JPH0671156U - 潜像眩惑型コピー偽造防止用紙 - Google Patents
潜像眩惑型コピー偽造防止用紙Info
- Publication number
- JPH0671156U JPH0671156U JP2010993U JP2010993U JPH0671156U JP H0671156 U JPH0671156 U JP H0671156U JP 2010993 U JP2010993 U JP 2010993U JP 2010993 U JP2010993 U JP 2010993U JP H0671156 U JPH0671156 U JP H0671156U
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- Japan
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 大小の網点からなる複数個の潜像と背景で構
成した用紙の表面が特別な模様等を施さなくても一様平
面に観察されるため肉眼で潜像が識別されず良好な外観
を呈し、コピー後には潜像と背景の濃淡が明瞭に現われ
る。 【構成】 基紙1の表面複数個所に施した潜像のうち1
50線10%程度の網点で形成した第一潜像部2が周囲
に60線10%程度の網点で形成した第一背景部3を有
し、第一潜像部に隣接する60線10%程度の網点で形
成した第二潜像部4が周囲に150線10%程度の網点
で形成した第二背景部5を有する。
成した用紙の表面が特別な模様等を施さなくても一様平
面に観察されるため肉眼で潜像が識別されず良好な外観
を呈し、コピー後には潜像と背景の濃淡が明瞭に現われ
る。 【構成】 基紙1の表面複数個所に施した潜像のうち1
50線10%程度の網点で形成した第一潜像部2が周囲
に60線10%程度の網点で形成した第一背景部3を有
し、第一潜像部に隣接する60線10%程度の網点で形
成した第二潜像部4が周囲に150線10%程度の網点
で形成した第二背景部5を有する。
Description
【0001】
本考案は、複写機で再現される大きな網点と、再現されない小さな網点で潜像 と背景を構成したコピー偽造防止用紙において、用紙表面に施されてある複数個 の潜像が肉眼では周囲の背景と識別されず一様平面に視認されるべくした潜像眩 惑型コピー偽造防止用紙に関する。
【0002】
機密書類や有価証券・公文書等の重要書類が複写機で変造・偽造されるのを防 止するために、大きな網点は複写機で再現されるが小さな網点は再現されないと いう原理を利用して、用紙表面に微細な網点で「ニセモノ」「VOID」等の文 字潜像を印刷し、文字潜像以外の背景部を前記網点とは異なる大きさの網点で印 刷した技術がある(例えば特公昭55−45400号公報、特公昭58−477 08号公報参照)。
【0003】
このうち前者の技術は、大小の網点以外には何らの模様を施していないため、 複写機にかけると網点の現われ方が自然で濃淡が判然として認められ、潜像と背 景のコントラストが顕著となって潜像が明瞭に認められる利点を有するが、潜像 と背景を構成する大小の網点が注意深く観察するとコピー前において識別でき、 このため潜像があらかじめ視認されるという不体裁不都合があった。
【0004】 これに対し後者の技術では、カムフラージパターンが潜像と背景を細かく断ち 切るかたちとなるのでコピー前において潜像が識別されないという利点を有する が、コピーをするとカムフラージパターンの出方が頗る顕著で大きい網点でも再 現性が弱くなり、潜像と背景のコントラストが顕著とならず、潜像が明瞭に認め られないという問題点があった。
【0005】 本考案は上記のような従来技術に鑑みなされたもので、その目的とするところ は、コピー前においては用紙表面が一様に見えるため潜像が識別されず、複写機 にかけると大小の網点は濃淡が顕著となるので潜像が一目瞭然に認められるコピ ー偽造防止用紙を提供しようとするものである。
【0006】 上記目的を達成するために本考案においては以下のような技術手段を講ずるも のであって、すなわち潜像と背景を面積比率の異なる網点で形成したコピー偽造 防止用紙において、基紙の表面複数個所に施した潜像のうち150線10%程度 の網点で形成した第一潜像部が周囲に60線10%程度の網点で形成した第一背 景部を有するとともに、第一潜像部に隣接する60線10%程度の網点で形成し た第二潜像部が周囲に150線10%程度の網点で形成した第二背景部を有する ことを特徴とするものである。
【0007】
潜像は基紙表面に複数個所存在し、隣接する第一潜像部と第二潜像部を構成す る網点には大小差があるものの、潜像周囲の第一背景部と第二背景部は隣接する 潜像の網点と大きさが等しくなるので表面上は大小の網点が混在した観を呈し、 肉眼が眩惑されて潜像が個別に識別されることはない。 複写機にかけると150線10%の小さい網点は再現されないので第一潜像部 と第二背景部は白抜き状に淡く認められるが、60線10%の大きい網点は再現 されるので第一背景部と第二潜像部は濃色に現出し、したがって第一潜像部と第 一背景部、第二潜像部と第二背景部には夫々濃淡の差が出て潜像が背景と区別し て視認される。
【0008】
図1及び図2において、基紙1の表面には複数個所に文字潜像を施してあり、 このうち「ニセモノ」「COPY」と表示したものは150線10%の小さな網 点で形成した第一潜像部2であり、これらの周囲には上記網点よりも大きな60 線10%の網点で形成した第一背景部3が存在する。 そして「VOID」と表示したものは60線10%の網点で形成した第二潜像 部4であり周囲には150線10%の網点で形成した第二背景部5が存在する。
【0009】 つまり「ニセモノ」と表示した第一潜像部2の縦方向に隣接して「VOID」 の第二潜像部4を配置し、この第二潜像部4の縦方向に隣接して「COPY」の 第一潜像部2を配したもので、第一潜像部2と第二潜像部4は縦方向に交互に配 置されている。 同様に「ニセモノ」「COPY」周囲の第一背景部3に隣接して「VOID」 周囲の第二背景部5が存在するので、第一背景部3の小網点に隣接して第二背景 部5の大網点が連なるかたちとなる。
【0010】 なお第一潜像部2と第二潜像部4は縦方向のみでなく横方向に隣接するように しても或いは縦横の両方向に碁盤目状に交互に配置してもよく、また文字潜像の 態様も逆向きにしたり縦向きと横向きを組み合わせるようにすることは肉眼を眩 惑する上でむしろ好ましいといえる。
【0011】 図3は図1の用紙をコピーした状態を示したもので、150線10%の網点は 再現されないためコピー用紙11には第一潜像部12と第二背景部15が白抜き 状に淡く認められるのに対し、60線10%の網点は再現されるので第一背景部 13と第二潜像部14が濃色に現出する。すなわち「ニセモノ」は淡く、「VO ID」は濃く、「COPY」は淡く現出し、潜像部12・14は明瞭に認められ るので用紙がコピーされたものであることが一目瞭然となる。
【0012】 図4は基紙1の表面全体に干渉パターン6を一層一色刷りに組み込んだ本考案 の他の実施例であり、第一・第二潜像部2・4と、第一・第二背景部3・5に干 渉パターンが白抜き状となって形成される。 干渉パターン6は、従来のカムフラージパターンのように潜像と背景を寸断す る程のものである必要はなく、潜像と背景に少しく干渉する程度の微細模様状の ものでよい。したがってコピーをしたときに大きい網点は確実に再現され、潜像 は明瞭に識別される。
【0013】
以上のような本考案は以下のような効果を奏する。 (1)隣接する第一潜像部と第二潜像部を構成する網点の大きさが異なるととも に夫々の背景部も交互に網点の大きさが異なるので肉眼が眩惑され、用紙表面は 一様平面を呈するために潜像の存在があらかじめ識別されず体裁がよい。 (2)コピーをすると150線10%程度の網点は再現されないが60線10% 程度の網点はそのまま再現され、大小の網点差は顕著に現われるので潜像は背景 と明瞭に区別でき、用紙がコピーされたものであることは判然するので偽造によ る不正使用を未然に防止する。 (3)実施例のように干渉パターンを施すと、いかに注意深く観察しても潜像の 存在は外見されず、しかもコピー後の潜像は確実に視認される。 (4)第一潜像部と第二潜像部の向きをかえたり、潜像個数をふやすことにより 一層肉眼は眩惑されるので潜像の存在が知得されることはなく、用紙表面は平滑 状態となって見栄えがよい。
【図1】本用紙の概略平面図である。
【図2】図1の一部拡大図である。
【図3】図1の用紙をコピーした平面図である。
【図4】干渉パターンを施した本用紙の一部拡大図であ
る。
る。
1 基紙 2 第一潜像部 3 第一背景部 4 第二潜像部 5 第二背景部
Claims (1)
- 【請求項1】 潜像と背景を面積比率の異なる網点で形
成したコピー偽造防止用紙において、基紙の表面複数個
所に施した潜像のうち150線10%程度の網点で形成
した第一潜像部が周囲に60線10%程度の網点で形成
した第一背景部を有するとともに、第一潜像部に隣接す
る60線10%程度の網点で形成した第二潜像部が周囲
に150線10%程度の網点で形成した第二背景部を有
することを特徴とする潜像眩惑型コピー偽造防止用紙。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010993U JPH0671156U (ja) | 1993-03-26 | 1993-03-26 | 潜像眩惑型コピー偽造防止用紙 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010993U JPH0671156U (ja) | 1993-03-26 | 1993-03-26 | 潜像眩惑型コピー偽造防止用紙 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0671156U true JPH0671156U (ja) | 1994-10-04 |
Family
ID=12017956
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010993U Pending JPH0671156U (ja) | 1993-03-26 | 1993-03-26 | 潜像眩惑型コピー偽造防止用紙 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0671156U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7697170B2 (en) | 2005-12-14 | 2010-04-13 | Canon Kabushiki Kaisha | Image processing apparatus and image processing method |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5545400A (en) * | 1978-09-25 | 1980-03-31 | Baylor College Medicine | Staining composition and method of bacteria |
JPS6321970B2 (ja) * | 1981-02-27 | 1988-05-10 | Victor Company Of Japan |
-
1993
- 1993-03-26 JP JP2010993U patent/JPH0671156U/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5545400A (en) * | 1978-09-25 | 1980-03-31 | Baylor College Medicine | Staining composition and method of bacteria |
JPS6321970B2 (ja) * | 1981-02-27 | 1988-05-10 | Victor Company Of Japan |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7697170B2 (en) | 2005-12-14 | 2010-04-13 | Canon Kabushiki Kaisha | Image processing apparatus and image processing method |
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