JPS6262759A - 印刷機における自動給排版方法 - Google Patents

印刷機における自動給排版方法

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JPS6262759A
JPS6262759A JP20361385A JP20361385A JPS6262759A JP S6262759 A JPS6262759 A JP S6262759A JP 20361385 A JP20361385 A JP 20361385A JP 20361385 A JP20361385 A JP 20361385A JP S6262759 A JPS6262759 A JP S6262759A
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JP
Japan
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plate
cylinder
feeding
link
roller
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Pending
Application number
JP20361385A
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English (en)
Inventor
Minoru Ueda
稔 植田
Yoshinori Inoue
井上 良規
Yoshihiko Osawa
大沢 芳彦
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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Publication of JPS6262759A publication Critical patent/JPS6262759A/ja
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  • Supply, Installation And Extraction Of Printed Sheets Or Plates (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、印刷機における自動給排版方法に関し、特
に給版と排版を並行して行なえるようにした自動給排版
方法に関する。
(従来の技術とその問題点) 従来の印81機として自動給排版を可能とした印刷機が
提案されている。ところが、この種の印刷機においては
、給版と排版を個別に独立して行うように構成されてい
るため、排版終了後に給版を行って版交換しなければな
らず、版交換時間が長びくという問題を有していた。ま
た、版胴に版が巻き残されているのを知らずに給版を行
って、2重給版されるおそれもあった。
(発明の目的) この発明は、上記問題を解決するためになされたもので
、給版と排版を並行して行なえて、版交換詩間の短縮と
2重給版を防止できる、印刷機における自動給排版方法
を提供することを目的とする。
(目的を達成するための手段) この発明の使用対象となる印刷機は、一方向に回転駆動
される版胴に版頭くわえ手段と版尻つかみ手段を設け、
版胴に巻き付けられた第1の版を引出す版引出手段と、
版胴に向けて第2の版を送出す版送り手段とを配設して
いる。そして、この発明の自動給排版方法は、給排版指
令に応動して、版胴の第1の回転位置で、版胴に巻き付
けられた第1の版の上記版頭くわえ手段による版頭くわ
えを解除し、その後第1の版を上記版引出手段により版
胴から引出しながら、その一方で第2の版を上記版送り
手段により版胴側へ送り出して、版胴の第2の回転位置
で第2の版の版頭を上記版頭くわえ手段により保持する
。ついで、版胴の第3の回転位置で、上記版尻つかみ手
段による第1の版の版尻つかみを解除して、その第1の
版を上記版引出手段により版胴から引出した後、版胴の
第4の回転位置で、版胴に巻き付けられた第2の版の版
尻を上記版尻つかみ手段により保持する。
(実施例) この発明の印刷機における自動給排版方法を、以下に述
べる印刷機を用いて説明する。
A、全体構成 第1図は、連続紙の印刷を可能とした多色刷オフセット
印刷機の概略断面図を示す。同図に示すように、印刷機
本体1の略中央部にブランケット胴2が配設され、この
ブランケット胴2の上部後方位置と下部後方位置に、ブ
ランケット胴2に対し離着用自在な版胴3,4がそれぞ
れ配設される。
これら版胴3,4の後方位置には、対応する版胴3.4
への自動給排版を可能とする給排版ユニット5.6と、
対応する版胴3,4に巻付けられた版にインキ着けを行
なうためのインキングユニット7.8がそれぞれ着脱自
在に取付けられ、かつ各給排版ユニット5,6に給排版
トレイ9.10が着脱自在に取付けられる。
一方、ブランケット胴2の下部前方位置には、ブランケ
ットrf42に対し離着用自在な圧胴11が配設され、
この圧胴11の下部後方位置と前方位置に、圧胴11と
ブランケット胴21Jに通される連続紙12の紙送りを
制御するためのビンフィードトラクタ13と吸引コンベ
ア14がそれぞれ配設される。これらビンフィードトラ
クタ13と吸引コンベア14は、圧胴11とブランケッ
ト胴2の離着用のタイミングに関連させて、連続紙12
の紙送りを間欠歩進するように制御して、連続紙12に
印刷が行なわれるように構成される。また、印刷機本体
1の前方位置には、印刷処理した連続紙12を交互に折
畳むようにして収容するための振りガイド15と昇降自
在な連続紙受は台16とを有する折たたみll117が
配置されている。さらに、圧胴11の下方には、圧胴表
面の汚れを除去するための圧胴洗浄ユニット29が配設
されている。
また、ブランケット−II! 2の下部前方位置には、
ブランケット洗浄時において、ブランケット胴2に洗浄
液を供給するための洗浄液供給ユニット18と、その洗
浄液を拭き取るための払拭ユニット19がそれぞれ着脱
自在に取付けられている。
印刷機本体1の下部スペースにはメインモータ20が設
置され、ブランケット胴2および吸引コンベア14は例
えばベルト等を介してメインモータ20により駆動され
るとともに、ブランケット1112と版1113.4お
よび圧胴11とはこれら冬用の一方端部において噛合す
るよう配設されたギヤにより機構的に連動されて、メイ
ンモータ20による駆動系統をなしている。残りの機構
部分には必要に応じて例えばパルスモータヤソレノイド
などの駆動装置ないしはアクチュエータが取付けられ、
これら駆動系統の駆動タイミングを制御するための情報
入力手段としてセンサおよびスイッチ類が所定必要箇所
に適宜装着しである。
第2図はこの印刷機に用いられる制御システムの概略を
図示したものであり、マイクロプロセッサ21は制御バ
ス22および各制御部23を介して外部Hi24〜28
と接続されている。システムプログラムは例えばフロッ
ピディスク等の外部記憶装置24に収容されており、シ
ステム起動の当初にマイクロプロセッサ21に与えられ
る。オペレータは印刷機本体の例えば側面位置などに設
置ノられたオペレーションパネル25を通じて指令を与
え、マイクロプロセッサ21はセンサおよびスイッチ類
26.27から必要な情報を取込んでシステムプログラ
ムに従ってモータやソレノイドなどの駆動系28を適宜
動作させる。
以下に、給排板関係の構成、vJ作等について説明する
B、給排板関係 (1)給排板ユニットの構成とgi着 (イ)給排板ユニットの構成 第3図に給排板ユニット5を示す。同図において、図(
a>は給排板ユニット5の正面図、図(b)は同じく平
面図、図(C)は同じく断面図、図(d)は同じく右側
面図、図(e)は同じく左側面図である。
この給排板ユニット5は、枠状に構成されたユニットフ
レーム501の前面両側に把手502とユニット取付ね
じ503が取付けられる。ユニットフレーム501の左
側板501aと右仕切板501bの内側面前部には、給
排板トレイ9(第1図)を取(=Jけるための係止ビン
504と位置決めビン505が突設される。また、ユニ
ットフレーム501の左側板501aと右側板501c
の外側面下部にはユニット取付レール506が取付けら
れる。また、右側板501cの外側面には取付金具50
7を介してコネクタ508が取付けられるとともに、給
版スタート用のパルスモータ509が取付けられ、これ
らパルスモータ509とコネクタ508がコード(図示
省略)を介して電気接続されている。
ユニットフレーム501の左側板501 aと右仕切板
501b間には、給版駆動ローラ510と、排版駆動ロ
ーラ511が回転自在に取付けられる。
給版駆動ローラ510は、そのローラ軸510a右端が
軸継手(図示省略)を介して上記パルスモータ509と
連結されており、給版開始時において、パルスモータ5
09により第3図(C)の左回り方向へ回転駆動される
。排版駆動ローラ511は、そのローラ軸511aの右
端が右仕切板501bと右側板5010間まで延長され
て、その延長部にギヤ512(第3図(d))が取付け
られ、このギヤ512が、同じく右仕切板501bと右
側板501C間に配された他のギヤ513を介して、駆
動ギヤ514と連結される。この駆動ギヤ514は、給
排板ユニット5を印刷機本体1に装着したときに版胴ギ
ヤ301(第9図)と噛み合い、これにより給排版時に
おける版胴3の回転動作に伴って、排版駆動ローラ51
1を第3図(C)の左回り方向へ回転駆動させる。
上記給版駆動ローラ510と排版駆動ローラ511の中
間領域においては、左側板501aと右仕切板501b
間に支持金具515が掛は渡され、この支持金具515
の上面側に給版スタート板516が取付けられるととも
に、下面側に排版ガイド517が取付けられる。給版ス
タート板516には、給版駆動ローラ510に対応する
位置にローラ出没用間口516aが形成されている。
給版スタート板516の前方位置においては、左側板5
01 aと右仕切板501b間に駆動軸518が回転自
在に掛は渡され、この駆動軸518の両端に支持アーム
519が取付けられて、これら支持アーム519の先端
間に給版補助駆動ローラ520が回転自在に取付けられ
る。上記駆動軸518の左端には、第3図(e)に示す
ように作動レバー521が取付けられ、この作動レバー
521の正逆回転操作により、駆動軸518を中心に支
持アーム519を正逆回転させて、給版補助駆動ローラ
520をローラ出没用間口516aを介し給版駆動ロー
ラ510へ着離駆動できるように構成される。この作動
レバー521は、第3図(e)に示すばね522により
左回り方向に回転付勢され、言い換えれば給版補助駆動
ローラ520が給版駆動ローラ510から離れる方向に
回転付勢され、両ローラ510,520が離れた位置で
、作動レバー521が左側板501aの外側面に突設さ
れたストッパビン523に係止されて、回転を規制する
ように構成されている。この作動ラバー521は、印刷
製本体1側に設けられたソレノイド(後述する)のオン
動作に連動して駆動されて、給版補助駆動ローラ520
を給版駆動ローフ5’IOに接触させ、これにより両ロ
ーラ510.520により版をニップして給版スタート
を可能とする。給版補助駆動ローラ520は、そのロー
ラ軸520aの左端に取付けたギヤ(図示省略)を、給
版駆動ローラ軸510aの左端に取付けたギヤ(図示省
略)と噛合させており、これにより、給版時において給
版駆動ローラ510が第3図(C)の左回り方向へ回転
駆動されたときに、給版補助駆動ローラ520がローラ
510の周速と同一の周速で右回り方向に回転駆動され
て、両ローラ510.520間に挟み込まれた版を版胴
側(第3図(C)の右方)へ送り出せるように構成され
ている。
ユニットフレーム501の後端上部においては、左側板
501aと右仕切板501b間に回転軸524が回転自
在に取付けられ、給取押えローラ525を保持したロー
ラ支持アーム526が、上記回転軸524に回転自在に
取付けられる。ローラ支持アーム526は、回転軸52
4に装着されたねじりコイルばね527(第3図(b)
)により、第3図(C)の右回り方向(すなわち取押え
方向)に回転付勢され、適度な位置で図示を省略したス
トッパ機構により右回り方向の回転が規制されている。
回転軸524の右端には、第4図に示すように、給取押
えローラ525を取押え位置でロックするためのロック
機構528が設けられる。このロック機構528は、外
周に係合用谷部529aをもつラチェットホイル529
が回転軸524に固定されるとともに、給取押え作動ロ
ーラ530を保持した給取押え作動アーム531が同じ
く回転軸524に固定される。そして、給取押え作動ア
ーム531が、第4図(b)の想像線と実線で示す範囲
内で回動自在となるように構成され、この給取押え作動
アーム531が、ばね532(第4図(a))により第
4図(b)の右回り方向に回転付勢されて、右回り回転
位置で軸524を介し給取押えローラ525が版胴3か
ら離隔するように構成される。一方、先端部にロック解
除ローラ537が取付けられたロック解除アーム533
とラチェット534が、一体内に連結された状態で、右
仕切板501bに設けられた軸535に回転自在に取付
けられ、ばね536により第4図(b)の左回り方向に
回転付勢されて、ラチェット534の先端が、ラチェッ
トホイル529の外周部529bから谷部529aにか
けて摺動自在に圧接している。
このロック機構528は、版胴3側に設けられた給取押
えローラカム356(第18図参照:詳細は後述する)
により、給取押え作動ローラ530が第4図(b)の左
回り方向に押し込まれると、回転軸524が同じく左回
り方向に回転して、給取押えローラ525が取押え位置
にセットされる。
同時に、ラチェットホイル529も同じく左回り方向に
回転し、この回転に伴い、ラチェット534の先端部が
、ラチェットホイル529の外周部529bから谷部5
29aに移動し、このときばね536の付勢力により谷
部529aに落込み係止して、ラチェットホイル529
がばね532の付勢力により右回り方向へ回転復帰する
のを阻止し、給取押えローラ525を取押え位置に保持
させる。このロックの解除は、版胴3側に設けられたロ
ック解除カム306により、ロック解除ロー5537を
蹴り上げることにより行なわれる。ロック解除ロー55
37が蹴り上げられると、ロック解除アーム533が軸
535を支点として第4図(b)の右回り方向に回転し
、これに伴いラチェット534も同じく右回り方向に回
転して、ラチェット534が谷部529aから外れ、ラ
チェットホイル529が、ばね532の付勢力により、
回転軸524および給取押え作動アーム531とともに
第4図(b)の右回り方向に回転して、給取押えローラ
525が版胴3から離隔した元の位置に復帰する。
再び第3図に戻って、ユニットフレーム501の後端下
部においては、左側板501 aと右仕切板501b間
に回転軸538が回転自在に取付けられ、排版押えロー
ラ539を保持した支持アーム540が上記回転軸53
8に固定される。この回転@538は、図示を省略した
ばねにより第3図(C)の右回り方向、すなわち排版押
えローラ539が版胴3から離れる方向に付勢される。
また、回転軸538の右端には、第3図(d)に示すよ
うに作動レバー541が取付けられ、排版押えローラ5
39が、版fiii3から離れた位置で、作動レバー5
41の右回り方向の回転を規制するためのス1−ツバビ
ン542が、右側板501 cの外側面に突設される。
この作動レバー541は、印刷機本体1側に設けられた
ソレノイド(後述する)のオン動作に連動して第3図(
d)の左回り方向に回転駆動されて、排版押えローラ5
39を版胴3側に押し付ける位置にセットする。
また、第3図(C)に示すように、支持アーム519の
上方位置には、版のセット状態を確認するための反射式
光電センサからなる版有り検知センサ544が取付けら
れる。
(ロ)給排板ユニット取付側の構成 つぎに、給排板ユニット5含取付ける側の構成について
説明づる。第5図(a)は印刷機本体1の背面図を示し
、第5図(b)は第5図(a>に示す左側板101の内
側面図を示す。
同図に示すように、左右一対のレール受部材126が、
左側板101および右側板102の内側面に固定される
。レール受部材126は、対向内側面に、印刷機本体1
の背面から印刷機本体1の内部に向けて水平に延びるレ
ール嵌合溝127を有し、前面にねじ穴128が形成さ
れる。
右側レール受部材126の萌端上方位置においては、コ
ネクタ129が取付金具130を介して右側板102に
取付けられる。このコネクタ129は、第2図の制御部
23を介してマイクロプロセッサ21に接続される。
右側レール受部材126の後端上方位置においては、給
排板ユニット5(第3図)の排版押えローラ539を版
胴3に着離作動するための駆動レバー131が配される
。この駆動レバー131は、その先端に給排板ユニット
5の作動レバー541(第3図(d))と係合する係合
ビン132を配して、右側板102に回転自在に取付け
られた駆動軸133に固定されている。この駆動軸13
3の右端は、右側板102の外方に延長されており、そ
の右端に、第7図(説明の便宜上、右側板102の図示
を省略している)に示すように、レバー134が取付け
られる。そして、このレバー134を第7固在回り方向
に回転付勢するためのばね135が、レバー134の一
端と、右側板(図示省略)間に掛は渡されるとともに、
レバー134を右回り方向へ回転駆動するためのソレノ
イド137が右側板く図示省略)に取付けられて、この
ソレノイド137とレバー134とがばね138により
連結される。このソレノイド137に通電が行なわれる
と、レバー134が第7図の右回り方向に回転駆動され
、これに伴いレバー131も同じく右回り方向へ回転駆
動されて、給排板ユニット5の作動レバー541を作動
する位置にセラ1へされる。ついで、ソレノイド137
への通電が解除されると、ばね135の付勢力でレバー
134が左回り方向へ回転して元の位置に戻り、これに
伴い駆動レバー131も左回り方向へ回転して、給排板
ユニット5の作動レバー541を作動解除する位置に復
帰する。
一方、左側レール受部材126(第5図)の上方位置に
おいては、給排板ユニット5の給版補助駆動ローラ52
0(第3図)を給版駆動ローラ510に着離作動するた
めの駆動レバー140が配される。この駆動レバー14
0は、その先端に給排板ユニット5の作動レバー521
と係合する係合ピン141を配して、左側板101に回
転自在に取付けられた駆動軸142に固定されている。
この駆動軸142の左端は左側板101の外方に延長さ
れており、その左端に、第6図(説明の便宜上、左側根
101の図示を省略している)に示すように、レバー1
43が取付けられる。そして、このレバー143を第6
固在回り方向に回転するためのばね144が、レバー1
43の一端と、左側板(図示省略)との間に掛は渡され
るとともに、レバー143を左回り方向へ回転駆動する
ためのソレノイド146が、左側板(図示省略)に取付
けられて、このソレノイド146とレバー143とがば
ね148により連結される。また、レバー143の左回
り方向の回転を規制するためのストッパビン149が左
側板(図示省略)に突設される。このソレノイド146
に通電が行なわれると、レバー143が第6図の左回り
方向に回転駆動され、これに伴い駆動レバー140も同
じく左回り方向に回転駆動されて、給排版ユニット5の
作動レバー521を作動する位置にセットされる。つい
で、ソレノイド146への通電が解除されると、ばね1
44の付勢力でレバー143が右回り方向へ回転して元
の位置に戻り、これに伴い駆動レバー140も右回り方
向へ回転して、給排版ユニット5の作動レバー521を
作動解除する位置に復帰する。
(ハ)給排版ユニットの装着 つぎに、給排版ユニット5を印刷機本体1へ装着する手
順について説明する。この装着は、上記ソレノイド13
7と146に、ともに通電が行なわれていない状態で行
なわれる。
装着手順は、両手で把手502を持って給排版ユニット
5を持ち上げ、第5図に示すように、レール506をレ
ール受部材126のレール嵌合溝127に嵌め込んで給
排版ユニット5を奥へ押し込む。給排版ユニット5が奥
まで押し込まれれば、ユニット取付ねじ503をレール
受部材126のねじ穴128に締付は固定して、ユニッ
ト装着作業を完了する。
こうして、給排版ユニット5が装着されると、ユニット
側のコネクタ508(第3図)が印刷機本体1側のコネ
クタ129(第5図)に接続されて、給排版ユニット5
のパルスモータ509および版有り検知センサ544(
第3図)が、マイクロプロセッサ21(第2図)と電気
的に接続される。
また、第7図に示すように、給排版ユニット5の作動レ
バー541の先端が、印刷機本体1側に設けられた駆動
レバー131の係合ビン132と係合する。したがって
、この状態でソレノイド137に通電すれば、駆動レバ
ー131が駆動軸133を支点に右回転し、これに伴い
作動レバー541が回転軸538を支点として左回り方
向に回転駆動されて、排版押えローラ539が取押え位
置にセットされる。また、ソレノイド137への通電を
解除すれば、上記と逆の動作で、排版押えローラ539
が版rt43から離隔した元の位置に戻る。
また、ユニット装着により、第6図に示すように、給排
版ユニット5の作動レバー521の先端が、印刷機本体
1側に設けられた駆動レバー140の係合ビン141と
係合する。したがって、この状態でソレノイド146に
通電すれば、駆動レバー140が駆動軸142を支点に
左回転し、これに伴い作動レバー521が駆動軸518
を支点として右回り方向に回転駆動されて、給排版ユニ
ット5の給版補助駆動ローラ520が給版駆動ローラ5
10に圧接する位置にセットされる。また、ソレノイド
146への通電を解除すれば、上記と逆の動作で、給版
補助駆動ローラ520が給版駆動ローラ510から離隔
した元の位置に戻る。
給排版ユニット5の取外しは、装着の場合と逆の手順で
行なえばよい。
給排版ユニット6は、給排版ユニット5と同一に構成さ
れ、その着脱作業も給排版ユニット5の場合と同様にし
て行なわれる。
(2)給排版トレイの構成と装着 第8図(a)に給排版トレイ9の平面図を示し、同図(
b)にその側面図を示す。この給排版トレイ9は、その
上部に給版用の版を送り出すための給版台901が設け
られ、下部に排版されてくる版を収容するための排版台
902が設けられる。
給版台901の上面後部位置には、版の版尻喘を位置決
めするための版尻位置決め材903が取付けられ、給版
台901の上面両側位置には、版の両側を位置決めする
ための側部位置決め材904が取付けられる。また、給
排版トレイ9の前端両側には、トレイ取付用フック部9
05が形成される。
この給排版トレイ9の取付けは、第3図(C)に示すよ
うに、排版台902の前端延長部902aを給排版ユニ
ット5内に差し込んだ状態で、フック部905を係止ビ
ン504に引っ掛けて、トレイ9の両側前端906を位
置決めビン505に係止させる。トレイ9の取外しは、
上記と逆の手順で行なう。
給排版トレイ10(第1図)は、給排版トレイ9と同一
の構成であり、給排版ユニット6への着脱作業も、給排
版トレイ9の場合と同様にして行なわれる。
(3)版胴および印刷機本体側の機構 第9図は、版胴3を、印刷機本体1の背面側から見た図
を示す。同図に示すように、版胴3は、その右端に版胴
ギヤ301を固定し、この版1li3と版胴ギヤ301
が版胴支軸302に回転自在に保持される。版胴支軸3
02は、その両端に、版胴支軸302の軸心302aに
対し偏心した回転中心303aをもつ偏心軸303が設
けられ、これら偏心軸303が、印刷機本体1の左右側
板101.102に取付けられた軸受304に回転自在
に保持される。この版胴3の回転駆動は、版胴ギヤ30
1を、ブランケットW42(第1図)の右端に設けられ
たブランケット1舅ギヤ(図示省略)に噛合することに
より行なわれ、また、版胴3のブランケット胴2に対す
る離@朋は、上記偏心軸303を、例えばパルスモータ
等を用いて、一定角度内で正逆回転駆動することにより
行なわれる。
この版113には、外周の一部に、軸方向に沿って全幅
にわたり開口部307が設けられる。また、開口部30
7内の円周方向における一端側と他端側には、版頭くわ
え機構308と版尻つかみ機構309がそれぞれ配され
る。
以下、版胴側および印刷機本体側の構成を、各部分に分
けて順次説明する。
■版頭くわえ機構 版頭くわえ機構308は、第9図(a)、第10図(b
)および第11図(b)に示すように、版胴3の左右両
側部310.310間に爪軸311が回転自在に掛は渡
され、爪軸311の外周部に、軸方向に沿って等ピッチ
で複数の版頭くわえ爪312が固定される。爪軸311
の両端近傍位置にはリンク313が固定され、このリン
ク313の先端と、版胴3内に固設されたばね受はビン
314間に引張ばね326が懸架されて、版頭くわえ爪
312が爪軸311を支点に、第10図(b)の右回り
方向、つまり爪開成方向に回転付勢される。この版頭く
わえ爪312の開成作動は、版胴3の左端側に設けられ
た版頭くわえ爪作動機構(後述する)により行なわれる
一方、版11i13の開口縁には、上記版頭くわえ爪3
12に対向する位置に版頭位置決めビン315が突設さ
れる。そして、上記版頭くわえ機構308による版頭く
わえが、版(図示省略)の板頭部に設けられたビン穴と
版頭位置決めビン315とが係合するように、版頭くわ
え爪312を開成作動して行なわれる。
■版尻つかみ機構 版尻つかみ機構309は、第9図(a)および第25図
に示すように、版胴3の左右両側部310.310間に
フック軸316が回転自在に掛は渡され、フック軸31
6に、軸方向に沿って等ピッチで複数の版尻フック31
7が固定される。このフック軸316の右端部近傍位置
にはねじりコイルばね318が外装され、版尻フック3
17がフック軸316を支点に第25図の左回り方向、
つまり版尻引張方向へ回転付勢される。また、フック軸
316の右端部には、版胴ギヤ301の外方においてリ
ンク319が固定され、このリンク319が、後述する
版尻フック作l71n構により正逆両方向に回転作動さ
れて、版尻フック317の版尻つかみと版尻解除の動作
が行なわれる。
■給排版カム機構 印刷機本体1の左側板101には、第10図および第1
1図(理解を容易にするために、左側板101の図示を
省略しである。以下の図面も同様である。)に示す給排
版カム橢構が配設される。
この給排版カムvAJI4は、つぎのように構成されて
いる。すなわち、ソレノイド150が左側板101の外
面側に固定され、軸151が同じく左側板101に貫通
ツるように回転自在に取付けられて、この軸151の外
側端部と内側端部に、リンク152とセットレバ−15
3がそれぞれ固定される。
また、セットレバ−153の先端に、セットローラ15
4が取付けられる。さらに、リンク152とソレノイド
150間にばね155が掛は渡され、セットレバ−15
3と左側板101間にセットレバ−153を右回り方向
に回転付勢するための戻りばね156が掛は渡される。
一方、給排版カム157が、左側板101の内側面に突
設した軸158を介して回転自在に取付けられるととも
に、ロックレバ−159が、同じく左側板101の内側
面に突設した他の軸160を介して回転自在に取付けら
れ、これら給排版カム157とロックレバ−159間に
引張ばね161が張設されて、ロックレバ−159の左
回り方向への回転が、給排版カム157の先端に設けら
れたロックビン157aに係止することにより、規制さ
れている。
上記給排版カム機構の動作は、・次のとおりである。す
なわち、ソレノイド150をオンすると、ばね155を
介して、リンク152が第10図の左回り方向へ回転し
、これに伴いセットレバ−153が戻りばね156の付
勢力に抗して、軸151を支点に同じく左回り方向へ回
転する。この回転により、給排版カム157がセットロ
ーラ154に押されて軸158を支点に左回り方向へ回
転し、こうして給排版カム157が所定の角度だけ回転
すると、ロックビン157aがロックレバ−159の溝
部159aに落ち込んで、給排版カム157がその回転
位置に保持される(すなわち、ロックされる)。給排版
カム157がロックされた後、ソレノイド150がオフ
になると、ばね155の吸引力が解かれて、リンク15
2およびセットレバ−153は、戻りばね156の付勢
力により軸151を支点に右回転して、元の位置に復帰
する。この場合、給排版カム157は、上記ロック位置
に保持されたままである。この給排版カム157のロッ
ク解除は、第16図において、版胴3の左回り方向への
回転に伴い、版胴3側に設けられたローラ320により
、ロックレバ−159の先端がけり上げられることによ
り行なわれる。
すなわち、ロックレバ−159がけり上げられると、給
排版カム157に設けられたロックビン157aがロッ
クレバ−159の溝部159aから外され、引張ばね1
61の引張力により給排版カム157が右回り方向に回
転して第17図に示す元の位置に復帰する。こうして、
給排版カム157のロックが解除される。
■版頭くわえ爪作動機構 版胴3の左側部310の外面側には、第10図(a)お
よび第11図(a)に示すように、版頭くわえ爪作動機
構が設けられる。この作動機構はつぎのように構成され
ている。すなわち、第10図(b)に示す爪軸311の
左端部が、第10図(a)に示す版胴3の左側部310
の外方ま〒延長されて、その延長部にリンク321が連
結される。また、他のリンク322が、版胴3の左側部
310に設けられた軸323に回転自在に取付けられる
。このリンク322は、その中間位置と先端位置に、ロ
ーラ320と324がそれぞれ取付けられる。また、リ
ンク322と左側部310問に引張ばね325が張設さ
れて、リンク322が軸323を支点に左回り方向へ回
転付勢され、その回転が、ローラ324をリンク321
に係止することにより規制されている。
この版頭くわえ爪作動機構の作用は、次の通りである。
すなわち、まず第10図(a)に示すように給排版カム
157がロックされ、ついで後述する版頭くわえ万力機
構のロックが解除された後、第11図(a)に示すよう
に、版胴3の左回転に伴いリンク322のローラ320
が給排版カム157のカム面157bに乗り上げて、カ
ム面157b上を転がる。これにより、リンク322が
軸323を中心に左回り方向へ回転して、リンク322
の先端部に設けられたローラ324により、もう一方の
リンク321が左方向へ押し込まれ(第15図(b)参
照)、爪軸311が左回転する(第15図(C)参照)
。こうして、第11図(b)に示す引張ばね326に打
ち勝って爪軸311が左回転することにより、爪軸31
1に固定された版頭くわえ爪312も同じく左回転して
、版頭くわえ爪312が「開」動作を行う。版胴3がさ
らに回転して、第16図に示すように、リンク322の
ローラ320が給排版カム157の凹部157Cに至る
と、ローラ320が凹部157Cに落ち込んで給排版カ
ム157による押付けが解除される。こうして、給排版
カム157の規制から解かれたリンク322と321は
、それぞれ軸323と爪軸311を中心として右回り方
向に回転可能となり、爪軸311が引張ばね326(第
11図)の引張力により右回転して、版頭くわえ爪31
2(第10図(b))が「閉」動作する。版胴3がさら
に回転すれば、既述したように、ローラ320によりロ
ックレバ−159がけり上げられて給排版カム157の
ロックが解除される。
■版頭くわえ万力機構と万力解除機構 版胴3の左側部310の外面側には、第10図(a)、
第11図(a)、第15図、第16図および第17図に
示すように、既述した版頭くわえ爪作動機構の他に、版
頭くわえ万力機構と万力解除機構が設けられる。このう
ち、版頭くわえ万力機構はつぎのように構成される。す
なわち、第16図に示すように、リンク327が軸32
8を介して版胴3の左側部310に回転自在に取付けら
れ、このリンク327の中央位置と先端位置に、ローラ
329と330がそれぞれ取付けられる。
また、他のリンク331が軸332を介して左側部31
0に回転自在に取付けられ、そのリンク331に形成さ
れた長穴331aに、上記リンク327のローラ330
がスライド自在に係合される。
さらに、リンク331の先端にビン333を介して他の
リンク334が回転自在に連結され、このリンク334
の他端とリンク321の先端とが他のビン335を介し
て回転自在に連結される。版1113の左側部310に
は、リンク331の内方位置において、リンク331の
右回り方向の回転を規制するためのストッパ336が突
設される。また、左側部310とリンク327間には、
版胴3の回転に伴ってリンク327に作用する遠心力を
緩和するための引張ばね337が張設される。さらに、
印刷機本体1側の所定位置には、リンク327のローラ
329を版胴3の内方向へ押込むための版頭くわえ爪ロ
ックカム162が固設される。
この版頭くわえ爪万力機構の作用はつぎのとおりである
。すなわち、第16図に示すように、リンク322のロ
ーラ320が給排版カム157の凹部157Cに嵌まり
込むことにより版頭くわえ爪312が閉成動作して版頭
くわえが行なわれた直後において、版頭くわえ爪ロック
カム162にリンク327のローラ329が押し付けら
れ、リンク327が軸328を支点として右回転する。
リンク327が右回転すると、リンク327のローラ3
30がリンク331の長穴331a内をスライドして、
リンク331を軸332を中心に右回転させる。こうし
て、ビン333が、第16図に示す位置から、ビン33
5と軸332を結ぶ直線上まで移動すると、その位置を
上死点として、リンク321を介し爪軸311を強力に
右回転させ、版頭くわえ爪312に強力な押付力が与え
られる。さらにリンク331が右回転して、第17図に
示すようにビン333が上記上死点を僅かに超えた位置
まで移動すると、リンク331がストッパ336に係止
されてセルフロックされ、これにより、版頭くわえ爪3
12には、強力で安定した押付力が持続して付与される
一方、上記版頭くわえ爪万力機構のロックを解除するた
めの万力解除機構は、つぎのように構成される。すなわ
ち、第10図(a)、第11図(a)に示すように、リ
ンク338の略中央部を、軸339(リンク322の先
端に取付(プられたローラ324の回転軸と兼用)を介
してリンク322の先端に回転自在に連結し、このリン
ク338の一端と他端に、ローラ341と342を取付
ける。
この万力解除機構の作用はつぎのとおりである。
すなわち、万力機構がロックされた状態で、版胴3が第
10図(a)に示す位置まで回転したときに、既述した
方法により給排版カム157がロックされ、ついでこの
給排版カム157に、第15図(a)に示すようにリン
ク338のローラ341が乗り上げる。これにより、リ
ンク338は軸339を支点として右回転し、リンク3
38の端部に取付けられたローラ342がリンク334
を版胴外周方向に押圧する。リンク334が押圧される
と、リンク334はビン335を支点として右回転し、
同時にリンク331も軸332を支点として左回転する
。これにより、ビン335と軸332を結ぶ直線(すな
わち上死点)をビン333が通り過ぎて万力機構のロッ
クが解除され、リンク321は爪軸311を中心に左回
転可能となる。
■版頭押出機構 版Tl43内には、第9図(a)、第12図、第13図
および第14図に示すように、版頭押出機構が設けられ
る。この版頭押出機構は、次のように構成される。すな
わち、版胴3の左右側部310゜310間に回転自在に
掛は渡された軸342に、リンク343の一端が固定さ
れ、先端に版押出し爪344aをもつリンク344の長
穴344bに、版胴3内に固設された軸346がスライ
ド自在に係合されて、このリンク344の後端と上記リ
ンク343の先端とが軸345により回転自在に連結さ
れる。これらリンク343,344は、各版頭位置決め
ビン315に対応して、版胴3の回転軸方向に沿って複
数個配設され、それぞれ軸342の正逆回転により、リ
ンク343を介しリンク344が進退して、版押出し爪
344aが版rfA3の開口端面より「出」、「入」動
作するように構成される。軸342の左端は、版胴3の
左側部310の外方まで延長されて、その延長端部に歯
車347aをもつリンク347が固定され、この歯車3
47aに噛合する歯車348aをもつ他のリンク348
が、版1113の左側部310の外面側に突設した軸3
49に回転自在に連結される。このリンク348の先端
にはカムフォロワ350が取付番プられる。また、上記
リンク347の先端と左側部310間には引張ばね35
1が張設されて、軸342が第12図の左回り方向に回
転付勢され、つまり版押出し爪344aが「入」動作す
るように回転付勢される。一方、上記カムフォロワ35
0に対応する排版カム163が、給排版カム157の回
転軸を兼ねる軸158に固定され、既述した給排版カム
作動機構の作動に連動して、軸158を中心に所定範囲
内で正逆回転するように構成される。
この版頭押出機構の作用は次のとおりである。
すなわち、排版カム163が第12図(a)に示す位置
にロックされ、版頭くわえ爪312が「W!」動作した
後、排版カム163の第1のカム面163aにカムフォ
ロワ350が乗り上げて、リンク348が軸349を中
心に左回転する。リンク348が左回転すると、第13
図に示すように、歯車348aと347aの噛合により
、リンク347がばね351の付勢力に抗して軸342
を中心に右回転する。この右回転により、リンク343
も同じく右回転して、リンク344の版押出し爪344
aが「出」動作する。この場合、第12図(b)に示す
ように、版頭位置決めビン315に版50′の版頭50
a′が予め保持されていすると、第13図(b)に示す
ように、版押出し爪344aにより版頭50a′が版頭
位置決めビン315から押出されることとなる。さらに
、版胴3が回転して、第14(a)に示すように、カム
フォロワ350が、排版カム163の第1のカム面16
3aを通り過ぎて第2のカム面163bまで移動すると
、引張ばね351の付勢力によりリンク348が軸34
9を中心に右回転し、これによりリンク347および3
43が左回転して、版押出し爪344aが「入」動作す
る。
■給取押えローラカム機構 版胴3の右側部310には、第18図に示すように、給
取押えローラカム機構が設けられる。この給取押えロー
ラカム機構は、次のように構成される。すなわち、版胴
3内において、爪軸311の右端近傍位置に歯車352
が固定され、この歯車352と噛合する小歯車353を
一端に固定した支点軸354が、右側部310に回転自
在に取付けられて、この支点軸354の他端にリンク3
55が固定される。一方、給取押えローラカム356が
支点ビン357を介して右側部310に回転自在に取付
けられ、この給排押えローラカム356に形成された長
穴356aに、リンク355ノ先端に取付けられたピン
358がスライド自在に係合される。
この給取押えローラカム機構の作用は次のとおりである
。すなわち、既述した方法で版頭くわえ爪312が「開
」動作すると、爪軸311に固定された歯車352が、
第18図(b)の右回り方向に回転し、これにより小歯
車353が左回転して、リンク355も同じく左回転す
る。リンク355が゛左回転すると、リンク355の先
端に設けられたピン358が、給取押えローラカム35
6の長穴356a内をスライドして、給取押えローラカ
ム356を支点ピン357を支点に右回転させる。これ
により、給取押えローラカム356が所定位置にセット
される。同様に、版頭くわえ爪312が「閉」動作する
と、上記と逆の動作が行なわれ、給取押えローラカム3
56が元の位置に復帰してリセットされる。
■給取押えローラの着離動作 給排版ユニット5に設けられた給取押えローラ525の
版I13への肴離動作は、つぎのようにして行なわれる
。すなわち、第18図(d)に示すように、給取押えロ
ーラカム356がセットされた後、版頭くわえ爪312
が問いている間に、給取押え作動ローラ530が給取押
えローラカム356に乗り上げる。これにより、第19
図(a)に示すように、給取押え作動アーム531と回
転軸524が左回転し、同じくローラ支持アーム526
が左回転して、給取押えローラ525が取押え位置にセ
ットされる。このセット動作は、給取押えローラ525
が版W43の開口部307に位置するときに行なわれる
。同時に、上記回転軸524の左回転に伴い、第19図
(b)に示すラチェットホイル529も左回転し、ラチ
ェットホイル529が所定角度だけ左回転すると、ラチ
ェット534が谷部529aに落ち込んでロックされ、
給取押えローラ525が取押え位置にロックされる。つ
いで、版頭くわえ爪312が「閉」動作して版頭くわえ
が行なわれ、版胴3の回転に伴い給取押えローラ525
が開口部307を通過すると、給取押えローラ525は
版胴3の外周部に乗り上げて、版50を版II3に押し
付は始める。この場合、ローラ支持アーム526は、回
転軸524に対し、ねじりコイルばね527により左回
り方向に回転付勢されているため、版50は給取押えロ
ーラ525により版胴3に弾り的に押付けられることと
なる。こうして、版1113の回転に伴い、給取押えロ
ーラ525により、版50が版胴3に押し付けられなが
らたるみなく巻き付けられていく。
一方、版胴3の外周部には、第20図(b)に示すよう
に、ロック解除ローラ537に対応してロック解除カム
306が固設され、給版動作が終了した直後に、ロック
解除ローラ537がロック解除カム306に乗り上げる
。これにより、ロック解除アーム533に一体に設けら
れたラチェット534が軸535を支点に右回転し、ラ
チェット534の先端がラチェットホイル529の谷部
529aから外れる。ラチェット534が谷部529a
から外れると、ラチェットホイル529は、第20図(
a>に示すように、軸524およびアーム531を介し
てばね532により右回り方向に回転付勢されているた
め、ストッパ543にアーム531が当たるまで右回転
する。軸524が右回転すると、ローラ支持アーム52
6も右回転して給取押えローラ525が版胴3から離れ
る。
■版尻フックリセットカム機構 印刷機本体1の右側板102には、第21図に示す版尻
フックリセットカム機構が設けられる。
この版尻フックリセットカム機構は、右側板102(図
示省略)に貫通するように回転自在に取付けられた軸1
64の外側端部と内側端部に、リンク165と版尻フッ
クリセットカム166がそれぞれ固定される。また、リ
ンク165とレバー134(第7図を用いて説明済)間
にばね167が張設されるとともに、リンク165と、
右側板102の外面側に固定されたばね止め168間に
、他のばね169が張設される。
この版尻フックリセットカム機構の作用は次のとおりで
ある。すなわち、ソレノイド137がオンすると、レバ
ー134が軸133を支点として右回転する。これによ
り、ばね167を介してリンク165が軸164を支点
に左回転し、この軸164に固定された版尻フックリセ
ットカム166も同様に左回転して、ストッパ170(
印刷機本体1の右側板102の内面側に突設)に係止す
ることにより回転が阻止される(第22図)。この版尻
フックリセットカム166の「セット」状態は、ソレノ
イド137がオンの間、持続される。
ソレノイド137がオフされると、上記と全く逆の動作
が行なわれる。すなわち、ソレノイド137の吸引力が
解除されて、ばね169の引張力によりレバー134お
よびリンク165が上記と反対方向に回転し、版尻フッ
クリセットカム166が元の位置に回転復帰する(「リ
セットJ状態)。
[相]版尻フック作動機構 版胴3の右側部310には、第22図〜第25図に示す
版尻フック作動機構が設けられる。この版尻フック作動
機構は次のように構成される。すなわち、第22図およ
び第23図に示すように、リンク359が軸360を介
して版胴3の右側部310外面に回転自在に取付けられ
る。このリンク359には、その外面側にカムフォロワ
361が取付けられるとともに、内面側に第25図に示
すようにビン362が突設され、さらに先端部と右側部
310間に引張ばね363が張設されて、リンク359
が軸360を中心に右回り方向に回転付勢される。また
、他のリンク364が、軸365を介して、右側部31
0の外面側に回転自在に取付けられる。このリンク36
4の一端には、リンク359の内側端面359aに転勤
自在に係合するローラ軸端をもつローラ366が取付け
られ、リンク364の他端と右側部310間に引張ばね
367が張設されて、リンク364が軸365を支点と
して右回り方向に回転付勢される。このリンク364は
、第23図に示す右回り回転位置において、ローラ36
6の軸端をリンク359の凹部359bに係止させるこ
とにより、ばね363の引張力に抗し、リンク359を
軸360を中心に所定角度だけ左回転させた位置で保持
する(すなわち、リンク359をロックする)。
一方、上記リンク359のロック状態を解除するための
版尻フックセットカム171が、リンク364に対応し
て印刷機本体1側に取付けられる。
この版尻フックセットカム171は、第24図に示すよ
うに、印刷機本体1の右側板102の内面側に突設され
たカム取付部材172の先端に、水平軸173を介して
回転自在に取付けられており、ばね174により右回り
方向に回転付勢されて、カム取付部材172のストッパ
部172aにより水平姿勢を保つ位置で回転が規制され
ている。この版尻フックセットカム171は、第23図
に示すリンク359のロック状態で、版胴3が右回転し
たときに、リンク364に係合してリンク364を軸3
65を支点に左回転させ、リンク359のロックを解除
させる。なお、保守点検時において版胴3を手動で逆回
転させると、カム171とリンク364とが係合するが
、この場合は、カム171がリンク364に押されるこ
とにより、第24図(b)に示すように水平軸173を
中心に左回転して逃げるため、リンク364およびカム
171の破損は回避される。
一方、第25図に示すフック軸316は、既述したよう
に、版尻フック317を固定して、ねじりコイルばね3
18により左回り方向に回転付勢されており、その右端
に固定されたリンク319を、上記リンク359に突設
されたビン362に係止させている。
この版尻フック作動機構の作用は次のとおりである。す
なわち、第22図に示すように、既述した方法で版尻フ
ックリセットカム166が「セット」された後、同図実
線で示すようにロック解除状態にあるリンク359が、
版胴3の右回転により版尻フックリセットカム166の
位置まで回転すると、リンク359のカムフォロワ36
1が版尻フックリセットカム166に乗り上げて、リン
ク359が、ばね363の引張力に抗して軸360を中
心に同図想像線で示す位置まで左回転する。
リンク359が左回転すると、リンク364が軸365
を支点としてばね367の引張力により右回転し、ロー
5366の支点軸端がリンク359の凹部359bと係
合して、リンク359が第22図想像線で示す位置にロ
ックされる。こうして、リンク359が所定角度だけ左
回転すると、その回転に伴い、第25図に示すように、
リンク359に突設されたビン362が左方へ移動し、
このビン362に係合しているリンク319が、ばね3
18の付勢力に抗して、フック軸316を支点に右回転
する。これにより、フック軸316に固定されている版
尻フック317も、フック軸316と共に右回転する。
この場合、第26図および第27図に示すように、版胴
3に版50’が装着されていると、版尻フック317の
右回転により、版尻フック317が版尻穴50b′から
外れて、版尻つかみが解除される。
さらに、版1113が回転を続けて第23図に示す回転
位置に至ると、リンク364のローラ366が版尻フッ
クセットカム171に当り、リンク364が軸365を
中心に左回転する。これにより、ローラ366の軸端が
リンク359の凹部359bから外れて、ばね363の
付勢力により、リンク359が軸360を中心に右回転
する。リンク359が右回転すると、第25図に示すよ
うに、リンク319とビン362の係合が解かれ、版尻
フック317はばね318の付勢力を得て左回転する。
この左回転は、第25図(a)の想像線で示すように、
給取押えローラ525が「着」動作された状態で行なわ
れる。したがって、新たな版50が給版されていると、
その版尻50cが給取押えローラ525により版1j1
3の開口部307に押込まれた状態で版尻フック317
が左回転することになり、これにより版尻フック317
が版尻穴50bに引っ掛かり、版尻50Cを版胴外周面
のほぼ接線方向へ引張付勢して保持する。
0版つかみおよび版ずれ検知機構 第9図(b)に示すように、版W43の右側方において
、版つかみおよび版ずれ検知機構が設けられる。この検
知機構は、つぎのように構成される。
すなわち、フック軸316の右端に固定されたリンク3
19にマーク部材375が取付けられ、一方、版胴支軸
302に印刷機本体1に対し所定姿勢を保つように軸間
距離規制部材305が保持されて、その軸間距離規制部
材305に、上記マーク部材375に対応して光電セン
サ376が取付けられる。マーク部材375は、光電セ
ンサ376に対向する表面が光反射面に仕上げられ、ま
た、光電センiす376は発光集子と受光素子で構成さ
れて、リンク319の回転によりマーク部材375が光
電センサ376に対向する位置に位置したときに、発光
素子から投射された光がマーク部材375で反射されて
受光素子へ導かれるように構成される。
第27図(b)〜(d)は、給版動作後の版尻つかみ状
態を示した図である。同図において、2点鎖線で示した
曲線377は、版胴3の回転に伴い光電センサ376(
第9図(b))により検知される検知位置の軌跡を示す
。いま、同図(a)。
(1))に示すように、版尻フック317により版尻5
0Cが正常に保持されているときは、マーク部材375
がマーク検知位置377から外れるため、光電センサ3
76によりマーク部材375が検知されることはない。
これに対し、同図(C)に示すように、版尻穴50bが
破損して広がったり、版頭くわえが不正確に行なわれた
とぎは、版尻フック317が、同図(b)の場合よりも
さらに左回転した位置で版尻50cを保持することとな
り、その回転量に相当する星だけマーク部材375もフ
ック軸316を支点に左回転して、マーク部材375が
マーク検知位置377上に位置するため、光電センサ3
76によりマーク部材375が検知されることとなる。
また、同図(d)に示すように、版尻フック317によ
り版尻50Cが保持されなかったときは、リンク319
がビン362に係合する位置まで左回転して、この場合
も、マーク部材375がマーク検知位置377上に位置
するため、光電センサ366によりマーク部材375が
検知されることとなる。
このように、版尻フック317により版尻50Cが正常
に保持された場合には光電センサ376によるマーク部
材375の検知がなされず、版ずれが生じたり、版つか
みが行なわれなかった場合にのみ光電センサ376によ
るマーク部材375の検知がなされるため、光電センサ
376の出力信号に基づいて、版ずれおよび版つかみ失
敗等の版巻付ミスを自動的に検知することが可能となる
なお、光電センサ376の出力信号は、第2図に示すマ
イクロプロセッサ21に入力されて版巻付ミスの有無が
判断され、版巻付ミスが生じている場合には、マイクロ
プロセッサ21からの指令で直ちに印刷機の運転が停止
するように構成されている。
0版胴の断面構造 第29図は、版胴3の断面図を示す。同図に示すように
、版胴3は、その開口部端面と版胴外局面とのコーナ部
がアール仕上げされている。すなわち、版頭くわえ側に
おいては、版頭圧接面369が、開口部307の中心と
版胴中心370を結ぶ仮想1i1371に対し直交する
平面として形成され、この版頭圧接面369と版胴外周
面372とのコーナ部が、半径R1の滑らかな曲面に仕
上げられている。また、版尻つかみ側においては、間口
端面373が上記仮想線371に対し直交する平面とし
て形成され、この間口端面373と版胴外周面372と
のコーナ部が、半径R2の滑らかな曲面に仕上げられて
いる。このようなアール仕上げを施せば、版頭50aが
版頭くわえ爪31−2により版頭圧接面369に圧接保
持された後、版50が給取押えローラ525(第6図)
により押さえ付けられながら版胴外周面372に巻き付
けられていくときに、版50が版胴外周との間に隙間を
生じさせずにフィツトして巻き付けられることとなる。
また、版尻フック317により版尻50Cが版胴開口部
内方向へ引張付勢するようにして保持されたときにも、
版尻50cを版胴外周にフィツトさせて巻き終ることが
できる。こうして、版50を版胴3の所定位置に精度良
く巻き付けることが可能となる。なお、この実施例では
、上記半径R,R2の寸法の一例として、半径76゜5
履の版胴3に対し、R1,R2をともに1511IIm
に設定している。
(4)版の製造手順とその構成 つぎに、自動給排版動作を説明するに先立ち、上記印刷
機に使用される版50について説明しておく。この版5
0は、第30図に示す手順で製造される。すなわち、ま
ず同図(a)に示すように、ポリエステルフィルムベー
ス上に感光性樹脂層が積層された原版51を、カッター
を用いて所定寸法に正確に切断する。ついで、同図(b
)に示すように、上記原版51の版頭位置に、第9図に
示す位置決めビン315に対応して版頭穴50dを形成
するとともに、原版51の版尻位置に、第9図に示す版
尻フック317に対応して版尻穴50bを形成する。こ
の場合、版頭穴50dおよび版尻穴50bの形成位置は
、原版51の各辺、すなわち両側辺51a1版尻辺51
bおよび版頭辺51Cを基準として定める。
一方、同図(C)に示す原版フィルム52上に、周知の
精密トンボ描画装置を用いて印刷パターン53とトンボ
マーク54を描画する。また、このトンボマーク54を
基準として、原版フィルム52の版頭位置に、版頭穴5
0dに対応する位置決め孔55を形成する。この場合、
中央の位置決め孔55は、版頭穴50dと同一寸法の真
円に設定し、両端の位置決め孔55は、原版フィルム5
2の熱膨張を考慮して左右方向に長軸を設定した長穴に
形成する。
ついで、上記位置決め孔55と版頭穴50dに位置決め
ビン(図示省略)を通して原版フィルム52を原版51
上に重ね合わせ、こうして版を位置決めした状態で露光
処理(同図(e))を施して印刷パターン53を原版5
1上の所定位置に焼き付ける。焼付を完了すれば、続い
て現象処理(同図(f))を施して、最終製品としての
版50を完成する。
(5)給排板動作 つぎに、版交換時の給排板動作について説明する。第3
1図は、オペレータがオペレーションパネル25(第2
図)の例えば版交換キーを押すことにより版交換指令が
与えられた場合の、マイクロプロセッサ21(第2図)
の動作を示すフローチャートである。
版交換指令が与えられると、ステップS30において、
指令を受付可能な状態か否かが判断される。指令が受付
けられないときは、動作を終了し受付可能なときは、次
のステップS31に進む。
ステップS31においては、給排版トレイ9゜10上の
版のセット状態が判断される。この場合版のセットは、
具体的には次のようにして行なわれる。すなわち、第6
図において、新たに印刷しようとする版50(以下新版
という)の版@50dを、給版駆動ローラ510と給版
補助駆動ローラ520間にわずかに差し込み(この時点
では、ローラ520はローラ510から離れている)、
新版50の両側を第8図に示す給排版トレイ9(または
10)の両側位置決め材9.04に沿わせて位置決めす
るとともに、新版50の版尻端を同じく給排版トレイ9
(または10)の版尻位置決め材903に沿わせて位置
決めする。また、新版50のセットの有無の判断は、第
7図に示す給排版ユニット5(または6)に取付けられ
た版有り検知センサ544を用いて行なう。
こうして、ステップ831において、新版50のセット
状態が判断され、給排版トレイ9,10・ の両方に新
版50がセットされている場合(すなわち2色印刷の場
合)には、ステップ832において、インキングユニッ
ト7.8が共にセットさ、 れていることを確認した後
、ステップ833に進んでハンタイブを例えば「3」の
状態にセットしてメモリに記憶させる。また、ステップ
831において、上段側の給排版トレイ9にのみ新版5
0がセットされている場合(すなわち1色印刷の場合)
には、ステップS34において上段側のインキングユニ
ット7がセットされていることを確認した後、ステップ
835に進んでハンタイブを例・えば「1」の状態にセ
ットしてメモリに記憶させる。さらに、ステップ331
において、下段側の給排版トレイ10にのみ新版50が
セットされている場合(すなわち1色印刷の場合)には
、ステップ836において下段側のインキングユニット
8がセットされていることを確認した後、ステップS3
7に進んでハンタイブを例えば「2」の状態にセットし
てメモリに記憶させる。さらにまた、ステップS31に
おいて、いずれの給排版トレイ9.10にも新版50が
セットされていない場合(すなわち排版動作の場合)に
は、ステップ838に進/Vでハンタイプを例えばrO
Jの状態にセットしてメモリに記憶させる。なお、上記
ステップ332,334.336において、所定のイン
キングユニット7または8が装着されていない場合には
、ステップS39に選んでエラー表示をした後、動作を
終了する。
こうして、ステップ333.S35.837゜838に
おいて、ハンタイプの設定を終了すれば、ステップS4
0に進んでメカイニシャライズが行なわれる。これによ
り、版胴3,4および圧ll111がブランケット胴2
から離調し、かつインキングユニット7.8が版113
.4から離調する位置にセットされる。
ついで、ステップ840において低速モータがオンし、
高速モータがオフして、ブランケット胴2、圧胴119
版ll13.4およびインキングユニット7.8のイン
キ着はローラが、それぞれ定常印刷時の場合よりも低速
で回転し始める。
その後、ステップ842において、メモリに記憶させた
上記ハンタイプの状態が判断される。すなわち、ハンタ
イブが「3」と判断された場合(上下給版の場合)には
、ステップ343に進んで、版胴3および4の両方で給
排版処理が行なわれる。また、ハンタイブが「1」と判
断された場合(上給版の場合)には、ステップ844に
進んで、版胴3側では給排版処理が行なわれ、版胴4側
では排版処理のみが行なわれる。以下同様にして、ハン
タイプが「2」と判断された場合(下給版の場合)には
、ステップS45に進んで、版胴4側では給排版処理が
行なわれ、版胴3側では排版処理のみが行なわれる。ま
た、ハンタイプがrOJと判断された場合(排版のみの
場合)には、ステップ846に進んで、版1N13およ
び4の両方で排版処理のみが行なわれる。この場合の給
排版処理と排版処理の相違点は、第7図に示す給版駆動
ローラ510と給版補助駆動ロー5520をパルスモー
タ509(第3図(d))により回転駆動するかしない
かだけである。すなわち、給排版処理を行うときは、パ
ルスモータ509を所定タイミングで所定時間だけ駆動
して版送りを行ない、排版処理のみを行うときはパルス
モータ509は一切駆動しない(すなわち版送りを行な
わない)。
こうして、ステップ843〜S46における所定の給排
版処理を終了すれば、ステップS47に進み、低速モー
タをオフするとともに高速モータをオンして、ブランケ
ット胴2.圧胴119版胴3.4およびインキングユニ
ット7.8のインキ着はローラを低速回転から高速回転
に切換える。
こうして、一連の版交換処理を終了する。
以上は、版交換指令が与えられた場合のマイクロプロセ
ツサ21(第2図)の動作であるが、次に、各機構を含
めた給排板動作を、第28図に示すタイムチャートを用
いて説明する。ただし、ここでは、給排版トレイ9の給
版台901上に新版50がセットされ、版胴3側に印刷
済みの版50′ (以下、旧版という)が巻き付けられ
ている場合(すなわち、版胴3側で給排板動作が行なわ
れる場合)を例に挙げて説明することとする。その他の
場合については、上記と同様の原理で所定の給排板動作
が行なわれるので、その説明を省略する。
まず、版交換指令が与えられて、版胴3が回転を始める
と、版胴ギヤ301とm車機構を介して連結された第7
図に示す排版駆動ローラ511が、同図左回り方向に一
定速度で回転を始める。この排版駆動ローラ511は、
給排板動作が行なわれている期間中、回転を続ける。
ついで、時刻t1において、版胴3の回転位置が所定位
置に達すると、第10図に示すように、ソレノイド15
0がオンして、セットレバ−153が軸151を中心に
左回転し、給排版カム157および排版カム163(第
12図)が左回転して、ロックレバ−159によりロッ
クされる。
ついで、時刻t2に達すると、上記ソレノイド150が
オフするが、給排版カム157(第10図)はロックレ
バ−159により引き続きロックされるため、給排版カ
ム157および排版カム163(第12図)は、上記回
転位置に保持される。
版1113がさらに回転して時刻t3に達すると、第1
5図に示すように、リンク338のローラ341が給排
版カム157に乗り上げて、リンク338が軸339を
中心に右回転し、ローラ342によりリンク334を版
胴外周方向に押し出して、板曲くわえ万力は構のロック
が解除される。これにより爪軸311が左回転可能とな
る。
時刻t4に達すると、第6図に示すソレノイド146が
オンする。ソレノイド146がオンすると、駆動レバー
140が駆動軸142を支点として左回転し、作動レバ
ー521が駆動軸518を支点に右回転して、給版補助
駆動ローラ520が給版駆動ローラ510に圧接される
。これにより、両ローラ510,520により新版50
の板曲がニップされる。その一方で、第7図に示すソレ
ノイド137がオンする。このソレノイド137がオン
すると、駆動レバー131が駆動軸133を支点に右回
転し、作動レバー541が回転軸538を支点に左回転
して、排版押えローラ539が版胴3に圧接する位置に
セットされる。この排版押えローラ539の「着」動作
は、排版押えローラ539が版1113の開口部307
に位置するときに行なわれる。また、上記ソレノイド1
37のオンにより、第21図に示すリンク165および
軸164が左回転して、版尻フックリセットカム166
が第22図に示す位置にセットされる。
時刻t5に達すると、第15図(a)に示すリンク32
2のローラが320が給排版カム157に乗り上げ、第
14図(b)、(c)に示すように、リンク321が爪
軸311と共に左回転して板曲くわえ爪312が開成さ
れる。また、爪軸311の左回転により、第18図に示
ずリンク355が、同図(C)から同図(d)に示すよ
うに左回転して、給取押えローラカム356がセットさ
れる。
ついで、時刻t6に達すると、第12図(b)に示すよ
うに、上記排版押えローラ539が開口部307を通過
して版胴3上に乗り上げ、これにより版Ii3に巻き付
けられている旧版50’の版頭50a’が排版押えロー
5539と版胴3によりニップされる。その一方で、第
12図(a)に示すように、カムフォロワ350が排版
カム163へ乗り上げ、版胴3の回転に伴い、第13図
に示すように版頭押出し爪344aが「出」動作して、
旧版50′の版頭50a′が版頭位置決めビン315か
ら押し出しされる(時刻t7)。これにより、旧版50
’ の版頭くわえが解除される。
時刻t8に達すると、第14図(a)に示すように、カ
ムフォロワ350が排版カム163の第2のカム面16
3bに移動して、取押出し爪344aが「入」動作し、
元の位置に戻る。一方、旧版50’の版頭50a’は、
第14図(b)に示すように、排版ガイド517と排版
駆動ローラ511間に送り出される。こうして、旧版5
0’の版頭50a’ が排版ガイド517と排版駆動ロ
ーラ511間に通過した後は、第7図に示す排版駆動ロ
ー5511により、給排版トレイ9の排版台902へ送
り出されていく。
時刻t9に達すると、第18図(d)に示すように、給
排版ユニット5の給取押え作動ローラ530が給取押え
ローラカム356に乗り上げて、第19図(a)に示す
給取押えロー5525が取押え位置にセットされ(この
「着」動作は、袷取押えローラ525が版胴3の開口部
307に位置するときに行なわれる)、同時に第19図
(b)に示すラチェット534がラチェットホイル52
9の谷部529aに係合して、給取押えローラ525が
取押え位置に保持(ロック)される。
その後、時刻t10に達すると、給排版ユニット5に設
けられたパルスモータ509(第3図(d))により、
第7図に示すように、給版駆動ローラ510と給版補助
駆動ローラ520が回転駆動され、両ローラ510.5
20にニップされた新版50が給版スタートされて、そ
の版頭50aが版頭くわえ爪312と版頭位置決めビン
315間の版挿入空間368に送り出される。こうして
版頭50aが、版挿入空間368内の所定位置まで送り
出されると、第16図に示すようにリンク322のロー
ラ320が、給排版カム157の凹部157cに到達し
て版頭くわえ爪312が閉じ始め(時刻t11)、版頭
50aに設けられたビン穴に位置決めビン315が差し
込まれた後、版頭くわえ爪312により版頭50aが版
胴3に圧接保持される(時刻t12)。
こうして版頭くわえが行なわれる一方で、第18図に示
すように、爪軸311の回転に伴い、給取押えローラカ
ム356が同図(d)に示すセット状態から同図(C)
に示すリセット状態に戻る。
そして、版頭くわえの直後において、第19図(a)に
示すように、給取押えローラ525が版WA3の間口部
307を通過して版胴3上に乗り上げ、新版50の版胴
3への押付けが開始される。
その後、時刻t13において、パルスモータ509がオ
フし、両ローラ510.520 (第6図)による新版
50の送り出しが停止される。これ以後、新版50は、
第6図に示すように、両ローラ510.520によりニ
ップされながら、版胴3の回転力により給排台901か
ら引き出され、給取押えローラ525による版胴3への
押付けにより版のたるみが防止されながら、版rg43
に巻き付けられていく。その際、両ローラ510.52
0(第6図)による版送り出しが停止された直後におい
て、両ローラ510.520の従動回転の有無が検知手
段により検知される。検知手段としては、例えばパルス
モータ509のエンコーダが使用され、第2図に示すマ
イクロプロセッサ21からの指令に基づいて、パルスモ
ータ509がオフした直後の所定時間内に、上記エンコ
ーダから所定パルス数が出力するか否かをみて両ローラ
510.520の従動回転の有無が検知される。そして
、従動回転が検知されたとき、すなわち版頭゛くわえ爪
312による版頭50aの保持がなされているときは、
マイクロプロセッサ21(第2図)からの指令に基づき
、給排板動作が引き続き行なわれる。これに対し、従動
回転が検知されないとき、すなわち版頭くわえ爪312
による版頭くわえミスが生じているときは、マイクロプ
ロセッサ21からの指令に基づき、本機モータ20(第
1図)が緊急停止して、給排版動作を途中で終了させる
給排版動作が引き続き行なわれる場合には、時刻t13
の直後において、第16図に示すロックレバ−159が
リンク322のローラ320によりけり上、げられて、
給排版カム157と排版カム163(第12図(a))
のロックが解除される。
ついで、時刻t14に達すると、版頭くわえ万力機構が
ロックされる。すなわち、第16図に示すように版頭く
わえ爪ロックカム162にリンク327のローラ329
が押し付けられ、第17図に示すようにリンク327が
軸328を支点に右回転する。これによりリンク331
が軸332を中心に右回転し、ピン333が上死点を越
え軸332とピン335を結ぶ直線よりも僅かな距離だ
け版胴3の内方へ移動した位置でセルフロックされる。
このセルフロック状態において、リンク321は爪軸3
11と共に強力に右回転され、版頭くわえ爪312に強
力な押付力を付与して版頭50aが強固に圧接保持され
る。
時刻t15に達すると、旧版50’ の版尻つかみが解
除される。すなわち、第22図に示す版尻フックリセッ
トカム166にリンク359のローラ361が乗り上げ
て、リンク359が軸360を中心に左回転し、リンク
364がばね367の付勢力により軸365を中心に右
回転して、リンク359をその左回転位置でロックする
。リンク359の左回転により、第25図に示すリンク
319が、リンク359のピン362に押されてフック
軸316と共に右回転し、版尻フック317も右回転し
て、版尻フック317が旧版50’の版尻穴50b’ 
から外れ、旧版50′の版尻つかみが解除される。
こうして時刻t16に達し、第7図に示す旧版50′の
版尻50d’ が排版押えローラ539を通過するとソ
レノイド137がオフする。このソレノイド137のオ
フにより、駆動レバー131が駆動軸133を中心に左
回転し、作動レバー541が戻りばねの付勢力により回
転軸538を中心に右回転して、排版押えローラ539
が版胴3から離れる。その後、旧版50′は、排版駆動
ローラ511により版送りされながら排版台902内に
収納され、旧版50′の排版動作を終了する。
一方、上記ソレノイド137のオフにより、第21図に
示すリンク165および軸164がばね169の引張力
を受けて右回転し、版尻フックリセットカム166も右
回転してリセット位置に復帰する。
その後、時刻t17において、新版50の版尻つかみが
行なわれる。すなわち、第25図(a)に示すように、
給取押えローラ525が版胴3の外周部を通過すると、
ばね527(第19図)の付勢力により開口部307内
に進入し、その際新版50の版尻50cを版胴3の円周
内に押し込む。
一方、上記押し込みのタイミングに合わせて、第23図
に示す版尻フックセットカム171がリンク364のロ
ーラ366に係・合する。この係合により、リンク36
4が軸365を中心に左回転してリンク359のロック
が解除され、リンク359は、ばね363の引張力によ
り軸360を中心に右回転する。リンク359が右回転
すると、第25図に示すリンク319とピン362との
係合が解かれて、リンク319がフック軸316と共に
ねじりコイルばね318の付勢力を得て左回転し、版尻
フック317も左回転する。上記版尻フッタセットカム
171の係合から、版尻フック317の左回転までの動
作は一瞬にして行なわれ、これにより版尻フック317
が新版50の版尻穴50bに引つ掛かかり、版尻50G
が版胴外周面のほぼ接線方向に引張付勢されて版尻つか
みが行われる。
こうして、新版50が版胴3に巻き付けられると、その
直後の時刻tIBにおいて、給取押えローラ525のア
ップ動作が行なわれる。すなわち、第20図(b)に示
すように、ロック解、除カム306によりロック解除ロ
ーラ537がけり上げられて、ラチェット534の先端
がラチェットホイル529の谷部529aから外れ、回
転軸524が第20図(a)に示すばね532の引張力
を受けて右回転し、給取押えローラ525が版胴3から
離隔作動される。
その後、時刻t19に達すると、第6図に示すソレノイ
ド146がオフする。これにより、ばね144の付勢力
で駆動レバー140が駆動軸142を中心に右回転し、
作動レバー521が戻りばねの付勢力で駆動f* 51
8を中心に左回転して、給版補助駆動ローラ520が給
版駆動ローラ510から離れる。これにより、新版50
の給版動作が全て終了する。
このように、版胴3が約1回転する間に、給版と排版を
並行して行うようにしたため、版交換時間を短縮できる
とともに、2重給版を防止できる。
(6)上記版装着方法による効果 第30図を用いて説明したように、この印刷機に使用さ
れる版50は、その版頭穴(位置決め穴)50dの形成
位置を、版50の各辺、すなわち両側辺51a2版尻辺
51bおよび版頭辺51cを基準として定めている。そ
して、この版50を、両側辺51aおよび版尻辺51b
を基準として給排版トレイ9の所定位置にセットし、給
排版ユニット5により版胴3の回転に関連させながら版
胴3側へ所定量だけ送り出すことにより、版胴3に設け
られた位置決めビン315(第7図)に版頭穴(位置決
め穴)50dを係合させて、版50を版胴3に装着する
ようにしている。
このように、版50の各辺を基準として版頭穴50dを
形成し、この版50を上記各辺を基準として版胴側へ所
定量だけ送り出して版装着を行うようにしたため、版5
0を版胴3の所定位置に精度良く取付けできる。
なお、版頭穴50dの位置決定は、必ずしも版50の全
ての辺を基準として行う必要はなく、質は、版50の交
差する少なくとも2辺、例えば一方の側辺51aと版尻
辺51b、または一方の側辺51aと版頭辺51Gを基
準として行なえばよい。その場合には、版送出機構(す
なわら給排版ユニット5)による版50の送り出しは、
上記基準の2辺を基準として行う。
(7)版頭くわえ万力機構および万力解除機構の作用 版頭くわえ万力機構および万力解除機構の構成および動
作は、既述の「■版頭くわえ万力機構と万力解除機構」
の欄、および「(5)給排板動作Jの欄で説明したとお
りである(第28図参照)。
髪約すると、版胴3の回転に伴い、まず時刻t1におい
て、給排版カム157がロックされ、ついで時刻t3に
おいて、その給排版カム157にリンク338のローラ
341が乗り上げて万力機構のロックが解除される(第
16図)。その後、時刻t5において、リンク322の
ローラ320が給排版カム157に乗り上げて版頭くゎ
え爪312が間成しく第11図)、時刻t1□において
上記ローラ320が給排版カム157の凹部157cに
至ると、版頭くわえ爪312がばね326の付勢力で閉
成して、版頭くわえが行なわれる(第16図)。ついで
、時刻t13において、上記ローラ320によりロック
レバ−159がけり上げられて給排版カム157のロッ
クが解除され、その直後の時刻t において、リンク3
27のローラ329が版頭くわえ爪ロックカム162に
乗り上げて万力機構がロックされる(第17図)。これ
により、版頭くわえ爪312に、強力な押圧力が持続し
て付与されることとなる。
このように、版頭くわえが行なわれた直後にJ′3いて
、ばね326(第11図(b))の付勢力に加えて万力
機構による押付力が版頭くわえ爪312に付与されるた
め、版頭を強固に保持できて、印刷中における版の扱は
落ちを確実に防止できる。
また、万力機構のロックおよび解除が版胴3の回転に伴
い自動的に行なわれる。
(8)版尻つかみ機構の作用 第25図ないし第26図および第27図(a)に示すよ
うに、版尻つかみは、版胴3の間口部307に配設した
版尻フック317を、版1)i 3の外周部に巻き付け
られた版50の版尻穴50bに引っ掛けて、版胴外周面
のほぼ接線方向へ引張付勢することにより行なわれる。
このように、版尻50cを版胴3の開口部端面へ折曲げ
て圧接保持するのではなく、版胴外周面のほぼ接線方向
へ引張付勢して版尻50cを保持するため、ベースがボ
リエステムフイルム、アルミニウム、スチール等で構成
された剛性の強い版を使用した場合でも、版尻フック3
17により版尻50Cを確実に保持することができる。
(9)版つかみおよび版ずれ検知機構の作用第9図(b
)および第27図(b)〜(d)に示すように、版胴3
の右側方において、マーク部材375と光電センサ37
6からなる版つかみおよび版ずれ検知機構が設けられる
。この検知機構によれば、第27図(b)に示すように
、版尻フック317により版尻50cが正常に保持され
た場合には、光電センサ376によるマーク部材375
の検知がなされず、同図(c)、(d)に示すように、
版ずれが生じたり、版尻をつかみ損なった場合にのみ、
光電センサ376によるマーク部材375の検知がなさ
れるため、光電センサ376の出力信号に基づいて、版
ずれおよび版つかみミス等の版巻付ミスを自動的に検知
できる。
なお、検知機構は、上記構成に限定されるものではなく
、版尻フック317の回転位置に基づいて版ずれおよび
版つかみを検知するような構成であれば、どのようなも
のであってもよい。
ところで、上記検知機構は、版胴3上に版50が巻かれ
ているか否かを検出する版有り検知センサに兼用するこ
とも可能である。すなわち、版尻フック317の回転位
置は、版胴3上に版50が巻かれている場合には第27
図(b)の状態にあり、版50が巻かれていない場合に
は同図(d)の状態にある。このことから、上記の場合
と同様にして、光電センサ376によりマーク部材37
5を検知して版1jia上の版の有無を検出することが
可能となる。この場合、マーク部材375が検知された
とき、言い換えれば版無しが検知されたときには、マイ
クロプロセッサ21からの指令に基づいて、上記給排版
動作時に行なわれていた排版押えローラ539(第7図
)の着動作を行なわせないように制御する。このように
制御すれば、排版押えローラ539が版50の巻かれて
いない版IIIa上に接触するのを防止でき、すなわち
排版押えローラ539に付着したインキにより版胴3が
汚れるのを防止できる。
(10)版面くわえミス時の動作 上記印刷機においては、版送りローラ510゜520(
第6図)による版送り出しが停止された直後において、
両ローラ510.520の従動回転の有無が、エンコー
ダ等で構成される検知手段により検知され、従動回転が
検知されないとき、すなわち版面くわえ爪312による
版面くわえミスが生じているときには、直ちに本線モー
タ20(第1図)を緊急停止して、給排版動作を途中で
終了するように制御する。そのため、版の巻付ミスが生
じた状態でインキ着はローラが直接版胴3に着肉して版
胴3がインキで汚れたり、あるいは版50が印刷機内に
巻込まれて版の破損や印刷機の故障を引き起こすという
ような、版の巻付ミスに伴う種々の不都合の発生を未然
に防止できる。
(11)版胴アール部の作用 第29図に示すように、版胴3において、版面圧接面3
69と版胴外周面372のコーナ部、および版尻側間口
端面373と版胴外周面372のコーナ部が、それぞれ
アール仕上げされている。
このように構成した結果、ベースがポリエステルフィル
ム、アルミニウム、スチール等で構成される剛性の強い
版を使用した場合でも、版を版11i13に位置ずれさ
せずにフィツトして巻付けることができる。すなわち、
版面側においては、版面50aが版面くわえ爪312に
より版面圧接面369へ圧接保持された後、給取押えロ
ーラ525(第6図)により版50が押さえつけられる
ようにして版胴外周面372へ巻き付けられていくとき
に、版50がアール曲面に沿ってスムーズに曲成してフ
ィツトして巻き付けられる。また、版尻側においても、
版尻フック317により版尻50cが版胴開口部内方向
へ引張付勢するように保持されたときに、版50が版尻
側の7一ル曲面に沿ってフィツトして巻き付けられる。
こうして版50を版胴3の所定位置に、位置ずれさせず
に精度良く巻き付けでき、また版50が版胴外周面から
浮き上がることもないので、インキ着はローラとの接触
による版面よごれも回避できる。
(12)版胴およびプランケラ1−胴の周速設定第32
図は、定常印刷動作時における版胴3゜ブランケット胴
2およびインキ着はローラ710の関係を示す。同図に
示すように、定常印刷は、版胴3がブランケット胴2に
4胴し、イン装着はローラ710が版1’13に4胴し
て、ブランケットff42.版Jlii 3およびイン
装着はローラ710がそれぞれ同図矢符方向に回転駆動
されることにより行なわれる。これらブランケット胴2
2版胴3およびインキ谷はローラ710は、それらの一
方端部にJ5いて噛合するように配設されたギヤにより
連結されていて、メインモータにより回転駆動される。
そして、それぞれの直径D  、D  、Dl  2 
3 のす法が、版11i13の周速よりもブランケット胴2
およびインキ着(ノロ−ラフ10の周速が少しだけ速く
なるように定められている。この場合、ブランケラ1〜
ll12およびインキ着はローラ710は、ゴム等の弾
性材料で構成されるため、いわゆるトウルロールを考慮
して直径0.02,03の寸法が定められている。すな
わち、トウルロールを考慮した場合、例えばD2を15
3.35s++に設定すると、Dlが152.9M、D
3が60.3厘程度で8朋の周速がほぼ等しくなる。そ
こでこの実施例では、153.35mのD2に対し、D
lを153 、2#1SD3を60.5Mと上記の寸法
よりし若干大きく設定して、イン!:肴【ノロ−ラフ1
0およびブランケットl112の周速が版I43の周速
よりも若干大きくなるようにしている。上記直径り、D
2.D3の寸法は好ましい1例を示したもので、他の寸
法を採用するのはもちろん自由である。
このように構成した結果、版胴3の回転に伴い、ブラン
ケット胴2およびイン′F着はローラ710が版胴開口
部307から版胴外周部へ乗り士げる際に、版50に引
抜力が作用して、版頭50aが版頭(わえ爪312から
多少引抜かれてたとしても、その後、ブランケットI¥
42およびインキ着はローラ710が版尻3の外周部を
転勤する際に、版50に版頭50a側へ押戻す力が作用
して、版50が元の位置に押戻されるため、良時間印刷
を続けた場合でも、版頭50aが版頭くわえ爪3121
)s +ら扱は落ちることはない。また、版尻50cが
版尻フック317により、ばねの付勢力で弾性的に引張
保持されているため、上記引抜力および押戻ツノに伴う
版50の位置ずれを、上記ばね力により吸収できて版尻
保持に支障をきたすこともない。
(発明の効果) 以上のように、この発明の印刷機における自動給排版方
法によれば、版胴の第1の回転位置で、版胴にさき付け
られた第1の版の版頭くわえを解除し、その第1の版を
版胴から引出しながら第2の版を版胴側△、送り出して
、版胴の第2の回転位置で第2の版の版頭くわえを行い
、ついで版胴の第3の回転位置で第1の版の版尻つかみ
を解除して、その第1の版を版yi4/)S Iら引出
した後、版胴の第4の回転位置で、版胴に巻き付けられ
た第2の版の版尻つかみを行うようにしたため、給版と
排版を並行して行なえて、版交換時間の短縮と2重給版
の防止を図れるという効果が1qられる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例である印刷機の概略断面図
、第2図はその印ll111改に用いられる制御システ
ムを示す概略図、第3図は給排版ユニットの構成図、第
4図は給排取押えローラロック機構の説明図、第5図は
給排版ユニツ1−の印刷機本体への装着状態を示す図、
第6図は給版動作説明図、第7図は排版動作説明図、第
8図は給排版トレイの構成図、第9図(a)は版胴を印
刷機本体の1冑面側から見た図、第9図(b)はその部
分拡大図、第10図および第11図は版頭くわえ爪の聞
閉勅作説明図、第12図ないし第14図は版頭押出し爪
の出入動作説明図、第15図ないし第17図は版頭くわ
え万力R構の動作説明図、第18図μ給版押えローラカ
ム機構の動作説明図、第19図は給取押えローラのロッ
ク動作説明図、第20図は給取押えローラのロック解除
動作説明図、第21図は版尻フックセットカム別構の動
11説明図、第22図ないし第26図および第27図(
a)は版尻フック作動機講の動作説明図、第27図(b
)。 (c)、(d)は版ずれおよび版つかみ検知機構の動作
説明図、第28図は給排版動作を示したタイムチャート
、第29図は版胴の断面図、第30図は版の製造工程を
示す図、第31図は版交換指令が与えられた場合のマイ
クロプロセラかの動作を示すフローチャート、第32図
は定常印刷動作時における版胴、ブランケット胴および
インキ看はローラの関係を示す模式図である。 3・・・版胴、      5・・・給排版ユニット、
9・・・給排版トレイ、  312・・・版頭くわえ爪
、317・・・版尻フック、   510・・・給版駆
動ローラ、511・・・排版駆動ローラ、

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一方向に回転駆動される版胴に版頭くわえ手段と
    版尻つかみ手段を設け、前記版胴に巻き付けられた第1
    の版を引出す版引出手段と、前記版胴に向けて第2の版
    を送出す版送り手段とを配設した印刷機における自動給
    排版方法であつて、給排版指令に応動して、版胴の第1
    の回転位置で、版胴に巻き付けられた第1の版の前記版
    頭くわえ手段による版頭くわえを解除し、その後第1の
    版を前記版引出手段により版胴から引出しながら、その
    一方で第2の版を前記版送り手段により版胴側へ送り出
    して、版胴の第2の回転位置で前記第2の版の版胴を前
    記版頭くわえ手段により保持し、ついで版胴の第3の回
    転位置で、前記版尻つかみ手段による第1の版の版尻つ
    かみを解除して、その第1の版を前記版引出手段により
    版胴から引出した後、版胴の第4の回転位置で、版胴に
    巻き付けられた第2の版の版尻を前記版尻つかみ手段に
    より保持することを特徴とする印刷機における自動給排
    版方法。
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