明に到達したものである。
すなわち、本発明は、pHが8.2〜13であり、Na又はK
の炭酸塩、過炭酸塩、硼酸塩、過硼酸塩、燐酸塩、珪酸
塩、もしくはカルボン酸塩から成る群から選択された一
種又は二種以上を主成分とし、各成分を0.01〜10重量%
含む水溶液であるプラスチック研磨用消臭液から成る。
本発明者に於いてNa又はKの炭酸塩、過炭酸塩、硼酸
塩、過硼酸塩、燐酸塩、珪酸塩、もしくはカルボン酸塩
の例としては、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水
素ナトリウム、炭酸水素カリウム、過炭酸ナトリウム、
過炭酸カリウム、硼酸ナトリウム、硼酸カリウム、過硼
酸ナトリウム、過硼酸カリウム、燐酸水素二ナトリウ
ム、燐酸水素二カリウム、珪酸ナトリウム等の無機塩
や、酢酸ナトリウム、蟻酸ナトリウム等のモノカルボン
酸塩、蓚酸ナトリウム、マロン酸ナトリウム、クエン酸
ナトリウム、酒石酸ナトリウム、リンゴ酸ナトリウム、
マレイン酸ナトリウム、フマル酸ナトリウム、コハク酸
ナトリウム等の多価カルボン酸塩、あるいはこれらの混
合物が挙げられる。
これらの塩は濃度0.01〜10重量%の水溶液として使用
される。この濃度範囲以下では消臭効果が不十分であ
り、以上の場合は塩の固形物を析出しやすく実用的でな
い。好ましくは、これらの塩を0.05〜5重量%の濃度範
囲で含む水溶液である。
水溶液のpHは8.2〜13の範囲に調整される。このpH範
囲以下では消臭効果が不十分であり、以上の場合は人体
に付着した時に安全と言いがたい。好ましくは、pHが8.
5〜12.5の範囲である。pHの調整剤は必ずしも必要とし
ないが、特定のpHを必要とする場合は塩酸、硫酸、燐
酸、酢酸等の入手容易な酸を用いて望むpHに調整するこ
とが好ましい。また特にプラスチックレンズの玉摺研磨
用消臭液としてはpHが8.5〜12.5であり、Na又はKの炭
酸塩、過炭酸塩、硼酸塩、過硼酸塩もしくは燐酸塩を0.
05〜5重量%含む水溶液が好ましい。なかでも、pHが8.
5〜12.5であり、Naの炭酸塩もしくは過炭酸塩を0.1〜5
重量%含む水溶液が好適である。
本発明の消臭液には公知のシリコン系消泡剤やポリエ
チレングリコール系界面活性剤あるいは燐酸、ピロ燐
酸、メタ燐酸等の過酸化物安定剤を少量添加することが
できる。
本発明の消臭液はプラスチックとグラインダーの接触
面が常に濡れた状態にある湿式のプラスチック研磨機に
使用する。すなわち、使用に際し研磨機の回転グライン
ダー表面に本消臭液を滴下するか、回転グラインダー表
面の一部を本消臭液に浸漬する。通常、本消臭液はポン
プで循環して使用される。プラスチックとグラインダー
の接触面から発生して異臭成分は本消臭液に吸収される
結果、不快な作業環境を防止することができる。
例えば、眼鏡用プラスチックレンズをフレームの形状
に研磨する際は湿式玉摺研磨機のグラインダー面に毎分
0.1L〜30Lの速度で本消臭液を滴下する。グラインダー
下部の受器に溜まった消臭液はポンプで濾過後、再循環
される。
(発明の効果) 本発明はプラスチックを研磨する際の消臭液であり、
循環研磨液として用いることにより研磨時に発生する異
臭成分を吸収し、不快な作業環境を防止することができ
る。
例えば眼鏡用プラスチックレンズをフレームの形状に
玉摺研磨する際の消臭液として適す。なかでも、不快度
の高い異臭を発生するイオウやブロム原子を多量に含ん
だ高屈折率眼鏡用プラスチックレンズの研磨用消臭液と
して好適である。
(実施例) 以下に実施例及び比較例により本発明を更に詳しく説
明する。
実施例 1 過炭酸ナトリウム500g、燐酸5gを水10Lに溶解し、pH
が10.5の研磨用消臭液を作成した。
この消臭液を用いて、市販のイオウを含む眼鏡用プラ
スチックレンズ3種(昭和電工(株)製1種、ホーヤ
(株)製1種、ペンタックス株)製1種)をグラインダ
ーで玉摺研磨した。発生する臭気を鼻でかぎ、研磨液と
して水を用いた場合に発生する臭気と比較した。なお玉
摺研磨機のグラインダー面に毎分3Lの速度で消臭液を滴
下した。
その結果、上記消臭液を用いた場合は全てのレンズに
ついて殆ど臭気を感知しなかったが、水を用いた場合は
全て特異なイオウ臭があった。
同様に、市販のブロムを含む眼鏡用プラスチックレン
ズ3種(セイコー(株)製1種、ニコン(株)製1種、
東レ(株)製1種)をグラインダーで玉摺研磨し、研磨
液として上記消臭液を用いた場合と水を用いた場合に発
生する臭気を比較した。
その結果、上記消臭液の場合は全てのレンズについて
弱い芳香臭を感じただけだが、水を用いた場合相は全て
特異な芳香臭があった。
実施例 2 2枚のガラス板とゴム製ガスケットで構成された母型
の中に、ジビニルベンゼン60部、ペンタエリスリトール
テトラキス(β−チオプロピオネート)40部、パーブチ
ルO 0.5部を入れ35℃から55℃まで10時間、55℃から7
5℃まで8時間、75℃から100℃まで3時間、それぞれ直
線的に昇温後、100℃で2時間保持して重合硬化させプ
ラスチックレンズ〔I〕を作成した。
同様に、1,2−ビス(β−アクリロキシエチルチオ)
エタン100部、パーブチルO 0.5部を重合硬化させプラ
スチックレンズ〔II〕を作成した。
これらのレンズを水を研磨液として、実施例1と同様
にグラインダーで玉摺研磨したところレンズ〔I〕、レ
ンズ〔II〕共、特異なイオウ臭を感じた。
一方、実施例1で使用した消臭液を用いた場合はレン
ズ〔I〕、レンズ〔II〕共、イオウ臭は殆ど感じられな
かった。
実施例 3〜9及び比較例 1〜3 実施例1の研磨用消臭液に代えて、表1に示す消臭液
を作成した。
これらの消臭液を用いて、市販のイオウを含む眼鏡用
プラスチックレンズ3種(昭和電工(株)製1種、ホー
ヤ(株)製1種、ペンタックス(株)製1種)、実施例
2で作成したプラスチックレンズ〔I〕及び〔II〕の計
5種を実施例1と同様にグラインダーで玉摺研磨し発生
する臭気をかいだ。
その結果、特異なイオウ臭を感じた場合を×、弱く感
じた場合を△、殆ど感じない場合を○とし、表1中に示
した。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】pHが8.2〜13であり、Na又はKの炭酸塩、
    過炭酸塩、硼酸塩、過硼酸塩、燐酸塩、珪酸塩、もしく
    はカルボン酸塩から成る群から選択された一種又は二種
    以上を主成分とし、各成分を0.01〜10重量%含む水溶液
    であるプラスチック研磨用消臭液。
  2. 【請求項2】pHが8.5〜12.5であり、Na又はKの炭酸
    塩、過炭酸塩、硼酸塩、過硼酸塩、燐酸塩、珪酸塩、も
    しくはカルボン酸塩から成る群から選択された一種又は
    二種以上を主成分とし、各成分を0.05〜5重量%含む水
    溶液であるプラスチックレンズ玉摺研磨用消臭液。
JP63123943A 1988-05-23 1988-05-23 プラスチック研磨用消臭液 Expired - Lifetime JP2745533B2 (ja)

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JP2008093490A (ja) * 2006-06-28 2008-04-24 National Institute For Minamata Disease Ministry Of The Environment 硫黄酸化物の吸着方法

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