JPH0596552U - 止め輪を具えた軸と回転体の締結装置 - Google Patents
止め輪を具えた軸と回転体の締結装置Info
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
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- B60B3/00—Disc wheels, i.e. wheels with load-supporting disc body
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 キーを使用しない楔作用を利用した軸と回転
体の締結装置において、回転体の軸方向移動を阻止する
使い方と回転体の内側に収納させる使い方の変更が容易
にできるようにする。 【構成】 締結装置10は、アウターリング12、イン
ナーリング13、締結用ボルト14及び止め輪15を有
する。アウターリング12は外周側円筒面21と内周側
テーパ面22とを有する。インナーリング13は内周側
円筒面31と外周側テーパ面32とを有する。インナー
リング13、テーパ面32の径大なる側にフランジ部3
3を有する。フランジ部33は外周面に環状溝36を具
えている。止め輪15は環状溝36に嵌め込まれる。回
転体の位置決め用止め輪15はC形状であり、インナー
リング13に対して着脱可能である。
体の締結装置において、回転体の軸方向移動を阻止する
使い方と回転体の内側に収納させる使い方の変更が容易
にできるようにする。 【構成】 締結装置10は、アウターリング12、イン
ナーリング13、締結用ボルト14及び止め輪15を有
する。アウターリング12は外周側円筒面21と内周側
テーパ面22とを有する。インナーリング13は内周側
円筒面31と外周側テーパ面32とを有する。インナー
リング13、テーパ面32の径大なる側にフランジ部3
3を有する。フランジ部33は外周面に環状溝36を具
えている。止め輪15は環状溝36に嵌め込まれる。回
転体の位置決め用止め輪15はC形状であり、インナー
リング13に対して着脱可能である。
Description
【0001】
本考案は、キーを使用しない軸と回転体の締結装置、特に、アウターリングに 形成されたテーパ面とインナーリングに形成されたテーパ面を軸方向に楔係合さ せて、アウターリングを拡開、インナーリングを縮小させ、発生する面圧によっ て軸と回転体を強固に締結するための装置に関する。
【0002】
図8及び図9は従来のこの種の軸と回転体の締結装置60,70を示す。それ ぞれの締結装置60,70は、内周側テーパ面61,71を具えたアウターリン グ62,72と、外周側テーパ面63,73を具えたインナーリング64,74 を有してなる。アウターリング62,72とインナーリング64,74は、ボル ト65,75を締込むことにより軸方向に相対移動する。テーパ面の楔作用によ り、アウターリング62,72は拡開し、インナーリング64,74は縮小する 。その結果、軸Aと回転体Bが面圧により強固に締結される。インナーリング6 4,74は、回転体Bの内径及びアウターリング62,72の外径より径の大き いよりフランジ部66,76を有する。フランジ部66,76は回転体Bに当接 して、締結の際、その軸方向移動を阻止する。
【0003】 回転体Bの側方に突出する部分があることは望ましくないので、締結装置全体 を、回転体B(のボス孔)に完全に収納させてしまう使い方が望ましい場合が多 い。ところが、上記のような締結装置60,70では、フランジ部66,76が 回転体Bの内径より大きいので、回転体Bの内側に締結装置60,70を完全に 収納させる使い方ができない。 そこで、回転体Bの軸方向移動を阻止する使い方ができ、しかも、回転体Bの 内側に締結装置を収納できる使い方もできるように、互換性をもたせたのが図1 0に示される締結装置80である。この締結装置80では、インナーリング84 の外径がアウターリング82の外径と実質的に同じである。そして、インナーリ ング84の段部87に回転体Bの位置決め用の環状のスペーサ88が嵌まるよう になっている。
【0004】 ところが、図10の締結装置80において、スペーサ88を使用しないで回転 体Bの内側に収納される使い方をしようとするときは、締結用ボルトを全部外し てスペーサ88を取り除かなければならないから、その作業はかなり面倒である 。また、このようなスペーサ88は、加工にかなりの工数を必要とする。
【0005】 本考案の目的は、回転体の軸方向移動を阻止する使い方ができるとともに、回 転体の内側に収納させる使い方もでき、しかも、これらの使い方を簡単に変更し 得る締結装置を提供することにある。
【0006】
本考案は、外周側円筒面と内周側テーパ面とを有するアウターリングと、内周 側円筒面と前記アウターリングのテーパ面と相補い合う外周側テーパ面とを有す るインナーリングと、前記両テーパ面を楔係合させるためのボルトとを有してな る軸と回転体の締結装置であって、前記インナーリングはそのテーパ面の径大な る側に形成され前記アウターリングの直径以下の直径のフランジ部を有し、該フ ランジ部が外周面に環状溝を具え、前記環状溝には止め輪が着脱可能である締結 装置により、前記課題を解決した。
【0007】
ボルトを締込むと、アウターリングとインナーリングは軸方向に相対移動する 。それぞれのテーパ面は楔係合し、アウターリングは拡開、インナーリングは縮 小し、軸と回転体は、その結果発生する面圧により締結される。トルクは摩擦力 によって伝達される。
【0008】 締結動作中において、回転体はアウターリングに引きずられて軸方向に移動し ようとする。しかし、止め輪が回転体の端面に当接するので、回転体は軸方向移 動が阻止される。このように、回転体を軸方向に位置決めして締結を行うことが できる。
【0009】 回転体の内側に締結装置を完全に収納しようとする場合には、止め輪が外され る。インナーリングのフランジ部の直径はアウターリングの外周円筒面の直径以 下であるので、このような使い方が可能である。しかも、止め輪は容易に着脱可 能であるから、締結装置そのものを分解する必要は全くない。
【0010】
図1及び図2は本考案によるテーパリング式締結装置の第1実施例を示してい る。この締結装置10は、アウターリング12、インナーリング13、多数の締 結用ボルト14、及び止め輪15を有してなる。
【0011】 アウターリング12は、外周側円筒面21と内周側テーパ面22とを有する。 24はスリットである。スリット24は、アウターリング12に可撓性を与える 。25はねじ孔である。
【0012】 インナーリング13は、内周側円筒面31と、アウターリング12のテーパ面 22と相補い合う外周側テーパ面32とを有する。インナーリング13は、テー パ面32の径大なる側に形成されたフランジ部33を有する。フランジ部33の 外径は、アウターリング12の直径と実質的に同じ直径であるか或いはこれより 小さい。符号34は軸方向に貫通しないスリットである。スリット34は、テー パ面32が形成される部分に可撓性を与える。符号35はボルト14のための貫 通孔である。そして、符号35’は締結装置分解用のボルト(図示せず。)をね じ込むためのねじ孔を示す。
【0013】 フランジ部33は外周に環状溝36を有する。その環状溝36には、止め輪1 5が嵌め込まれる。止め輪15は、環状溝36に嵌まった状態では、その外周が フランジ部33の外径より大きく、回転体Bの端面に当接するようになっている (図3)。止め輪15は、略々C字状である。その両先端には、拡開用の治具用 孔51が形成されている。
【0014】 図3は、回転体Bの軸方向移動を阻止する場合の使い方である。ボルト14を 締込むことにより、それぞれのテーパ面22,32が楔係合する。アウターリン グ12は拡開して回転体Bに圧接する。一方、インナーリング13は縮小して軸 Aに圧接する。このとき、アウターリング12はインナーリング13に対して軸 方向に移動し、回転体Bも同じ方向に移動しようとする。しかし、止め輪15が 回転体Bの端面に当接しているので、回転体Bは軸方向移動を阻止され、その結 果、回転体Bは軸Aに対して位置決めされる。
【0015】 図4は、回転体Bの内側に締結装置10を完全に収納させる場合の使い方を示 している。図3の状態から図4の状態にするときには、単に止め輪15を外すだ けでよい。但し、この場合、止め輪15の拡開用の特別の治具を必要とする。
【0016】 図5乃至図7は本考案による締結装置の第2実施例を示している。締結装置1 1は、アウターリング12、インナーリング13、多数の締結用ボルト14、及 び止め輪16を有してなる。アウターリング12、インナーリング13及び締結 用ボルト14の構成は第1実施例と同じであるので、説明を省略する。
【0017】 環状溝36に嵌まる止め輪16は、本実施例の場合、軸方向に積層する螺旋状 である。止め輪16は、環状溝36に嵌まった状態では、その外周がフランジ部 33の外径より大きく、回転体Bの端面に当接するようになっている。螺旋状の 両端には、切欠52が形成されている。切欠52は、環状溝36から止め輪16 を外すときに利用される。この場合の取り外し作業は、第1実施例の場合とは違 い、ドライバーのような一般的工具でおこなうことができる。
【0018】 止め輪16は薄板を積層したものであり、強度的には第1実施例のものと実質 的に同じである。しかし、薄板が可撓性に富んでいるので、その着脱が容易であ る。
【0019】
本考案の締結装置は、以上の構成であるから、回転体の軸方向移動を阻止する 使い方と、回転体の内側に締結装置を完全に収納させる使い方のいずれもが可能 である。
【0020】 そして、止め輪を着脱するだけで上記のような使い方の変更をすることができ る。従来の締結装置のように、締結用ボルトを全部外す必要がない。
【0021】 また、本考案の締結装置は製造コストの面においても有利である。すなわち、 図8及び図9の締結装置に対し比較的外径の小さな素材からインナーリングを加 工することができ、また、図10の締結装置のスペーサに対し比較的簡素な構造 の止め輪を利用できるため、製造コストの低減にもなる。
【提出日】平成5年1月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【0001】
本考案は、キーを使用しない軸と回転体の締結装置、特に、アウターリングに 形成されたテーパ面とインナーリングに形成されたテーパ面を軸方向に楔係合さ せて、アウターリングを拡開、インナーリングを縮小させ、発生する面圧によっ て軸と回転体を強固に締結するための装置に関する。
【0002】
図8及び図9は従来のこの種の軸と回転体の締結装置60,70を示す。それ ぞれの締結装置60,70は、内周側テーパ面61,71を具えたアウターリン グ62,72と、外周側テーパ面63,73を具えたインナーリング64,74 を有してなる。アウターリング62,72とインナーリング64,74は、ボル ト65,75を締込むことにより軸方向に相対移動する。テーパ面の楔作用によ り、アウターリング62,72は拡開し、インナーリング64,74は縮小する 。その結果、軸Aと回転体Bが面圧により強固に締結される。インナーリング6 4,74は、回転体Bの内径及びアウターリング62,72の外径より径の大き いよりフランジ部66,76を有する。フランジ部66,76は回転体Bに当接 して、締結の際、その軸方向移動を阻止する。
【0003】 回転体Bの側方に突出する部分があることは望ましくないので、締結装置全体 を、回転体B(のボス孔)に完全に収納させてしまう使い方が望ましい場合が多 い。ところが、上記のような締結装置60,70では、フランジ部66,76が 回転体Bの内径より大きいので、回転体Bの内側に締結装置60,70を完全に 収納させる使い方ができない。 そこで、回転体Bの軸方向移動を阻止する使い方ができ、しかも、回転体Bの 内側に締結装置を収納できる使い方もできるように、互換性をもたせたのが図1 0に示される締結装置80である。この締結装置80では、インナーリング84 の外径がアウターリング82の外径と実質的に同じである。そして、インナーリ ング84の段部87に回転体Bの位置決め用の環状のスペーサ88が嵌まるよう になっている。
【0004】 ところが、図10の締結装置80において、スペーサ88を使用しないで回転 体Bの内側に収納される使い方をしようとするときは、締結用ボルトを全部外し てスペーサ88を取り除かなければならないから、その作業はかなり面倒である 。また、このようなスペーサ88は、加工にかなりの工数を必要とする。
【0005】 本考案の目的は、回転体の軸方向移動を阻止する使い方ができるとともに、回 転体の内側に収納させる使い方もでき、しかも、これらの使い方を簡単に変更し 得る締結装置を提供することにある。
【0006】
本考案は、外周側円筒面と内周側テーパ面とを有するアウターリングと、内周 側円筒面と前記アウターリングのテーパ面と相補い合う外周側テーパ面とを有す るインナーリングと、前記両テーパ面を楔係合させるためのボルトとを有してな る軸と回転体の締結装置であって、前記インナーリングはそのテーパ面の径大な る側にフランジ部を有し、該フランジ部が外周面に環状溝を具え、前記環状溝に は止め輪が着脱可能である締結装置により、前記課題を解決した。
【0007】
ボルトを締込むと、アウターリングとインナーリングは軸方向に相対移動する 。それぞれのテーパ面は楔係合し、アウターリングは拡開、インナーリングは縮 小し、軸と回転体は、その結果発生する面圧により締結される。トルクは摩擦力 によって伝達される。
【0008】 締結動作中において、回転体はアウターリングに引きずられて軸方向に移動し ようとする。しかし、止め輪が回転体の端面に当接するので、回転体は軸方向移 動が阻止される。このように、回転体を軸方向に位置決めして締結を行うことが できる。
【0009】 本考案の締結装置を回転体の内側に完全に収納するには、止め輪を外すだけで よい。回転体との関係では、インナーリングは、そのフランジ部の直径が回転体 の内径よりわずかに小さいように選定され、アウターリングの外径も同様である ので、回転体の内側に締結装置を完全に収納する使い方への変更が容易である。 止め輪は容易に着脱可能であるから、締結装置そのものを分解する必要は全くな い。
【0010】
図1及び図2は本考案によるテーパリング式締結装置の第1実施例を示してい る。この締結装置10は、アウターリング12、インナーリング13、多数の締 結用ボルト14、及び止め輪15を有してなる。
【0011】 アウターリング12は、外周側円筒面21と内周側テーパ面22とを有する。 24はスリットである。スリット24は、アウターリング12に可撓性を与える 。25はねじ孔である。
【0012】 インナーリング13は、内周側円筒面31と、アウターリング12のテーパ面 22と相補い合う外周側テーパ面32とを有する。インナーリング13は、テー パ面32の径大なる側に形成されたフランジ部33を有する。フランジ部33の 外径は、回転体Bの内径よりわずかに小さい。アウターリング12の外径も同様 である。 符号34は軸方向に貫通しないスリットである。スリット34は、テー パ面32が形成される部分に可撓性を与える。なお、このようなスリット34を 、軸方向に貫通する1つのスリットに置き換えることも可能である。 符号35は ボルト14のための貫通孔である。そして、符号35’は締結装置分解用のボル ト(図示せず。)をねじ込むためのねじ孔を示す。
【0013】 フランジ部33は外周に環状溝36を有する。その環状溝36には、止め輪1 5が嵌め込まれる。止め輪15は、環状溝36に嵌まった状態では、その外周が フランジ部33の外径よりも突出し、回転体Bの端面に当接するようになってい る(図3)。止め輪15は、略々C字状である。その両先端には、拡開用の治具 用孔51が形成されている。なお、この止め輪は、容易に着脱することができる ものであれば、C字状以外の形状のものでも差し支えない。
【0014】 図3は、回転体Bの軸方向移動を阻止する場合の使い方を示す。ボルト14を 締込むことにより、それぞれのテーパ面22,32が楔係合する。アウターリン グ12は拡開して回転体Bに圧接する。一方、インナーリング13は縮小して軸 Aに圧接する。このとき、アウターリング12はインナーリング13に対して軸 方向に移動し、回転体Bも同じ方向に移動しようとする。しかし、止め輪15が 回転体Bの端面に当接しているので、回転体Bは軸方向移動を阻止され、その結 果、回転体Bは軸Aに対して位置決めされる。
【0015】 図4は、回転体Bの内側に締結装置10を完全に収納させる場合の使い方を示 している。図3の状態から図4の状態にするときには、単に止め輪15を外すだ けでよい。但し、この場合、止め輪15の拡開用の特別の治具を必要とする。
【0016】 図5乃至図7は本考案による締結装置の第2実施例を示している。締結装置1 1は、アウターリング12、インナーリング13、多数の締結用ボルト14、及 び止め輪16を有してなる。アウターリング12、インナーリング13及び締結 用ボルト14の構成は第1実施例と同じであるので、説明を省略する。
【0017】 環状溝36に嵌まる止め輪16は、本実施例の場合、軸方向に積層する螺旋状 である。止め輪16は、環状溝36に嵌まった状態では、その外周がフランジ部 33の外径より突出し、回転体Bの端面に当接するようになっている。螺旋状の 両端には、切欠52が刑成されている。切欠52は、環状溝36から止め輪16 を外すときに利用される。この場合の取り外し作業は、第1実施例の場合とは違 い、ドライバーのような一般的工具でおこなうことができる。
【0018】 止め輪16は薄板を積層したものであり、強度的には第1実施例のものと実質 的に同じである。しかし、薄板が可撓性に富んでいるので、その着脱が容易であ る。
【0019】
本考案の締結装置は、以上の構成であるから、回転体の軸方向移動を阻止する 使い方と、回転体の内側に締結装置を完全に収納させる使い方のいずれもが可能 である。
【0020】 そして、止め輪を着脱するだけで上記のような使い方の変更をすることができ る。従来の締結装置のように、締結用ボルトを全部外す必要がない。
【0021】 また、本考案の締結装置は製造コストの面においても有利である。すなわち、 図8及び図9の締結装置に対し比較的外径の小さな素材からインナーリングを加 工することができ、また、図10の締結装置のスペーサに対し比較的簡素な構造 の止め輪を利用できるため、製造コストの低減にもなる。
【図1】本考案による締結装置の第1実施例の斜視図で
ある。
ある。
【図2】図1の締結装置の組立後の断面図である。
【図3】回転体の軸方向移動を阻止する使い方を示す締
結装置の断面図である。
結装置の断面図である。
【図4】回転体の内側に完全に収納された締結装置の断
面図である。
面図である。
【図5】本考案による締結装置の第2実施例の斜視図で
ある。
ある。
【図6】図5の締結装置に利用される止め輪の正面図で
ある。
ある。
【図7】図6の止め輪の上面図である。
【図8】従来の締結装置の断面図である。
【図9】従来の他の締結装置の断面図である。
【図10】従来のさらに他の締結装置の断面図である。
A 軸 B 回転体 10 軸と回転体の締結装置 12 アウターリング 13 インナーリング 14 ボルト 15 止め輪 21 外周側円筒面 22 内周側テーパ面 31 内周側円筒面 32 外周側テーパ面 33 フランジ部 36 環状溝
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年1月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】 止め輪を具えた軸と回転体の締結装
置
置
【実用新案登録請求の範囲】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による締結装置の第1実施例の斜視図で
ある。
ある。
【図2】図1の締結装置の組立後の断面図である。
【図3】回転体の軸方向移動を阻止する使い方を示す締
結装置の断面図である。
結装置の断面図である。
【図4】回転体の内側に完全に収納された締結装置の断
面図である。
面図である。
【図5】本考案による締結装置の第2実施例の斜視図で
ある。
ある。
【図6】図5の締結装置に利用される止め輪の正面図で
ある。
ある。
【図7】図6の止め輪の上面図である。
【図8】従来の締結装置の断面図である。
【図9】従来の他の締結装置の断面図である。
【図10】従来のさらに他の締結装置の断面図である。
【符号の説明】 A 軸 B 回転体 10 軸と回転体の締結装置 12 アウターリング 13 インナーリング 14 ボルト 15 止め輪 21 外周側円筒面 22 内周側テーパ面 31 内周側円筒面 32 外周側テーパ面 33 フランジ部 36 環状溝
Claims (3)
- 【請求項1】 外周側円筒面と内周側テーパ面とを有す
るアウターリングと、内周側円筒面と前記アウターリン
グのテーパ面と相補い合う外周側テーパ面とを有するイ
ンナーリングと、前記両テーパ面を楔係合させるための
ボルトとを有してなる軸と回転体の締結装置であって、 前記インナーリングはそのテーパ面の径大なる側に形成
され前記アウターリングの直径以下の直径のフランジ部
を有し、該フランジ部が外周面に環状溝を具え、前記環
状溝には止め輪が着脱可能であることを特徴とする、 軸と回転体の締結装置。 - 【請求項2】 前記止め輪はC字状である、請求項1記
載の軸と回転体の締結装置。 - 【請求項3】 前記止め輪は軸方向に積層した螺旋状で
ある、請求項1記載の軸と回転体の締結装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992042638U JP2558607Y2 (ja) | 1992-05-29 | 1992-05-29 | 止め輪を具えた軸と回転体の締結装置 |
IT93MI001136A IT1264795B1 (it) | 1992-05-29 | 1993-05-31 | Dispositivo di fissaggio con anello a scatto per fissare un corpo tipo ruota ad un albero |
DE4318139A DE4318139C2 (de) | 1992-05-29 | 1993-06-01 | Befestigungsvorrichtung |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992042638U JP2558607Y2 (ja) | 1992-05-29 | 1992-05-29 | 止め輪を具えた軸と回転体の締結装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0596552U true JPH0596552U (ja) | 1993-12-27 |
JP2558607Y2 JP2558607Y2 (ja) | 1997-12-24 |
Family
ID=12641561
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992042638U Expired - Lifetime JP2558607Y2 (ja) | 1992-05-29 | 1992-05-29 | 止め輪を具えた軸と回転体の締結装置 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2558607Y2 (ja) |
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