JPH0670902U - 線材成形ロール - Google Patents

線材成形ロール

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JPH0670902U
JPH0670902U JP1982493U JP1982493U JPH0670902U JP H0670902 U JPH0670902 U JP H0670902U JP 1982493 U JP1982493 U JP 1982493U JP 1982493 U JP1982493 U JP 1982493U JP H0670902 U JPH0670902 U JP H0670902U
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roll body
arbor
roll
shape
wire rod
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Inventor
茂樹 宮地
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株式会社大同機械製作所
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  • Reduction Rolling/Reduction Stand/Operation Of Reduction Machine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】成形熱によって線材成形ロールを構成している
ロール体が膨張しても、アーバーに対してロール体が回
転しないようにすると共に、線材成形ロールの回転バラ
ンスを良好にして、成形精度の低下を防止することであ
る。 【構成】アーバー10におけるロール体20が嵌め込ま
れるロール体嵌込み部11の断面形状を、基礎円A1
外周における円周方向に沿って3等分された位置に同一
形状の膨出部11aを設けた非円形に形成、ロール体2
0の穴部21の形状を、前記ロール体嵌込み部11の断
面形状に対応させて形成して、アーバー10のロール体
嵌込み部11にロール体20を焼ばめする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、アーバーにロール体が一体に嵌め込まれた線材成形ロールに関する ものである。
【0002】
【従来の技術】
この線材成形ロールR’は、図6に示されるように、アーバー41にロール体 42が一体に嵌め込まれたもので、この成形ロールR’を一対一組として相対向 させて配置して、これらを互いに逆回転させることにより、各ロール体42の外 周に設けられた環状の各成形溝43の間に線材Lを通してその成形を行う構成で ある。そして、長時間の使用によってロール体42の成形溝43がへたって、そ の形状が崩れるために、所定時間使用した後には、このロール体42を取り替え て使用している。
【0003】 ロール体42は、その作用からして高硬度を求められるために、超硬合金、或 いは工具鋼を使用して製作されている。このため、アーバー41にロール体42 を嵌め込んで回転不能に固定する手段として、キーを使用すると、キー溝の部分 に応力集中が生じて、割れを生じてしまう。従って、アーバー41にロール体4 2を嵌め込んで一体にする手段としては、焼ばめが使用されている。しかし、成 形時においては、ロール体42が成形熱によって加熱されて膨張するために、ア ーバー41に対するロール体42の焼ばめが緩んで、このロール体42がアーバ ー41に対して回転してしまうことがある。このようになると、線材Lの成形を 行えない。そこで、アーバー41のロール体嵌込み部、及びロール体42の穴の 形状を楕円形にすると、ロール体42が熱膨張しても、アーバー41に対してロ ール体42が回転してしまうことは、防止できる。しかし、このようにすると、 ロール体の半回転毎に僅かな脈動を生じて、成形ロールとしての回転バランスが 悪くなり、成形精度に悪影響を及ぼす。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、成形熱によってロール体が膨張しても、アーバーに対してロール体 が回転しないようにすると共に、ロール体の回転バランスを良好にして、成形精 度の低下を防止することを課題としてなされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、アーバーにロール体が一体に嵌め込まれたものを一対一組として相 対向させて配置して、これらを互いに逆回転させることにより、各ロール体の外 周面に設けられた環状の各成形溝の間に線材を通してその成形を行う構成の線材 成形ロールであって、前記アーバーにおける前記ロール体が嵌め込まれる部分の 断面形状を、基礎円の外周における円周方向に沿って3等分された位置に同一形 状の膨出部を設けた非円形に形成すると共に、前記ロール体の穴部の形状を、前 記アーバーのロール体嵌込み部の前記非円形形状に対応させて形成して、アーバ ーのロール体嵌込み部にロール体を焼ばめして固定することを特徴としている。
【0006】
【考案の作用】
アーバーにおけるロール体嵌込み部に、当該部分の断面形状に対応した穴形状 を有するロール体を焼ばめにより嵌め込んで一体にして、このロール体を回転さ せて線材の成形を行うと、アーバーのロール体嵌込み部の断面形状が、基礎円の 外周における円周方向に沿って3等分された位置に同一形状の膨出部を設けた非 円形となっているために、アーバーのロール体嵌込み部の断面形状が円形、又は これに近い場合とほぼ同様な状態で滑らかに回転して、線材の成形を精度よく行 えると共に、ロール体が成形熱により膨張しても、アーバーに対してロール体が 回転することはない。また、アーバーに対するロール体の焼ばめは、熱膨張によ りロール体がその軸方向に移動しない程度に行えばよいので、アーバーからのロ ール体の取り外しが簡単となる。
【0007】
【実施例】
以下、実施例を挙げて、本考案を更に詳細に説明する。図1は、本考案に係る 線材成形ロールRの正面図であり、図2は、アーバー10にロール体20を嵌め 込む前の状態の正面図であり、図3は、図1のX−X線拡大断面図であり、図4 は、図2のY−Y線拡大断面図である。アーバー10は、ロール体20が嵌め込 まれるロール体嵌込み部11のみの断面形状が非円形となっていて、他の部分の 断面形状は円形である。図2において(L)は、アーバー10におけるロール体 嵌込み部11の長さを示し、その一方の端部には、鍔部12が設けられている。 アーバー10のロール体嵌込み部11の断面形状は、図4に示されているように 、基礎円A1 の外周における円周方向に沿って3等分された位置に同一形状の膨 出部11aが設けられた非円形となっている。即ち、3つの膨出部11aの外接 円A2 は、前記基礎円A1 と同心円となっている。なお、図4においてC0 は、 基礎円A1 の中心を示す。
【0008】 ロール体20は、円筒状をしていて、その穴部21の断面形状は、前記アーバ ー10のロール体嵌込み部11の断面形状に対応していて、その外周面には、断 面半楕円状の3本の環状の成形溝22が形成されている。
【0009】 アーバー10は、削り出しにより加工していて、材料の歩留りをよくするため に、前記鍔部12には、リング体31が焼ばめされて、所定の外径が確保されて いる。そして、アーバー10のロール体嵌込み部11にロール体20を嵌め込ん で一体にするには、このロール体20を所定温度まで加熱した状態で前記ロール 体嵌込み部11に嵌め込んで冷却させる焼ばめにより行う。ロール体20の焼ば め温度は、成形熱による膨張によって該ロール体20がアーバー10の軸方向に 移動しない程度であればよいので、一般に行われている断面円形の部材の焼ばめ に比較すれば、その温度は低くてよい。このようにして、アーバー10にロール 体20を焼ばめした後に、アーバー10のロール体嵌込み部11に接続した部分 に、ロール体20が軸方向に移動するのを阻止するためのリング体32を焼ばめ する。
【0010】 そして、図5に示されるように、上記した構造の一対の線材成形ロールRを相 対向させて配置して、これらを互いに逆回転させて、各ロール体20の成形溝2 2の間に線材Lを通して、その成形を行う。ここで、アーバー10における線材 ロール体嵌込み部11の断面形状が上記したような非円形になっていて、3つの 膨出部11aの円周方向に沿った位相は120°ずつずれているために、線材成 形ロールRの回転軸心〔前記基礎円A1 の中心(C0)と同じ〕に対して対称な位 置に該膨出部11aは位置していない。この結果、線材成形ロールRの回転バラ ンスが良好となって、アーバー10のロール体嵌込み部11の断面形状が円形、 又はこれに近い場合とほぼ同様な状態で滑らかに回転するため、線材の成形精度 が低下することはない。この点が、アーバー10のロール体嵌込み部11の断面 形状が楕円である場合には、上記実施例の膨出部に相当する2つの部分が、線材 成形ロールの回転軸心に対して対称に位置しているために、線材成形ロールが1 80°回転する毎に小さな脈動を生じるのと異なる。
【0011】 また、長時間の使用によってロール体20の成形溝22の形状が崩れた場合に は、アーバー10からロール体20を取り外すのであるが、上記した理由によっ てロール体20の焼ばめ温度は低くなっていて、発生する焼ばめ応力も小さくな っているために、アーバー10からのロール体20の取り外しは、比較的簡単に 行える。
【0012】
【考案の効果】
本考案に係る線材成形ロールは、アーバーにおけるロール体が嵌め込まれる部 分の断面形状を、基礎円の外周における円周方向に沿って3等分された位置に同 一形状の膨出部を設けた非円形に形成すると共に、前記ロール体の穴部の形状を 、前記アーバーのロール体嵌込み部の前記非円形形状に対応させて形成して、ア ーバーのロール体嵌込み部にロール体を焼ばめして固定してあるので、成形熱に よってロール体が膨張しても、アーバーに対してロール体が回転しない構造にな ると同時に、線材成形ロールの回転バランスが良好となって、成形精度の低下を 防止できる。また、アーバーに対するロール体の焼ばめ温度は、通常の焼ばめ温 度よりも低くて、焼ばめ応力が小さいために、ロール体の取替え時に行う該ロー ル体のアーバーからの取り外しの作業を比較的小さな力で簡単に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る線材成形ロールRの正面図であ
る。
【図2】ロール体20をアーバー10に嵌め込む前の状
態の正面図である。
【図3】図1のX−X線拡大断面図である。
【図4】図2のY−Y線拡大断面図である。
【図5】本考案に係る線材成形ロールRの作用説明図で
ある。
【図6】線材成形ロールの作用説明図である。
【符号の説明】
1 :アーバーのロール体嵌込み部の断面の基礎円 A2 :アーバーのロール体嵌込み部の断面の外接円 R:線材成形ロール 10:アーバー 11:ロール体嵌込み部 11a:ロール体嵌込み部の膨出部 20:ロール体 22:成形溝

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アーバーにロール体が一体に嵌め込まれ
    たものを一対一組として相対向させて配置して、これら
    を互いに逆回転させることにより、各ロール体の外周面
    に設けられた環状の各成形溝の間に線材を通してその成
    形を行う構成の線材成形ロールであって、前記アーバー
    における前記ロール体が嵌め込まれる部分の断面形状
    を、基礎円の外周における円周方向に沿って3等分され
    た位置に同一形状の膨出部を設けた非円形に形成すると
    共に、前記ロール体の穴部の形状を、前記アーバーのロ
    ール体嵌込み部の前記非円形形状に対応させて形成し
    て、アーバーのロール体嵌込み部にロール体を焼ばめし
    て固定することを特徴とする線材成形ロール。
JP1993019824U 1993-03-24 1993-03-24 線材成形ロ―ル Expired - Lifetime JP2503728Y2 (ja)

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JP2503728Y2 JP2503728Y2 (ja) 1996-07-03

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001286965A (ja) * 2000-04-03 2001-10-16 Nakadai Kinzoku:Kk 角型線の製造方法及びその装置
JP2014140886A (ja) * 2013-01-25 2014-08-07 Mitsubishi Materials Corp 圧延ロール
JP2016007764A (ja) * 2014-06-24 2016-01-18 東洋製罐株式会社 回転ロールを備える加工装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0518703U (ja) * 1991-08-27 1993-03-09 日立金属株式会社 H形鋼圧延用複合スリーブロール

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JP2503728Y2 (ja) 1996-07-03

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