JPS6322906A - 段切除雪装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、主に、鉄道や道路の両側に積み上げられた側
雪の処理に用いられる段切除雪装置に関する。

〔従来の技術〕

鉄道や道路の除雪は、一般に、ロータリ除雪装置やラッ
セル装置等の機威力によって雪を鉄道や道路の両側に積
み上げる方法を採っている。このため、降雪が長期に渡
ると、雪が鉄道や道路の両側に高く垂直にきつ立して危
険になる上、次回以降の除雪作業が困難になる。

従来、上記のような側雪の上方の角部等を下に切り崩す
段切除雪装置として、パワーシャベルを装備したものと
、弓状に張られたワイヤロープを側雪に食い込ませてこ
れを切り崩すものが知られている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

ところが、パワーツヤベルを用いる上記前者の除雪装置
は、作業を連続的になすことができず、処理スピードが
遅い上、均一に効率よく処理できない、という問題点が
ある。

また、ワイヤロープを使用する後者のものは、側雪が固
く締まっていると、ワイヤロープを雪に食い込ませてこ
れ杏切り崩すことができず、作業可能範囲が狭いという
問題点がある。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は、基台に旋回台を左右に旋回自在に取り付け、
該旋回台にスイングアームを上下に起倒自在に取り付け
るとともに、該スイングアームの先端に伸縮自在な雪掻
装置を上下に回動自在に取り付けることにより、上記従
来の問題点を解決したものである。

〔作用〕

基台に対して旋回台を旋回させて雪掻装置を除雪車の側
面に移動さけ、旋回台に対してスイングアームを上下−
に起倒させて雪掻装置を除雪車の横に突出させるととも
に、スイングアームに対する雪掻装置の上下回動により
雪掻装置の傾斜度合を調節し、また雪掻装置を伸縮さけ
て側雪の段切り幅を調節する。なお、雪掻装置は、通常
、平面視において先開き状に傾斜させる。

このような状態において除雪車を走らせると、雪掻装置
は除雪車と一緒に側雪に沿って移動して側雪の角部を下
に掻き落とす。

上記において、側雪を水平切りする場合には、雪掻装置
を水平にし、また路肩掘りする場合には、雪掻装置の先
端が下になるように雪掻装置を傾斜させる。雪が締まっ
ているような場合には、平面視における雪掻装置の開き
角度を小さくしたり、雪掻装置の長さを短くして負荷を
小さくする。このように、段切りの要求、あるいは雪質
等に応じて、基台に対する旋回台の旋回角度や、旋回台
に対するスイングアームの起倒角度、スイングアームに
対する雪掻装置の回動傾斜角度、雪掻装置の長さ、及び
開き角度等を調節する。

また段切り作業を終えて除雪車を回送するような場合に
は、スイングアームを回動させて雪掻装置を除雪車の前
方に移動させ、雪掻装置を下に回動させて除雪車を走ら
せる。

〔実施例〕

第１図ないし第８図は本発明の一実施例を示すもので、
これらの図において、ｌは基台である。

この基台１は、後で述べる除雪車の車体に取り付けられ
るもので、これには、旋回台２が垂直軸３により取り付
けられ、左右２本の旋回用シリンダ４により左右に旋回
させられる構成とされている。

また上記旋回台２には、へ字状に折り曲げられたスイン
グアーム５が水平軸６により取り付けられ、起倒用シリ
ンダ７によって上下に起倒させられるようになっている
。

上記スイングアーム５の先端には、取付はブロック８が
縦軸９により左右に回動できるように取り付けられ、ツ
ヤ−ピンｌＯによって自由な回動を止められている。こ
の取付はブロック８には横軸１１により雪掻装置１２が
取り付けられ、上下用シリンダＩ３により上下に回動さ
せられる構成となっている。

ここで雪掻装置１２について説明すると、この雪掻装置
１２は、第２図ないし第６図に示すように、横軸ＩＩに
直接取り付けられた支持枠１４ａに固定した前後一対の
固定段切プラウ１４と、この固定段切プラウ１４の前後
（第４図で左右）に固定段切プラウ１４をはさむように
して取り付けられた前後一対の可動段切プ？つ１５とか
ら成る。

可動段切プラウ１５は固定段切プラウ１４に設けられた
案内部材１６に摺動部材１７を嵌め入れて固定段切プラ
ウ１４に取り付けられており、伸縮用シリンダＩ８の働
きによって固定段切プラウ１４の長さ方向に移動させる
ことができるように構成されている。

伸縮用シリンダＩ８のピストンロッド１８ａの先端には
、連結部材１９がピン２０により取り付けられ、更にこ
の連結部材１９は、可動段切プラウ１５に固定された結
合部材２１に連結ピン２２で止められ、該連結ピン２２
を引き抜くことにより、必要に応じて伸縮用シリンダ１
８のピストンロッド１８ａから可動段切プラウＩ５を分
離することができるようになっている。上記結合部材２
１には、該結合部材２１から固定部（第２３に差し込ま
れて、固定段切プラウ１４に対する可動段切プラウ１５
の自由な動きを防止する止めピン２４が付設されている
。

なお、２５は、基台１とスイングアーム５にそれぞれ設
けられたロンド受け２６．２７に引っ掛けられて、スイ
ングアーム５を基台Ｉに固定するロックロッドである。

第９図と第１Ｏ図は、本発明の段切除雪装置２８の使用
例を示すもので、この場合は、一方の端部にロークリ除
雪装置２９を、また他方の端部にラッセル装置３０をそ
れぞれ備えた鉄道用除雪車３１の、上記ラッセル装置３
０の部分に本発明の段切除雪装置２８が設けられている
。ラッセル装置３０は、固定主プラウ３２と、左右のウ
ィングプラウ３３，３３とから成り、固定主プラウ３２
は鉄道用除雪車３Ｉに固定され、またウィングプラウ３
３は鉄道用除雪車３１の側部に枢軸３４で取り付けられ
、回動用シリンダ３５により前後に回動させられるよう
になっている。

次に、上記のように構成された本発明に係る段切除雪装
置の作用を、面記鉄道用除雪車３！に装設した場合につ
いて第１１図ないし第１３図を参照して説明する。

鉄道用除雪車３１の進行方向左側（第１１図ないし第１
３図では鉄道用除雪車３１は手前に向かって走行するた
め、左右が逆である。以下、同じ。）の側部Ｓの角部を
切り崩すには、まず、ロックロッド２５をロッド受け２
７から外してスイングアーム５の固定を解き、ついで旋
回用シリンダ４の作動により旋回台２を旋回させ、スイ
ングアーム５を左側に向ける。そして、起倒用シリンダ
７の作動でスイングアーム５を水平軸６を支点に起倒さ
せて雪掻装置１２を鉄道用除雪車３１の側方に突き出さ
せる。旋回台２の旋回で雪掻装置１２を車体の横に動か
す場合、通常、車体中心に対し雪掻装置１２を平面視に
おいて先開き状に傾斜させる。

次いで、上下用シリンダ１３を縮小させて雪掻装置１２
を横軸１１を支点に上方に回動させ、雪掻装置！２を傾
斜させるととらに、伸縮用シリンダ１８により可動段切
プラウ１５を固定段切プラウＩ　１１に対して動かして
雪掻装置１２を伸長させる。一方、回動用シリンダ３５
を伸ばしてラッセル装置３０のウィングプラウ３３を第
１Ｏ図のように右方（前方）に回動させて置く（第１ｔ
図参照）。

上記の状態で鉄道用除雪車３Ｉを走らせると、雪掻装置
１２が側部Ｓの角部を押してこれを下方に切り崩す。雪
掻装置１２で下に切り崩されて鉄道用除雪車３１の前に
落ちた雪は、ラッセル装置３０の固定主プラウ３２とや
イングブラウ３３により除雪ポケット部Ｐに押し寄せら
れる。側部Ｓ中の異物等によって雪掻装置ｔ２に過大な
荷重が加わった場合には、雪掻装置１２は、ンヤーピン
ｌＯを切断して縦軸９を中心に後方に回動し、破損を免
れる。

このようにして、所定の距離の雪を切り崩Ｌ　タら、今
度は、ロータリ除雪装置２９を作動さ仕て鉄道用除雪車
３１を逆方向に走らせ、除雪ポケット部Ｐに寄せられた
雪をロークリ除雪装置２９により遠方に投雪する。この
場合、側部Ｓの角部が切り崩されていて、ロークリ除雪
装置２９による投雪の邪魔にならないので、より遠方に
雪を飛ばすことができる。

上記は雪掻装置１２を傾斜させた、法面切りの場合であ
るが、第１２図のように、雪掻装置Ｉ２を水平にして水
平切りをなすことらできる。上記作業で除雪ポケット部
Ｐに雪が残り、その雪ら投雪する必要がある場合には、
第１３図のように、上下用シリンダＩ３の作動で雪掻装
置１２を下に回動さ仕て路肩掘りを行うことにより、残
された雪をロークリ除雪装置２つの走行面に移動させる
。

なお、上記では、雪掻装置１２により切り崩された雪の
２次処理にラッセル装置３０を用いたが、第１４図のよ
うにロータリ除雪装置２９を用いることらできる。鉄道
用除雪車に限らず他の除雪車に装設できることは言うま
でもない。除雪車の回送時においては、スイングアーム
５の旋回によって雪掻装置１２を前方に移動させ、スイ
ングアーム５をロックロッド２５で固定するとともに、
運転の邪魔にならないように雪掻装置Ｉ２を下に動かし
て除雪車を走らせる。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明に係る段切除雪装置は、ス
イングアームの先端に取り付けられた雪掻装置に上り側
部を段切りする構成とされているので、鉄道や道路等の
側部を連続して迅速かつ均一に効率良（処理することが
できる。また、スイングアームは旋回自在とされた旋回
台に起倒自在に取り付けられ、その先端に伸縮自在な雪
掻装置が上下に回動自在に取り付けられており、雪掻装
置の鉛直線に対する傾斜角度や車体中心に対する角度、
あるいは雪掻装置の長さ等を変えて、雪掻装置の姿勢や
位置を様々に変化させることができるので、側部の高さ
や雪質、あるいは負荷等に応じて、無駄なく的確に段切
り作業をなすことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る段切除雪装置の外観図、第２図は
雪掻装置の正面図、第３図は、同、平面図、第４図は、
同、側面図、第５図は連結ピンと止めピンの部分の断面
図、第６図はピストンロンドに対する連結部材のピンに
よる取付は状態を示す断面図、第７図は段切除雪装置の
側面図、第８図はスイングアームの平面図、第９図は鉄
道用除雪車の側面図、第１０図はラッセル装置の平面図
、第１１図ないし第１３図は除雪作業の種々相を示す正
面図、第１４図は他の除雪例を示す正面図である。 ｌ・・・基台、２・・・旋回台、５・・・スイングアー
ム、１２・・・雪掻装置。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 基台に旋回台が左右に旋回自在に取り付けられ、該旋回
   台にスイングアームが上下に起倒自在に取り付けられる
   とともに、該スイングアームの先端に伸縮自在な雪掻装
   置が上下に回動自在に取り付けられたことを特徴とする
   段切除雪装置。