JPH0672254A - 車両用物品保持具 - Google Patents

車両用物品保持具

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Publication number
JPH0672254A
JPH0672254A JP25184792A JP25184792A JPH0672254A JP H0672254 A JPH0672254 A JP H0672254A JP 25184792 A JP25184792 A JP 25184792A JP 25184792 A JP25184792 A JP 25184792A JP H0672254 A JPH0672254 A JP H0672254A
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JP
Japan
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holder
article
vehicle
bottom plate
upper opening
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JP25184792A
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English (en)
Inventor
Kazuo Saito
和雄 斉藤
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Nifco Inc
Original Assignee
Nifco Inc
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Publication date
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  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)
  • Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 安全性及び操作性を向上させ、かつ構造を簡
素化して安価に実現可能な車両用物品保持具を提供す
る。 【構成】 電話機Tなどの物品を保持するホルダ部2
に、車載シート3の背面にシート材8を添設して成るポ
ケット4に前記シート材8を挟んで固定されるクリップ
5を一体に設けてなる構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車室内の所定位置に電
話機やリモコン装置などの物品を格納しておくための車
両用物品保持具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車室内には各種の物品が装備ないしは持
ち込まれる。例えば、車載用電話機が普及しつつあり、
このような車両に装備される電話機などの物品では、特
に安全性と操作性が要求される。すなわち、車載用では
走行時に物品が不用意に飛び出したり、振動等で揺れて
運転者にぶつかって運転の妨げになったりすることがな
いような考慮が必要で、またホルダ部においても物品の
着脱操作が簡単に行える構造等が要求される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで従来より、この
種の技術に関しては色々のものが提案されているが、構
造が複雑で価格も高くなるものや、安全性や操作性の面
で問題があったりして、必ずしも十分なものではなかっ
た。
【0004】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、その目的は安全性及び操作性を向上させ、か
つ構造を簡素化して安価に実現可能な車両用物品保持具
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
第1の本発明に係る車両用物品保持具は、物品を保持す
るホルダ部と、基面にシート材を添設して成る車体側の
ポケットに前記シート材を挟んで固定されるクリップ部
とを一体的に設けて成る構成としたものである。また、
第2の発明に係る車両用物品保持具は、物品を保持する
ホルダ部が車載シートの上部に一端が取り付けられてい
るベルトで吊り下げて保持されるものであって、前記車
載シートの背面に形成されたポケットに差し込んで前記
ホルダ部の移動を規制するための差込み片を前記ホルダ
部に一体的に設けた構成としたものである。第3の発明
に係る車両用物品保持具は、背面支持板と底板と左右両
側に配設された一対の側板及び前面保持片によって上方
が開口されたホルダ部が構成され、前記ホルダ部内に上
方開口部から物品が着脱可能に収納されるものであっ
て、前記ホルダ部の上部に配設され、前記上方開口部を
開放させた開位置と、前記上方開口部を閉じて前記ホル
ダ内に収納された物品を拘束する閉位置とに回動切り換
え自在で、かつ前記開位置に回動されるのに伴って前記
ホルダ内の前記物品を押し出す手段を有したカバー部
と、前記カバー部に前記開位置方向への回動力を付勢し
ている付勢手段と、前記カバー部により操作されて押し
込み動作毎にロック・アンロックを交互に繰り返し、前
記カバー部を前記閉位置で解除可能にロックするための
ラッチ手段とを備え、前記カバーの前記開位置から前記
閉位置への回動切り換えが前記物品の収納操作に連動す
るように構成したものである。第3の発明に係る車両用
物品保持具は、背面支持板と底板と左右両側に配設され
た一対の側板及び前面保持片によって上方が開口された
ホルダ部が構成され、前記ホルダ部内に上方開口部から
物品が着脱可能に収納されるものであって、前記底板を
構成する第1の部材を前記物品が格納される格納位置
と、これよりも前記上方開口部側に移動された非格納位
置とへスライド自在に配設し、前記両側板をそれぞれ構
成する一対の第2の部材を前記第1の部材とリンク結合
させ、前記第1の部材が前記非格納位置に移動するのに
連動して前記一対の第2の部材が互いに離れる方向に移
動し、逆に前記格納位置に移動するのに連動して互いに
近づき合う方向に移動するようにして設けるとともに、
前記第1の部材を前記非格納位置方向へ付勢している付
勢手段を備え、前記第1の部材の前記格納位置から前記
非格納位置への移動が前記物品の格納操作に連動するよ
うに構成したものである。
【0006】
【作用】第1の発明の構成によれば、クリップ部でポケ
ットのシート材を挟んで取り付けることができるので、
シート材を持つポケットさえあればどのようなところに
も簡単に取り付けることができる。また、取り外す場合
もシート材を抜くようにすれば良いので簡単に取り外す
ことができ、取り外した跡も残りにくい。さらに、従来
のホルダ部にクリップ部を設けるだけで適用できる。
【0007】第2の発明の構成によれば、差込み片を車
載シートの背面におけるポケットに差し込んでおくと、
ホルダ部は車載シート上部とポケットの間でベルトと差
込み片とにより確実に保持されるので、走行時に揺れて
運転の邪魔になったりすることもないとともに、物品の
取り出し及び収納時にホルダが大きく動かないので着脱
操作がし易い。また、車載シートの背面にポケットさえ
あればどのようなところにも簡単に取り付けることがで
きる。また、ホルダ部がベルトで単に吊り下げられてい
る構造のものに対しても差込み片を設けるだけで適用で
きる。
【0008】第3の発明の構成によれば、物品を装着す
ると、これに連動してカバー部が物品を取り出すための
上方開口部を閉じるので、走行時の振動で不用意に物品
が飛び出すようなことがなく確実に保持できる。また、
カバー部が閉じられた状態でカバー部を押すと、このカ
バー部をロックしていたラッチ手段のロックが解除さ
れ、カバー部が開放位置に回動されると共に、この回動
に連動して物品も取り出されるので、物品の取り出しも
簡単になる。さらに、ホルダ部内に収納できる大きさの
物品ならば、形式を問わずに収納させておくことがで
き、汎用性が得られる。
【0009】第4の発明の構成によれば、ホルダ部内の
底板上に物品を載せるまでは左右一対の第2の部材間が
大きく離れているので、物品の収納操作が簡単にでき
る。一方、ホルダ部内の底板上に物品を載せて、この底
板を構成している第1の部材を非格納位置から格納位置
に押し下げると、これに連動して一対の第2の部材が物
品の側面側に近づいて左右両側面を保持するので、格納
後はホルダ部内に物品が確実に保持される。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて
詳細に説明する。図1及び図2は本発明の第1の実施例
を示すもので、図1は同上車両用物品保持具を単体で示
す斜視図、図2は同上保持具を取り付けた状態で示す車
載シートの概略断面図である。
【0011】図1及び図2において、保持具1は樹脂製
で、物品としての電話機Tを保持するためのホルダ部2
と、このホルダ部2を車載シート3の背面に形成された
ポケット4の部分に取り付けるためのクリップ5とを一
体に設けて構成されている。
【0012】このうち、ホルダ部2は、背面支持板2a
と、底板2bと、左右の側板2cと、前面保持片2dを
一体に有して上面が開口された概略箱状に形成され、ま
た前面保持片2dから底板2bにわたって切り欠き6が
設けられている。クリップ5は、背面支持板2aの上端
より折り返された状態で形成されており、さに中間部分
にはクリップ力を高めるために背面支持板2a側に突出
された山折り部7を設けている。
【0013】一方、保持具1を取り付ける車載シート3
側のポケット4は、車載シート3の背面にシート材8を
添設した状態にして、上部を残して縫製されている。
【0014】このように構成された保持具1は、クリッ
プ5と背面支持板2aの間にシート材8を挟み込むよう
にして、ポケット4内にクリップ5を差し込むと、車載
シート3の背面に簡単に取り付けることができ、取付後
はクリップ5の挟持力で保持される。
【0015】また、このようにして車載シート3に取り
付けられた保持具1には、電話機Tが上方開口部より出
し入れ可能に収納される。図2は、このようにして、保
持具1がポケット4に取り付けられ、かつホルダ部2内
に電話機Tが収納された状態で示しているものである。
【0016】したがって、この第1の実施例に示す保持
具1では、クリップ5と背面支持板2aとの間でポケッ
ト4を形成しているシート材8を挟んで取り付けること
ができるので、シート材8を持つポケット4さえあれ
ば、車載シート3の背面に限ることなく、車室内のどの
ようなところにも簡単に取り付けることができる。ま
た、取り外す場合もシート材8を抜くようにすれば良い
ので簡単に取り外すことができ、取り外した跡も残りに
くい。さらに、従来のホルダ部にクリップ5を設けるだ
けで適用できるので、構造が簡単で製造コストも安く、
安価に提供することができる。
【0017】図3及び図4は本発明の第2の実施例を示
すもので、図3は車両用物品保持具を取り付けた状態で
一部を破断して示す車載シートの外観図、図4は図3に
示す同上保持具の一部を拡大して示す平面図である。
【0018】図3及び図4において、保持具11は、車
載シート12のヘッドレストステー13に一端が取り付
けられるベルト14と、このベルト14の他端に取り付
けられたホルダ部15等で構成されており、さらにホル
ダ部15には車載シート12の背面に形成されたポケッ
ト16内に差し込んで使用される差込み片17が一体に
形成されている。
【0019】このうち、ホルダ部15は、背面支持板1
5aと、底板15bと、左右の側板15cと、前面保持
片15dを一体に有して上面が開口された概略箱状に形
成されており、また前面保持片15dから底板15bに
わたって切り欠き18が設けられている。さらに、背面
支持板15aの上部にはベルト14を通すためのスリッ
ト19が設けられ、このスリット19にベルト14を通
して、ホルダ部15がベルト14に取り付けられた状態
となっている。
【0020】差込み片17は、背面支持板15aの側面
より外側に延出されて途中で背面支持板15aの背面側
へ略直角に折り曲げられた状態で形成されており、さら
に先端部分17aは下方に突出された状態になってい
る。
【0021】ベルト14の一端側にはフック部材20が
取り付けられている。このフック部材20の一部にはベ
ルト14を通すためのスリット21が設けられており、
スリット21にベルト14を通して、フック部材20が
ベルト14に取り付けられた状態となっている。加え
て、フック部材20にはヘッドレストステー13に掛け
止めされる切り欠き部22(図4参照)が形成されてい
る。さらに、ベルト14上には、フック部材20とホル
ダ部15との間におけるベルト14の長さを調整するた
めの調整部材23が設けられている。
【0022】一方、保持具11の差込み片17が差し込
まれる車載シート12側のポケット16は、車載シート
12の背面にシート材24を添設した状態にして、上部
を残して縫製されている。
【0023】このように構成された保持具11は、切り
欠き部22内にヘッドレストステー13が配置されるよ
うにして、フック部材20をヘッドレストステー13に
掛け止めしてベルト14の一端を車載シート12の上部
に取り外し可能に取り付けるとともに、差込み片17を
ポケット16内に差し込む。すると、差込み片17はポ
ケット16の端部に係合され、自由に動くのが規制され
て半固定状態で保持される。また、この場合、フック部
材20とホルダ部15との間におけるベルト14の長さ
を調整して、たるみが生じない状態に調整する。する
と、ホルダ部15は車載シート12の上部とポケット1
6の間でベルト14と差込み片17とにより保持され、
車載シート12に確実に取り付けることができる。
【0024】また、このようにして車載シート12に取
り付けられた保持具11には、電話機Tが上方開口部よ
り出し入れ可能に収納される。図3は、このようにし
て、保持具11が車載シート12に取り付けられ、かつ
ホルダ部15より電話機Tを取り出した状態で示してい
るものである。
【0025】したがって、この第2の実施例に示す保持
具11では、差込み片17を車載シート12の背面にお
けるポケット16に差し込んでおくと、ホルダ部15は
車載シート12の上部とポケット16の間でベルト14
と差込み片17とにより確実に保持されるので、走行時
に揺れて運転の邪魔になったりすることもない。また、
電話機Tの取り出し及び収納時にホルダ部15が大きく
動かないので着脱操作もし易い。さらに、車載シート1
2の背面にポケットさえあればどのようなところにも簡
単に取り付けることができる。また、ホルダ部15がベ
ルト14で単に吊り下げられている構造のものに対して
も差込み片17を設けるだけで適用できるので、構造が
簡単で製造コストも安く、安価に提供することができ
る。
【0026】なお、上記第2の実施例では、差込み片1
7をホルダ部15の背面支持板15aと一体に形成した
構造を開示したが、差込み片17を背面支持板15aと
別々に形成し、後から互いに固定して一体化しても差し
支えないものである。
【0027】図5及び図6は本発明の第3の実施例を示
すもので、図5は車両用物品保持具を単体で示す斜視
図、図6は同上保持具を取り付けた状態で示す自動車の
ダッシュボード部の概略断面図である。
【0028】図5及び図6において、保持具31は、ホ
ルダ部32とカバー部33とバネ34及びラッチ手段3
5等で構成され、ホルダ部32を固定側(本実施例では
ダッシュボード30)に取り付けて使用される。
【0029】さらに詳述すると、ホルダ部32は、背面
支持板32aと、底板32bと、左右の側板32cと、
前面保持片32dを一体に有して上面が開口された概略
箱状に樹脂材で一体に形成されており、また前面保持片
32dから底板32bにわたって切り欠き46が設けら
れている。さらに、背面支持板32aには、この上部に
ラッチ手段35のラッチ部材35Aを取り付けるための
ラッチ取付部37と、この背面支持板32をダッシュボ
ード30にビス38で固定するためのネジ孔(不図示)
を形成した取付座部39とが設けられている。加えて、
背面支持板32aの背面側の下部にはダッシュボード3
0側の係合開口29に掛け止めされる鍵状をしたフック
部40が一体に形成されている。
【0030】カバー部33は樹脂製で、本体部33A
と、この本体部33Aの一端側で、本体部33Aの下方
へ略直角に延びる押し出し片33Bとが一体に形成され
ている。また、本体部33Aの先端は電話機Tの前面に
配置可能にして、下方に折り曲げられている。さらに、
押し出し片33Bの裏面側には、ホルダ部32側のラッ
チ取付部37と対応して係合用突起41が形成されてい
るとともに、この係合用突起41を挟んだ左右両側の位
置にバネ34を取り付けるためのバネ位置決めピン42
が形成されている。なお、このバネ位置決めピン42
は、本体部33Aと押し出し片33Bとが交わる部分を
中心として描かれる円周上に沿う円弧状に形成されてい
る。加えて、本体部33Aと押し出し片33Bとが交わ
る部分には、その左右方向に貫通して孔43が形成され
ている。
【0031】そして、このカバー部33は、カバー部3
3の上方で左右の側面32cに貫通孔43に挿入された
支軸44を介して回動可能に取り付けられる。また、こ
のとき、各バネ位置決めピン42にはそれぞれコイルス
プリングで成るバネ34が、背面支持板32とカバー部
33との間に介装された状態で装着され、このバネ34
の付勢でカバー部33を一部33Cがラッチ取付部37
に当接されて規制されるまで、外側へ回動させておくこ
とができる状態になっている。
【0032】ラッチ手段35は、ラッチ取付部37に取
り付けられたラッチ部材35Aとカバー部33に形成さ
れた係合用突起41とで成る。また、ラッチ部材35A
には一対のラッチ爪35aが設けられている。なお、こ
こでのラッチ部材35Aは、係合用突起41が一対のラ
ッチ爪35aに押し込まれるとこの係合用突起41をく
わえてロックし、再び係合用突起41がラッチ部材35
A側に押されるとロックが解除されるもので、これは例
えば実開昭61−163870号公報等で見ることがで
きるように、良く知られた技術である。
【0033】また、ホルダ部32の下部内面及びカバー
部33の内面にはスポンジ等でなるクッション材45
(図6参照)が貼着されている。
【0034】そして、このように構成された保持具31
は、背面支持板32aのフック部40をダッシュボード
30の係合開口29に掛け止めするとともに、取付座部
39をダッシュボード30に当接させた状態で、この取
付座部39をダッシュボード30に取付ビス38を締め
付けて固定される。
【0035】図7は保持具31の動作状態を示す模式図
である。そこで、図5及び図6に示した保持具31の動
作を図7と共に説明する。まず、図7は物品としての電
話機Tがホルダ部32より取り出され、これがホルダ部
32内に格納されるまでの一連の動作状態を示してい
る。そして、図7の(a)では、電話機Tがホルダ部3
2より取り出されている状態を示している。この状態で
は、ラッチ部材35Aの一対のラッチ爪35aによるラ
ッチが解除され、一部33Cがラッチ取付部37に当接
されて規制されるまで、バネ34の付勢によってカバー
部33が図6の一点鎖線で示すように外側へ回動され、
ホルダ部32の上方開口部を開放させた開位置に配置さ
れた状態になっている。
【0036】また、カバー部33が開位置に配置されて
いる状態で、電話機Tをホルダ部32内に斜め上方より
収納して行き、これがほぼ収納し終ると、図7の(b)
に示すように電話機Tがカバー部33の押し出し片33
Bに当接する。さらに、この状態で電話機Tを背面支持
板32a側にバネ34の付勢力に抗して押す。すると、
この電話機Tと一体に支軸44を支点にして押し出し片
33Bが背面支持板32b側に近づく方向にカバー部3
3が回転される。そして、回転方向端となる部分で係合
用突起41が一対のラッチ爪35aに押し込まれ、この
ラッチ爪35aでカバー部33がラッチされて図7の
(c)で示すように閉位置に保持される。なお、図6の
実線で示す状態も、この閉位置に配置された状態時を示
しているもので、この状態ではカバー部33が電話機T
の上部を覆うようにしてホルダ部32の上方開口部を閉
じる。また、本体部33Aの一部33aが電話機Tの前
面に配置され、ホルダ部32より電話機Tが抜け出ない
ようになる。
【0037】一方、電話機Tを取り出す場合は、電話機
Tまたはカバー部33の一部33aを背面支持板32a
側に一度押して離す。すると、ラッチ部材35Aによる
ロックが解かれ、支軸44を支点にして押し出し片33
Bが背面支持板32b側に近づく方向に、バネ34の付
勢力でカバー部33が回転される。また、このとき電話
機Tも押し出し片33bで押されて図6の一点鎖線で示
す位置まで上部側が押し出される。そして、この状態
で、電話機Tを斜め上方へ引くと、ホルダー部32より
簡単に取り出すことができる。
【0038】したがって、この第3の実施例に示す保持
具31では、電話機Tを装着すると、これに連動してカ
バー部33が電話機Tを取り出すための上方開口部を閉
じるので、走行時の振動で不用意に電話機Tが飛び出す
ようなことがなくなり確実に保持できる。また、カバー
部33が閉じられた状態で一部33aを押すと、このカ
バー部33をロックしていたラッチ手段としてのラッチ
部材33Aにおけるのロックが解除される。そして、カ
バー部33が開放位置に回動されると共に、カバー部3
3の回動に連動して電話機Tも取り出されるので、電話
機Tの取り出しも簡単になる。さらに、ホルダ部32内
に収納できる大きさの電話機Tならば、形式を問わずに
収納させておくことができるので、汎用性が得られる。
【0039】なお、上記第3の実施例では、自動車のダ
ッシュボード30に取り付けた構造を開示したが、これ
に限ることなく色々な部分に取り付けることができるも
のである。
【0040】図8乃至図11は本発明の第4の実施例と
しての車両用物品保持具を示すもので、図8は電話機が
収納される前の状態で示す保持具の斜視図、図9は図8
に示した同上保持具の正面図、図10は図9のD−D線
に沿う方向より見た概略上面図、図11は電話機が収納
された状態で示す正面図である。
【0041】図8乃至図11において、保持具51は、
背面ベース板52と、第1の部材を構成する底板53
と、一対の第2の部材を構成する側板54A,54B等
で構成されている。
【0042】さらに詳述すると、背面ベース板52は、
本体部52Aの上部に、背面側へ略直角に折り曲げて成
る取付部52Bが一体に形成されている。また、この取
付部52Bには、ヘッドレストステー55(図10参
照)に掛け止めされる切り欠き部56が形成されてい
る。一方、本体部52Aには、底板53の上下方向にお
けるスライドを案内するための上下方向に延びる長孔5
7が、上下に点在して一対設けられている。
【0043】底板53は、背面ベース板52に重ねられ
た状態で配設される背面支持板部53Aと、この背面支
持板部53Aの下部より前方へ略直角に折り曲げて形成
された底板部53Bとを一体に有して、断面略L字状に
形成されている。また、背面支持板部53Aの背面に
は、長孔57に対応して係合ピン58A,58Bが植設
されており、この係合ピン58A,58Bが長孔57に
それぞれ係合されて配置され、長孔57に案内されて底
板53の全体が背面ベース板52に対して上下にスライ
ドできる状態になっている。さらに、係合ピン58Aと
底板53との間には、付勢手段としてのコイルスプリン
グ59が張設されており、このコイルスプリング59の
バネ力で底板53が常に上方(非格納位置)に付勢され
ている。
【0044】側板54A,54Bは、底板53を中心と
して左右対称に形成されている。そして、各側板54
A,54Bは、背面ベース板52と底板53の背面支持
板部53Aとの間で、背面支持板部53Aに沿ってスラ
イド自在に配設された本体部54aと、この本体部54
aより直角に前方に折り曲げ形成された側板部54b
と、側板部54bの先端より底板53の前側へ略直角に
折り曲げ形成された前面保持片54cとを一体に有して
樹脂材で形成されている。また、各側板54A,54B
には、水平方向に延びる長孔60が上下に点在して一対
設けられているとともに、この上下一対の長孔60との
間には下方へ進むに従って外側へ向かう状態にして傾斜
してなる長孔61が形成されている。そして、長孔60
及び長孔61には、背面ベース板52側の背面支持板部
53Aに植設された係合ピン62がスライド自在に係合
されており、底板53が上方(非格納位置)に配置され
ているときは、各側板54A,54Bが外側に変位して
いて、逆に下方(格納位置)に配置されるに従って各側
板54A,54Bが内側に変位できる状態になってい
る。
【0045】次に、このように構成された保持具51の
動作を説明する。まず、この保持具51は、車内に設置
する場合、切り欠き部56内にヘッドレストステー55
が配置されるようにして、取付部52Bをヘッドレスト
ステー55に掛け止めし、図示せぬ車載シートの上部に
取り外し可能に取り付ける。
【0046】そして、電話機Tが格納されていない状態
では、コイルスプリング59の付勢力で底板53が図9
に示すように上方(非格納位置)に配置され、同時に各
側板54A,54Bも外側に変位した状態になってい
る。この状態では、底板53と各側板54A,54Bで
画成してなるホルダ部63の上方開口部が大きく拡開さ
れた状態にあり、電話機Tが格納し易くなっている。
【0047】次に、電話機Tを格納させると、電話機T
の重みにより底板53が下方(格納位置)に押され、コ
イルスプリング59の付勢力に抗して下方に移動する。
すると、この底板53の移動に伴って各側板54A,5
4Bも長孔60,61及び係合ピン62とのリンク係合
によって内側に電話機Tの側面に当接する位置まで移動
される。これにより電話機Tがホルダ部内に保持され
る。図11は格納された電話機Tを図示せずに、この状
態を示している。
【0048】また、電話機Tを使用する場合に、ホルダ
部63内の電話機Tを持ち上げると、これに伴って底板
53もコイルスプリング59の付勢力で非格納位置側に
移動され、電話機Tを取り出した後は、再び図10の状
態で待機される。
【0049】したがって、この第4の実施例に示す保持
具51では、ホルダ部63内の底板53上に電話機Tを
載せるまでは左右一対の第2の部材(側板54A,54
B)間が大きく離れているので、電話機Tの収納操作が
簡単にできる。一方、ホルダ部63内の底板53上に電
話機Tを載せて、この底板53を構成している第1の部
材を非格納位置から格納位置に押し下げると、これに連
動して一対の第2の部材(側板54A,54B)が電話
機Tの側面側に近づいて、この電話機Tの左右両側面を
保持するので、格納後はホルダ部63内に電話機Tが確
実に保持されることになる。
【0050】なお、上記第4の実施例に示す構造では、
底板53を背面支持板部53Aと底板部53Bとで構成
した構造を開示したが、各々別体にして形成しても差し
支えないものである。また、底板53と背面ベース52
との間には、底板53が格納位置に配置されたときに、
これを解除可能に保持しておくめのラッチ手段を設けて
も良いものである。
【0051】また、以上の各実施例における車両用物品
保持具は電話機Tを保持するときの例を示したが、本発
明はこれに限らず、例えば、物品としてはリモコン装
置、眼鏡ケースなどであってもよい。
【0052】
【発明の効果】以上説明したとおり、第1の発明の構成
によれば、クリップ部でポケットのシート材を挟んで取
り付けることができるので、シート材を持つポケットさ
えあればどのようなところにも簡単に取り付けることが
できる。また、取り外す場合もシート材を抜くようにす
れば良いので簡単に取り外すことができ、取り外した跡
も残りにくい。さらに、従来のホルダ部にクリップ部を
設けるだけで適用できるので、構造が簡単で製造コスト
も安く、安価に提供することができる。
【0053】第2の発明の構成によれば、差込み片を車
載シートの背面におけるポケットに差し込んでおくと、
ホルダ部は車載シート上部とポケットの間でベルトと差
込み片とにより確実に保持されるので、走行時に揺れて
運転の邪魔になったりすることもないとともに、物品の
取り出し及び収納時にホルダが大きく動かないので着脱
操作がし易い。また、車載シートの背面にポケットさえ
あればどのようなところにも簡単に取り付けることがで
きる。また、ホルダ部がベルトで単に吊り下げられてい
る構造のものに対しても差込み片を設けるだけで適用で
きるので、構造が簡単で製造コストも安く、安価に提供
することができる。
【0054】第3の発明の構成によれば、物品を装着す
ると、これに連動してカバー部が物品を取り出すための
上方開口部を閉じるので、走行時の振動で不用意に物品
が飛び出すようなことがなく確実に保持できる。また、
カバー部が閉じられた状態でカバー部を押すと、このカ
バー部をロックしていたラッチ手段のロックが解除さ
れ、カバー部が開放位置に回動されると共に、このの回
動に連動して物品も取り出されるので、物品の取り出し
も簡単になる。さらに、ホルダ部内に収納できる大きさ
の物品ならば、形式を問わずに収納させておくことがで
き、汎用性が得られる。
【0055】第4の発明の構成によれば、ホルダ部内の
底板上に物品を載せるまでは左右一対の第2の部材間が
大きく離れているので、物品の収納操作が簡単にでき
る。一方、ホルダ部内の底板上に物品を載せて、この底
板を構成している第1の部材を非格納位置から格納位置
に押し下げると、これに連動して一対の第2の部材が物
品の側面側に近づいて左右両側面を保持するので、格納
後はホルダ部内に物品が確実に保持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す車両用物品保持具
の斜視図である。
【図2】図1に示した同上保持具を取り付けた状態で示
す車載シートの概略断面図である。
【図3】本発明の第2の実施例としての車両用物品保持
具を取り付けた状態で一部を破断して示す車載シートの
外観図である。
【図4】図3に示した同上保持具の一部を拡大して示す
平面図である。
【図5】本発明の第3の実施例を示す車両用物品保持具
の斜視図である。
【図6】図5に示した同上保持具を取り付けた状態で示
す自動車のダッシュボード部の概略断面図である。
【図7】第3の実施例における同上保持具の動作説明図
である。
【図8】本発明の第4の実施例を電話機が収納される前
の状態で示す車両用物品保持具の斜視図である。
【図9】図8に示した同上保持具の正面図である。
【図10】図9のDーD線に沿う方向より見た概略上面
図である。
【図11】電話機が収納されたときの状態で示す図8に
示した同上保持具の正面図である。
【符号の説明】
T 電話機(物品) 1 保持具 2 ホルダ部 3 車載シート 4 ポケット 5 クリップ 8 シート材 11 保持具 12 車載シート 14 ベルト 15 ホルダ部 16 ポケット 17 差込み片 31 保持具 32 ホルダ部 33 カバー部 34 バネ(付勢手段) 35 ラッチ手段 51 保持具 53 底板 54 側板 59 コイルスプリング(付勢手段) 63 ホルダ部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物品を保持するホルダ部と、 基面にシート材を添設して成る車体側のポケットに前記
    シート材を挟んで固定されるクリップ部とを一体的に設
    けて成ることを特徴とする車両用物品保持具。
  2. 【請求項2】 物品を保持するホルダ部が車載シートの
    上部に一端が取り付けられているベルトで吊り下げて保
    持される車両用物品保持具において、 前記車載シートの背面に形成されたポケットに差し込ん
    で前記ホルダ部の移動を規制するための差込み片を前記
    ホルダ部に一体的に設けたことを特徴とする車両用物品
    保持具。
  3. 【請求項3】 背面支持板と底板と左右両側に配設され
    た一対の側板及び前面保持片によって上方が開口された
    ホルダ部が構成され、前記ホルダ部内に上方開口部から
    物品が着脱可能に収納される車両用物品保持具におい
    て、 前記ホルダ部の上部に配設され、前記上方開口部を開放
    させた開位置と、前記上方開口部を閉じて前記ホルダ内
    に収納された物品を拘束する閉位置とに回動切り換え自
    在で、かつ前記開位置に回動されるのに伴って前記ホル
    ダ内の前記物品を押し出す手段を有したカバー部と、 前記カバー部に前記開位置方向への回動力を付勢してい
    る付勢手段と、 前記カバー部により操作されて押し込み動作毎にロック
    ・アンロックを交互に繰り返し、前記カバー部を前記閉
    位置で解除可能にロックするためのラッチ手段とを備
    え、 前記カバーの前記開位置から前記閉位置への回動切り換
    えが前記物品の収納操作に連動するようにしたことを特
    徴とする車両用物品保持具。
  4. 【請求項4】 背面支持板と底板と左右両側に配設され
    た一対の側板及び前面保持片によって上方が開口された
    ホルダ部が構成され、前記ホルダ部内に上方開口部から
    物品が着脱可能に収納される車両用物品保持具におい
    て、 前記底板を構成する第1の部材を前記物品が格納される
    格納位置と、これよりも前記上方開口部側に移動された
    非格納位置とへスライド自在に配設し、 前記両側板をそれぞれ構成する一対の第2の部材を前記
    第1の部材とリンク結合させ、前記第1の部材が前記非
    格納位置に移動するのに連動して前記一対の第2の部材
    が互いに離れる方向に移動し、逆に前記格納位置に移動
    するのに連動して互いに近づき合う方向に移動するよう
    にして設けるとともに、 前記第1の部材を前記非格納位置方向へ付勢している付
    勢手段を備え、 前記第1の部材の前記格納位置から前記非格納位置への
    移動が前記物品の格納操作に連動するようにして成るこ
    とを特徴とする車両用物品保持具。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008024259A (ja) * 2006-07-25 2008-02-07 Sony Corp 車載用オーディオ機器および自動車
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WO2013094069A1 (ja) * 2011-12-22 2013-06-27 Shibasaki Hiroyuki 電子機器ホルダ

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