JPH0673343A - ドライフィルムの接着方法 - Google Patents

ドライフィルムの接着方法

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JPH0673343A
JPH0673343A JP25203892A JP25203892A JPH0673343A JP H0673343 A JPH0673343 A JP H0673343A JP 25203892 A JP25203892 A JP 25203892A JP 25203892 A JP25203892 A JP 25203892A JP H0673343 A JPH0673343 A JP H0673343A
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Masataka Sekiya
昌隆 関屋
Shigenori Nakajima
成典 中嶋
Naoya Kobayashi
直哉 小林
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ドライフィルムを用いてプリント配線基板に
接着剤層を形成する方法であって,簡単な構造で連続し
て接着剤をプリント配線基板に接着することのできる方
法を提供すること。 【構成】 ドライフィルム10を順次送られてくる複数
のプリント配線基板5に連続して供給する。まず,保護
フィルム11を剥離し,次いで接着剤2にマスキングテ
ープ13を間欠的に接着する。上記マスキングテープ1
3はプリント配線基板5の互いに隣接する部分の上縁面
に位置させてある。接着剤2をベースフィルム12と共
にプリント配線基板5に熱圧着する。次いで,マスキン
グテープ13を付着させた状態でベースフィルム12を
プリント配線基板5上の接着剤2から剥離する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,ドライフィルムを用い
てプリント配線基板に接着剤層を形成する方法であっ
て,簡単な構造を有し,性能低下することなく長時間連
続して接着剤をプリント配線基板に接着することのでき
る接着方法に関する。
【0002】
【従来技術】プリント配線基板の表面に接着剤層を形成
する方法には,各種の方法があるが,その1つとしてド
ライフィルムを用いる方法が知られている。該ドライフ
ィルムはベースフィルムの上に接着剤層を設けてなるも
のである。上記方法は接着剤層をプリント配線基板の表
面に面接触させて,両者を熱圧着し,冷却後にベースフ
ィルムだけを取り除くものである。
【0003】例えば,図5,図6(a)に示すように,
まずプリント配線基板5と同じ長さに切断したドライフ
ィルム10をプリント配線基板5の上下両側から押し当
てる。そして,加熱ローラ41,42でこれらを熱圧着
し,接着剤2をプリント配線基板5に加熱接着させる。
その後,冷却して接着剤2を完全に接着させ,ベースフ
ィルム12だけを作業者が取り除く(図6(b))。
【0004】また,ドライフィルム10を切断する工程
と上記ドライフィルム10を熱圧着する工程とを連続さ
せる方法も提案されている。本方法は図5に示すよう
に,連続したロール状のドライフィルム10をプリント
配線基板5の搬送に合わせて連続して供給し,回転カッ
ター91でドライフィルム10をプリント配線基板5の
長さに合わせて切断するものである。
【0005】この切断方法は,図7に示すように,回転
カッター91を高速で回転させながら,カッター移動溝
912に沿って左右に移動させドライフィルム10を切
断するものである。なお図5,図7において,符号91
1はカッターの受台であり,図5において符号751,
752はフィルムガイドである。
【0006】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記従来のド
ライフィルムの接着方法には次のような問題点がある。
従来の方法では,接着後ベースフィルム12をプリント
配線基板5から取り除く工程(図6b)は前工程から切
り離された手作業の別工程となっている。上記ベースフ
ィルム12の除去工程を自動化し,前工程と連続化する
ためには,自動的にベースフィルム12を除去する自動
化装置が必要となる。ところがこのようなベースフィル
ム除去装置は,ベースフィルムが極めて薄く,かつ接着
剤に接着しているためその剥離が困難であり,比較的高
価であり,設備投資効率が悪いという問題がある。従っ
て,現在は人手によって,ベースフィルムを除去してお
り,このことが工程の長期化と生産性を妨げる要因にな
っている。
【0007】また,ドライフィルム10を切断する工程
にも問題があった。即ち,図7において回転式カッター
91がカッター移動溝912に沿って左右に移動する横
方向のスピードVhは,ドライフィルム10の縦方向の
送り速度Vtより相対的にはるかに大きい必要がある
(Vh≫Vt)。さもないと,ドライフィルム10が斜
めに切断される。また,回転式カッター91の回転速度
Vrは,上記Vhより大きくなければならない(Vr>
Vh≫Vt)。このため,ドライフィルム10の送り速
度Vtを余り大きくできず,生産性を抑制する要因にな
っていた。
【0008】また,回転式カッター91でドライフィル
ム10を切断するにつれて接着剤が回転式カッター91
の歯先近傍に付着し,回転カッター91の切れを鈍くす
るという問題がある。従って回転式カッター91をしば
しば交換すると共に,カッターに付着した接着剤を取り
除くという保守上の問題があった。本発明は,かかる従
来の問題点に鑑み,比較的簡単な構造で,プリント配線
基板への接着剤接着工程を連続化して,製造工程を短縮
し,生産性を向上させることができるプリント配線基板
への接着剤の接着方法を提供しようとするものである。
【0009】
【課題の解決手段】本発明は,保護フィルムとベースフ
ィルムと両者の間に配置した接着剤とよりなるドライフ
ィルムを用いて,プリント配線基板に接着剤を接着する
方法であって,ドライフィルムは順次送られてくる複数
のプリント配線基板に連続的に供給され,ドライフィル
ムをプリント配線基板に接着する以前に連続的に保護フ
ィルムを剥離すると共に,露出した接着剤の上に間欠的
にマスキングテープを接着し,次いで上記プリント配線
基板の表面に接着剤をベースフィルムと共に熱圧着する
と共に上記マスキングテープは上記複数のプリント配線
基板における隣接する部分の上周縁の表面に位置させ,
次いで,プリント配線基板に接着された上記接着剤か
ら,マスキングテープを付着させた状態でベースフィル
ムを連続的に剥離することを特徴とするプリント配線基
板への接着剤の接着方法にある。
【0010】ドライフィルムは,ベースフィルム,接着
剤,保護フィルムの順に積層された三層構成になってい
る。プリント配線基板に上記ドライフィルムを接着する
に当たっては,まず保護フィルムが剥離され,次いで保
護フィルムが剥離された接着剤の上にマスキングテープ
が間欠的に接着される。また,隣接するプリント配線基
板の上周縁の表面にマスキングテープを位置させるた
め,あるマスキングテープの後端と次のマスキングテー
プの前端迄の間隔Lmは,プリント配線基板の長さLよ
り若干短くする(Lm<L)。
【0011】保護フィルムを除去されたドライフィルム
の接着剤はベースフィルムを付着させた状態で,プリン
ト配線基板の表面に熱圧着される。このとき,マスキン
グテープは,隣接するプリント配線基板の上周縁の表面
に位置させる。プリント配線基板に接着剤を熱圧着して
接着させた後,ベースフィルムをプリント配線基板上の
接着剤から剥離する。このとき,マスキングテープはプ
リント配線基板の上周縁と接着剤との間にあって,接着
剤に接着されているので,ベースフィルムと一体に剥離
される。
【0012】
【作用及び効果】ドライフィルムから保護フィルムを剥
離すれば接着剤層が露出する。しかし,マスキングテー
プを接着した部分は,マスキングテープで被われていて
接着剤は露出していない。一方,ドライフィルムとプリ
ント配線基板を熱圧着するとき,マスキングテープとマ
スキングテープの間の接着剤の長さLmはプリント配線
基板の長さLより短い(Lm<L)。従って,プリント
配線基板の前後端の上縁面はマスキングテープと接触し
ていて接着剤は接着されない。それ故,プリント配線基
板の上面には,上記上周縁即ちマスキングテープを位置
させた部分を除いて接着剤が接着される。
【0013】一方,マスキングテープは接着剤を介して
ベースフィルムと一体に面状に接着されており,両者の
結合力F0 は強固である。従って,プリント配線基板上
に接着された接着剤層からベースフィルムを剥離すれ
ば,マスキングテープはベースフィルムと一体になって
剥離される。プリント配線基板に接着された接着剤と,
マスキングテープ下の接着剤との間は線状の結合であ
り,その結合力F1 は上記結合力F0 よりはるかに小さ
いからである(F0 ≫F1 )。
【0014】上記のように,接着剤の熱圧着の前工程に
マスキングテープを付着することにより,ドライフィル
ムを切断する工程が不要となる。また,接着剤接着後は
ベースフィルムを連続して剥離するだけでよく,従来方
法のようにベースフィルムをプリント配線基板毎に1枚
1枚剥離する作業は必要ない。また,マスキングテープ
の付着から,ベースフィルムの剥離までの工程は,ベー
スフィルムとプリント配線基板とを同期させて搬送する
中の一連の処理として連続化することが容易である。従
って,製造工程を短縮化し,生産性を上げることができ
る。
【0015】また,前記のように,従来技術において
は,回転式カッターの回転スピードVr及び移動速度V
hからくるドライフィルムの送り速度Vtの制約があっ
た(Vr>Vh≫Vt)。本発明には,そのような送り
速度Vtを阻害する阻害要因がない。従って,製造をス
ピードアップして生産性を向上することができる。ま
た,前記従来技術のように回転式カッターの頻繁な交換
といった連続運転を妨げる要因がなく,保守性も向上す
る。
【0016】従って,本発明によれば,比較的簡単な構
成で,プリント配線基板への接着剤の接着工程を連続化
して製造工程を短縮し生産性を向上させることができる
プリント配線基板への接着剤の接着方法を提供すること
ができる。
【0017】
【実施例】本発明にかかる実施例について,図1〜図4
を用いて説明する。本例は,図1及び図2(図1のA矢
視図)に示すように,保護フィルム11とベースフィル
ム12と両者11,12の間に配置した接着剤2とより
なるドライフィルム10を用いて,プリント配線基板5
に接着剤2を接着する方法である。上記ドライフィルム
10は順次送られてくる複数のプリント配線基板5に連
続的に供給され,ドライフィルム10をプリント配線基
板5に接続する以前に連続的に保護フィルム11を剥離
すると共に,露出した接着剤2の上に間欠的にマスキン
グテープ13を接着する。次いで,上記プリント配線基
板5の表面に接着剤2をベースフィルム12と共に熱圧
着すると共に,上記マスキングテープ13は上記複数の
プリント配線基板5における隣接する部分の上周縁の表
面51に位置させる。次いでプリント配線基板5に接続
された上記接着剤2からマスキングテープ13を付着さ
せた状態でベースフィルム12を連続的に剥離する。
【0018】ドライフィルム10は,図2に示すよう
に,ベースフィルム12の上に,接着剤2と保護フィル
ム11が形成されている。図1,図2に示すように,供
給ドラム61,62に巻かれたドライフィルム10とプ
リント配線基板5とが同期をとって連続して供給され
る。ドライフィルム10がプリント配線基板5と合体す
る前に,まず保護フィルム11が保護フィルム巻取ドラ
ム63,64に巻取られ,接着剤2が表面に露出する。
次いで,後述する所定のタイミングに合わせて,マスキ
ングテープ13が上記露出した接着剤2上に接着され
る。なお,マスキングテープ13の上記接着面131に
は付着剤が塗布されている。
【0019】マスキングテープ13は,図1,図3(図
1のB矢視図)に示すように,シリンダ72に駆動され
るテープ貼り機74から,間欠的に上記接着剤2上に圧
着される。マスキングテープ13における接着剤2と接
着する面131は,熱圧着により接着剤2と強固に接着
するような素材が用いられている。図4(図1のC矢視
図)に示すプリント配線基板5を挟持し搬送する搬送枠
81(図1,図2は図示せず)の搬送スピードとドライ
フィルム10の送出スピードは同一となっている。ま
た,シリンダ72の動作と上記搬送枠81へのプリント
配線基板5の送り出しのタイミングには一定の同期関係
を持たせている。その結果,マスキングテープ13は,
図2に示すようにプリント配線基板5の隣接する部分の
上周縁表面51に跨がって位置するようになり,またマ
スキングテープ13とマスキングテープ13との間の接
着剤2の長さLmは,プリント配線基板5の長さLより
短くなる。
【0020】また,マスキングテープ13の横幅は,ド
ライフィルム10の幅より若干長くなっている(図
4)。図2に示すように,マスキングテープ13がプリ
ント配線基板5の上周縁表面51に位置するようにドラ
イフィルム10とプリント配線基板5とが合体した後,
加熱ローラ41,42によって,接着剤2がプリント配
線基板5の接着面52に熱圧着される。
【0021】次いで,冷却ファン82(図1では図示せ
ず)によって冷却し,プリント配線基板5と接着剤2の
接着状態が安定化する。その後,ベースフィルム12は
ベースフィルム巻取ドラム65,66で巻取られる。こ
のとき,マスキングテープ13とベースフィルム12
と,両者の間に介設した接着剤2とは一体に面接着され
ているので,ベースフィルム12と一体になって巻取ら
れる(前記F0 ≫F1 )。
【0022】また,プリント配線基板5の接着面52上
に接着された接着剤2はプリント配線基板5と強固に接
着され一体になっている。そのため,図1及び図2の右
方に示すように,ベースフィルム12と分離されプリン
ト配線基板5上には接着剤2だけが残される。また,マ
スキングテープ13が位置していた上周縁表面51には
接着剤2は接着されていない。図1〜図3において,符
号73は,シリンダ72のロッドである。図2におい
て,符号751はフィルムガイドである(図1では図示
せず)。また,図3において符号741は,テープ貼り
機受台である。
【0023】上記のように,本例によれば,ドライフィ
ルム10をプリント配線基板5の寸法に合わせて切断す
る工程は不要となる。また,ベースフィルム12を1枚
1枚プリント配線基板5から剥離する工程も不要であ
る。その上,全工程は連続した一連の工程として一括処
理される。従って,製造工程を短縮化でき,生産性を向
上できる。また,本例は,従来例のようにドライフィル
ム10の送り速度を制約するような阻害要因がない(前
記Vr>Vh≫Vt)。
【0024】また,従来例の回転式カッターのような頻
繁にメンテナンスを要するような構成要素も有していな
い。従って,本例によれば,比較的簡単な構成で,プリ
ント配線基板への接着剤の接着工程を連続化して製造工
程を短縮し,生産性を向上させると共に,連続使用によ
る劣化が起こりにくいプリント配線基板への接着剤の接
着方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の全体説明図。
【図2】実施例の側面図。
【図3】実施例のマスキングテープの接着工程の平面
図。
【図4】実施例のプリント配線基板の搬送部の平面図。
【図5】従来例における接着剤の接着までの工程説明
図。
【図6】従来例における接着剤の熱圧着工程と後処理工
程の説明図。
【図7】従来例におけるベースフィルムの切断工程説明
図。
【符号の説明】
10...ドライフィルム, 11...保護フィルム, 12...ベースフィルム, 13...マスキングテープ, 2...接着剤, 41,42...加熱ローラ, 5...プリント配線基板, 61,62...供給ドラム, 63,64...保護フィルム巻取ドラム, 65,66...ベースフィルム巻取ドラム, 72...シリンダ, 74...テープ貼り機, 82...冷却ファン,

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 保護フィルムとベースフィルムと両者の
    間に配置した接着剤とよりなるドライフィルムを用い
    て,プリント配線基板に接着剤を接着する方法であっ
    て,ドライフィルムは順次送られてくる複数のプリント
    配線基板に連続的に供給され,ドライフィルムをプリン
    ト配線基板に接着する以前に連続的に保護フィルムを剥
    離すると共に,露出した接着剤の上に間欠的にマスキン
    グテープを接着し,次いで上記プリント配線基板の表面
    に接着剤をベースフィルムと共に熱圧着すると共に上記
    マスキングテープは上記複数のプリント配線基板におけ
    る隣接する部分の上周縁の表面に位置させ,次いで,プ
    リント配線基板に接着された上記接着剤から,マスキン
    グテープを付着させた状態でベースフィルムを連続的に
    剥離することを特徴とするプリント配線基板への接着剤
    の接着方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004034439A (ja) * 2002-07-02 2004-02-05 Nec Kagoshima Ltd ラミネ−タ装置
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