JPH0669502A - Mis型高耐圧トランジスタ - Google Patents

Mis型高耐圧トランジスタ

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JPH0669502A
JPH0669502A JP22107392A JP22107392A JPH0669502A JP H0669502 A JPH0669502 A JP H0669502A JP 22107392 A JP22107392 A JP 22107392A JP 22107392 A JP22107392 A JP 22107392A JP H0669502 A JPH0669502 A JP H0669502A
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Kanji Hirano
幹二 平野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 MIS型高耐圧トランジスタの高濃度ドレイ
ンとして基板上に形成したポリシリコンを用いること
で、従来構造と同一の高耐圧を維持しつつ、P-型オフ
セット領域の長さを短くし、全ドレイン領域を小さく、
従って高耐圧トランジスタ領域を小さくする。 【構成】 MIS型高耐圧トランジスタのドレイン形成
領域全面にP-型オフセット領域6形成のための注入を
実施した後、基板表面を酸化し、ドレイン領域の中央部
を開孔してこの上に高濃度ドレインとなるポリシリコン
電極を形成する。その後熱処理により高濃度ポリシリコ
ンドレイン7を拡散源として高濃度ドレイン領域をきわ
めて浅く基板中に拡散し、基板と接合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高集積化に適したMIS
型高耐圧トランジスタに関する。
【0002】
【従来の技術】MIS型高耐圧トランジスタではPチャ
ネル型高耐圧構造を用いることが多く通常、耐圧として
−50V〜−60Vが要求される。このような高耐圧を
達成するためには高電圧の印加されるドレイン領域にオ
フセット構造が必須となり、しかもドレイン領域が素子
分離領域と接しないようにポリシリコン電極で囲まれた
ドレイン構造が必要である。その結果、前記構造上の問
題とトランジスタとしてのオン電流確保の問題のため、
トランジスタ面積が非常に大きいものとなってしまう。
【0003】以上の内容を図13および図14を用いて
説明する。図13および図14において、1はN型半導
体基板、2は素子分離領域であるLOCOS領域、3は
高耐圧トランジスタを搭載するN型基板領域、4は高耐
圧トランジスタのゲート酸化膜、5は高耐圧トランジス
タのポリシリコンゲート電極、6はドレインのP-型オ
フセット領域、8はP+型高濃度ソース領域、11はP+
型高濃度ドレイン領域である。ここで、実用的なP-
オフセット領域の濃度ではP-型オフセット領域6の長
さは片側で3μm以上、P+型高濃度ドレイン領域11
の長さは3μm必要である。従って全ドレイン領域の長
さLは9μm以上必要となる。またトランジスタとして
のオン電流確保のため、ドレイン幅(図8におけるポリ
シリコンゲート電極の内側のドレイン領域周辺長)は通
常400〜500μm程度としなければならない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上のような構造を有
する高耐圧トランジスタにおいては、図13に示すよう
にP+型高濃度ドレイン領域が基板表面より2〜3μm
の深さで拡散しており、P-型オフセット領域はP+型高
濃度ドレイン領域の両側に分離して存在する。ドレイン
に電圧が印加されるときにはP-型オフセット領域は空
乏化されるが、その際、P-型オフセット領域での電位
分布は基板表面にほぼ垂直な等電位面をもつため、十分
な高耐圧を得るためにはP-型オフセット領域を十分長
く(例えば、要求される耐圧を−60Vとすると実用的
なP-型オフセット領域の濃度では約2μmのオフセッ
ト領域の長さがあればよいが、電位分布形状と位置合わ
せ、不純物拡散等の工程バラツキによるP+型高濃度ド
レイン領域の水平方向位置ずれを考慮すれば、最低3μ
m以上)取る必要があった。従って全ドレイン領域の長
さは9μm以上必要となり、高耐圧トランジスタ領域は
非常に大きなものとなっていた。このことは今後の半導
体装置の微細化に向けて重大な課題となる。
【0005】本発明は上記の問題点を解決するもので、
従来構造と同一の高耐圧を維持しつつP-型オフセット
領域の長さを短くし、全ドレイン領域を小さく、従って
高耐圧トランジスタ領域を小さくできる半導体装置の構
造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明のMIS型高耐圧トランジスタは、高濃度ド
レイン領域を基板上に形成した構造を有するものであ
り、より詳細には、第一導電型の半導体基板と、前記基
板表面に離間して設けられた第二導電型のソース領域お
よびドレイン領域と、前記ソース領域およびドレイン領
域に挟まれた前記基板表面にゲート絶縁膜を介して設け
られたゲート電極とを有し、前記ドレイン領域は、前記
基板表面に接して基板内部に形成され、その不純物濃度
が前記ソース領域よりも低い低濃度領域と、前記低濃度
領域の前記ゲート電極側の端から距離を於て前記基板表
面上に形成された前記低濃度領域よりも不純物濃度が高
い高濃度領域とから成ることを特徴としている。
【0007】また、本発明のMIS型高耐圧トランジス
タは、第一導電型の半導体基板と、前記基板表面に離間
して設けられた第二導電型のソース領域およびドレイン
領域と、前記ソース領域およびドレイン領域に挟まれた
前記基板表面にゲート絶縁膜を介して設けられたゲート
電極を有し、前記ドレイン領域は、その不純物濃度が前
記ソース領域よりも低い第一の低濃度領域と、前記第一
の低濃度領域の前記ゲート電極側の端から距離をおいて
前記第一の低濃度領域と前記基板表面との間に形成され
た前記第一の低濃度領域より不純物濃度の高い第二の低
濃度領域と、前記第二の低濃度領域にのみ接して前記基
板表面上に形成された前記第一および第二の低濃度領域
よりも不純物濃度が高い高濃度領域とから成ることを特
徴としている。
【0008】
【作用】この構造により、高濃度ドレイン領域は基板表
面との接合部においてのみ基板と接し、そこでは高濃度
ドレイン領域より熱処理によって基板中にきわめて浅く
拡散した高濃度ドレイン層を介して低濃度ドレイン領域
と接合する。そのため前記の浅く拡散した高濃度ドレイ
ン層は基板表面とほぼ平行したプロファイルを取る。従
って従来構造において高濃度ドレイン領域の両側に分離
して存在していた低濃度ドレイン領域は高濃度ドレイン
層の下でつながる構造になる。ドレインに電圧が印加さ
れるときには低濃度ドレイン領域は従来と同様に空乏化
されるが、その際低濃度ドレイン領域での電位分布は、
従来構造に比べ基板表面に平行に近い等電位面をもつ。
また、高濃度領域を形成するための基板中での拡散工程
がないので拡散のバラツキに備えたマージンを考慮する
必要がなくなる。
【0009】さらに前述の電位分布と従来高濃度ドレイ
ン領域が基板中に占めていた水平方向寸法分だけ低濃度
ドレイン領域が長くなることで、基板表面における低濃
度ドレイン領域を理論値程度(前記の例の場合、約2μ
m)まで縮めることが可能となる。その結果、全ドレイ
ン領域を小さくでき、高耐圧トランジスタの占有面積を
小さくすることが可能となる。
【0010】また本発明の構造においては、第一に高濃
度ドレイン領域は基板表面との接合部においてのみ基板
と接し、そこでは高濃度ドレイン領域より熱処理によっ
て基板中にきわめて浅く(〜0.1μm)拡散した高濃
度ドレイン層を介して中間濃度ドレイン領域さらに前記
中間濃度ドレイン領域を介して低濃度ドレイン領域と接
合する。そのため前記の浅く拡散した高濃度ドレイン層
は基板表面とほぼ平行したプロファイルを取る。従って
従来構造において高濃度ドレイン領域の両側に分離して
存在していた低濃度ドレイン領域は高濃度ドレイン層お
よび中間濃度ドレイン領域の下でつながる構造になる。
ドレインに電圧が印加されるときには低濃度ドレイン領
域は従来と同様に空乏化されるが、その際、低濃度ドレ
イン領域での電位分布は従来構造に比べ基板表面に平行
に近い等電位面をもつ。この電位分布と従来高濃度ドレ
イン領域が基板中に占めていた水平方向寸法分だけ低濃
度ドレイン領域が長くなることで、基板表面における低
濃度ドレイン領域の幅(オフセット領域の幅)を理論値
程度(前記の例の場合、約2μm)まで縮めることが可
能となる。その結果、ドレイン領域全体を小さくでき、
従って高耐圧トランジスタの占有面積を小さくすること
が可能となる。
【0011】第二に中間濃度のドレイン領域を設けるこ
とによって、微細化による低濃度ドレイン領域の縮小に
伴う電圧印加時の低濃度ドレイン領域内での空乏層の広
がりを中間濃度ドレイン領域の存在によってくいとめら
れ、結果として高耐圧トランジスタの耐圧を向上させ、
耐圧マージンを増加させることができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明のMIS型高耐圧トランジスタ
の一実施例について図面を参照しながら説明する。
【0013】本発明に係わるMIS型高耐圧トランジス
タの断面図を図1に、平面図を図2に示す。図1および
図2において、1はN型半導体基板、2は素子分離領域
であるLOCOS領域、3は高耐圧トランジスタを搭載
するN型基板領域、4は高耐圧トランジスタのゲート酸
化膜、5は高耐圧トランジスタのポリシリコンゲート電
極、6はドレインのP-型オフセット領域、7はP+型高
濃度ポリシリコンドレイン領域、8はP+型高濃度ソー
ス領域である。ドレインのオフセット領域6とソース領
域8とは、半導体基板の表面に互いに離間して形成され
ている。
【0014】次に図3〜図6に本発明の製造方法の一例
を示す。図3に示すように、N型半導体基板1上に素子
分離領域であるLOCOS領域2を形成し、高耐圧トラ
ンジスタを搭載するN型基板領域3を形成する。次にゲ
ート酸化膜4続いてポリシリコンゲート電極5を、フォ
トレジスト12を利用した通常のフォトリソグラフィー
技術およびエッチング技術を用いて形成する。このと
き、後のドレイン領域が素子分離領域2と接しないよう
に、図2に示すようにゲート電極5をリング状にパター
ニングする。この際、リング状のゲート電極内側の全ド
レイン領域の長さLは7μmとする。
【0015】次に図4に示すように、ドレイン領域をオ
フセット構造にするために例えばBイオン注入を行な
い、ドレイン領域内にP-型オフセット領域6を形成す
る。この際、フォトレジストを使用しなければ後のP+
型高濃度ソース領域8にも注入されるが問題はない。P
-型オフセット領域6の不純物濃度はたとえば、1016
〜1017個/cm3の値が選ばれる。
【0016】次に図5に示すように、通常の熱酸化法に
より高耐圧トランジスタを搭載するN型基板領域3表面
に酸化膜9を形成し、後のP+型高濃度ポリシリコンド
レイン領域と基板表面との接合部10のみを通常のフォ
トリソグラフィー技術およびエッチング技術を用いて開
孔する。この際前記接合部10のドレイン領域の長さは
3μmとする。その結果、基板表面におけるP-型オフ
セット領域の長さは片側2μmとなる。さらにポリシリ
コン膜を成長しボロンドープ後通常のフォトリソグラフ
ィー技術およびエッチング技術を用いてP+型高濃度ポ
リシリコンドレイン領域7を形成する。この際P+型高
濃度ポリシリコンドレイン領域7は前記接合部10を覆
うサイズとする。
【0017】次に図6に示すように、前記酸化膜9を通
常のエッチング技術により除去し、さらにフォトレジス
ト12を利用した通常のフォトリソグラフィー技術を用
いて、P-型オフセット領域6を除いて(図6ではP+
高濃度ポリシリコンドレイン領域も除いているが問題は
ない)例えばBF2イオン注入によりP+型高濃度ソース
領域8を形成する。その後、図は省略するが通常のプロ
セス条件にて層間絶縁膜、コンタクト窓、金属配線、表
面保護膜を形成し半導体装置として完成する。なお、P
+型高濃度ポリシリコンドレイン領域から基板中にきわ
めて浅く(約0.1μm程度)拡散したP+型高濃度ドレ
イン層を形成するのは、後の酸化工程やフロー工程等の
熱処理によって達成される。なお、上記の説明におい
て、高濃度と称しているのは、不純物濃度が1020個/
cm3以上の領域と定義する。
【0018】以上のように、本実施例では高耐圧トラン
ジスタの高濃度ドレイン領域を基板上に形成した構造を
有することにより、P+型高濃度ドレイン領域が、P+
高濃度ポリシリコンドレイン領域より熱処理によって基
板中にきわめて浅く(〜0.1μm程度)拡散したP+
高濃度ドレイン層を介してP-型オフセット領域と接合
するため、前記の浅く拡散したP+型高濃度ドレイン層
は基板表面とほぼ平行したプロファイルを取り、従って
従来構造においてP+型高濃度ドレイン領域の両側に分
離して存在していたP-型オフセット領域はP+型高濃度
ドレイン層の下でつながる構造になり、ドレインに電圧
が印加されるときのP-型オフセット領域での電位分布
は従来構造に比べ基板表面に平行に近い等電位面をもつ
ことになる。この電位分布と従来P+型高濃度ドレイン
領域が基板中に占めていた水平方向寸法分だけP-型オ
フセット領域が長くなることで、基板表面におけるP-
型オフセット領域を理論値程度(前記の例の場合、約2
μm)まで縮めることが可能となる。その結果、全ドレ
イン領域を小さく、従って高耐圧トランジスタ領域を小
さくすることが可能(前記の例の場合、ドレイン幅を4
00μmとすると高耐圧トランジスタ領域は約20%縮
小される)となる優れたMIS型高耐圧トランジスタを
実現できるものである。本実施例によれば、高濃度ドレ
イン領域を基板中に深く拡散する工程がないので拡散の
ばらつきに起因する耐圧のばらつきをなくすることがで
きる。すなわち、本実施例の構造によれば、従来と同じ
耐圧のトランジスタが、従来よりも小さいサイズで実現
でき、高集積化に適している。また、従来と同じサイズ
で作るならば、従来よりも高い耐圧が実現される。さら
に、耐圧のばらつきが小さいため、所定の耐圧目標に対
してマージンを少なくすることができる。
【0019】なお本実施例においてはPチャネル型高耐
圧トランジスタの場合を説明したが、Nチャネル型高耐
圧トランジスタの場合においても各領域の不純物タイプ
を変更することによってまったく同様に本発明を実施す
ることができる。
【0020】次に本発明のMIS型高耐圧トランジスタ
の他の実施例について図面を参照しながら説明する。
【0021】本実施例に係わるMIS型高耐圧トランジ
スタの断面図を図7に、平面図を図8に示す。図7およ
び図8において、1はN型半導体基板、2は素子分離領
域であるLOCOS領域、3は高耐圧トランジスタを搭
載するN型基板領域、4は高耐圧トランジスタのゲート
酸化膜、5は高耐圧トランジスタのポリシリコンゲート
電極、6は低濃度ドレイン領域、7は高濃度ポリシリコ
ンドレイン領域、8は高濃度ソース領域、10は高濃度
ポリシリコンドレイン領域と基板表面との接合部、13
は中間濃度ドレイン領域である。
【0022】次に図9〜図12に本実施例の製造方法の
一例を示す。図9に示すように、N型半導体基板1上に
素子分離領域であるLOCOS領域2を形成し、高耐圧
トランジスタを搭載するN型基板領域3を形成する。次
にゲート酸化膜4続いてポリシリコンゲート電極5を、
フォトレジスト12を利用した通常のフォトリソグラフ
ィー技術およびエッチング技術を用いて形成する。この
とき、後のドレイン領域が素子分離領域2と接しないよ
うに、図8に示すようにゲート電極をリング状にパター
ニングする。この際リング状のゲート電極内側の全ドレ
イン領域の長さは7μmとする。
【0023】次に図10に示すように、ドレイン領域を
オフセット構造にするために例えばBイオン注入を行な
い、ドレイン領域内に低濃度ドレイン領域(P-型オフ
セット領域)6を形成する。この際、フォトレジストを
使用しなければ後の高濃度ソース領域8にも注入される
が問題はない。低濃度ドレイン領域6の不純物濃度は1
17個/cm3未満である。
【0024】次に図11に示すように、通常の熱酸化法
により高耐圧トランジスタを搭載するN型基板領域3表
面に酸化膜9を形成し、後の高濃度ポリシリコンドレイ
ン領域と基板表面との接合部10のみを通常のフォトリ
ソグラフィー技術およびエッチング技術を用いて開孔す
る。この際前記接合部10のドレイン領域の長さは3μ
mとする。その結果、基板表面における低濃度ドレイン
領域の長さは片側2μmとなる。さらにポリシリコン膜
を成長し、低濃度のボロンドープもしくはボロンイオン
注入後、1000℃程度の熱処理によりボロンを基板中
に0.3μm以上、好ましくは0.5μm〜1.0μm程
度拡散させ、中間濃度のドレイン領域(不純物濃度にし
て1017個/cm3〜1018個/cm3)13を形成する。そ
の後追加のボロンドープもしくはボロンイオン注入を行
い、通常のフォトリソグラフィー技術およびエッチング
技術を用いて高濃度ポリシリコンドレイン領域7を形成
する。この際、高濃度ポリシリコンドレイン領域7は前
記接合部10を覆うサイズとする。なお、前記接合部1
0は中間濃度ドレイン領域13上にのみ形成されてい
る。
【0025】次に図12に示すように、前記酸化膜9を
通常のエッチング技術により除去し、さらにフォトレジ
スト12を利用した通常のフォトリソグラフィー技術を
用いて、低濃度ドレイン領域6を除いて(図12では高
濃度ポリシリコンドレイン領域も除いているが問題はな
い)例えばBF2イオン注入により高濃度ソース領域8
を形成する。その後、図は省略するが通常のプロセス条
件にて層間絶縁膜、コンタクト窓、金属配線、表面保護
膜を形成し半導体装置として完成する。なお、高濃度ポ
リシリコンドレイン領域から基板中にきわめて浅く(約
0.1μm程度)拡散した高濃度ドレイン層を形成する
のは、後の酸化工程やフロー工程等の熱処理によって達
成される。なお、上記の説明において、高濃度と称して
いるのは、不純物濃度が1020個/cm3以上の領域と定
義する。
【0026】以上のように、本実施例では第一に高耐圧
トランジスタの高濃度ドレイン領域として基板上に形成
したポリシリコンを用いた構造を有することにより、高
濃度ドレイン領域が、高濃度ポリシリコンドレイン領域
より熱処理によって基板中にきわめて浅く(〜0.1μ
m程度)拡散した高濃度ドレイン層を介して中間濃度ド
レイン領域さらに前記中間濃度ドレイン領域を介して低
濃度ドレイン領域と接合するため、前記の浅く拡散した
高濃度ドレイン層は基板表面とほぼ平行したプロファイ
ルを取り、従って従来構造において高濃度ドレイン領域
の両側に分離して存在していた低濃度ドレイン領域は高
濃度ドレイン層および中間濃度ドレイン領域の下でつな
がる構造になり、ドレインに電圧が印加されるときの低
濃度ドレイン領域での電位分布は従来構造に比べ基板表
面に平行に近い等電位面をもつことになる。この電位分
布と従来高濃度ドレイン領域が基板中に占めていた水平
方向寸法分だけ低濃度ドレイン領域が長くなることで、
基板表面における低濃度ドレイン領域を理論値程度(前
記の例の場合、約2μm)まで縮めることが可能とな
る。その結果、全ドレイン領域を小さく、従って高耐圧
トランジスタ領域を小さくすることが可能(前記の例の
場合、ドレイン幅を400μmとすると高耐圧トランジ
スタ領域は約20%縮小される。)となる。第二に中間
濃度ドレイン領域を設けることによって、微細化による
低濃度ドレイン領域の縮小に伴う電圧印加時の低濃度ド
レイン領域内での空乏層の広がりを中間濃度ドレイン領
域の存在によってくいとめられ、結果として高耐圧トラ
ンジスタの耐圧をさらに向上させ、耐圧マージンを増加
させることができる。以上の効果より、本実施例は優れ
たMIS型高耐圧トランジスタを実現できるものであ
る。
【0027】本実施例によれば、高濃度ドレイン領域を
基板中に深く拡散する工程がないので拡散のばらつきに
起因する耐圧のばらつきをなくすることができる。すな
わち、本実施例の構造によれば、従来と同じ耐圧のトラ
ンジスタが、従来よりも小さいサイズで実現でき、高集
積化に適している。また、従来と同じサイズで作るなら
ば、従来よりも高い耐圧が実現される。さらに、耐圧の
ばらつきが小さいため、所定の耐圧目標に対してマージ
ンを少なくすることができる。
【0028】また、本実施例においては、中間濃度のド
レイン領域を設けることによって、微細化による低濃度
ドレイン領域の縮小に伴う電圧印加時の低濃度ドレイン
領域内での空乏層の広がりを中間濃度ドレイン領域の存
在によってくいとめられ、結果として高耐圧トランジス
タの耐圧を向上させ、耐圧マージンを増加させることが
できる。
【0029】なお本実施例においてはPチャネル型高耐
圧トランジスタの場合を説明したが、Nチャネル型高耐
圧トランジスタの場合においても各領域の不純物タイプ
を変更することによってまったく同様に本発明を実施す
ることができる。
【0030】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、ド
レイン領域の高濃度部分を半導体基板上に形成すること
により、またはさらに該高濃度部分と低濃度部分との間
に中濃度部分を設けることにより、コンパクト化に適
し、耐圧を向上させかつ耐圧のばらつきを少なくしたM
IS高耐圧トランジスタを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における高耐圧トランジスタ
の断面図
【図2】本発明の一実施例における高耐圧トランジスタ
の平面図
【図3】本発明の一実施例における製造方法の工程断面
【図4】本発明の一実施例における製造方法の工程断面
【図5】本発明の一実施例における製造方法の工程断面
【図6】本発明の一実施例における製造方法の工程断面
【図7】本発明の他の実施例における高耐圧トランジス
タの断面図
【図8】本発明の他の実施例における高耐圧トランジス
タの平面図
【図9】本発明の他の実施例における製造方法の工程断
面図
【図10】本発明の他の実施例における製造方法の工程
断面図
【図11】本発明の他の実施例における製造方法の工程
断面図
【図12】本発明の他の実施例における製造方法の工程
断面図
【図13】従来例における高耐圧トランジスタの断面図
【図14】従来例における高耐圧トランジスタの平面図
【符号の説明】
1 N型半導体基板 2 素子分離領域(LOCOS領域) 3 高耐圧トランジスタを搭載するN型基板領域 4 高耐圧トランジスタのゲート酸化膜 5 高耐圧トランジスタのポリシリコンゲート電極 6 ドレインのP-型オフセット領域 7 P+型高濃度ポリシリコンドレイン領域 8 P+型高濃度ソース領域 9 熱酸化法で成長した酸化膜 10 P+型高濃度ポリシリコンドレイン領域と基板表
面との接合部 11 P+型高濃度ドレイン領域 12 フォトレジスト 13 中間濃度ドレイン領域

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第一導電型の半導体基板と、前記基板表面
    に離間して設けられた第二導電型のソース領域およびド
    レイン領域と、前記ソース領域およびドレイン領域に挟
    まれた前記基板表面にゲート絶縁膜を介して設けられた
    ゲート電極とを有し、前記ドレイン領域は、前記基板表
    面に接して基板内部に形成され、その不純物濃度が前記
    ソース領域よりも低い低濃度領域と、前記低濃度領域の
    前記ゲート電極側の端から距離をおいて前記基板表面上
    に形成された前記低濃度領域よりも不純物濃度が高い高
    濃度領域とから成ることを特徴とするMIS型高耐圧ト
    ランジスタ。
  2. 【請求項2】第一導電型の半導体基板と、前記基板表面
    に離間して設けられた第二導電型のソース領域およびド
    レイン領域と、前記ソース領域およびドレイン領域に挟
    まれた前記基板表面にゲート絶縁膜を介して設けられた
    ゲート電極を有し、前記ドレイン領域は、その不純物濃
    度が前記ソース領域よりも低い第一の低濃度領域と、前
    記第一の低濃度領域の前記ゲート電極側の端から距離を
    おいて前記第一の低濃度領域と前記基板表面との間に形
    成された前記第一の低濃度領域より不純物濃度の高い第
    二の低濃度領域と、前記第二の低濃度領域にのみ接して
    前記基板表面上に形成された前記第一および第二の低濃
    度領域よりも不純物濃度が高い高濃度領域とから成るこ
    とを特徴とするMIS型高耐圧トランジスタ。
JP4221073A 1992-08-20 1992-08-20 Mis型高耐圧トランジスタおよびその製造方法 Expired - Lifetime JP2690244B2 (ja)

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