JP2583870Y2 - 潜像顕現式コピー偽造防止用紙 - Google Patents

潜像顕現式コピー偽造防止用紙

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JP2583870Y2 JP1992086909U JP8690992U JP2583870Y2 JP 2583870 Y2 JP2583870 Y2 JP 2583870Y2 JP 1992086909 U JP1992086909 U JP 1992086909U JP 8690992 U JP8690992 U JP 8690992U JP 2583870 Y2 JP2583870 Y2 JP 2583870Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業状の利用分野】本考案は、原稿をコピーするとそ
れまでは視認されなかった原稿上の警告文字潜像が明瞭
に現われて用紙がコピーされたものであることが認めら
れることにより偽造変造を未然に防止するところの潜像
顕現式コピー偽造防止用紙に関する。
【0002】
【従来の技術】コピーによる変造や偽造を防止するため
に、あらかじめ用紙の表面に肉眼では視認できない「無
効」「VOID」「コピー」等と表示した警告文字潜像
を印刷しておき、コピーをしたときにこの潜像が現出す
るようにした技術が種々提案されている(例えば特公昭
58−47708号公報、特公昭58−187971号
公報参照)。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】このうち前者の技術
は、潜像を大きい網点で構成し、それ以外の背景を小さ
な網点で構成し、複写機にかけると大きい網点である潜
像は再生されるが小さな網点である背景は再生されない
ので両者に濃淡の差が生じ、したがって潜像の存在が視
認できるために書類がコピーされたものであることが判
然とする、というものである。
【0004】この技術は、肉眼で潜像が識別できないよ
うにするために、潜像と背景を印刷する際にカムフラー
ジパターンを組み込んで、潜像と背景に分断模様を形成
することを特徴としている。つまり、網点という同形の
円では、大小差を極端にしないとコピーをしたときに濃
淡の差が出にくくなるが、反面この差が大きいほど肉眼
でも潜像が視認されてしまうという矛盾があり、そこで
カムフラージパターンを組み込むという手法が取られる
わけである。しかしながらカムフラージパターンを組み
込むと潜像も背景も寸断されてしまう結果コピーをした
ときに潜像と背景の濃淡の差が顕著とならず潜像の出方
が弱いという欠点があり、特に複写機の発達によってコ
ピー濃度の調節範囲が広くなってくると潜像の存在を視
野から消去してしまうことが可能で、それゆえ網点の大
小による技術は実用性に乏しくなっているのが現状であ
る。
【0005】これに対し後者の技術は、潜像と背景のい
ずれかをコピーで再生されない網点で構成し、他方をコ
ピーで再生される万線で構成するとともに潜像の上面に
コピーで再生されない薄色の透明性インキで装飾模様を
重ね刷りするというものである。網点と万線の組み合わ
せであるこの技術は、網点同士の技術と異なって万線の
再生度が強いので潜像がコピーしたときに明瞭に認めら
れるが、この技術にあっても万線を極端に太くするとコ
ピー前に模様を透して万線が肉眼で認められるので、万
線の数値は50線10%程度であることが条件となる。
したがって複写機による万線の再生度もおのずから限定
されるとともに、装飾模様を設ける必要のない印刷物に
は不適であるという問題点があった。
【0006】本考案は上述した従来技術に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは肉眼で潜像が容易に
は識別できないがコピーをすると頗る明瞭に認められ、
模様不要の印刷物にも、模様を要する印刷物にも広く用
いることのできる潜像顕現式コピー偽造防止用紙を提供
するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本考案においては、基紙の表面に印刷した潜像と背
景が異形状の微細子で構成され、肉眼では判別しにくい
がコピーをするといずれか一方が濃色に他方が淡色に現
出して潜像が背景と識別できる用紙において、背景と潜
像の一方が150線10%の網点で他方が一定の幅間隔
をおいて連なる50線30%〜50%の点線状ブロック
であり、該点線状ブロックは、パーセント数値が上がる
毎に幅間隔も大となって面積比率が一定であることを特
徴とするものである。
【0008】
【作用】一定の幅間隔によって点線状ブロックはいわば
寸断された体裁となるので肉眼が眩惑され、潜像を視認
することが困難となる。ところがコピーをすると50線
30%〜50%の太さを持つ点線状ブロックは複写機を
いかに調節しても現出し、これに対し150線10%の
網点は再生されないので両者のコントラストにより潜像
が確実に認められる。
【0009】
【実施例】図1は基紙1の表面に点線状ブロックからな
る「VOID」と表示した潜像2と、潜像以外の箇所に
網点からなる背景3を印刷した本考案の概略を示したも
ので、潜像2と背景3は無数の微細な点線状ブロックと
網点で構成されているため肉眼では両者が区別できず基
紙表面は一様平面として視認される。
【0010】図2は図1の一部拡大図であり、潜像2を
構成する点線状ブロックは50線30%〜50%の密度
であるのに対し、背景3を構成する網点は150線10
%の密度である。そして点線状ブロックは一定の幅間隔
4をおいて連なるものでありこの幅間隔4はパーセント
数値が上がる毎に大となる。例えば50線40%の密度
であると50線30%密度のものよりも幅間隔4は大と
なる。したがって線密度の占める割合が大きくなるにつ
れて幅間隔も大となるので、点線状ブロックは細めの状
態から太めの状態へと変形することになるが、同じ面積
内に占める点線状ブロックの比率には変わりがない。し
かして点線状ブロックが一定面積内に占める度合いは、
従来技術における万線の密度である50線10%が占め
る面積比率と同程度とすることが最適であることを実験
結果で見出した。
【0011】図3は図2の用紙をコピーした状態を示す
もので150線10%の網点は複写機で殆ど再生されな
いためコピー用紙1aには背景3aが淡色に認められる
にすぎないが、50線30%〜50%とした点線状ブロ
ックは頗る濃色に発現するので潜像2aは背景3aとの
コントラスト顕著となって明瞭に認められる。複写機濃
度を淡色にセットしても点線状ブロックからなる潜像は
消えることがないが、網点は容易に飛んでしまうので背
景は用紙の地色と等しくなるゆえ潜像2aの存在が浮き
上がって見える。なおこのとき点線状ブロックの幅間隔
4a及び隣接する点線状ブロックの間は本来白地状であ
るが、点線状ブロック相互の干渉を受けてこれらの部分
もある程度の色合となり、潜像全体がその分濃色とな
る。
【0012】しかして複写機には光りの走査方向がある
ため方向に合致した場合は濃色に発現するが、合致しな
い場合はややコピー効果が劣るものの、点線状ブロック
は万線に比較して太く且つ短いのでそれほどの影響はな
く、したがって潜像が一か所の場合で点線状ブロックが
光りの方向と合致しなくても、コピー後の潜像は明瞭に
認められる。
【0013】なお上述実施例では潜像2を点線状ブロッ
クで、背景3を網点で構成した場合につき述べたが、こ
の逆に潜像を網点で、背景を点線状ブロックで構成して
もよく、また実施例等で網点及び点線状ブロックにつき
特定の数値を示したが、本考案の目的・効果を奏する範
囲において前記数値前後の値をも包含する。
【0014】
【考案の効果】以上のような本考案は以下のような特有
の効果を奏する。 (1)点線状ブロックで構成された潜像又は背景はコピ
ー後に濃色に発現するので、網点で構成された背景又は
潜像とは頗る顕著な濃淡の差を生じ、したがって複写機
の調節範囲を操作しても潜像は確実に認められ、変造偽
造の防止効果は遺憾なく発揮される。 (2)点線状ブロックには相互に幅間隔が存在するので
肉眼が眩惑され、このため点線状ブロックと網点との境
界が不分明となり、コピー前において潜像の存在が識別
されることがなく体裁がよい。 (3)点線状ブロックに薄色の装飾模様を重ね刷りして
もコピー後に潜像は明瞭に現出し、模様を必要とする印
刷物にも妥当する。 (4)複写機の走査方向に拘らず点線状ブロックは濃色
に発現し、複写機の種別を問うことなく潜像は識別され
るので、新機種にも十分対応できる。
【図面の簡単な説明】
図1 本案用紙の概略平面図である。 図2 図1の一部拡大図である。 図3 図2の用紙をコピーした平面図である
【符合の説明】
1 基紙 2 潜像 3 背景 4 幅間隔
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41M 3/14 B42D 15/00 301 B42D 15/10 531 G03G 21/00

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基紙の表面に印刷した潜像と背景が異形
    状の微細子で構成され肉眼では判別しにくいがコピーを
    するといずれか一方が濃色に他方が淡色に現出して潜像
    が背景と識別できる用紙において、背景と潜像の一方が
    150線10%の網点で他方が一定の幅間隔をおいて連
    なる50線30%〜50%の点線状ブロックであり、該
    点線状ブロックは、パーセント数値が上がる毎に幅間隔
    も大となって面積比率が一定であることを特徴とする潜
    像顕現式コピー偽造防止用紙。
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