JPH0672237B2 - 流動性の改良された高密度の粒状洗剤の製法 - Google Patents

流動性の改良された高密度の粒状洗剤の製法

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JPH0672237B2
JPH0672237B2 JP59192950A JP19295084A JPH0672237B2 JP H0672237 B2 JPH0672237 B2 JP H0672237B2 JP 59192950 A JP59192950 A JP 59192950A JP 19295084 A JP19295084 A JP 19295084A JP H0672237 B2 JPH0672237 B2 JP H0672237B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、高密度でしかも流動性に優れた粉末洗剤の製
法に関する。
〔従来の技術及び問題点〕
従来より家庭で使用される洗剤は、生産性が良好で、消
費者が使用する際に、取り扱いやすくしかも溶解性の良
いことが求められ、そのため噴霧乾燥法によって製造さ
れた粉末洗剤が大部分であった。ここで、取り扱い易さ
とは、粉末の自由流動性が高く固結し難いこと、および
粉塵の発生が無い事を指す。
しかし乍ら、近年、省資源的観点での合理性、および消
費者の持ち運び易さといった便利性から、高密度の分末
洗剤への需要が高まってきている。高密度とは、粉末の
見掛け比重が0.5g/cm3以上を指す。従来の噴霧乾燥法に
よって、このように高密度の粉末洗剤を得る事は極めて
困難である。
一般に噴霧乾燥された洗剤粒子の見掛け比重は0.4g/cm3
以下で、平均粒子径が200〜1000μm程度であって、直
接、高密度の洗剤粒子を得ることは困難である。
他方、噴霧乾燥法は、熱的に不安定な成分以外は、水分
を多量に含むアニオン性界面活性剤を始めとする種々の
原料を含む任意の組成について容易に乾燥できる利点を
有する。従って、噴霧乾燥された洗剤粒子を加工して、
高密度でしかも流動性の優れた粒子を得る製造法の確立
が望まれていた。
噴霧乾燥された洗剤粒子を加工して、高密度の粉末洗剤
を得る試みは、例えば特開昭51−67302がある。
特開昭51−67302では、商品名マルメライザーと言う、
実質的に垂直な平滑壁面の内部かつ底部に位置する実質
的に水平で回転自在の粗面テーブルを含む顆粒化装置に
よって、噴霧乾燥した粉末洗剤を高密度化する製造法が
開示されており、本発明の先駆をなす技術ではあるが、
粉末の流動性に対して考慮が払われておらず、そのため
製品の流動性が元の粉末洗剤より悪くなり、消費者にと
っての便利性が不充分となる。
〔問題点を解決するための手段〕
以上の技術的背景から、良好な流動性を示す高密度の粉
末洗剤を製造するために研究を行った結果、以下に述べ
る本発明を完成した。
本発明は、少なくとも1種の界面活性剤と少なくとも1
種のビルダーを含有する洗剤の噴霧乾燥生成物を1mm以
上の直径あるいは厚みを有する成形体に圧密成形化処理
した後、高速で回転するナイフカッターにより衝撃と剪
断力で解砕する形式の破砕造粒機により、平均径が10μ
m以下の表面改質剤を噴霧乾燥生成物100重量部に対し
0.5から35重量部存在させて破砕造粒処理を行って見掛
け比重が0.7〜1.2g/cm3で平均粒子径が200μmから800
μmである高密度洗剤粒子を得る事を特徴とする流動性
の改良された高密度の粒状洗剤の製法を提供するもので
ある。表面改質剤としては、平均径が10μm以下の微粉
末を用いる。具体的にはアルミノ珪酸塩が洗濯時にカル
シウムイオン捕捉剤として働くので望ましい。表面改質
剤としては、アルミノ珪酸塩の外に、二酸化珪素,ベン
トナイト,タルク,クレイから選ばれる無機微粉末を使
う事ができる。また、金属石鹸も同様に使う事ができ
る。
表面改質剤は、噴霧乾燥された洗剤粒子100重量部に対
して0.5〜35重量部を用いる事により目的を達成する。
表面改質剤が0.5重量部未満では、良好な流動性を示す
粉末を得る事が困難であり、また35重量部を越えると、
流動性が低下し、また粉塵が発生して消費者の使用感を
損なう恐れがある。
更にその高密度洗剤粒子の見掛け比重は0.7〜1.2g/cm3
である。これ以上に見掛け比重が大きいと粉末の溶解性
に悪影響を与える傾向が見られるからである。しかも、
平均粒子径は200から800μmである。何故なら200μm
未満の平均粒子径では粉塵の発生が見られ、また、800
μmを越えると溶解性が悪化する傾向が見られるからで
ある。
本発明で用いる事のできる界面活性剤には次のような物
がある。
1)平均炭素数10〜16のアルキル基を有する直鎖又は分
枝鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩 2)平均炭素数10〜20の直鎖又は分枝鎖のアルキル基又
はアルケニル基を有し、1分子内に平均0.5〜8モルの
エチレンオキサイドあるいはプロピレンオキサイドある
いはブチレンオキサイドあるいはエチレンオキサイド/
プロピレンオキサイド=0.1/9.9〜9.9/0.1の比であるい
はエチレンオキサイド/ブチレンオキサイド=0.1/9.9
〜9.9/0.1の比で付加したアルキル又はアルケニルエー
テル硫酸塩 3)平均炭素数10〜20のアルキル基又はアルケニル基を
有するアルキル又はアルケニル硫酸塩 4)平均10〜20の炭素原子を1分子中に有するオレフィ
ンスルホン酸塩 5)平均10〜20の炭素原子を1分子中に有するアルカン
スルホン酸塩 6)平均10〜24の炭素原子を1分子中に有する飽和又は
不飽和脂肪酸塩 7)平均炭素数10〜20のアルキル基又はアルケニル基を
有し、1分子中に平均0.5〜8モルのエチレンオキサイ
ドあるいはプロピレンオキサイドあるいはブチレンオキ
サイドあるいはエチンレンオキサイド/プロピレンオキ
サイド=0.1/9.9〜9.9/0.1の比であるいはエチレンオキ
サイド/ブチレンオキサイド=0.1/9.9〜9.9/0.1の比で
付加したアルキル又はアルケニルエーテルカルボン酸塩 8)下記の式で表わされるα−スルホ脂肪酸塩又はエス
テル (式中Yは炭素数1〜3のアルキル基又は対イオン、Z
は対イオンである。Rは炭素数10〜20のアルキル基又は
アルケニル基を表わす。) 9)下記一般式で表わされるアミノ酸型界面活性剤 (ここでR1′は炭素数8〜24のアルキル基又はアルケニ
ル基を、R2′は水素又は炭素数1〜2のアルキル基を、
R3′はアミノ酸残基を、Xはアルカリ金属又はアルカリ
土類金属イオンを示す。) (R1′,R2′及びXは前述の通り。nは1〜5の整数を
示す。) (R1′は前述の通り。mは1〜8の整数を示す。) (R1′,R3′及びXは前述の通り。R4は水素又は炭素数
1〜2のアルキル又はヒドロキシアルキル基を示す。) (R1′,R3′及びXは前述の通り。R5は炭素数6〜28の
β−ヒドロキシアルキル又はβ−ヒドロキシアルケニル
基を示す。) (R3′,R5及びXは前述の通り。) 10)平均炭素数10〜20のアルキル基又はアルケニル基を
有し、1〜20モルのエチレンオキサイドを付加したポリ
オキシエチレンアルキル又はアルケニルエーテル 11)平均炭素数6〜12のアルキル基を有し、1〜20モル
のエチレンオキサイドを付加したポリオキシエチレンア
ルキルフェニルエーテル 12)平均炭素数10〜20のアルキル基又はアルケニル基を
有し、1〜20モルのプロピレンオキサイドを付加したポ
リオキシプロピレンアルキル又はアルケニルエーテル 平均炭素数10〜20のアルキル基又はアルケニル基を有
し、1〜20モルのブチレンオキサイドを付加したポリオ
キシブチレンアルキル又はアルケニルエーテル 14)平均炭素数10〜20のアルキル基又はアルケニル基を
有し、総和で1〜30モルのエチレンオキサイドとプロピ
レンオキサイドあるいはエチレンオキサイドとブチレン
オキサイドを付加した非イオン性活性剤(エチレンオキ
サイドとプロピレンオキサイド又はブチレンオキサイド
との比は0.1/9.9〜9.9/0.1) 15)下記の一般式で表される高級脂肪酸アルカノールア
ミド又はそのアルキレンオキサイド付加物 (式中R11′は炭素数10〜20のアルキル基又はアルケニ
ル基であり、R12′はH又はCH3でありn3は1〜3の整
数、m3は0〜3の整数である。) 16)平均炭素数10〜20の脂肪酸とショ糖から成るショ糖
脂肪酸エステル 17)平均炭素数10〜20の脂肪酸とグリセリンから成る脂
肪酸グリセリンモノエステル 18)下記の一般式で表わされるアルキルアミンオキサイ
(式中R13′は炭素数10〜20のアルキル基又はアルケニ
ル基であり、R14′,R15′は炭素数1〜3のアルキル基
である。) 19)下記の一般式で示されるベタイン型両性活性剤 (ここでR21は炭素数8〜24のアルキル又はアルケニル
又はβ−ヒドロキシアルキル又はβ−ヒドロキシアルケ
ニル基、R22は炭素数1〜4のアルキル基、R23は炭素数
1〜6のアルキル又はヒドロキシアルキル基を示す。) (ここでR21及びR23は前述の通り。n2は1〜20の整数を
示す。) (ここでR21及びR23は前述の通り。R24は炭素数2〜5
のカルボキシアルキル又はヒドロキシアルキル基を示
す。) 20)下記一般式で示されるスルホン酸型両性界面活性剤 (ここでR11は炭素数3〜24のアルキル又はアルケニル
基、R12は炭素数1〜4のアルキル基、R13は炭素数1〜
5のアルキル基、R14は炭素数1〜4のアルキル又はヒ
ドロキシアルキル基を示す。) (ここでR11及びR14は前述の通り。R15,R16は炭素数8
〜24又は1〜5のアルキル又はアルケニル基を示す。) (ここでR11及びR14は前述の通り、n1は1〜20の整数を
示す。) 21)リン酸エステル系活性剤 No.1 アルキル(又はアルケニル)酸性リン酸エステル (R′は炭素数8〜24のアルキル基、又はアルケニル
基、n′+m′=3,n′=1〜2) No.2 アルキル(又はアルケニル)リン酸エステル (R′は前述の通り、n″+m″=3,n″=1〜3) No.3 アルキル(又はアルケニル)リン酸エステル塩 (R′,n″,m″は前述の通り、M′はNa,K,Ca) 22)下記の一般式で示されるカチオン界面活性剤 (ここでR1′,R2′,R3′,R4′のうち少なくとも1つは
炭素数8〜24のアルキル又はアルケニル基、他は炭素数
1〜5のアルキル基を示す。X′はハロゲンを示す。) (ここでR1′,R2′,R3′及びX′は前述の通り。) (ここでR1′,R2′及びX′は前述の通り。R5′は炭素
数2〜3のアルキレン基、n4は1〜20の整数を示す。) 界面活性剤の含有量は10〜70重量%、好ましくは25〜50
重量%である。
また、本発明で用いる事のできる無機ビルダー類には次
の様な物がある。
炭酸ソーダ、セスキ炭酸ソーダ、ケイ酸ソーダなどのア
ルカリ性塩、芒硝などの中性塩、オルソリン酸塩、ピロ
リン酸塩、トリポリリン酸塩、メタリン酸塩、ヘキサメ
タリン酸塩、フイチン酸塩などのリン酸塩の外以下のア
ルミノケイ酸塩を含むことができる。
No.1 次式で示される結晶性アルミノケイ酸塩x′
(M2′O又はM″O)・Al2O3・y′(SiO2)・w′(H
2O) (式中、M′はアルカリ金属原子、M″はカルシウムと
交換可能なアルカリ土類金属原子、x′,y′,w′は各成
分のモル数を表わし、一般的には、0.7≦x′≦1.5、0.
8≦y′≦6、w′は任意の整数である。) No.2 洗浄剤ビルダーとしては、特に次の一般式で示さ
れるものが好ましい。
Na2O・Al2O3・nSiO2・wH2O (ここで、nは1.8〜3.0、wは1〜6の数を表わす。) No.3 次式で示される無定形アルミノケイ酸塩 x(M2O)・Al2O3・y(SiO2)・w(H2O) (式中、Mはナトリウム及び/又はカリウム原子を表わ
し、x,y,wは次の微値範囲内にある各成分のモル数を表
わすものである。
0.7≦x≦1.2 1.6≦y≦2.8 wは0を含む任意の正数) No.4 次式で示される無定形アルミノケイ酸塩 X(M2O)・Al2O3・Y(SiO2)・Z(P2O5)・ω(H
2O) (式中、MはNa又はKを、X,Y,Z,Wは次の数値の範囲内
にある各成分のモル数を表わす。
0.20≦X≦1.10 0.20≦Y≦4.00 0.001≦Z≦0.80 W:0を含む任意の正数) 更に、本発明では次のような添加物を用いることができ
る。
(1)二価金属イオン捕捉剤 1)エタン−1,1−ジホスホン酸、エタン−1,2−トリホ
スホン酸、エタン−1−ヒドロキシ−1,1−ジホスホン
酸及びその誘導体、エタンヒドロキシ−1,1,2−トリホ
スホン酸、エタン−1,2−ジカルボキシ−1,2−ジホスホ
ン酸、メタンヒドロキシホスホン酸等のホスホン酸塩。
2)2−ホスホノブタン−1,2−ジカルボン酸、1−ホ
スホノブタン−2,3,4−トリカルボン酸、α−メチルホ
スホノコハク酸等のホスホノカルボン酸塩。
3)アスパラギン酸、グルタミン酸等のアミノ酸塩。
4)ニトリロ三酢酸塩、エチレンジアミン四酢酸塩、ジ
エチレントリアミン五酢酸塩等のアミノポリ酢酸塩。
5)ポリアクリル酸、ポリアコニット酸、ポリイタコン
酸、ポリシトラコン酸、ポリフマル酸、ポリマレイン
酸、ポリメタコン酸、ポリ−α−ヒドロキシアクリル
酸、ポリビニルスルホン酸、スルホン化ポリマレイン
酸、無水マレイン酸−ジイソブチレン共重合体、無水マ
レイン酸−スチレン共重合体、無水マレイン酸−メチル
ビニルエーテル共重合体、無水マレイン酸−エチレン共
重合体、無水マレイン酸−エチレンクロスリンク共重合
体、無水マレイン酸−酢酸ビニル共重合体、無水マレイ
ン酸−アクリロニトリル共重合体、無水マレイン酸−ア
クリル酸エステル共重合体、無水マレイン酸−ブタジエ
ン共重合体、無水マレイン酸−イソプレン共重合体、無
水マレイン酸と一酸化炭素から誘導されるポリ−β−ケ
トカルボン酸、イタコン酸、エチレン共重合重合体、イ
タコン酸−アコニット酸共重合体、イタコン酸−マレイ
ン酸共重合体、イタコン酸−アクリル酸共重合体、マロ
ン酸−メチレン共重合体、メタコン酸−フマル酸共重合
体、エチレングリコール−エチレンテレフタレート共重
合体、ビニルピロリドン−酢酸ビニル共重合体、1−ブ
テン−2,3,4−トリカルボン酸−イタコン酸−アクリル
酸共重合体、第四アンモニウム基を有するポリエステル
ポリアルデヒドカルボン酸、エポキシコハク酸のcis−
異性体、ポリ〔N,N−ビス(カルボキシメチル)アクリ
ルアミド〕、ポリ(オキシカルボン酸)、デンプンコハ
ク酸あるいはマレイン酸あるいはテレフタル酸エステ
ル、ダンプンリン酸エステル、ジカルボキシデンプン、
ジカルボキシメチルデンプン、カルボキシメチルセルロ
ース、コハク酸エステルなどの高分子電解質。
6)ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール、
ポリビニルピロリドン、冷水可溶性ウレタン化ポリビニ
ルアルコールなどの非解離高分子。
7)ジグリコール酸、オキシジコハク酸、カルボキシメ
チルオキシコハク酸、シクロペンタン−1,2,3,4−テト
ラカルボン酸、テトラヒドロフラン−1,2,3,4−テトラ
カルボン酸、テトラヒドロフラン−2,2,5,5−テトラカ
ルボン酸、クエン酸、乳酸、酒石酸、ショ糖、ラクトー
ス、ラフィノースなどのカルボキシメチル化物、ペンタ
エリスリトールのカルボキシメチル化物、グルコン酸の
カルボキシメチル化物、多価アルコールあるいは糖類と
無水マレイン酸あるいは無水コハク酸との縮合物、オキ
シカルボン酸と無水マレイン酸あるいは無水コハク酸と
の縮合物、メリット酸で代表されるベンゼンポリカルボ
ン酸、エタン−1,1,2,2−テトラカルボン酸、エテン−
1,1,2,2−テトラカルボン酸、ブタン−1,2,3,4−テトラ
カルボン酸、プロパン−1,2,3−トリカルボン酸、ブタ
ン−1,4−ジカルボン酸、シュウ酸、スルホコハク酸、
デカン−1,10−ジカルボン酸、スルホトリカルバリル
酸、スルホイタコン酸、リンゴ酸、オキシジコハク酸、
グルコン酸、CMOS、ビルダーMなどの有機酸塩。
(2)再汚染防止剤 更に再汚染防止剤として次に示す化合物の1種又は2種
以上を組成物中に0.1〜5%含有することができる。ポ
リエチレングリコール、ポリビニルアルコール、ポリビ
ニルピロリドン、カルボキシメチルセルロースなど。
(3)漂白剤 過炭酸ソーダ、過ホウ酸ソーダ、硫酸ナトリウム過酸化
水素付加体など。
(4)酵素(本来的酵素作用を洗浄工程中になす酵素で
ある。) 酵素の反応性から分類すると、ヒドロラーゼ類、ヒドラ
ーゼ類、オキシドレグクターゼ類、デスモラーゼ類、ト
ランスフェラーゼ類及びイソメラーゼ類が挙げられる
が、本発明にはいずれも適用できる。特に好ましいのは
ヒドロラーゼ類であり、プロテアーゼ、エステラーゼ、
カルボヒドラーゼ及びヌクレアーゼが含まれる。
プロテアーゼの具体例は、ペプシン、トリプシン、キモ
トリプシン、コラーゲナーゼ、ケラチナーゼ、エラスタ
ーゼ、スプチリシン、BPN、パパイン、プロメリン、カ
ルボキシペプチターゼA及びB、アミノペプチターゼ、
アスパーギロペプチターゼA及びBである。
エスタラーゼの具体例は、ガストリックリパーゼ、パン
クレアチックリパーゼ、植物リパーゼ類、ホスホリパー
ゼ類、コリンエステラーゼ類及びホスホターゼ類があ
る。
カルボヒドラーゼは、セルラーゼ、マルターゼ、サッカ
ラーゼ、アミラーゼ、ペクチナーゼ、リゾチーム、α−
グリコシダーゼおよびβ−グリコシダーゼが挙げられ
る。
(5)青味付剤 各種の青味付剤も必要に応じて配合できる。例えば次の
構造のものが奨用される: (式中Dは青色乃至紫色のモノアゾ、ジスアゾ又はアン
トラキノン系色素残基を表わし、X及びYは水酸基,ア
ミノ基、水酸基,スルホン酸基,カルボン酸基,アルコ
キシ基で置換されていることもある脂肪族アミノ基、ハ
ロゲン原子、水酸基,スルホン酸基,カルボン酸基,低
級アルキル基,低級アルコキシ基で置換されていること
もある芳香族アミノ基又は環状脂肪族アミノ基である。
Rは水素原子又は低級アルキル基である。ただし、Rが
水素原子を表わす場合であってX及びYが同時に水酸
基又はアルカノールアミノ基を表わす場合並びにX及
びYのいずれか一方が水酸基であり、他方がアルカノー
ルアミノ基である場合を除く。nは2以上の整数を表わ
す。) (式中、Dは青色乃至紫色のアゾ又はアントラキノン系
色素残基を表わし、X及びYは同一又は相異なるアルカ
ノールアミノ残基又は水酸基を表わす。) (6)ケーキング防止剤 パラトルエンスルホン酸塩、キシレンスルホン酸塩、酢
酸塩、スルホコハク酸塩、タルク、微粉末シリカ、粘
土、カルシウム−シリケート(例えばJohns Manvill社
のマイクロセルなど)、酸化マグネシウム等。
(7)酸化防止剤 第3ブチルヒドロキシトルエン、4,4′−ブチリデンビ
ス−(6−第3ブチル−3−メチルフェノール)、2,
2′−ブチリデンビス−(−第3ブチル−4−メチルフ
ェノール)、モノスチレン化クレゾール、ジスチレン化
クレゾール、モノスチレン化フェノール、ジスチレン化
フェノール、1,1′−ビス−(4−ヒドロキシフェニ
ル)シクロヘキサン等の酸化防止剤。
(8)螢光染料 4,4′−ビス−(2−スルホスチリル)−ビフェニル
塩、4,4′−ビス−(4−クロロ−3−スルホスチリ
ル)−ビフェニル塩、2−(スチリルフェニル)ナフト
チアゾール誘導体、4,4′−ビス(トリアゾール−2−
イル)スチルベン誘導体、ビス(トリアジニルアミノ)
スチルベンジスルホン酸誘導体の1種又は2種以上を、
組成物中に0〜1重量%含有することができる。
(9)光活性化漂白剤 スルホン化アルミニウムフタロシアニン、スルホン化亜
鉛フタロシアニンの1種又は2種を組成物中に0〜0.2
重量%含有することができる。
(10)香料 本発明の実施に当たって噴霧乾燥された洗剤粒子は次の
様に得ることが出来る。即ち、熱的に不安定な原料、例
えば酵素や漂白剤、及び乾燥の不必要な無機ビルダー、
例えば炭酸ナトリウムや硫酸ナトリウムを除き、乾燥が
必要な陰イオン性界面活性剤溶液やアルミノ珪酸塩のス
ラリー、螢光染料、色素等からなるスラリーを噴霧乾燥
する。噴霧乾燥した粒子の粘着性が強い場合には、洗剤
スラリーに炭酸ナトリウムや硫酸ナトリウム、珪酸ソー
タ、その他を混合することは任意である。
噴霧乾燥された洗剤粒子の見掛け比重と粒子径は問わな
い。その水分は12%以下が好ましい。それ以上に水分が
あると、造粒後の粒子の流動性に悪影響を及ぼす。
次いで噴霧乾燥された洗剤粒子を1mm以上の直径あるい
は厚みを有する成形体に圧密成形化処理する。圧密化に
は、スクリュー型前押し出し式造粒機が好ましく、直径
1〜30mm、望ましくは1〜15mmの円柱状顆粒に成形す
る。圧密化には、回転する二本のロールによって板状に
しても、ブリケット機によってもできる。圧密化される
粉末の温度は、摂氏50度、好ましくは60度以上,100度以
下の範囲が適当である。
上記の工程に引き続き、高速で回転するナイフカッター
により衝撃と剪断力で解砕する形式の破砕造粒機によ
り、表面改質剤を加えながら破砕造粒する。本工程に於
いて、洗剤の他の無機原料又は(及び)有機原料を混合
することは任意である。
本発明で用いられる破砕造粒機の例としては、フィッツ
ミル(Fitzpatrick社、米国)やコミニューター(不二
パウダル株式会社)のいずれもが使用できる。
本発明によって製造された洗剤粒子は、次の二つの特徴
を併せ持つ事により、他の製法による洗剤粒子と容易に
区別出来る。
その一つは、粒子表面が、表面改質剤によって覆われて
いる点にあり、電子顕微鏡での観察により容易に確認出
来る。
もう一つの特徴は、機械的に破壊された噴霧乾燥粒子に
よって、本発明の洗剤粒子が構成されていることであ
る。これは、エチルアルコールに洗剤粒子を浸せきする
と、本発明の洗剤粒子は微粉末となって分散するのに対
し、単に噴霧乾燥された衣料用洗剤の粒子はこのように
は分散しないことから容易に確認出来る。
〔実施例〕
以下に本発明の実施例を示すが、これら実施例は本発明
を制限するものでは無い。
実施例1 次に示す組成の洗剤を噴霧乾燥した。
直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩 35 重量部 アルキル硫酸エステル塩 10 〃 炭酸ナトリウム 21.5 〃 珪酸ナトリウム 7 〃 アルミノ珪酸ナトリウム 14 〃 硫酸ナトリウム 3 〃 非イオン性界面活性剤 3.5 〃 水分 6 〃 得られた洗剤粒子の平均粒径は600μmで、見掛け比重
は0.31g/mlであった。
この洗剤粒子100重量部をエクストルーダー(不二パウ
ダル株式会社製)で直径3mmの円柱状に圧密化した。圧
密化した洗剤100重量部に対し、平均粒径2.7μmのアル
ミノ珪酸塩を10重量部の割合で加えながら、目開き1.5m
mのスクリーンを取り付けたフイッツミル(Fitzpatrick
社、米国)により破砕造粒を行った。
この様にして得た洗剤の見掛け比重、平均粒径、流動性
を測定し、他の実施例及び比較例と共に表1に示した。
ここで、粉末の流動性は、JIS K 3362に規定された見掛
け比重測定用のホッパーから、100mlの粉末が流出する
のに要する時間を測定し、その時間が短い程、流動性が
良いと判定する。
実施例2 次に示す組成の洗剤を噴霧乾燥した。
直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩 35 重量部 アルキル硫酸エステル塩 10 〃 炭酸ナトリウム 30 〃 珪酸ナトリウム 7 〃 アルミノ珪酸ナトリウム 9 〃 硫酸ナトリウム 3 〃 水分 6 〃 得られた洗剤粒子の平均粒径は500μm、見掛け比重は
0.34g/mlであった。この洗剤粒子100重量部に対し、非
イオン性界面活性剤5重量部を加えてVブレンダーで混
合した後、実施例1と同様に圧密化した。次に、この圧
密化した洗剤100重量部に、実施例1に使用した物と同
じアルミノ珪酸塩を30重量部の割合で加えながら、実施
例1と同様に破砕造粒を行った。
実施例3 次に示す組成の洗剤を噴霧乾燥した。
直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩 25重量部 アルキル硫酸エステル塩 7 〃 炭酸ナトリウム 30 〃 珪酸ナトリウム 15 〃 アルミノ珪酸ナトリウム 14 〃 硫酸ナトリウム 3 〃 水分 6 〃 得られた洗剤粒子の平均粒径は450μmで、見掛け比重
は0.38g/mlであった。この洗剤粒子を実施例1と同様に
圧密化した。圧密化した洗剤100重量部に対し平均粒子
径0.1μmの二酸化珪素微粉末2重量部の割合で加えな
がら、目開き2.5mmのスクリーンを取り付けたフィッツ
ミルにより破砕造粒を行った。
実施例4 実施例3において、破砕造粒時に加える平均粒子径0.1
μmの二酸化珪素微粉末の量を5重量部として同様の操
作を行った。
比較例1 実施例1に於いて、表面改質剤を加えることなく、破砕
造粒を行ったが、破砕機のメッシュその他への粉末の付
着が著しく、粉末を得られなかった。
比較例2 実施例1に於いて、圧密化された洗剤100重量部に対
し、実施例1と同じアルミノ珪酸塩を40部加え破砕造粒
を行った。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも1種の界面活性剤と少なくとも
    1種のビルダーを含有する洗剤の噴霧乾燥生成物を1mm
    以上の直径あるいは厚みを有する成形体に圧密成形化処
    理した後、高速で回転するナイフカッターにより衝撃と
    剪断力で解砕する形式の破砕造粒機により、平均径が10
    μm以下の表面改質剤を噴霧乾燥生成物100重量部に対
    し0.5から35重量部存在させて破砕造粒処理を行って見
    掛け比重が0.7〜1.2g/cm3で平均粒子径が200μmから80
    0μmである高密度洗剤粒子を得る事を特徴とする流動
    性の改良された高密度の粒状洗剤の製法。
  2. 【請求項2】表面改質剤がアルミノ珪酸塩である特許請
    求の範囲第1項記載の製法。
  3. 【請求項3】表面改質剤が二酸化珪素,ベントナイト,
    タルク、クレイから選ばれる無機微粉末である特許請求
    の範囲第1項記載の製法。
  4. 【請求項4】表面改質剤が金属石鹸である特許請求の範
    囲第1項記載の製法。
  5. 【請求項5】噴霧乾燥生成物以外の粉末あるいは粒状の
    無機原料又は(及び)有機原料を添加して同時に造粒処
    理を行う特許請求の範囲第1項乃至第4項の何れか1項
    に記載の製法。
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