JP2655561B2 - コンタクトレンズ洗浄用組成物 - Google Patents

コンタクトレンズ洗浄用組成物

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antibacterial
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秀男 光山
公則 渥美
恵二郎 藤田
勉 石崎
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はコンタクト洗浄用組成物、詳しくは、コンタ
クトレンズ表面に付着した蛋白質、脂質、無機質などの
汚染物除去に使用するコンタクトレンズ洗浄用組成物に
関するものである。
(従来の技術) コンタクトレンズは装用中常に涙液に接しているた
め、涙液中の蛋白質、脂質、無機質、その他の成分(以
下汚染物と記す)をその表面に付着又は吸着させる性質
を有している。特に酸素透過性コンタクトレンズの普及
により、汚染物の表面付着が著しくなった。これら汚染
物の付着量が増加すると、蛋白質、脂質などがレンズ表
面と結合するため、汚染物が固化し、それにより角膜障
害を生じる場合がある。従って、コンタクトレンズを常
に浄化し、汚染物の付着していないコンタクトレンズを
装用する必要がある。このため装用中に生じた付着汚染
物を除去するため、酵素作用による汚染物の分解を意図
した蛋白及び脂質分解酵素製剤が開発されている。然し
ながら、これらの酵素製剤では汚染物が強固に結合して
いるため完全に除去することが困難であり、装用に際
し、表面に残留する汚染物が、更に新たな汚染物付着を
促進する場合を生じる。一方完全に汚染物を除去するた
め、研磨剤であるアルミナ(微粒子)を含有させた洗浄
保存液が開発されている。然しながら、これによる洗浄
はレンズ表面が研磨され、レンズの光学特性が変化した
り、研磨跡に汚染物の付着が促進されたりして、角膜障
害を起こす危険性を含んでいる。
(発明が解決しようとする課題) コンタクトレンズ表面の汚染物除去法には前記したよ
うな欠点があるので、簡単な方法で、完全に汚染物が除
去され、加えてレンズを傷めない洗浄用組成物の開発が
望まれている。本発明は、これらの要求を満足させるコ
ンタクトレンズ洗浄用組成物を提供するものである。
(課題を解決するための手段及び作用) 上記目的を達成するため、本発明は抗菌性ハイドロキ
シアパタイトを含有するコンタクトレンズ洗浄用組成物
を提供するものである。ハイドロキシアパタイトは、Ca
10(PO4(OH)なる組成を有し、骨及び歯の主成
分で、蛋白質、脂質、その他に対して強い吸着能を数
し、生体成分と親和力が強く、毒害でイオン交換機能を
有することが知られている。又アルミナなどの研磨剤を
含有する歯磨きで、歯を磨くと、健全な歯がしばしば研
磨されるのに較べ、ハイドロキシアパタイトを含有した
歯磨きでの歯磨きは、健全な歯が研磨されず、歯垢のみ
が除去されるとともに、ハイドロキシアパタイトが歯表
面をコートし歯を強化することが認められている。即ち
ハイドロキシアパタイトの研磨性は著しくよわいが、歯
垢及び無機質への吸着力が著しく強いので、それらを吸
着除去し、歯が浄化されるものである。歯垢は蛋白質、
脂質、その他の成分よりなることは明らかであるので、
ハイドロキシアパタイトによりコンタクトレンズ付着汚
染物の処理は、コンタクトレンズ表面を研磨することな
く、汚染物のみを除去する可能性があると考えて検討し
た結果、良好な結果がえられた。又ハイドロキシアパタ
イトはイオン交換能を有しているので、各種の無機物を
イオン交換又は吸着により担持できる。従って抗菌性を
有する金属の塩で処理してえられたハイドロキシアパタ
イトは、それらの抗菌性金属をイオン交換又は吸着によ
り担持し、抗菌性を示す。このような抗菌性ハイドロキ
シアパタイトをコンタクトレンズ洗浄に使用するとコン
タクトレンズの殺菌も同時に行われるので好ましいと云
える。前記したようにハイドロキシアパタイトはCa
10(PO4(OH)なる組成を有し、化学量論的にCa/
P=10/6のモル比を有するが、そのモル比を有するハイ
ドロキシアパタイトは、例えばCa(OH)及びリン酸よ
り合成可能であるが、困難を伴う。然しながらCa/Pモル
比1.4〜1.8を有するハイドロキシアパタイト混合物は、
例えばCa(OH)及びリン酸のモル比を適宜選択するこ
とにより、容易に合成でき、かかるハイドロキシアパタ
イト混合物も本発見ではハイドロキシアパタイトと同様
に使用可能であるのでハイドロキシアパタイトのなかに
包含されている。又本発明に使用する抗菌性ハイドロキ
シアパタイトは、例えば抗菌性金属の水溶性塩溶液でハ
イドロキシアパタイト及びハイドロキシアパタイト混合
物を処理し、えられた沈殿を充分水洗した後乾燥し、高
温、好ましくは800℃以上で焼成してえることができ
る。抗菌性を有する金属であれば、いかなる金属でも抗
菌性ハイドロキシアパタイトの製造に使用できるが、
銀、銅、亜鉛及び白金から選ばれた金属が好ましく、担
持させる金属の量はハイドロキシアパタイトの構造を保
持して抗菌力を示すように50重量%以下、好ましくは0.
001〜30重量%である。このようにしてえられた抗菌性
ハイドロキシアパタイトは出来るだけ微粉とし、微粉の
まま又はその濃厚スラリーとして汚染コンタクトレンズ
表面に付し、微粉のまま又はその濃厚スラリーとして汚
染コンタクトレンズ表面に付し、指でこすることによ
り、或はレンズを濃厚スラリー中に放置後指で洗浄する
ことにより、汚染物を簡単に除去できるが、これら微粉
を界面活性剤を含む水溶液に溶解懸濁させて、汚染コン
タクトレンズを処理することがより好ましい。界面活性
剤がコンタクトレンズ表面の汚染物の除去に相乗効果を
示すからである。非イオン活性剤、アニオン活性剤、カ
チオン活性剤及び両性活性剤が界面活性剤として使用可
能であるが、特に非イオン活性剤及びアニオン活性剤の
使用が好ましい。界面活性剤との併用の場合、抗菌性ハ
イドロキシアパタイトの含量は0.1%〜30%が適当であ
り、その含量が0.1%以下では汚染物の除去能力が少な
く、汚染物がレンズ表面に残留し、30%以上含有させて
も汚染物の除去効果はさほど向上しない。好ましくは抗
菌性ハイドロキシアパタイト含量は0.1〜10%である。
界面活性剤含量は1%〜30%が適当であるが、洗浄効果
及び手荒れを考え5%〜20%が好ましいと云える。この
組成物は洗浄保存液として毎日使用できる。即ちコンタ
クトレンズを眼から脱装後、軽く水洗いし、洗浄保存液
中に6〜8時間それを浸漬することによりコンタクトレ
ンズの汚染物は除去される。浸漬後さらに洗浄保存液で
レンズ表面を指で洗浄し、水洗する。界面活性剤及び抗
菌性ハイドロキシアパタイトの相乗作用により、レンズ
に付着した汚染物がレンズ表面よりはがされるととも
に、抗菌性ハイドロキシアパタイトの強力な蛋白及び脂
質吸着力により、それら汚染物が抗菌性ハイドロキシア
パタイトの微細孔中に吸着され、レンズ表面を研磨する
ことなく、汚染物を完全に除去するものと考えられる
が、水洗後レンズ表面を肉眼及び顕微鏡観察しても汚染
物が確認されず、レンズを装着しても眼に対する傷害は
なく安全である。
以下に実施例をあげて具体的に本発明を説明する。
(実施例−1) Ag、Zn−ハイドロキシアパタイト 3% ポリオキシエチレンアルキル 3% エーテル硫酸塩 ポリオキシエチレンアルキル フェニエーテル 2% ポオキシエチレンアルキル エーテル 2% 水 残り 上記、組成物の洗浄保存液中にコンタクトレンズ装用
後の汚れたレンズを浸漬6時間及び指洗浄にて、レンズ
表面上のタンパク質、脂質、無機質の汚れが完全に除去
できた。
(実施例−2) Pt−ハイドロキシアパタイト 0.1% アルキルスルホカルボン酸塩 10 % ポリオキシエチレンアルキル エーテル硫酸塩 5 % ポリオキシエチレンアルキル エーテル 5 % 水 残り 上記、組成物の洗浄保存液中にコンタクトレンズ装用
後の汚れたレンズを浸漬6時間及び指洗浄にて、レンズ
表面上のタンパク質、脂質、無機質の汚れが完全に除去
できた。
(発明の効果) 抗菌性ハイドロキシアパタイトを使用するコンタクト
レンズ洗浄用組成物は、コンタクトレンズを研磨するこ
となく、その蛋白、脂質などへの強い吸着力を利用し
て、汚染物を除去するので、コンタクトレンズを損傷す
ることなく、汚染物を完全に除去でき、特に抗菌性ハイ
ドロキシアパタイトを使用する場合はその抗菌力により
コンタクトレンズの消毒も行われる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G02C 7/04 G02C 7/04 (72)発明者 石崎 勉 東京都中央区築地2丁目11番10号 (築 地中央ビル)株式会社サンギ内 (56)参考文献 特開 平3−95516(JP,A)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハイドロキシアパタイトに対し、銀、銅、
    亜鉛及び白金のうち少なくとも1種の金属を0.01〜30重
    量%吸着担持させたハイドロキシアパタイトを、800℃
    以上で焼成して得られた抗菌性ハイドロキシアパタイト
    を0.1〜10%含有することを特徴とするコンタクトレン
    ズ洗浄用組成物。
  2. 【請求項2】界面活性剤を含有させた請求項(1)のコ
    ンタクトレンズ洗浄用組成物。
  3. 【請求項3】抗菌性ハイドロキシアパタイトのCa/pモル
    比が1.4〜1.8である請求項(1)のコンタクトレンズ洗
    浄用組成物。
  4. 【請求項4】界面活性剤がアニオン性及び/又はノニオ
    ン性界面活性剤である請求項(2)のコンタクトレンズ
    洗浄用組成物。
  5. 【請求項5】界面活性剤の濃度が1〜30%である請求項
    (2)のコンタクトレンズ洗浄用組成物。
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JPH0395516A (ja) * 1989-09-08 1991-04-19 Advance Co Ltd コンタクトレンズ用洗浄保存剤

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