JPH0669616A - プリント回路用積層板 - Google Patents

プリント回路用積層板

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JPH0669616A
JPH0669616A JP10988791A JP10988791A JPH0669616A JP H0669616 A JPH0669616 A JP H0669616A JP 10988791 A JP10988791 A JP 10988791A JP 10988791 A JP10988791 A JP 10988791A JP H0669616 A JPH0669616 A JP H0669616A
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JP
Japan
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fluid
pipe
laminate
prepreg
loaded
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Pending
Application number
JP10988791A
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English (en)
Inventor
Masaaki Ueki
正暁 上木
Tokuo Kurokawa
徳雄 黒川
Masamitsu Aoki
正光 青木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Chemical Corp
Original Assignee
Toshiba Chemical Corp
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Publication date
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Publication of JPH0669616A publication Critical patent/JPH0669616A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 本発明は、中空パイプに流体を封入した流体
入パイプの複数を予め層状に並べ一体化した流体入パイ
プセット(5) と、該流体入パイプセットを内蔵するよう
に形成された絶縁層(13)と、該絶縁層の少なくとも片面
に形成された導電層(12)とを具備するプリント回路用積
層板である。 【効果】 本発明によれば、予め流体入パイプが一体化
された流体入パイプセットを用いて本成形がされたもの
であるから、パイプつぶれや変形、位置ずれ、ずれ出し
等がなく、熱放散性に優れ、誘電率が低く、低膨脹率か
つ軽量で、生産性のよいプリント回路用積層板が得られ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱放散性に優れ、誘電
率が低く、低膨脹率で生産性のよいプリント回路用積層
板に関する。
【0002】
【従来の技術】熱放散性をよくするため、先に中空パイ
プを内蔵したプリント回路用積層板を提案した。その中
空パイプを内蔵するプリント回路用積層板は、通常の積
層板工程におけると同様に、複数の中空パイプを、中空
パイプを挾んで重ねたプリプレグ、銅箔とともに加熱加
圧成形して製造するが、セットアップ時に中空パイプを
単にそのまま仕込むだけでは、設計通りの製造をするこ
とは難しい。
【0003】すなわち、積層板プレス成形の圧力による
中空パイプのつぶれや、プリプレグ樹脂の流れによる中
空パイプの位置ずれ、ずれ出し等が発生する欠点があ
る。また、セットアップ時に多数の中空パイプを並べる
工程は成形全体の律速段階となり、生産性が著しく低下
する欠点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の欠点
を解消するためになされたもので、積層板製造時に中空
パイプのつぶれや、位置ずれ、ずれ出し等がなく、熱放
散性に優れ、誘電率が低く、低膨脹率かつ軽量であっ
て、しかも生産性のよいプリント回路用積層板を提供す
ることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成しようと鋭意研究を重ねた結果、積層板に内蔵
する複数のパイプを予め一体化しておくことによって、
上記目的が達成できることを見いだし、本発明を完成し
たものである。
【0006】すなわち、本発明は、中空パイプに流体を
封入した流体入パイプの複数を予め層状に並べ一体化し
た流体入パイプセットと、該流体入パイプセットを内蔵
するように形成された絶縁層と、該絶縁層の少なくとも
片面に形成された導電層とを具備するプリント回路用積
層板である。
【0007】以下、本発明を詳細に説明する。
【0008】本発明に用いる流体入パイプとしては、中
空パイプに流体を封入したものである。中空パイプとし
ては、積層形成条件に耐え、腐蝕などにより簡単に封入
した流体が漏れないものであればその材質は問わない。
具体的には、銅管、アルミニウム管、ステンレス管、鉄
管等の金属管、ガラス管、フッ素樹脂等の耐熱樹脂製の
チューブ等が挙げられる。中空パイプの形状は特に限定
されるものではないが、直管状、断面円形状のものが好
ましく使用される。また樹脂製以外の中空パイプは積層
板の熱膨脹率を低下させることができる。
【0009】また封入する流体としては、気体でも液体
でもよく、必要な流動性が確保されれば特に制限はな
い。従って準流体として微粒子状の固体も使用すること
ができる。いずれの場合も封入する流体は不活性である
ことが望ましく、中空パイプや積層板の構成材料との間
に著しい反応性がないものであれば使用することができ
る。封入流体が気体である場合、成形時にかかる圧力以
上の内圧で封入されることが望ましい。流体を封入する
方法としては、加圧雰囲気で閉管する方法、閉管後に化
学反応を用いて内部で気体を発生させる方法、閉管に弁
を設けて気体を注入する方法等が挙げられる。パイプを
閉管する方法は、管端を圧着する方法、栓を用いる方法
等があるが、成形温度と成形圧力に耐えうる構造であれ
ばよく、特に制限されるものではない。
【0010】こうして得られた流体入パイプは、その複
数本を予め層状に並べ一体化して流体入パイプセットと
する。すなわち、流体入パイプをラックや枠、型等で固
定し、その上部にプリプレグ等を重ねて加熱加圧する
か、あるいは樹脂で固着するか等した後、ラックや枠、
型等を外して一体化しておくと、次のプリント回路用積
層板の製造工程中に、パイプのつぶれや位置ずれなどが
なく効率的である。
【0011】その場合に用いるプリプレグとしては、ガ
ラスクロス、ガラスペーパーや合成繊維の織布や不織布
等からなる繊維基材に、エポキシ樹脂やポリイミド樹脂
等の熱硬化性樹脂を含浸・乾燥させて容易につくること
ができる。またその場合に用いる樹脂としては、エポキ
シ樹脂やポリイミド樹脂等の熱硬化性樹脂がある。
【0012】本発明において絶縁層を構成するプリプレ
グの繊維基材としては、ガラスクロス、ガラスペーパー
等、熱硬化性樹脂積層板用のあらゆる素材のものが使用
できる。上記ガラスクロス等の他に、紙、合成繊維(ア
ラミド、フッ素樹脂、ポリイミド樹脂)等からなる不織
布や織布、金属繊維からなる織布やマット類が挙げら
れ、これらは単独又は混合して使用することができる。
またプリプレグの熱硬化性樹脂としては、エポキシ系樹
脂、ポリイミド系樹脂およびこれらの変性樹脂等が好ま
しく使用されるが、特にそれらに限定されるものではな
い。また、ワニスには高熱伝導性あるいは低誘電率の無
機質充填剤を配合することができる。熱伝導性のよい無
機質充填剤としては水酸化アルミニウム、シリカ等が挙
げられ、また低誘電率の無機質充填剤としては、中空ガ
ラスビーズ等が挙げられる。また必要に応じてタルク、
炭酸カルシウム等を適宜配合することもできる。
【0013】本発明において、絶縁層の、つまり積層板
の少なくとも片面に形成される導電層は、金属箔、金属
メッキ層、導電ペースト層等で回路形成が可能なものに
より構成される。特に銅箔などの金属箔を使用する場合
には、上述したプリプレグを複数枚重ねて、その少なく
とも片面に金属箔を配置し、ステンレス板間に挟み加熱
プレスによって一体に積層成形し、選択エッチングによ
り導電層を形成することができるので、大量生産に適し
ており製造上の利点が大きい。金属メッキ層を用いる場
合には、接着剤付積層板をつくり、接着剤の表面に必要
部分のみメッキして導電層を形成させる。また、導電性
ペースト層で回路形成する場合には、積層板の表面にス
クリーン印刷等によって導電層を形成することができ
る。
【0014】こうして得られたプリント回路用積層板
は、高密度配線板や発熱部分の基板として利用される。
【0015】
【作用】本発明のプリント回路用積層板は、流体入パイ
プを予め層状に並べてて一体化しておき、これを使用す
ることによって、積層板の積層工程中におけるパイプの
つぶれや、変形、位置ずれを防止し、生産性を向上させ
ることができる。また流体入パイプを絶縁層に内蔵させ
ることによって熱放散性に優れ、誘電率が低く、低膨脹
率かつ軽量とすることができる。
【0016】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0017】図1の(a)〜(c)は第一実施例に用い
た流体入パイプセットの製造工程を示す概略断面図であ
る。図1(a)において、金属製の中空パイプに流体を
封入した流体入パイプ1を、同パイプ1の外径に応じた
ほぼ半円形の溝を有するラック2上に配列する。次に
(b)のように、配列した流体入パイプ1の上部にプリ
プレグ3を重ね、さらにその上部に離型シート(図示し
ない)を介しステンレス板等の上型4を重ねてプレス又
は適当な荷重を加え、これをオーブンに入れて加熱加圧
し、その後ラック2、離型シート及び上型4を取り除い
て、(c)に示すような一体化した流体入パイプセット
5をつくる。この場合パイプ1全体に圧力がかかるよう
に、上述したようにステンレス板の上型ではなく、ラッ
ク2と同様にパイプ1の外径に応じた半円型の溝を有す
る上型を使用してもよい。
【0018】図2は第二実施例に用いた流体入パイプセ
ットの製造工程を示す概略断面図である。図2のよう
に、第一実施例におけるラック2の代わりに、ステンレ
ス板の下型4′上に、枠体6を配置し、枠体内にプリプ
レグ3を敷いて流体入パイプ1を配列し、次いでその上
部にプリプレグ3を重ね、枠体6より小さいステンレス
板からなる上型4を落しブタ構造にして重ね、プレス又
は荷重を加えてオーブンに入れ加熱加圧した後、上下型
4,4′及び枠体6を外して一体化した流体入パイプセ
ットをつくる。
【0019】第三実施例は、図3の(b)に示したよう
に圧力を加えると圧縮する小突起7,7′を有する枠体
8を用い、(a)のように流体入パイプ1の上下にプリ
プレグ3を重ねて上型4及び下型4′で挟み、加熱加圧
すれば、落しブタ構造でない方法で流体入パイプを一体
化することができる。
【0020】図4には第四実施例を示す。第一実施例〜
第三実施例のようにパイプの上下にプリプレグを使用す
る場合は、その取扱いが容易である反面、パイプとプリ
プレグを密着させるためにある程度の圧力が必要であ
り、またパイプ間のすき間を埋めるために、硬化時間を
長くし、樹脂量の多い、樹脂溶融粘度の低いプリプレグ
を使用しなければならない等の制約がある。従って図4
に示したように、樹脂漏れのない注形型(図示しない)
に、パイプ1を配列し樹脂や接着剤を注入し真空脱泡を
行い樹脂9をパイプ1のすき間に行きわたらせて硬化さ
せ、プリプレグを使用しないで樹脂注形した液体入パイ
プセットをつくることができる。この方法のように注形
により一体化したもので強度が不足する場合には、図5
(a)の第五実施例のような注形型10に流体入パイプ
1とその上下に繊維基材11を重ねて樹脂の注形を行う
と、(b)のように繊維基材11が形状追従性があり、
樹脂9が繊維基材11を透過して注形されるのでパイプ
をより強く一体化することができる。図5(b)はこう
して得た流体入パイプセットを示した。
【0021】そこで、図6に示すように、一体化した流
体入パイプセット5の上下面にはプリプレグを配し、更
にその少なくとも片面に銅箔など導電層12を重ねて、
常法の積層板の成形をすれば、絶縁層13に流体入パイ
プを内蔵した本発明のプリント回路用積層板を製造する
ことができる。
【0022】流体入パイプの一体化に用いるプリプレ
グ、樹脂、繊維基材は、本成形に用いるプリプレグ、プ
リプレグに用いる樹脂、基材と同一であることが望まし
いが特に限定されることはない。また前述したラックや
上型、下型は、離型性の材質であることが望ましい。離
型性を有する材質としては、フッ素系樹脂、シリコーン
系樹脂及びそれらの変性樹脂等が挙げられるが特に限定
されるものではない。流体入パイプの表面状態は密着性
を考慮して粗面であることが望ましい。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のプリント
回路用積層板は、パイプつぶれや変形、位置ずれ、ずれ
出し等がなく、熱放散性に優れ、誘電率が低く、低膨脹
率かつ軽量で、生産性のよいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1の(a)〜(c)は、本発明第一実施例に
用いる流体入パイプセットの製造工程を示す概略断面図
である。
【図2】図2は第二実施例に用いる流体入パイプセット
の製造工程を説明する概略断面図である。
【図3】図3の(a)は第三実施例に用いる流体入パイ
プセットの製造工程を説明する概略断面図、(b)はそ
の場合に用いる枠体の断面図である。
【図4】図4は第四実施例に用いる一体化した流体入パ
イプセットの断面図である。
【図5】図5の(a),(b)は第五実施例に用いる流
体入パイプセットの製造工程を説明する概略断面図であ
る。
【図6】図6は本発明のプリント回路用積層板の断面図
である。
【符号の説明】
1 流体入パイプ 2 ラック 3 プリプレグ 4,4′ 上型及び下型 5 流体入パイプセット 6,8 枠体 7,7′小突起 9 樹脂 10 注形型 11 繊維基材 12 導電層 13 絶縁層。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空パイプに流体を封入した流体入パイ
    プの複数を予め層状に並べ一体化した流体入パイプセッ
    トと、該流体入パイプセットを内蔵するように形成され
    た絶縁層と、該絶縁層の少なくとも片面に形成された導
    電層とを具備するプリント回路用積層板。
JP10988791A 1991-04-15 1991-04-15 プリント回路用積層板 Pending JPH0669616A (ja)

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JP10988791A JPH0669616A (ja) 1991-04-15 1991-04-15 プリント回路用積層板

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JP (1) JPH0669616A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006261239A (ja) * 2005-03-15 2006-09-28 Toyo Kohan Co Ltd 冷却層付プリント配線板の製造方法
CN113923855A (zh) * 2021-10-29 2022-01-11 苏州浪潮智能科技有限公司 电路板

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