JPH0669447A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents
半導体装置及びその製造方法Info
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- JPH0669447A JPH0669447A JP4221122A JP22112292A JPH0669447A JP H0669447 A JPH0669447 A JP H0669447A JP 4221122 A JP4221122 A JP 4221122A JP 22112292 A JP22112292 A JP 22112292A JP H0669447 A JPH0669447 A JP H0669447A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】容量素子を有する半導体装置において、容量素
子の下部電極と容量誘電体膜と下地絶縁層との境界付近
の容量誘電体膜に欠陥が発生しやすいという問題を回避
し、半導体装置の歩留りと信頼性を向上させる。 【構成】容量素子の下部電極3下の絶縁層10の表面膜
として窒化シリコン膜7を用いる。 【効果】下部電極3上と絶縁層10上に成長する容量誘
電体膜の窒化シリコン膜4の膜厚差を減らし、下部電極
と容量誘電体膜と下地絶縁層との境界付近の容量誘電体
膜に欠陥が発生することを防止することができる。
子の下部電極と容量誘電体膜と下地絶縁層との境界付近
の容量誘電体膜に欠陥が発生しやすいという問題を回避
し、半導体装置の歩留りと信頼性を向上させる。 【構成】容量素子の下部電極3下の絶縁層10の表面膜
として窒化シリコン膜7を用いる。 【効果】下部電極3上と絶縁層10上に成長する容量誘
電体膜の窒化シリコン膜4の膜厚差を減らし、下部電極
と容量誘電体膜と下地絶縁層との境界付近の容量誘電体
膜に欠陥が発生することを防止することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置及びその製造
方法に係わり、特に半導体装置における容量素子及びそ
の製造方法に関する。
方法に係わり、特に半導体装置における容量素子及びそ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図4(a)〜(c)を参照して従来技術
の容量素子を説明する。従来は下部電極3,容量誘電体
膜9および上部電極6から構成される容量素子を形成す
る場合、下部電極3の下面を絶縁層10としての酸化シ
リコン膜2上に直接被着して形成していた。
の容量素子を説明する。従来は下部電極3,容量誘電体
膜9および上部電極6から構成される容量素子を形成す
る場合、下部電極3の下面を絶縁層10としての酸化シ
リコン膜2上に直接被着して形成していた。
【0003】すなわち、先ず、酸化シリコン膜2をシリ
コン基板1上に形成する(図4(a))。次に、シリコ
ン基板1に達するコンタクトホール11をリソグラフィ
−技術およびエッチング技術を用いて酸化シリコン膜2
に開孔した後、下部電極3を形成する不純物をドープし
た多結晶シリコン膜を堆積する(図4(b))。そし
て、リソグラフィ−技術およびエッチング技術を用いて
この多結晶シリコン膜を所望の形状に加工して下部電極
3を形成し、下部電極3の表面の自然酸化膜を弗酸等に
より除去する。そして、その後の自然酸化膜の再成長を
抑制するためにNH3 雰囲気中において800〜900
℃の温度で急速熱窒化を行なう。その後、SiH2 Cl
2 とNH3 から成るガス系の減圧化学気相成長法によっ
て窒化シリコン膜4を形成する。窒化シリコン膜4単層
では、電気的絶縁性が不十分であるため、この窒化シリ
コン膜4の表面に熱酸化により1〜2nmの膜厚の酸化
シリコン膜5を形成して残余せる窒化シリコン膜4と共
に容量誘電体膜9とする。次に、上部電極6を形成する
不純物をドープした多結晶シリコン膜を堆積し、この多
結晶シリコン膜をリソグラフィ−技術及びエッチング技
術を用いて所望の形状に加工して上部電極6を形成して
容量素子を得ていた(図4(c))。
コン基板1上に形成する(図4(a))。次に、シリコ
ン基板1に達するコンタクトホール11をリソグラフィ
−技術およびエッチング技術を用いて酸化シリコン膜2
に開孔した後、下部電極3を形成する不純物をドープし
た多結晶シリコン膜を堆積する(図4(b))。そし
て、リソグラフィ−技術およびエッチング技術を用いて
この多結晶シリコン膜を所望の形状に加工して下部電極
3を形成し、下部電極3の表面の自然酸化膜を弗酸等に
より除去する。そして、その後の自然酸化膜の再成長を
抑制するためにNH3 雰囲気中において800〜900
℃の温度で急速熱窒化を行なう。その後、SiH2 Cl
2 とNH3 から成るガス系の減圧化学気相成長法によっ
て窒化シリコン膜4を形成する。窒化シリコン膜4単層
では、電気的絶縁性が不十分であるため、この窒化シリ
コン膜4の表面に熱酸化により1〜2nmの膜厚の酸化
シリコン膜5を形成して残余せる窒化シリコン膜4と共
に容量誘電体膜9とする。次に、上部電極6を形成する
不純物をドープした多結晶シリコン膜を堆積し、この多
結晶シリコン膜をリソグラフィ−技術及びエッチング技
術を用いて所望の形状に加工して上部電極6を形成して
容量素子を得ていた(図4(c))。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】容量誘電体膜に用いら
れているシリコン窒化膜はSiH2 Cl2 とNH3 から
成るガス系より減圧気相成長法により成長されるが、こ
の成長の初期過程は下地の表面状態に依存する。酸化シ
リコン膜上への窒化シリコン膜の成長は、窒化シリコン
膜上やシリコン膜上への窒化シリコン膜の成長に比べ成
長の開始が遅れる(例えば、第52回応用物理学会学術
講演会講演予稿集NO2,P657,10P−B−
3)。
れているシリコン窒化膜はSiH2 Cl2 とNH3 から
成るガス系より減圧気相成長法により成長されるが、こ
の成長の初期過程は下地の表面状態に依存する。酸化シ
リコン膜上への窒化シリコン膜の成長は、窒化シリコン
膜上やシリコン膜上への窒化シリコン膜の成長に比べ成
長の開始が遅れる(例えば、第52回応用物理学会学術
講演会講演予稿集NO2,P657,10P−B−
3)。
【0005】図4の容量素子において、酸化シリコン膜
2上の窒化シリコン膜4の部分の膜厚は、シリコン膜か
ら成る下部電極3上の窒化シリコン膜4の部分の膜厚よ
りも2〜4nm薄くなってしまう。
2上の窒化シリコン膜4の部分の膜厚は、シリコン膜か
ら成る下部電極3上の窒化シリコン膜4の部分の膜厚よ
りも2〜4nm薄くなってしまう。
【0006】このような窒化シリコン膜4の膜厚の差
が、下部電極3,容量誘電体膜9および絶縁層10とし
ての酸化シリコン膜2の三者の境界12付近において、
容量誘電体膜9としての窒化シリコン膜4にしばしば欠
陥を引き起こす原因となっていた。この傾向は容量値増
加のために窒化シリコン膜4を薄膜化した場合に特に顕
著となる。
が、下部電極3,容量誘電体膜9および絶縁層10とし
ての酸化シリコン膜2の三者の境界12付近において、
容量誘電体膜9としての窒化シリコン膜4にしばしば欠
陥を引き起こす原因となっていた。この傾向は容量値増
加のために窒化シリコン膜4を薄膜化した場合に特に顕
著となる。
【0007】したがって従来技術ではこの欠陥により、
半導体装置の歩留や信頼性が低下するという問題点があ
った。
半導体装置の歩留や信頼性が低下するという問題点があ
った。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は、半導体
基板と、前記半導体基板上に形成された絶縁層と、前記
絶縁層にその一部が接して前記半導体基板上に形成され
た容量下部電極と、前記容量下部電極の露出全面上から
前記絶縁層の上面にかけて連続的に被着形成された容量
誘電体膜と、前記容量誘電体膜上に被着形成された容量
上部電極とを有する半導体装置において、前記容量下部
電極と前記絶縁層と前記容量誘電体膜の三者がなす境界
の前記絶縁層の表面部分は窒化シリコンを成分とする表
面膜である半導体装置にある。
基板と、前記半導体基板上に形成された絶縁層と、前記
絶縁層にその一部が接して前記半導体基板上に形成され
た容量下部電極と、前記容量下部電極の露出全面上から
前記絶縁層の上面にかけて連続的に被着形成された容量
誘電体膜と、前記容量誘電体膜上に被着形成された容量
上部電極とを有する半導体装置において、前記容量下部
電極と前記絶縁層と前記容量誘電体膜の三者がなす境界
の前記絶縁層の表面部分は窒化シリコンを成分とする表
面膜である半導体装置にある。
【0009】本発明の他の特徴は、半導体基板上に第1
の窒化シリコン膜を有する絶縁層を形成する工程と、前
記絶縁層に前記半導体基板に達するコンタクトホールを
形成する工程と、前記コンタクトホールを通して前記半
導体基板に接続し、不純物をドープしたシリコン膜から
成る容量素子の下部電極を形状形成する工程と、前記下
部電極の露出全面上から前記絶縁層の前記第1の窒化シ
リコン膜上にかけて第2の窒化シリコン膜を、前記容量
素子の容量誘電体膜の一部として、連続的に被着形成す
る工程と、熱酸化により前記第2の窒化シリコン膜の表
面を酸化して酸化シリコン膜を、前記容量誘電体膜の他
部として、形成する工程と、前記下部電極に対向して前
記酸化シリコン膜の表面に被着し、不純物をドープした
シリコン膜から成る容量素子の上部電極を形状形成する
工程とを有する半導体装置の製造方法にある。
の窒化シリコン膜を有する絶縁層を形成する工程と、前
記絶縁層に前記半導体基板に達するコンタクトホールを
形成する工程と、前記コンタクトホールを通して前記半
導体基板に接続し、不純物をドープしたシリコン膜から
成る容量素子の下部電極を形状形成する工程と、前記下
部電極の露出全面上から前記絶縁層の前記第1の窒化シ
リコン膜上にかけて第2の窒化シリコン膜を、前記容量
素子の容量誘電体膜の一部として、連続的に被着形成す
る工程と、熱酸化により前記第2の窒化シリコン膜の表
面を酸化して酸化シリコン膜を、前記容量誘電体膜の他
部として、形成する工程と、前記下部電極に対向して前
記酸化シリコン膜の表面に被着し、不純物をドープした
シリコン膜から成る容量素子の上部電極を形状形成する
工程とを有する半導体装置の製造方法にある。
【0010】
【実施例】次に本発明の第1の実施例としてのスタック
キャパシタ(積上げ型容量素子)について図1を参照し
て説明する。
キャパシタ(積上げ型容量素子)について図1を参照し
て説明する。
【0011】先ず、図1(a)に示すように、シリコン
基板1の上に酸化シリコン膜2を形成し、その上に膜厚
50〜100nmの窒化シリコン膜7をSiH2 Cl2
とNH3 から成るガス系の減圧化学気相成長法によって
成長温度650℃〜750℃、圧力20Pa〜100P
aで形成する。この窒化シリコン膜7は容量素子の下部
電極の下地となる膜である。
基板1の上に酸化シリコン膜2を形成し、その上に膜厚
50〜100nmの窒化シリコン膜7をSiH2 Cl2
とNH3 から成るガス系の減圧化学気相成長法によって
成長温度650℃〜750℃、圧力20Pa〜100P
aで形成する。この窒化シリコン膜7は容量素子の下部
電極の下地となる膜である。
【0012】次に、図1(b)に示すように、シリコン
基板1に達するコンタクトホール11をリソグラフィ−
技術およびエッチング技術を用いて窒化シリコン膜7お
よび酸化シリコン膜2を貫通して開孔した後、下部電極
3を形成する不純物をドープした多結晶シリコン膜を気
相成長法により300〜500nm程度の膜厚に堆積す
る。
基板1に達するコンタクトホール11をリソグラフィ−
技術およびエッチング技術を用いて窒化シリコン膜7お
よび酸化シリコン膜2を貫通して開孔した後、下部電極
3を形成する不純物をドープした多結晶シリコン膜を気
相成長法により300〜500nm程度の膜厚に堆積す
る。
【0013】その後、リソグラフィ−技術およびエッチ
ング技術を用いて多結晶シリコン膜を所望形状に加工し
て下部電極3を形成する。下部電極3をパターニングし
た後、ストレスを緩和するためにアニールを行っても良
い。次に、下部電極3の表面の自然酸化膜を弗酸により
除去した後、その後の自然酸化膜の再成長を抑制するた
めにNH3 雰囲気中において800〜900℃の温度で
急速熱窒化を行い厚さ1〜2nmの極薄の窒化シリコン
膜を下部電極表面に形成する。
ング技術を用いて多結晶シリコン膜を所望形状に加工し
て下部電極3を形成する。下部電極3をパターニングし
た後、ストレスを緩和するためにアニールを行っても良
い。次に、下部電極3の表面の自然酸化膜を弗酸により
除去した後、その後の自然酸化膜の再成長を抑制するた
めにNH3 雰囲気中において800〜900℃の温度で
急速熱窒化を行い厚さ1〜2nmの極薄の窒化シリコン
膜を下部電極表面に形成する。
【0014】その後、SiH2 Cl2 とNH3 から成る
ガス系の減圧化学気相成長法により、成長温度650℃
〜750℃、圧力20Pa〜100Paで、膜厚4〜7
nmの窒化シリコン膜4を堆積する。このとき、下部電
極3下の絶縁層10の表面膜として窒化シリコン膜7を
用いているため、下部電極3上と絶縁層10上とで容量
誘電体膜としての窒化シリコン膜4の膜厚の差は小さく
なり、従来技術において起こりがちであった下部電極3
の側面下端の境界12付近で発生する容量絶縁膜(窒化
シリコン膜4を含む容量絶縁膜)9の欠陥を抑えること
が出来る。次に、窒化シリコン膜4単層では、電気的絶
縁性が不十分であるため、この窒化シリコン膜4の表面
に、800〜900℃の酸化性雰囲気の熱酸化により、
1〜2nmの膜厚の酸化シリコン膜5を形成して残余せ
る窒化シリコン膜4と共に容量誘電体膜9とする。次
に、上部電極6を形成する不純物をドープした膜厚15
0〜250nmの多結晶シリコン膜を堆積し、この多結
晶シリコン膜をリソグラフィ−技術及びエッチング技術
を用いて所望の形状に加工して上部電極6を形成して、
図1(c)の容量素子を得る。上記したように図1
(c)の容量素子では、容量下部電極3と絶縁層10と
容量誘電体膜9の三者がなす境界12の絶縁層10の表
面部分は窒化シリコンを成分とする表面膜7であるか
ら、容量誘電体膜9としての窒化シリコン膜4に欠陥が
発生することを防止でき、半導体装置の歩留、信頼性が
向上する。
ガス系の減圧化学気相成長法により、成長温度650℃
〜750℃、圧力20Pa〜100Paで、膜厚4〜7
nmの窒化シリコン膜4を堆積する。このとき、下部電
極3下の絶縁層10の表面膜として窒化シリコン膜7を
用いているため、下部電極3上と絶縁層10上とで容量
誘電体膜としての窒化シリコン膜4の膜厚の差は小さく
なり、従来技術において起こりがちであった下部電極3
の側面下端の境界12付近で発生する容量絶縁膜(窒化
シリコン膜4を含む容量絶縁膜)9の欠陥を抑えること
が出来る。次に、窒化シリコン膜4単層では、電気的絶
縁性が不十分であるため、この窒化シリコン膜4の表面
に、800〜900℃の酸化性雰囲気の熱酸化により、
1〜2nmの膜厚の酸化シリコン膜5を形成して残余せ
る窒化シリコン膜4と共に容量誘電体膜9とする。次
に、上部電極6を形成する不純物をドープした膜厚15
0〜250nmの多結晶シリコン膜を堆積し、この多結
晶シリコン膜をリソグラフィ−技術及びエッチング技術
を用いて所望の形状に加工して上部電極6を形成して、
図1(c)の容量素子を得る。上記したように図1
(c)の容量素子では、容量下部電極3と絶縁層10と
容量誘電体膜9の三者がなす境界12の絶縁層10の表
面部分は窒化シリコンを成分とする表面膜7であるか
ら、容量誘電体膜9としての窒化シリコン膜4に欠陥が
発生することを防止でき、半導体装置の歩留、信頼性が
向上する。
【0015】次に本発明の第2の実施例について図2を
参照して説明する。
参照して説明する。
【0016】まず、図2(a)に示すように、第1の実
施例の図1(a)と同様に窒化シリコン膜7を形成した
後、さらに膜厚50〜100nmの酸化シリコン膜8を
気相成長法により成長する。
施例の図1(a)と同様に窒化シリコン膜7を形成した
後、さらに膜厚50〜100nmの酸化シリコン膜8を
気相成長法により成長する。
【0017】次に図2(b)に示すように、シリコン基
板1に達するコンタクトホール11を酸化シリコン膜
8、窒化シリコン膜7および酸化シリコン膜2を貫通し
て開孔した後、第1の実施例の図1(b)と同様に下部
電極を形成する不純物をドープした多結晶シリコン膜3
を気相成長法により堆積する。
板1に達するコンタクトホール11を酸化シリコン膜
8、窒化シリコン膜7および酸化シリコン膜2を貫通し
て開孔した後、第1の実施例の図1(b)と同様に下部
電極を形成する不純物をドープした多結晶シリコン膜3
を気相成長法により堆積する。
【0018】その後、多結晶シリコン膜を所望形状に加
工して下部電極3を形状形成する。この後、ストレスを
緩和するためにアニールを行っても良い。次に、弗酸に
より酸化シリコン膜8の全てをエッチングして除去す
る。この際に、下部電極3の自然酸化膜も除去される
が、再び自然酸化膜が成長するのを抑制するためにNH
3雰囲気中において800〜900℃の温度で急速熱窒
化を行う。以下、第1の実施例と同様に容量誘電体膜9
を形成し、上部電極6を形成して図2(c)の容量素子
を得る。この第2の実施例でも図2(c)に示すよう
に、容量下部電極3と絶縁層10と容量誘電体膜9の三
者がなす境界22の絶縁層10の表面部分は窒化シリコ
ンを成分とする表面膜7であるから容量誘電体膜9とし
ての窒化シリコン膜4に欠陥を引き起こすことは無くな
る。また、第2の実施例では下部電極3の下面も容量電
極表面として使用されるから、第1の実施例よりもより
大きな容量値が得られるという利点をも有する。
工して下部電極3を形状形成する。この後、ストレスを
緩和するためにアニールを行っても良い。次に、弗酸に
より酸化シリコン膜8の全てをエッチングして除去す
る。この際に、下部電極3の自然酸化膜も除去される
が、再び自然酸化膜が成長するのを抑制するためにNH
3雰囲気中において800〜900℃の温度で急速熱窒
化を行う。以下、第1の実施例と同様に容量誘電体膜9
を形成し、上部電極6を形成して図2(c)の容量素子
を得る。この第2の実施例でも図2(c)に示すよう
に、容量下部電極3と絶縁層10と容量誘電体膜9の三
者がなす境界22の絶縁層10の表面部分は窒化シリコ
ンを成分とする表面膜7であるから容量誘電体膜9とし
ての窒化シリコン膜4に欠陥を引き起こすことは無くな
る。また、第2の実施例では下部電極3の下面も容量電
極表面として使用されるから、第1の実施例よりもより
大きな容量値が得られるという利点をも有する。
【0019】図3は、従来技術による容量素子の耐圧分
布と本発明の第1の実施例による容量素子の耐圧分布を
比較したグラフである。従来技術の結果を示す図3
(a)では0MV/cm付近にAモードと呼ばれるピー
クと2〜4MV/cm付近にBモードと呼ばれる分布の
それぞれの不良が発生するが、本発明の第1の実施例の
結果を示す図3(b)ではこれらの不良は発生していな
いことが判る。
布と本発明の第1の実施例による容量素子の耐圧分布を
比較したグラフである。従来技術の結果を示す図3
(a)では0MV/cm付近にAモードと呼ばれるピー
クと2〜4MV/cm付近にBモードと呼ばれる分布の
それぞれの不良が発生するが、本発明の第1の実施例の
結果を示す図3(b)ではこれらの不良は発生していな
いことが判る。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、容量素子
の下部電極下の絶縁層10の表面膜として窒化シリコン
膜を設けたので、従来技術で問題となっていた下部電極
と容量誘電体膜と下地絶縁層の三者の境界付近に発生す
る容量誘電体膜の欠陥をほぼ100%抑えることがで
き、これにより半導体装置の歩留と信頼性を向上する効
果を有する。
の下部電極下の絶縁層10の表面膜として窒化シリコン
膜を設けたので、従来技術で問題となっていた下部電極
と容量誘電体膜と下地絶縁層の三者の境界付近に発生す
る容量誘電体膜の欠陥をほぼ100%抑えることがで
き、これにより半導体装置の歩留と信頼性を向上する効
果を有する。
【図1】本発明の第1の実施例を示す断面図である。
【図2】本発明の第2の実施例を示す断面図である。
【図3】従来技術による容量素子の耐圧分布と本発明の
第1の実施例による容量素子の耐圧分布を比較した図で
ある。
第1の実施例による容量素子の耐圧分布を比較した図で
ある。
【図4】従来技術を示す断面図である。
1 シリコン基板 2,5,8 酸化シリコン膜 3 下部電極 4,7 窒化シリコン膜 6 上部電極 9 容量誘電体膜 10 絶縁層 11 コンタクトホール 12,22 下部電極3と絶縁層10と容量誘電体膜
9の三者がなす境界
9の三者がなす境界
Claims (2)
- 【請求項1】 半導体基板と、前記半導体基板上に形成
された絶縁層と、前記絶縁層にその一部が接して前記半
導体基板上に形成された容量下部電極と、前記容量下部
電極の露出全面上から前記絶縁層の上面にかけて連続的
に被着形成された容量誘電体膜と、前記容量誘電体膜上
に被着形成された容量上部電極とを有する半導体装置に
おいて、前記容量下部電極と前記絶縁層と前記容量誘電
体膜の三者がなす境界の前記絶縁層の表面部分は窒化シ
リコンを成分とする表面膜であることを特徴とする半導
体装置。 - 【請求項2】 半導体基板上に第1の窒化シリコン膜を
有する絶縁層を形成する工程と、前記絶縁層に前記半導
体基板に達するコンタクトホールを形成する工程と、前
記コンタクトホールを通して前記半導体基板に接続し、
不純物をドープしたシリコン膜から成る容量素子の下部
電極を形状形成する工程と、前記下部電極の露出全面上
から前記絶縁層の前記第1の窒化シリコン膜上にかけて
第2の窒化シリコン膜を、前記容量素子の容量誘電体膜
の一部として、連続的に被着形成する工程と、熱酸化に
より前記第2の窒化シリコン膜の表面を酸化して酸化シ
リコン膜を、前記容量誘電体膜の他部として、形成する
工程と、前記下部電極に対向して前記酸化シリコン膜の
表面に被着し、不純物をドープしたシリコン膜から成る
容量素子の上部電極を形状形成する工程とを有すること
を特徴とする半導体装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4221122A JPH0669447A (ja) | 1992-08-20 | 1992-08-20 | 半導体装置及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4221122A JPH0669447A (ja) | 1992-08-20 | 1992-08-20 | 半導体装置及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0669447A true JPH0669447A (ja) | 1994-03-11 |
Family
ID=16761818
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4221122A Pending JPH0669447A (ja) | 1992-08-20 | 1992-08-20 | 半導体装置及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0669447A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6763129B1 (en) | 1999-10-05 | 2004-07-13 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Image processing apparatus |
-
1992
- 1992-08-20 JP JP4221122A patent/JPH0669447A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6763129B1 (en) | 1999-10-05 | 2004-07-13 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Image processing apparatus |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20000926 |