JP3013549B2 - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JP3013549B2
JP3013549B2 JP3266042A JP26604291A JP3013549B2 JP 3013549 B2 JP3013549 B2 JP 3013549B2 JP 3266042 A JP3266042 A JP 3266042A JP 26604291 A JP26604291 A JP 26604291A JP 3013549 B2 JP3013549 B2 JP 3013549B2
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aluminum
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美明 竹内
博 梅崎
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気記録媒体に関す
る。更に詳細には、磁性層の耐久性、耐摩耗性、磁気特
性、表面平滑性に優れ、かつ磁気ヘッドのクリーニング
効果に優れた磁気記録媒体に関する。
【0002】
【従来技術】磁気テープ、磁気ディスク、磁気シートの
ような磁気記録媒体はオーディオ用、ビデオ用、コンピ
ュータ用に広く利用されている。
【0003】このような磁気記録媒体には、磁性層の耐
久性、耐摩耗性の向上や磁気ヘッド付着物のクリーニン
グ作用を目的とし、Al2 3 、Cr2 3 、SiC、
α−Fe2 3 等の非磁性粉末を補強材、研磨材として
磁性層に添加する方法が採用されている。
【0004】しかし、これらの非磁性粉末を添加すると
耐久性、耐摩耗性が改善される反面、磁性粉の充填密度
の低下による磁気特性の低下や、磁性層の表面平滑性の
低下により電磁変換特性を劣化させるという欠点があ
り、また、走行中に非磁性粉末が一部脱離して走行耐久
性が徐々に悪化し、磁気ヘッドの目詰まり、ノイズの増
加をひき起こすとの欠点があった。
【0005】特に近年、メタル磁性粉または、微細な酸
化鉄磁性粉を用いて、磁気記録の高密度化が図られてお
り、磁気記録媒体の表面平滑性、電磁変換特性の向上及
び、磁性層の耐摩耗性、走行耐久性の向上が求められる
中、従来の非磁性粉末を適用した場合、上述したような
欠点が益々助長されてきた。
【0006】非磁性粉末の分散性を改良するために、非
磁性粉末の分散塗料化工程において、リン酸エステル、
脂肪酸、各種界面活性剤等の分散剤を添加する方法が知
られている。しかし、これらの分散剤を添加した場合、
走行時に分散剤が磁性層表面にしみ出してくる、いわゆ
るブルーミング現象が発生し、好ましくなかった。
【0007】更に、非磁性粉末の分散性や磁性層中での
補強効果を改善するために、シランカップリング剤や、
チタンカップリング剤等のカップリング剤で処理された
非磁性粉末を使用する方法が提案されている。しかし、
これらカップリング剤は磁性塗料調製時に、強い剪断力
下での混合、分散条件下では非磁性粉末から脱離を起こ
しやすく、分散、補強効果は満足ゆくものではなかっ
た。
【0008】更に非磁性粉末の表面の酸性度を向上させ
ることにより、磁性層の磁気特性、表面平滑性、耐摩耗
性、耐久性の改良するという提案がある。
【0009】すなわち、モース硬度5以上の無機粉体粒
子の表面に酸性物質や酸性酸化物を被覆し、酸性度を増
加せしめることにより、結合剤との反発を生じさせ、無
機粉体粒子の存在割合が磁性層表面近傍において、大と
したことを特徴とする磁気記録媒体(特開昭 63-23961
6)、酸性物質の被着によりpH7未満とした平均粒子
径1μm以下であるモース硬度6以上の無機質粉末と磁
性粉とが含まれてなる磁性層を有する磁気記録媒体(特
開平1-201822)等がある。
【0010】しかしこれらの方法によっても、酸性化被
覆物質により、無機粉体の表面硬度が損なわれ、研磨力
が低下し、十分なヘッドクリーニング効果が得られなか
ったり、酸性化被着物質が磁性塗料調製時に、無機質粉
末から脱離しやすく満足ゆく効果は得られなかった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】かかる状況下に鑑み、
本発明者らは、磁気特性、表面平滑性に優れ、同時に耐
久性、耐摩耗性、磁気ヘッドのクリーニング効果にも優
れた磁気記録媒体を得るべく鋭意検討した結果、特定の
平均粒子径を有し、かつ特定成分を含有するAl 2 3
粉末を使用した場合には、前記目的を全て満足した磁気
記録媒体が得られることを見出し、本発明を完成するに
至った。
【0012】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は非磁
性支持体上に磁性微粉末及び結合剤を含む磁性層を設け
てなる磁気記録媒体において、該磁性層中に下記(1)
〜(3)の何れかの方法により得た、Ge、P、Sn、
Nb、Ta、Mo及びWの元素から選ばれた少なくとも
1種の酸化物をアルミナ100重量部に対して約0.1
重量部〜約10重量部含有してなる平均粒子径約1μm
以下のアルミナを含有することを特徴とする磁気記録媒
体。 (1) アルミニウム塩を含む溶液に焼成後Ge、P、
Sn、Nb、Ta、Mo及びWの元素から選ばれた少な
くとも1種の酸化物となる成分を均一に混合し、中和法
や再結晶法や炭酸含有物質の添加により炭酸塩として析
出させる方法によりアルミニウム化合物を得た後、これ
を焼成する方法、(2) 有機アルミニウム化合物を含
む溶液に焼成後Ge、P、Sn、Nb、Ta、Mo及び
Wの元素から選ばれた少なくとも1種の酸化物となる成
分を均一に混合し、加水分解してアルミニウム化合物を
得た後、これを焼成する方法、(3) アルミニウム塩
を中和法や再結晶法や炭酸水素アンモニウム等により炭
酸塩として析出させる方法により得たアルミニウム化合
物または、有機アルミニウム化合物を加水分解法により
得たアルミニウム化合物に、Ge、P、Sn、Nb、T
a、Mo及びWのうちから選ばれた少なくとも1種の金
属酸化物、或いは焼成後金属酸化物となる該金属の化合
物を湿式或いは乾式にて混合し、これを焼成する方法、
を提供するにある。
【0013】以下、本発明を更に詳細に説明する。本発
明に於いて使用するAl2 3 は、Ge、Sn、Nb、
Ta、Mo及びWのうちから選ばれた、少なくとも1種
の酸化物をAl2 3 100重量部に対して約0.1重
量部〜約10重量部、好ましくは約0.5重量部〜約8
重量部含有してなる平均粒子径約1μm以下のAl2
3 粉末である。
【0014】しかして、本発明に言う酸化物含有Al2
3 粉末とは、Al2 3 粉末中の酸化物がAl2 3
結晶中に固溶した状態或いは、該酸化物又は該酸化物と
Al 2 3 の複合酸化物がAl2 3 結晶内に分散析出
した状態のものを指すのであって、Al2 3 粉末と該
酸化物粉末の単なる混合物、更にはAl2 3 粉末表面
に該酸化物を単に被覆したものを包含するものではな
い。
【0015】Al2 3 粉末表面を該酸化物で単に被覆
した粉末を用いる場合には、本来Al2 3 粉末の持つ
表面硬度が損なわれる為か、研磨力が低下し、十分なヘ
ッドクリーニング効果が得られないし、また単なる混合
物は個々の構成物質の有する物性以上の効果を得るこ
と、即ち本発明の目的とする電磁変換特性に優れ、かつ
磁性層の走行耐久性、耐摩耗性、磁気ヘッドのクリーニ
ング効果に優れた磁気記録媒体を得ることはできない。
【0016】このような本発明において使用する該酸化
物含有Al2 3 粉末を得る方法としては、Al2 3
粉末中にGe、P、Sn、Nb、Ta、Mo及びWのう
ちから選ばれた、少なくとも1種の酸化物がAl2 3
結晶中に固溶した状態或いは、該酸化物又は該酸化物と
Al2 3 の複合酸化物がAl2 3 結晶内に分散析出
した状態のものであれば、特にその製造方法を制限する
ものではないが、例えば塩化アルミニウム等のアルミニ
ウムハロゲン化物、硫酸アルミニウム、硝酸アルミニウ
ム、過塩素酸アルミニウム及びアンモニウム明礬等のア
ルミニウム塩を含む溶液に焼成後該酸化物となる成分を
均一に混合した後、中和法や再結晶法や炭酸水素アンモ
ニウム等により炭酸塩として析出させる方法によりアル
ミニウム化合物を得、これを焼成する方法が挙げられ
る。
【0017】またアルミニウムメトキサイド、アルミニ
ウムエトキサイド、アルミニウムイソプロポキサイド、
アルミニウムブトキサイド等のアルミニウムアルコキサ
イド、トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウ
ム等のアルキルアルミニウム、アルミニウムカルボン酸
塩及びアルミニウムジカルボン酸塩等の有機アルミニウ
ム化合物を含む溶液に焼成後該酸化物となる成分を均一
に混合した後、加水分解によりアルミニウム化合物を得
た後、これを焼成する方法が挙げられる。
【0018】更には、上記アルミニウム塩のみを中和法
や再結晶法や炭酸水素アンモニウム等により、炭酸塩と
して析出させる方法により得たアルミニウム化合物や、
有機アルミニウム化合物のみを加水分解法や熱分解法に
より得たアルミニウム化合物にGe、P、Sn、Nb、
Ta、Mo及びWのうちから選ばれた少なくとも1種の
金属酸化物、或いは焼成後金属酸化物となる該金属の化
合物を湿式或いは乾式にて混合し、これを焼成する方法
等が挙げられる。
【0019】いずれの方法においても、焼成条件は約1
100℃〜約1400℃で約1時間〜約4時間行えばよ
い。
【0020】混合させる該酸化物成分の形態としては、
最終形態として酸化物であればよく、当該元素を含む溶
液、または微粒金属、更には微粒金属水酸化物や微粒金
属酸化物等を用いることができる。
【0021】本発明において焼成後該酸化物になるもの
の、具体例として微粒金属の他、Wとしては、タングス
テン酸、メタタングステン酸アンモニウム、パラタング
ステン酸アンモニウム等のタングスタン酸のアンモニウ
ム塩、塩化タングステン等のハロゲン化タングステン、
オキシ塩化タングステン等のオキシハロゲン化タングス
テン化合物、
【0022】Moとしては、モリブデン酸、酸化モリブ
デン、水酸化モリブデン、モリブデン酸アンモニウムや
塩化モリブデン等のハロゲン化モリブデン化合物、
【0023】Nbとしては、水酸化ニオブ、ニオビウム
メトキサイド、ニオビウムエトキサイド、ニオビウムイ
ソプロポキサイド等のニオビウムアルコキサイド化合
物、塩化ニオビウム等のハロゲン化ニオビウム化合物、
オキシ塩化ニオビウム等のオキシハロゲン化ニオビウム
化合物
【0024】Taとしては、水酸化タンタル、タンタル
メトキサイド、タンタルエトキサイド、タンタルイソプ
ロポキサイド等のタンタルアルコキサイド化合物、塩化
タンタル等のハロゲン化タンタル化合物
【0025】Geとしては、ゲルマニウムエトキサイ
ド、ゲルマニウムイソプロポキサイド、ゲルマニウムn
−ブトキサイド等のゲルマニウムアルコキサイド化合
物、塩化ゲルマニウム等のハロゲン化ゲルマニウム化合
【0026】Snとしては、スズ鉄、水酸化スズ、スズ
エトキサイド、スズイソプロポキサイド等のスズアルコ
キサイド化合物、塩化スズ等のハロゲン化スズ化合物、
硫酸スズ等が挙げられる。
【0027】Pとしては、オルトリン酸、メタリン酸、
トリメタリン酸、亜リン酸、亜フォスフィン酸、ピロリ
ン酸、トリポリリン酸、テトラポリリン酸、ピロフォス
フィ酸等のリン酸化合物、三塩化リン、五塩化リン等の
ハロゲン化リン化合物、リン酸トリメチル、リン酸トリ
エチル、リン酸モノエチル、リン酸ジメチル、リン酸ジ
エチル等のリン酸エステル化合物、リン酸アンモニウ
ム、リン酸水素アンモニウム等のアンモニウム塩、等が
挙げられる。
【0028】Al2 3 粉末中の酸化物含有量が約0.
1重量部未満の場合には、結合剤と親和力を持つ活性点
が少なくなる為か、十分な耐久性が得られず、他方約1
0重量部を超える場合には、Al2 3 の硬度が低くな
るので好ましくない。
【0029】本発明において用いられるAl2 3 粉末
の平均粒子径は、約1μm以下が必須であり、好ましく
は約0.8μm以下である。平均粒子径が約1μmより
大きくなると、表面平滑性や磁気特性が低下し好ましく
ない。
【0030】本発明の実施に際し、磁性粉に対する酸化
物含有アルミナ粉末の添加割合は、一般に約0.1〜約
15重量%、好ましくは約0.5〜約10重量%であ
る。添加量が約0.1重量%より少なくなると磁性層の
耐久性、耐摩耗性が低下するようになり、他方約15重
量%より多くなると磁気特性、表面平滑性が低下し、か
つ磁気ヘッドの損耗が大きくなり好ましくない。
【0031】本発明に用いられる磁性体としては、公知
の磁性材料、例えばr−Fe2 3 、Co含有r−Fe
2 3 、Co被着r−Fe2 3 、Fe3 4、Co含
有Fe3 4 、Co被着Fe3 4 、CrO2 等の酸化
物磁性体、例えばFe、Ni、Co、Fe−Ni合金、
Fe−Co合金、Fe−Ni−P合金、Fe−Ni−C
o合金、Fe−Mn−Zn合金、Fe−Ni−Zn合
金、Fe−Co−Ni−Cr合金、Fe−Co−Ni−
P合金、Co−Ni合金、Co−P合金、Co−Cr合
金等、Fe、Ni、Coを主体とするメタル磁性粉等各
種の磁性体が使用される。
【0032】磁性体の粒子径(平均一次粒子径)は特に
限定されていないが、一般に約0.05〜約5μmの範
囲のものが用いられる。
【0033】これらの金属磁性体に対する添加物として
は、当該分野に使用されている範囲においてSi、C
u、Zn、Al、P、Mn、Cr等の元素または、これ
らの化合物が含まれていてもよい。
【0034】またバリウムフェライト等の六方晶系フェ
ライト、窒化鉄及び炭化鉄を含有することも可能であ
る。
【0035】本発明の磁性層に用いられる結合剤として
は、磁気記録媒体用として使用されている公知の結合剤
であればよく、例えば熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、反
応型樹脂、電子線照射硬化型樹脂、或いはこれらの混合
物が使用される。
【0036】より具体的にはウレタン樹脂、エポキシ樹
脂、尿素樹脂、アミド樹脂、シリコン樹脂、ポリエステ
ル樹脂、フェノール樹脂、ビニル樹脂、セルロース誘導
体樹脂、ゴム系樹脂等の単独、或いはこれら樹脂の共重
合体またはこれらの混合物が挙げられる。
【0037】非磁性支持体の素材としては、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリ
エステル類、ポリプロピレン等ポリオレフィン類、セル
ローストリアセテート、セルロースダイアセテート等の
セルロース誘導体、ポリ塩化ビニル等のビニル系樹脂
類、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリスルホン等の
プラスチックの他にアルミニウム、銅等の金属、ガラ
ス、アルミナ等のセラミックス等も使用出来る。
【0038】磁気記録媒体の作製は、公知の方法に準じ
ればよく、特に制限されるものではないが、前記の磁性
粉末、結合剤及び酸化物含有アルミナを、種々の添加剤
と共に有機溶媒を用いて混合、分散して磁性塗料を作成
し、非磁性支持体上に塗布、乾燥及び必要に応じて熱処
理、表面処理等を施すことにより作成すればよい。
【0039】このように特定の酸化物を含有する特定の
平均粒子径を有するアルミナを用いた磁気記録媒体が何
故磁性層の耐久性、耐摩耗性の向上に効果を有するのか
詳らかではないがGe、P、Sn、Nb、Ta、Mo及
びWの酸化物はいずれも酸性度の高い酸化物であり、ア
ルミナ粉末表面のGe、P、Sn、Nb、Ta、Mo及
びWよりなる酸化物の固溶点、または該酸化物又は該酸
化物とアルミナの複合酸化物等の析出点において、酸性
点が発現し、磁性層に用いられる結合剤との親和性が高
まり、磁性層にアルミナが強固に結びつく為と推察され
る。
【0040】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、従来使用
されていたアルミナ粉末等の非磁性粉末に代え、特定の
酸化物を含有するアルミナを用いるという簡単な方法に
より、磁性層の耐久性、耐摩耗性、表面平滑性に優れ、
かつ磁気ヘッドのクリーニング効果に優れた磁気記録媒
体の供給を可能ならしめたものであり、その工業的価値
は頗る大なるものである。
【0041】
【実施例】以下に、本発明を実施例を用いて、更に具体
的に説明するが、本発明はこの実施例に限定されるもの
ではない。尚、本発明において分析は以下の方法により
行った。 角型比; 試料振動型磁力計(理研電子 BHV−5
0)にて掃引磁場15Kガウスにて測定した。
【0042】表面光沢; 試料テープの長手方向に対し
て入射角60゜、反射角60゜の全反射率を標準光沢度
計により測定し、JISZ8741に準じ、屈折率1.
56ガラスの入射角60゜での鏡面光沢度を100と
し、その相対値を求めた。
【0043】スチル特性; スチル測定用に改造したビ
デオデッキを用い、測定対象の試料テープに4MHz信
号を記録し25℃、60%RH、バックテンション40
gの条件下で静止状態で再生した時、再生出力が1/2
に低下するまでの時間を測定した。
【0044】ヘツド付着、ヘッド摩耗量; 松下製ビデ
オデッキNV−G21を用い、40℃80%雰囲気下で
試料テープを100hr走行させた場合の磁気ヘツドへ
の付着状況の観察、ヘッド摩耗量の測定を行った。
【0045】平均粒子径; 平均粒子径0.3μm未満
の場合、粉末の走査型電子顕微鏡写真より粒径(長径と
短径の平均)を読み、累積度数分布図を作成、これより
中心粒径を求め平均粒子径とした。平均粒子径0.3μ
m以上の場合、遠心沈降式粒度分布測定器(島津CP−
50)により測定した。
【0046】実施例1 アルミニウムイソプロポキサイドのイソプロピルアルコ
ール溶液に大過剰の水を加えて加水分解を行い、これに
タングステン酸アンモニウムを添加し均一に混合した
後、溶媒を留去し、次いで1270℃、3時間焼成し平
均一次粒子径0.2μmで、WO3 を1.0重量部含有
するアルミナ粉末を得た。このアルミナ粉末5重量部を
用いて下記の重量配合比で磁性塗料を調製した。
【0047】 Co被着r−Fe2 3 100重量部 (商品名B−42 チタン工業株式会社製) BET比表面積 43m2 /g Hc 6900e σs 72emv/g 長軸 0.25μm 短軸 0.05μm ポリウレタン樹脂 10重量部 (商品名SB−0853 住友バイエルウレタン社製) 塩ビ/酢ビ/ビニルアルコール共重量体(商品名MPR−TA5C 日信化 学製) 10重量部 カーボンブラック 2重量部 (商品名バルカンXC−72キャボット社製) ステアリン酸ブチル 1重量部 メチルエチルケトン 100重量部 トルエン 100重量部 シクロヘキサノン 50重量部 ポリイソシアネート硬化剤 2重量部 (商品名 スミジュールL 住友バイエルウレタン社製)
【0048】上記の組成物をサンドグラインダーで5時
間分散後、平均孔径1μmのフィルターでろ過し、次に
10μm厚のポリエチレンテレフタレートフィルム上
に、磁性層厚が乾燥後、3μmになるように塗布、乾燥
し、カレンダー処理後、70℃、24時間硬化し1/2
インチの巾に裁断し、磁気テープを作成した。得られた
磁気テープの表面光沢、スチル特性、ヘッド付着量なら
びにヘッド摩耗量を測定した。その結果を表1に示す。
【0049】実施例2〜8及び比較例1〜4 アルミナ粉末として、実施例1の方法においてアルミナ
粉末作成時の使用添加剤及び焼成温度を表2に示す条件
に変えて行うことにより得た表1に示す物性を有するア
ルミナ粉末を用いた他は、実施例1と同様にして磁気テ
ープを作成した。得られた磁気テープの表面光沢、スチ
ル特性、ヘッド付着量ならびにヘッド摩耗量を測定し
た。その結果を表1に示す。
【0050】実施例9 アンモニウム明礬の水溶液中にタングステン酸アンモニ
ウムを添加し、再結晶法により、タングステン含有アン
モニウム明礬を析出させ、これを表2に示す条件で焼成
し、表1に示す物性を有するアルミナ粉末を用いた他
は、実施例1と同様にして磁気テープを作成した。得ら
れた磁気テープの表面光沢、スチル特性、ヘッド付着量
ならびにヘッド摩耗量を測定した。その結果を表1に示
す。
【0051】実施例10 アルミニウムイソプロポキサイドのイソプロピルアルコ
ール溶液にリン酸トリエチルを添加し均一に混合した
後、大過剰の水を加えて加水分解を行ない溶媒を留去
し、次いで1280℃、3時間焼成し平均粒子径0.2
3μmでP2 5 を0.8重量部含有するアルミナ粉末
を得た。実施例1と同様にして磁気テープを作成し得ら
れた磁気テープの表面光沢、スチル特性、ヘッド付着量
ならびにヘッド摩耗量を測定した。その結果を表1に示
す。
【0052】比較例5 平均粒子径0.2μmの高純度アルミナ(AKP−5
0;住友化学工業社製)を水に分散させ、タングステン
酸アンモニウムを添加し十分混合し、乾燥、800℃、
3時間焼成してWO3 を1.0重量部被覆したアルミナ
粉末を得た。このようにして得たWO3 を被覆したアル
ミナ粉末(平均粒子径0.2μm)を用いた他は、実施
例1と同様にして磁気テープを作成した。その結果を表
1に示す。
【0053】
【表1】
【0054】
【表2】
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−86918(JP,A) 特開 平3−261617(JP,A) 特開 昭63−242917(JP,A) 特開 平2−296717(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 5/708 G01F 7/02 G11B 5/84

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性支持体上に磁性微粉末及び結合剤
    を含む磁性層を設けてなる磁気記録媒体において、該磁
    性層中に下記(1)〜(3)の何れかの方法により得
    た、Ge、P、Sn、Nb、Ta、Mo及びWの元素か
    ら選ばれた少なくとも1種の酸化物をアルミナ100重
    量部に対して約0.1重量部〜約10重量部含有してな
    る平均粒子径約1μm以下のアルミナを含有することを
    特徴とする磁気記録媒体。 (1) アルミニウム塩を含む溶液に焼成後Ge、P、
    Sn、Nb、Ta、Mo及びWの元素から選ばれた少な
    くとも1種の酸化物となる成分を均一に混合し、中和法
    や再結晶法や炭酸含有物質の添加により炭酸塩として析
    出させる方法によりアルミニウム化合物を得た後、これ
    を焼成する方法、(2) 有機アルミニウム化合物を含
    む溶液に焼成後Ge、P、Sn、Nb、Ta、Mo及び
    Wの元素から選ばれた少なくとも1種の酸化物となる成
    分を均一に混合し、加水分解してアルミニウム化合物を
    得た後、これを焼成する方法、(3) アルミニウム塩
    を中和法や再結晶法や炭酸水素アンモニウム等により炭
    酸塩として析出させる方法により得たアルミニウム化合
    物または、有機アルミニウム化合物を加水分解法により
    得たアルミニウム化合物に、Ge、P、Sn、Nb、T
    a、Mo及びWのうちから選ばれた少なくとも1種の金
    属酸化物、或いは焼成後金属酸化物となる該金属の化合
    物を湿式或いは乾式にて混合し、これを焼成する方法。
  2. 【請求項2】 磁性層中に含有せしめるアルミナの添加
    割合が約0.1〜約15重量%であることを特徴とす
    る、請求項1記載の磁気記録媒体。
JP3266042A 1990-12-20 1991-10-15 磁気記録媒体 Expired - Lifetime JP3013549B2 (ja)

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JP40443990 1990-12-20
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