JPH067044Y2 - ブレード装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、例えば除雪作業等を行なう際に用いられるブ
レード装置の改良に関する。

（従来の技術） 従来、この種のブレード装置としては、周知の如く、単
一のブレードで構成したものが知られている。

ところが、この様なものは、ブレードが単一であったの
で、例えば車道と歩道との間に段差やガードレール等が
ある場合には、容易に除雪作業等が行なえないという難
点があった。

（考案が解決しようとする課題） 本考案は、叙上の問題点に鑑み、これを解消する為に創
案されたもので、その目的とする処は、例えば車道と歩
道との間に段差やガードレール等があっても、容易に除
雪作業等が行なえるブレード装置を提供するにある。

（課題を解決するための手段） 本考案のブレード装置は、メインブレードと、メインブ
レードの側部に鉛直線に沿って昇降可能に設けたサイド
ブレードと、メインブレードに対してサイドブレードを
昇降させるシリンダと、から構成した事に特徴が存す
る。

（作用） シリンダを作動させると、メインブレードに対してサイ
ドブレードが昇降する。

メインブレードに対してサイドブレードが昇降するの
で、例えば車道と歩道との間に段差やガードレール等が
あっても、容易に除雪作業等が行なえる。

（実施例） 以下、本考案の実施例を、図面に基づいて説明する。

第１図は、本考案の実施例に係るブレード装置を示す平
面図。第２図は、正面図。第３図は、縦断側面図。第４
図は、サイドブレードを上昇させた場合を示す正面図。
第５図は、サイドブレードを降下させた場合を示す正面
図である。

ブレード装置１は、メインブレード２、サイドブレード
３、シリンダ４とからその主要部が構成されている。

メインブレード２は、ブレード装置１の基体を為すもの
である。

この例では、後側には支持体５が設けられて居り、この
支持体５は、左右両側に延出している。

而して、支持体５の後側には、サポート６が突設されて
居り、別のサポート７とは旋動軸８に依り枢結されてい
る。

サポート７は、図略しているが、作業車両の車体に俯仰
可能に設けたブームの先端に設けられている。

サイドブレード３は、メインブレード２の側部に昇降可
能に設けたものである。

この例では、メインブレード２の左右両側で且つ支持体
５の前側に配されて居り、支持体５に内設した案内体９
と、サイドブレード３の後側に突設されて案内体９に摺
動可能に嵌合した摺動体１０とに依りメインブレード３
並びに支持体５に対して昇降できる様にしてある。

而して、アングリングプラウの場合、案内体９の後側に
は、ブラケット１１が突設され、サポート７との間に
は、アングリングシリンダ１２が介設してある。

シリンダ４は、メインブレード２に対してサイドブレー
ド３を昇降させるものである。

この例では、案内体９の前側に突設したブラケット１３
と、サイドブレード３の後側に突設したブラケット１４
との間に介設してある。

次に、この様な構成に基づいて作用を述解する。

シリンダ４を作動すると、メインブレード２に対してサ
イドブレード３が昇降する。

第２図は、メインブレード２とサイドブレード３を横一
列に揃えた状態を示して居り、車道Ａとこれに面一に形
成された歩道Ｂの両方をメインブレード２とサイドブレ
ード３に依り同時に除雪する場合を示している。

第４図は、メインブレード２に対してサイドブレード３
を上昇させた状態を示して居り、車道Ａとこれより高い
段差Ｃを介して形成された歩道Ｂの両方をメインブレー
ド２とサイドブレード３に依り同時に除雪する場合を示
している。

第５図は、メインブレード２に対してサイドブレード３
を降下させた状態を示して居り、車道Ａに面一でガード
レールＤを介して形成された歩道Ｂのみをサイドブレー
ド３に依り除雪する場合を示している。

勿論、メインブレード２に対してサイドブレード３を適
宜昇降する事に依り前述以外の車道Ａと歩道Ｂの除雪が
行なえる。

尚、ブレード装置１は、先の実施例では、除雪作業に用
いたが、これに限らず、例えば排土作業等に用いても良
い。

サイドブレード３は、先の実施例では、メインブレード
２の左右両側に設けたが、これに限らず、例えば片側だ
けに設けても良い。

（考案の効果） 以上既述した如く、本考案に依れば、次の様な優れた効
果を奏する事ができる。

(1)メインブレード、サイドブレード、シリンダとで構
成したので、例えば車道と歩道との間に段差やガードレ
ール等があっても、容易に除雪作業等が行なえる。

(2)メインブレードに対してサイドブレードを昇降可能
に設けたので、とりわけ、車道と歩道との間に段差があ
る場合には、メインブレードとサイドブレードに依り車
道と歩道を同時に除雪でき、作業能率が大幅に向上す
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の実施例に係るブレード装置を示す平
面図。 第２図は、正面図。 第３図は、縦断側面図。 第４図は、サイドブレードを上昇させた場合を示す正面
図。 第５図は、サイドブレードを降下させた場合を示す正面
図である。 １……ブレード装置 ２……メインブレード ３……サイドブレード ４……シリンダ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】メインブレードと、メインブレードの側部
   に鉛直線に沿って昇降可能に設けたサイドブレードと、
   メインブレードに対してサイドブレードを昇降させるシ
   リンダと、から構成した事を特徴とするブレード装置。