JP2549163B2 - スレーブ用磁気記録媒体およびその製造方法 - Google Patents
スレーブ用磁気記録媒体およびその製造方法Info
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- Paints Or Removers (AREA)
- Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、デジタル記録信号、特にデジタルオーディ
オ信号が接触磁気転写方式によって転写されるスレーブ
用磁気記録媒体およびその製造方法に関する。
オ信号が接触磁気転写方式によって転写されるスレーブ
用磁気記録媒体およびその製造方法に関する。
(従来の技術) DAT用ソフトテープなどの製造方式として、マスター
用テープレコーダからスレーブ用テープレコーダに対し
て1:1の等速で記録する直接記録転写方式に代えて、マ
スター用磁気記録テープとスレーブ用磁気記録テープと
を密着させ密着部にたとえばバイアス磁界を加えること
によって磁化パターンをそのまま転写する接触転写方式
が高速転写が可能であることなどから多用されるように
なってきている。
用テープレコーダからスレーブ用テープレコーダに対し
て1:1の等速で記録する直接記録転写方式に代えて、マ
スター用磁気記録テープとスレーブ用磁気記録テープと
を密着させ密着部にたとえばバイアス磁界を加えること
によって磁化パターンをそのまま転写する接触転写方式
が高速転写が可能であることなどから多用されるように
なってきている。
この接触転写方式には、マスター用磁気記録テープと
スレーブ用磁気記録テープとの密着部にバイアス磁界を
加えてスレーブ用磁気記録テープに対して充分に信号磁
界を転写する方式と、キューリー点以上の熱を加えて信
号磁界を転写する方式とが知られている。
スレーブ用磁気記録テープとの密着部にバイアス磁界を
加えてスレーブ用磁気記録テープに対して充分に信号磁
界を転写する方式と、キューリー点以上の熱を加えて信
号磁界を転写する方式とが知られている。
ところで、上述したバイアス磁界を用いて接触転写を
行う磁気転写方式に用いるスレーブ用磁気記録テープ
は、接触転写時にマスター用磁気記録テープの磁界がバ
イアス磁界によって減磁されないように、その保磁力が
マスター用磁気記録テープの保磁力の1/2〜1/3程度であ
ることが必要とされる。またDATの場合、最短波長記録
が1μm以下の高密度記録がなされるため、短波長領域
における記録特性が重要となる。
行う磁気転写方式に用いるスレーブ用磁気記録テープ
は、接触転写時にマスター用磁気記録テープの磁界がバ
イアス磁界によって減磁されないように、その保磁力が
マスター用磁気記録テープの保磁力の1/2〜1/3程度であ
ることが必要とされる。またDATの場合、最短波長記録
が1μm以下の高密度記録がなされるため、短波長領域
における記録特性が重要となる。
ところで一般に、垂直磁気記録方式は磁化反転領域に
おいて減磁界が無視できるようになるため、比較的保磁
力Hcの低い領域から高密度記録が可能と言われている。
おいて減磁界が無視できるようになるため、比較的保磁
力Hcの低い領域から高密度記録が可能と言われている。
そこで、磁化容易軸が結晶板面に対し垂直方向にある
六方晶系フェライト粉末をその板面を磁性面に対し平行
になるように配向させた垂直磁気記録媒体が磁気転写方
式のスレーブ用磁気記録テープとして注目を集めてい
る。
六方晶系フェライト粉末をその板面を磁性面に対し平行
になるように配向させた垂直磁気記録媒体が磁気転写方
式のスレーブ用磁気記録テープとして注目を集めてい
る。
しかし、通常の六方晶系フェライト粉末を用いた磁気
記録媒体の転写効率を向上させるため、その垂直方向角
形比を0.7以上とし、かつ垂直方向の保磁力Hcが800Oe以
下、磁性層の表面粗さRaを0.01μm以下とする方法が提
案されている(特開昭63−268124号)。
記録媒体の転写効率を向上させるため、その垂直方向角
形比を0.7以上とし、かつ垂直方向の保磁力Hcが800Oe以
下、磁性層の表面粗さRaを0.01μm以下とする方法が提
案されている(特開昭63−268124号)。
この方法は、本発明者らの実験によっても、第4図に
示すように転写再生出力を高くすることが確認されてお
り、アナログ信号のスレーブ用磁気記録媒体としては良
い特性を有している。
示すように転写再生出力を高くすることが確認されてお
り、アナログ信号のスレーブ用磁気記録媒体としては良
い特性を有している。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、DAT用などのデジタル信号を記録した
記録テープを転写する場合には、垂直方向角形比を高く
しすぎると再生時における誤り発生率が高くなり、DAT
用記録テープとしての信頼性が低下してしまうことが本
発明者らの実験によって明らかとなった。
記録テープを転写する場合には、垂直方向角形比を高く
しすぎると再生時における誤り発生率が高くなり、DAT
用記録テープとしての信頼性が低下してしまうことが本
発明者らの実験によって明らかとなった。
DAT用複製テープを接触磁気転写方式によって作製す
る場合、転写効率を高めことによってスレーブテープの
再生出力を向上させることも重要であるが、誤り発生率
を誤り訂正符号による訂正許容範囲内に抑えることが必
要である。
る場合、転写効率を高めことによってスレーブテープの
再生出力を向上させることも重要であるが、誤り発生率
を誤り訂正符号による訂正許容範囲内に抑えることが必
要である。
本発明者は、このような従来の難点を解決すべく研究
をすすめたところ、スレーブ用磁気記録媒体の垂直方向
角形比を0.6以上、0.7未満の範囲で、その中心線平均粗
さRaが0.01μm以下に限定するとともに、表面のうねり
状凸部の数を所定の数以下に減少させることによりDAT
用複製テープの誤り発生率を減少させることができるこ
とを見出した。
をすすめたところ、スレーブ用磁気記録媒体の垂直方向
角形比を0.6以上、0.7未満の範囲で、その中心線平均粗
さRaが0.01μm以下に限定するとともに、表面のうねり
状凸部の数を所定の数以下に減少させることによりDAT
用複製テープの誤り発生率を減少させることができるこ
とを見出した。
本発明はこのような知見に基づいてなされたもので、
接触磁気転写方式によるデジタル信号の転写効率が機能
上充分に得られ、かつ転写されたデジタル信号を再生す
る際の誤り発生率を低く抑えることが可能なスレーブ用
磁気記録録媒体およびその製造方法を提供することを目
的としている。
接触磁気転写方式によるデジタル信号の転写効率が機能
上充分に得られ、かつ転写されたデジタル信号を再生す
る際の誤り発生率を低く抑えることが可能なスレーブ用
磁気記録録媒体およびその製造方法を提供することを目
的としている。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) すなわち本発明のスレーブ用磁気記録媒体は、非磁性
基体上に、六方晶系フェライト磁性粉をバインダ成分と
ともに塗布してなる磁気記録層を有し、接触磁気転写方
式によってマスター用磁気記録媒体に記録されたデジタ
ル信号が転写されるスレーブ用磁気記録媒体において、
前記磁気記録層の垂直方向角形比が、0.6以上、0.7未満
で、その中心線平均粗さRaが0.01μm以下で、かつピッ
チ10〜90μmで高さ0.03μmpp以上のうねり状凸部の数
が、走行方向1mm当たり10個以下であることを特徴とし
ており、またその製造方法は、非磁性基体上に、六方晶
系フェライト磁性粉とバインダ成分とを100:8〜16(重
量比)で含有する磁性塗料を塗布する工程と、前記磁性
塗料の塗布された非磁性基体を2〜7kOeの垂直磁場中で
乾燥して磁気記録層を形成する工程と、前記磁気記録層
にカレンダー処理を施す工程とを順に行うことを特徴と
している。
基体上に、六方晶系フェライト磁性粉をバインダ成分と
ともに塗布してなる磁気記録層を有し、接触磁気転写方
式によってマスター用磁気記録媒体に記録されたデジタ
ル信号が転写されるスレーブ用磁気記録媒体において、
前記磁気記録層の垂直方向角形比が、0.6以上、0.7未満
で、その中心線平均粗さRaが0.01μm以下で、かつピッ
チ10〜90μmで高さ0.03μmpp以上のうねり状凸部の数
が、走行方向1mm当たり10個以下であることを特徴とし
ており、またその製造方法は、非磁性基体上に、六方晶
系フェライト磁性粉とバインダ成分とを100:8〜16(重
量比)で含有する磁性塗料を塗布する工程と、前記磁性
塗料の塗布された非磁性基体を2〜7kOeの垂直磁場中で
乾燥して磁気記録層を形成する工程と、前記磁気記録層
にカレンダー処理を施す工程とを順に行うことを特徴と
している。
上記の「垂直方向角形比」は、反磁界補正(4πM補
正)を行った値である。
正)を行った値である。
また、「中心線平均粗さRa」は、JIS B 0601に規定さ
れている粗さの表示方法で、スタイラス尖端半径2μm
の測定器で表面粗さをチャートに表し、カットオフ値の
3倍以上とした測定長さlにわたり上下の面積が等しく
なる中心線を設け、この中心線をX軸として粗さ曲線を
f(x)で表したとき、 で表される。
れている粗さの表示方法で、スタイラス尖端半径2μm
の測定器で表面粗さをチャートに表し、カットオフ値の
3倍以上とした測定長さlにわたり上下の面積が等しく
なる中心線を設け、この中心線をX軸として粗さ曲線を
f(x)で表したとき、 で表される。
さらに、“ピッチ10〜90μmで高さ0.03μmpp以上の
うねり状凸部”は、JIS B 0601の十点平均粗さRz"の
測定の際に測定対象とされる凹凸に相当するものであ
る。
うねり状凸部”は、JIS B 0601の十点平均粗さRz"の
測定の際に測定対象とされる凹凸に相当するものであ
る。
すなわち、断面曲線から所定の波長より短い表面粗さ
の成分と所定の波長より長い表面粗さの成分を除去する
ことによってピッチ10〜90μmのうねり曲線を得て、こ
の曲線において高さ0.03μmpp以上のうねり状凸部の単
位長さ当たりの数を測定するものである。
の成分と所定の波長より長い表面粗さの成分を除去する
ことによってピッチ10〜90μmのうねり曲線を得て、こ
の曲線において高さ0.03μmpp以上のうねり状凸部の単
位長さ当たりの数を測定するものである。
本発明のスレーブ用磁気記録媒体において、垂直方向
角形比を上記0.6以上、0.7未満の範囲に規定したのは、
第1図に示すように垂直方向角形比が0.6未満であって
も、また0.7以上であっても、それぞれ再生時における
デジタル信号の読みだしの誤り発生率が急激に増大する
ためである。
角形比を上記0.6以上、0.7未満の範囲に規定したのは、
第1図に示すように垂直方向角形比が0.6未満であって
も、また0.7以上であっても、それぞれ再生時における
デジタル信号の読みだしの誤り発生率が急激に増大する
ためである。
一般に、DAT用などのデジタル信号が記録された磁気
記録媒体、たとえばDATでは、第2図に示すように、メ
タルテープを定電流ヘッド記録したときの周波数に対す
る所定の再生出力スペクトラム特性(同図−曲線A)が
必要とされる。ここで、スレーブ用磁気記録媒体の垂直
方向角形比が0.7以上であると、接触磁気転写における
短波長領域の転写効率は向上するものの、再生出力周波
数特性が短波長領域側にシフトする(同図−曲線B)。
この再生出力スペクトラム特性は、ほぼ垂直方向角形比
によって決定される。このように再生出力スペクトラム
特性が短波長領域側にシフトすると、長波長領域におけ
る再生出力レベルが低下してしまう。またDATにおいて
は、再生時にこれらの周波数特性を符号間干渉が起こら
ないように総合的にイコライザを用いて波形等化してい
るが、上述したように長波長領域における出力が低下す
ると充分な波形等化効果が得られなくなり、デジタル信
号の読みだし時の誤り発生率が増大する。これは、垂直
方向角形比が0.7以上になるとその増加につれて増大す
る。
記録媒体、たとえばDATでは、第2図に示すように、メ
タルテープを定電流ヘッド記録したときの周波数に対す
る所定の再生出力スペクトラム特性(同図−曲線A)が
必要とされる。ここで、スレーブ用磁気記録媒体の垂直
方向角形比が0.7以上であると、接触磁気転写における
短波長領域の転写効率は向上するものの、再生出力周波
数特性が短波長領域側にシフトする(同図−曲線B)。
この再生出力スペクトラム特性は、ほぼ垂直方向角形比
によって決定される。このように再生出力スペクトラム
特性が短波長領域側にシフトすると、長波長領域におけ
る再生出力レベルが低下してしまう。またDATにおいて
は、再生時にこれらの周波数特性を符号間干渉が起こら
ないように総合的にイコライザを用いて波形等化してい
るが、上述したように長波長領域における出力が低下す
ると充分な波形等化効果が得られなくなり、デジタル信
号の読みだし時の誤り発生率が増大する。これは、垂直
方向角形比が0.7以上になるとその増加につれて増大す
る。
また、垂直方向角形比が0.6未満であると、短波長領
域では接触磁気転写時における充分な転写効率が得られ
ず、かつ再生出力スペクトラム特性が長波長側にシフト
し(第2図−曲線C)、同様にデジタル信号の読みだし
時の誤り発生率が増大する。
域では接触磁気転写時における充分な転写効率が得られ
ず、かつ再生出力スペクトラム特性が長波長側にシフト
し(第2図−曲線C)、同様にデジタル信号の読みだし
時の誤り発生率が増大する。
すなわち、スレーブ用磁気記録媒体においては、垂直
方向角形比を0.6以上、0.7未満の範囲に調整することに
よって、接触磁気転写時の転写効率と再生時の誤り発生
率の抑制とを両方満足させることが可能となる。
方向角形比を0.6以上、0.7未満の範囲に調整することに
よって、接触磁気転写時の転写効率と再生時の誤り発生
率の抑制とを両方満足させることが可能となる。
また、本発明のスレーブ用磁気記録媒体における磁気
記録層の表面粗さを上記したように規定したのは、中心
線平均粗さが0.01μmを超えるとマスター用磁気記録媒
体との全体的なスペーシングが増大してその結果転写ロ
スが増大し、かつピッチ10〜90μmで高さ0.03μmpp以
上のうねり状凸部の数が、走行方向1mm当り10個を越え
て存在するとさらにロスが増大し、これらによって転写
効率が低下して再生時におけるデジタル信号の読みだし
の誤り発生率が増大するためである。第3図に、ほぼ同
一の磁気特性(Hc=640±10Oe、Ms=135±5emu/cc、SQR
=0.66±0.01)の垂直スレーブ用磁気記録媒体における
上記高さ0.03μmpp以上のうねり状凸部の平均存在個数
と誤り発生率との関係を示す。
記録層の表面粗さを上記したように規定したのは、中心
線平均粗さが0.01μmを超えるとマスター用磁気記録媒
体との全体的なスペーシングが増大してその結果転写ロ
スが増大し、かつピッチ10〜90μmで高さ0.03μmpp以
上のうねり状凸部の数が、走行方向1mm当り10個を越え
て存在するとさらにロスが増大し、これらによって転写
効率が低下して再生時におけるデジタル信号の読みだし
の誤り発生率が増大するためである。第3図に、ほぼ同
一の磁気特性(Hc=640±10Oe、Ms=135±5emu/cc、SQR
=0.66±0.01)の垂直スレーブ用磁気記録媒体における
上記高さ0.03μmpp以上のうねり状凸部の平均存在個数
と誤り発生率との関係を示す。
本発明に使用される六方晶系フェライト磁性粉として
は、M型(Magnetoplumbite type)やW型の磁化容易軸
が粒子板状面に対して垂直な一軸異方性の六方晶系Baフ
ェライト、Srフェライト、Pbフェライト、Caフェライ
ト、あるいはBaフェライトのBaの一部を他のSr、Pb、Ca
で置換したもの、もしくは下記一般式で表されるこれら
のイオン置換体などが例示される。
は、M型(Magnetoplumbite type)やW型の磁化容易軸
が粒子板状面に対して垂直な一軸異方性の六方晶系Baフ
ェライト、Srフェライト、Pbフェライト、Caフェライ
ト、あるいはBaフェライトのBaの一部を他のSr、Pb、Ca
で置換したもの、もしくは下記一般式で表されるこれら
のイオン置換体などが例示される。
一般式: (式中、M1はBa、Sr、Ca、Pbから選ばれた少なくとも1
種の元素を、M2はTi、Co、Zn、In、Mn、Ti、Sn、Ge、
V、Nb、Sb、Ta、Cr、Mo、Wから選ばれた少なくとも1
種の元素を、nは5.4〜6.0の数を、mは0〜0.2の数を
示す。また、M2は置換されるFeの価数と一致させるため
に、平均価数を3とする。) 上記一般式で示すように、六方晶系フェライトの構成
元素であるFeの一部を各種金属で置換することによって
保磁力の低減が可能である。
種の元素を、M2はTi、Co、Zn、In、Mn、Ti、Sn、Ge、
V、Nb、Sb、Ta、Cr、Mo、Wから選ばれた少なくとも1
種の元素を、nは5.4〜6.0の数を、mは0〜0.2の数を
示す。また、M2は置換されるFeの価数と一致させるため
に、平均価数を3とする。) 上記一般式で示すように、六方晶系フェライトの構成
元素であるFeの一部を各種金属で置換することによって
保磁力の低減が可能である。
また、使用する六方晶系フェライトの保磁力は、400O
e〜800Oeであることが好ましく、平均粒径は0.03μm〜
0.08μm、板状比(粒径/厚さ)は3〜5であることが
好ましい。これら六方晶系フェライト磁性粉の保持力、
平均粒径、板状比および後述するバインダ成分と磁性粉
との比率を満足させることによって、垂直方向角型比を
所定の値に制御することが可能となる。
e〜800Oeであることが好ましく、平均粒径は0.03μm〜
0.08μm、板状比(粒径/厚さ)は3〜5であることが
好ましい。これら六方晶系フェライト磁性粉の保持力、
平均粒径、板状比および後述するバインダ成分と磁性粉
との比率を満足させることによって、垂直方向角型比を
所定の値に制御することが可能となる。
また、本発明に使用されるバインダ成分としては、ポ
リアクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポ
リスチレン樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹
脂、ポリカーボネート樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹
脂、ポリアミド樹脂、ポリブタジエン樹脂、ポリアクリ
ロニトリル樹脂、フェノール樹脂、ポリブチラール樹
脂、フェノキシ樹脂、尿素樹脂、フラン樹脂などの樹
脂、およびこれらの共重合樹脂などが例示される。ま
た、六方晶系フェライト磁性粉の分散性を向上させるた
めに、これらの樹脂にスルホン基、リン酸基、カルボキ
シル基、あるいはこれらのアルカリ金属塩の基やアルカ
リ土類金属塩の基を含む樹脂、もしくはアミノ基、アル
キルアミノ基、アンモニウム基、アルキルアンモニウム
基および水酸基などの親水性基を含む樹脂を添加して用
いてもよい。
リアクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポ
リスチレン樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹
脂、ポリカーボネート樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹
脂、ポリアミド樹脂、ポリブタジエン樹脂、ポリアクリ
ロニトリル樹脂、フェノール樹脂、ポリブチラール樹
脂、フェノキシ樹脂、尿素樹脂、フラン樹脂などの樹
脂、およびこれらの共重合樹脂などが例示される。ま
た、六方晶系フェライト磁性粉の分散性を向上させるた
めに、これらの樹脂にスルホン基、リン酸基、カルボキ
シル基、あるいはこれらのアルカリ金属塩の基やアルカ
リ土類金属塩の基を含む樹脂、もしくはアミノ基、アル
キルアミノ基、アンモニウム基、アルキルアンモニウム
基および水酸基などの親水性基を含む樹脂を添加して用
いてもよい。
これらバインダ成分中には、六方晶系フェライト磁性
粉とともに基体上に塗布する際に、塗膜の機械的強度を
高めるために、通常、ポリアミン系やポリイソシアネー
ト系の硬化剤が添加される。
粉とともに基体上に塗布する際に、塗膜の機械的強度を
高めるために、通常、ポリアミン系やポリイソシアネー
ト系の硬化剤が添加される。
上記六方晶系フェライト磁性粉とこれらバインダ成分
との配合比は、六方晶系フェライト磁性粉100重量部に
対して、バインダ成分を20重量部以下、特に8〜16重量
部の範囲が適当である。
との配合比は、六方晶系フェライト磁性粉100重量部に
対して、バインダ成分を20重量部以下、特に8〜16重量
部の範囲が適当である。
また、本発明のスレーブ用磁気記録媒体の磁気記録層
には、所望によって潤滑剤、分散剤、研磨剤、あるいは
カーボンブラックのような導電性付与剤などの添加剤を
適量含有させてもよい。
には、所望によって潤滑剤、分散剤、研磨剤、あるいは
カーボンブラックのような導電性付与剤などの添加剤を
適量含有させてもよい。
潤滑剤としては、たとえば脂肪酸や脂肪酸エステル
系、シリコーン系など、分散剤としては陰イオン系界面
活性剤、陽イオン系界面活性剤、非イオン系界面活性剤
など、各種のものを用いることが可能である。また、研
磨剤としては、TiO2、Cr2O3、Al2O3、SiC、ZrO2などの
モース硬度5以上のものが適している。
系、シリコーン系など、分散剤としては陰イオン系界面
活性剤、陽イオン系界面活性剤、非イオン系界面活性剤
など、各種のものを用いることが可能である。また、研
磨剤としては、TiO2、Cr2O3、Al2O3、SiC、ZrO2などの
モース硬度5以上のものが適している。
本発明のスレーブ用磁気記録媒体は、前述した六方晶
系フェライト磁性粉とバインダ成分、および必要に応じ
て上述したような各種添加剤を溶剤とともに充分に混合
し、さらに必要に応じてポリイソシアネート化合物のよ
うな硬化剤を加えて、六方晶系フェライト磁性粉とバイ
ンダ成分とが100:8〜16(固形分重量比)となるように
調整し、この磁性塗料をポリエステルやポリオレフィン
などからなる非磁性基体上に、好ましくは1〜5μm、
さらに好ましくは2〜4μm(乾燥後)の範囲で塗布し
た後、2〜7kOeの垂直磁場中で磁性塗膜に対して配向処
理を行い、乾燥処理、カレンダによる平滑化処理などを
順に施すことによって製造される。
系フェライト磁性粉とバインダ成分、および必要に応じ
て上述したような各種添加剤を溶剤とともに充分に混合
し、さらに必要に応じてポリイソシアネート化合物のよ
うな硬化剤を加えて、六方晶系フェライト磁性粉とバイ
ンダ成分とが100:8〜16(固形分重量比)となるように
調整し、この磁性塗料をポリエステルやポリオレフィン
などからなる非磁性基体上に、好ましくは1〜5μm、
さらに好ましくは2〜4μm(乾燥後)の範囲で塗布し
た後、2〜7kOeの垂直磁場中で磁性塗膜に対して配向処
理を行い、乾燥処理、カレンダによる平滑化処理などを
順に施すことによって製造される。
なお、乾燥ゾーン温度、塗布速度などの乾燥条件やカ
レンダ工程における圧力、温度、速度も、磁気記録層の
表面性に影響を与えるが、これらは溶剤の種類、バイン
ダ成分の種類、濃度、磁気記録層の厚さなどにより最適
条件が異なってくる。したがって、乾燥のための最適条
件は予め実験的に求めておくことが望ましい。
レンダ工程における圧力、温度、速度も、磁気記録層の
表面性に影響を与えるが、これらは溶剤の種類、バイン
ダ成分の種類、濃度、磁気記録層の厚さなどにより最適
条件が異なってくる。したがって、乾燥のための最適条
件は予め実験的に求めておくことが望ましい。
本発明のスレーブ用磁気記録媒体は、DAT用のような
デジタル信号の再生に適した出力特性を有し、再生時の
誤り発生率が低く、接触磁気転写方式により高い転写効
率が得られる。
デジタル信号の再生に適した出力特性を有し、再生時の
誤り発生率が低く、接触磁気転写方式により高い転写効
率が得られる。
(作 用) 本発明のスレーブ用磁気記録媒体においては、磁気記
録層の垂直方向角形比を0.6以上、0.7未満の範囲とする
ことによって、DAT用などのデジタル信号の再生に適し
た出力特性が得られ、再生時の誤り発生率を低く押える
ことが可能になるとともに、接触磁気転写方式における
機能上充分な転写効率が得られる。
録層の垂直方向角形比を0.6以上、0.7未満の範囲とする
ことによって、DAT用などのデジタル信号の再生に適し
た出力特性が得られ、再生時の誤り発生率を低く押える
ことが可能になるとともに、接触磁気転写方式における
機能上充分な転写効率が得られる。
また、磁気記録層の表面粗さを中心線平均粗さRaで0.
01μm以下とし、かつピッチ10〜90μmで高さ0.03μmp
p以上のうねり状凸部の数を、走行方向1mm当たり10個以
下に抑えることによっても、マスター用磁気記録媒体と
の全体的かつ局部的ともに充分な接触効率が得られ、転
写効率と再生時の誤り発生率との両方の特性を満足させ
ることができる。
01μm以下とし、かつピッチ10〜90μmで高さ0.03μmp
p以上のうねり状凸部の数を、走行方向1mm当たり10個以
下に抑えることによっても、マスター用磁気記録媒体と
の全体的かつ局部的ともに充分な接触効率が得られ、転
写効率と再生時の誤り発生率との両方の特性を満足させ
ることができる。
(実施例) 次に、本発明の実施例について説明する。
実施例1 Ba−フェライト粉(保磁力=630Oe、平均粒径=0.05μ
m、板状比=3.5) 100重量部 ポリウレタン樹脂 6 〃 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂 8 〃 アルミナ(平均粒径=0.3μm) 3 〃 ステアリン酸 2 〃 メチルエチルケトン/トルエン/シクロヘキサノン1:1:
1混合溶液 180 〃 上記材料を混合した後、サンドグラインダにてさらに
2時間分散した。得られた磁性塗料に硬化剤・コロネー
トL(商品名、日本ポリウレタン社製)を3重量部加え
た後、リバースコータにて厚さ10μmポリエチレンテレ
フタレートフィルム上に塗布した。この後、6kOeの磁界
中で垂直配向を施し85℃で80m/秒のウエブ速度で乾燥
後、加圧ロール温度70℃、線圧200kg/cmにてカレンダー
処理し、40℃で8日間キュアーした後、スリッティング
加工を行って、厚さ3μmの磁気記録層を有する3.81mm
幅のDAT用のスレーブ用磁気記録テープを作製した。
m、板状比=3.5) 100重量部 ポリウレタン樹脂 6 〃 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂 8 〃 アルミナ(平均粒径=0.3μm) 3 〃 ステアリン酸 2 〃 メチルエチルケトン/トルエン/シクロヘキサノン1:1:
1混合溶液 180 〃 上記材料を混合した後、サンドグラインダにてさらに
2時間分散した。得られた磁性塗料に硬化剤・コロネー
トL(商品名、日本ポリウレタン社製)を3重量部加え
た後、リバースコータにて厚さ10μmポリエチレンテレ
フタレートフィルム上に塗布した。この後、6kOeの磁界
中で垂直配向を施し85℃で80m/秒のウエブ速度で乾燥
後、加圧ロール温度70℃、線圧200kg/cmにてカレンダー
処理し、40℃で8日間キュアーした後、スリッティング
加工を行って、厚さ3μmの磁気記録層を有する3.81mm
幅のDAT用のスレーブ用磁気記録テープを作製した。
実施例2〜7 実施例1のBa−フェライト粉に代えて、平均粒径、板
状比を少しずつ違えたBa−フェライト粉を用いた以外は
実施例1と同一条件で6種類のスレーブ用磁気記録テー
プを作製した。
状比を少しずつ違えたBa−フェライト粉を用いた以外は
実施例1と同一条件で6種類のスレーブ用磁気記録テー
プを作製した。
比較例1〜4 実施例1における垂直配向時の磁界強さを代えて、10
kOeの磁界強さ(比較例1、2)および磁界強さ零(比
較例3、4)とした以外は実施例1と同一条件で4種類
のスレーブ用磁気記録テープを作製した。
kOeの磁界強さ(比較例1、2)および磁界強さ零(比
較例3、4)とした以外は実施例1と同一条件で4種類
のスレーブ用磁気記録テープを作製した。
比較例5〜7 上記実施例1における乾燥条件を変える以外はほぼ同
一条件で表面粗さの様子が異なる2種類のスレーブ用磁
気記録テープを作製した。
一条件で表面粗さの様子が異なる2種類のスレーブ用磁
気記録テープを作製した。
このようにして得られた各実施例および比較例のスレ
ーブ用磁気記録テープについて、それぞれ保磁力、垂直
方向角形比、表面粗さ(Raおよび走行方向1mm当りの高
さ0.03μmpp以上のうねり状凸部の平均存在個数)を測
定し、さらに接触磁気転写による転写効率と接触磁気転
写によって転写されたDAT記録信号を再生した際の誤り
発生率(ブロックエラーレート)を測定した。
ーブ用磁気記録テープについて、それぞれ保磁力、垂直
方向角形比、表面粗さ(Raおよび走行方向1mm当りの高
さ0.03μmpp以上のうねり状凸部の平均存在個数)を測
定し、さらに接触磁気転写による転写効率と接触磁気転
写によって転写されたDAT記録信号を再生した際の誤り
発生率(ブロックエラーレート)を測定した。
以上の測定結果を次表に示す。
なお、ピッチ10〜90μmで高さ0.03μmpp以上のうね
り状凸部の走行方向1mm当りの平均存在個数は、3次元
表面粗さ計(スタイラス尖端半径2μm)を用いてテー
プ表面粗さを測定し、うねりの数は20ケ所以上の平均を
とって求めた。
り状凸部の走行方向1mm当りの平均存在個数は、3次元
表面粗さ計(スタイラス尖端半径2μm)を用いてテー
プ表面粗さを測定し、うねりの数は20ケ所以上の平均を
とって求めた。
接触磁気転写による転写効率は、以下のようにして求
めた。
めた。
まず、保磁力2000OeのメタルテープにDATミラーマス
ター機を用いて(相対速度3.133m/sec)、周波数4.7MHz
の矩形波を予め鏡面パターンとして記録してマスターテ
ープを作製し、このマスターテープと上記各スレーブ用
磁気記録テープとをエアー圧着方式によって密着させ、
転写出力が最大となるようにバイアス磁界を印加して信
号磁界を転写した。そしてこのようにして得られたスレ
ーブテープを用い、転写再生出力をDATデッキによりス
ペクトラムアナライザを用いて測定した。
ター機を用いて(相対速度3.133m/sec)、周波数4.7MHz
の矩形波を予め鏡面パターンとして記録してマスターテ
ープを作製し、このマスターテープと上記各スレーブ用
磁気記録テープとをエアー圧着方式によって密着させ、
転写出力が最大となるようにバイアス磁界を印加して信
号磁界を転写した。そしてこのようにして得られたスレ
ーブテープを用い、転写再生出力をDATデッキによりス
ペクトラムアナライザを用いて測定した。
また、再生時におけるDAT誤り発生率は、ブロックエ
ラーレイトをエラーチェッカーを用いて測定した。
ラーレイトをエラーチェッカーを用いて測定した。
前表の結果からも明らかなように、実施例1〜7のス
レーブ用磁気記録媒体は垂直方向角形比が0.6以上、0.7
未満の範囲とされ、また実施例1〜7のスレーブ用磁気
記録媒体は表面粗さを満足しているので、それぞれ転写
出力および再生時の誤り発生率ともに満足するものであ
った。
レーブ用磁気記録媒体は垂直方向角形比が0.6以上、0.7
未満の範囲とされ、また実施例1〜7のスレーブ用磁気
記録媒体は表面粗さを満足しているので、それぞれ転写
出力および再生時の誤り発生率ともに満足するものであ
った。
これらに対し、比較例1、2のスレーブ用磁気記録媒
体は垂直方向角形比が0.72、0.71と0.7以上であるた
め、転写出力は満足するものの、再生時の誤り発生率が
高く実用性に乏しく、比較例3、4のスレーブ用磁気記
録媒体は垂直方向角形比が0.55、0.54と0.6未満である
ため、転写出力および再生時の誤り発生率ともに不十分
であった。
体は垂直方向角形比が0.72、0.71と0.7以上であるた
め、転写出力は満足するものの、再生時の誤り発生率が
高く実用性に乏しく、比較例3、4のスレーブ用磁気記
録媒体は垂直方向角形比が0.55、0.54と0.6未満である
ため、転写出力および再生時の誤り発生率ともに不十分
であった。
また比較例5、6に示す通り、垂直方向角形比が0.6
〜0.7の範囲にあっても、上記うねり状凸部の個数が18
個、13個と実施例に比べ10個を超えるような表面性では
充分な誤り発生率を得ることができないこともわかっ
た。また比較例7の媒体の表面粗さRaは0.01μmを超え
ており、やはり誤り発生率の劣化を招いていることがわ
かった。
〜0.7の範囲にあっても、上記うねり状凸部の個数が18
個、13個と実施例に比べ10個を超えるような表面性では
充分な誤り発生率を得ることができないこともわかっ
た。また比較例7の媒体の表面粗さRaは0.01μmを超え
ており、やはり誤り発生率の劣化を招いていることがわ
かった。
[発明の効果] 以上の実施例からも明らかなように、本発明のスレー
ブ用磁気記録媒体は、接触磁気転写による機能的に充分
な転写出力が得られるとともに、転写後の再生時におけ
る誤り発生率も低く、高品質なデジタル信号の複製物を
再現性よく得ることが可能となる。
ブ用磁気記録媒体は、接触磁気転写による機能的に充分
な転写出力が得られるとともに、転写後の再生時におけ
る誤り発生率も低く、高品質なデジタル信号の複製物を
再現性よく得ることが可能となる。
第1図はスレーブ用磁気記録媒体の垂直方向角形比と誤
り発生率との関係を示すグラフ、第2図はDATにおける
垂直方向角型比と再生出力スペクトラム特性との関係を
模式的に示すグラフ、第3図はスレーブ用磁気記録媒体
の走行方向1mm当りの高さ0.03μmpp以上のうねり状凸部
の平均存在個数と誤り発生率との関係を示すグラフ、第
4図はスレーブ用磁気記録媒体の垂直方向角形比と転写
効率との関係を示すグラフである。
り発生率との関係を示すグラフ、第2図はDATにおける
垂直方向角型比と再生出力スペクトラム特性との関係を
模式的に示すグラフ、第3図はスレーブ用磁気記録媒体
の走行方向1mm当りの高さ0.03μmpp以上のうねり状凸部
の平均存在個数と誤り発生率との関係を示すグラフ、第
4図はスレーブ用磁気記録媒体の垂直方向角形比と転写
効率との関係を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 武男 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株式会社東芝総合研究所内 (56)参考文献 特開 昭63−268124(JP,A) 特開 昭61−168124(JP,A)
Claims (7)
- 【請求項1】非磁性基体上に、六方晶系フェライト磁性
粉をバインダ成分とともに塗布してなる磁気記録層を有
し、接触磁気転写方式によってマスター用磁気記録媒体
に記録されたデジタル信号が転写されるスレーブ用磁気
記録媒体において、前記磁気記録層の垂直方向角形比
が、0.6以上0.7未満で、その中心線平均粗さRaが0.01μ
m以下で、かつピッチ10〜90μmで高さ0.03μmpp以上
のうねり状凸部の数が、走行方向1mm当たり10個以下で
あることを特徴とするスレーブ用磁気記録媒体。 - 【請求項2】六方晶系フェライト磁性粉が、 一般式: (式中、M1はBa、Sr、Ca、Pbから選ばれた少なくとも1
種の元素を、M2はTi、Co、Zn、In、Mn、Ti、Sn、Ge、
V、Nb、Sb、Ta、Cr、Mo、Wから選ばれた少なくとも1
種の元素を、nは5.4〜6.0の数を、mは0〜0.2の数を
示す。ただし、M2の平均価数は3である。)である請求
項1記載のスレーブ用磁気記録媒体。 - 【請求項3】六方晶系フェライト磁性粉が、平均粒径0.
03μm〜0.08μm、板状比(粒径/厚さ)は3〜5で、
保磁力が400Oe〜800Oeである請求項1または2記載のス
レーブ用磁気記録媒体。 - 【請求項4】六方晶系フェライト磁性粉とバインダ成分
との配合比率が、100:8〜16(重量比)である請求項1
ないし3のいずれか1項記載のスレーブ用磁気記録媒
体。 - 【請求項5】バインダ成分が、合成樹脂からなる請求項
1ないし4のいずれか1項記載のスレーブ用磁気記録媒
体。 - 【請求項6】バインダ成分が、ポリアクリル樹脂、塩化
ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリ
ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹
脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ポリアミド樹脂、ポ
リブタジエン樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂、フェノ
ール樹脂、ポリブチラール樹脂、フェノキシ樹脂、尿素
樹脂、フラン樹脂、およびこれらの共重合樹脂から選ば
れた少なくとも1種からなる請求項1ないし5のいずれ
か1項記載のスレーブ用磁気記録媒体。 - 【請求項7】非磁性基体上に、六方晶系フェライト磁性
粉とバインダ成分とを100:8〜16(重量比)で含有する
磁性塗料を塗布する工程と、 前記磁性塗料の塗布された非磁性基体を2〜7kOeの垂直
磁場中で乾燥して磁気記録層を形成する工程と、 前記磁気記録層にカレンダー処理を施す工程とを順に行
うことを特徴とする接触磁気転写によってマスター用磁
気記録媒体に記録されたデジタル信号が転写されるスレ
ーブ用磁気記録媒体の製造方法。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63317820A JP2549163B2 (ja) | 1988-12-16 | 1988-12-16 | スレーブ用磁気記録媒体およびその製造方法 |
KR1019890018851A KR900010666A (ko) | 1988-12-16 | 1989-12-16 | 슬레이브용 자기기록 매체 및 그 제조방법 |
EP89313185A EP0375309A2 (en) | 1988-12-16 | 1989-12-18 | Slave magnetic recording media and its production method |
US07/540,443 US5217820A (en) | 1988-12-16 | 1990-06-13 | High density slave magnetic recording media having specified perpendicular squareness rectangular ratio, roughness and number of projections |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63317820A JP2549163B2 (ja) | 1988-12-16 | 1988-12-16 | スレーブ用磁気記録媒体およびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02162515A JPH02162515A (ja) | 1990-06-22 |
JP2549163B2 true JP2549163B2 (ja) | 1996-10-30 |
Family
ID=18092413
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63317820A Expired - Lifetime JP2549163B2 (ja) | 1988-12-16 | 1988-12-16 | スレーブ用磁気記録媒体およびその製造方法 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP0375309A2 (ja) |
JP (1) | JP2549163B2 (ja) |
KR (1) | KR900010666A (ja) |
Families Citing this family (4)
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---|---|---|---|---|
US5217820A (en) * | 1988-12-16 | 1993-06-08 | Kabushiki Kaisha Toshiba | High density slave magnetic recording media having specified perpendicular squareness rectangular ratio, roughness and number of projections |
JP2743278B2 (ja) * | 1989-01-27 | 1998-04-22 | コニカ株式会社 | 磁気記録媒体 |
WO1991016706A1 (en) * | 1990-04-17 | 1991-10-31 | Hitachi Maxell, Ltd. | Method of producing magnetic disks having signals |
DE69025054T2 (de) * | 1990-04-19 | 1996-07-25 | Toshiba Kawasaki Kk | Magnetischer Aufzeichnungsträger vom Sklaventyp und sein Herstellungsverfahren |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61168124A (ja) * | 1985-01-18 | 1986-07-29 | Fuji Photo Film Co Ltd | 磁気記録媒体 |
JPS63268124A (ja) * | 1987-04-25 | 1988-11-04 | Sony Corp | スレ−ブ用磁気記録媒体 |
-
1988
- 1988-12-16 JP JP63317820A patent/JP2549163B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1989
- 1989-12-16 KR KR1019890018851A patent/KR900010666A/ko not_active Application Discontinuation
- 1989-12-18 EP EP89313185A patent/EP0375309A2/en not_active Withdrawn
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02162515A (ja) | 1990-06-22 |
EP0375309A2 (en) | 1990-06-27 |
KR900010666A (ko) | 1990-07-09 |
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