JP3001261U - 濃淡コピーに対応する偽造防止用紙 - Google Patents

濃淡コピーに対応する偽造防止用紙

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JP3001261U
JP3001261U JP1994002272U JP227294U JP3001261U JP 3001261 U JP3001261 U JP 3001261U JP 1994002272 U JP1994002272 U JP 1994002272U JP 227294 U JP227294 U JP 227294U JP 3001261 U JP3001261 U JP 3001261U
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JP1994002272U
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Inventor
正平 土屋
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株式会社細川活版所
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 グラデーション印刷層を設けないでも、複写
機の濃淡に関わらずコピー紙のどこかの個所に必ず潜像
が現出し、しかも印刷が楽に行えて通常は潜像が識別さ
れにくい偽造防止用紙を提供する。 【構成】 背景2と潜像3の一方を150線30%程度
の網点で、他方を50線30%の万線又は網点で構成
し、これらを複写機で再現されるインキを用いて薄色部
A、中間色部B、濃色部Cに区分して印刷する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、複写機の濃度を調節しても潜像文字が用紙のいずれかの個所に現出 する、濃淡コピーに対応する偽造防止用紙に関する。
【0002】
【従来の技術】
印刷物の表面に「無効」「コピー」等の警告文字からなる潜像を周囲の背景と は肉眼で識別できない程度に施しておき、コピーをしたときに潜像が背景と区別 できるようにして、用紙が複写物であることを知らしめることとした偽造防止用 紙は公知である。 そして更に進んで複写機の濃度を濃淡いずれに調節しても潜像を用紙の一部に 現出させることのできる技術も種々開発されている(例えば実公平3−1533 7号公報及び実公平4−45903号公報参照)。
【0003】 上記のうち前者の技術は、微細子で構成した背景と潜像からなる潜像印刷層に 紙の反射率を部分的におさえるためのグラデーション印刷層を重ね刷りするもの であり、後者の技術は背景と潜像からなる濃淡印刷層に前者と同じにグラデーシ ョン印刷層を重ね刷りするものである。
【0004】 上に示した従来技術は、潜像印刷層又は濃淡印刷層に重ね刷りしたグラデーシ ョン印刷の濃淡が用紙表面に鮮明な状態で認められるため印刷物によっては実施 に向かないといった問題と、背景と潜像の微細子が150線又は50線10%程 度であるため複写機の低濃度設定での再現度が弱く複写機によっては潜像の出方 が悪くなり、しかも微細子が極小のため印刷がしづらいといった問題点を有して いた。
【0005】 本考案はこのような従来技術に着目してなされたもので、用紙表面の濃淡差が少 なく広範な書類に実施できるとともに、しかもコピー後の潜像の出方が鮮明で所 期する効果が発揮でき、印刷も確実に行うことのできる偽造防止用紙を提供しよ うとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記趣旨に鑑みて本考案は以下のような技術手段を講ずるものであり、すなわ ち基紙表面に施した背景と潜像の一方を150線30%程度の網点で構成し且つ 他方を50線30%程度の万線又は網点で構成した偽造防止用紙であって、上記 背景と潜像の全体が複写機で再現されるインキで薄色、中間色、濃色部に区分し て印刷され、複写機濃度に関わらずコピー後に少なくとも一個所の潜像が視認さ れるべくしたものである。
【0007】
【作用】
用紙を複写機にかけ通常の濃度でコピーをすると、濃色及び中間色で印刷した 個所に潜像が現出し、コピー濃度を薄く設定した場合は薄色と中間色部分から潜 像が消去されるものの濃色部分の潜像は現出する。逆にコピー濃度を濃くすると 濃色の印刷部は黒っぽくなって潜像と背景の区別がつきにくくなるが、薄色と中 間色の部分に潜像が現われる
【0008】
【実施例】
図1及び図3に示すように、基紙1の表面には、背景2とともに「コピー」と 表示した複数列の潜像3が施され、背景2は網点で、潜像3は万線で構成されて いる。背景2の網点は150線30%であり、潜像3の万線は50線30%であ る。この潜像3は万線のほか同じ50線30%の網点であってもよい。
【0009】 上記の背景2と潜像3は複写機での再現が可能な同色のインキで印刷するが、 インキ濃度は同一ではなく、全体を薄色、中間色、濃色に区分して印刷する。 いま表面のほゞ三分の一を占める上部の背景2と潜像3は、マンセルシステム 7.5YR8/2の茶色濃度を有するインキで印刷した薄色部Aであり、三分の 一を占める中程部は、7.5YR6/2としたやゝ濃い茶色濃度を有するインキ で印刷した中間色部Bであり、更に三分の一を占める下部は、7.5YR4/2 である濃い茶色濃度を有するインキで印刷した濃色部Cであり、これら全体が図 2のように一層一色刷り方式となる。
【0010】 図4〜図6は上記用紙をリコピーFT2720でコピーした状態であり、この うち図4は複写機を通常濃度(自動濃度)でコピーした場合を示している。この 通常濃度によるとコピー用紙1aの上部は画像が不鮮明で判読は困難であるが、 中程部には前記中間色部Bの潜像3が再現され、また下部には濃色部Cの潜像3 が中間色部Bよりも濃色に再現されて明瞭に判読できる。
【0011】 実験の結果、マンセル濃度7.5YR8/2の茶色濃度で印刷した前記薄色部 Aにあっては150線30%の網点も50線30%の万線も通常濃度での再現性 が弱いためコピー用紙1aの当該部分は白っぽくなることが確認されたが、中間 色部Bになると150線30%の網点は未だ再現されないが50線30%の万線 は再現されることが確認できた。そして7.5YR4/2の濃度で印刷した濃色 部Cになると150線30%の網点はかすかに再現される程度であるが50線3 0%の万線は濃色に再現されるので両者のコントラストにより潜像3を視認する ことができた。
【0012】 図5は複写機を高濃度に設定してコピーした状態を示し、コピー用紙1aの上 部と中程部に潜像3が認められる。高濃度でコピーをすると前記薄色部Aにおけ る50線30%の万線は再現されるのに対し150線30%の網点は殆ど再現さ れないので両者のコントラストが顕著となって潜像3が背景2と区別されるから である。また中間色部Bにおける150線30%の網点はかすかに再現される程 度であるが50線30%の万線は薄色部Aの万線よりも濃色に再現されるので両 者のコントラストによって潜像3の存在が認められる。そして濃色部Cでは15 0線30%の網点も50線30%の万線も再現されて黒っぽくなり、背景と潜像 の区別がつかなくなって潜像は視認できない。
【0013】 図6は複写機を低濃度に設定してコピーした状態を示すもので、この場合は薄 色部Aと中間色部Bにおける150線30%の網点と50線30%の万線はいず れも再現されず全体が白っぽくなって潜像は視認できない。これに対し濃色部C における150線30%の網点は再現されないが50線30%の万線は再現され るので両者のコントラストによって潜像3は背景2と明瞭に区別できる結果、潜 像3は視認できる。 以上のように、複写機濃度を濃淡いずれの調節範囲に設定しても、薄色部A、 中間色部B、濃色部C内にある潜像3のいずれかが現出してコピー物であること を知らしめる。
【0014】 しかして複写機は機種によって濃淡の調節範囲が異なるので上述実施例と同一 に潜像が現われるとは限らないが、薄色、中間色、濃色の部分のいずれかの個所 に潜像が現出することに変りはない。
【0015】 なお実施例においてはインキが茶色である場合につき述べたが、複写機で再現 される色調であれば色合いに拘束されるものではなく、またインキは必ずしも同 系色でなくてもよく、例えば複数色を虹色のように組み合わせることも可能であ り、しかして実施例とは逆に潜像を150線30%の網点で構成し、背景を50 線30%の万線又は網点で構成しても同様の作用効果が得られるものであり、更 に一部の潜像を150線30%の網点で、他の潜像を50線30%の万線又は網 点というように交互に施すようにしてもよい。
【0016】 更にまた従来同様背景と潜像にカムフラージパターンを組み込んで肉眼を一層 眩惑させたり、各種模様を重ね刷りして装飾効果を発揮させるようにすることも 本考案の趣旨を逸脱するものではない。
【0017】 以上のような本考案は以下のような特有の効果を奏する。 (1)グラデーション印刷のように紙の反射率をおさえるのではなく、インキ濃 度によって全体に濃淡を自然なかたちでつけたものであり、極端な色合いが用紙 表面に現われないので見栄えがよく、したがって従来技術よりも広範な印刷物に 利用できる。 (2)背景及び潜像とも、構成子である網点・万線が150線30%と50線3 0%という面積率のため従来よりも画像が形成しやすく印刷を楽に行うことがで きる。 (3)網点と万線、又は網点と網点のパーセント数値が同一であるため表面に背 景と潜像の差が顕著に現われないで一様平面に見えるため、肉眼で潜像を容易に は識別できず体裁もよい。 (4)異色のインキを用いると表面が色彩豊かになるため装飾を必要とする書類 に好適する。 (5)複写機の濃淡の調節に対応してコピー後の潜像がいずれかの個所に確実に 視認され、複写されたものであることが一目瞭然となるので偽造を防止する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本案用紙の概略平面図である。
【図2】図1のイ−イ線断面図である。
【図3】図1の部分拡大図である。
【図4】本案用紙を通常濃度でコピーした状態の平面図
である。
【図5】高濃度でコピーした平面図である。
【図6】低濃度でコピーした平面図である。
【符号の説明】
1 基紙 2 背景 3 潜像 A 薄色部 B 中間色部 C 濃色部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基紙表面に施した背景と潜像の一方を1
    50線30%程度の網点で構成し且つ他方を50線30
    %程度の万線又は網点で構成した偽造防止用紙であっ
    て、上記背景と潜像の全体が複写機で再現されるインキ
    で薄色、中間色、濃色部に区分して印刷され、複写機濃
    度に関わらずコピー後に少なくとも一個所の潜像が視認
    されるべくした濃淡コピーに対応する偽造防止用紙。
JP1994002272U 1994-02-21 1994-02-21 濃淡コピーに対応する偽造防止用紙 Expired - Lifetime JP3001261U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015084464A (ja) * 2013-10-25 2015-04-30 大日本印刷株式会社 印刷物

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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