JPH0671725U

JPH0671725U - 床パネルのシール構造

Info

Publication number: JPH0671725U
Application number: JP1073793U
Authority: JP
Inventors: 久男高橋; 敏昭白川
Original assignee: Sekisui Chemical Co Ltd
Current assignee: Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date: 1993-03-12
Filing date: 1993-03-12
Publication date: 1994-10-07

Abstract

(57)【要約】【目的】充分なシール効果を簡単かつ迅速に得ることの
できる床パネルのシール構造を提供することを目的とし
ている。【構成】床素地２上に配置された昇降可能な複数の支持
脚３上に、それぞれ床パネル１の四隅が載置されて同一
平面全体に複数の床パネル１が敷設されるとともに、こ
れら床パネル１の表面に複数のタイルカーペット５が敷
き詰められたものであって、これらタイルカーペット５
の端辺同士の間隙５０が、これら端辺の裏面に貼着され
た片面テープ４によって接着された状態で床パネル１の
上に敷設されてなる床パネル１のシール構造である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、床パネルのシール構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、建物の床素地上に固定した多数の支持脚の上に複数の床パネルを敷設し、この床素地と床パネルとの間に形成される間隙を空調用のエアーチャンバーとして利用する、いわゆるフリーアクセスフロアの施工構造が知られている。

【０００３】従来より、このフリーアクセスフロアの施工構造において、床パネル下側のエアーチャンバーと、床パネル上側の床上空間とをシールするためのシール構造としては、各支持脚間に配置されたストリンガーおよび支持脚の上面にシール材を介して各床パネルを敷設するようになされたものが知られている（例えば、実開平３−１１９１３２号公報参照）。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、上記従来のシール構造の場合、床パネルの下側に設けたシール材によってシールしているため、充分なシール効果を得るためには、床パネルの端部形状や、支持脚のレベル調整などの考慮しなければならない要因が多くあり、施工が煩わしくなるとともに、シール部分が複雑化してしまうといった不都合を生じることとなる。

【０００５】本考案は、係る実情に鑑みなされたもので、充分なシール効果を簡単かつ迅速に得ることのできる床パネルのシール構造を提供することを目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するための本考案の床パネルのシール構造は、床素地上に配置された昇降可能な複数の支持脚上に、それぞれ床パネルの四隅が載置されて同一平面全体に複数の床パネルが敷設されるとともに、これら床パネルの表面に複数のタイルカーペットが敷き詰められたものであって、これらタイルカーペットの端辺同士の間隙が、これら端辺の裏面に貼着された片面テープもしくは両面テープによって接着された状態で床パネル上に敷設されてなるものである。

【０００７】

【作用】

本考案によると、タイルカーペットの対面する端辺同士を、これら端辺の裏面に貼着した片面テープもしくは両面テープによって接着して実質的に一体化しているので、支持脚上に敷設された各床パネルの端辺同士の間隙は、この実質的に一体化されたタイルカーペットによって被覆されることとなる。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案に一実施例を図面を参照して説明する。

【０００９】図１は床パネル１のシール構造の分解斜視図を示し、図２は同シール構造の部分断面図を示している。

【００１０】すなわち、この床パネル１のシール構造は、床素地２上に支持脚３を介して敷設された床パネル１の表面に、片面テープ４を貼着したタイルカーペット５を敷き詰めたものである。

【００１１】床パネル１は、その四隅に、支持脚３に取り付けるための嵌合孔１１が穿孔されている。

【００１２】支持脚３は、断面ハット状に形成された本体３０と、この本体３０の天板の同心円上に９０度間隔で設けられた螺子孔３１にそれぞれ螺合された４本の支持ボルト３２とによって構成されている。この支持ボルト３２は、その頭部から上方に突起部３３が突設されるとともに、水平方向に鍔部３４が形成されている。そして、鍔部３３で床パネル１の隅部の裏面を支持した支持状態で、突起部３３が床パネル１に設けられた嵌合孔１１に嵌入し、支持状態の床パネル１がずれないようになされている。また、この支持ボルト３２は、螺子孔３１との螺合具合を調節することで支持高さの調整ができるようになされている。

【００１３】この支持脚３は、床素地２上に床パネル１の幅および奥行きを考慮して付した墨出し線２１の交点に順次設置される。

【００１４】そして、この支持脚３の上に、それぞれ隣接する４枚の床パネル１の隅部が載置されて同一平面全体に複数の床パネル１が敷設されることとなる。

【００１５】タイルカーペット５は、床パネル１と略同形状に形成されたものが使用される。そして、支持脚３の上に敷設された床パネル１の表面全体に敷き詰められる。ただし、これらのタイルカーペット５は、図１ないし図３に示すように、隣接する各タイルカーペット５の端辺同士の間隙５０が、各床パネル１の端辺同士の間隙１０と一致しないように幅方向Ａおよび奥行き方向Ｂにずらした状態で敷き詰められる。また、この状態で、隣接するタイルカーペット５の端辺同士の間隙５０は、これらタイルカーペット５の裏面に貼着された片面テープ４によって閉塞される。

【００１６】これにより、タイルカーペット５の端辺同士の間隙５０は、片面テープ４によって閉塞されて実質的に一体化した状態で床パネル１の表面全体を被覆することとなるので、床下空間と床上空間との間に優れシール効果が得られることとなる。

【００１７】また、タイルカーペット５の端辺同士の間隙５０と、床パネル１の端辺同士の間隙１０とをずらした状態にしているので、１枚のタイルカーペット５が４枚の床パネル１にまたがって敷き詰められることとなり、隣接する床パネル１同士に若干の段差を生じているような場合であっても、その段差がいっそう緩和されることとなる。また、床パネル１の端辺同士の間隙１０と、タイルカーペット５の端辺同士の間隙５０とは、一部分交錯する所が生じるものの、実質的に合致した状態にならないので、床パネル１の端辺同士の間隙１０からくる床下空間の風圧が片面テープ４に直接的に加わることが防止され、この片面テープ４の耐久性が増し、シール効果に信頼性および耐久性が得られることとなる。

【００１８】なお、本実施例では、タイルカーペット５の裏面に片面テープ４を貼着しているが、特に片面テープ４に限定されるものではなく、床パネル１にも接着するようになされた両面テープ（図示省略）であってもよい。

【００１９】また、本実施例では、タイルカーペット５の端辺同士の間隙５０と床パネル１の端辺同士の間隙１０とをずらした状態にしてタイルカーペット５を敷設しているが、このようにずらした状態にせずに敷設してもよい。

【００２０】

【考案の効果】

以上述べたように、本考案によると、支持脚上に敷設された各床パネルの端部同士の間隙が、実質的に一体化されたタイルカーペットによって被覆されることとなるので、床パネルの端部形状や、支持脚のレペル調整などに若干の不都合がある場合でも、これらに関係なく手早く簡単に充分なシール効果が得られることとなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】床パネルのシール構造の全体構成の概略を示す
分解斜視図である。

【図２】床パネルのシール構造の部分断面図である。

【図３】図２における一点鎖線部の拡大図である。

【符号の説明】

１床パネル１０間隙２床素地３支持脚４片面テープ５タイルカーペット５０間隙

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】床素地上に配置された昇降可能な複数の
支持脚上に、それぞれ床パネルの四隅が載置されて同一
平面全体に複数の床パネルが敷設されるとともに、これ
ら床パネルの表面に複数のタイルカーペットが敷き詰め
られたものであって、これらタイルカーペットの端辺同
士の間隙が、これら端辺の裏面に貼着された片面テープ
もしくは両面テープによって接着された状態で床パネル
上に敷設されてなることを特徴とする床パネルのシール
構造。