JPH0671747A - 金属板貼合せ成形加工用ポリエステルフイルム - Google Patents

金属板貼合せ成形加工用ポリエステルフイルム

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JPH0671747A
JPH0671747A JP4231646A JP23164692A JPH0671747A JP H0671747 A JPH0671747 A JP H0671747A JP 4231646 A JP4231646 A JP 4231646A JP 23164692 A JP23164692 A JP 23164692A JP H0671747 A JPH0671747 A JP H0671747A
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film
polyester film
laminating
polyester
copolyester
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JP4231646A
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Inventor
Takeo Asai
武夫 浅井
Kinji Hasegawa
欣治 長谷川
Mitsumasa Ono
光正 小野
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Teijin Ltd
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Teijin Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポリエステル系フイルムが持っている優れた
特性を保持しながら、耐衝撃性を改善し、低温下で衝撃
によりひび割れが生じ難い金属板貼合せ加工用ポリエス
テルフイルムを提供する。 【構成】 融点が210〜245℃の共重合ポリエステ
ルからなり、片面にコロナ放電処理が施されていること
を特徴とする金属板貼合せ成形加工用ポリエステルフイ
ルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属板貼合せ成形加工
用ポリエステルフイルムに関し、更に詳しくは、低温耐
衝撃性に優れた金属缶、例えば飲料缶、食品缶等を製造
し得る金属板貼合せ成形加工用ポリエステルフイルムに
関する。
【0002】
【従来の技術】金属缶には内外面の腐蝕防止として一般
に塗装が施されているが、最近、工程簡素化、衛生性向
上、公害防止等の目的で、有機溶媒を使用せずに防錆性
を得る方法の開発が進められ、その一つとして熱可塑性
樹脂フイルムによる被覆が試みられている。すなわち、
ブリキ、ティンフリースチール、アルミニウム等の金属
板に熱可塑性樹脂フイルムをラミネートした後、絞り加
工等により製缶する方法の検討が進められている。この
熱可塑性樹脂フイルムとしてポリオレフィンフイルムや
ポリアミドフイルムが試みられたが、成形加工性、耐熱
性、保香性、耐衝撃性の全てを満足するものでない。
【0003】一方、ポリエステルフイルム特にポリエチ
レンテレフタレートフイルムがバランスのとれた特性を
有するとして注目され、これをベースとしたいくつかの
提案がなされている。すなわち、 (A)二軸配向ポリエチレンテレフタレートフイルムを
低融点ポリエステルの接着層を介して金属板にラミネー
トし、製缶材料として用いる(特開昭56―10451
号、特開平1―192546号)。 (B)非晶性もしくは極めて低結晶性の芳香族ポリエス
テルフイルムを金属板にラミネートし、製缶材料として
用いる(特開平1―192545号、特開平2―573
39号)。 (C)低配向で、熱固定された二軸配向ポリエチレンテ
レフタレートフイルムを金属板にラミネートし、製缶材
料として用いる(特開昭64―22530号)。 (D)共重合ポリエステルフイルムを金属板にラミネー
トし、製缶材料として用いる(特開平3―86729
号)。
【0004】しかし、これらのフイルムは、いずれも耐
衝撃性が十分でなく、特に15℃以下の低温での耐衝撃
性が不十分であり、これらのフイルムを貼合せた金属缶
を低温下で落下させたりして衝撃を与えると、フイルム
にひび割れが生じ易いことがわかってきた。低温下での
耐衝撃性が悪いことは、ジュース、清涼飲料水用の金属
缶のように冷却した状態で取扱われるものでは、大きな
問題となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ポリ
エステル系フイルムが持っている優れた特性を保持しな
がら、耐衝撃性を改善し、低温下で衝撃によりひび割れ
が生じ難い金属板貼合せ成形加工用ポリエステルフイル
ムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく鋭意検討を重ねた結果、ポリエステルフイ
ルムの金属板を貼合せる方の面を、あらかじめコロナ放
電処理しておくと、低温下での耐衝撃性が著しく改善さ
れることを見出し、本発明を完成した。
【0007】すなわち、本発明は、融点が210〜24
5℃の共重合ポリエステルからなり、片面にコロナ放電
処理が施されていることを特徴とする金属板貼合せ成形
加工用ポリエステルフイルムである。
【0008】本発明のポリエステルフイルムは、融点が
210〜245℃の共重合ポリエステルからなり、この
固有粘度は0.52〜0.80であることが好ましく、
更に好ましくは0.54〜0.70、特に好ましくは
0.57〜0.65である。
【0009】本発明における共重合ポリエステルとして
は共重合ポリエチレンテレフタレートが代表例として挙
げられる。この共重合成分は、酸成分でもアルコール成
分でもよい。該酸成分としてはイソフタル酸、フタル
酸、ナフタレンジカルボン酸等の如き芳香族ジカルボン
酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、デカンジ
カルボン酸等の如き脂肪族ジカルボン酸、シクロヘキサ
ンジカルボン酸の如き脂環族ジカルボン酸等が例示で
き、またアルコール成分としてはブタンジオール、ヘキ
サンジオール等の如き脂肪族ジオール、シクロヘキサン
ジメタノールの如き脂環族ジオール等が例示できる。こ
れらは単独または二種以上を使用することができる。
【0010】共重合成分の割合は、その種類にもよるが
結果としてポリマー融点が210〜245℃、好ましく
は210〜240℃、特に好ましくは215〜235℃
の範囲になる割合である。ポリマー融点が210℃未満
では耐熱性が劣るため、製缶後の印刷における加熱に耐
えられない。一方、ポリマー融点が245℃を越える
と、ポリマーの結晶性が大きすぎて成形加工性が損われ
る。
【0011】ここで、共重合ポリエステルの融点測定
は、Du Pont Instruments 910 DSCを用い、昇温
速度20℃/分で融解ピークを求める方法による。なお
サンプル量は約20mgとする。
【0012】本発明における共重合ポリエステルは、そ
の製法によって限定されることはない。例えば、テレフ
タル酸、エチレングリコールおよび共重合成分をエステ
ル化反応させ、次いで得られる反応生成物を重縮合反応
させて共重合ポリエステルとする方法、あるいはジメチ
ルテレフタレート、エチレングリコールおよび共重合成
分をエステル交換反応させ、次いで得られる反応生成物
を重縮合反応させて共重合ポリエステルとする方法、が
好ましく用いられる。ポリエステルの製造においては、
必要に応じ、他の添加剤、例えば滑剤、酸化防止剤、熱
安定剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤などを添加すること
もできる。
【0013】本発明においては、十分な保香性を得るう
えで、イソフタル酸を10〜14モル%共重合させた、
二次転移点が70℃以上の共重合ポリエチレンテレフタ
レートが特に好適に用いられる。
【0014】上記共重合ポリエステルからなるフイルム
は、良好な深絞り加工性を得るうえで、面配向係数が
0.08〜0.16、好ましくは0.09〜0.15、
更に好ましくは0.10〜0.14であることが望まし
い。
【0015】ここで、面配向係数とは、以下の式により
定義されるものである。
【0016】
【数1】f=[(nx+ny)/2]−nz 上記式において、f:面配向係数、nx,ny,nz:
それぞれ、フイルムの横、縦、厚さ方向の屈折率であ
る。なお、屈折率は以下のようにして測定する。
【0017】アッベの屈折計の接眼側に偏光板アナライ
ザーを取り付け、単色光NaD戦でそれぞれの屈折率を
測定する。マウント液はヨウ化メチレンを用い、測定温
度は25℃である。
【0018】本発明のポリエステルフイルムは、さら
に、金属板に貼合せた時にフイルムにしわが入るなどの
欠点が生ずるのを防ぐうえで、150℃での熱収縮率が
10%以下、好ましくは7%以下、特に好ましくは6%
以下であることが望ましい。
【0019】ここで、熱収縮率は、室温でサンプルフイ
ルムに2点(約10cmの間隔)の標点をつけ、150℃
の熱風循環型オーブン内に30分間保持し、その後室温
に戻して上記標点の間隔を測定し、150℃での温度保
持前後の差を求め、この差と150℃での温度保持前の
標点間隔とから算出する。そして、フイルムの縦方向の
熱収縮率をもって代表させる。
【0020】上述した面配向係数、熱収縮率(150
℃)を満足するポリエステルフイルムを得るには、例え
ば逐次二軸延伸において、縦延伸倍率を2.5〜3.6
倍の範囲から、横延伸倍率を2.7〜3.6倍の範囲か
ら、熱固定温度を150〜220℃、好ましくは160
〜200℃の範囲から選定し、これらを組み合わせるこ
とで行うとよい。
【0021】更に、本発明のポリエステルフイルムにお
いては、印刷時にあらかじめ白色塗料を下塗りするのを
省略することを目的として、白色顔料を添加してもよ
い。
【0022】この場合、平均粒径が0.1〜2.5μm
の範囲にある白色顔料を3〜50重量%含有するのが好
ましい。
【0023】この白色顔料は無機、有機系の如何を問わ
ないが、無機系が好ましい。無機系顔料としてはアルミ
ナ、二酸化チタン、炭酸カルシウム、硫酸バリウム等が
好ましく挙げられる。フイルムの白色遮光性を上げるた
めには、粒子の屈折率1.5以上の顔料が好ましく、ま
た顔料の平均粒径が0.1μm以上2.5μm以下であ
ることが好ましい。白色顔料の平均粒径が2.5μmを
越える場合は、深絞り製缶等の加工により変形した部分
に、粗大粒子(例えば10μm以上の粒子)が起点とな
り、ピンホールを生じたり、場合によっては破断が生じ
るので、好ましくない。
【0024】かかる白色顔料を共重合ポリエステルへ含
有させる前に、精製プロセスを用いて、粒径調整、粗大
粒子除去を行なうことが好ましい。精製プロセスの工業
的手段としては、粉砕手段として例えばジェットミル、
ボールミル等が挙げられ、分級手段としては例えば乾式
もしくは湿式遠心分離機等が挙げられる。なお、これら
の手段は2種以上を併用し、段階的に精製してもよいの
は勿論である。
【0025】共重合ポリエステルに白色顔料を含有させ
るには各種の方法を用いることができる。その代表的な
方法として、下記のような方法を挙げることができる。 (ア)共重合ポリエステル合成時のエステル交換もしく
はエステル化反応の終了前に添加、もしくは重縮合反応
開始前に添加する方法。 (イ)共重合ポリエステルに添加し、溶融混練する方
法。 (ウ)上記(ア)、(イ)の方法において、白色顔料を
多量に添加したマスターペレットを製造し、粒子を含有
しない共重合ポリエステルと混練し、所定量の白色顔料
を含有させる方法。
【0026】なお、(ア)のポリエステル合成時に白色
顔料を添加する方法を用いる場合には、白色顔料をグリ
コールに分散したスラリーとして、反応系に添加するこ
とが好ましい。
【0027】白色顔料を含有するポリエステルフイルム
の場合、フイルムの厚み方向の結晶配向度が0.2〜
0.6、特に0.25〜0.55であることが好まし
い。この結晶配向度が0.6を越えると、成形加工性が
不十分となり、深絞り加工時フイルムの破断が生じ易く
なる。一方、この結晶配向度が0.2未満、すなわち過
度に低配向の場合耐熱性が不十分となる。また、前述と
同じ理由で150℃での熱収縮率が10%以下であるこ
とが好ましい。
【0028】なお結晶配向度は以下のようにして測定す
る。
【0029】X線回折装置を用いてフイルムの結晶面
(100)の3方向(長手方向MD、幅方向TD、厚さ
方向NDの3方向)の結晶配向指数<cos2 Φj ,1
00>を求め、次式より結晶配向度fi,k を求める。
【0030】
【数2】fi,k =2/3<cos2 Φj,k >−1/2 (ただし、i=MD,TDまたはND,k=100) ここで、3方向の結晶配向度は理学電機製極点試料台を
用いて測定する。
【0031】ただし、白色顔料が二酸化チタンの場合、
二酸化チタン粒子に起因する反射ピークが、アナターゼ
(101)、ルチル(110)で共重合ポリエステル
(100)の近くであるので、極点図においてα=0の
共重合ポリエステルの(100)の反射ピークを二酸化
チタンの反射強度(ITio2,α=0)によるものとして、
α=90°までのα,βすべての位置の強度をITio2,
α=0を減ずることにより結晶配向度を算出する。
【0032】ここで、ITio2,α=0=1/2(ITio2,
α=0,MD+ITio2,α=0,TD)とする。
【0033】上記において、αは極点試料台で、α=9
0°はフイルム表面に平行に(100)が配置された場
合を表わし、α=0°ではフイルム表面に垂直に配置さ
れた場合を示す。さらにβはフイルムのMD,TD面内
の方向を表わし、β=0をMD,β=90°をTDの方
向とした。そして本発明でいう結晶配向度は厚さ方向M
Dの値で表わす。
【0034】上記結晶配向度、熱収縮率(150℃)を
満足するポリエステルフイルムを得るには、例えば逐次
二軸延伸においてポリエステルの二次転移点よりも20
〜40℃高い温度で2.5〜3.6倍に縦方向に延伸
し、次いで2.7〜3.6倍で横方向に延伸して、15
0〜220℃で熱固定すればよい。
【0035】本発明のポリエステルフイルムにおいて
は、上述の各種フイルムの金属板貼付面にコロナ放電処
理が施されている。コロナ放電処理は、自己放電方式、
直流放電方式、交流放電方式等の従来公知の方式を採用
すればよい。コロナ放電処理の程度はフイルムの処理面
の蒸留水に対する接触角がθ−5°〜θ−45°(但し
θは未処理フイルム面の蒸留水に対する接触角)、特に
好ましくはθ−10°〜θ−45°となるように処理す
るのが好ましい。
【0036】放電処理の強度は10〜60W・min /m
2 が適当であり、特殊なガス雰囲気下で処理する必要は
なく、空気中で処理することができる。
【0037】前記接触角の測定は、蒸留水を用いて23
℃、60%RHの環境下で行う。コロナ放電処理後、接
触角は経時的に変化するが、前記接触角は、放電処理か
ら1時間後の測定値である。
【0038】フイルムの金属板への貼付は、必ずしもコ
ロナ放電処理直後に行う必要はなく、処理後長時間経過
(例えば数ケ月経過)した後に行ってもよい。フイルム
処理面の蒸留水に対する接触角は経時的に変化するが、
金属板へ貼付けた後の低温耐衝撃性には、経時的変化は
認められない。
【0039】本発明のポリエステルフイルムは、必要に
応じて、コロナ放電処理を施した面とは反対側に一層ま
たはそれ以上の他のフイルムを積層して、多層フイルム
として使用することもできる。
【0040】本発明のポリエステルフイルムは、好まし
くは厚みが6〜75μmである。さらに10〜75μ
m、特に15〜50μmであることが好ましい。厚みが
6μm未満では加工時に破れなどが生じ易くなり、一方
75μmを越えるものは過剰品質であって不経済であ
る。
【0041】本発明のポリエステルフイルムが貼合せら
れる製缶用金属板としては、ブリキ、ティンフリースチ
ール、アルミニウムなどの板が適切である。金属板への
ポリエステルフイルムの貼合せは、例えば金属板をフイ
ルムの融点以上に加熱しておいてフイルムを貼合せた後
急冷し、金属板に接するフイルムの表層部(薄層部)を
非晶化して密着させる方法で行うことができる。
【0042】
【実施例】以下、実施例を掲げて本発明を更に説明す
る。
【0043】
【実施例1〜4および比較例1〜4】平均粒径が0.8
μmの二酸化チタンを0.4重量%含有し、表1に示す
成分を共重合した共重合ポリエチレンテレフタレート
(固有粘度0.60)を同表に示す温度で溶融押出し、
急冷固化して未延伸フイルムを得た。
【0044】次いで、この未延伸フイルムを、同表に示
す条件で縦延伸、横延伸、熱固定処理して、厚み25μ
mの二軸配向フイルムを得た。
【0045】
【表1】
【0046】得られた二軸配向フイルムに、処理強度2
5W・min /m2 となる条件で、コロナ放電処理を施
し、未処理フイルムとの比較を行った。フイルムの面配
向係数、150℃での乾熱収縮率およびフイルム面の水
との接触角は表3に示す通りであった。
【0047】
【実施例5〜8および比較例5〜8】表2に示す成分を
共重合した共重合ポリエチレンテレフタレート(固有粘
度0.62)に、平均粒径0.27μm、密度3.9g
/cm3 の酸化チタンを10重量%添加し、同表に示す温
度で溶融押出し、急冷固化して未延伸フイルムを得た。
【0048】次いで、この未延伸フイルムを、同尿に示
す条件で縦延伸、横延伸、熱固定処理して、厚み20μ
mの二軸配向フイルムを得た。
【0049】
【表2】
【0050】得られた二軸配向フイルムにコロナ処理強
度が30W・min /m2 となる条件でコロナ放電処理を
施し、未処理フイルムとの比較を行った。フイルムの厚
み方向の結晶配向度、150℃での乾熱収縮率およびフ
イルム面の水との接触角は表3に示す通りであった。
【0051】上記実施例1〜8、比較例1〜8で得られ
た計16種のフイルムを、230℃に加熱した板厚0.
25mmのティンフリースチールの両面に、コロナ放電処
理フイルムについてはその処理面がスチール面と接触す
るように貼合せ、水冷した後、150mm径の円板状に切
取り、絞りダイスとポンチを用いて4段階で深絞り加工
し、55mm径の側面無継目容器(以下、缶と略す)を作
成した。
【0052】この缶について、下記の基準で耐衝撃性を
評価した。 耐衝撃性 缶に水を満注し、10℃に冷却した後、各テストにつき
10個ずつ高さ30cmから塩ビタイル床面に落した後、
缶内に1%NaCl水を入れ、電極を挿入し、缶体を陽
極にして6Vの電圧をかけた時の電流値を測定する。 ○:全10個について0.1mA以下である。 △:1〜5個について0.1mA以上である。 ×:6個以上について0.1mA以上であるか、あるい
は落下後既にフイルムにひび割れが認められる。
【0053】評価結果は、表3に示す通りであった。
【0054】
【表3】
【0055】表3に示した結果からも明らかなように、
本発明のポリエステルフイルムを使用した缶では、低温
下での耐衝撃性が改善されていた。
【0056】
【発明の効果】本発明の金属板貼合せ成形加工用ポリエ
ステルフイルムは、低温下での耐衝撃性が改善され、ジ
ュース用、清涼飲料用などの冷却して低温下で取扱われ
ることの多い金属缶に貼合せて用いるのに、特に好適で
ある。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 融点が210〜245℃の共重合ポリエ
    ステルからなり、片面にコロナ放電処理が施されている
    ことを特徴とする金属板貼合せ成形加工用ポリエステル
    フイルム。
  2. 【請求項2】 融点が210〜240℃の共重合ポリエ
    ステルからなり、面配向係数が0.08〜0.16、1
    50℃での熱収縮率が10%以下である請求項1記載の
    金属板貼合せ成形加工用ポリエステルフイルム。
  3. 【請求項3】 共重合ポリエステルが60℃以上のガラ
    ス転移点を有するイソフタル酸共重合ポリエチレンテレ
    フタレートである請求項2記載の金属板貼合せ成形加工
    用ポリエステルフイルム。
  4. 【請求項4】 平均粒径が0.1〜2.5μmの白色顔
    料を3〜50重量%含有し、フイルムの厚み方向の結晶
    配向度が0.2〜0.6、150℃での熱収縮率が10
    %以下である請求項1〜3のいずれかに記載の金属板貼
    合せ成形加工用ポリエステルフイルム。
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