JPH0671279U - 車載用小物入れ - Google Patents

車載用小物入れ

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JPH0671279U JP1354493U JP1354493U JPH0671279U JP H0671279 U JPH0671279 U JP H0671279U JP 1354493 U JP1354493 U JP 1354493U JP 1354493 U JP1354493 U JP 1354493U JP H0671279 U JPH0671279 U JP H0671279U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車載用小物入れに関し、トレーをハウジング
から突出させる際にトレー内の収納物とハウジングアウ
ターケースの内面との干渉を回避する。 【構成】 トレー40は、底板41、左右の側壁42,
42、後壁43、及び前壁44を備えるとともに、前記
後壁43の上端から前壁44に向かって途中まで延びた
所要幅の天井部80を有し、この天井部80の前端から
前壁44の上端までの間に開口部分を形成したことを特
徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は自動車等の車両内に設けられる小物入れに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車等の小物入れとしては、図14,15に示すような固定式のもの が用いられていた。 従来の固定式の小物入れ130としては、図14に示すように、天板131、底板13 2及び左右の側壁133を有する断面矩形の筒状体と奥板134とにより形成したポケ ット状のものがあった。また、必要に応じて、図17に示すように、ヒンジ135 を有する蓋体136を設けたものもあった。
【0003】 ところで、車内に設けるこのような小物入れ130は、インストウルメントパネ ルの形状やこの小物入れ130を取り付ける位置等の制限により、又、この小物入 れ130に納めた小物等の収納物(図示せず)が走行時の振動等により不用意に落 下しないようにするために、小物入れ130の奥を開口部よりも下方とするように 傾斜させて設けることも多い。
【0004】 しかし、奥を下方とするように傾斜させた小物入れ130では、走行時の振動等 により収納物(図示せず)が奥に集まるため、小物入れ130が深くなると収納物 の取り出しが困難となり、奥行きを余り大きくできない欠点があり、小物等の収 納能力が小さく制限されることが多かった。 又、収納能力を大きくする小物入れとしては、可動式トレーを用いた小物入れ も多用されていた。
【0005】 例えば、フロントパネルを軽く押し込むと係止手段が外れ、付勢手段によりト レーがハウジングから直線的に押し出されるもの(例えば特開平4-50036号公報 )や、トレーが押し出される際、トレーの停止直前にトレーの傾きを水平に近く するようにトレーを揺動させるもの(例えば特開平4-154441号公報)もある。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上記した従来の可動式トレーを用いた小物入れは、トレーを引き出す ことにより収納物を容易に取り出すことができるが、ハウジングの傾斜が大きい 場合、トレーを押し込んだ状態での走行中に収納物がトレーの奥へ集まるように 片寄り、トレーの引出し時に収納物がハウジングの上板内面と干渉し、トレーが 出にくくなったり、又、収納物がハウジングの天板に接触した状態でトレーを引 き出すと、収納物がトレーの内奥に落ちる等の弊害が生じることもあった。
【0007】 そこで、請求項1〜4記載の考案は、上述のような欠点を排除し、その目的と するところは、トレーを傾斜させたハウジングに収めるようにする小物入れであ っても、トレーの出し入れを確実容易に行なうことができ、又、収納物がトレー からこぼれ落ちることのない小物入れを提供しようとするものである。 これに加え、請求項2記載の考案は、収納物の取り出しを容易に行なうことが できるようにしたものである。
【0008】 請求項3記載の考案は、トレーの開口部分に開閉可能な蓋体を設け、トレーの 開口部分から収納物がこぼれ落ちないようにしたものである。 請求項4記載の考案は、トレーの前壁と蓋体とを一体的に開閉できるようにす ることで、収納物の取り出しが容易であり、しかもトレーの開口部分から収納物 がこぼれ落ちないようにしたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記した目的を達成するためのものであり、以下にその内容を図面 に示した実施例を用いて説明する。 請求項1記載の考案は、特に図1,2に示すように、トレー(40)が、底板(41) 、左右の側壁(42,42)、後壁(43)、及び前壁(44)を備えるとともに、前記後壁(43 )の上端から前壁(44)に向かって途中まで延びた所要幅の天井部(80)を有し、こ の天井部(80)の前端から前壁(44)の上端までの間に開口部分を形成したことを特 徴とする。
【0010】 請求項2記載の考案は、特に図3〜5に示すように、トレー(40)の底板(41)の 前端の位置にヒンジ部(100)を形成して前壁(44)を開閉できるようにしたことを 特徴とする。 請求項3記載の考案は、図10〜13に示すように、トレー(40)が、その天井 部(80)の前端の位置に形成されたヒンジ部(120)を介して開閉可能に支持される ことにより、トレー(40)の開口部分を開閉する蓋体(110)を備えたことを特徴と する。
【0011】 請求項4記載の考案は、図6〜9に示すように、蓋体(110)がトレー(40)の前 壁(44)と一体的に、天井部(80)の前端の位置に形成されたヒンジ部(120)を介し て開閉できるようにしたことを特徴とする。
【0012】
【作 用】
したがって、請求項1記載の考案によれば、特に図1,2に示すように、トレ ー(40)の内腔における後壁(43)の近くの部分に天井部(80)を設けているから、傾 斜したハウジング(60)内にトレー(40)が収納された状態で振動が加わり、収納物 (図示せず)がトレー(40)の奥に片寄る場合でも、天井部(80)の下側に収納物が 集まるためにハウジング(20)の内面に収納物が接触することが防止される。
【0013】 請求項2記載の考案によれば、特に図3〜5に示すように、天井部(80)を多少 長くしてトレー(40)の奥を袋状としても、前壁(44)を開くことにより大きな開口 部分を確保することができる。 請求項3記載の考案によれば、図10〜13に示すように、天井部(80)と蓋体 (110)とにより収納物(図示せず)がハウジング(20)の内面に接触することを確 実に防止できる。
【0014】 請求項4記載の考案によれば、図6〜9に示すように、天井部(80)と蓋体(110 )とにより収納物(図示せず)がハウジング(20)の内面に接触することを確実に 防止しできるばかりでなく、蓋体(110)とともにトレー(40)の前壁(44)が開くこ とにより大きな開口部分を確保することができる。
【0015】
【実施例】
図1,2は、本考案の第1実施例を示すものであり、図1は車載用小物入れの 分解斜視図、図2は車載用小物入れの垂直断面側面図をそれぞれ示す。 図中、10は、小物入れを示すものであり、この小物入れ10は、車室内のインス ツルメントパネルに埋設状に固定され、カードやレシート、小銭等を入れておく 小物入れとして使用される。
【0016】 上記小物入れ10は、図1,2に示すように、大別すると、前面が開口した中空 なハウジング20と、このハウジング20の中空内部にスライダー30を介してスライ ド可能に保持され、その開口前面から出入りするトレー40とを備えている。 上記ハウジング20は、図1に示すように、底壁21と後壁22とを一体としたアン ダーパネル23と、左右のサイドパネル24,24と、アウターケース25とを備えてい る。上記パーツは、アウターケース25が金属製であるほか、アンダーパネル23及 び左右のサイドパネル24は合成樹脂製である。
【0017】 前記スライダー30には、図1,2に示すように、後壁22に固定する係止手段と してのラッチ装置50と係合する係合突起31を設けている。そして、スライダー30 の左右には、左右のサイドパネル24の各内側に設けられた第1ガイド溝26に挿入 されるガイド車32を設けている。また、スライダー30には、付勢手段としての巻 縮ばね60を内蔵させている。
【0018】 前記トレー40は、図1,2に示すように、上方を開口した箱形を成し、より具 体的には底板41、左右の側壁42、後壁43、前壁44を備えている。 上記左右の側壁42の後方には、図1に示すように、一対のアーム部45,45を突 出させている。そして、アーム部45の基部近くを、連結ピン70により前記スライ ダー30に結合する。この連結ピン70の先端は、アーム部45から外方に突出させ、 サイドパネル24の第2ガイド溝27に挿入させる。
【0019】 なお、アーム部45の後端に設けた透孔には、図1に示すように、補助ピン71を 挿入する。この補助ピン71の先端も、アーム部45から外方に突出させて第2ガイ ド溝27に挿入し、トレー40をハウジング20から突き出したときのトレー40の姿勢 を決定させる。また、トレー40の左右の側壁42に設けた突起部46も、第2ガイド 溝27に挿入し、ハウジング20内に納めたときのトレー40を安定させている。
【0020】 また、前記トレー40には、図1,2に示すように、その後壁43の上端から前方 に所要幅を有する平板状の天井部80を設けている。これにより、トレー40の開口 部分を天井部80の前端81から前壁44の上端までの間とし、トレー40の内腔の奥を 袋状としている。 そして、図2に示すように、付勢手段を構成する巻縮ばね60を引き出し、巻縮 ばね60の先端をアンダーパネル23における底壁21の前端に掛けて前面枠28で固定 しておく。これにより、ハウジング20内に納めたスライダー30及びトレー40を、 常にトレー40がハウジング20から押し出される方向に付勢しておくことができる 。
【0021】 また、ラッチ装置50によりスライダー30が固定された状態において、フロント パネルを軽く押し込むと、係合突起31とラッチ装置50との係合が外れ、トレー40 を、図2に示すように、ハウジング20から突出させるようにスライダー30を付勢 手段によって前進させることができる。 さらに、このようにトレー40及びスライダー30を前進させるとき、トレー40及 びスライダー30の前進速度を緩やかとするための制動手段としての回転ダンパー 90をスライダー30に設けている(図1)。
【0022】 このようにワンタッチでトレー40が突出する小物入れ10は、使用に際して極め て便利である。 これに加え、トレー40における内腔の奥を袋状とするように天井部80を設けて いるから、ハウジング20を傾斜させてこの小物入れ10を車両に取り付けた場合、 トレー40をハウジング20の内部に押し込んだ状態で走行等による震動が加わり、 トレー40に納めた収納物(図示せず)がトレー40の内腔の奥に片寄った場合でも 、収納物(図示せず)は天井部80の下に収納されてハウジング20のアウターケー ス25の内面に接触することがない。
【0023】 したがって、トレー40の出し入れに際して収納物(図示せず)がハウジング20 のアウターケース25と干渉してトレー40の出し入れに影響を与えることがない。 また、収納物(図示せず)がトレー40の後壁43を越えてハウジング20の奥に落ち 込むことも防止される。 図3〜5は、本考案の第2実施例を示すものであり、図3は車載用小物入れに 用いるトレーの分解斜視図、図4は車載用小物入れに用いるトレーの一部断面側 面図、図5は車載用小物入れの一部断面側面図をそれぞれ示す。
【0024】 本実施例の特徴は、図5に示すように、トレー40の前壁44を手前側に倒して開 放できるようにした点にある。 上記トレー40の詳細は、図3に示すように、底板41、左右の側壁42、後壁43を 一体としたトレー40に、天井部80を取り付けてトレー40における内腔の奥の部分 を袋状としている。
【0025】 上記底板41の下面には、図3に示すように、底板41の前端から前方に突出させ るように底板突出部101を形成している。 また、図3に示すように、平板状にして左右の側壁42の前端に当接される大き さの前壁44であって、この前壁44から下方に突出する前壁固定部102を有する前 壁44を、前記前壁固定部102により回転可能に前記底板突出部101に取り付けてい る。
【0026】 したがって、トレー40は、図3に示すように、底板41、左右の両側壁42、後壁 43、及び、回転可能な前壁44により箱形に形成される。そして、図4に示すよう に、底板41の前端に設けた底板突出部101と前壁44の前壁固定部102とにより、底 板41の前縁にヒンジ部100を形成し、底板41の前端に開閉可能とした前壁44が取 り付けられる。
【0027】 上記ヒンジ部100には、図3,4に示すように、弾性体としての蔓巻ばね103を 取り付ける。この蔓巻ばね103により、前壁44をトレー40の内部へ回転させるよ うに付勢する。ヒンジ部100の前壁固定部102には、下方へ延設部104を設け、こ の延設部104の先端にリンクバー105を取り付ける。 また、前壁44の前面には、図3〜5に示すように、フロントパネル47を取り付 けてヒンジ部100を覆い隠すようにしている。
【0028】 一方、ハウジング20における底壁21の内部には、図5に示すように、突起部10 6を設けている。そして、突起部106に設けた間隙により、前記リンクバー105を 摺動自在に挟持する。そして、リンクバー105の端部近傍には、突起部106に接し てリンクバー105の摺動を停止させる係合膨大部107を設けている。また、リンク バー105の長さとしては、スライダー30によりハウジング20から押し出されるト レー40の停止位置直前で係合膨大部107が突起部106に当接し、トレー40が更に停 止位置まで押し出されると、リンクバー105が延設部104の先端を引っ張って前壁 44及びフロントパネル47をヒンジ部100を中心に回転させ、トレー40の停止位置 では前壁44が底板41と略直線状の位置となるように延設部104の長さに合わせて リンクバー105の長さを調整しておく。
【0029】 本実施例においても、底板41、左右の側壁42、後壁43及び天井部80でトレー40 の内腔の奥を袋状としているから、傾斜させたハウジング20内にこのトレー40を 納めた状態で振動が加わっても、トレー40内の収納物(図示せず)がハウジング 20のアウターケース25に接触することを防止できる。また、ハウジング20の傾斜 を大きく定め、収納物(図示せず)がトレー40の内腔の奥に集まり易い小物入れ 10とされるときに、天井部80の奥行きを大きくして収納物(図示せず)とアウタ ーケース25との接触干渉を防止することができる。
【0030】 しかも、天井部80の奥行きを大きくすることにより、天井部80の前端81と前壁 44との間に形成される開口部分の奥行きを多少小さくした場合でも、トレー40が 押し出されたとき、前壁44及びフロントパネル47が回転してトレー40の前面にも 開口部分を形成することができる。 このため、前壁44が起立した状態のときには天井部80の前端81と前壁44の上端 との距離が短くても、トレー40が突き出されたときは開口部分を広くして収納物 (図示せず)の取り出しを容易に行なうことができる。また、天井部80の奥行き を大きくしてハウジング20の傾斜を多少大きく設定する場合でも、収納物(図示 せず)とアウターケース25との接触干渉を防止することができる。
【0031】 なお、延設部104やリンクバー105を省略し、単にヒンジ部100によって前壁44 を回転可能として底板41に取り付け、弾性体103により前壁44をトレー40の内部 へ回転させるように付勢しておき、使用に際しては、フロントパネル47の上端や 前壁44の上端に指を掛けて前壁44を引き倒すように回転させることにより、必要 な場合には開口部分を大きく開くこともできる。
【0032】 図6〜9は、本考案の第3実施例を示すものであり、図6は車載用小物入れに 用いるトレーの分解斜視図、図7は車載用小物入れに用いるトレーの天井部及び 蓋体の裏面図、図8は車載用小物入れに用いるトレーの正面図、図9は車載用小 物入れの一部断面側面図をそれぞれ示す。 本実施例の特徴は、図9に示すように、トレー40の開口部分上面に蓋体110を 開放可能に設け、この蓋体110がトレー40の前壁44と一体に上方に開放できるよ うにした点にある。
【0033】 すなわち、図6に示すように、トレー40の底板41、左右の側壁42,42及び後壁4 3を一体成形し、これに天井部80を固定する。したがって、トレー40は、天井部8 0を除いて上面が開放するとともに、その前面が開放している。 前記天井部80の前端81には、図6に示すように、トレー40の開口部分上面を塞 ぐ、平板状の蓋体110をヒンジ部120を介して連接する。
【0034】 上記蓋体110の先端には、図6に示すように、断面L字形に下向きに延び、ト レー40の開口部分前面を塞ぐ、前壁44を固定している。 より具体的に説明すると、図6に示すように、トレー40の後壁43の上端から前 方に向けて取り付けている天井部80の前端に突縁部121を設けている。そして、 突縁部121の側方には、一対の突軸122,122を形成している。
【0035】 これに対し、蓋体110の後端には、図6に示すように、天井部80に設けた突縁 部121に合わせて切欠部123を形成している。この切欠部123の側方には、突軸122 を軸止する一対の軸穴124,124を設けている。 また、蓋体110は、図6に示すように、その左右の幅をトレー40の左右の側壁4 2の上縁の間隔よりも僅かに狭くし、又、前記天井部80の前端81から左右の側壁4 2の前端までの長さと等しい長さとする。
【0036】 上記前壁44は、図6に示すように、蓋体110の先端から垂下して左右の側壁42 の前端の高さに等しい高さとする。そして、前壁44には、フロントパネル47を取 り付ける。 また、天井部80の前端81に設けた突縁部121と蓋体31における切欠部123の両側 部分とにより形成したヒンジ部120には、図6に示すように、弾性体としての蔓 巻ばね125を設けている。この蔓巻ばね125は、図7に示すように、突縁部121の 側方に設けた突軸122に嵌装するように固定する。そして、蔓巻ばね125の両端部 を、天井部80の下面に設けた切込み部126及び蓋体110の下面に設けた切込み部12 7に各々挿入し、蔓巻ばね125の各端部を各々天井部80の下面と蓋体110の下面と に付勢して蓋体110を持ち上げるようにヒンジ部120を中心として蓋体110を回転 させるように付勢する。
【0037】 したがって、本実施例によれば、底板41、左右の側壁42及び、後壁43により形 成されるトレー40に天井部80を設けてトレー40の内腔の奥を袋状とすることがで きる。 これに加え、天井部80の前端81からトレー40の前端にわたるトレー40の上方の 開口部分を蓋体110で覆い、トレー40の前方は、図8に示すように前壁44によっ て塞ぐことによりトレー40の前方を区劃しているから、トレー40の内腔を閉鎖空 間とすることができる。このため、トレー40の内腔の収納物(図示せず)がハウ ジング20のアウターケース25と接触干渉することを確実に防止できる。
【0038】 また、トレー40をハウジング20から突出させたときは、図9に示すように、蓋 体110が回転して収納物(図示せず)を取り出すことができ、このとき、トレー4 0の前面も開口されることとなり、収納物(図示せず)の取り出しを極めて容易 に行なうことができる。 そして、トレー40をハウジング20内に押し込むに際しては、蓋体110を押し下 げた後、フロントパネル47を押すことにより容易にトレー40をハウジング20内に 納めることができる。また、ハウジング20内にトレー40がラッチ装置50により固 定された状態では、蓋体110をハウジングアウターケース25が押え、傾斜したハ ウジング20内に固定されたトレー40から収納物(図示せず)を溢れさせることが ない。
【0039】 さらに、本実施例では、図6に示すように、天井部80の上面に棒状の突条82を 形成している。 これに対し、ハウジング20のアウターケース25の内面には、図9に示すように 、前記突条82が嵌合して摺動する溝部29を形成している。 そして、上記溝部29に、図9に示すように、突条82を挿入し、不注意に天井部 80の上に載置されたカードやチケット等がハウジング20のアウターケース25と天 井部80との間に食い込むことを防止し、カードやチケット等がトレー40の内奥に 落ち込まないようにしている。
【0040】 なお、ヒンジ部120の形成は、天井部80に設けた突縁部121と蓋体110に設けた 切欠部123により形成する場合に限ることなく、蓋体110の側方に突起を設け、こ の突起と係合する凹孔をトレー40の左右の側壁42に設けることによりヒンジを形 成し、蓋体110の回転中心となるヒンジ部120を天井部80の前端81の位置に設ける こともできる。
【0041】 図10〜13は、本考案の他の実施例を示すものであり、図10は車載用小物 入れに用いるトレーの分解斜視図、図11は車載用小物入れに用いるトレーの垂 直断面側面図、図12は車載用小物入れに用いるトレーの平面図、図13は車載 用小物入れの側面図をそれぞれ示す。 本実施例の特徴は、トレー40の前壁44を固定とし、蓋体110のみが上方に開放 できるようにした点にある。
【0042】 まず、トレー40は、図10に示すように、左右の側壁42,42、前壁44、後壁43 及び底板41等から一体成形されている。そして、後壁43の上端から前方に向けて 天井部80を付設することによりトレー40内の奥を袋状としている。 上記天井部80の前端81には、図10に示すように、ヒンジ部120を形成するよ うに突縁部121の側方に一対の突軸122,122を形成する。
【0043】 これに対し、蓋体110は、図10に示すように、所要板厚の平板形状にして、 前記天井部80に設けた突縁部121に合わせて切欠部123を形成している。そして、 切欠部123の側方には、突軸122を軸止する一対の軸穴124,124を設けている。 また、蓋体31の左右の幅をトレー40の左右の側壁42の間隔よりも僅かに狭くし 、又、前記天井部80の前端81からトレー40の前壁44までの間隔よりも僅かに短い 長さとする。
【0044】 したがって、前記天井部80の突軸122を蓋体110の軸穴124に嵌合させたとき、 図11,12に示すように、天井部80の突縁部121と蓋体110における切欠部123 の両側部分とによりヒンジ部120を形成することができ、突軸122を回転中心とし て蓋体110はトレー40の開口部分を塞ぐようにトレー40内に収まる構造とする。 前記突軸122には、図10に示すように、弾性体としての蔓巻ばね125を嵌装す る。そして、蔓巻ばね125の両端部を、天井部80の下面に設けた切込み部126及び 蓋体31の下面に設けた切込み部127に各々挿入する。また、蔓巻ばね125の各端部 を、各々天井部80の下面と蓋体110の下面とに付勢し、蓋体110に上方から外力が 加わらない状態のとき、図13に示すように、蓋体110はその前端を持ち上げら れるようにしておく。
【0045】 したがって、トレー40は、ハウジング20内に押し込んでラッチ装置50によりハ ウジング20内に固定したときは、蓋体110がハウジング20のアウターケース25に 押えられてトレー40の開口部分を覆う。これに対し、フロントパネル47を軽く押 し込んでラッチ装置50を外すと、付勢手段としての巻縮ばね60によりトレー40が ハウジング20から押し出され、蓋体110がハウジング20から露出すると、蓋体110 は、図13に示すように、蔓巻ばね125の付勢によりヒンジ部120を回転中心とし て回転するように持ち上げられる。
【0046】 このように、本実施例はトレー40をハウジング20内に収納したとき、トレー40 の内腔を天井部80及び蓋体110で覆うことができるから、トレー40の内腔に小物 を収納してトレー40を傾斜したハウジング20内に押し込んだ状態で走行し、トレ ー40を振動させることによりトレー40の奥に収納物(図示せず)が集まっても、 ハウジング20のアウターケース25に収納物(図示せず)が接触することが防止さ れる。
【0047】 また、トレー40を引き出す際に収納物(図示せず)とハウジングアウターケー ス25とが干渉することなく、容易に付勢手段としての巻縮ばね60によってスライ ダー30及びトレー40を押し出すようにしてトレー40を突出させることができ、又 、トレー40の内腔から収納物(図示せず)が溢れることもない。 さらに、トレー40の内腔を天井部80及び蓋体110で覆うから、天井部80の奥行 きを比較的短くして蓋体110で覆う開口部分の広さを維持して収納物(図示せず )の取り出しを困難とすることを回避することができる。
【0048】 なお、トレー40のその他の改良例としては、底板41、左右の側壁42及び後壁43 を一体成形し、これに天井部80を固定し、この天井部80の前端81からヒンジ部12 0を介して平板状の蓋体110を設け、この蓋体110は蔓巻ばね125の付勢によりヒン ジ部120を回転中心として回転するように持ち上げられるようにし、又、底板41 の前縁にもヒンジ部100を形成して底板41に開閉可能とした前壁44を取り付ける ものとし、このヒンジ部100にも蔓巻ばね103を取り付け、前壁44をトレー40の内 部へ回転させるように付勢しておいてもよい。そうすると、図12に示した他の 実施例のように開口部分を上方から塞ぐ平板状の蓋体110を有するとともに、図 4に示した第2実施例のように前壁44を回転させることにより充分に広い開口部 分を形成することを可能とし、天井部80や蓋体110によりトレー40の内腔を覆う こともできる。
【0049】
【考案の効果】
本考案は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を 奏する。 請求項1記載の考案によれば、トレーを傾斜したハウジング内に納めたとき、 車両の走行等による振動が加わって収納物がトレーの内腔の奥へ集まるように片 寄っても、トレー内の収納物がハウジングの内面に接することがなく、トレーを 突出させる際に収納物がハウジングの内面と干渉することを防止できる。
【0050】 請求項2記載の考案によれば、前壁を倒して開口部分を大きくすることができ るから、天井部の奥行きを大きくしてハウジングの傾斜が大きくても収納物とハ ウジングの内面との接触干渉を防止することができる。 請求項3記載の考案によれば、天井部とこの天井部に開閉可能に設けられた蓋 体により、収納物とハウジングの内面との干渉を一層確実に防止することができ る。
【0051】 請求項4記載の考案によれば、天井部とこの天井部に開閉可能に設けられた蓋 体により、収納物とハウジングの内面との干渉を一層確実に防止することができ るばかりでなく、天井部と一体的に前壁を開放でるようにしたので、収納物の取 り出しが容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例に係る車載用小物入れの分
解斜視図である。
【図2】本考案の第1実施例に係る車載用小物入れの垂
直断面側面図である。
【図3】本考案の第2実施例に係る車載用小物入れに用
いるトレーの分解斜視図である。
【図4】本考案の第2実施例に係る車載用小物入れに用
いるトレーの一部断面側面図である。
【図5】本考案の第2実施例に係る車載用小物入れの一
部断面側面図である。
【図6】本考案の第3実施例に係る車載用小物入れに用
いるトレーの分解斜視図である。
【図7】本考案の第3実施例に係る車載用小物入れに用
いるトレーの天井部及び蓋体の裏面図である。
【図8】本考案の第3実施例に係る車載用小物入れに用
いるトレーの正面図である。
【図9】本考案の第3実施例に係る車載用小物入れの一
部断面側面図である。
【図10】本考案の他の実施例に係る車載用小物入れに
用いるトレーの分解斜視図である。
【図11】本考案の他の実施例に係る車載用小物入れに
用いるトレーの垂直断面側面図である。
【図12】本考案の他の実施例に係る車載用小物入れに
用いるトレーの平面図である。
【図13】本考案の他の実施例に係る車載用小物入れの
側面図である。
【図14】従来の固定式小物入れの一例を示す図であ
る。
【図15】従来の固定式小物入れの他の一例を示す図で
ある。
【符号の説明】
10 小物入れ 20 ハウジング 40 トレー 41 底板 42 側壁 43 後壁 44 前壁 50 係止手段としてのラッチ装置 60 付勢手段としての巻縮ばね 80 天井部 100,120 ヒンジ部 110 蓋体

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面を開口した中空なハウジングと、こ
    のハウジングの中空内部にスライド可能に保持され、前
    記ハウジングの開口した前面から出入りするトレーと、
    このトレーをハウジングの開口前面から突出させる方向
    に付勢する付勢手段と、トレーをハウジング内に納めた
    状態でロックする係止手段とを備え、前記ハウジングを
    傾斜させて車両に固定された車両用小物入れにおいて、 上記トレーは、底板、左右の側壁、後壁、及び前壁を備
    えるとともに、前記後壁の上端から前壁に向かって途中
    まで延びた所要幅の天井部を有し、この天井部の前端か
    ら前壁の上端までの間に開口部分を形成したことを特徴
    とする車載用小物入れ。
  2. 【請求項2】 トレーの底板の前端の位置にヒンジ部を
    形成して前壁を開閉できるようにしたことを特徴とする
    請求項1記載の車載用小物入れ。
  3. 【請求項3】 トレーは、その天井部の前端の位置に形
    成されたヒンジ部を介して開閉可能に支持されることに
    より、トレーの開口部分を開閉する蓋体を備えたことを
    特徴とする請求項1記載の車載用小物入れ。
  4. 【請求項4】 蓋体がトレーの前壁と一体的に、天井部
    の前端の位置に形成されたヒンジ部を介して開閉できる
    ようにしたことを特徴とする請求項3記載の車載用小物
    入れ。
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JP2001211947A (ja) * 2000-01-14 2001-08-07 Julius Blum Gmbh 引き出し案内装置ユニット

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