JPH0669749B2 - 印刷機における版装着方法 - Google Patents

印刷機における版装着方法

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JPH0669749B2
JPH0669749B2 JP60203611A JP20361185A JPH0669749B2 JP H0669749 B2 JPH0669749 B2 JP H0669749B2 JP 60203611 A JP60203611 A JP 60203611A JP 20361185 A JP20361185 A JP 20361185A JP H0669749 B2 JPH0669749 B2 JP H0669749B2
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41LAPPARATUS OR DEVICES FOR MANIFOLDING, DUPLICATING OR PRINTING FOR OFFICE OR OTHER COMMERCIAL PURPOSES; ADDRESSING MACHINES OR LIKE SERIES-PRINTING MACHINES
    • B41L29/00Devices for attaching printing elements or formes to supports
    • B41L29/12Devices for attaching printing elements or formes to supports for attaching flexible printing formes
    • B41L29/14Clamping devices
    • B41L29/16Clamping devices operating automatically during operation of rotary machines to attach the printing formes to the forme cylinders

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  • Supply, Installation And Extraction Of Printed Sheets Or Plates (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、印刷機の版胴に版を装着する場合に使用さ
れる版装着方法に関し、特に版を版胴の所定位置に精度
良く装着できるようにした版装着方法に関する。
(従来の技術とその問題点) 従来、印刷用の版を製版する場合、矩形状に形成された
生版(いわゆる露光処理が施されていない原版をいう)
のおよその位置に原版フィルムを重ねて露光処理を施
し、さらに現像処理を施し、その後、絵柄等の印刷パタ
ーンと同時に現像されたトンボマークを基準として、版
胴の位置決めピンに対応する位置に位置決め孔を形成す
る方式を採用していた。すなわち、従来の製版方法は、
版の版胴への装着方法が作業者の手先業による方法であ
るため、版の位置決め孔の位置については、製版後に印
刷パターンから一定距離の版頭部に位置決めピン孔をあ
けるだけで、版の外周辺からの距離については、何ら考
慮を払う必要のないものであった。そして、版の位置決
め孔を版胴の位置決めピンに係合させること(いわゆる
ピンシステム)により版胴への版装着作業を行なってい
た。したがって、このピンシステムによれば、版を版胴
の所定位置に精度良く取付けることができる利点を有す
るが、版装着作業が手先業で行なわれているため、印刷
能率が悪いばかりか版装着作業が非常に煩雑であるとい
う問題を有していた。
また、製版に際して、例えば特開昭50−146404号公報や
特開昭58−27148号公報に見られるように、原版の直交
する2辺を基準として位置決めしてから製版する方法も
提供されているが、この製版方法は、いずれも原版に所
定位置に1回、もしくは複数回の同一印刷パターンを焼
付ける方法であるため、原版の外周辺に対して所定位置
には焼付けることはできるが、装着精度の高い自動給版
には何らの解決手段をも提供していないものであった。
一方、版装着作業を簡易化するために、版を版胴へ自動
的に装着できるようにした印刷機が多数開発されたが、
いずれの印刷機においても、版を単に版送り出しローラ
でニップしつつ、版胴方向に送り出して装着する方法で
あるため、版を版胴の所定位置に精度良く取付けること
が困難であるという問題を有していた。
(発明の目的) この発明は、上記問題点を解決するためになされたもの
で、版を版胴の所定位置に精度良く容易に給版できる自
動給版を実現すると共に、印刷精度の高い印刷物を能率
良く製造することのできる印刷機の版装着方法を提供す
ることを目的とする。
(目的を達成するための手段) この発明の印刷機における版装着方法は、上記目的を達
成するために、(イ)外形を矩形状に形成すると共に、
版胴への送り方向に沿う2つの側辺のうち、少なくとも
一方の側辺と版尻辺の2辺が直交した原版を作成し、 該原版の版頭部に前記直交する2辺を基準として位置決
め孔を形成し、 次いで前記原版上に、印刷パターンを基準に形成された
位置決め孔を有する原版フィルムを、前記原版の位置決
め孔と前記原版フィルムの位置決め孔とが一致するよう
に載置し、 しかる後に露光および現像処理を施して予め版を作成
し、 (ロ)版胴の軸方向に設けられた位置決めピン列に対し
て前記版の前記一方の側辺と直交する辺を基準として位
置決めするための版尻位置決め材と、前記版の前記一方
の側辺を基準として位置決めするための側部位置決め材
とが、それぞれ前記版の前記少なくとも一方の側辺と版
尻辺の2辺に対応する位置に設けられた給版台上に、前
記版を、該版の前記少なくとも2辺のそれぞれを前記版
尻位置決め材と前記側部位置決め材とに沿わせて載置
し、 次いで前記給版台上の版を、前記側部位置決め材に沿っ
て、版送出機構により版胴の回転に関連させながら前記
版胴側へ所定量だけ送り出し、前記版胴の位置決めピン
に前記版の位置決め孔を係合させることにより、 前記版を前記版胴に装着することを要旨とする。
(作用) 本発明の印刷機におけるは版装着方法によれば、 (イ)まず、印刷機の自動給版に適した版が予め製造さ
れる。
その製造方法は、まず原版の外形が矩形状に形成される
と共に、版胴への送り方向に沿う2つの側辺のうちの少
なくとも一方の側辺と版尻辺の2辺が直交状態に形成さ
れる。そして、この原版の版頭部に前記2辺を基準とし
て位置決め孔が形成される。次いでこの原版上に、印刷
パターンを基準に形成された位置決め孔を有する原版フ
ィルムが、前記原版の位置決め孔と前記原版フィルムの
位置決め孔とが一致するように載置される。
しかる後に露光および現像処理を施され、いわゆる印刷
用の版である刷版が製造される。
(ロ)次に、かくして予め製造された版が版胴に自動給
版される。
すなわち、その版装着方法は、まず前記版が、版胴の軸
方向に設けられた位置決めピン列に対して、辺の側辺と
直交する辺を基準として位置決めする版尻位置決め材
と、側辺を基準として位置決めする側部材位置決め材と
が版の前記2辺に対応する位置に設けられた給版台上に
載置される。
次いでこの版を、給版台上の側分位置決め材に沿って、
版送出機構により版胴の回転に関連させながら版胴側へ
所定量だけ送り出し、しかる後に版胴の位置決めピンに
版の位置決め孔が係合されることにより版胴への装着が
完了する。
(実施例) この発明の印刷機における版装着方法を、以下に述べる
印刷機を用いて説明する。
A.全体構成 第1図は、連続紙の印刷を可能とした多色刷オフセット
印刷機の概略断面図を示す。同図に示すように、印刷機
本体1の略中央分にブランケット胴2が配設され、この
ブランケット胴2の上部後方位置と下部後方位置に、ブ
ランケット胴2に対し離着胴自在な版胴3,4がそれぞれ
配設される。これら版胴3,4の後方位置には、対応する
版胴3,4への自動給排版を可能とする給排版ユニット5,6
と、対応する版胴3,4に巻付けられた版にインキ着けを
行なうためのインキングユニット7,8がそれぞれ着脱自
在に取付けられ、かつ各給排版ユニット5,6に給排版ト
レイ9,10が着脱自在に取付けられる。
一方、ブランケット胴2の下部前方位置には、ブランケ
ット胴2に対し離着胴自在な圧胴11が配設され、この圧
胴11の下部後方位置と前方位置に、圧胴11とブランケッ
ト胴2間に通される連続紙12の紙送りを制御するための
ピンフィードトラクタ13と吸引コンベア14がそれぞれ配
設される。これらピンフィードトラクタ13と吸引コンベ
ア14は、圧胴11とブランケット胴2の離着胴のタイミン
グに関連させて、連続紙12の紙送りを間欠歩進するよう
に制御して、連続紙12に印刷が行なわれるように構成さ
れる。また、印刷機本体1の前方位置には、印刷処理し
た連続紙12を交互に折畳むようにして収容するための振
りガイド15と昇降自在な連続紙受け台16とを有する折た
たみ機17が配置されている。さらに、圧胴11の下方に
は、圧胴表面の汚れを除去するための圧胴洗浄ユニット
29が配設されている。
また、ブランケット胴2の上部前方位置には、ブランケ
ット洗浄時において、ブランケット胴2に洗浄液を供給
するための洗浄液供給ユニット18と、その洗浄液を拭き
取るための払拭ユニット19がそれぞれ着脱自在に取付け
られている。
印刷機本体1の下部スペースにはメインモータ20が設置
され、ブランケット胴2および吸引コンベア14は例えば
ベルト等を介してメインモータ20により駆動されるとと
もに、ブランケット胴2と版胴3,4および圧胴11とはこ
れら各胴の一方端部において噛合するよう配設されたギ
ヤにより機械的に連動されて、メインモータ20による駆
動系統をなしている。残りの機構部分には必要に応じて
例えばパルスモータやソレノイドなどの駆動装置ないし
はアクチュエータが取付けられ、これら駆動系統の駆動
タイミングを制御するための情報入力手段としてセンサ
およびスイッチ類が所定必要箇所に適宜装着してある。
第2図はこの印刷機に用いられる制御システムの概略を
図示したものであり、マイクロプロセッサ21は制御バス
22および各制御部23を介して外部装置24〜28と接続され
ている。システムプログラムは例えばフロッピディスク
等の外部記憶装置24に収容されており、システム起動の
当初にマイクロプロセッサ21に与えられる。オペレータ
は印刷機本体の例えば側面位置などに設けられたオペレ
ーションパネル25を通じて指令を与え、マイクロプロセ
ッサ21はセンサおよびスイッチ類26,27から必要な情報
を取込んでシステムプログラムに従ってモータやソレノ
イドなどの駆動系28を適宜動作させる。
以下に、給排版関係の構成,動作等について説明する。
B.給排版関係 (1)給排版ユニットの構成と装着 (イ)給排版ユニットの構成 第3図に給排版ユニット5を示す。同図において、図
(a)は給排版ユニット5の正面図、図(b)は同じく
平面図、図(c)は同じく断面図、図(d)は同じく右
側面図、図(e)は同じく左側面図である。
この給排版ユニット5は、枠状に構成されたユニットフ
レーム501の前面両側に把手502とユニット取付ねじ503
が取付けられる。ユニットフレーム501の左側板501aと
右仕切板501bの内側面前部には、給排版トレイ9(第1
図)を取付けるための係止ピン504と位置決めピン505が
突設される。また、ユニットフレーム501の左側板501a
と右側板501cの外側面下部にはユニット取付レール506
が取付けられる。また、右側板501cの外側面には取付金
具507を介してコネクタ508が取付けられるとともに、給
版スタート用のパルスモータ509が取付けられ、これら
パルスモータ509とコネクタ508がコード(図示省略)を
介して電気接続されている。
ユニットフレーム501の左側板501aと右仕切板501b間に
は、給版駆動ローラ510と、排版駆動ローラ511が回転自
在に取付けられる。給版駆動ローラ510は、そのローラ
軸510a右端が軸継手(図示省略)を介して上記パルスモ
ータ509と連結されており、給版開始時において、パル
スモータ509により第3図(c)の左回り方向へ回転駆
動される。排版駆動ローラ511は、そのローラ軸511aの
右端が右仕切板501bと右側板501c間まで延長されて、そ
の延長部にギヤ512(第3図(d))が取付けられ、こ
のギヤ512が、同じく右仕切板501bと右側板501c間に配
された他のギヤ513を介して、駆動ギヤ514と連結され
る。この駆動ギヤ514は、給排版ユニット5を印刷機本
体1に装着したときに版胴ギヤ301(第9図)と噛み合
い、これにより給排版時における版胴3の回転動作に伴
って、排版駆動ローラ511を第3図(c)の左回り方向
へ回転駆動させる。
上記給版駆動ローラ510と排版駆動ローラ511の中間領域
においては、左側板501aと右仕切板501b間に支持金具51
5が掛け渡され、この支持金具515の上面側に給版スター
ト板516が取付けられるとともに、下面側に排版ガイド5
17が取付けられる。給版スタート板516には、給版駆動
ローラ510に対応する位置にローラ出没用開口516aが形
成されている。
給版スタート板516の前方位置においては、左側板501a
と右仕切板501b間に駆動軸518が回転自在に掛け渡さ
れ、この駆動軸518の両端に支持アーム519が取付けられ
て、これら支持アーム519の先端間に給版補助駆動ロー
ラ520が回転自在に取付けられる。上記駆動軸518の左端
には、第3図(e)に示すように作動レバー521が取付
けられ、この作動レバー521の正逆回転操作により、駆
動軸518を中心に支持アーム519を正逆回転させて、給版
補助駆動ローラ520をローラ出没用開口516aを介し給版
駆動ローラ510へ着離駆動できるように構成される。こ
の作動レバー521は、第3図(e)に示すばね522により
左回り方向に回転付勢され、言い換えれば給版補助駆動
ローラ520が給版駆動ローラ510から離れる方向に回転付
勢され、両ローラ510,520が離れた位置で、作動レバー5
21が左側板501aの外側面に突設されたストッパピン523
に係止されて、回転を規制するように構成されている。
この作動レバー521は、印刷機本体1側に設けられたソ
レノイド(後述する)のオン動作に連動して駆動され
て、給版補助駆動ローラ520を給版駆動ローラ510に接触
させ、これにより両ローラ510,520により版をニップし
て給版スタートを可能とする。給版補助駆動ローラ520
は、そのローラ軸520aの左端に取付けたギヤ(図示省
略)を、給版駆動ローラ軸510aの左端に取付けたギヤ
(図示省略)と噛合させており、これにより、給版時に
おいて給版駆動ローラ510が第3図(c)の左回り方向
へ回転駆動されたときに、給版補助駆動ローラ520がロ
ーラ510の周速と同一の周速で右回り方向に回転駆動さ
れて、両ローラ510,520間に挟み込まれた版を版胴側
(第3図(c)の右方)へ送り出せるように構成されて
いる。
ユニットフレーム501の後端上部においては、左側板501
aと右仕切板501b間に回転軸524が回転自在に取付けら
れ、給版押えローラ525を保持したローラ支持アーム526
が、上記回転軸524に回転自在に取付けられる。ローラ
支持アーム526は、回転軸524に装着されたねじりコイル
ばね527(第3図(b))により、第3図(c)の右回
り方向(すなわち版押え方向)に回転付勢され、過度な
位置で図示を省略したストッパ機構により右回り方向の
回転が規制されている。
回転軸524の右端には、第4図に示すように、給版押え
ローラ525を版押え位置でロックするためのロック機構5
28が設けられる。このロック機構528は、外周に係合用
谷部529aをもつラチェットホイル529が回転軸524に固定
されるとともに、給版押え作動ローラ530を保持した給
版押え作動アーム531が同じく回転軸524に固定される。
そして、給版押え作動アーム531が、第4図(b)の想
像線と実線で示す範囲内で回転自在となるように構成さ
れ、この給版押え作動アーム531が、ばね532(第4図
(a))により第4図(b)の右回り方向に回転付勢さ
れて、右回り回転位置で軸524を介し給版押えローラ525
が版胴3から離隔するように構成される。一方、先端部
にロック解除ローラ537が取付けられたロック解除アー
ム533とラチェット534が、一体的に連結された状態で、
右仕切板501bに設けられた軸535に回転自在に取付けら
れ、ばね536により第4図(b)の左回り方向に回転付
勢されて、ラチェット534の先端が、ラチェットホイル5
29の外周部529bから谷部529aにかけて摺動自在に圧接し
ている。
このロック機構528は、版胴3側に設けられた給版押え
ローラカム356(第18図参照:詳細は後述する)によ
り、給版押え作動ローラ530が第4図(b)の左回り方
向に押し込まれると、回転軸524が同じく左回り方向に
回転して、給版押えローラ525が版押え位置にセットさ
れる。同時に、ラチェットホイル529も同じく左回り方
向に回転し、この回転に伴い、ラチェット534の先端部
が、ラチェットホイル529の外周部529bから谷部529aに
移動し、このときばね536の付勢力により谷部529aに落
込み係止して、ラチェットホイル529がばね532の付勢力
により右回り方向へ回転復帰するのを阻止し、給版押え
ローラ525を版押え位置に保持させる。このロックの解
除は、版胴3側に設けられたロック解除カム306によ
り、ロック解除ローラ537を蹴り上げることにより行な
われる。ロック解除ローラ537が蹴り上げられると、ロ
ック解除アーム533が軸535を支点として第4図(b)の
右回り方向に回転し、これに伴いラチェット534も同じ
く右回り方向に回転して、ラチェット534が谷部529aか
ら外れ、ラチェットホイル529が、ばね532の付勢力によ
り、回転軸524および給版押え作動アーム531とともに第
4図(b)の右回り方向に回転して、給版押えローラ52
5が版胴3から離隔した元の位置に復帰する。
再び第3図に戻って、ユニットフレーム501の後端下部
においては、左側板501aと右仕切板501b間に回転軸538
が回転自在に取付けられ、排版押えローラ539を保持し
た保持アーム540が上記回転軸538に固定される。この回
転軸538は、図示を省略したばねにより第3図(c)の
右回り方向、すなわち排版押えローラ539が版胴3から
離れる方向に付勢される。また、回転軸538の右端に
は、第3図(d)に示すように作動レバー541が取付け
られ、排版押えローラ539が、版胴3から離れた位置
で、作動レバー541の右回り方向の回転を規制するため
のストッパピン542が、右側板501cの外側面に突設され
る。この作動レバー541は、印刷機本体1側に設けられ
たソレノイド(後述する)のオン動作に連動して第3図
(d)の左回り方向に回転駆動されて、排版押えローラ
539を版胴3側に押し付ける位置にセットする。
また、第3図(c)に示すように、支持アーム519の上
方位置には、版のセット状態を確認するための反射式光
電センサからなる版有り検知センサ544が取付けられ
る。
(ロ)給排版ユニット取付側の構成 つぎに、給排版ユニット5を取付ける側の構成について
説明する。第5図(a)は印刷機本体1の背面図を示
し、第5図(b)は第5図(a)に示す左側板101の内
側面図を示す。
同図に示すように、左右一対のレール受部材126が、左
側板101および右側板102の内側面に固定される。レール
受部材126は、対向内側面に、印刷機本体1の背面から
印刷機本体1の内部に向けて水平に延びるレール嵌合溝
127を有し、前面にねじ穴128が形成される。
右側レール受部材126の前端上方位置においては、コネ
クタ129が取付金具130を介して右側板102に取付けられ
る。このコネクタ129は、第2図の制御部23を介してマ
イクロプロセッサ21に接続される。
右側レール受部材126の後端上方位置においては、給排
版ユニット5(第3図)の排版押えローラ539を版胴3
に着離作動するための駆動レバー131が配される。この
駆動レバー131は、その先端に給排版ユニット5の作動
レバー541(第3図(d))と係合する係合ピン132を配
して、右側板102に回転自在に取付けられた駆動軸133に
固定されている。この駆動軸133の右端は、右側板102の
外方に延長されており、その右端に、第7図(説明の便
宜上、右側板102の図示を省略している)に示すよう
に、レバー134が取付けられる。そして、このレバー134
を第7図左回り方向に回転付勢するためのばね135が、
レバー134の一端と、右側板(図示省略)間に掛け渡さ
れるとともに、レバー134を右回り方向へ回転駆動する
ためのソレノイド137が右側板(図示省略)に取付けら
れて、このソレノイド137とレバー134とがばね138によ
り連結される。このソレノイド137に通電が行なわれる
と、レバー134が第7図の右回り方向に回転駆動され、
これに伴いレバー131も同じく右回り方向へ回転駆動さ
れて、給排版ユニット5の作動レバー541を作動する位
置にセットされる。ついで、ソレノイド137への通電が
解除されると、ばね135の付勢力でレバー134が左回り方
向へ回転して元の位置に戻り、これに伴い駆動レバー13
1も左回り方向へ回転して、給排版ユニット5の作動レ
バー541を作動解除する位置に復帰する。
一方、左側レール受部材126(第5図)の上方位置にお
いては、給排版ユニット5の給版補助駆動ローラ520
(第3図)を給版駆動ローラ510に着離作動するための
駆動レバー140が配される。この駆動レバー140は、その
先端に給排版ユニット5の作動レバー521と係合する係
合ピン141を配して、左側板101に回転自在に取付けられ
た駆動軸142に固定されている。この駆動軸142の左端は
左側板101の外方に延長されており、その左端に、第6
図(説明の便宜上、左側板101の図示を省略している)
に示すように、レバー143が取付けられる。そして、こ
のレバー143を第6図右回り方向に回転するためのばね1
44が、レバー143の一端と、左側板(図示省略)との間
に掛け渡されるとともに、レバー143を左回り方向へ回
転駆動するためのソレノイド146が、左側板(図示省
略)に取付けられて、このソレノイド146とレバー143と
がばね148により連結される。また、レバー143の左回り
方向の回転を規制するためのストッパピン149が左側板
(図示省略)に突設される。このソレノイド146に通電
が行なわれると、レバー143が第6図の左回り方向に回
転駆動され、これに伴い駆動レバー140も同じく左回り
方向に回転駆動されて、給排版ユニット5の作動レバー
521を作動する位置にセットされる。ついで、ソレノイ
ド146への通電が解除されると、ばね144の付勢力でレバ
ー143が右回り方向へ回転して元の位置に戻り、これに
伴い駆動レバー140も右回り方向へ回転して、給排版ユ
ニット5の作動レバー521を作動解除する位置に復帰す
る。
(ハ)給排版ユニットの装着 つぎに、給排版ユニット5を印刷機本体1へ装着する手
順について説明する。この装着は、上記ソレノイド137
と146に、ともに通電が行なわれていない状態で行なわ
れる。
装着手順は、両手で把手502を持って給排版ユニット5
を持ち上げ、第5図に示すように、レール506をレール
受部材126のレール嵌合溝127に嵌め込んで給排版ユニッ
ト5を奥へ押し込む。給排版ユニット5が奥まで押し込
まれれば、ユニット取付ねじ503をレール受部材126のね
じ穴128に締付け固定して、ユニット装着作業を完了す
る。
こうして、給排版ユニット5が装着されると、ユニット
側のコネクタ508(第3図)が印刷機本体1側のコネク
タ129(第5図)に接続されて、給排版ユニット5のパ
ルスモータ509および版有り検知センサ544(第3図)
が、マイクロプロセッサ21(第2図)と電気的に接続さ
れる。
また、第7図に示すように、給排版ユニット5の作動レ
バー541の先端が、印刷機本体1側に設けられた駆動レ
バー131の係合ピン132と係合する。したがって、この状
態でソレノイド137に通電すれば、駆動レバー131が駆動
軸133を支点に右回転し、これに伴い作動レバー541が回
転軸538を支点として左回り方向に回転駆動されて、排
版押えローラ539が版押え位置にセットされる。また、
ソレノイド137への通電を解除すれば、上記と逆の動作
で、排版押えローラ539が版胴3から離隔した元の位置
に戻る。
また、ユニット装着により、第6図に示すように、給排
版ユニット5の作動レバー521の先端が、印刷機本体1
側に設けられた駆動レバー141の係合ピン141と係合す
る。したがって、この状態でソレノイド146に通電すれ
ば、駆動レバー140が駆動軸142を支点に右回転し、これ
に伴い作動レバー521が回転軸518を支点として左回り方
向に回転駆動されて、給排版ユニット5の給版補助駆動
ローラ520が給版駆動ローラ510に圧接する位置にセット
される。また、ソレノイド146への通電を解除すれば、
上記と逆の動作で、給版補助駆動ローラ520が給版駆動
ローラ510から離隔した元の位置に戻る。
給排版ユニット5の取外しは、装着の場合と逆の手順で
行なえばよい。
給排版ユニット6は、給排版ユニット5と同一に構成さ
れ、その着脱作業も給排版ユニット5の場合と同様にし
て行なわれる。
(2)給排版トレイの構成と装着 第8図(a)に給排版トレイ9の平面図を示し、同図
(b)にその側面図を示す。この給排版トレイ9は、そ
の上部に給版用の版を送り出すための給版台901が設け
られ、下部に排版されてくる版を収容するための排版第
902が設けられる。給版台901の上面後部位置には、版の
版尻端を位置決めするための版尻位置決め材903が取付
けられ、給版台901の上面側位置には、版の両側を位置
決めするための側部位置決め材904が取付けられる。ま
た、給排版トレイ9の前端面側には、トレイ取付用フッ
ク部905が形成される。
したがって、版は、その版尻端を位置決めするための版
尻位置決め材903と、これと直交する側部位値決め材904
とにより、版胴3に送られる前にまず、給版台901上で
正しい位置決めがなされる。
この給排版トレイ9の取付けは、第3図(c)に示すよ
うに、排版台902の前端延長部902aを給排版ユニット5
内に差し込んだ状態で、フック部905を係止ピン504に引
っ掛けて、トレイ9の両側前端906を位置決めピン505に
係止させる。トレイ9の取外しは、上記と逆の手順で行
なう。
給排版トレイ10(第1図)は、給排版トレイ9と同一の
構成であり、給排版ユニット6への着脱作業も、給排版
トレイ9の場合と同様にして行なわれる。
(3)版胴および印刷機本体側の機構 第9図は、版胴3を、印刷機本体1の背面側から見た図
を示す。同図に示すように、版胴3は、その右端に版胴
ギヤ301を固定し、この版胴3と版胴ギヤ301が版胴支軸
302に回転自在に保持される。版胴支軸302は、その両端
に、版胴支軸302の軸心302aに対し偏心した回転中心303
aをもつ偏心軸303が設けられ、これら偏心軸303が、印
刷機本体1の左右側板101,102に取付けられた軸受304に
回転自在に保持される。この版胴3の回転駆動は、版胴
ギヤ301を、ブランケット胴2(第1図)の右端に設け
られたブランケット胴ギヤ(図示省略)に噛合すること
により行なわれ、また、版胴3のブランケット胴2に対
する離着胴は、上記偏心軸303を、例えばパルスモータ
等を用いて、一定角度内で正逆回転駆動することにより
行なわれる。
この版胴3には、外周の一部に、軸方向に沿って全幅に
わたり開口部307が設けられる。また、開口部307内の円
周方向における一端側と他端側には、版頭くわえ機構30
8と版尻つかみ機構309がそれぞれ配される。
以下、版胴側および印刷機本体側の構成を、各部分に分
けて順次説明する。
版頭くわえ機構 版頭くわえ機構308は、第9図(a),第10図(b)お
よび第11図(b)に示すように、版胴3の左右両側部31
0,310間に爪軸311が回転自在に掛け渡され、爪軸311の
外周部に、軸方向に沿って等ピッチで複数の版頭くわえ
爪312が固定される。爪軸311の両端近傍位置にはリンク
313が固定され、このリンク313の先端と、版胴3内に固
設されたばね受けピン314間に引張ばね326が懸架され
て、版頭くわえ爪312が爪軸311を支点に、第10図(b)
の右回り方向、つまり爪閉成方向に回転付勢される。こ
の版頭くわえ爪312の開成作動は、版胴3の左端側に設
けられた版頭くわえ爪作動機構(後述する)により行な
われる。
一方、版胴3の開口縁には、上記版頭くわえ爪312に対
向する位置に版頭位置決めピン315が突設される。そし
て、上記版頭くわえ機構308による版頭くわえが、版
(図示省略)の版頭部に設けられた位置決め孔と版頭位
置決めピン315とが係合するように、版頭くわえ爪312を
閉成作動して行なわれる。
版尻つかみ機構 版尻つかみ機構309は、第9図(a)および第25図に示
すように、版胴3の左右両側部310,310間にフック軸316
が回転自在に掛け渡され、フック軸316に、軸方向に沿
って等ピッチで複数の版尻フック317が固定される。こ
のフック軸316の右端部近傍位置にはねじりコイルばね3
18が外装され、版尻フック317がフック軸316を支点に第
25図の左回り方向、つまり版尻引張方向へ回転付勢され
る。また、フック軸316の右端部には、版胴ギヤ301の外
方においてリンク319が固定され、このリンク319が、後
述する版尻フック作動機構により正逆両方向に回転作動
されて、版尻フック317の版尻つかみと版尻解除の動作
が行なわれる。
給排版カム機構 印刷機本体1の左側板101には、第10図および第11図
(理解を容易にするために、左側板101の図示を省略し
てある。以下の図面も同様である。)に示す給排版カム
機構が配設される。この給排版カム機構は、つぎのよう
に構成されている。すなわち、ソレノイド150が左側板1
01の外面側に固定され、軸151が同じく左側板101に貫通
するように固定自在に取付けられて、この軸151の外側
端部と内側端部に、リンク152とセットレバー153がそれ
ぞれ固定される。また、セットレバー153の先端に、セ
ットローラ154が取付けられる。さらに、リンク152とソ
レノイド150間にばね155が掛け渡され、セットレバー15
3と左側板101間にセットレバー153を右回り方向に回転
付勢するための戻りばね156が掛け渡される。一方、給
排版カム157が、左側板101の内側面に突設した軸158を
介して回転自在に取付けられるとともに、ロックレバー
159が、同じく左側板101の内側面に突設した他の軸160
を介して回転自在に取付けられ、これら給排版カム157
とロックレバー159間に引張ばね161が張設されて、ロッ
クレバー159の左回り方向への回転が、給排版カム157の
先端に設けられたロックピン157aに係止することによ
り、規制されている。
上記給排版カム機構の動作は、次のとおりである。すな
わち、ソレノイド150をオンすると、ばね155を介して、
リンク152が第10図の左回り方向へ回転し、これに伴い
セットレバー153が戻りばね156の付勢力に抗して、軸15
1を支点に同じく左回り方向へ回転する。この回転によ
り、給排版カム157がセットローラ154に押されて軸158
を支点に左回り方向へ回転し、こうして給排版カム157
が所定の角度だけ回転すると、ロックピン157aがロック
レバー159の溝部159aに落ち込んで、給排版カム157がそ
の回転位置に保持される(すなわち、ロックされる)。
給排版カム157がロックされた後、ソレノイド150がオフ
になると、ばね155の吸引力が解かれて、リンク152およ
びセットレバー153は、戻りばね156の付勢力により軸15
1を支点に右回転して、元の位置に復帰する。この場
合、給排版カム157は、上記ロック位置に保持されたま
まである。この給排版カム157のロック解除は、第16図
において、版胴3の左回り方向への回転に伴い、版胴3
側に設けられたローラ320により、ロックレバー159の先
端がけり上げられることにより行なわれる。すなわち、
ロックレバー159がけり上げられると、給排版カム157に
設けられたロックピン157aがロックレバー159の溝部159
aから外され、引張ばね161の引張力により給排版カム15
7が右回り方向に回転して第17図に示す元の位置に復帰
する。こうして、給排版カム157のロックが解除され
る。
版頭くわえ爪作動機構 版胴3の左側部310の外面側には、第10図(a)および
第11図(a)に示すように、版頭くわえ爪作動機構が設
けられる。この作動機構はつぎのように構成されてい
る。すなわち、第10図(b)に示す爪軸311の左端部
が、第10図(a)に示す版胴3の左側部310の外方まで
延長されて、その延長部にリンク321が連結される。ま
た、他のリンク322が、版胴3の左側部310に設けられた
軸323に回転自在に取付けられる。このリンク322は、そ
の中間位置と先端位置に、ローラ320と324がそれぞれ取
付けられる。また、リンク322と左側部310間に引張ばね
325が張設されて、リンク322が軸323を支点に左回り方
向へ回転付勢され、その回転が、ローラ324をリンク321
に係止することにより規制されている。
この版頭くわえ爪作動機構の作用は、次の通りである。
すなわち、まず第10図(a)に示すように給排版カム15
7がロックされ、ついで後述する版頭くわえ万力機構の
ロックが解除された後、第11図(a)に示すように、版
胴3の左回転に伴いリンク322のローラ320が給排版カム
157のカム面157bに乗り上げて、カム面157b上を転が
る。これにより、リンク322が軸323を中心に左回り方向
へ回転して、リンク322の先端部に設けられたローラ324
により、もう一方のリンク321が左方向へ押し込まれ
(第15図(b)参照)、爪軸311が左回転する(第15図
(c)参照)。こうして、第11図(b)に示す引張ばね
326に打ち勝って爪軸311が左回転することにより、爪軸
311に固定された版頭くわえ爪312も同じく左回転して、
版頭くわえ爪312が「開」動作を行う。版胴3がさらに
回転して、第16図に示すように、リンク322のローラ320
が給排版カム157の凹部157cに至ると、ローラ320が凹部
157cに落ち込んで給排版カム157による押付けが解除さ
れる。こうして、給排版カム157の規制から解かれたリ
ンク322と321は、それぞれ軸323と爪軸311を中心として
右回り方向に回転可能となり、爪軸311が引張ばね326
(第11図)の引張力により右回転して、版頭くわえ爪31
2(第10図(b))が「閉」動作する。版胴3がさらに
回転すれば、既述したように、ローラ320によりロック
レバー159がけり上げられて給排版カム157のロックが解
除される。
版頭くわえ万力機構と万力解除機構 版胴3の左側部310の外面側には、第10図(a),第11
図(a),第15図,第16図および第17図に示すように、
既述した版頭くわえ爪作動機構の他に、版頭くわえ万力
機構と万力解除機構が設けられる。このうち、版頭くわ
え万力機構はつぎのように構成される。すなわち、第16
図に示すように、リンク327が軸328を介して版胴3の左
側部310に回転自在に取付けられ、このリンク327の中央
位置と先端位置に、ローラ329と330がそれぞれ取付けら
れる。また、他のリンク331が軸332を介して左側部310
に回転自在に取付けられ、そのリンク331に形成された
長穴331aに、上記リンク327のローラ330がスライド自在
に係合される。さらに、リンク331の先端にピン333を介
して他のリンク334が回転自在に連結され、このリンク3
34の他端とリンク321の先端とが他のピン335を介して回
転自在に連結される。版胴3の左側部310には、リンク3
31の内方位置において、リンク331の右回り方向の回転
を規制するためのストッパ336が突設される。また、左
側部310とリンク327間には、版胴3の回転に伴ってリン
ク327に作用する遠心力を緩和するための引張ばね337が
張設される。さらに、印刷機本体1側の所定位置には、
リンク327のローラ329を版胴3の内方向へ押込むための
版頭くわえ爪ロックカム162が固設される。
この版頭くわえ爪万力機構の作用はつぎのとおりであ
る。すなわち、第16図に示すように、リンク322のロー
ラ320が給排版カム157の凹部157cに嵌まり込むことによ
り版頭くわえ爪312が閉成動作して版頭くわえが行なわ
れた直後において、版頭くわえ爪ロックカム162にリン
ク327のローラ329が押し付けられ、リンク327が軸328を
支点として右回転する。リンク327が右回転すると、リ
ンク327のローラ330がリンク331の長穴331a内をスライ
ドして、リンク331を軸332を中心に右回転させる。こう
して、ピン333が、第16図に示す位置から、ピン335と軸
332を結ぶ直線上まで移動すると、その位置を上死点と
して、リンク321を介し爪軸311を強力に右回転させ、版
頭くわえ爪312に強力な押付力が与えられる。さらにリ
ンク331が右回転して、第17図に示すようにピン333が上
記上死点を僅かに超えた位置まで移動すると、リンク33
1がストッパ336に係止されてセルフロックされ、これに
より、版頭くわえ爪312には、強力で安定した押付力が
持続して付与される。
一方、上記版頭くわえ爪万力機構のロックを解除するた
めの万力解除機構は、つぎのように構成される。すなわ
ち、第10図(a),第11図(a)に示すように、リンク
338の略中央部を、軸339(リンク322の先端に取付けら
れたローラ324の回転軸と兼用)を介してリンク322の先
端に回転自在に連結し、このリンク338の一端と他端
に、ローラ341と342を取付ける。
この万力解除機構の作用はつぎのとおりである。すなわ
ち、万力機構がロックされた状態で、版胴3が第10図
(a)に示す位置まで回転したときに、既述した方法に
より給排版カム157がロックされ、ついでこの給排版カ
ム157に、第15図(a)に示すようにリンク338のローラ
341が乗り上げる。これにより、リンク338は軸339を支
点として右回転し、リンク338の端部に取付けられたロ
ーラ342がリンク334を版胴外周方向に押圧する。リンク
334が押圧されると、リンク334はピン335を支点として
右回転し、同時にリンク331も軸332を支点として左回転
する。これにより、ピン335と軸332を結ぶ直線(すなわ
ち上死点)をピン333が通り過ぎて万力機構のロックが
解除され、リンク321は爪軸311を中心に左回転可能とな
る。
版頭押出機構 版胴3内には、第9図(a),第12図,第13図および第
14図に示すように、版頭押出機構が設けられる。この版
頭押出機構は、次のように構成される。すなわち、版胴
3の左右側部310,310間に回転自在に掛け渡された軸342
に、リンク343の一端が固定され、先端に版押出し爪344
aをもつリンク344の長穴344bに、版胴3内に固設された
軸346がスライド自在に係合されて、このリンク344の後
端と上記リンク343の先端とが軸345により回転自在に連
結される。これらリンク343,344は、各版頭位置決めピ
ン315に対応して、版胴3の回転軸方向に沿って複数個
配設され、それぞれ軸342の正逆回転により、リンク343
を介しリンク344が進退して、版押出し爪344aが版胴3
の開口端面より「出」,「入」動作するように構成され
る。軸342の左端は、版胴3の左側部310の外方まで延長
されて、その延長端部に歯車347aをもつリンク347が固
定され、この歯車347aに噛合する歯車348aをもつ他のリ
ンク348が、版胴3の左側部310の外面側に突設した軸34
9に回転自在に連結される。このリンク348の先端にはカ
ムフォロワ350が取付けられる。また、上記リンク347の
先端と左側部310間には引張ばね351が張設されて、軸34
2が第12図の左回り方向に回転付勢され、つまり版押出
し爪344aが「入」動作するように回転付勢される。一
方、上記カムフォロワ350に対応する排版カム163が、給
排版カム157の回転軸を兼ねる軸158に固定され、既述し
た給排版カム作動機構の作動に連動して、軸158を中心
に所定範囲内で正逆回転するように構成される。
この版頭押出機構の作用は次のとおりである。すなわ
ち、排版カム163が第12図(a)に示す位置にロックさ
れ、版頭くわえ爪312が「開」動作した後、排版カム163
の第1のカム面163aにカムフォロワ350が乗り上げて、
リンク348が軸349を中心に左回転する。リンク348が左
回転すると、第13図に示すように、歯車348aと347aの噛
合により、リンク347がばね351の付勢力に抗して軸342
を中心に右回転する。この右回転により、リンク343も
同じく右回転して、リンク344の版押出し爪344aが
「出」動作する。この場合、第12図(b)に示すよう
に、版頭位置決めピン315に版50′の版頭50a′が予め保
持されていると、第13図(b)に示すように、版押出し
爪344aにより版頭50a′が版頭位置決めピン315から押出
されることとなる。さらに、版胴3が回転して、第14
(a)に示すように、カムフォロワ350が、排版カム163
の第1のカム面163aを通り過ぎて第2のカム面163bまで
移動すると、引張ばね351の付勢力によりリンク348が軸
349を中心に右回転し、これによりリンク347および343
が左回転して、版押出し爪344aが「入」動作する。
給版押えローラカム機構 版胴3の右側部310には、第18図に示すように、給版押
えローラカム機構が設けられる。この給版押えローラカ
ム機構は、次のように構成される。すなわち、版胴3内
において、爪軸311の右端近傍位置に歯車352が固定さ
れ、この歯車352と噛合する小歯車353を一端に固定した
支点軸354が、右端部310に回転自在に取付けられて、こ
の支点軸354の他端にリンク355が固定される。一方、給
版押えローラカム356が支点ピン357を介して右側部310
に回転自在に取付けられ、この給版押えローラカム356
に形成された長穴356aに、リンク355の先端に取付けら
れたピン358がスライド自在に係合される。
この給版押えローラカム機構の作用は次のとおりであ
る。すなわち、既述した方法で版頭くわえ爪312が
「開」動作すると、爪軸311に固定された歯車352が、第
18図(b)の右回り方向に回転し、これにより小歯車35
3が左回転して、リンク355も同じく左回転する。リンク
355が左回転すると、リンク355の先端に設けられたピン
358が、給版押えローラカム356の長穴356a内をスライド
して、給版押えローラカム356を支点ピン357を支点に右
回転させる。これにより、給版押えローカラム356が所
定位置にセットされる。同様に、版頭くわえ爪312が
「閉」動作すると、上記と逆の動作が行なわれ、給版押
えローラカム356が元の位置に復帰してリセットされ
る。
給版押えローラの着離動作 給排版ユニット5に設けられた給版押えローラ525の版
胴3への着離動作は、つぎのようにして行なわれる。す
なわち、第18図(d)に示すように、給版押えローラカ
ム356がセットされた後、版頭くわえ爪312が開いている
間に、給版押え作動ローラ530が給版押えローラカム356
に乗り上げる。これにより、第19図(a)に示すよう
に、給版押え作動アーム531と回転軸524が左回転し、同
じくローラ支持アーム526が左回転して、給版押えロー
ラ525が版押え位置にセットされる。このセット動作
は、給版押えローラ525が版胴3の開口部307に位置する
ときに行なわれる。同時に、上記回転軸524の左回転に
伴い、第19図(b)に示すラチェットホイル529も左回
転し、ラチェットホイル529が所定角度だけ左回転する
と、ラチェット534が谷部529aに落ち込んでロックさ
れ、給版押えローラ525が版押え位置にロックされる。
ついで、版頭くわえ爪312が「閉」動作して版頭くわえ
が行なわれ、版胴3の回転に伴い給版押えローラ525が
開口部307を通過すると、給版押えローラ525は版胴3の
外周部に乗り上げて、版50を版胴3に押し付け始める。
この場合、ローラ支持アーム526は、回転軸524に対し、
ねじりコイルばね527により左回り方向に回転付勢され
ているため、版50は給版押えローラ525により版胴3に
弾力的に押付けられることとなる。こうして、版胴3の
回転に伴い、給版押えローラ525により、版50が版胴3
に押し付けられながらたるみなく巻き付けられていく。
一方、版胴3の外周部には、第20図(b)に示すよう
に、ロック解除ローラ537に対応してロック解除カム306
が固設され、給版動作が終了した直後に、ロック解除ロ
ーラ537がロック解除カム306に乗り上げる。これによ
り、ロック解除アーム533に一体に設けられたラチェッ
ト534が軸535を支点に右回転し、ラチェット534の先端
がラチェットホイル529の谷部529aから外れる。ラチェ
ット534が谷部529aから外れると、ラチェットホイル529
は、第20図(a)に示すように、軸524およびアーム531
を介してばね532により右回り方向に回転付勢されてい
るため、ストッパ543にアーム531が当たるまで右回転す
る。軸524が右回転すると、ローラ支持アーム526も右回
転して給版押えローラ525が版胴3から離れる。
版尻フックリセットカム機構 印刷機本体1の右側板102には、第21図に示す版尻フッ
クリセットカム機構が設けられる。この版尻フックリセ
ットカム機構は、右側板102(図示省略)に貫通するよ
うに回転自在に取付けられた軸164の外側端部と内側端
部に、リンク165と版尻フックリセットカム166がそれぞ
れ固定される。また、リンク165とレバー134(第7図を
用いて説明済)間にばね167が張設されるとともに、リ
ンク165と、右側板102の外面側に固定されたばね止め16
8間に、他のばね169が張設される。
この版尻フックリセットカム機構の作用は次のとおりで
ある。すなわち、ソレノイド137がオンすると、レバー1
34が軸133を支点として右回転する。これにより、ばね1
67を介してリンク165が軸164を支点に右回転し、この軸
164に固定された版尻フックリセットカム166も同様に左
回転して、ストッパ170(印刷機本体1の右側板102の内
面側に突設)に係止することにより回転が阻止される
(第22図)。この版尻フックリセットカム166の「セッ
ト」状態は、ソレノイド137がオンの間、持続される。
ソレノイド137がオフされると、上記と全く逆の動作が
行なわれる。すなわち、ソレノイド137の吸引力が解除
されて、ばね169の引張力によりレバー134およびリンク
165が上記と反対方向に回転し、版尻フックリセットカ
ム166が元の位置に回転復帰する(「リセット」状
態)。
版尻フック作動機構 版胴3の右側部310には、第22図〜第25図に示す版尻フ
ック作動機構が設けられる。この版尻フック作動機構は
次のように構成される。すなわち、第22図および第23図
に示すように、リンク359が軸360を介して版胴3の右側
部310外面に回転自在に取付けられる。このリンク359に
は、その外面側にカムフォロワ361が取付けられるとと
もに、内面側に第25図に示すようにピン362が突設さ
れ、さらに先端部と右側部310間に引張ばね363が張設さ
れて、リンク359が軸360を中心に右回り方向に回転付勢
される。また、他のリンク364が、軸365を介して、右側
部310の外面側に回転自在に取付けられる。このリンク3
64の一端には、リンク359の内側端面359aに転動自在に
係合するローラ軸端をもつローラ366が取付けられ、リ
ンク364の他端と右側部310間に引張ばね367が張設され
て、リンク364が軸365を支点として右回り方向に回転付
勢される。このリンク364は、第23図に示す右回り回転
位置において、ローラ366の軸端をリンク359の凹部359b
に係止させることにより、ばね363の引張力に抗し、リ
ンク359を軸360を中心に所定角度だけ左回転させた位置
で保持する(すなわち、リンク359をロックする)。
一方、上記リンク359のロック状態を解除するための版
尻フックセットカム171が、リンク364に対応して印刷機
本体1側に取付けられる。この版尻フックセットカム17
1は、第24図に示すように、印刷機本体1の右側板102の
内面側に突設されたカム取付部材172の先端に、水平軸1
73を介して回転自在に取付けられており、ばね174によ
り右回り方向に回転付勢されて、カム取付部材172のス
トッパ部172aにより水平姿勢を保つ位置で回転が規制さ
れている。この版尻フックセットカム171は、第23図に
示すリンク359のロック状態で、版胴3が右回転したと
きに、リンク364に係合してリンク364を軸365を支点に
左回転させ、リンク359のロックを解除させる。なお、
保守点検時において版胴3を手動で逆回転させると、カ
ム171とリンク364とが係合するが、この場合は、カム17
1がリンク364に押されることにより、第24図(b)に示
すように水平軸173を中心に左回転して逃げるため、リ
ンク364およびカム171の破損は回避される。
一方、第25図に示すフック軸316は、既述したように、
版尻フック371を固定して、ねじりコイルばね318により
左回り方向に回転付勢されており、その右端に固定され
たリンク319を、上記リンク359に突設されたピン362に
係止させている。
この版尻フック作動機構の作用は次のとおりである。す
なわち、第22図に示すように、既述した方法で版尻フッ
クリセットカム166が「セット」された後、同図実線で
示すようにロック解除状態にあるリンク359が、版胴3
の右回転により版尻フックリセットカム166の位置まで
回転すると、リンク359のカムフォロワ361が版尻フック
リセットカム166に乗り上げて、リンク359が、ばね363
の引張力に抗して軸360を中心に同図想像線で示す位置
まで左回転する。リンク359が左回転すると、リンク364
が軸365を支点としてばね367の引張力により右回転し、
ローラ366の支点軸端がリンク359の凹部359bと係合し
て、リンク359が第22図想像線で示す位置にロックされ
る。こうして、リンク359が所定角度だけ左回転する
と、その回転に伴い、第25図に示すように、リンク359
に突設されたピン362が左方へ移動し、このピン362に係
合しているリンク319が、ばね318の付勢力に抗して、フ
ック軸316を支点に右回転する。これにより、フック軸3
16に固定されている版尻フック317も、フック軸316と共
に右回転する。この場合、第26図および第27図に示すよ
うに、版胴3に版50′が装着されていると、版尻フック
317の右回転により、版尻フック317が版尻孔50b′から
外れて、版尻つかみが解除される。
さらに、版胴3が回転を続けて第23図に示す回転位置に
至ると、リンク364のローラ366が版尻フックセットカム
171に当り、リンク364が軸365を中心に左回転する。こ
れにより、ローラ366の軸端がリンク359の凹部359bから
外れて、ばね363の付勢力により、リンク359が軸360を
中心に右回転する。リンク359が右回転すると、第25図
に示すように、リンク319とピン362の係合が解かれ、版
尻フック317はばね318の付勢力を得て左回転する。この
左回転は、第25図(a)の想像線で示すように、給版押
えローラ525が「着」動作された状態で行なわれる。し
たがって、新たな版50が給版されていると、その版尻50
cが給版押えローラ525により版胴3の開口部307に押込
まれた状態で版尻フック317が左回転することになり、
これにより版尻フック317が版尻孔50bに引っ掛かり、版
尻50cを版胴外周面のほぼ接線方向へ引張付勢して保持
する。
版つかみおよび版ずれ検知機構 第9図(b)に示すように、版胴3の右側方において、
版つかみおよび版ずれ検知機構が設けられる。この検知
機構は、つぎのように構成される。すなわち、フック軸
316の右端に固定されたリンク319にマーク部材375が取
付けられ、一方、版胴支軸302に印刷機本体1に対し所
定姿勢を保つように軸間距離規制部材305が保持され
て、その軸間距離規制部材305に、上記マーク部材375に
対応して光電センサ376が取付けられる。マーク部材375
は、光電センサ376に対抗する表面が光反射面に仕上げ
られ、また、光電センサ376は発光素子と受光素子で構
成されて、リンク319の回転によりマーク部材375が光電
センサ376に対向する位置に位置したときに、発光素子
から投射された光がマーク部材375で反射されて受光素
子へ導かれるように構成される。
第27図(b)〜(d)は、給版動作後の版尻つかみ状態
を示した図である。同図において、2点鎖線で示した曲
線377は、版胴3の回転に伴い光電センサ376(第9図
(b))により検知される検知位置の軌跡を示す。い
ま、同図(a),(b)に示すように、版尻フック317
により版尻50cが正常に保持されているときは、マーク
部材375がマーク検知位置377から外れるため、光電セン
サ376によりマーク部材375が検知されることはない。こ
れに対し、同図(c)に示すように、版尻孔50bが破損
して広がったり、版頭くわえが不正確に行なわれたとき
は、版尻フック317が、同図(b)の場合よりもさらに
左回転した位置で版尻50cを保持することとなり、その
回転量に相当する量だけマーク部材375もフック軸316を
支点に左回転して、マーク部材375がマーク検知位置377
上に位置するため、光電センサ376によりマーク部材375
が検知されることとなる。また、同図(d)に示すよう
に、版尻フック317により版尻50cが保持されなかったと
きは、リンク319がピン362に係合する位置まで左回転し
て、この場合も、マーク部材375がマーク検知位置377上
に位置するため、光電センサ366によりマーク部材375が
検知されることとなる。
このように、版尻フック317により版尻50cが正常に保持
された場合には光電センサ376によるマーク部材375の検
知がなされず、版ずれが生じたり、版つかみが行なわれ
なかった場合にのみ光電センサ376によるマーク部材375
の検知がなされるため、光電センサ376の出力信号に基
づいて、版ずれおよび版つかみ失敗等の版巻付ミスを自
動的に検知することが可能となる。なお、光電センサ37
6の出力信号は、第2図に示すマイクロプロセッサ21に
入力されて版巻付ミスの有無が判断され、版巻付ミスが
生じている場合には、マイクロプロセッサ21からの指令
で直ちに印刷機の運転が停止するように構成されてい
る。
版胴の断面構造 第29図は、版胴3の断面図を示す。同図に示すように、
版胴3は、その開口部端面と版胴外周面372とのコーナ
部がアール仕上げされている。すなわち、版頭くわえ側
においては、版頭圧接面369が、開口部307の中心と版胴
中心370を結ぶ仮想線371に対し直交する平面として形成
され、この版頭圧接面369と版胴外周面372とのコーナ部
が、半径R1の滑らかな曲面に仕上げられている。また、
版尻つかみ側においては、開口端面373が上記仮想線371
に対し直交する平面として形成され、この開口端面373
と版胴外周面372とのコーナ部が、半径R2の滑らかな曲
面に仕上げられている。このようなアール仕上げを施せ
ば、版頭50aが版頭くわえ爪312により版頭圧接面369に
圧接保持された後、版50が給版押えローラ525(第6
図)により押さえ付けられながら版胴外周面372に巻き
付けられていくときに、版50が版胴外周との間に隙間を
生じさせずにフィットして巻き付けられることとなる。
また、版尻フック317により版尻50cが版胴開口部内方向
へ引張付勢するようにして保持されたときにも、版尻50
cを版胴外周にフィットさせて巻き終ることができる。
こうして、版50を版胴3の所定位置に精度良く巻き付け
ることが可能となる。なお、この実施例では、上記半径
R1,R2の寸法の一例として、半径76.5mmの版胴3に対
し、R1,R2をともに15mmに設定している。
(4)版の製造手順とその構成 つぎに、自動給排版動作を説明するに先立ち、上記印刷
機に使用される版50について説明しておく。この版50
は、第30図に示す手順で製造される。すなわち、まず同
図(a)に示すように、ポリエステルフィルムベース上
に感光性樹脂層が積層された未露光の原版、すなわち生
版51を、カッターを用いて所定寸法の矩形に正確に切断
する。ついで、同図(b)に示すように、上記生版51の
版頭位置に第9図に示す位置決めピン315に対応して位
置決め孔としての版頭孔50dを形成するとともに、生版5
1の版尻位置に、第9図に示す版尻フック317に対応して
版尻孔50bを形成する。この場合、版頭孔50dおよび版尻
孔50bの形成位置は、生版51の各辺、すなわち両側辺51
a,版尻辺51bおよびは頭辺51cを基準として定める。
一方、同図(c)に示す原版フィルム52上に、周知の精
密トンボ描画装置を用いて印刷パターン53とトンポマー
ク54を描画する。また、このトンボマーク54を基準とし
て、原版フィルム52の版頭位置に、版頭孔50dに対応す
る位置決め孔55を形成する。この場合、中央の位置決め
孔55は、版頭孔50dと同一寸法の真円に設定し、両端の
位置決め孔55は、原版フィルム52の熱膨脹を考慮して左
右方向に長軸を決定した長孔に形成する。
ついで、上記位置決め孔55と版頭孔50dに位置決めピン
(図示省略)を通して原版フィルム52を生版51上に重ね
合わせ、こうして原版フィルム52と生版51とを位置決め
した状態で露光処理(同図(e))を施して印刷パター
ン53を生版51上の所定位置に焼き付ける。焼付を完了す
れば、続いて現像処理(同図(f))を施して、最終製
品としての露光済みの版50を完成する。
(5)給排版動作 つぎに、版交換時の給排版動作について説明する。第31
図は、オペレータがオペレーションパネル25(第2図)
の例えば版交換キーを押すことにより版交換指令が与え
られた場合の、マイクロプロセッサ21(第2図)の動作
を示すフローチャートである。
版交換指令が与えられると、ステップS30において、指
令を受付可能な状態か否かが判断される。指令が受付け
られないときは、動作を終了し、受付可能なときは、次
のステップS31に進む。
ステップS31においては、給排版トレイ9,10上の版のセ
ット状態が判断される。この場合、版のセットは、具体
的には次のようにして行なわれる。すなわち、第6図に
おいて、新たに印刷しようとする版50(以下新版とい
う)の版頭50aを、給版駆動ローラ510と給版補助駆動ロ
ーラ520間にわずかに差し込み(この時点では、ローラ5
20はローラ510から離れている)、新版50の両側を第8
図に示す給排版トレイ9(または10)の両側位置決め材
904に沿わせて位置決めするとともに、新版50の版尻端
を同じく給排版トレイ9(または10)の版尻位置決め材
903に沿わせて位置決めする。また、新版50のセットの
有無の判断は、第7図に示す給排版ユニット5(または
6)に取付けられた版有り検知センサ544を用いて行な
う。
こうして、ステップS31において、新版50のセット状態
が判断され、給排版トレイ9,10の両方に新版50がセット
されている場合(すなわち2色印刷の場合)には、ステ
ップS32において、インキングユニット7,8が共にセット
されていることを確認した後、ステップS33に進んでハ
ンタイプを例えば「3」の状態にセットしてメモリに記
憶させる。また、ステップS31において、上段側の給排
版トレイ9にのみ新版50がセットされている場合(すな
わち1色印刷の場合)には、ステップS34において上段
側のインキングユニット7がセットされていることを確
認した後、ステップS35に進んでハンタイプを例えば
「1」の状態にセットしてメモリに記憶させる。さら
に、ステップS31において、下段側の給排版トレイ10に
のみ新版50がセットされている場合(すなわち1色印刷
の場合)には、ステップS36において下段側のインキン
グユニット8がセットされていることを確認した後、ス
テップS37に進んでハンタイプを例えば「2」の状態に
セットしてメモリに記憶させる。さらにまた、ステップ
S31において、いずれの給排版トレイ9,10にも新版50が
セットされていない場合(すなわち1色印刷の場合)に
は、ステップS38に進んでハンタイプを例えば「0」の
状態にセットしてメモリに記憶させる。なお、上記ステ
ップS32,S34,S36において、所定のインキングユニット
7または8が装着されていない場合には、ステップS39
に進んでエラー表示をした後、動作を終了する。
こうして、ステップS33,S35,S37,S38において、ハンタ
イプの設定を終了すれば、ステップS40に進んでメカイ
ニシャライズが行なわれる。これにより、版胴3,4およ
び圧胴11がブランケット胴2から離胴し、かつインキン
グユニット7,8が版胴3,4から離胴する位置にセットされ
る。
ついで、ステップS41において低速モータがオンし、高
速モータがオフして、ブランケット胴2,圧胴11,版胴3,4
およびインキングユニット7,8のインキ着けローラが、
それぞれ定常印刷時の場合よりも低速で回転し始める。
その後、ステップS42において、メモリに記憶させた上
記ハンタイプの状態が判断される。すなわち、ハンタイ
プが「3」と判断された場合(上下給版の場合)には、
ステップS43に進んで、版胴3および4の両方で給排版
処理が行なわれる。また、ハンタイプが「1」と版端さ
れた場合(上給版の場合)には、ステップS44に進ん
で、版胴3側では給排版処理が行なわれ、版胴4側では
排版処理のみが行なわれる。以下同様にして、ハンタイ
プが「2」と判断された場合(下給版の場合)には、ス
テップS45に進んで、版胴4側では給排版処理が行なわ
れ、版胴3側では排版処理のみが行なわれる。また、ハ
ンタイプが「0」と判断された場合(排版のみの場合)
には、ステップS46に進んで、版胴3および4の両方で
排版処理のみが行なわれる。この場合の給排版処理と排
版処理の相違点は、第7図に示す給版駆動ローラ510と
給版補助駆動ローラ520をパルスモータ509(第3図
(d))により回転駆動するかしないかだけである。す
なわち、給排版処理を行うときは、パルスモータ509を
所定タイミングで処理時間だけ駆動して版送りを行な
い、排版処理のみを行うときはパルスモータ509は一切
駆動しない(すなわち版送りを行なわない)。
こうして、ステップS43〜S46における所定の給排版処理
を終了すれば、ステップS47に進み、低速モータをオフ
するとともに高速モータをオンして、ブランケット胴2,
圧胴11,版胴3,4およびインキングユニット7,8のインキ
着けローラを低速回転から高速回転に切換える。こうし
て、一連の版交換処理を終了する。
以上は、版交換指令が与えられた場合のマイクロプロセ
ッサ21(第2図)の動作であるが、次に、各機構を含め
た給排版動作を、第28図に示すタイムチャートを用いて
説明する。ただし、ここでは、給排版トレイ9の給版台
901上に新版50がセットされ、版胴3側に印刷済みの版5
0′(以下、旧版という)が巻き付けられている場合
(すなわち、版胴3側で給排版動作が行なわれる場合)
を例に挙げて説明することとする。その他の場合につい
ては、上記と同様の原理で所定の給排版動作が行なわれ
るので、その説明を省略する。
まず、版交換指令が与えられて、版胴3が回転を始める
と、版胴ギヤ301と歯車機構を介して連結された第7図
に示す排版駆動ローラ511が、同図左回り方向に一定速
度で回転を始める。この排版駆動ローラ511は、給排版
動作が行なわれている期間中、回転を続ける。
ついで、時刻t1において、胴版3の回転位置が所定位置
に達すると、第10図に示すように、ソレノイド150がオ
ンして、セットレバー153が軸151を中心に左回転し、給
排版カム157および排版カム163(第12図)が左回転し
て、ロックレバー159によりロックされる。
ついで、時刻t2に達すると、上記ソレノイド150がオフ
するが、給排版カム157(第10図)はロックレバー159に
より引き続きロックされるため、給排版カム157および
排版カム163(第12図)は、上記回転位置に保持され
る。
胴版3がさらに回転して時刻t3に達すると、第15図に示
すように、リンク338のローラ341が給排版カム157に乗
り上げて、リンク338が軸339を中心に右回転し、ローラ
342によりリンク334を版胴外周方向に押し出して、版頭
くわえ万力機構のロックが解除される。これにより爪軸
311が左回転可能となる。
時刻t4に達すると、第6図に示すソレノイド146がオン
する。ソレノイド146がオンすると、駆動レバー140が駆
動軸142を支点として左回転し、作動レバー521が駆動軸
518を支点に右回転して、給版補助駆動ローラ520が給版
駆動ローラ510に圧接される。これにより、両ローラ51
0,520により新版50の版頭がニップされる。その一方
で、第7図に示すソレノイド137がオンする。このソレ
ノイド137がオンすると、駆動レバー131が駆動軸133を
支点に右回転し、作動レバー541が回転軸538を支点に左
回転して、排版押えローラ539が版胴3に圧接する位置
にセットされる。この排版押えローラ539の「着」動作
は、排版押えローラ539が版胴3の開口部307に位置する
ときに行なわれる。また、上記ソレノイド137のオンに
より、第21図に示すリンク165および軸164が左回転し
て、版尻フックリセットカム166が第22図に示す位置に
セットされる。
時刻t5に達すると、第15図(a)に示すリンク322のロ
ーラが320の給排版カム157に乗り上げ、第14図(b),
(c)に示すように、リンク321が爪軸311と共に左回転
して版頭くわえ爪312が開成される。また、爪軸311の左
回転により、第18図に示すリンク355が、同図(c)か
ら同図(d)に示すように左回転して、給版押えローラ
カム356がセットされる。
ついで、時刻t6に達すると、第12図(b)に示すよう
に、上記排版押えローラ539が開口部307を通過して版胴
3上に乗り上げ、これにより版胴3に巻き付けられてい
る旧版50′の版頭50a′が排版押えローラ539と版胴3に
よりニップされる。その一方で、第12図(a)に示すよ
うに、カムフォロワ350が排版カム163へ乗り上げ、版胴
3の回転に伴い、第13図に示すように版頭押出し爪344a
が「出」動作して、旧版50′の版頭50a′が版頭位置決
めピン315から押し出しされる(時刻t7)。これによ
り、旧版50′の版頭くわえが解除される。時刻t8に達す
ると、第14図(a)に示すように、カムフォロワ350が
排版カム163の第2のカム面163bに移動して、版押出し
爪344aが「入」動作し、元の位置に戻る。一方、旧版5
0′の版頭50a′は、第14図(b)に示すように、排版ガ
イド517と排版駆動ローラ511間に送り出される。こうし
て、給版50′の版頭50a′が排版ガイド517と排版駆動ロ
ーラ511間に通過した後は、第7図に示す排版駆動ロー
ラ511により、給排版トレイ9の排版台902へ送り出され
ていく。
時刻t9に達すると、第18図(d)に示すように、給排版
ユニット5の給版押え作動ローラ530が給版押えローラ
カム356に乗り上げて、第19図(a)に示す給版押えロ
ーラ525が版押え位置にセットされ(この「着」動作
は、給版押えローラ525が版胴3の開口部307に位置する
ときに行なわれる)、同時に第19図(b)に示すラチェ
ット534がラチェットホイル529の谷部529aに係合して、
給版押えローラ525が版押え位置に保持(ロック)され
る。
その後、時刻t10に達すると、給排版ユニット5に設け
られたパルスモータ509(第3図(d))により、第7
図に示すように、給版駆動ローラ510と給版補助駆動ロ
ーラ520が回転駆動され、両ローラ510,520にニップされ
た新版50が給版スタートされて、その版頭50aが版頭く
わえ爪312と版頭位置決めピン315間の版挿入空間368に
送り出される。こうして版頭50aが、版挿入空間368内の
所定位置まで送り出されると、第16図に示すようにリン
ク322のローラ320が、給排版カム157の凹部157cに到達
して版頭くわえ爪312が閉じ始め(時刻t11)、版頭50a
に設けられたピン孔に位置決めピン315が差し込まれた
後、版頭くわえ爪312により版頭50aが版胴3に圧接保持
される(時刻t12)。
こうして版頭くわえが行なわれる一方で、第18図に示す
ように、爪軸311の回転に伴い、給版押えローラカム356
が同図(d)に示すセット状態から同図(c)に示すリ
セット状態に戻る。
そして、版頭くわえの直後において、第19図(a)に示
すように、給版押えローラ525が版胴3の開口部307を通
過して版胴3上に乗り上げ、新版50の版胴3への押付け
が開始される。
その後、時刻t13において、パルスモータ509がオフし、
両ローラ510,520(第6図)による新版50の送り出しが
停止される。これ以上、新版50は、第6図に示すよう
に、両ローラ510,520によりニップされながら、版胴3
の回転力により給排台901から引き出され、給版押えロ
ーラ525による胴版3への押付けにより版のたるみが防
止されながら、版胴3に巻き付けられていく。その際、
両ローラ510,520(第6図)による版送り出しが停止さ
れた直後において、両ローラ510,520の従動回転の有無
が検知手段により検知される。検知手段としては、例え
ばパルスモータ509のエンコーダが使用され、第2図に
示すマイクロプロセッサ21からの指令に基づいて、パル
スモータ509がオフした直後の所定時間内に、上記エン
コーダから所定パルス数が出力するか否かをみて両ロー
ラ510,520の従動回転の有無が検知される。そして、従
動回転が検知されたとき、すなわち版頭くわえ爪312に
よる版頭50aの保持がなされているときは、マイクロプ
ロセッサ21(第2図)からの指令に基づき、給排版動作
が引き続き行なわれる。これに対し、従動回転が検知さ
れないとき、すなわち版頭くわえ爪312による版頭くわ
えミスが生じているときは、マイクロプロセッサ21から
の指令に基づき、本機モータ20(第1図)が緊急停止し
て、給排版動作を途中で終了させる。
給排版動作が引き続き行なわれる場合には、時刻t13
直後において、第16図に示すロックレバー159がリンク3
22のローラ320によりけり上げられて、給排版カム157と
排版カム163(第12図(a))のロックが解除される。
ついで、時刻t14に達すると、版頭くわえ万力機構がロ
ックされる。すなわち、第16図に示すように版頭くわえ
爪ロックカム162にリンク327のローラ329が押し付けら
れ、第17図に示すようにリンク327が軸328を支点に右回
転する。これによりリンク331が軸332を中心に右回転
し、ピン333が上死点を越え軸332とピン335を結ぶ直線
よりも僅かな距離だけ版動3の内方へ移動した位置でセ
ルフロックされる。このセルフロック状態において、リ
ンク321は爪軸311と共に強力に右回転され、版頭くわえ
爪312に強力な押付力を付与して版頭50aが強固に圧接保
持される。
時刻t15に達すると、旧版50′の版尻つかみが解除され
る。すなわち、第22図に示す版尻フックリセットカム16
6にリンク359のローラ361が乗り上げて、リンク359が軸
360を中心に左回転し、リンク364がばね367の付勢力に
より軸356を中心に右回転して、リンク359をその左回転
位置でロックする。リンク359の左回転により、第25図
に示すリンク319が、リンク359のピン362に押されてフ
ック軸316と共に右回転し、版尻フック317も右回転し
て、版尻フック317が旧版50′の版尻孔50b′から外れ、
旧版50′の版尻つかみが解除される。
こうして時刻t16に達し、第7図に示す旧版50′の版尻5
0c′が排版押えローラ539を通過するとソレノイド137が
オフする。このソレノイド137のオフにより、駆動レバ
ー131が駆動軸133を中心に左回転し、作動レバー541が
戻りばねの付勢力により回転軸538を中心に右回転し
て、排版押えローラ539が版胴3から離れる。その後、
旧版50′は、排版駆動ローラ511により版送りされなが
ら排版台902内に収納され、旧版50′の排版動作を終了
する。一方、上記ソレノイド137のオフにより、第21図
に示すリンク165および軸164がばね169の引張力を受け
て右回転し、版尻フックリセットカム166を右回転して
リセット位置に復帰する。
その後、時刻t17において、新版50の版尻つかみが行な
われる。すなわち、第25図(a)に示すように、給版押
えローラ525が版胴3の外周部を通過すると、ばね527
(第19図)の付勢力により開口部307内に進入し、その
際新版50の版尻50cを版胴3の円周内に押し込む。一
方、上記押し込みのタイミングに合わせて、第23図に示
す版尻フックセットカム171がリンク364のローラ366に
係合する。この係合により、リンク364が軸365を中心に
左回転してリンク359のロックが解除され、リンク359
は、ばね363の引張力により軸360を中心に右回転する。
リンク359が右回転すると、第25図に示すリンク319とピ
ン362との係合が解かれて、リンク319がフック軸316と
共にねじりコイルばね318の付勢力を得て左回転し、版
尻フック317も左回転する。上記版尻フックセットカム1
71の係合から、版尻フック317の左回転までの動作は一
瞬にして行なわれ、これにより版尻フック317が新版50
の版尻孔50bに引っ掛かかり、版尻50cが版胴外周面のほ
ぼ接線方向に引張付勢されて版尻つかみが行われる。
こうして、新版50が版胴3に巻き付けられると、その直
後の時刻t18において、給版押えローラ525のアップ動作
が行なわれる。すなわち、第20図(b)に示すように、
ロック解除カム306によりロック解除ローラ537がけり上
げられて、ラチェット534の先端がラチェットホイル529
の谷部529aから外れ、回転軸524が第20図(a)に示す
ばね532の引張力を受けて右回転し、給版押えローラ525
が版胴3から離隔作動される。
その後、時刻t19に達すると、第6図に示すソレノイド1
46がオフする。これにより、ばね144の付勢力で駆動レ
バー140が駆動軸142を中心に右回転し、作動レバー521
が戻りばねの付勢力で駆動軸518を中心に左回転して、
給版補助駆動ローラ520が給版駆動ローラ510から離れ
る。これにより、新版50の給版動作が全て終了する。
このように、版胴3が約1回転する間に、給版と排版を
並行して行うようにしたため、版交換時間を短縮できる
とともに、2重給版を防止できる。
(6)上記版装着方法による効果 第30図を用いて説明したように、この印刷機に使用され
る版50は、この版頭孔(位置決め孔)50dの形成位置
を、版50の各辺、すなわち両側辺51a,版尻辺51bおよび
版頭辺51cを基準として定めている。そして、この版50
を、両側辺51aおよび版尻辺51bを基準として給排版トレ
イ9の所定位置にセットし、給排版ユニット5により版
胴3の回転に回転させながら版胴3側へ所定量だけ送り
出すことにより、版胴3に設けられた位置決めピン315
(第7図)に版頭孔50dを係合させて、版50を版胴3に
装着するようにしている。
このように、版50の各辺を基準として版頭孔50dを形成
し、この版50を上記各辺を基準として版胴3側へ所定量
だけ送り出して版装着を行うようにしたため、版50を版
胴3の所定位置に精度良く取付けできる。
なお、版頭孔50dの位置決定は、必ずしも版50の全ての
辺を基準として行う必要はなく、要は、版50の直交する
少なくとも2辺、例えば一方の側辺51aと版尻辺51b、ま
たは一方の側辺51aと版頭辺51cを基準として行なえばよ
く、これによって基準となる2辺と版頭孔50dとの相互
の位置関係が特定できる。その場合には、版送出機構
(すなわち給排版ユニット5)による版50の送り出し
は、上記基準の2辺を基準として行う。
(7)版頭くわえ万力機構および万力解除機構の作用 版頭くわえ万力機構および万力解除機構の構成および動
作、既述の「版頭くわえ万力機構と万力解除機構」の
欄、および「(5)給排版動作」の欄で説明したとおり
である(第28図参照)。要約すると、版胴3の回転に伴
い、まず時刻t1において、給排版カム157がロックさ
れ、ついで時刻t3において、その給排版カム157にリン
ク338のローラ341が乗り上げて万力機構のロックが解除
される(第16図)。その後、時刻t5において、リンク32
2のローラ320が給排版カム157に乗り上げて版頭くわえ
爪312が開成し(第11図)、時刻t12において上記ローラ
320が給排版カム157の凹部157cに至ると、版頭くわえ爪
312がばね326の付勢力で閉成して、版頭くわえが行なわ
れる(第16図)。ついで、時刻t13において、上記ロー
ラ320によりロックレバー150がけり上げられて給排版カ
ム157のロックが解除され、その直後の時刻t14におい
て、リンク327のローラ329が版頭くわえ爪ロックカム16
2に乗り上げて万力機構がロックされる(第17図)。こ
れにより、版頭くわえ爪312に、強力な押圧力が持続し
て付与されることとなる。
このように、版頭くわえが行なわれた直後において、ば
ね326(第11図(b))の付勢力に加えて万力機構によ
る押圧力が版頭くわえ爪312に付与されるため、版頭を
強固に保持できて、印刷中における版の抜け落ちを確実
に防止できる。また、万力機構のロックおよび解除が版
胴3の回転に伴い自動的に行なわれる。
(8)版尻つかみ機構の作用 第25図ないし第26図および第27図(a)に示すように、
版尻つかみは、版胴3の開口部307に配設した版尻フッ
ク317を、版胴3の外周部に巻き付けられた版50の版尻
孔50bに引っ掛けて、版胴外周面372のほぼ接線方向へ引
張付勢することにより行なわれる。このように、版尻50
cを版胴3の開口部端面へ折曲げて圧接保持するのでは
なく、版胴外周面のほぼ接線方向へ引張付勢して版尻50
cを保持するため、ベースがポリエステルフィルム,ア
ルミニウム,スチール等で構成された剛性の強い版を使
用した場合でも、版尻フック317により版尻50cを確実に
保持することができる。
(9)版つかみおよび版ずれ検知機構の作用 第9図(b)および第27図(b)〜(d)に示すよう
に、版胴3の右側方において、マーク部材375と光電セ
ンサ376からなる版つかみおよび版ずれ検知機構が設け
られる。この検知機構によれば、第27図(b)に示すよ
うに、版尻フック317により版尻50cが正常に保持された
場合には、光電センサ376によるマーク部材375の検知が
なされず、同図(c),(d)に示すように、版ずれが
生じたり、版尻50cをつかみ損なった場合にのみ、光電
センサ376によるマーク部材375の検知がなされるため、
光電センサ376の出力信号に基づいて、版ずれおよび版
つかみミス等の版巻付ミスを自動的に検知できる。
なお、検知機構は、上記構成に限定されるものではな
く、版尻フック317の回転位置に基づいて版ずれおよび
版つかみを検知するような構成であれば、どのようなも
のであってもよい。
ところで、上記検知機構は、版胴3上に版50が巻かれて
いるか否かを検出する版有り検知センサに兼用すること
も可能である。すなわち、版尻フック317の回転位置
は、版胴3上に版50が巻かれている場合には第27図
(b)の状態にあり、版50が巻かれていない場合には同
図(d)の状態にある。このことから、上記の場合と同
様にして、光電センサ376によりマーク部材375を検知し
て版同3上の版50の有無を検出することが可能となる。
この場合、マーク部材375が検知されたとき、言い換え
れば版無しが検知されたときには、マイクロプロセッサ
21からの指令に基づいて、上記給排版動作時に行なわれ
ていた排版押えローラ539(第7図)の着動作を行なわ
せないように制御する。このように制御すれば、排版押
えローラ539が版50の巻かれていない版胴3上に接触す
るのを防止でき、すなわち排版押えローラ539に付着し
たインキにより版胴3が汚れるのを防止できる。
(10)版頭くわえミス時の動作 上記印刷機においては、版送りローラ510,520(第6
図)による版送り出しが停止された直後において、両ロ
ーラ510,520の従動回転の有無が、エンコーダ等で構成
される検知手段により検知され、従動回転が検知されな
いとき、すなわち版頭くわえ爪312による版頭くわえミ
スが生じているときには、直ちに本機モータ20(第1
図)を緊急停止して、給排版動作を途中で終了するよう
に制御する。そのため、版50の巻付ミスが生じた状態で
インキ付けローラが直接版胴3に着肉して版胴3がイン
キで汚れたり、あるいは版50が印刷機内に巻込まれて版
50の破損や印刷機の故障を引き起こすというような、版
50の巻付ミスに伴う種々の不都合の発生を未然に防止で
きる。
(11)版胴アール部の作用 第29図に示すように、版胴3において、版頭圧接面369
と版胴外周面372のコーナ部、および版尻側開口端面373
と版胴外周面372のコーナ部が、それぞれアール仕上げ
されている。このように構成した結果、ベースがポリエ
ステルフィルム,アルミニウム,スチール等で構成され
た剛性の強い版を使用した場合でも、版50を版胴3に位
置ずれさせずにフィットして巻付けることができる。す
なわち、版頭50a側においては、版頭50aが版頭くわえ爪
312により版頭圧接面369へ圧接保持された後、給版押え
ローラ525(第6図)により版50が押さえつけられるよ
うにして版胴外周面372へ巻き付けられていくときに、
版50がアール曲面に沿ってスムーズに曲成してフィット
して巻き付けられる。また、版尻50c側においても、版
尻フック317により版尻50cが版胴開口部内方向へ引張付
勢するように保持されたときに、版50が版尻50c側のア
ール曲面に沿ってフィットして巻き付けられる。こうし
て版50を版胴3の所定位置に、位置ずれさせずに精度良
く巻き付けでき、また版50が版胴外周面372から浮き上
がることもないので、インキ着けローラとの接触による
版面よごれも回避できる。
(12)版胴およびブランケット胴の周速設定 第32図は、定常印刷動作時における版胴3,ブランケット
胴2およびインキ着けローラ710の関係を示す。同図に
示すように、定常印刷は、版胴3がブランケット胴2に
着胴し、インキ着けローラ710が版胴3に着胴して、ブ
ランケット胴2,版胴3およびインキ着けローラ710がそ
れぞれ同図矢符方向に回転駆動されることにより行なわ
れる。これらブランケット胴2,版胴3およびインキ着け
ローラ710は、それらの一方端部において噛合するよう
に配設されたギヤにより連結されていて、メインモータ
により回転駆動される。そして、それぞれの直径D1,D2,
D3の寸法が、版胴3の周速よりもブランケット胴2およ
びインキ着けローラ710の周速が少しだけ速くなるよう
に定められている。この場合、ブランケット胴2および
インキ着けローラ710は、ゴム等の弾性材料で構成され
るため、いわゆるトゥルロールを考慮して直径D1,D2,D3
の寸法が定められている。すなわち、トゥルロールを考
慮した場合、例えばD2を153.35mmに設定すると、D1が15
2.9mm、D3が60.3mm程度で各胴の周速がほぼ等しくな
る。そこでこの実施例では、153.35mmのD2に対し、D1
153.2mm、D3を60.5mmと上記の寸法よりも若干大きく設
定して、インキ着けローラ710およびブランケット胴2
の周速が版胴3の周速よりも若干大きくなるようにして
いる。上記直径D1,D2,D3の寸法は好ましい1例を示した
もので、他の寸法を採用するのはもちろん自由である。
このように構成した結果、版胴3の回転に伴い、ブラン
ケット胴2およびインキ着けローラ710が版胴開口部307
から版胴3外周部へ乗り上げる際に、版50に引抜力が作
用して、版頭50aが版頭くわえ爪312から多少引抜かれて
たとしても、その後、ブランケット胴2およびインキ着
けローラ710が版胴3の外周部を転動する際に、版50に
版頭50a側へ押戻す力が作用して、版50が元の位置に押
戻されるため、長時間印刷を続けた場合でも、版頭50a
が版頭くわえ爪312から抜け落ちることはない。また、
版尻50cが版尻フック317により、ばねの付勢力で弾性的
に引張保持されているため、上記引抜力および押戻力に
伴う版50の位置ずれを、上記ばね力により吸収できて版
尻50c保持に支障をきたすこともない。
(発明の効果) 以上のように、この発明の印刷機における版装着方法に
よれば、(一) 製版に際し、版胴への送り方向に沿う
版の2つの側辺のうちの少なくとも一方の側辺と版尻辺
の2辺が直交した原版を用い、この2辺を基準として原
版および原版フィルムの位置決め孔を設定したうえで両
位置決め孔が一致するように載置して、露光および現像
処理を施こすので、原版の所定位置に正しく印刷パター
ンを焼付けることができることは勿論、給版の基準とな
る前記2辺と版頭部の位置決め孔との相互の位置関係を
特定することができる。
よって、印刷機の自動給版に最適の版を予め製造するこ
とができる。
(二) そして、かくして予め製造された版の前記2辺
のそれぞれを、給版台の版尻位置決め材と、この版尻位
置決め材に直交する側部位置決め材とに沿わせて位置決
めして載置し、次いで側部位置決め材に沿って版胴に給
版、装着するため、版は、給版中に版胴に対して正しい
位置関係を保持した状態で給版され、版の位置決め孔が
正確に版胴の位置決めピンに装着される。
したがって、本発明の版装着方法によれば、版を版胴の
所定位置に精度良く容易に装着できる自動給版が実現で
き、作業者の人手による従来の煩わしい煩装着作業が解
消されると共に、版胴への版装着精度が向上するので、
印刷精度の高い印刷物を能率良く製造することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例である印刷機の概略断面
図、第2図はその印刷機に用いられる制御システムを示
す概略図、第3図は給排版ユニットの構成図、第4図は
給排版押えローラロック機構の説明図、第5図は給排版
ユニットの印刷機本体への装着状態を示す図、第6図は
給版動作説明図、第7図は排版動作説明図、第8図は給
排版トレイの構成図、第9図(a)は版胴を印刷機本体
の背面側から見た図、第9図(b)はその部分拡大図、
第10図および第11図は版頭くわえ爪の開閉動作説明図、
第12図ないし第14図は版頭押出し爪の出入動作説明図、
第15図ないし第17図は版頭くわえ万力機構の動作説明
図、第18図は給版押えローラカム機構の動作説明図、第
19図は給版押えローラのロック動作説明図、第20図は給
版押えローラのロック解除動作説明図、第21図は版尻フ
ックセットカム機構の動作説明図、第22図ないし第26図
および第27図(a)は版尻フック作動機構の動作説明
図、第27図(b),(c),(d)は版ずれおよび版つ
かみ検知機構の動作説明図、第28図は給排版動作を示し
たタイムチャート、第29図は版胴の断面図、第30図は版
の製造工程を示す図、第31図は版交換指令が与えられた
場合のマイクロプロセッサの動作を示すフローチャー
ト、第32図は定常印刷動作時における版胴、ブランケッ
ト胴およびインキ着けローラの関係を示す模式図であ
る。 3……版胴、5……給排版ユニット、 9……給排版トレイ、50……版、 50a……版頭、50d……版頭孔、 51a……側辺、51b……版尻辺、 51c……版頭辺、315……位置決めピン
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−105353(JP,A) 特開 昭58−27148(JP,A) 特開 昭50−146404(JP,A) 実公 昭56−52046(JP,Y2)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(イ)外形を矩形状に形成すると共に、版
    胴への送り方向に沿う2つの側辺のうち、少なくとも一
    方の側辺と版尻辺の2辺が直交した原版を作成し、 該原版の版頭部に前記直交する2辺を基準として位置決
    め孔を形成し、 次いで前記原版上に、印刷パターンを基準に形成された
    位置決め孔を有する原版フィルムを、前記原版の位置決
    め孔と前記原版フィルムの位置決め孔とが一致するよう
    に載置し、 しかる後に露光および現像処理を施して予め版を作成
    し、 (ロ)版胴の軸方向に設けられた位置決めピン列に対し
    て前記版の前記一方の側辺と直交する辺を基準として位
    置決めするための版尻位置決め材と、前記版の前記一方
    の側辺を基準として位置決めするための側部位置決め材
    とが、それぞれ前記版の前記少なくとも一方の側辺と版
    尻辺の2辺に対応する位置に設けられた給版台上に、前
    記版を、該版の前記少なくとも2辺のそれぞれを前記版
    尻位置決め材と前記側部位置決め材とに沿わせて載置
    し、 次いで前記給版台上の版を、前記側部位置決め材に沿っ
    て、版送出機構により版胴の回転に関連させながら前記
    版胴側へ所定量だけ送り出し、前記版胴の位置決めピン
    に前記版の位置決め孔を係合させることにより、 前記版を前記版胴に装着することを特徴とする印刷機に
    おける版装着方法。
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