JPH0669566B2 - 鋼板の調質圧延方法 - Google Patents

鋼板の調質圧延方法

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JPH0669566B2
JPH0669566B2 JP62252321A JP25232187A JPH0669566B2 JP H0669566 B2 JPH0669566 B2 JP H0669566B2 JP 62252321 A JP62252321 A JP 62252321A JP 25232187 A JP25232187 A JP 25232187A JP H0669566 B2 JPH0669566 B2 JP H0669566B2
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temper rolling
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雄二 下山
務 松原
敏夫 秋月
建男 大西
庸吉 和久井
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、金属ストリップの調質圧延とくに缶等の素
材として用いられるすずめっき鋼板やクロムめっき鋼板
等の原板(以下めっき原板と称す)を製造する工程の調
質圧延において生起しがちな調質圧延に供するロールに
起因した品質劣化を極力回避できる、調質圧延方法に関
するものである。
以下このようなめっき原板の製造を例として述べる。
(従来の技術) 従来、めっき原板は、熱延板を酸洗、冷間圧延、洗浄、
焼鈍および調質圧延して製造され、なかでも調質圧延
は、めっき原板の機械的性質や表面粗度を調整するのに
重要な工程となる。一般的に、めっき原板の製造におけ
る調質圧延では、第1のロールスタンドには調質圧延以
前の段階で生じた鋼板表面の凹凸を均一化する、表面粗
度の比較的大きいダルロールを、第2のロールスタンド
にはユーザー等の注文に対応した表面粗度を有するブラ
イトロールを備えた形式の圧延機列(以下2スタンド調
質圧延機という)を使用し、各スタンドのロール圧下に
よる塑性変形並びにテンションブライロール間の張力に
よる塑性伸びによってめっき原板の性質を調整しつつ所
望の表面粗度に調整していた(第4図参照)。
ここでダルロールとは、ショットブラストあるいは放電
加工等によってロールの表面粗度を中心線平均粗さで0.
5〜3.0μmに加工されたロールであり、またブライトロ
ールとはグラインダー等によってロール表面粗度を中心
線平均粗さで0.05〜0.50μmに加工されたロールで、上
記各ロールは通常3〜5%のクロムを有する炭素鋼に焼
入れを施し、ショアー硬度85〜95程度に調整して使用さ
れる。
(発明が解決しようとする問題点) ところで、上述した従来形式の調質圧延では、焼鈍後の
鋼板を第1のスタンドに設けたダルロールに通板させた
際に、ダルロールと鋼板との間に微細な摩耗粉等が発生
するためこの摩耗粉が第2のスタンドにおけるブライト
ロールのロール表面に堆積し易く該ロールの表面粗度が
比較的短い操業の間に劣化する傾向にあった。
このため所望の表面粗度を有するめっき原板を安定して
得ることができなくなり生産性の著しい低下を余儀なく
された。
上述した従来問題を解消し、表面粗度の均一なめっき原
板を長期間にわたって安定して得ることができる調質圧
延方法を提案することがこの発明の目的である。
(問題点を解決するための手段) さて発明者らは、めっき原板の製造に際し、調質圧延で
生じる上述したような問題を解消すべく種々実験と検討
を重ねた結果、ブライトロールのロール表面に堆積する
摩耗粉等は鋼板の調質圧延距離に依存して増加するが
(第5図参照)、組成の異なる物質に対してはその進行
が鈍化することを突き止めた。
即ち、ロールと摩耗粉等は、いずれも鋼系の成分組成を
有しているため、摩耗粉等はロール表面に堆積しやすい
がロールが別の成分組成であれば、摩耗粉等はロール表
面に堆積しにくいことがわかった。
この発明は、上記知見に立脚するものである。
すなわちこの発明は、鋼板を、2スタンド圧延機により
調質圧延するに当り、第1スタンドのワークロールとし
て鋼系のダルロールを、一方第2のスタンドのワークロ
ールとしては、表面にクロム又は炭化クロムの被膜を被
成したブライトロールを用いることを特徴とする鋼板の
調質圧延方法である。
(作用) 調質圧延において第2のスタンドにおけるブライトロー
ルの表面粗度の劣化を防止し、表面粗度の均一なめっき
原板を、安定して得るためには、第1のロールスタンド
で鋼板の圧延によって発生する摩耗粉を発生させないこ
と、またブライトロールの表面に摩耗粉を堆積させない
ことが有効な対策となるが、第1のスタンドにダルロー
ルを使用している限りはその発生を抑止することは困難
である。そこでこの発明では、ロール表面に摩耗粉の堆
積を抑止するのに有利なクロム又は炭化クロムの被膜を
被成したブライトロールを備えた2スタンド調質圧延機
を適用し、この圧延機で調質圧延することにより従来問
題の解消を図ったのである。
ここに、ブライトロールのロール表面にクロム又は炭化
クロムの被膜を被成する理由は、次のとおりである。
まず、被膜に要求される条件は、 1)ロールとの密着性が良いこと。
2)耐摩耗性が良好であること。
3)ブライトネスが高いこと。
4)摩耗粉などの堆積が少ないことである。
1)の条件は調質圧延時、ワークロールに付加される圧
力が線圧で0.5〜1.5TON/mmと高いことによる。2)の条
件は初期のロール表面状態を長期間維持するために必要
である。すなわち工業的規模で調質圧延するためには、
鋼板を100km程度調質圧延してもロールの表面状態がほ
とんど変化しないことが望ましい。また3)の条件は、
調質圧延される鋼板に要求される品質そのもので鋼板の
種類によっても異なるが、ロールの表面粗度で0.05〜0.
50μm(中心線平均粗さ)が必要である。4)の条件
は、摩耗粉等がロール表面に堆積することによりロール
の表面粗度が劣化しひいては鋼板の表面粗度を劣化させ
るからである。以上の条件を満足する物質及び被膜の形
成方法を検討した結果、表−1に示すように、ロール表
面にクロムを電気めっきしたものはすべての要求性能を
満足し最も有効であることが、またロール表面に炭化ク
ロム(Cr3C2)を70%以上含有する物質を溶射したもの
は密着性の点でやや劣るものの他の要求性能はすべて満
足した。
(実施例) 板厚0.23mm、板幅850mmになる焼鈍後の冷延板を表−2
に示す条件の2スタンド圧延機を適用して調質度3(T
3),表面粗度0.2〜0.3μm Raのブリキ原板を得るべ
く、調質圧延を行った。
このとき各ワークロールの表面粗度および原板の表面粗
度の圧延距離に対する影響について調査した結果を第1
図に示す。
第1図より明らかなように、この発明に従う調質圧延を
施した場合、従来の調質圧延に比較しロール表面の粗度
の劣化傾向が非常に小さく品質の安定したブリキ原板を
連続して得ることができた。
また、上記の調質圧延で使用した各ブライトロールの光
沢度Rsを圧延距離ごとについて調べた結果を第2図に示
す。
なお光沢度Rsは、測定すべき試料の反射率Psの完全鏡面
の反射率Poに対する百分率 (Rs=Ps/Po×100%) で示す(第3図参照)。
条件2のロールは圧延距離が150kmに達しても光沢度Rs
の変化が非常に小さいことがわかる。
尚、上記実施例はクロムメッキについて述べたが、炭化
クロムの場合も、ほぼ同じ結果が得られた。但し圧延距
離が約180kmで炭化クロム層の一部剥離が観察された。
(発明の効果) この発明によれば、ダルロールおよびブライトロールを
備えた2スタンド調質圧延機を用いて調質圧延する場合
に生じていた従来問題を解消でき品質の良好な鋼板を安
定して得ることが可能で生産性の大幅な向上を図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、調質圧延距離と、ワークロール表面粗度、鋼
板表面粗度の関係を示すグラフ、 第2図は、ワークロールの光沢度Rsを示すグラフ、 第3図は光沢度Rsの説明図、 第4図は2スタンド調質圧延機の模式図、 第5図はブライトロール表面の摩耗粉の堆積状況を示す
図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大西 建男 千葉県千葉市川崎町1番地 川崎製鉄株式 会社千葉製鉄所内 (72)発明者 和久井 庸吉 千葉県千葉市川崎町1番地 川崎製鉄株式 会社千葉製鉄所内 (56)参考文献 特開 昭58−224002(JP,A) 特開 昭62−22407(JP,A) 特開 昭61−202708(JP,A) 実願 昭59−193520号(実開 昭61− 107403号)の願書に添付した明細書及び図 面の内容を撮影したマイクロフィルム(J P,U)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鋼板を、2スタンド圧延機により調質圧延
    するに当たり、 第1のスタンドのワークロールとして鋼系のダルロール
    を、一方第2のスタンドのワークロールとして、ロール
    表面にクロム又は炭化クロムの被膜を被成したブライト
    ロールを用いることを特徴とする鋼板の調質圧延方法。
JP62252321A 1987-10-08 1987-10-08 鋼板の調質圧延方法 Expired - Fee Related JPH0669566B2 (ja)

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