JPH0673133B2 - 取引処理装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の技術分野］ 本発明はクレジットカードにて販売取引処理を行なう取
引処理装置に係わり、特に内部記憶部に各カード発行企
業と間のプロトコルを含む伝送手順の情報を記憶し、そ
の記憶内容を任意に設定，変更できるようにした取引処
理装置に関する。

［発明の技術的背景］ クレジットカードの普及に伴いクレジットカードにて販
売処理を実施できるシステムが開発されている。このよ
うなシステムにおいてはクレジットカード販売時の処理
能率を向上させるためにクレジットカード自体にカード
発行企業を示す企業コード，会員番号，企業形態コード
等のカード情報を磁気記録させて、取引処理装置に設け
られたカード読取装置でそのカード情報を読取るように
している。また、カードの種類によっては各会員に暗証
番号を付し、クレジット購入時に取引処理装置に接続さ
れたキーパッドからこの暗証番号をキー入力する必要の
あるものもある。

一般にこのようなシステムに用いられる取引処理装置に
て販売処理を実施する場合、まず客の持参したクレジッ
トカードをカード読取装置（カードリーダ）に挿入して
企業形態コード，企業コード，会員番号等のカード情報
を読取らす。次に客はキーパッドから暗証番号をキー入
力する。その後販売員は取引処理装置のキーボードから
客に販売した商品の商品コード，販売金額等の販売デー
タをキー入力する。販売データのキー入力が済むと、
［分割返済］［一括返済］等の客の希望する返済条件を
キー操作にて指定する。また、［分割返済］等において
は返済回数をも指定する。返済条件の指定が終了する
と、上記カード情報，暗証番号，販売金額，返済条件等
のデータは電話回線を介してカード発行企業のホストコ
ンピュータ等で構成されたデータセンタとしてのデータ
処理部へ送信される。このデータ処理部は受信した暗証
番号，販売金額，返済条件等を、自己のセンターファイ
ルに設定されている該当会員の暗証番号，口座残高およ
びこの発行企業が許可している返済条件等に基づいて販
売を許可するか否かを判断する。そして、許可する場合
は返済条件に従って、金利，各月の返済金額等の返済デ
ータを算出する。そして、販売許可情報及び返済データ
を該当取引処理装置へ返信する。

カード発行企業のデータ処理部からの販売許可情報およ
び返済データを受信した取引処理装置は、表示部に販売
許可の有無を表示すると共に、販売許可の場合返済条件
および返済データをプリンタにて取引伝票へ印字出力す
る。

［背景技術の問題点］ しかしながら、上記のように構成された取引処理装置に
おいてもまだ解消しなければならない次のような問題が
あった。すなわち、一般にこのような取引処理装置にお
いては多くの種類のクレジットカードで取引処理を実行
できるように各カード発行企業のデータ処理部と電話回
線で接続可能になっている。

また、一般に各カード発行企業のデータ処理部を構成す
る各ホストコンピュータの種類および規格は各カード発
行企業毎に異なる。したがって、取引処理装置において
も、同一メーカの同じプロトコルを採用したホストコン
ピュータを用いたカード発行企業のカード種類であれば
簡単に取扱いカード種類を増加することが可能である。
しかし、この取引処理装置を異なるメーカーの異なるプ
ロトコルを採用したコンピュータいは接続できなかっ
た。したがって、このような条件のコンピュータを用い
たカード発行企業のカードを取扱うことができなかっ
た。

このような場合に、どうしても取扱いカード種類を追加
する必要のある場合は、追加するカードのカード発行企
業のコンピュータのプロトコルに合致するプロトコルを
有した取引処理装置を別途設ける必要があった。この場
合、取扱いカードの種類に応じて、操作する取引処理装
置を選択する必要がある。よって、操作性が大幅に低下
する。また、同じような機能を有する取引処理装置を２
台設置する必要があるので、設置場所確保の問題や設備
費が大幅に上昇する問題がある。

［発明の目的］ 本発明はこのような事情に基づいてなされたものであ
り、その目的とするところは、装置自体に各カード発行
企業毎にプロトコルに関するプロトコルデータを含むカ
ード発行企業情報を記憶するメモリを設け、後からこの
メモリの記憶内容を任意に設定，変更できるようにする
ことによって、取扱いできるレジットカードの種類を簡
単に増加，変更できる取引処理装置を提供することにあ
る。

［発明の概要］ 本発明の取引処理装置においては、カード読取装置で読
取られた発行企業指定カードに記憶されているカード発
行企業固有の企業コードおよびデータセンタのダイアル
番号を記憶するカード発行企業情報記憶手段を設け、こ
のカード発行企業情報記憶手段装置内に各企業コードに
対応させてデータセンタとの間で取決められたプロトコ
ルに関するプロトコルデータを記憶可能にしている。

また、発行企業指定カードから読取られた企業コードと
同一の企業コードがカード発行企業情報記憶手段に記憶
されている場合、このカード発行企業情報記憶手段に記
憶されているプロトコルデータを含む該当カード発行企
業情報を変更し、一方、読取られた企業コードがカード
発行企業情報記憶手段に記憶されていない場合、該当企
業コードに対応するカード発行企業情報をこのカード発
行企業情報記憶手段に追加記憶すようにしている。

そして、カード読取装置で読取ったクレジットカードに
記憶されている企業コードに基づいてカード発行企業情
報記憶手段に記憶されている複数のカード発行企業情報
のなかから該当企業コードに対応するプロトコルデータ
を読出し、読出されたプロトコルデータで定まる特定の
プロトコルで取引データを送信するように制御してい
る。

［発明の実施例］ 以下本発明の一実施例を図面を用いて説明する。

第３図は実施例の取引処理装置を示す斜視図であり、筺
体１の前面に販売金額等をキー入力するためのキーボー
ド2,次のキー操作を指示するための操作ガイダンス3,金
額等を表示する表示部4,この装置の機能を切換るための
機能切換スイッチ５が設けられている。さらに筺体１の
上部にはプリンタの伝票発行口6,伝票用紙入れ７が形成
されており、前面縁部にはカードリーダのカード挿入口
８が形成されている。また、客が暗証暗号をキー入力す
るためのキーパッド９がケーブルにて接続されている。

第４図は前記操作ガイダンス3,表示部4,機能切換スイッ
チ５の配置図であり、操作ガイダンス３には、次の各キ
ー操作が表記された各プレート3aとこの各プレート3aの
操作を指示する各表示ランプ3bとで構成されている。ま
た、機能切換スイッチ５によって、内部記憶部に伝送手
段情報等の各固定データを設定する機能を示す［設
定］，使用禁止を示す［OFF］，通常の取引処理機能を
示す［ON］，集計業務機能を示す［集計］等が切換設定
できる。

第５図はキーボード２のキー配列を示すもので、売上キ
ー10,小計キー11,その他キー12等の各業務開始を指令す
る各業務キー，［分割］［一括］等の返済条件を指定す
るための各支払キー13,商品コード，金額，分割回数等
の数字データをキー入力するための各数字キー14,この
各数字キー14でキー入力された数字データの締め操作を
行なうためのセットキー15,各カード発行企業のデータ
処理部へデータを送信するための送信キー16等の各ファ
ンクションキーが配列されている。

第１図は取引処理装置全体を示すブロック図であり、図
中17はキーボード２およびカードリーダ，キーパッド９
から入力された各種データに基づいて各種情報処理を実
行するCPU（中央処理装置）である。このCPU17はデータ
バス18を介して、各種制御プログラムを記憶するROM19,
入力されたデータやカード発行企業情報記憶手段として
の伝送手順メモリ等の可変データを記憶するバッテリで
バックアップされたRAM20,電話回線21を介して外部の電
話交換網22に接続された伝送変換装置23,各種入力機器
が接続された入力回路24,各種出力機器が接続された出
力回路25を制御する。

前記電話交換網22はダイアル信号にて各カード発行企業
のホストコンピュータからなるデータ処理部26に接続さ
れる。また、入力回路24にはカードリーダ27,前記キー
ボード2,前記機能切換スイッチ5,前記キーパッド９が接
続され、出力回路25には操作ガイダンス３の表示部４お
よび各表示ランプ3b,取引伝票に販売金額や各返済デー
タを印字出力するためのプリンタ28が接続されている。

第２図は前記RAM20内に形成された主なメモリを示すも
のであり、A,B,C各カード発行企業毎に伝送手順情報を
記憶する伝送手順メモリRA1,各種演算を実施するための
ワーク領域RA2,カードリーダ27にて読取ったクレジット
カードの企業形態コード，企業カード，会員番号等のカ
ード情報を一時格納するカード情報領域RA3,キーパッド
９からキー入力された４桁の暗証番号を一時格納する暗
証番号領域RA4,客に販売した商品の商品コードや販売金
額等の販売データを一時格納する販売データ領域RA5,客
が指定した返済条件のデータを一時格納する返済条件指
定領域RA6,カード発行企業のデータ処理部26へ送信する
データを一時格納する伝送バッファRA7が形成されてい
る。

前記伝送手順メモリRA1内には各企業コード毎に、ダイ
アル番号N,データ処理部側のステーションアドレスA,取
引処理装置側のステーションアドレスB,プロトコル（伝
送手順）データＤ等を格納する各データ領域が形成され
ている。

第６図は、前記伝送手順メモリRA1に新たな伝送手順情
報を設定するときに使用する発行企業指定カード29の磁
気ストライプに磁気記録されたデータ内容を示す図であ
る。すなわち、この発行企業指定カード29は通常のクレ
ジットカードと同一位置に磁気記録部が形成されてお
り、クレジットカードと同一の72桁のコードデータが記
録されている。72桁のコードデータのうち、最初の１桁
目には開始符号が記録され、２および３桁目には伝送手
順情報のデータが記録されていることを示す２桁の設定
コードが記録されている。４桁目から70桁目にかけて、
企業コード（４桁），発行企業のダイアル番号N,データ
処理部側のステーションアドレスA,取引処理装置側のス
テーションアドレスB2,プロトコルデータＤ等が順次記
録されており、71桁目に終了符号、最終の72桁目にこれ
等の各データがカードリーダ27にて正しく読取られたこ
とを確認するためのチェックコードが記録されている。
したがって、この発行企業指定コード29はカード発行企
業毎に準備されている。

しかして、この取引処理装置の電源が投入され、各種の
初期処理が終了したのち、前記CPU17はROM19の制御プロ
グラムに従って第７図の設定処理を実行するように構成
されている。

第７図において、まず最初に機能切換スイッチ５が［設
定］位置に設定されていることを確認すると、通常の取
引処理業務以外であることを宣言するための［その他］
キー12の業務キーが入力され、さらに数字キー14による
設定業務開始を示す例えば２桁の数字データ入力を持
つ。２桁の数字データが入力されると、P1に入力された
２桁の数字データが発行企業指定カード29を用いて伝送
手順情報を設定するカード設定コードであるか否かを判
断する。

P1にカード設定コードであれば、第４図の操作ガイダン
ス３のカード読取を示す表示ランプ3bを点灯して操作者
に発行企業指定カード29のカード挿入口８への挿入操作
を促す。発行企業指定カード29がカード挿入口８に挿入
されてカードリーダ27がこの発行企業指定カード29に記
録されている第６図に示す伝送手順情報のカード情報を
読取ると、この読取ったカード情報に含まれる企業コー
ドでもって、RAM20内に形成された伝送手順メモリRA1を
検索する。そして、P2にて該当企業コードが検出される
と、この設定業務は伝送手順メモリRA1内に既に設定済
みの伝送手順情報を変更するものであると判断して、読
取ったダイアル番号N,ステーションアドレスA,Bおよび
プロトコルデータＤ等の各データでもって該当企業コー
ドの各データ領域の各データを書替える。

P2にて該当企業コードが検索されなかった場合、新規の
カード発行企業の伝送手順情報の設定業務であると判断
して伝送手順メモリRA1内の空のデータ領域を捜してこ
のデータ領域に読取った企業コード，ダイアル番号N,ス
テーションアドレスA,B,プロトコルデータＤを新規に格
納する。

また、P1にて数字キー14で入力された数字データが発行
企業指定カード29を使用しないマニアル設定コードであ
れば、P3にて数字キー14にて企業コードを示す数字デー
タの入力を持つ。そして、数字デーテが入力されたの
ち、セットキー15がキー入力操作されると、４桁の企業
コードのキー入力操作が終了したと判断して、この入力
された４桁の企業コードでもって伝送手順メモリRA1内
を検索する。そして、該当企業コードが検出されなかっ
た場合、新規のカード発行企業に対する伝送手順情報の
設定業務であると判断して、伝送手順メモリRA1内の空
のデータ領域を捜してこのデータ領域の企業コード領域
へ格納する。P4にて該当企業コードが既に企業コード領
域に設定されていた場合は伝送手順情報の変更と判断し
て何もしない。

企業コード処理が終了して、P5にて数字キー14にて数字
データが入力されセットキー15がキー入力操作される
と、入力した数字データはダイアル番号Ｎだと判断し
て、このダイアル番号Ｎを伝送手段メモリRA1内の前述
の企業コードのダイアル番号領域へ格納する。

ダイアル番号Ｎの格納が終了すると、P6にて数字キー14
による次の数字データの入力を持つ。P6にて数字データ
がキー入力されセットキー15がキー入力操作されると、
この入力した数字データは発行企業側のデータ処理部側
ステーションアドレスＡであると判断して、この数字デ
ーテを該当企業コードのステーションアドレス領域へ格
納する。

このように該当カード発行企業に対する、ダイアル番号
N,データ処理部側ステーションアドレスA,取引処理装置
側ステーションアドレスB,プロトコルデータＤ等の各伝
送手順情報を順次伝送手順メモリRA1に格納していく。
そして、P7にて全てのデータ設定が終了した時点でデー
タ設定終了を意味する設定の終了キーがキー入力される
とこの全ての設定処理を終了する。

次に、機能切換スイッチ５が通常取引処理機能を示す
［ON］位置に設定された状態において、前記CPU17はROM
19の制御プログラムに従って第８図の取引処理を実行す
る。

第８図において、機能切換スイッチ５が［ON］位置に設
定されていることを確認する。そして、キーボード２の
業務キーの売上キー10がキー入力されると、操作ガイダ
ンス３のカード読取のプレート3aの表示ランプ3bを点灯
する。そして、販売員がカード挿入口に客の持参した通
常のクレジットカードを挿入すると、P8にてカードリー
ダ27がそのクレジットカードに磁気記録されている。カ
ード情報を読取る。そして、読取ったカード情報を一旦
RAM20のカード情報領域RA3へ格納する。カード情報の格
納が終了すると、操作ガイダンス３の暗証番号の表示ラ
ンプ3bを点灯する。客がキーパッド９にて４桁の暗証番
号をキー入力すると、この入力された暗証番号をRAM20
の暗証番号領域RA4へ格納する。暗証番号の格納が終了
すると、操作ガイダンス３の金額の表示ランプ3bを点灯
する。販売員が客に販売した商品の販売金額等の販売デ
ータをキーボード２の数字キー14にてキー入力すると、
この販売データをRAM20の販売データ領域RA5へ格納する
と共に、表示部４へ第４図に示すように販売金額および
商品コードを表示する。

販売データの入力処理が終了すると、P9にて［分割］
［一括］等の返済条件を選択する支払キー13のキー入力
操作および数字キー14による［分割］等を指定した場合
の分割回数等の数字データ等の返済条件および返済条件
データのキー入力を持つ。返済条件および返済条件デー
タが入力されれると、RAM20の返済条件指定領域RA6へ格
納する。

返済条件の格納が済むと、カード情報領域RA3のカード
情報，暗証番号領域RA4の暗証番号，販売データ領域RA5
の販売データ，返済条件指定領域RA6の返済条件をそれ
ぞれ読出して伝送バッファRA7へ格納する。伝送バッフ
ァRA7への伝送データ格納が終了すると、キーボード２
における送信キー16の表示ランプを点灯し、P10にて送
信キー16のキー入力操作を待つ。

P10にて送信キー16がキー入力されると、伝送手順メモ
リRA1内から該当カード発行企業の伝送手順情報を読出
す。そして、読出しダイアル番号Ｎをオートダイアルし
て伝送変換装置23,電話回線21,電話交換網22を介して該
当カード発行企業のデータ処理部26を呼出す。そして、
この取引処理装置と該当カード発行企業のデータ処理部
26間の電話回線（データ回線）21が接続されると、読出
したプロトコルデータＤ等の手順にしたがって、伝送バ
ッファRA7の伝送データを該当データ処理部26へ送信す
る。そして、P11にてこのカード発行企業のデータ処理
部26からの販売可否情報および金利等を加えた返済デー
タ等の処理データ受信を持つ。

P11にて処理データが伝送変換装置23を介して入力する
と、この処理データに含まれる販売可否情報を読み、販
売不可であれば表示部４にこのクレジットカードによる
販売不可を表示してこの販売取引処理を終了する。販売
可否情報が販売許可を示すものであれば、返済回数，各
月に支払う返済金額，会員番号，カード発行企業名，販
売金額，発行年月日等をプリンタ28にて取引伝票上に印
字出力する。そして、印字済みの取引伝票を伝票発行口
６から排出する。取引伝票の発行が終了すると１個の商
品に対するクレジットカードでの販売取引処理を終了す
る。

このように構成さた取引処理装置であれば、この取引処
理装置において新たなクレジットカードの取扱いを開始
する場合、又は既に取扱っているクレジットカードであ
ってもそのカード発行企業のデータ処理部26との間のデ
ータ伝送の伝送手順情報が変更される場合、新たな又は
変更後の伝送手順情報を磁気記録した第６図に示す発行
企業指定カード29を準備する。そして、機能切換スイッ
チ５を［設定］位置に設定した状態でその他キー12をキ
ー入力し、数字キー14にて予め定められたカード設定コ
ードをキー入力した後、上記発行企業指定カード29をカ
ード挿入口８に挿入すると、RAM20の伝送手順メモリRA1
に該当カード発行企業のデータ処理部26に対応する伝送
手順情報が自動設定される。

一般に、前述の発行企業指定カード29はカード発行企業
から支給されるので、この取引処理装置の取扱者が製作
する必要ない。したがって、伝送手順メモリRA1の記憶
内容を取扱うクレジットカードの種類に対応して任意に
設定，変更できる。その結果、取扱いできるクレジット
カードの種類を簡単に増加，変更することができる。

また、第６図に示した発行企業指定カード29が準備され
なかったとしても、第７図のP3以降の流れ図で示したよ
うに、キーボード２の各数字キー14,セットキー15等の
組合わせキー入力操作によって、該当発行企業のデータ
処理部26に対応する伝送手順情報をRAM20の伝送手順メ
モリRA1に設定することも可能である。

なお、本発明は上述した実施例に限定されるものではな
い。実施例に使用される発行企業指定カード29は１枚の
カードにすべての伝送手順情報を記録させるようにした
が、伝送手順情報の情報量が多い場合、この伝送手順情
報を複数の発行企業指定カード29に分割して記録させる
ようにしてもよい。

［発明の効果］ 以上説明したように本発明によれば、装置自体に、カー
ド読取装置で読取られた発行企業指定カードに記憶され
ているカード発行企業固有の企業コードおよびデータセ
ンタのダイアル番号を記憶するカード発行企業情報記憶
手段を設け、このカード発行企業情報記憶手段装置内に
各企業コードに対応させてデータセンタとの間で取決め
されたプロトコルに関するプロトコルデータを記憶可能
にしている。そして、このカード発行企業情報記憶手段
の記憶内容をカード読取装置で読取らせることにより簡
単に設定変更可能にしている。さらに、カード読取装置
で読取ったクレジットカードに記憶されている企業コー
ドに基づいてカード発行企業情報記憶手段に記憶されて
いる複数のカード発行企業情報のなから該当企業コード
に対応するプロトコルデータを読出し、読出されたプロ
トコルデータで定まる特定のプロトコルで取引データを
送信するようにしている。

したがって、取扱いできるクレジットカードの種類を簡
単に増加，変更できる。

また、クレジットカードの種類毎に個別の取引処理装置
を配設する必要がないので、設置場所や設備費用が増大
することはない。

また、操作性についても、クレジットカードを、クレジ
ットカードの種類に関係なく１台の取引処理装置のカー
ド読取装置へ挿入するのみでよい。すなわち、自動的に
取引データが該当クレジトカードが指定するカード発行
企業のカードセンタへ送信されるので、クレジットカー
ドによる販売処理に要する時間を大幅に短縮できる。

さらに、クレジットカード発行発行企業のデータセンタ
のダイアル番号やプロトコルを変更する場合や、取扱い
カード種類を追加する場合に、プロトコルデータを操作
者に知られずに設定でき、不正防止に役立つ。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の一実施例に係わる取引処理装置を示すもの
であり、第１図は全体を示すブロック図、第２図は記憶
部内の主なメモリを示す図、第３図は全体を示す斜視
図、第４図は表示部および操作ガイダンスを示す図、第
５図はキーボードのキー配置図、第６図は発行企業指定
カードの磁気記録内容を示す図、第７図および第８図は
動作を示す流れ図である。 １……筺体、２……キーボード、３……操作ガイダン
ス、４……表示部、５……機能切換スイッチ、６……伝
票発行口、８……カード挿入口、９……キーパッド、10
……売上キー、12……その他キー、13……支払キー、14
……数字キー、15……セットキー、16……送信キー、17
……CPU、19……ROM、20……RAM、21……電話回線（デ
ータ回線）、22……電話交換網、26……データ処理部、
27……カードリーダ、28……プリンタ、29……発行企業
指定カード、RA1……伝送手順メモリ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】カードに記憶されている情報を読取るカー
   ド読取装置と、このカード読取装置で読取られた発行企
   業指定カードに記憶されているカード発行企業固有の企
   業コードおよびデータセンタのダイアル番号を記憶する
   カード発行企業情報記憶手段と、クレジットカードを用
   いて取引した取引データを前記データタセンタへ送信す
   るため、前記カード発行企業情報記憶手段に記憶されて
   いる該当データセンタのダイヤル番号を読出して電話回
   線へ送出するオートダイヤル手段と、回線接続されたデ
   ータセンタに対して前記取引データを送信するデータ送
   信手段とを備えた取引処理装置において、 前記カード発行企業情報記憶手段が、各企業コードに対
   応させてデータセンタとの間で取決められたプロトコル
   に関するプロトコルデータを各カード発行企業毎にそれ
   ぞれ記憶するようにされており、 前記発行企業指定カードから読取られた企業コードと同
   一の企業コードが前記カード発行企業情報記憶手段に記
   憶されている場合、このカード発行企業情報記憶手段に
   記憶されているプロトコルデータを含む該当カード発行
   企業情報を変更する変更手段と、 前記発行企業指定カードから読取られた企業コードが前
   記カード発行企業情報記憶手段に記憶されていない場
   合、該当企業コードに対応するカード発行企業情報を前
   記カード発行企業情報記憶手段に追加記憶する追加記憶
   手段と、 前記カード読取装置で読取ったクレジットカードに記憶
   されている企業コードに基づいて前記カード発行企業情
   報記憶手段に記憶されている複数のカード発行企業情報
   のなから該当企業コードに対応するプロトコルデータを
   読出し、前記データ送信手段が前記読出されたプロトコ
   ルデータで定まる特定のプロトコルで取引データを送信
   するように制御するプロトコル制御手段とを備えたこと
   を特徴とする取引処理装置。