JPH03177605A - 摩擦式クランプ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 本発明は、摩擦式クランプ装置に関するものである。

（ロ）従来の技術 摩擦式クランプ装置として、第５図に示すような、ロッ
ド３０とつば付きのスリーブ４０とを油圧によって締結
又は解放させるようにしたものがある。油圧はスリーブ
４０とこれにはめ合わされる外筒５０との間に形成され
る油室６０に、これと連通ずる油路７０を介して供給さ
れる。すなわち、たとえばロッド３０の外径に対してス
リーブ４０の内径を、外力が作用しない状態では互いに
軸方向に移動可能にはめ合わせ、両者を締結する必要が
ある場合にはスリーブ４０の外径から油圧を作用させ、
スリーブ４０を半径方向に弾性変形させ両者を摩擦力に
より締結させる。

なお、スリーブ４０と外筒５０との間の上下には油室６
０を油密に保つシール８０が設けられている。

（ハ）発明が解決しようとする課題 しかしながら、上記のような従来のつばの付いたスリー
ブ４０を有する摩擦式クランプ装置においては、ロッド
３０とスリーブ４０とを締結状態とし、両者間に第５図
中において反対方向の矢印で示すような相対的な力を作
用させると、外筒５０の上方の端面とスリーブ４０のつ
ばとは互いに押し当てられるから、図中ａで示すスリー
ブ４０のつば付近に大部分の荷重が負荷される。

この荷重に耐えるようにするためには、スリーブ４０の
肉厚を厚くする必要があり、これに伴ってスリーブ４０
をロッド３０に押し付けるための油圧も大きくする必要
があるため、装置の大形化が避けられなかった。

本発明は、このような課題を解決することを目的として
いる。

（ニ）課題を解決するための手段 本発明は、ロッドと外筒との間に、ロッドとはめ合わさ
れるスリーブと、これの外径と外筒の内径との間に配置
されるらせん状のコイルと、を設けることにより、上記
課題を解決する。

すなわち、本発明の摩擦式クランプ装置は、ロッド（２
）と、これの外周に設けた外筒（４又は１４）とを締結
又は解放させる摩擦式クランプ装置であって、 上記外筒（４又は１４）は、これの内径部にらせん状の
内径みぞ（１２）を有するものであり、上記ロッド（２
）と外筒（４又は１４）との間に設けられ外径部に上記
内径みぞ（１２）と対応するらせん状の外径みぞ（１０
）を有するスリーブ（６）と、両らせん状みぞ（１０，
１２）間にはめ合わされるコイル（８，１８又は２８）
と、を有しており、スリーブ（６）の内径部と上記ロッ
ド（２）とのはめ合いは、外筒（４又は１４）とスリー
ブ（６）との間に油圧が作用していない場合は軸方向に
相対的に移動可能であり、外筒（４又は１４）とスリー
ブ（６）との間に油圧が作用している場合はスリーブ（
６）とロッド（２）とが締結状態となり、コイル（８，
１８又は２８）を介して外筒（４又は１４）とロッド（
２）とが締結状態となるように構成されている。

なお、コイル（８）は、中空のコイル内径部が油室（９
）となるパイプ状に形成され、油圧は、油室（９）に与
えるようにしてもよく、またスリーブ（６）は、外筒（
１４）と油密にはめ合わせ、両部材の長手方向の中間部
に、コイル（１８又は２８）によって区画されるらせん
帯状の油室（２０）を設け、外筒（１４）には、油室（
２０）と連通ずる油路（１６）を設け、油圧は、油路（
１６）から油室（２０）内に与える構成としてもよい。

更に、コイル（２８）は、中空のパイプ状に形成すると
共に、内外径を貫通し油室（２０）に連通ずる複数の穴
（２４）を設け、油圧は、油路（１６）から油室（２０
）及びコイル内径部（２９）に与えるようにようにして
もよい。なお、かっこ内の符号は後述する実施例の対応
する部材を示す。

（ホ）作用 スリーブと外筒との間に油圧を作用させると、スリーブ
は半径方向に弾性変形しロッドの外径部に押し付けられ
る。これによりスリーブはロッドをクランプする。一方
、スリーブと外筒とは、両部材に設けたみぞにはめ合わ
されたコイルによって軸方向の相対的な移動を阻止され
ている。すなわち、摩擦式クランプ装置は締結状態とな
る。

（へ）実施例 （第１実施例） 第１図に本発明の第１実施例を示す。円柱状のロッド２
の外径に、スリーブ６の内径がこれに外力が作用しない
ときには軸方向に移動可能にはめ合わされている。スリ
ーブ６の外径部には断面が円弧状の外径みぞ１０がらせ
ん状に設けられている。スリーブ６の外側に設けられる
外筒４には、外径みぞ１０と対応するように内径みぞ１
２が設けられている。コイル８は中空のらせん状をして
おり５両らせん状みぞ１０，１２間にはまり合うように
なっている。すなわち、パイプ状のらせん形のコイル８
のピッチ円内径側は外径みぞ１０にはめ合わされ、コイ
ル８のピッチ円外径側は内径みぞ１２にはめ合わされて
いる。パイプ状のコイル８の下端側は図示しない油圧装
置と接続されており、コイル内径部の油室９に油圧を供
給又は排出可能である。コイル８の上端側は、たとえば
図示しない空気抜き装置などに接続されている。

次にこの実施例の作用について説明する。

コイル内径部の油室９に油圧が作用していないときは、
スリーブ６の内径部とロッド２の外径部との間には外力
が作用していないので、ロッド２は軸方向に相対的に移
動可能である。すなわち、摩擦式クランプ装置は解放状
態にある。油室９に油圧を作用させると、コイル８は半
径方向に膨張し、スリーブ６を半径方向に弾性変形させ
る。

これによりスリーブ６の内径部はロッド２の外径部に押
し付けられ、ロッド２がクランプされる。

一方、外筒２は、これの内径みぞ１２にはめ合わされる
コイル８によって軸方向の移動を拘束されているから、
ロッド２はスリーブ６及びコイル８を介して外筒４と締
結されることになる。すなわち摩擦式クランプ装置は締
結状態となる。

（第２実施例） 第２図に本発明の第２実施例を示す。円柱状のロッド２
の外径に、スリーブ６の内径がこれに外力が作用しない
ときには軸方向に移動可能にはめ合わされている。スリ
ーブ６の外径部には断面が円弧状の外径みぞ１０がらせ
ん状に設けられている。スリーブ６の外側に設けられる
外筒１４は、上記外径みぞ１０と対応してらせん状穴を
形成する内径みぞ１２を有しており、中実のらせん状の
コイル１８は、両らせん状みぞ１０，１２間にはまり合
うようになっている。すなわち、コイル１８のピッチ円
内径側は外径みぞ１０にはめ合わされ、コイル１８のピ
ッチ円外径側は内径みぞ１２にはめ合わされる。外筒１
４の内径の一部は径が大きくされてスリーブ６との間に
油室２ｏを形成している。この油室２０は、コイル１８
によって区画されてらせん帯状をしている。外筒１４に
は内周部に向かって開口する油路１６が油室２０と連通
するように設けられている。油室２０には油路１６から
油圧を供給又は排出可能である。外筒１４の内径部の上
下にはシール部材２２及び２３が取り付けられており、
スリーブ６の外径と外筒１４の内径との間をシールして
いる。

次にこの実施例の作用について説明する。

油路１６を経て油室２０に油圧が作用していないときは
、スリーブ６の内径部とロッド２の外径部との間には外
力が作用していないので、ロッド２は軸方向に相対的に
移動可能である。すなわち、摩擦式クランプ装置は解放
状態にある。油路１６を経て油室２０に油圧を作用させ
ると、スリーブ６は半径方向に弾性変形する。これによ
りスリーブ６の内径部はロッド２の外径部に押し付けら
れ、ロッド２がクランプされる。一方、外筒１４は、こ
れの内径みぞ１２にはめ合わされるコイル１８によって
軸方向の相対的な移動を拘束されているから、ロッド２
はスリーブ６及びコイルｌ８を介して外筒１４と締結さ
れることになる。

すなわち摩擦式クランプ装置は締結状態となる。

（第３実施例） 第３及び４図に第３実施例を示す。この実施例の構成は
、第２実施例の構成に加えて、コイル２８を中空のもの
とし、これに内外径を貫通し油室２０に連通ずる複数の
穴２４を設けたものである。この実施例の作用は、第２
実施例の作用とほぼ同様であり、油路１６から供給され
た油圧が穴２４を経てコイル内径部２９を通り油室２０
の末端まで速やかに伝達されるようになっている。その
他の作動は第２実施例のものと同様であるので説明を省
略する。

（ト）発明の詳細 な説明してきたように、本発明によると、ロッドと外筒
との間に、外径部にらせん状のみぞを有するスリーブを
設け、外筒の内径部には、これと対応するらせん状のみ
ぞを設けると共に、両部材のみぞ間にらせん状のコイル
をはめ合わせるようにしたので、外筒とスリーブとはコ
イルによって軸方向の相対的な移動を拘束されており、
外筒とスリーブとの間に油圧を作用させることによって
、ロッドと外筒とを締結状態とすることができる。した
がってスリーブをつば付きの形状とする必要がなくなり
、スリーブの厚さも薄くてよく、装置を小形のものにで
きる。また、外筒とスリーブとの間に加える油圧は必要
以上に大きくしなくて済む。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１実施例を示す図、第２図は第２実
施例を示す図、第３図及び第４図は第３実施例を示す図
、第５図は従来の摩擦式クランプ装置を示す図である。 ２・・・ロッド、４，１４・・・外筒、６・・・スリー
ブ、８，１８．２８・　・コイル、９．２０・　・油室
、ＩＯ・　・外径側みぞ、１２・・・内径側みぞ、１６
・・・油路。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、ロッド（２）と、これの外周に設けた外筒（４又は
   １４）とを締結又は解放させる摩擦式クランプ装置にお
   いて、 上記外筒（４又は１４）は、これの内径部にらせん状の
   内径みぞ（１２）を有するものであり、上記ロッド（２
   ）と外筒（４又は１４）との間に設けられ外径部に上記
   内径みぞ（１２）と対応するらせん状の外径みぞ（１０
   ）を有するスリーブ（６）と、両らせん状みぞ（１０、
   １２）間にはめ合わされるコイル（８、１８又は２８）
   と、を有しており、スリーブ（６）の内径部と上記ロッ
   ド（２）とのはめ合いは、外筒（４又は１４）とスリー
   ブ（６）との間に油圧が作用していない場合は軸方向に
   相対的に移動可能であり、外筒（４又は１４）とスリー
   ブ（６）との間に油圧が作用している場合はスリーブ（
   ６）とロッド（２）とが締結状態となり、コイル（８、
   １８又は２８）を介して外筒（４又は１４）とロッド（
   ２）とが締結状態となるように構成されている摩擦式ク
   ランプ装置。 ２、コイル（８）は、中空のコイル内径部が油室（９）
   となるパイプ状に形成され、油圧は、コイル内の油室（
   ９）に与えるようにした請求項１記載の摩擦式クランプ
   装置。 ３、スリーブ（６）は、外筒（１４）と油密にはめ合わ
   されており、両部材の長手方向の中間部には、コイル（
   １８又は２８）によって区画されるらせん帯状の油室（
   ２０）が設けられており、外筒（１４）には、油室（２
   ０）と連通する油路（１６）が設けられており、油圧は
   、油路 （１６）から油室（２０）に与えるようにした請求項１
   記載の摩擦式クランプ装置。 ４、コイル（２８）は、中空のパイプ状に形成されると
   共に、内外径を貫通し油室（２０）に連通する複数の穴
   （２４）が設けられており、油圧は、油路（１６）から
   油室（２０）及びコイル内径部（２９）に与えるように
   した請求項３記載の摩擦式クランプ装置。