JPH0673176B2 - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH0673176B2
JPH0673176B2 JP11440487A JP11440487A JPH0673176B2 JP H0673176 B2 JPH0673176 B2 JP H0673176B2 JP 11440487 A JP11440487 A JP 11440487A JP 11440487 A JP11440487 A JP 11440487A JP H0673176 B2 JPH0673176 B2 JP H0673176B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、非磁性支持体上に強磁性体粉末と結合剤とを
主成分とする磁性層を設けてなる磁気記録媒体に関す
る。特に、本発明は前記磁性層に研摩剤粒子を含有し
て、走行耐久性と電磁変換特性とが改良された磁気記録
媒体に関する。
〔従来の技術〕
従来、オーディオ用、ビデオ用、コンピューター用等の
テープ状又はディスク状の磁気記録媒体として、γ−Fe
2O3、Co−含有酸化鉄、二酸化クロム、強磁性合金粉末
等の強磁性粉末を結合剤中に分散させた磁性層を非磁性
支持体上に塗設した磁気記録媒体が用いらている。最
近、このような磁気記録媒体の高密度化、高S/N化に伴
ない磁性体を微粒子化することが行われているが、この
微粒子化にともない磁性体の研摩性が低下し、このた
め、このような磁性体を用いた磁気記録媒体の走行耐久
性が劣化する。また、この傾向は硬度の低い強磁性合金
粉末を用いた場合に顕著である。
このような走行耐久性の劣化を防止する対策として、従
来、粒状のAl2O3,SiC,Cr2O3等の研摩剤を磁性層に添加
することが提案されている。研摩剤は硬度の大きい物質
の粒子が用いられ、具体的には酸化クロム、溶融アルミ
ナ、炭化ケイ素、コランダム、ダイヤモンド、エメリー
(主成分:コランダムと磁鉄鉱)、ケイ石、窒化ケイ
素、窒化硼素、炭化タングステン、酸化チタン等が挙げ
られる。これらの研摩剤は単独でも、また二者以外混合
しても使用しうるものであるが、本発明者はこれらの組
合せについて研究を進めた結果、長軸径1.0μm以下、
短軸径0.1μm以下で、針状比5〜20の針状Cr2O3と共に
α−Al2O3,SiC,及びTiCの中から選ばれる少くとも一種
の無機粉体を含有し、該針状Cr2O3/無機粉体の比が2/8
より大きく、且つ該針状Cr2O3と無機粉体の総量が該磁
性粉体に対して1〜20重量%である磁性層を用いると、
磁性層の走行耐久性と電磁変換特性とを著しく改良し得
ることを見出し、先に出願(特願昭60−247219)した。
〔発明が解決しようとする問題点〕
走行耐久性を増大させるために前記のような研摩剤を多
量に添加すると磁気記録媒体の磁場配向性や磁性体粉末
の充填度の劣化や分散性の劣化を伴ない表面性の劣化に
よる電磁変換特性の低下が問題となる。
また、研摩剤の添加量を減らして表面性を良くすると電
磁変換特性は向上するが、磁性層の摩擦係数が増大し、
走行中にはりつきを生ずる等、磁気記録媒体の走行性が
悪くなる等の問題が生ずる。
従って、本発明の目的は磁性層の走行耐久性と電磁変換
特性とを同時に改善し、走行性を改良した磁気記録媒体
を提供することにある。
そして、磁気記録媒体では磁性層の耐スリ傷性や走行耐
久性などの問題は磁性層の表面と磁気ヘッドの表面との
間で生ずるものであり、各種特性の改善を目的として磁
性層に研摩剤を含有させた場合においても磁性層の表面
に出た研摩剤粒子の部分がその作用に関与するのみで、
磁性層内に埋没した研摩剤粒子はなんら有効に働らかな
いものである。このため、研摩剤粒子の表面が重要な役
割をするものであるが、従来の研摩剤ではすでに知られ
ている特性を与えるものに過ぎず、大きな改善は認めな
かった。
〔問題を解決するための手段〕
本発明者らは先にモース硬度5以上の物質の粒子をCr2O
3又はα−Fe2O3で被覆した粒子を研摩剤として磁性層中
に含有させることにより走行耐久性と電磁変換特性を著
しく改良し得ることを見出し特許出願した(特願昭61−
281866号及び特願昭61−281867号)。
この出願後、更に研究を重ねた結果、上記特性の改良が
該被覆粒子の磁性層中での表面局在化に起因しているこ
と、すなわち、磁性層を塗設する際に、上記の如き被覆
粒子が磁性層表面近傍に多く集まり、これにより前記特
性の改良が得られることを見出した。
さらに又、この点に着目して研究を進めたところ、被覆
材料としてCr2O3やα−Fe2O3に限ることなく、その他種
々のいわゆる固体酸であれば、上記の現象を生じ、前記
の特性の改良が得られることを見出し本発明を達成し
た。
すなわち、本発明は、非磁性支持体上に強磁性体粉末を
結合剤中に分散した磁性層を設けてなる磁気記録媒体に
おいて、該磁性層が、表面に固体酸(但し、被覆処理さ
れる無機粉体粒子が固体酸の場合、これと同種のものを
除く)による被覆処理を施したモース硬度5以上の無機
粉体粒子(研摩剤)を含有し、且つ該無機粉体粒子の存
在割合が磁性層表面近傍において大であることを特徴と
する磁気記録媒体である。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明で用いるモース硬度5以上の物質の粒子は、具体
的にはα−Al2O3,TiC,SiC,SnO2,SiO2,TiO2,ZrO2,α−Fe
2O3などであって、モース硬度5以上であればどのよう
な物質でもよいが大体無機化合物である。
このとき被覆処理される無機粉体粒子と被覆酸化物とは
異なる物質であることが好ましい。
モース硬度5以上の粒子サイズは約1μm以下のものが
好ましく、形状は針状、粒状不定形等であってもよい。
前記無機粉体粒子の表面被覆を行うのに本発明者らは先
の出願(特願昭61−281866号及び同昭61−281867号)で
はCr2O3及びα−Fe2O3をそれぞれ用いたが、本発明者は
前述の“無機粉体粒子の表面局在化”がCr2O3またはα
−Fe2O3によって被覆することによる無機粉体表面の酸
性度が増加することによること新たに見出した。すなわ
ち、磁性層に通常用いられる結合剤は酸性基を有してお
り、上記のように表面の酸性度が増加した無機粉体粒子
を係合剤中に有機溶剤を用いて分散し塗布する際に、結
合剤と無機粉体粒子との反ぱつが生じて、無機粉体粒子
の表面局在化が生ずるものと考えられる。従って、無機
粉体粒子表面に被覆する物質としては上記のCr2O3やα
−Fe2O3に限られることなく、無機粉体粒子の表面の酸
性度を増加させ且つ前記の表面局在化を生じさせること
ができるいわゆる固体酸であれば何れでもよいことを見
出した。
このような被覆物質としては、前記Cr2O3,α−Fe2O3
他にB2O3,ZnO,TiO2,CeO2,V2O5等の単体酸化物や、TiO2
−CuO,TiO2−MgO,TiO2−ZnO,TiO2−CdO,TiO2−Al2O3,Ti
O2−ZrO2,TiO2−PbO,TiO2−Bi2O3,TiO2−Fe2O3,ZnO−Mg
O,ZnO−Al2O3,ZnO−ZrO2,ZnO−PbO,ZnO−Sb2O3,ZnO−Bi
2O3,Al2O3−MgO,Al2O3−Bi2O3,Al2O3−ZrO2等の複合酸
化物が用いられる。
前記無機粉体粒子が酸化物である場合、その粒子と被覆
物質とを反応させ粒子表面にその酸化物との上記複合酸
化物を形成させてもよい。
更に、各種金属の硫酸塩、りん酸塩、硫化物、塩化物等
も強磁性微粉、結合剤や他の添加剤に悪影響を与えずに
前記粉体粒子表面の酸性度を増加し且つ表面局在化を生
じ得るものであれば被覆物質として用いることができ
る。
なお、本発明と類似の発明として特開昭58−159236号の
発明があり、SiO2による被覆が示されているが、該公報
中に記述された効果は、結合剤との分散性改善によると
思われる磁性層表面の平滑化と耐摩耗性の両立であり、
本発明の骨子である無機粉体の磁性層表面への局在化と
は全く発想を異にするものである。すなわち、同発明に
ついて同様の試みが追試した所、酸性度の上昇は認めら
れたものの無機粉体粒子の表面局在化はひき起こされな
かった。これら、恐らくSiO2表面のシラノール基と結合
剤の相互作用によるもの予想している。
本発明において、被覆物質の被覆量は粒子を構成する物
質に対して0.1〜20重量%である。
本発明において、モース硬度5以上の無機粉体粒子を被
覆するには両物質の種類に応じて種々の方法が用いられ
る。
例えばCr2O3で被覆した粒子を製造するには、被覆すべ
き粒子を(NH42Cr2O7、K2Cr2O7、又はNa2Cr2O7のよう
なクロム酸塩の水溶液に浸漬し、乾燥し、300〜800℃で
15分〜6時間熱分解することにより得ることができ、粒
子をクロム酸塩水溶液に分散しpHを酸性側調整すること
により粒子表面にCr(OH)を沈着させ、300〜800℃で
15分〜6時間熱分解することにより得ることができ、ま
た粒子を前記のクロム酸塩水溶液に浸漬後、還元(S
O2、グリセリン、澱粉の存在下)、熱分解することによ
り得ることができる。前記のクロム酸塩の水溶液を用い
るときはクロム酸塩を乳鉢で水とかきまぜならが溶解し
て飽和水溶液として使用してもよい。
α−Fe2O3で被覆した粒子を製造するには、被覆すべき
粒子をFeSO4、Fe2(SO4、FeCl2、FeCl3、Fe(NO3
、Fe(NO3のような鉄塩の飽和水溶液に浸漬し、
乾燥し、400〜1000℃で15分〜6時間熱分解することに
より行うことができる。この方法をさらに具体的に説明
すると、例えばアルミナ粒子とFeSO4飽和水溶液とをラ
イカイ機に入れて1時間撹拌処理してアルミナ粒子に前
記水溶液を十分含浸させ、それを取り出して、半日ない
し1日乾燥させる。その乾燥物をコーヒーミルで10分間
粉砕し、これを1000℃で1時間焼成する。この焼成した
ものを不純イオンを除くために水で1〜2日洗浄し、そ
れを半日乾燥し、これをさらにコーヒーミルで10分粉砕
して所定の粒度とする。
また、他の製造方法としては、被覆すべき粒子上にFe
(OH)を沈着させ、それを400〜1000℃で15分〜6時
間熱分解することによって得ることができるし、さらに
FeCl3を加熱気化させて、FeCl3を被覆すべき粒子上に沈
着させ、これに水蒸気を作用させることによって得るこ
とができる。
B2O3で被覆した粒子を製造するには、例えばB2O3の水溶
液中に被覆されるべき粒子を分散し蒸発乾固後約400℃
1時間加熱する。
ZnOで被覆した粒子を製造するには、例えばしゅう酸亜
鉛水溶液中に被覆されるべき粒子を分散し、蒸発乾固後
約400℃で1時間過程加熱する。
CeO2で被覆する場合には、例えば酢酸セリウム水溶液を
使用し、上記と同様の処理を行う。
ZnO−ZrO2で被覆する場合には、例えばしゅう酸亜鉛と
酢酸ジルコニウムとの所望の割合の混合水溶液を使用
し、上記と同様の処理を行う。
他の材料についても上記の方法に準じて被覆処理を行え
ばよい。
本発明で使用する非磁性支持体には特に制限はなく、通
常使用されているものを用いることができる。非磁性支
持体を形成する素材の例としては、ポリエチレンテレフ
タレート(PET)、ポリプロピレン、ポリカーボネー
ト、ポリエチレンナフタレート、ポリアミド、ポリアミ
ドイミド、ポリイミドなどの各種の合成樹脂フィルム、
およびアミル箔、ステンレス箔などの金属箔を挙げるこ
とができる。また、非磁性支持体の厚さにも特に制限は
ないが、一般に3〜50μm、好ましくは5〜3μmであ
る。
非磁性支持体は、後述する磁性層が設けられていない側
にバック層(バッキング層)が設けられたものであって
も良い。
本発明の磁気記録媒体は、上述したような非磁性支持体
上に強磁性粉末が結合剤中に分散された磁性層が設けら
れたものである。
本発明の磁性層に用いる強磁性体粉末としては、鉄を主
成分とする強磁性合金微粉末、γ−Fe2O3、Fe3O4、Co変
性強磁性酸化鉄、CrO2の他、変性バリウムフェライトお
よび変性ストロンチウムフェライトなどがあるが、本発
明は、鉄、コバルトあるいはニッケルを含む強磁性合金
粉末であって、その比表面積が25m2/g以上の強磁性合金
粉末を強磁性粉末として使用する場合に特に有効であ
る。
この強磁性合金粉末の例としては、強磁性合金粉末中の
金属分が75重量%以上であり、そして金属分の80重量%
以上が少なくとも一種類の強磁性金属あるいは合金であ
り、該金属分の20重量%以下の範囲内で他の成分を含む
ことのある合金を挙げることができる。また、上記強磁
性金属分が少量の水、水酸化物または酸化物を含むもの
などであってもよい。これらの強磁性金属粉末の製造方
法は既に公知であり、本発明で用いる強磁性体粉末の代
表例である強磁性合金粉末についてもこれら公知の方法
に従って製造することができる。
強磁性合金粉末を使用する場合に、その形状にとくに制
限はないが通常は針状、粒状、サイコロ状、米粒状およ
び板状のものなどが使用される。この強磁性合金粉末の
比表面積(S:BET)は42m2/g以上であることが好まし
く、さらに45m2/g以上のものを使用することが好まし
い。
本発明の磁性層の形成に使用される結合剤には通常使用
されている熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂および反応型樹
脂などを使用することができる。これらの樹脂を単独で
あるいは混合して使用することができる。
熱可塑性樹脂としては、一般には平均分子量が1万〜20
万、重合度が約200〜2000程度のものが使用される。こ
のような熱可塑性樹脂の例としては、塩化ビニル/酢酸
ビニル共重合体樹脂、塩化ビニル/塩化ビニリデン共重
合体、アクリル樹脂、セルロース誘導体、各種の合成ゴ
ム系の熱可塑性樹脂、ウレタンエラストマー、ポリフッ
化ビニル、ポリアミド樹脂、ポリビニルブチレート、ス
チレン/ブタジエン共重合体およびポリスチレン樹脂な
どを挙げることができ、これらを単独であるいは混合し
て使用することができる。
熱硬化性樹脂または反応型樹脂としては、一般に塗布液
の状態で平均分子量が20万以下の樹脂であり、塗布後
に、縮合反応あるいは付加反応などにより分子量がほぼ
無限大になる樹脂が使用される。ただし、これらの樹脂
が加熱硬化樹脂である場合、硬化に至る過程における加
熱により樹脂が硬化または溶解しないものであることが
好ましい。このような樹脂の例としては、フェノール/
ホルマリン・ノボラック樹脂、フェノール/ホルマリン
・レゾール樹脂、フェノール/フルフラール樹脂、キシ
レン/ホルムアルデヒド樹脂、尿素樹脂、メラミン樹
脂、乾性油変性アルキッド樹脂、フェノール樹脂変性ア
ルキッド樹脂、マレイン酸樹脂変性アルキッド樹脂、不
飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂と硬化剤の組合
せ、末端イソシアネートポリエーテル湿気硬化型樹脂、
ポリイソシアネートプレポリマー、ポリイソシアネート
プレポリマーと活性水素を有する樹脂の組合わせなどを
挙げることができ、これらを単独であるいは混合して使
用することができる。
結合剤の使用量は、強磁性粉末100重量部に対して、一
般には10〜100重量部の範囲、好ましくは15〜50重量部
の範囲である。
本発明においては、粒子にCr2O3を被覆してなる前記の
研摩剤を磁性層に含まれる強磁性体粉末の0.1〜20重量
%、好ましくは0.2〜10重量%となるよう磁性層に含有
させる。
本発明の磁気記録媒体は本発明の目的の達成の障害とな
らない範囲において通常使用されている他の粒状の添加
材(例、帯電防止剤として平均粒径が0.015〜0.2μmの
カーボンブラック)を添加することも可能である。
本発明の磁気記録媒体の磁性層の製造に際しては、先ず
上述した被覆処理された無機粉体粒子を強磁性合金粉末
などの強磁性体粉末および結合剤、および必要に応じて
他の粒状充填材を溶剤と共に混練した磁性塗料となし、
支持体上に塗布し、磁場配向等を施した後に乾燥するこ
とにより形成させる。
混練の際に使用する溶剤は、磁性塗料の調製に通常使用
されている溶剤を用いることができる。
混練の方法にも磁性塗料の混練方法として通常行なわれ
ている方法を利用することができる。また各成分の添加
順序などは適宜設定することができる。
磁性塗料の調製技術としては各種の技術が知られてお
り、本発明の磁気記録媒体の製造に際しては、それらの
公知技術を任意に利用することができる。
磁性塗料を調製する際には、分散剤、帯電防止剤、潤滑
剤等の公知の添加剤を併せて使用することもできる。
分散剤の例としては、炭素数12〜18の脂肪酸、上記脂肪
酸とアルカリ金属またはアルカリ土類金属とからなる金
属石鹸、上記の脂肪酸のエステル及びその化合物の水素
の一部あるいは全部をフッ素原子で置換した化合物、上
記の脂肪酸のアミド、脂肪酸アミン、高級アルコール、
ポリアルキレンオキサイドアルキルリン酸エステル、ア
ルキルリン酸エステル、アルキルホウ酸エステル、サル
コシネート類、アルキルエーテルエステル類、トリアル
キルポリオレフィンオキシ第四級アンモニウム塩及びレ
シチン等の公知の分散剤を挙げることができる。分散剤
を使用する場合、通常は使用する結合剤100重量部に対
して0.5〜2.0重量部の範囲で使用される。
帯電防止剤の例としては、天然界面活性剤;ノニオン性
界面活性剤;カチオン性界面活性剤;カルボン酸、スル
ホン酸、燐酸、硫酸エステル基、燐酸エステル基等の酸
性基を含むアニオン性界面活性剤;アミノ酸類、アミノ
スルホン酸類、アミノアルコールの硫酸または燐酸エス
テル類等の両性活性剤などを挙げることができる。帯電
防止剤としてカーボンブラックのような導電性微粉末を
使用する場合には、たとえば結合剤100重量部に対して
0.2〜20重量部の範囲で使用し、界面活性剤を使用する
場合には、0.1〜1.0重量部の範囲で使用する。
潤滑剤の例としては、前記の脂肪酸、高級アルコール
類、ブチルステアレート、ソルビタンオレエートなどの
炭素数12〜20の一塩基性脂肪酸と炭素数3〜20の一価も
しくは多価アルコールからなる脂肪酸エステル類、鉱物
油、動植物油、オレフィン低重合体、α−オレフィン低
重合体の他にグラファイト微粉末などの公知の潤滑剤お
よびプチスチック用潤滑剤を挙げることがきる。潤滑剤
を添加量は、公知技術に従って任意に決定することがで
きる。
なお、上述した分散剤、帯電防止剤、潤滑剤などの添加
剤は、厳密に上述した作用効果のみを有するものである
と限定の下に記載したものではなく、たとえば、分散剤
が潤滑剤あるいは帯電防止剤として作用することもあり
得る。従って、上記分類により例示した化合物などの作
用効果が、上記分類に記載された事項に限定されるもの
ではないことは勿論であり、複数の作用効果を奏する物
質を使用する場合には、添加量は、その物質の作用効果
を考慮して決定することが好ましい。
このようにして調製された磁性塗料は、前述の非磁性支
持体上に、公知の方法に従って塗布される。塗布は、通
常前記非磁性支持体上に直接行なわれる。ただし、接着
剤層などを介して非磁性支持体上に塗布することもでき
る。
このようにして塗布される磁性層の厚さに特に制限はな
いが、乾燥後の厚さで一般には約0.5〜10μmの範囲、
通常は1.5〜7.0μmの範囲となるように塗布される。
非磁性支持体上に塗布された磁性層は、通常、磁性層中
の強磁性粉末を配向させる処理、すなわち磁場配向処理
を施した後、乾燥される。また必要により表面平滑化処
理を施す。表面平滑化処理などが施された磁気記録媒体
は、次に所望の形状に裁断される。
なお、本発明の磁気記録媒体はまた通常用いられるよう
なバック層を設けてもよい。
〔実施例〕
次に、本発明を具体的に説明するために、実施例を示す
が、本発明はこの実施例に限定されるものでない。ま
た、本発明の従来技術との効果の違いを明らかにするた
めに比較例を示す。なお、実施例および比較例の「部」
の表示は、「重量部」を示すものである。
研摩剤の作成 粒径0.2μのα−Al2O3100gと(NH42Cr2O7の飽和水溶
液をライカイ機(乳鉢混合機)で混合し、乾燥し、400
℃で2時間加熱した後粉砕機で処理する。(NH42Cr2O
7の添加量は変えて(a)1.25g、(b)6.25g、(c)1
2.5gとした。一番目のものをCr2O3被覆α−Al2O3(a)
といい、以下同様とする。粒径0.06μのα−Al2O3を(N
H42Cr2O7の飽和水溶液と混合し、(NH42Cr2O7の添
加量を12.5gとして得たものをCr2O7被覆のα−Al2O
3(d)という。
また、粒径の0.3μのSiC100gと(NH42Cr2O7の飽和水
溶液をライカイ機で混合し、(NH42Cr2O7の添加量を1
3.5gとし、以下、上と同様にして研摩剤を製造した。
実施例 1 下記に示す組成の磁性塗料を調製して乾燥後の磁性層の
厚さが3.0μmになるように厚さ10μmのポリエチレン
テレフタレート非磁性支持体上に塗布した。
磁性塗料組成 強磁性合金粉末 100部 (Fe−Ni合金、Ni約5重量%) (比表面積〔S−BET〕:45m2/g) 塩化ビニル/酢酸ビニル/無水マレイン酸共重合体12部 (日本ゼオン(株)製:400×110A) ポリウレタン樹脂 8部 (日本ポリウレタン(株)製:N−2301) ポリイソシアネート 12部 (日本ポリウレタン(株)製:コロネートL) カーボンブラック 1部 (平均粒径:0.1μm) メチルエチルケトン 300部 Cr2O3被覆α−Al2O3(a) 10.0部 磁性塗料が塗布された非磁性支持体を、磁性塗料が未乾
燥の状態で磁場配向処理を行ない、さらに乾燥後、カレ
ンダー処理を行ない、8mm幅にスリットして、8mm型ビデ
オテープを製造した。
このビデオテープの磁気特性として、VSM(振動磁束
計;東英工業(株)製を用いてB−H曲線(B:磁束密
度、H:外部磁界)を測定して求め、この値から角型比
(Br/Bm、〔Br:最大残留磁束密度、Bm:最大磁束密
度〕)を求めた。
得られたビデオテープをビデオレコーダ(FUJIX−8)
を用いて5MHzの信号を記録し再生した。基準テープ(比
較例1で得られた8ミリビデオ用テープ)に記録した5M
Hzの再生出力を0dBした時の上記ビデオテープの相対的
な再生出力及び100pass後の出力低下を測定した。
またC/Nは5MHzにおける再生出力と4MHにおけるノイズと
の比較で示した。
次に、上記ビデオレコーダを用いて、繰返し走行させ、
磁気ヘッドの目詰まりが発生するまでの走行回数を調べ
た。
また、表面光沢は入射角45゜反射角45゜の全反射率を標
準光沢度計により測定。JISZ8741に準じ、屈折率1.56の
ガラスの入射角45゜での鏡面光沢度を100とし、その相
対値を求めた。
測定機:スガ試験機(株)製デジタル標準色差光度計AU
D−CH−GV3。
実施例 2 実施例1において、Cr2O3被覆α−Al2O3(a)の代りに
Cr2O3被覆α−Al2O3(b)を用い、その添加量を5.0部
とした外は、同様にしてビデオテープを製造した。
実施例 3 実施例1において、Cr2O3被覆α−Al2O3(a)の代りに
Cr2O3被覆α−Al2O3(c)を用い、その添加量を2.5部
とした外は、同様にしてビデオテープを製造した。
実施例 4 実施例1において、Cr2O3被覆α−Al2O3(a)の代りに
Cr2O3被覆SiCを用い、その添加量を5.0部とした外は、
同様にしてビデオテープを製造した。
実施例 5 実施例1において、Cr2O3被覆α−Al2O3(a)の代りに
Cr2O3被覆α−Al2O3(c)を用い、その添加量を0.5部
とした外は、同様にしてビデオテープを製造した。
実施例 6 実施例1において、Cr2O3被覆α−Al2O3(a)の代りに
Cr2O3被覆α−Al2O3(d)を用い、その添加量を2.5部
とした外は、同様にしてビデオテープを製造した。
比較例 1 実施例1において、Cr2O3被覆α−Al2O3(a)の代りに
粒径0.2μのα−Al2O3を用い、その添加量を5.0部とし
た外は、同様にしてビデオテープを製造した。
比較例 2 実施例1において、Cr2O3被覆α−Al2O3(a)の代りに
粒径0.3μのα−Al2O3を用い、その添加量を10.0部とし
た外は、同様にしてビデオテープを製造した。
比較例 3 実施例1において、Cr2O3被覆α−Al2O3(a)の代り
に、粒径0.3μのα−Al2O3を用い、その添加量を2.5部
とした外は、同様にしてビデオテープを製造した。
比較例 4 実施例1において、Cr2O3被覆α−Al2O3(a)の代り
に、粒径0.4μのSiCを用い、その添加量を0.5部とした
外は、同様にしてビデオテープを製造した。
比較例 5 実施例1において、Cr2O3被覆α−Al2O3(a)の代り
に、粒径0.06のα−Al2O3を用い、その添加量を5.0部と
した外は、同様にしてビデオテープを製造した。
上記の各試料についても実施例と同様なテストを行い、
得られた結果を第1表に示す。
研摩剤の作成 粒径0.2μのα−Al2O3100gとFeSO4・7H2Oの飽和水溶液
をライカイ機(乳鉢混合機)で混合し、乾燥し、600℃
で2時間加熱した後、粉砕機で処理した。FeSO4・7H2O
の添加量は変えて(a)2.8g、(b)14.0g、(c)28.
0gとした。(a)の添加量で得たものをα−Fe2O3被覆
α−Al2O3(a)といい、以下同様とする。粒径0.06μ
のα−Al2O3を、FeSO4・7H2Oの飽和水溶液と混合し、Fe
SO4・7H2Oの添加量を28.0gとして得たものをα−Fe2O3
被覆α−Al2O3(d)という。
また、粒径0.3μのSiC100gとFeSO4・7H2Oの飽和水溶液
をライカイ機で混合し、FeSO4・7H2Oの添加量を15.0gと
し、以下と同様にして研摩剤を製造した。
実施例 7 下記に示す組成の磁性塗料を調製して乾燥後の磁性層の
厚さが3.0μmになるように厚さ10μmのポリエチレン
テレフタレート非磁性支持体上に塗布した。
磁性塗料組成 強磁性合金粉末 100部 (Fe−Ni合金、Ni約5重量%) (比表面積〔S−BET〕:45m2/g) 塩化ビニル/酢酸ビニル/無水マレイン酸共重合体12部 (日本ゼオン(株)製:400×110A) ポリウレタン樹脂 8部 (日本ポリウレタン(株)製:N−2301) ポリイソシアネート 12部 (日本ポリウレタン(株)製:コロネートL) カーボンブラック 1部 (平均粒径:0.1μm) メチルエチルケトン 300部 α−Fe2O3被覆α−Al2O3(a) 10.0部 磁性塗料が塗布された非磁性支持体を、磁性塗料が未乾
燥の状態で磁場配向処理を行ない、さらに乾燥後、カレ
ンダー処理を行ない、8mm幅にスリットして、8mm型ビデ
オテープを製造した。
このビデオテープの磁気特性として、B−H曲線(B:磁
束密度、H:外部磁界)を測定した求め、この値から角型
比(Br/Bm、〔Br:最大残留磁束密度、Bm:最大磁束密
度〕)を求めた。
得られたビデオテープをビデオレコーダ(FUJIX−8)
を用いて5MHzの信号を記録し再生した。基準テープ(比
較例1で得られた8ミリビデオ用テープ)に記録した5M
Hzの再生出力を0dBした時の上記ビデオテープの相対的
な再生出力及び100pass後の出力低下を測定した。
またC/Nは比較例を基準として5MHzにおける再生出力と4
MHにおけるノイズとの比較で示した。
次に、上記ビデオレコーダを用いて、繰返し走行させ、
磁気ヘッドの目詰まりが発生するまでの走行回数を調べ
た。
また、表面光沢は入射角45゜反射角45゜の全反射率を標
準光沢度計により測定。JISZ8741に準じ、屈折率1.567
のガラスの入射角45゜での鏡面光沢度を100とし、その
相対値を求めた。
測定機:スガ試験機(株)製デジタル標準色差光度計AU
D−CH−GV3。
実施例 8 実施例7において、α−Fe2O3被覆α−Al2O3(a)の代
りにα−Fe2O3被覆α−Al2O3(b)を用い、その添加量
を5.0部とした外は、同様にしてビデオテープを製造し
た。
実施例 9 実施例7において、α−Fe2O3被覆α−Al2O3(a)の代
りにα−Fe2O3被覆α−Al2O3(c)を用い、その添加量
を2.5部とした外は、同様にしてビデオテープを製造し
た。
実施例 10 実施例7において、α−Fe2O3被覆α−Al2O3(a)の代
りに前記α−Fe2O3被覆SiCを用い、その添加量を5.0部
とした外は、同様にしてビデオテープを製造した。
実施例 11 実施例7において、α−Fe2O3被覆α−Al2O3(a)の代
りにα−Fe2O3被覆α−Al2O3(c)を用い、その添加量
を0.5部とした以外は同様にしてビデオテープを製造し
た。
実施例 12 実施例7においてα−Fe2O3被覆α−Al2O3(a)の代り
にα−Fe2O3被覆α−Al2O3(d)を用いその添加量を2.
5部とした以外は同様にしてビデオテープを製造した。
比較例 6 実施例7において、α−Fe2O3被覆α−Al2O3(a)の代
りに粒径0.2μのα−Al2O3を用い、その添加量を5.0部
とした外は、同様にしたビデオテープを製造した。
比較例 7 実施例7において、α−Fe2O3被覆α−Al2O3(a)の代
りに粒径0.3μのα−Al2O3を用い、その添加量を10.0部
とした外は、同様にしてビデオテープを製造した。
比較例 8 実施例7において、α−Fe2O3被覆α−Al2O3(a)の代
りに粒径0.3μのα−Al2O3を用い、その添加量を2.5部
とした外は、同様にしてビデオテープを製造した。
比較例 9 実施例7において、α−Fe2O3被覆α−Al2O3(a)の代
りに粒径0.4μのSiCを用い、その添加量を5.0部とした
外は、同様にしてビデオテープを製造した。
比較例 10 実施例7において、α−Fe2O3被覆α−Al2O3(a)の代
りに粒径0.06μのα−Al2O3を用い、その添加量を5.0部
とした外は、同様にしてビデオテープを製造した。
上記の各試料についても実施例と同様のテストを行い、
得られた結果を第2表に示す。
実施例 13〜18 実施例1と同一組成、同一方法で研摩剤のみ変更して磁
気テープを作製し、同様な性能テストを行なった。
研摩剤の被覆粒子の種類、サイズ、被覆材料の種類、被
覆量等は第3表に示した。
研摩剤は、α−Al2O3粒子にCr2O3を被覆する場合(実施
例13)には、実施例1で用いた研摩剤と同様にして製造
し、α−Al2O3粒子をα−Fe2O3で被覆する場合(実施例
14)には、実施例7で用いた研摩剤と同様にして製造
し、TiC粒子をB2O3で被覆する場合(実施例15)には、T
iC粒子をB2O3の水溶液中に分散し、蒸発乾固した後、40
0℃で1時間加熱することによって製造し、TiC粒子をZn
Oで被覆する場合(実施例16)には、TiC粒子をしゅう酸
亜鉛水溶液中に分散し、蒸発乾固した後、400℃で約1
時間加熱することによって製造した、SiC粒子をCeO2
被覆する場合(実施例17)には、SiC粒子を酢酸セリウ
ム水溶液中に分散し、蒸発乾固した後に、400℃で1時
間加熱することによって製造し、またSiC粒子をZnO−Zr
O2で被覆する場合(実施例18)には、SiC粒子をしゅう
酸亜鉛と酢酸ジルコニウムとの混合水溶液中に分散し、
蒸発乾固した後に400℃に加熱して製造した。この場
合、被覆材料に添加量等を第3表に示す値となるように
調整した。
なお、これらの実施例ではさらに、研摩剤粒子を被覆す
ることによって粒子の表面酸性度が増加し、且つこのよ
うに表面酸性度が大である研摩剤を磁性層中に分散した
場合、磁性層表面近傍の存在割合が大きくなることをも
示すために次のように各研摩剤について酸性度と塩基性
度の測定と、磁性層の表面層における研摩剤の存在割合
の測定を行った。
また、ヘッド摩耗量についても後記のようにしらべた。
酸性度及び塩基性度の測定方法 1)酸性度 n−ブチルアミンのイソオクタン溶液中に無機粉体粒子
を投入してかくはんし、粉体に吸着したn−ブチルアミ
ンの量から酸性度を算出した。
2)塩基性度 安息香酸のイソオクタン溶液中に無機粉体粒子を投入し
てかくはんし、粒子に吸着した安息香酸の量から塩基性
度を算出した。
磁性層中の無機粉体粒子の存在比率(分布)の測定方
法 i)全層の測定方法 X線回折により磁性体の代表ピークと無機粉体粒子の代
表ピークの磁性層全層にわたる積分強度比を測定した。
なお、X線回折法では、絶対値の定量は誤差が大のため
基準(この場合、磁性体(の鉄成分))との相対比較に
より求める。
ii)表面層の測定方法 薄膜X線回折装置(理学電機(株)製)を用いて、表面
から0.5μm程度の部分の磁性体の代表ピークと無機粉
体粒子のピークの積分強度を測定した。
上記i),ii)の結果から、無機粉体粒子の磁性層全体
に対する表面近傍における存在比率を知ることができ
る。
ヘッド摩耗量 ビデオテープレコーダ(FUJIX−8)で23℃,70℃RHの条
件下に100時間走行後のヘッドの摩耗量を測定した。
得られた結果を第3表に示した。
〔発明の効果〕 前記各表に示した結果から明らかなように、本発明の磁
気記録媒体は、従来の磁気記録媒体に比して優れた電磁
変換特性と走行耐久性を有し、高い実用性を有する。そ
の具体的な性質をみても、実施例及び比較例での測定値
で示されるように、本発明の磁気記録媒体は、Br,SQ,ビ
デオ出力及びC/Nの値が比較例の未被覆処理のα−Al2O3
を用いたものよりも高く、優れた効果を有する。また、
100pass後の出力低下の測定結果をみても出力低下の程
度が小さく、繰返し走行における磁気ヘッドの目詰まり
が発生するまでの走行回数も多くて、走行耐久性が優れ
ている。さらに重要なことは、本発明では研摩剤の添加
量が少なくてこのような優れた効果とさらに、ヘッド摩
耗が従来品に比べて同等またはそれ以上という効果を奏
するものであって、その強磁性体粉末に対する添加量は
従来の磁気記録媒体における場合の約半分、ないしそれ
以下でよく、したがって非常に経済的である。そして、
このように研摩剤の添加量が少なくてよいため磁性層中
の強磁性体粉末の量を多くすることができて電磁変換特
性が向上する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三浦 敏彦 神奈川県小田原市扇町2丁目12番1号 富 士写真フイルム株式会社内 (72)発明者 吹野 清隆 神奈川県小田原市扇町2丁目12番1号 富 士写真フイルム株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非磁性支持体上に強磁性体粉末を結合剤中
    に分散した磁性層を設けてなる磁気記録媒体において、
    該磁性層が、表面に固体酸(但し、被覆処理される無機
    粉体粒子が固体酸の場合、これと同種のものを除く)に
    よる被覆処理を施したモース硬度5以上の無機粉体粒子
    を含有し、且つ該無機粉体粒子の存在割合が磁性層表面
    近傍において大であることを特徴とする磁気記録媒体。
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