JPH0762901B2 - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH0762901B2
JPH0762901B2 JP60062938A JP6293885A JPH0762901B2 JP H0762901 B2 JPH0762901 B2 JP H0762901B2 JP 60062938 A JP60062938 A JP 60062938A JP 6293885 A JP6293885 A JP 6293885A JP H0762901 B2 JPH0762901 B2 JP H0762901B2
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秀明 古謝
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の分野] 本発明は、非磁性支持体と磁性層よりなる磁気記録媒体
の改良に関する。
[発明の背景および従来技術の説明] 一般にオーディオ用、ビデオ用あるいはコンピュータ用
等の磁気記録媒体(以下磁気テープと記載することもあ
る)として、γ−Fe2O3、Co含有磁性酸化鉄、CrO2など
の針状結晶からなる強磁性粉末を結合剤(バインダ)中
に分散させた磁性層を非磁性支持体上に設けた磁気記録
媒体が用いられている。しかしながら最近、特に高密度
記録への要求が高まり、これらの強磁性粉末に代って強
磁性合金粉末を使用した磁気テープが使用されるように
なってきている。
強磁性合金粉末を使用した磁気記録媒体は、抗磁力(H
c)および残留磁束密度(Br)が高いため高密度記録が
できること、また温度に対して安定であることなどの理
由により、従来から使用されている計測用およびコンピ
ュータ用の磁気記録媒体の他に、高密度記録化が進んで
いるビデオテープ用あるいはオーディオテープ用の磁気
記録媒体としても注目されている。強磁性合金粉末は、
微粒子化することによりさらに高密度の記録が可能とな
ることが知られている。
しかしながら、特に強磁性合金粉末は硬度が低いため、
これを用いた磁気記録媒体の磁性層の走行耐久性が充分
でなく、磁性層表面の傷の発生あるいは強磁性合金粉末
の磁性層からの脱落などが起きやすく、従ってドロップ
アウトが発生しやすいとの問題がある。このように磁性
層から脱落した強磁性合金粉末は磁気ヘッドの目詰まり
の原因となる。また磁性層の走行耐久性が低いと、特に
静止画像を連続的に再生する条件下(スチルモード)に
おける磁性層の寿命(スチルライフ)が低下することに
なる。
従来より強磁性合金粉末を用いた磁気記録媒体の電磁変
換特性を維持しつつ、走行耐久性を向上させるための対
策としては、磁性層にコランダム、炭化ケイ素、酸化ク
ロムなどの球状の研磨材(硬質粒子)を添加する方法が
提案されている。
このような球状の研磨材を添加することにより走行耐久
性は或程度改善される半面、電磁変換特性に関しては、
このような研磨材の添加量が増加するに従って、低下す
る傾向が生ずることがある。
すなわち、研磨材の添加により実質的に磁性層中の強磁
性粉末の充填率が減少することとなり、結果として電磁
変換特性が改良されないとの問題がある。
さらに、通常磁性層に添加する研磨材は、球体あるいは
それに近似した形態を有するために、微視的な観点から
すると、磁気記録媒体の製造の際に行われる磁場配向処
理によっても研磨材の周囲の強磁性粉末の配向性が不良
となることが多く、研磨材粒子周囲の強磁性粉末の存在
率が低下するとの問題もある。
このように、従来の球状の研磨材を磁性層に添加する方
法によっては、走行耐久性は改善されたとしても、電磁
変換特性と走行耐久性の両者を同時に改善することは困
難であった。
一方、特開昭57−86132号公報には、磁気記録媒体の磁
性層の研磨剤として、アルミナウイスカなどの無機質結
晶性繊維またはウイスカあるいはガラス繊維などの高硬
度の針状性粒子を用いることの記載がある。また、特開
昭58−196623号公報には、磁気記録媒体の磁性層の研磨
剤として、FeOOH、MnOOH、CrOOHなどの針状の酸化水酸
化物粒子を用いることが提案されている。これらの針状
無機質研磨剤は、強磁性粉末と形状が近いため、強磁性
粉末の配向の障害になりにくいとの利点がある。しかし
ながら、上記各公報に記載された針状無機質粒子は、磁
性層内に均一に分散する傾向があり、そのような研磨剤
の磁性層内における均一な分散は、むしろ磁性層への研
磨剤の添加効果を減殺する結果となる。すなわち、磁性
層内の研磨剤は、磁性層の表面に存在する場合において
のみ有効となるものであり、磁性層内部に入り込んだ研
磨剤は、むしろ磁性層に存在させるべき強磁性粉末の充
填可能量を低下させるとの欠点がある。また、後者の公
開公報に記載されているような酸化水酸化物粒子は一般
に硬度が低く、このため磁性層に入れて用いる研磨剤と
しては、その効果が余り高くないことも問題となる。
そして、この問題は特に硬度が充分でない強磁性合金粉
末を用いた磁気記録媒体については重大な問題である
が、従来から利用されている、γ−Fe2O3、Co含有強磁
性酸化鉄、CrO2などの強度性粉末を用いた磁気記録媒体
においても当然改良が望まれる問題でもある。
[発明の目的] 本発明は、磁性層の走行耐久性と、磁気変換特性とが同
時に改善された磁気記録媒体を提供することを目的とす
る。
本発明は、特に強磁性合金粉末を使用した磁気記録媒体
の走行耐久性と電磁変換特性とを同時に改善することを
目的とする。
[発明の要旨] 本発明は、非磁性支持体と、その支持体上に結合剤中に
分散された強磁性粉末を含む磁性層とを有する磁気記録
媒体において、その磁性層が、長軸長が0.1〜1.0μm、
短軸長が0.02〜0.1μmであって、針状比(長軸長/短
軸長)が5〜20、かつモース硬度9の針状Cr2O3を含む
ことを特徴とする磁気記録媒体にある。
本発明は、従来から一般的に用いられている強磁性粉末
を含む磁気記録媒体についても有効であるが、特に上記
強磁性粉末として比表面積が42m2/g以上の強磁性合金粉
末を使用した磁気記録媒体に対して有効性が高い。
[発明の効果] 本発明の磁気記録媒体は、特定の形状と寸法を有する高
硬度の針状Cr2O3(本明細書では、針状酸化クロムとい
う)を使用しているので、従来の球状の研磨剤を使用し
た場合と異り、研磨剤の周囲の強磁性粉末の配向性が良
好であり、さらに研磨材の周囲の強磁性粉末の存在率が
低下することもなく、優れた電磁変換特性を示す。
さらに、この研磨材が硬度が高いので、従来の研磨材と
同様に作用して、磁気記録媒体の走行耐久性を向上され
る。
また、本発明の研磨材は、形成された磁性層の表面側に
優先的に分布する傾向が有り、このため研磨材の添加量
当りの走行耐久性付与効果が高い。
すなわち、本発明の磁気記録媒体は、電磁変換特性が良
好であると共に、磁気ヘッド目詰まりおよびドロップア
ウトの発生が少ないなど走行耐久性が良好である。
特に強磁性粉末として強磁性合金粉末を使用することに
より磁気記録媒体の電磁変換特性、たとえば、ビデオテ
ープにおいては再生出力などが向上すると共に、走行耐
久性も良好である。
[発明の詳細な記述] 本発明における磁気記録媒体は、非磁性支持体と、結合
材中に分散された磁性体からなる磁性層がこの非磁性支
持体上に設けられた基本構造を有するものである。
本発明で使用する非磁性支持体には特に制限はなく、通
常使用されているものを用いることができる。非磁性支
持体を形成する素材の例としては、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリエ
チレンナフタレート、ポリアミド、ポリアミドイミド、
ポリイミドなどの各種の合成樹脂フィルム、およびアル
ミ箔、ステンレス箔などの金属箔を挙げることができ
る。また、非磁性支持体の厚さにも特に制限はないが、
一般には3〜50μm、好ましくは5〜30μmである。
非磁性支持体は、後述する磁性層が設けられていない側
にバック層(バッキング層)が設けられたものであって
も良い。
本発明の磁気記録媒体は、上述したような非磁性支持体
上に強磁性粉末が結合剤中に分散された磁性層が設けら
れたものである。
強磁性粉末の例としては、鉄を主成分とする強磁性合金
微粉末、γ−Fe2O3、Fe3O4、Co変性強磁性酸化鉄の他、
変性バリウムフェライトおよび変性ストロンチウムフェ
ライトなどを挙げることができる。本発明は、特に、
鉄、コバルトあるいはニッケルを含む強磁性合金粉末で
あって、その比表面積が42m2/g以上の強磁性合金粉末を
強磁性粉末として使用する際にその効果が顕著に現れ
る。
この強磁性合金粉末の例としては、強磁性合金粉末中の
金属分が75重量%以上であり、そして金属分の80重量%
以上が少なくとも一種類の強磁性金属あるいは合金であ
り、該金属分の20重量%以下の範囲内で他の成分を含む
ことのある合金を挙げることができる。また、上記強磁
性金属分が少量の水、水酸化物または酸化物を含むもの
などであってもよい。これらの強磁性金属粉末の製造方
法は既に公知であり、本発明で用いる強磁性粉末の代表
例である強磁性合金粉末についてもこれら公知の方法に
従って製造することができる。
強磁性合金粉末を使用する場合に、その形状にとくに制
限はないが通常は針状、粒状、サイコロ状、米粉状およ
び板状のものなどが使用される。この強磁性合金粉末の
比表面積(S BET)は42m2/g以上であることが好まし
く、さらに45m2/g以上のものを使用することが好まし
い。
本発明の磁性層の形成に使用される結合剤には通常使用
されている熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂および反応型樹
脂などを使用することができる。これらの樹脂を単独で
あるいは混合して使用することができる。
熱可塑性樹脂としては、一般には平均分子量が1万〜20
万、重合度が約200〜2000程度のものが使用される。こ
のような熱可塑性樹脂の例としては、塩化ビニル/酢酸
ビニル共重合体樹脂、塩化ビニル/塩化ビニリデン共重
合体、アクリル樹脂、セルロース誘導体、各種の合成ゴ
ム系の熱可塑性樹脂、ウレタンエラストマー、ポリフッ
化ビニル、ポリアミド樹脂、ポリビニルブチレート、ス
チレン/ブタジエン共重合体およびポリスチレン樹脂な
どを挙げることができ、これらを単独であるいは混合し
て使用することができる。
熱硬化性樹脂または反応型樹脂としては、一般に塗布液
の状態で平均分子量が20万以下の樹脂であり、塗布後
に、縮合反応あるいは付加反応などにより分子量がほぼ
無限大になる樹脂が使用される。ただし、これらの樹脂
が加熱硬化樹脂である場合、硬化に至る過程における加
熱により樹脂が軟化または溶解しないものであることが
好ましい。このような樹脂の例としては、フェノール/
ホルマリン・ノボラック樹脂、フェノール/ホルマリン
・レゾール樹脂、フェノール/フルフラール樹脂、キシ
レン/ホルムアルデヒド樹脂、尿素樹脂、メラミン樹
脂、乾性油変性アルキッド樹脂、フェノール樹脂変性ア
ルキッド樹脂、マレイン酸樹脂変性アルキッド樹脂、不
飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂と硬化剤の組合
せ、末端イソシアネートポリエーテル湿気硬化型樹脂、
ポリイソシアネートプレポリマー、ポリイソシアネート
プレポリマーと活性水素を有する樹脂の組合わせなどを
挙げることができ、これらを単独であるいは混合して使
用することができる。
結合剤の使用量は、強磁性粉末100重量部に対して、一
般には10〜100重量部の範囲、好ましくは15〜50重量部
の範囲である。
本発明は、磁気記録媒体の磁性層に特定の形状と寸法を
有する高硬度の針状酸化クロムを含有させることを主な
特徴とするものである。
磁性層に上記特定の形状と寸法を有する高硬度の針状酸
クロムを含有させることにより、磁場配向処理において
強磁性粉末の配向性が向上する。すなわち、本発明で使
用する高硬度の針状酸化クロムは、強磁性合金粉末など
の強磁性粉末と近似した形態を有するので、磁性層の磁
場配高処理により強磁性粉末と平行に充填されるものと
推測され、強磁性粉末の充填率が向上し、結果として磁
性層の角型比が向上するので電磁変換特性が向上するも
のと推定される。
さらに、本発明で使用する酸化クロム(Cr2O3)は針状
であり、たとえば磁気テープの長手方向に配向した強磁
性粉末の間隙に主として強磁性粉末と平行に存在するの
で長手方向に対する補強材としても作用して磁性層の強
度を補填するとの効果を有することもある。
本発明の磁気記録媒体の磁性層に含有される高硬度の針
状酸化クロムは、長軸長が0.1〜1.0〜μmの範囲内にあ
って、その短軸長が0.02〜0.1μmの範囲内、かつ針状
比が5〜20であることが必要である。本発明で使用する
針状酸化クロムは、長軸長が0.1〜0.95μmの範囲であ
って、かつ短軸長が0.02〜0.09μmの範囲のものが好ま
しい。さらに本発明で使用する針状酸化クロムは、針状
比が8〜15の範囲のものが特に好ましい。
針状酸化クロムの長軸長が1.0μmより大きく、短軸長
が0.1μmより大きい場合、そして針状酸化クロムの針
状比が5より小さく、あるいは20より大きい場合には、
針状酸化クロムの分散性が低下し、さらに、電磁変換特
性が充分に改善されない。また、強磁性粉末の磁場配向
処理に悪影響を与える場合もあり、得られる磁気記録媒
体の電磁変換特性が改善されないこともある。
なお、本発明において規定した長軸長および短軸長の上
限値および下限値は、磁性層に含有されている針状酸化
クロムの長軸長および短軸長の各平均値の上限値および
下限値を意味する。それぞれの好ましい範囲の数値も同
様な意味をもつものである。
本発明で用いる高硬度の針状酸化クロムよりも硬度が低
い、すなわち比較的柔らかい無機質針状物を用いた場合
には、磁性層から無機質針状物が脱落しやすく、またヘ
ッドの研磨作用も殆どないため、ヘッド目詰まりが発生
しやすく、走行耐久性が不良となる。
本発明で用いる高硬度の針状酸化クロムは、公知の方法
に準じて製造することができる。
発明において使用することが特に好ましい針状Cr2O
3は、たとえば下記の公知の方法によって製造すること
ができる。すなわち、CrO3とCr2O3の混合物を水中で分
散して水分散スラリーとし、これをオートクレーブ中で
温度350〜370℃、圧力300〜500気圧の範囲で水熱反応を
行って得られた針状CrO2を、700〜900℃、好ましくは80
0〜850℃にて空気中で加熱することにより針状Cr2O3
得られる。またCrO3を部分還元して得られるCr2(Cr
O4を出発原料としてもよい。
針状酸化クロムの添加量は、通常は、強磁性粉末に対し
て10重量%以下、好ましくは0.1〜8重量%の範囲、特
に好ましくは0.2〜7重量%の範囲である。針状酸化ク
ロムの含有率が10重量%より多いと必然的に結合剤ある
いは強磁性合金粉末等の強磁性粉末の含有率を低下させ
ることとなり、このような場合には電磁変換特性が本発
明の目的とする程度に高くならない場合もある。一方、
針状酸化クロムの含有量が非常に少ない場合、たとえ
ば、強磁性粉末に対して0.1重量%を大きく下回るよう
な場合には、磁気記録媒体の耐久性が本発明の目的とす
る程度に改善されないこともある。
本発明の磁気記録媒体は、磁性層に上記針状酸化クロム
を含有するため特に他の研磨材を添加する必要はない
が、本発明の目的の達成の障害とならない範囲において
通常使用されている他の研磨材を添加することも可能で
ある。
また同様に本発明の目的の達成の障害とならない範囲に
おいて通常使用されている他の粒状の添加材(例、帯電
防止剤として平均粒径が0.015〜0.2μmのカーボンブラ
ック)を添加することも可能である。
本発明の磁気記録媒体の磁性層の製造に際しては、先ず
上述した針状酸化クロム、強磁性合金粉末などの強磁性
粉末および結合剤、および必要に応じて粒状充填材を溶
剤と混練し磁性塗料とする。
混練の際に使用する溶剤は、磁性塗料の調製に通常使用
されている溶剤を用いることができる。
混練の方法にも磁性塗料の混練方法として通常行なわれ
ている方法を利用することができる。また各成分の添加
順序などは適宜設定することができる。
磁性塗料の調製技術としては各種の技術が知られてお
り、本発明の磁気記録媒体の製造に際しては、それらの
公知技術を任意に利用することができる。
磁性塗料を調製する際には、分散剤、帯電防止剤、潤滑
剤等の公知の添加剤を併せて使用することもできる。
分散剤の例としては、炭素数12〜18の脂肪酸、上記脂肪
酸とアルカリ金属またはアルカリ土類金属とからなる金
属石鹸、上記の脂肪酸のエステル及びその化合物の水素
の一部あるいは全部をフッ素原子で置換した化合物、上
記の脂肪酸のアミド、脂肪族アミン、高級アルコール、
ポリアルキレンオキサイドアルキルリン酸エステル、ア
ルキルリン酸エステル、アルキルホウ酸エステル、サル
コシネート類、アルキルエーテルエステル類、トリアル
キルポリオレフィンオキシ第四級アンモニウム塩及びレ
シチン等の公知の分散剤を挙げることができる。分散剤
を使用する場合、通常は使用する結合剤100重量部に対
して0.5〜2.0重量部の範囲で使用される。
帯電防止剤の例としては、天然界面活性剤;ノニオン性
界面活性剤;カチオ性界面活性剤;カルボン酸、スルホ
ン酸、燐酸、硫酸エステル基、燐酸エルテル基等の酸性
基を含むアニオン性界面活性剤;アミノ酸類、アミノス
ルホン酸類、アミノアルコールの硫酸または燐酸エステ
ル類等の両性活性剤などを挙げることができる。帯電防
止剤としてカーボンブラックのような導電性微粉末を使
用する場合には、たとえば結合剤100重量部に対して0.2
〜20重量部の範囲で使用し、界面活性剤を使用する場合
には0.1〜10重量部の範囲で使用する。
潤滑剤の例としては、前記の脂肪酸、高級アルコール
類、ブチルステアレート、ソルビタンオレエートなどの
炭素数12〜20の一塩基性脂肪酸と炭素数3〜20の一価も
しくは多価アルコールからなる脂肪酸エステル類、鉱物
油、動植物油、オレフィン低重合体、α−オレフィン低
重合体の他にグラファイト微粉末などの公知の潤滑剤お
よびプラスチック溶潤滑剤を挙げることができる。潤滑
剤の添加量は、公知技術に従って任意に決定することが
できる。
なお、上述した分散剤、帯電防止剤、潤滑剤などの添加
剤は、厳密に上述した作用効果のみを有するものである
との限定の下に記載したものではなく、たとえば、分散
剤が潤滑剤あるいは帯電防止剤として作用することもあ
り得る。従って、上記分類により例示した化合物などの
作用効果が、上記分類に記載された事項に限定されるも
のではないことは勿論であり、複数の作用効果を奏する
物質を使用する場合には、添加量は、その物質の作用効
果を考慮して決定することが好ましい。
このようにして調製された磁性塗料は、前述の非磁性支
持体上に、公知の方法に従って塗布される。塗布は、通
常前記非磁性支持体上に直接行なわれる。ただし、接着
剤層などを介して非磁性支持体上に塗布することもでき
る。
このようにして塗布される磁性層の厚さに特に制限はな
いが、乾燥後の厚さで一般には約0.5〜10μmの範囲、
通常は1.5〜7.0μmの範囲となるように塗布される。
非磁性支持体上に塗布された磁性層は、通常、磁性層中
の強磁性粉末を配向させる処理、すなわち磁場配向処理
を施した後、乾燥される。また必要により表面平滑化処
理を施す。表面平滑化処理などが施された磁気記録媒体
は、次に所望の形状に裁断される。
次に、本発明の実施例および比較例を示す。なお、実施
例および比較例中の「部」との表示は、「重量部」を示
すものである。
[実施例1] CrO3とCr2O3等量混合物を、水中に分散して得られたス
ラリーを、オートクレーブ中で、温度350℃、圧力300気
圧の条件の下で、水熱反応(反応時間:5時間)を行い、
針状CrO2を得た。これを温度800℃で、2時間、空気中
で加熱して針状Cr2O3を得た。
この得られた針状Cr2O3を分級して使用した。
次いで、下記に示す組成の磁性塗料を調製して乾燥後の
磁性層の厚さが3.0μmになるように厚さ10μmのポリ
エチレンテレフタレート非磁性支持体上に塗布した。
磁性塗料組成 強磁性合金粉末(Fe−Ni合金、Ni約5重量%)(比表面
積[S−BET]:45m2/g) 100部 塩化ビニル/酢酸ビニル/無水マレイン酸共重合体(日
本ゼオン(株)製:400×110A) 12部 ポリウレタン樹脂(日本ポリウレタン(株)製:N−230
1) 8部 ポリイソシアネート(日本ポリウレタン(株)製:コロ
ネートL) 12部 カーボンブラック(平均粒径:0.1μm) 1部 メチルエチルケトン 300部 針状Cr2O3(モース硬度:9、針状比:7.5、長軸長:0.3μ
m、短軸長:0.04μm) 5部 磁性塗料が塗布された非磁性支持体を、磁性塗料が未乾
燥の状態で地場配向処理を行ない、さらに乾燥後、カレ
ンダー処理を行ない、1/2インチ幅にスリットして、VHS
型ビデオテープを製造した。
このビデオテープの磁気特性として、B−H曲線(B:磁
束密度、H:外部磁界)を測定して求め、この値から角型
比(Br/Bm、[Br:最大残留磁束密度,Bm:最大磁束密
度])を求めたところ、0.83であった。
東芝(株)製ビデオテープレコーダV−500Dにフェライ
トヘッドを使用して、通常の走行速度の半分の速度で、
得られたビデオテープを繰り返し走行させ、フェライト
ヘッドに目詰まりが発生するまでのテープの走行回数
(所謂、「目詰まり走行回数」)を測定したところ、20
0回の走行によっても目詰まりが発生しないことが確認
された。
東芝(株)製ビデオテープレコーダV−500Dにフェライ
トヘッドを使用して、通常の走行速度の半分の速度で得
られたビデオテープを繰り返し走行させたときの記録波
長1μmの再生出力は5dBであった。なお、再生出力
は、富士写真フイルム(株)製スーパーHG−T−120の
再生出力を0dBとしたときの相対値である。
また、日本ビクター(株)製ドロップアウトカウンタVD
−3Dを用いて一分間当りの15μsのドロップアウト数を
計測したところ4個であった。
[実施例2] 実施例1において、使用した針状Cr2O3に代えて、長軸
長0.5μm、短軸長0.05μm、針状比10の針状Cr2O3(モ
ース硬度:9)を使用した以外は同様にしてビデオテープ
を製造した。
上記のビデオテープについて実施例1と同様の評価を行
なった。
ビデオテープの角型比は0.83、目詰まり走行回数は200
回以上、ドロップアウト数は4個であり、またビデオ出
力は4.8dBであった。
[実施例3] 実施例1において、使用した針状Cr2O3に代えて、長軸
長0.9μm、短軸長0.07μm、針状比12.9の針状Cr2O
3(モース硬度:9)を使用した以外は同様にしてビデオ
テープを製造した。
上記のビデオテープについて実施例1と同様の評価を行
なった。
ビデオテープの角型比は0.83、目詰まり走行回数は200
回以上、ドロップアウト数は5個であり、またビデオ出
力は4.5dBであった。
[比較例1] 実施例1において、使用した針状Cr2O3に代えて、平均
粒径0.3μmの粒状Cr2O2を使用した以外は同様にしてビ
デオテープを製造した。
上記のビデオテープについて実施例1と同様の評価を行
なった。
ビデオテープの角型比は0.79、目詰まり走行回数は100
回、ドロップアウト数は20個であり、また、ビデオ出力
は0dBであって、走行耐久性も電磁変換特性も劣るもの
であった。
[比較例2] 実施例1において、使用した針状Cr2O3に代えて、平均
粒径0.5μmの粒状Cr2O3を使用した以外は同様にしてビ
デオテープを製造した。
上記のビデオテープについて実施例1と同様の評価を行
なった。
ビデオテープの角型比は0.79であった。また、目詰まり
走行回数は150回、ドロップアウト数は15個、そしてビ
デオ出力は4dBであり、電磁変換特性は優れているが走
行耐久性は劣るものであった。
[比較例3] 実施例1において、使用した針状Cr2O3に代えて、平均
粒径0.4μmの粒状Al2O3を使用した以外は同様にしてビ
デオテープを製造した。
上記のビデオテープについて実施例1と同様の評価を行
なった。
ビデオテープの角型比は0.80であった。また、目詰まり
走行回数は200回、ドロップアウト数は4個、そしてビ
デオ出力は1dBであり、走行耐久性は優れているが電磁
変換特性は劣るものであった。
[比較例4] 実施例1において、使用した針状Cr2O3に代えて、長軸
長0.5μm、短軸長0.06μmの針状Al2O3を使用した以外
は同様にしてビデオテープを製造した。このビデオテー
プについて、実施例1に記載の方法によりテープ走行試
験を行なったところ、200回の走行で目詰りが発生して
いることが確認された。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非磁性支持体と、該支持体上に結合剤中に
    分散された強磁性粉末を含む磁性層を有する磁気記録媒
    体において、該磁性層が、長軸長が0.1〜1.0μm、短軸
    長が0.02〜0.1μmであって、針状比が5〜20、かつモ
    ース硬度9の針状Cr2O3を含むことを特徴とする磁気記
    録媒体。
  2. 【請求項2】針状Cr2O3の長軸長が0.1〜0.95の範囲にあ
    る特許請求の範囲第1項記載の磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】針状Cr2O3の短軸長が0.02〜0.09の範囲に
    ある特許請求の範囲第1項記載の磁気記録媒体。
  4. 【請求項4】針状Cr2O3の針状比が8〜15の範囲にある
    特許請求の範囲第1項記載の磁気記録媒体。
  5. 【請求項5】針状Cr2O3の含有率が強磁性粉末に対して
    0.1〜10重量%である特許請求の範囲第1項記載の磁気
    記録媒体。
  6. 【請求項6】強磁性粉末が比表面積42m2/g以上の強磁性
    合金粉末である特許請求の範囲第1項記載の磁気記録媒
    体。
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