JPH0670901A - シーケンス制御装置 - Google Patents

シーケンス制御装置

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JPH0670901A
JPH0670901A JP4228290A JP22829092A JPH0670901A JP H0670901 A JPH0670901 A JP H0670901A JP 4228290 A JP4228290 A JP 4228290A JP 22829092 A JP22829092 A JP 22829092A JP H0670901 A JPH0670901 A JP H0670901A
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邦彦 黒木
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被制御装置の動作を所定の処理手順に従っ
て、制御するシーケンス制御装置において、制御精度が
向上されたシーケンス制御装置を実現する。 【構成】 シーケンス制御装置50のマイクロプログラ
ムシーケンサ51は、起動処理制御部52により起動さ
れ、マイクロプログラム記憶部53からシーケンス手順
を読みだし実行する。RF波形出力部57は、シーケン
サ51の指令によりRF波形データを受取り、指定タイ
ミングで、波形データをRF制御装置へ供給する。傾斜
磁場発生装置への波形データ出力タイミングとなると、
演算部54はシーケンサ51からの起動指令を受取り、
演算記憶部55に記憶されている処理を選択し、波形デ
ータを生成する。生成された波形データは、演算部54
から同期制御部56に供給される。同期制御部56にお
いて、シーケンサ51の動作と同期して、波形データが
傾斜磁場発生装置へ供給される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、核磁気共鳴イ
メージング装置における傾斜磁場発生装置等の被制御装
置の動作を、所定の処理手順に従って制御するシーケン
ス制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】核磁気共鳴イメージング装置における傾
斜磁場発生装置は、シーケンス制御装置により制御が行
われる。上述した核磁気共鳴イメージング装置は、人体
の頭部,腹部などの内部構造を、非破壊的に検査する装
置として、X線CT装置や超音波撮像装置に代わって、
広く利用されてきている。この核磁気共鳴イメージング
装置は、核磁気共鳴現象を用いるものであり、X線CT
や超音波撮像装置では得られなかった、多種類の情報を
取得できる。
【0003】まず、核磁気共鳴現象の基本原理につい
て、以下に簡単に説明する。原子核は陽子と中性子から
構成され、全体で角運動量Iで回転、つまり、核スピン
しているとみなされる。ここで、水素の原子核を取り上
げて考えることにする。水素原子核は1個の陽子からな
り、スピン量子数1/2で表される回転をしている。陽
子は正の電荷があるため、原子核が回転するにともなっ
て、磁気モーメントμが生じ、原子核一つ一つを非常に
小さな磁石と考える事ができる。例えば、鉄のような強
磁性体では、上述した磁石の方向が揃っているために、
全体として磁化が生じる。一方、水素などでは、上述し
た磁石の方向がバラバラで、全体としては磁化は生じな
い(しかし、この場合でも静磁場H0を印加すると、そ
れぞれの原子核は、静磁場H0の方向に揃うようにな
る)。
【0004】水素原子核の場合には、スピン量子数は1
/2であるので、−1/2と+1/2の二つのエネルギ
ー準位に分かれる。このエネルギー準位間の差ΔEは、
一般的に次式(1)で示される。 ΔE = γhH0/2π −−− (1) ただし、γは磁気回転比、hはプランク定数、H0は静
磁場強度である。ところで、一般に原子核には静磁場H
0によってμ×H0の力が加わるために、原子核は静磁場
の軸の回りを、次式(2)で示す角速度ω(ラーモア角
速度)で歳差運動する。 ω = γH0 −−− (2) このような状態の系に、角周波数ωの電磁波(RF波)
を印加すると、核磁気共鳴現象が起る。一般に、原子核
は式(1)で表されるエネルギー差ΔEに相当するエネ
ルギーを吸収し、エネルギー準位が高い方に遷位する。
この時、種々の原子核が多数存在していても、すべての
原子核が核磁気共鳴現象を起こすわけではない。これ
は、原子核毎に磁気回転比γが異なるために、式(2)
で示される共鳴周波数が原子核毎に異なり、印加された
周波数に対応するある特定の原子核だけが、共鳴するた
めである。
【0005】次に、RF波によって高い準位に遷位させ
られた原子核は、ある時定数(緩和時間と呼ばれる)で
決まる時間の後に、元の準位に戻る。この時にRF波に
よって、高い準位に遷位させられた原子核から、角周波
数ωの核磁気共鳴信号が放出される。ここで、上述した
緩和時間は、更に、スピン−格子緩和時間(縦緩和時
間)T1とスピン−スピン緩和時間(横緩和時間)T2に
分けられる。一般に、固体の場合には、スピン同士の相
互作用が生じ易いために、スピン−スピン緩和時間T2
は短くなる。また、吸収したエネルギーは、まず、スピ
ン系に、次に格子系に移っていくため、スピン−格子緩
和時間T1は、スピン−スピン緩和時間T2に比べて、非
常に大きい値となる。ところが、液体の場合には、分子
が自由に運動しているため、スピン−スピンとスピン−
格子のエネルギー交換の生じ易さは同程度である。
【0006】上述した現象は、水素原子核以外にも、リ
ン原子核、炭素原子核、ナトリウム原子核、フッ素原子
核や酸素原子核などについても同様に生じる。上述した
基本原理に基づく核磁気共鳴現象を用いた検査装置にお
いては、検査物体からの信号を分離、識別する必要があ
るが、その一つに、検査物体に傾斜磁場を印加し、物体
各部の置かれた磁場を異ならせ、次に、各部の共鳴周波
数、あるいはフェーズエンコード量を異ならせること
で、位置の情報を得る方法がある。この方法の基本原理
については、特開昭55−20495号公報,ジャーナ
ル・オブ・マグネティック・レゾナンス誌(J.Mag
n.Reson.)第18巻,第69〜83頁(1975
年)、フィジックス・オブ・メディスン・アンド・バイ
オロジー誌(Phys.Med.&Biol.)第25巻,第7
51〜756頁(1980年)等に記載されているの
で、詳細な説明は省略する。
【0007】核磁気共鳴イメージンング装置は、上述し
たような核磁気共鳴現象を用いて、被検体の断層画像を
得るように構成されている。図5は、核磁気共鳴イメー
ジング装置に用いられるシーケンス制御装置60の概略
構成図である。図5において、操作者が操作卓(図示せ
ず)に診断開始を指示する。すると、診断開始を示す信
号が、インターフェースバス65を介してCPU64に
供給される。CPU64は、供給された診断開始信号に
応答し、診断の開始を、インターフェースバス65を介
して起動処理制御部52に指示する。そして、起動処理
制御部52は、内部インターフェースバス59を介し
て、マイクロプログラムシーケンサ51を起動する。マ
イクロプログラムシーケンサ51は、シーケンス手順を
マイクロプログラム記憶部53から取り出し、取り出し
たシーケンス手順に従って動作制御を実行する。そし
て、マイクロプログラムシーケンサ51は、RF波形出
力部57及び傾斜磁場波形出力部58に指令信号を供給
する。すると、RF波形出力部57は、RF制御装置
(図示せず)に指令信号を供給する。また、傾斜磁場波
形出力部58は、傾斜磁場発生装置(図示せず)に、例
えば、図6に示すような波形指令信号を供給する。つま
り、図6に示す波形指令信号は、時点t1にて、傾斜磁
場出力初期値aからbに変化し、所定時間経過後、時点
t2にて、傾斜磁場出力値bからcに変化する。傾斜磁
場発生装置は、このような波形指令信号に従って、傾斜
磁場コイルにより傾斜磁場を発生させる。
【0008】なお、上述した核磁気共鳴イメージング装
置と同様な例としては、特開昭62ー240039号公
報、特開平3ー106339号公報、特開平3ー109
047号公報に記載されたものがある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したシ
ーケンス制御装置において、特に、核磁気共鳴イメージ
ング装置に適用されたシーケンス制御装置60におい
て、得られる画像の鮮明度を向上するため、制御対象で
ある傾斜磁場発生装置が最適な動作を実行するように、
細密に制御されることが望まれている。
【0010】傾斜磁場発生装置が細密に制御されるため
には、傾斜磁場波形出力部58からの波形指令信号の波
形の形状を、細密に制御する必要がある。そして、波形
指令信号の形状を細密に制御して、傾斜磁場波形を改善
し、被検体の位置情報を細密化すれば、得られる画像の
鮮明度を向上することができる。そこで、従来のシーケ
ンス制御装置60において、マイクロプログラムシーケ
ンサ51の制御動作を増加し、傾斜磁場波形出力部58
への指令信号を細密に制御できるように構成することが
考えられる。
【0011】ところが、マイクロプログラムシーケンサ
51は、シーケンス制御装置60全体の動作を制御する
ものであり、傾斜磁場波形出力部58への指令信号を細
密に制御する余裕はない。したがって、従来のシーケン
ス制御装置においては、制御対象の動作の細密度を向上
化することが困難であった。
【0012】本発明の目的は、被制御装置の動作を所定
の処理手順に従って、制御するシーケンス制御装置にお
いて、制御精度が向上され、被制御装置の動作を細密に
制御できるシーケンス制御装置を実現することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は以下のように構成される。シーケンス制御
を行うマイクロプログラムシーケンサと、中央処理装置
から指令が供給される起動処理制御部と、上記マイクロ
プログラムシーケンサを動作させるためのシーケンス手
順を格納するマイクロプログラム記憶部と、を有し、被
制御装置の動作を所定の処理手順に従って制御するシー
ケンス制御装置において、所定の演算処理手順及びこの
処理手順の基本データを格納する演算記憶部と、上記マ
イクロプログラムシーケンサにより起動され、上記演算
記憶部に格納された処理手順及び基本データに基づい
て、上記マイクロプログラムシーケンサとは非同期で高
速に信号処理を行う演算部と、上記演算部により高速に
処理された信号を、上記マイクロプログラムシーケンサ
の動作と同期して、被制御装置へ供給する同期制御部
と、を備える。
【0014】また、核磁気共鳴イメージング装置の中央
処理部から指令が供給される起動処理制御部と、シーケ
ンス制御を行うマイクロプログラムシーケンサと、上記
マイクロプログラムシーケンサを動作させるためのシー
ケンス手順を格納するマイクロプログラム記憶部と、を
有し、核磁気共鳴イメージング装置の中央処理部からの
指令に基づいて、被制御部の動作を所定の処理手順に従
って制御するシーケンス制御装置において、上記マイク
ロプログラムシーケンサからの指令に従って、核磁気共
鳴イメージング装置の高周波磁場制御部に供給する高周
波信号を生成する高周波信号出力部と、所定の演算処理
手順及びこの処理手順の基本データを格納する演算記憶
部と、上記マイクロプログラムシーケンサにより起動さ
れ、上記演算記憶部に格納された処理手順及び基本デー
タに基づいて、上記マイクロプログラムシーケンサとは
非同期で高速に信号処理を行い、傾斜磁場発生部に供給
する傾斜磁場信号を生成する演算部と、上記演算部によ
り高速に処理された信号を、上記マイクロプログラムシ
ーケンサの動作と同期して、傾斜磁場発生部へ供給する
同期制御部と、を備える。
【0015】好ましくは、上記シーケンス制御装置にお
いて、演算部は、演算記憶部に格納された処理手順及び
基本データに基づいた波形の信号を生成し、出力する。
また、好ましくは、上記シーケンス制御装置において、
演算部は、積和演算を高速演算可能なデジタル信号処理
プロセッサである。
【0016】
【作用】マイクロプログラムシーケンサが、中央処理装
置より起動されると、マイクロプログラム記憶部に記憶
されているシーケンス手順に従って、シーケンス動作を
開始する。マイクロプログラムシーケンサは、シーケン
ス手順に基づいて、演算部に対して起動を指令する。演
算部は、演算記憶部に格納された処理手順及び基本デー
タに基づいて、マイクロプログラムシーケンサと非同期
に、高速に信号処理を行う。演算部により処理された信
号は、同期制御部に供給される。同期制御部は、供給さ
れた信号を、マイクロプロプログラムシーケンサの動作
に同期して、被制御装置に供給する。これにより、マイ
クロプログラムシーケンサに制御動作を追加することな
く、制御精度が向上され、被制御装置の動作を細密に制
御することができる。
【0017】
【実施例】図1は、本発明の一実施例であるシーケンス
制御装置50の概略構成図であり、核磁気共鳴イメージ
ング装置に適用した場合の例である。また、図2は、核
磁気共鳴イメージング装置の全体構成図であり、図3
は、核磁気共鳴イメージング装置に、もっとも多く用い
られているスピンエコー法の撮影シーケンスを示す図で
ある。
【0018】図2において、64は中央処理装置(CP
U)、61は画像処理装置である。また、31、32、
33は傾斜磁場電源の増幅器であり、21、22、23
はそれぞれ、Z方向、X方向及びY方向の傾斜磁場を発
生させる傾斜磁場コイルである。増幅器31、32、3
3はそれぞれ、上記傾斜磁場コイル21、22、23を
駆動する。そして、これら増幅器31、32、33によ
り傾斜磁場制御装置30が構成される。傾斜磁場コイル
21、22、23により発生される傾斜磁場により検査
対象の置かれる空間の磁場分布が、所望の傾斜分布とさ
れる。シーケンス制御装置50は、各装置へ、種々の命
令、データを、一定のタイミングで出力する機能を有す
るものである。
【0019】RF制御装置40は、シーケンス制御装置
50からの命令、データにより波形を生成し、増幅後、
RFコイル41を励振する。そして、被検体70から核
磁気共鳴信号が発生されると、この核磁気共鳴信号が、
RFコイル41で受信される。RFコイル41で受信さ
れた信号成分は、RF制御装置40に供給される。そし
て、RF制御装置40により信号処理後、画像処理装置
61に送られ、画像データに変換される。変換された画
像データは、インターフェースバス65を介して表示器
62に供給され、この表示器62にて医療診断用画像と
して表示される。各装置の操作は、操作部63により行
われる。なお、磁石10により、静磁場が発生される。
また、被検体である被検者70は、ベッド71に配置さ
れ、ベッド71は支持台72上を移動可能に構成されて
いる。
【0020】さて、被検者70は、静磁場H0を発生す
る磁石10と、互いに直交する3方向の傾斜磁場を発生
するX,Y,Zの傾斜磁場コイル21、22、23と、
RF磁場を発生するRF磁場コイル41と、の中に配置
されている。ここで、被検者70の横断面(X−Y面)
を撮像するには図3に示すスピンエコーシーケンスに従
って、傾斜磁場制御装置30とRF制御装置40とが駆
動される。
【0021】図3において、時点t0から時点t1までの
期間Gでは、被検者70に傾斜磁場Gz(図3の
(B))を印加した状態で振幅変調されたRF電力(図
3の(A))を、RFコイル41に印加する。横断面の
磁場強度は、静磁場H0と位置zの傾斜磁場強度zGzの
和H0+zGzで示される。一方、振幅変調された角周波
数ωのRF電力は、特定の周波数帯域ω±Δωを有して
いるので次式(3)を満足するように、角周波数ω、あ
るいは傾斜磁場強度Gzを選ぶ事で、横断面の部分の水
素原子核スピンが、励起される。 ω±Δω = γ(H0+zGz) −−− (3) ここで、γは水素原子核の磁気回転比を示す。
【0022】次に、時点t1からt2までの期間Hでは、
傾斜磁場Gy(図3の(C))をΔtの間印加する事
で、先に励起された核スピンは、位置yにより次式
(4)で示される周波数変移Δωaを発生する。 Δωa = γyGyΔt −−− (4) 時点t3からt4までの期間Jで、傾斜磁場Gx(図3の
(D))を印加した状態で、核磁気共鳴信号を収集す
る。このとき、期間Gで励起された核スピンは、位置x
によって次式(5)で示される周波数差Δωbを有する
事になる。 Δωb = γxGx −−− (5) 時点t2からt3までの期間Iは、励起された核スピンの
スピンエコーを得るために、180度のRF磁界と傾斜
磁場Gzが、印加されている。時点t0まで、及び時点t
4以降の期間Kは、核スピンが平衡に戻るまでの待ち時
間である。期間Hの傾斜磁場Gyの振幅値を、256ス
テップ変化させて、繰り返し、核磁気共鳴信号を収集す
れば、256×256のデータが得られる。これらのデ
ータを2次元フーリエ変換する事で、画像が得られる。
【0023】次に、図1において、中央処理装置(CP
U)64は、インターフェイスバス65を介して起動処
理制御部52及びマイクロプログラム記憶部53と接続
され、シーケンス制御装置50の動作は、このマイクロ
プログラム記憶部53に記憶されたシーケンス手順によ
り決定される。内部インターフェイスバス59は、シス
テム制御装置50内の各構成部間を連絡する主要バスで
ある。そして、このバス59は、各構成部の動作制御を
行うマイクロプログラムシーケンサ51と、マイクロプ
ログラム記憶部53と、マイクロプログラムシーケンサ
51の指令により出力波形を生成する演算部54と、波
形出力に必要な処理手順及び基本データを記憶している
演算記憶部55と、RF波形出力部57とに接続され
る。ここで、図1の例においては、演算部54は、積和
演算等を高速演算可能なデジタル信号処理プロセッサ
(DSP:Digital Signal Processor)が用いられている。
演算記憶部55及び同期制御部56は演算部54の指令
により制御され、同期制御部56は傾斜磁場発生装置3
0へ波形データを出力し、RF波形出力部57はRF制
御装置40に波形を出力する。
【0024】以上のような構成のシーケンス制御装置5
0において、中央処理装置64から予め所定のシーケン
ス制御手順がマイクロプログラム記憶部53へ格納され
る。また、傾斜磁場発生装置30へ送出する波形データ
を生成するための処理手順及びベースとなるデータが演
算記憶部55に格納される。次に、操作部63から中央
処理装置64を介して、シーケンス起動指示が起動処理
制御部52に伝達されると、シーケンスが開始される。
シーケンスが開始されると、マイクロプログラムシーケ
ンサ51は起動処理制御部52により起動され、順次マ
イクロプログラム記憶部53からシーケンス手順を読み
だし実行する。RF制御装置40へ波形データ及び命令
を出力するタイミングとなると、RF波形出力部57
は、マイクロプログラムシーケンサ51の指令によりR
F波形データを受取り、指定されるタイミングで、波形
データをRF制御装置40へ供給する。
【0025】また、傾斜磁場発生装置30へ波形データ
を出力するタイミングとなると、演算部54は、マイク
ロプログラムシーケンサ51からの起動指令を受取り、
設定されたパラメータを読み込む。そして、演算部54
は、パラメータに従って、演算記憶部55に記憶されて
いる処理を選択し、選択した処理に基づいて、波形デー
タを生成する。生成された波形データは、演算部54か
ら同期制御部56に供給される。この同期制御部56に
おいて、マイクロプログラムシーケンサ51の動作と同
期して、波形データが傾斜磁場発生装置30へ供給され
る。
【0026】次に、演算部54により、生成される波形
データの例を図4に示す。図4において、波形は、時点
t1からt1aに、傾斜磁場値aからbへ曲線状に変化さ
れる。そして、傾斜磁場値は、時点t1aからt2までb
に保持され、時点t3にて磁場値cとなるように直線状
に変化される。この場合、波形信号G(t)の傾斜磁場
値aからbへの変化は、次式(6)に基づいて実行する
ことができる。 G(t) = (a+GM(t))(b−a)/MaxG −−−(6) ただし、GM(t)は演算記憶部55に登録されている
ベースパターンであり、MaxGは出力最大値である。
【0027】このように、シーケンス制御装置50にお
いて、マイクロプログラムシーケンサ51とは別個に、
傾斜磁場波形を制御する演算部54、演算記憶部55、
同期制御部56を設けたので、制御精度が向上されたシ
ーケンス制御装置50を実現し、傾斜磁場発生装置30
の動作を細密に制御することができる。画像の鮮明度を
向上することができる。また、傾斜磁場波形を細密に制
御して、高効率に画像を得ることができるので、被検体
の撮影時間を短縮化することができる(超高速撮影可
能)。
【0028】なお、図4に示した波形は、X、Y、Zの
傾斜磁場のそれぞれに適用できるものである。また、演
算部54が発生し得る波形は、図4に示したものに限ら
ず、他の波形、例えば、SIN波形等も発生可能であ
る。
【0029】また、図1の例においては、演算部54と
して、デジタル信号処理プロセッサを用いたが、これに
限らず、他の種々のものが適用可能である。さらに、上
述した実施例は、本発明のシーケンス制御装置を核磁気
共鳴イメージング装置に適用した場合の例であるが、核
磁気共鳴イメージング装置に限らず、他の装置にも適用
することができる。例えば、自動分析装置の動作及び分
析制御にも、本発明のシーケンス制御装置を適用するこ
とができる。
【0030】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、マイク
ロプログラムシーケンサと、起動処理制御部と、マイク
ロプログラム記憶部と、を有し、被制御装置の動作を所
定の処理手順に従って制御するシーケンス制御装置にお
いて、処理手順及び基本データを格納する演算記憶部
と、マイクロプログラムシーケンサとは非同期で高速に
信号処理を行う演算部と、演算部により処理された信号
を、マイクロプログラムシーケンサの動作と同期して、
被制御装置へ供給する同期制御部とを備える。したがっ
て、被制御装置を細密に制御することができ、制御精度
が向上されたシーケンス制御装置を実現することができ
る。また、本発明によれば、核磁気共鳴イメージング装
置の中央処理部から指令が供給される起動処理制御部
と、マイクロプログラムシーケンサと、マイクロプログ
ラム記憶部と、を有し、被制御部の動作を所定の処理手
順に従って制御するシーケンス制御装置において、高周
波磁場制御部に供給する高周波信号を生成する高周波信
号出力部と、演算処理手順及び基本データを格納する演
算記憶部と、マイクロプログラムシーケンサとは非同期
で信号処理を行い、傾斜磁場発生部に供給する傾斜磁場
信号を生成する演算部と、この演算部により処理された
信号を、マイクロプログラムシーケンサの動作と同期し
て、傾斜磁場発生部へ供給する同期制御部と、を備え
る。これにより、制御精度が向上されたシーケンス制御
装置を実現し、核磁気共鳴イメージング装置の傾斜磁場
発生部を細密に制御して、画像の鮮明度を向上すること
ができる。また、傾斜磁場波形を細密に制御して、高効
率に画像を得ることができるので、被検体の撮影時間を
短縮化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるシーケンス制御装置の
概略構成図である。
【図2】本発明が適用される核磁気共鳴イメージング装
置の概略構成図である。
【図3】核磁気共鳴イメージング装置の撮影シーケンス
のタイミングチャートである。
【図4】図1の例における演算制御部により生成される
出力波形の一例を示す図である。
【図5】従来のシーケンス制御装置の概略構成図であ
る。
【図6】図6の例における傾斜磁場波形出力部により生
成される出力波形を示す図である。
【符号の説明】
10 磁石 21、22、23 傾斜磁場発生コイル 30 傾斜磁場発生装置 31、32、33 増幅器 40 RF制御装置 41 RFコイル 50 シーケンス制御装置 51 マイクロプログラムシーケンサ 52 起動処理制御部 53 マイクロプログラム記憶部 54 演算部 55 演算記憶部 56 同期制御部 57 RF波形出力部 59 内部インターフェイスバス 61 画像処理装置 62 表示器 63 操作部 64 中央処理装置 65 インターフェイスバス 70 被検体 71 ベッド 72 支持台

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シーケンス制御を行うマイクロプログラ
    ムシーケンサと、中央処理装置から指令が供給される起
    動処理制御部と、上記マイクロプログラムシーケンサを
    動作させるためのシーケンス手順を格納するマイクロプ
    ログラム記憶部と、を有し、被制御装置の動作を所定の
    処理手順に従って制御するシーケンス制御装置におい
    て、 所定の演算処理手順及びこの処理手順の基本データを格
    納する演算記憶部と、 上記マイクロプログラムシーケンサにより起動され、上
    記演算記憶部に格納された処理手順及び基本データに基
    づいて、上記マイクロプログラムシーケンサとは非同期
    で高速に信号処理を行う演算部と、 上記演算部により高速に処理された信号を、上記マイク
    ロプログラムシーケンサの動作と同期して、被制御装置
    へ供給する同期制御部と、 を備えたことを特徴とするシーケンス制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のシーケンス制御装置にお
    いて、上記演算部は、上記演算記憶部に格納された処理
    手順及び基本データに基づいた波形の信号を生成し、出
    力することを特徴とするシーケンス制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のシーケンス制御装置にお
    いて、上記演算部は、積和演算を高速演算可能なデジタ
    ル信号処理プロセッサであることを特徴とするシーケン
    ス制御装置。
  4. 【請求項4】 核磁気共鳴イメージング装置の中央処理
    部から指令が供給される起動処理制御部と、シーケンス
    制御を行うマイクロプログラムシーケンサと、上記マイ
    クロプログラムシーケンサを動作させるためのシーケン
    ス手順を格納するマイクロプログラム記憶部と、を有
    し、核磁気共鳴イメージング装置の中央処理部からの指
    令に基づいて、被制御部の動作を所定の処理手順に従っ
    て制御するシーケンス制御装置において、 上記マイクロプログラムシーケンサからの指令に従っ
    て、核磁気共鳴イメージング装置の高周波磁場制御部に
    供給する高周波信号を生成する高周波信号出力部と、 所定の演算処理手順及びこの処理手順の基本データを格
    納する演算記憶部と、 上記マイクロプログラムシーケンサにより起動され、上
    記演算記憶部に格納された処理手順及び基本データに基
    づいて、上記マイクロプログラムシーケンサとは非同期
    で高速に信号処理を行い、傾斜磁場発生部に供給する傾
    斜磁場信号を生成する演算部と、 上記演算部により高速に処理された信号を、上記マイク
    ロプログラムシーケンサの動作と同期して、傾斜磁場発
    生部へ供給する同期制御部と、 を備えたことを特徴とするシーケンス制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のシーケンス制御装置にお
    いて、上記演算部は、上記演算記憶部に格納された処理
    手順及び基本データに基づいた波形の信号を生成し、出
    力することを特徴とするシーケンス制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項4記載のシーケンス制御装置にお
    いて、上記演算部は、積和演算を高速演算可能なデジタ
    ル信号処理プロセッサであることを特徴とするシーケン
    ス制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011123052A (ja) * 2009-10-26 2011-06-23 Bruker Biospin 設定点信号を補正するデバイスおよびこうしたデバイスを備えるグラジエントの発生のためのシステム

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