JPH0673416B2 - 松茸の種菌培養方法及び種菌栽培方法 - Google Patents

松茸の種菌培養方法及び種菌栽培方法

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JPH0673416B2
JPH0673416B2 JP4087202A JP8720292A JPH0673416B2 JP H0673416 B2 JPH0673416 B2 JP H0673416B2 JP 4087202 A JP4087202 A JP 4087202A JP 8720292 A JP8720292 A JP 8720292A JP H0673416 B2 JPH0673416 B2 JP H0673416B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、砕木パルプ及び板紙や
段ボール紙使用の紙パルプ等を利用した松茸の種菌培養
方法及び種菌栽培方法に関する。
【0002】
【従来の技術】松茸は、赤松その他二,三の樹種の細根
と共生する外生菌根形成菌であって、子実体は土中若し
くは腐植土中に広がる菌根と菌糸,俗に(しろ)と称す
る所から発生する。したがって、松茸発生林は前記菌根
の形成と繁殖に適当な諸条件を備えることが必要であ
る。
【0003】即ち、林地は表土が深さ10cm以下のや
せた土地で、土質は空気保容量が大で、粘着性が少な
く、粘土質含有量が50%以下25%くらい、透水性に
富み保水力38%以下、pH4.2前後のところが適当
である。したがって、平坦地よりは中腹以上の傾斜地
で、だいたいケイ酸の含有量が多いカコウ岩,石英粗面
岩,石英ハン岩,砂岩,角岩,ケイ岩等を母岩とする林
地が適当とされている。しかし地域,環境によって一律
に論じられない。
【0004】この種、従来の松茸の人工栽培は、古くか
ら日本の赤松林で試みられているが、まず林地が、前記
の様な土質的条件と気象的条件を具備しており、これに
相当な林相を形成させることが必要である。前記林相
は、上段に赤松を疎立させ、中段に常緑,落葉樹の低
木、下段に下草,落葉が適量に存在するように整備す
る。
【0005】赤松のひげ根が地表近くに広がるには、立
地条件によって異なるが、峰近くの表土10cm以下の
ところでは、樹齢10〜20年,ふつう30〜40年生
で、表土の深いところでは100年以上の樹齢を要する
こともある。亦、同一林地でもツツジ等の低木のある斜
面で、その下部が窪み落葉のたい積される場所はひげ根
の集合し易いところであるから、このような場所に接種
をすれば良いとされている。
【0006】従来の人工接種方法としては、以下に列挙
するのものが知られている。 (1)胞子接種法として、9分開きの良質の松茸を採取
し、直ちに清浄な木箱に川砂を入れ清水に潤したものに
仮植えして、ビニル紙でおおい、胞子を砂上に落下させ
るか、漆紙上に胞子紋を取り、何れも1昼夜後清水に溶
かし、即日目的地の落葉の下に散布して、その上に落葉
をおおっておく。又は、胞子液を作らず、目的地の落葉
を除去し多少土壌をやわらげておいて、これに松茸を仮
植えし、1〜2日間放置して胞子を落下させ、落葉をお
おっておく。
【0007】(2)林地培養菌糸を接種する方法とし
て、林内に数本発生している松茸の周囲の地表を浅く掻
き起して落葉を除き、かさの開く前にビニル紙をおおっ
て胞子を地上に落下させ、これに散水して、熊手で掻き
起して腐葉土と真土を集めて箱に入れるか、屋内の地上
に積み、温まったむしろをおおっておくときは、土壌中
に松茸の菌糸と殺菌の菌糸の繁殖がみられるから、これ
をその年の秋または翌春5〜6月の頃林地に接種する。
又は、秋季に松茸の発生した場所を翌春3〜4月の頃鋭
利な鍬で縦30cm,横20cm,厚さ15cmくらい
の煉瓦状の土塊として掘り取り、これを目的地に開けた
同形の窪みに原形のまま埋め込み、落葉をおおってお
く。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記
(1)の胞子接種のものは、早くて1年後,遅くて3年
後でないと松茸が生ぜず、時間がかかると共に、発生数
も1〜2本であり乏しく、その上成功率は60%くらい
であって確率が低い。亦、松茸は、翌秋からは初発の点
を中心として年々外方に7〜12cm程拡大して環状に
発生するので、一度発生した環内には再度の発生は困難
で、特別の手入れをしない限り20年間は復活しないと
いわれており、生産性が頗る悪いと言わざるを得ない。
【0009】亦、前記(1),(2)何れの方法に於い
ても、屋外の自然環境に頼った栽培であるから、使用す
る林地が前記の様な土質的条件と気象的条件を具備して
いなければならないので、当該林地に相当な林相を形成
させるために膨大な費用がかかると共に、使用面積に対
する生産性も悪い。
【0010】亦、松茸の発生量は、その年の気象状態に
関係することが多く、詳しくは、松茸菌糸発育の適温
は、24℃前後で、5〜30℃が発育の限度であり、茸
が発生する適温は、地中温度15〜17℃で直線的な地
温の存続が理想的であって、発生期の気温の激変は発生
量及び品質に影響する等、屋外環境に依存した従来の松
茸の人工培養,栽培方法は不確定要素を多数抱えてい
た。ここに於いて、本発明は前記従来の課題に鑑み、従
来の赤松林に依存した松茸の培養,栽培方法のように屋
外の自然環境に左右されない人工的な松茸の種菌培養方
法及び種菌栽培方法を提供せんとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題の解決は、本発
明が次に列挙する新規な特徴的構成手法を採用すること
により達成される。即ち本発明の第1の特徴は、生松茸
の表面を軽く火炎によって炙り表面殺菌処理し、当該表
面殺菌処理した生松茸を容器に収容して置き、次に用意
するいずれかの培養体 (イ)砕木パルプを約5mm〜約10mm以下の角切り
にした角パルプ (ロ)砕木パルプを直径約20mm以下、長さ約18m
m以下に切った円柱パルプ (ハ)砕木パルプを直径約20mm以下、長さ約18m
m以下に切ったものの中心に直径約3mmの穴を開けた
円筒パルプ (ニ)砕木パルプを直径約20mm以下の球形に切った
球パルプ (ホ)砕木パルプを直径約20mm以下の球形に切った
ものの中心に直径約3mmの穴を開けたビーズパルプ (ヘ)約10mm以下に切断した板紙と段ボール紙をそ
れぞれ1対4の割合で混合した紙混合パルプ のいずれかに水を加え、予め加熱昇温殺菌処理した培養
体を前記容器に充填し、蓋をして任意温度の温室内に適
宜時間放置し、前記各種パルプ表面に松茸の種菌を培養
することを特徴とする松茸の種菌培養方法である。
【0012】本発明の第2の特徴は、砕木パルプを直径
約20mm以下、長さ約18mm以下に切った円柱パル
プと砕木パルプを直径約20mm以下、長さ約18mm
以下に切ったものの中心に直径約3mmの穴を開けた円
筒パルプと砕木パルプを約20mm以下の球形に切った
球パルプと約10mm以下に切断した板紙と段ボール紙
をそれぞれ1対4の割合で混合した紙混合パルプのいず
れかの表面に培養した松茸の種菌を、予め加熱殺菌処理
した土に陥設する窪み中に前記円柱パルプ又は前記円筒
パルプ又は球パルプ若しくは紙混合パルプともども植え
付けた後、加熱殺菌処理した土をかけ、自然栽培又は温
室栽培してなる松茸の種菌栽培方法である。
【0013】本発明の第3の特徴は、砕木パルプを直径
約20mm以下、長さ約18mm以下に切ったものの中
心に直径約3mmの穴を開けた円筒パルプと砕木パルプ
を直径約20mm以下の球形に切った球パルプと約10
mm以下に切断した板紙と段ボール紙をそれぞれ1対4
の割合で混合した紙混合パルプのいずれかの表面に培養
した松茸の種菌を、水を加え圧縮して予め蒸気殺菌処理
した大鋸屑に陥設する窪み中に前記円筒パルプ又は球パ
ルプ若しくは紙混合パルプともども植え付けた後、その
上から蒸気殺菌処理した大鋸屑をかけて自然栽培又は温
室栽培してなる松茸の種菌栽培方法である。
【0014】本発明の第4の特徴は、砕木パルプを約1
0mm以下に角切りした角パルプの表面に培養した松茸
の種菌を、予め加熱殺菌処理した土に陥設する窪み中に
砕木パルプを約5mm〜3mm以下に切り水を加えて加
熱殺菌処理した細断パルプを少々入れた上で前記窪みに
前記角パルプともども植え付けた後、砕木パルプを約5
mm〜3mm以下に角切りした細断パルプを少々かけ、
その上に加熱殺菌処理した土又は蒸気殺菌処理した大鋸
屑をかけて自然栽培又は温室栽培してなる松茸の種菌栽
培方法である。
【0015】本発明の第5の特徴は、砕木パルプを約1
0mm以下に角切りした角パルプの表面に培養した松茸
の種菌を、予め圧縮して蒸気殺菌処理した大鋸屑に陥設
する窪み中に砕木パルプを約5mm〜3mm以下に切り
水を加えて加熱殺菌処理した細断パルプを少々入れた上
で、前記窪みに前記角パルプともども植え付けた後、砕
木パルプを約5mm〜3mm以下に角切りし加熱殺菌処
理した細断角パルプを少々かけ、その上に加熱殺菌処理
した土又は蒸気殺菌処理した大鋸屑をかけて自然栽培又
は温室栽培してなる松茸の種菌栽培方法である。
【0016】本発明の第6の特徴は、砕木パルプを約1
0mm以下に角切りした角パルプの表面に培養した松茸
の種菌を、予め加熱殺菌処理した土に陥設する窪み中に
約5mm〜3mm以下に角切りした板紙と段ボール紙を
適当な比率で混ぜて水を加え加熱殺菌処理した紙混合細
断パルプを少々入れた上で前記窪みに前記角パルプとも
ども植え付けた後、前記の紙混合細断パルプを少々か
け、その上に加熱殺菌処理した土をかけて自然栽培又は
温室栽培してなる松茸の種菌栽培方法である。
【0017】本発明の第7の特徴は、砕木パルプを約1
0mm以下に角切りした角パルプの表面に培養した松茸
の種菌を、予め圧縮し蒸気殺菌処理した大鋸屑に陥設し
た窪み中に約5mm〜3mm以下に角切りした板紙と段
ボール紙を適当な比率で混ぜて水を加え加熱殺菌処理し
た紙混合細断パルプを少々入れた上で前記窪みに前記角
パルプともども植え付けた後、前記紙混合細断パルプを
少々かけ、その上に蒸気殺菌処理した大鋸屑をかけて自
然栽培又は温室栽培してなる松茸の種菌栽培方法であ
る。
【0018】
【作用】本発明は前記のような手法を講じたので、種菌
の成長に悪影響を及ぼす雑菌を死滅させるために生松茸
の表面をさっと火炎によって炙り表面殺菌処理しておい
て、松茸の種菌を培養するために当該表面殺菌処理した
生松茸を容器内に収容する。その後、前記容器に前記
(イ)〜(ヘ)に挙げた6種の培養体のいずれかを入れ
る。当該いずれかの培養体を入れた後、水を加え、加熱
昇温殺菌処理し、蓋をして温室にて任意温度の温室内に
て適宜時間放置すると、前記いずれかのパルプ表面に松
茸の種菌が培養される。
【0019】その後、それぞれの培養体でできた種菌は
前記幾通りかのいずれかの方法で栽培が可能である。当
該いずれかの栽培方法により、山での自然栽培や、常温
下若しくは任意温度の温室栽培で繊維の栄養分を吸収さ
せ前記松茸の種菌を成長栽培させることができる。
【0020】
【実施例】
(培養例)本発明の培養例を説明する。まず培養方法
は、砕木パルプの切り方によって5種類あり、もう1種
類は板紙と段ボール紙を砕いた紙混合体によるもので計
6種類がある。砕木パルプは裁断機等適宜手段によっ
て、次の5通りの大きさと形状に切る。
【0021】(イ)約5mm〜約10mmの角パルプA (ロ)直径約20mm以下、長さ約18mmの円柱パル
プB (ハ)円柱パルプBの中心に約3mmの穴を開けた円筒
パルプC (ニ)直径約20mmの球パルプD (ホ)球パルプDの中心に約3mmの穴を開けたビーズ
パルプE また、板紙と段ボールの破砕したものは次の大きさと割
合による。 (ヘ)板紙と段ボール紙を約3mm〜約5mmの角切り
して1対4の割合で混合した紙混合パルプF
【0022】上記6種類の培養体を用意する。一方、生
椎茸を火炎の上にて軽く炙りさっと表面殺菌処理を行い
6個の容器、例えば水槽等に入れておく。当該6個のそ
れぞれの容器に、前記(イ)〜(ヘ)の培養体を充填収
容して蓋をし、本実施例では25℃に恒温制御された温
室内に90日間放置すると、松茸の種菌は各種パルプA
〜E表面及び紙混合パルプF表面を覆って培養した。
【0023】(栽培例1)次に、前記円柱パルプB、円
筒パルプC、球パルプD及び紙混合パルプFで培養され
た松茸の種菌の第1栽培方法について説明する。第1方
法は、腐葉土等をオーブン,フライパン等を使用して加
熱殺菌処理した適宜土Gの適宜位置に窪みを陥設し、前
記4種の培養体で培養した種菌を植え付け、その上に加
熱昇温殺菌処理した土Gをかけ蓋をして、常温下若しく
は松茸の生育に適当な温度、本実施例では20℃〜25
℃に恒温制御された温室内で栽培するか山地での自然栽
培をする。
【0024】第2方法は、大鋸屑をビニール袋等適宜容
器内へ入れ、当該容器を例えば万力やプレス機等の圧縮
機にて圧縮硬化させて圧縮大鋸屑Hを作り、当該圧縮大
鋸屑Hを蒸気殺菌処理する。次に、前記圧縮大鋸屑Hの
適宜位置に窪みを陥設した後、当該圧縮大鋸屑Hを鉢等
の容器に充填し、前記陥設窪み内に前記4種類の種菌の
うち円柱パルプBで培養されたものを除いた3種類の種
菌各種パルプC,D,Fを植付ける。その後、前記陥設
窪み内に松茸の種菌の上から、別途予め加熱殺菌処理し
た大鋸屑をかけ蓋をして、常温下若しくは松茸の生育に
適当な温度、本実施例では20℃〜25℃に恒温制御さ
れた温室内で栽培するか山地での自然栽培をする。
【0025】(栽培例2)角パルプAで培養された種菌
は次の4方法の栽培例による。第1と第2の方法は予め
粉砕機等適宜手段により砕木パルプを3mm〜5mmに
粉砕して細断パルプIを用意して置く。第1の方法は、
腐葉土等を前記栽培例の第1方法同様、加熱殺菌処理し
た適宜土Gに窪みを陥設し、その中へ前記細断パルプI
に水を加え加熱昇温殺菌したものを少量入れ、角パルプ
Aで培養された種菌を角パルプAともども植え付け、再
び前記細断パルプIを入れその上に加熱昇温殺菌処理し
た土G又は別途蒸気殺菌処理した大鋸屑をかけ蓋をし
て、山地での自然栽培をするか常温下若しくは松茸の生
育に適当な温度、本実施例では20℃〜25℃に恒温制
御された温室内にて9カ月から10カ月間で栽培する。
【0026】第2の方法は前記栽培例1の第2方法同
様、圧縮大鋸屑Hを蒸気殺菌し適宜位置に窪みを陥設し
た後、その中に前記細断パルプIに水を加え加熱昇温殺
菌したものを少量入れ、角パルプAで培養された種菌を
角パルプAともども植え付け、その上に前記細断パルプ
Iを入れその上に蒸気殺菌処理した大鋸屑又は別途加熱
殺菌処理した土Gをかけ蓋をして、山地での自然栽培を
するか常温下若しくは松茸の生育に適当な温度、本実施
例では20℃〜25℃に恒温制御された温室内にて9カ
月から10カ月間で栽培する。
【0027】第3の方法は、前記栽培例1の第1方法同
様、加熱殺菌処理した土に窪みを陥設し、その中に5m
m〜3mm以下に角切りした板紙と段ボール紙を1対4
の割合で混合した紙混合細断パルプJに水を加え加熱昇
温殺菌したものを少量入れた上で、角パルプAで培養さ
れた種菌を角パルプAともども植え付け、再び前記紙混
合細断パルプJを載せ、その上に加熱昇温殺菌した土G
をかけ蓋をして、山地での自然栽培をするか常温下若し
くは松茸の生育に適当な温度、本実施例では20℃〜2
5℃に恒温制御された温室内にて9カ月から10カ月間
で栽培する。
【0028】第4の方法は前記栽培例1の第2方法同
様、圧縮大鋸屑Hを蒸気殺菌し適宜位置に窪みを陥設し
た後、その中に前記紙混合パルプJに水を加え加熱昇温
殺菌したものを少量入れた上で、角パルプAで培養され
た種菌を角パルプAともども植え付け、再び紙混合パル
プJを載せ、その上に蒸気殺菌処理した大鋸屑をかけ蓋
をして、山地での自然栽培をするか常温下若しくは松茸
の生育に適当な温度、本実施例では20℃〜25℃に恒
温制御された温室内にて9カ月から10カ月間で栽培す
る。
【0029】
【発明の効果】かくして本発明によれば、従来の自然の
赤松林に依存した松茸の培養,栽培方法とは異なり、人
工的に松茸を培養,栽培し得るので、これ迄最低1ヶ年
かかっていた松茸の栽培を、最低半年,長くとも1ヶ年
という驚異的短時間で達成する。亦、温度,湿度等栽培
条件も温室等を利用した場合には、常に一定に制御出来
るので、従来の様に天候や周囲の環境に収穫高が左右さ
れ、品質にバラツキの多い自然依存型松茸栽培とは異な
り、収穫高が予測出来、かつ品質にバラツキが出る危険
性も格段に少ない人工自立型松茸栽培が可能となる等、
様々な実用性、有用性を具有する。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】生松茸の表面を軽く火炎によって炙り表面
    殺菌処理し、当該表面殺菌処理した生松茸を容器に収容
    して置き、次に用意するいずれかの培養体 (イ)砕木パルプを約5mm〜約10mm以下の角切り
    にした角パルプ (ロ)砕木パルプを直径約20mm以下、長さ約18m
    m以下に切った円柱パルプ (ハ)砕木パルプを直径約20mm以下、長さ約18m
    m以下に切ったものの中心に直径約3mmの穴を開けた
    円筒パルプ (ニ)砕木パルプを直径約20mm以下の球形に切った
    球パルプ (ホ)砕木パルプを直径約20mm以下の球形に切った
    ものの中心に直径約3mmの穴を開けたビーズパルプ (ヘ)約10mm以下に切断した板紙と段ボール紙をそ
    れぞれ1対4の割合で混合した紙混合パルプ のいずれかに水を加え、予め加熱昇温殺菌処理した培養
    体を前記容器に充填し、蓋をして任意温度の温室内に適
    宜時間放置し、前記各種パルプ表面に松茸の種菌を培養
    することを特徴とする松茸の種菌培養方法
  2. 【請求項2】砕木パルプを直径約20mm以下、長さ約
    18mm以下に切った円柱パルプと砕木パルプを直径約
    20mm以下、長さ約18mm以下に切ったものの中心
    に直径約3mmの穴を開けた円筒パルプと砕木パルプを
    約20mm以下の球形に切った球パルプと約10mm以
    下に切断した板紙と段ボール紙をそれぞれ1対4の割合
    で混合した紙混合パルプのいずれかの表面に培養した松
    茸の種菌を、予め加熱殺菌処理した土に陥設する窪み中
    に前記円柱パルプ又は前記円筒パルプ又は球パルプ若し
    くは紙混合パルプともども植え付けた後、加熱殺菌処理
    した土をかけ、自然栽培又は温室栽培することを特徴と
    する松茸の種菌栽培方法
  3. 【請求項3】砕木パルプを直径約20mm以下、長さ約
    18mm以下に切ったものの中心に直径約3mmの穴を
    開けた円筒パルプと砕木パルプを直径約20mm以下の
    球形に切った球パルプと約10mm以下に切断した板紙
    と段ボール紙をそれぞれ1対4の割合で混合した紙混合
    パルプのいずれかの表面に培養した松茸の種菌を、水を
    加え圧縮して予め蒸気殺菌処理した大鋸屑に陥設する窪
    み中に前記円筒パルプ又は球パルプ若しくは紙混合パル
    プともども植え付けた後、その上から蒸気殺菌処理した
    大鋸屑をかけて自然栽培又は温室栽培することを特徴と
    する松茸の種菌栽培方法
  4. 【請求項4】砕木パルプを約10mm以下に角切りした
    角パルプの表面に培養した松茸の種菌を、予め加熱殺菌
    処理した土に陥設する窪み中に砕木パルプを約5mm〜
    3mm以下に切り水を加えて加熱殺菌処理した細断パル
    プを少々入れた上で前記窪みに前記角パルプともども植
    え付けた後、砕木パルプを約5mm〜3mm以下に角切
    りした細断パルプを少々かけ、その上に加熱殺菌処理し
    た土又は蒸気殺菌処理した大鋸屑をかけて自然栽培又は
    温室栽培することを特徴とする松茸の種菌栽培方法
  5. 【請求項5】砕木パルプを約10mm以下に角切りした
    角パルプの表面に培養した松茸の種菌を、予め圧縮して
    蒸気殺菌処理した大鋸屑に陥設する窪み中に砕木パルプ
    を約5mm〜3mm以下に切り水を加えて加熱殺菌処理
    した細断パルプを少々入れた上で、前記窪みに前記角パ
    ルプともども植え付けた後、砕木パルプを約5mm〜3
    mm以下に角切りし加熱殺菌処理した細断角パルプを少
    々かけ、その上に加熱殺菌処理した土又は蒸気殺菌処理
    した大鋸屑をかけて自然栽培又は温室栽培することを特
    徴とする松茸の種菌栽培方法
  6. 【請求項6】砕木パルプを約10mm以下に角切りした
    角パルプの表面に培養した松茸の種菌を、予め加熱殺菌
    処理した土に陥設する窪み中に約5mm〜3mm以下に
    角切りした板紙と段ボール紙を適当な比率で混ぜて水を
    加え加熱殺菌処理した紙混合細断パルプを少々入れた上
    で前記窪みに前記角パルプともども植え付けた後、前記
    紙混合細断パルプを少々かけ、その上に加熱殺菌処理し
    た土をかけて自然栽培又は温室栽培することを特徴とす
    る松茸の種菌栽培方法
  7. 【請求項7】砕木パルプを約10mm以下に角切りした
    角パルプの表面に培養した松茸の種菌を、予め圧縮し蒸
    気殺菌処理した大鋸屑に陥設した窪み中に約5mm〜3
    mm以下に角切りした板紙と段ボール紙を適当な比率で
    混ぜて水を加え加熱殺菌処理した紙混合細断パルプを少
    々入れた上で前記窪みに前記角パルプともども植え付け
    た後、前記紙混合細断パルプを少々かけ、その上に蒸気
    殺菌処理した大鋸屑をかけて自然栽培又は温室栽培する
    ことを特徴とする松茸の種菌栽培方法
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