JPH0799189A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH0799189A
JPH0799189A JP5330395A JP33039593A JPH0799189A JP H0799189 A JPH0799189 A JP H0799189A JP 5330395 A JP5330395 A JP 5330395A JP 33039593 A JP33039593 A JP 33039593A JP H0799189 A JPH0799189 A JP H0799189A
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silicon
film
nitride film
silicon oxide
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Takashi Kuroi
隆 黒井
Maiko Kobayashi
舞子 小林
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 微細な素子分離酸化膜の形成時においてバー
ズビークおよびバーズヘッドの発生を防止し、かつシリ
コン基板への欠陥などの導入を抑制する。 【構成】 シリコン基板1の表面上に第1のシリコン酸
化膜3が形成される。この第1のシリコン酸化膜3の表
面上に開口9を有する多結晶シリコン膜5および第1の
シリコン窒化膜7が形成される。この開口9の内壁を覆
うように第1のシリコン酸化膜3および第1のシリコン
窒化膜7の表面上に第2のシリコン酸化膜11がCVD
法により堆積される。この第2のシリコン酸化膜11の
表面上を覆うように形成された第2のシリコン窒化膜を
異方性エッチングすることにより側壁窒化膜13が開口
9の側壁を覆うように第2のシリコン酸化膜11の表面
上に形成される。この側壁窒化膜13などをマスクとし
て開口9の底部に素子分離酸化膜15が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置の製造方法
に関し、特に素子分離構造を有する半導体装置の製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路を製造するうえで、動作
時に素子間の電気的な干渉をなくして個々の素子を完全
に独立して制御するために素子分離領域を有する素子分
離構造を形成する必要がある。素子分離領域を形成する
方法としては、LOCOS(Local Oxidat
ion of Silicon)法が広く知られてお
り、数々の改良法が広く用いられている。
【0003】以下、従来の第1の半導体装置の製造方法
として、特開昭63−217639号公報および“T.
Mizuno et al., IEEE TRANS
ACTIONS ON ELECTRON DEVIC
ES.VOL.ED−34,NO.11,NOVEMB
ER 1987 pp.2255〜2259”に開示さ
れた素子分離領域の製造方法について説明する。
【0004】図31〜図36は、上記の先行技術文献に
開示された従来の第1の半導体装置の製造方法を工程順
に示す概略断面図である。まず図31を参照して、シリ
コン基板301の表面全面にシリコン酸化膜303、多
結晶シリコン膜305および第1のシリコン窒化膜30
7が順次積層される。
【0005】図32を参照して、第1のシリコン窒化膜
307の表面全面にフォトレジスト321が塗布され、
写真製版技術などにより所望の形状にパターニングされ
る。これにより開口径L2 のホールパターン321aを
有するレジストパターン321が形成される。このレジ
ストパターン321をマスクとしてシリコン酸化膜30
3の表面が露出するまで第1のシリコン窒化膜307お
よび多結晶シリコン膜305が順次エッチング除去され
る。これにより、第1のシリコン窒化膜307および多
結晶シリコン膜305に、この2層を突き抜け、開口径
2 と実質的に同じ開口径を有する開口309が形成さ
れる。この後、レジストパターン321が除去される。
【0006】図33を参照して、開口309の内壁を被
覆するようにシリコン酸化膜303および第1のシリコ
ン窒化膜307の表面上に第2のシリコン窒化膜313
aが形成される。この第2のシリコン窒化膜313aに
異方性エッチングが施される。
【0007】図34を参照して、このエッチングにより
開口309の側壁にのみ残存するように側壁窒化膜31
3がシリコン酸化膜303の表面上に形成される。
【0008】図35を参照して、側壁窒化膜313およ
び第1のシリコン窒化膜307をマスクとして選択的に
シリコン基板301に熱酸化処理が施される。これによ
り、開口309の底部に素子分離酸化膜315が形成さ
れる。この後、側壁窒化膜313、第1のシリコン窒化
膜307、多結晶シリコン膜305およびシリコン酸化
膜303が順次エッチング除去されて図36に示す状態
となる。
【0009】また、上記とほぼ同様の工程で、かつシリ
コン基板に溝を設け、その溝内に素子分離酸化膜を形成
することにより、より電気的分離の効果の高い素子分離
酸化膜を製造する方法が、特開昭63−217640号
公報に開示されている。以下、上記公報に開示された製
造方法を従来の第2の半導体装置の製造方法として説明
する。
【0010】図37〜図44は、上記公報に開示された
従来の第2の半導体装置の製造方法を工程順に示す概略
断面図である。まず図37を参照して、シリコン基板4
01の表面全面に第1のシリコン酸化膜403、多結晶
シリコン膜405および第1のシリコン窒化膜407が
順次積層される。
【0011】図38を参照して、第1のシリコン窒化膜
407の表面全面にフォトレジスト421が塗布され、
写真製版技術などにより所望の形状にパターニングされ
てレジストパターン421とされる。このレジストパタ
ーン421をマスクとして、まず第1のシリコン酸化膜
403の表面が露出するまで第1のシリコン窒化膜40
7および多結晶シリコン膜405が順次エッチング除去
される。このエッチングにより、第1のシリコン窒化膜
407および多結晶シリコン膜405には、この2層を
突き抜ける第1の開口409aが形成される。
【0012】図39を参照して、レジストパターン42
1を残した状態で第1のシリコン酸化膜403およびシ
リコン基板401が順次エッチング除去される。このエ
ッチングにより、第1のシリコン酸化膜403を突き抜
け、かつシリコン基板401の表面から所定深さを有す
る第2の開口409bが形成される。この第1および第
2の開口409a、409bにより開口409が形成さ
れる。この後、レジストパターン421が除去される。
【0013】図40を参照して、シリコン基板401お
よび多結晶シリコン膜405の開口409より露出する
表面が酸化性雰囲気で軽く酸化されて、開口409の外
周側に第2のシリコン酸化膜411が形成される。この
第2のシリコン酸化膜411は、シリコン基板401と
後工程で形成される側壁窒化膜との間に熱酸化処理時に
生じる応力を緩和する役割をなす。
【0014】図41を参照して、開口409の内壁を被
覆するように、第2のシリコン酸化膜411と第1のシ
リコン窒化膜407との表面上に第2のシリコン窒化膜
413aが形成される。この後、第2のシリコン窒化膜
413aが異方性エッチングによりエッチバックされ
る。
【0015】図42を参照して、このエッチングによ
り、開口409の側壁にのみ残存するように第2のシリ
コン酸化膜411の表面上に側壁窒化膜413が形成さ
れる。この側壁窒化膜413および第1のシリコン窒化
膜407をマスクとしてシリコン基板401に選択的に
熱酸化処理が施される。
【0016】図43を参照して、この熱酸化処理によ
り、開口409の底部に素子分離酸化膜415が形成さ
れる。この後、側壁窒化膜413、第1のシリコン窒化
膜407、第1および第2のシリコン酸化膜403、4
11が順次エッチング除去されて、図44に示す状態と
なる。
【0017】上記に示す従来の第2の半導体装置の製造
方法では、図39に示す工程でシリコン基板401の表
面から所定深さを有する第2の開口409bが形成され
る。また、この第2の開口409bの底部に図44に示
す素子分離酸化膜415が形成される。このため、図4
4に示す素子分離酸化膜415は、図36に示す素子分
離酸化膜315に比較して、シリコン基板401の上部
表面から下側領域(深さ方向)に埋め込まれた状態とな
る。このため、素子分離酸化膜415を挟んで両側に素
子が形成されても、両素子間を電子などが移動するため
には、素子分離酸化膜415の下側領域を相当量回り込
む必要が生じる。したがって、素子分離酸化膜415
は、素子分離酸化膜315に比較して電気的分離の効果
が高くなる。
【0018】また、素子分離酸化膜415が下側領域
(深さ方向)に埋め込まれた分だけ、シリコン基板40
1の上部表面から素子分離酸化膜415の上面までの高
さが小さくなる。このため、シリコン基板401の表面
の平坦性が良好となる。したがって、この上層にゲート
電極やアルミニウム配線を形成する場合、それらのパタ
ーニングが比較的容易となる。
【0019】なお、従来の第1および第2の半導体装置
の製造方法では、第1のシリコン酸化膜と第1のシリコ
ン窒化膜407との間に多結晶シリコン膜405が形成
されている。この多結晶シリコン膜405は、シリコン
窒化膜に比べて酸化速度が早い。このため、縦方向(膜
厚方向)の酸化が支配的となり、横方向の酸化が抑制さ
れ、これによってバーズビークの発生が抑制される。こ
の多結晶シリコン膜205によりバーズビークの発生を
抑制できることは、“Tech. Dig. Int. Electron Devic
e Meeting 1980 pp.565 〜568"に示されている。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】上記に示す従来の第1
および第2の半導体装置の製造方法では、以下の2つの
問題点がある。
【0021】まず第1の問題点は、図33に示す第2の
シリコン窒化膜313aのエッチバック時に第1のシリ
コン窒化膜307の膜厚が小さくなり、それによってバ
ーズヘッドおよびバーズビークが生じるということであ
る。以下、そのことについて従来の第1の製造方法を例
に挙げて詳細に説明する。
【0022】従来の第1の半導体装置の製造方法では、
図32に示す工程で、写真製版などによりパターニング
されたレジストパターン321をマスクとしてシリコン
窒化膜307と多結晶シリコン膜305とに開口309
が形成される。このため、開口309の開口径L2 は、
写真製版の分解能力によって決定される。具体的には、
エキシマレーザ光を用いた写真製版によれば、開口径L
2 の最小加工寸法は、0.3μmとなる。よって、開口
309の開口径L2 を写真製版技術により0.3μmよ
り微細にすることはできない。そこで、図34に示す工
程で、側壁窒化膜313が形成される。この側壁窒化膜
313から露出するシリコン酸化膜303の寸法L
2bは、写真製版による最小加工寸法L2 (約0.3μ
m)よりも、側壁窒化膜313の幅L2aだけ小さい寸法
(すなわち、L2b=L2 −(2×L2a))にできる。こ
のように、シリコン酸化膜303の露出表面の寸法L2b
を写真製版による最小加工寸法より小さくできるため、
微細な素子分離酸化膜が形成でき、微細化への対応が容
易となる。
【0023】しかしながら、この側壁窒化膜313は、
図33、図34に示すように第2のシリコン窒化膜31
3aをエッチバックすることにより形成される。このエ
ッチバック時には、通常、第2のシリコン窒化膜313
aの膜厚の20〜30%程度のオーバエッチングが施さ
れる。このため、第2のシリコン窒化膜313aだけで
なく第1のシリコン窒化膜307もエッチング除去され
て、その第1のシリコン窒化膜307の膜厚が薄くな
る。特に、素子の微細化を考慮した場合、第1のシリコ
ン窒化膜307の膜厚はかなり小さくなると考えられ
る。このように、第1のシリコン窒化膜307の膜厚が
小さい状態で素子分離酸化膜315を形成するための熱
酸化処理が施されると、図45に示すようにバーズビー
ク315bの長さが大きくなる。
【0024】このことを表わす式として、第1のシリコ
ン窒化膜307の膜厚tnとバーズビーク量Lb との関
係式
【0025】
【数1】
【0026】(TOX:酸化温度,tOX:パッド酸化膜の
膜厚,KL:定数)が、“N.Guillemot e
t al.,IEEE ElectronDevice
ED−34 1034(1987)”に示されてい
る。
【0027】また、その実験データは、“T.Mizu
no et al., IEEETRANSACTIO
NS ON ELECTRON DEVICES.VO
L.ED−34,NO.11,NOVEMBER 19
87 pp.2255〜2259”に示されている。
【0028】この第1のシリコン窒化膜307の膜厚が
小さいとバーズビーク量Lb が大きくなることについて
は次のように考えられる。すなわち図45を参照して、
第1のシリコン窒化膜307の膜厚が薄くなると、第1
のシリコン窒化膜307の曲げ剛性が小さくなる。この
ため、熱酸化処理時に第1のシリコン窒化膜307が容
易に持ち上がってしまう。結果として、シリコン酸化膜
303と多結晶シリコン膜305との間およびシリコン
酸化膜303とシリコン基板301との間に酸化種が入
りやすくなる。よって、多結晶シリコン膜305が大幅
に酸化されてバーズヘッドが生じ、シリコン基板301
も酸化されてバーズビークが大きくなると考えられる。
【0029】次に図46を参照して、このように形成さ
れる素子分離酸化膜315の長さW 2aは、生じたバーズ
ヘッドおよびバーズビーク315b分だけ長くなる。こ
のため、微細な素子分離酸化膜を形成すべく側壁窒化膜
313を設けたにもかかわらず、この形成時にシリコン
窒化膜307の膜厚が小さくなり、それにより微細化に
対応することができなくなるという問題点があった。
【0030】なお、従来の第2の製造方法でも、上記と
同様の理由により、図48、図49に示すようにバーズ
ヘッドおよびバーズビーク415b分だけ素子分離酸化
膜415の長さW3aは大きくなる。
【0031】次に、第2の問題点は、熱酸化処理時にシ
リコン基板301に欠陥が導入され、それにより接合耐
圧が低下するということである。以下、そのことについ
て従来の第1の製造方法を例に挙げて詳細に説明する。
【0032】図34を参照して、従来の第1の半導体装
置の製造方法では、シリコン酸化膜303は約50Åの
厚みで形成される。一般に、シリコン基板301と側壁
窒化膜313とでは熱膨張係数の差が大きい。このた
め、シリコン酸化膜303を介在させずに直接シリコン
基板301上に側壁窒化膜313が形成された場合、熱
酸化処理時に加えられる熱によりシリコン基板301に
欠陥や応力などが導入される。これを防ぐために、図3
4に示すようにシリコン基板301とシリコン窒化膜3
13との間にシリコン酸化膜303を介在させている。
すなわち、シリコン酸化膜303は熱膨張係数の差に起
因して生じる応力などを緩和する役割をなす。
【0033】しかしながら、図34に示すシリコン酸化
膜303の厚みTO2と側壁窒化膜313の高さTN2との
比(TO2/TN2)が所定の値より小さくなるとシリコン
基板301が応力などを緩和しきれなくなる。これによ
り、図45に示すように熱酸化処理時に分離酸化膜31
5aの端部近傍のシリコン基板301に欠陥317や応
力などが導入される。このことは、“A.Bohg e
t al.,Appl.Phys.Lett.33(1
0),15 November 1978,p.89
5”に示されている。
【0034】このように欠陥317や応力などがシリコ
ン基板301に導入されると、たとえば、図47に示す
ように素子分離酸化膜315の両端にn型の不純物領域
319が形成された場合、p型のシリコン基板301と
n型の不純物領域319とから構成されるp−n接合部
に欠陥317が分布することとなる。この場合、この接
合部付近に分布する欠陥317から電流がリークし、接
合耐圧が低下する恐れがあるという問題点があった。
【0035】また、図34に示すシリコン酸化膜303
の厚みTO2と側壁窒化膜313の高さTN2との比(TO2
/TN2)を所定の値より大きくすべく、シリコン酸化膜
303の膜厚を厚くすると、バーズビーク量が大きくな
るという問題点もあった。
【0036】なお、従来の第2の製造方法でも、上記と
同様の理由により、図48、図49に示すように分離酸
化膜415aの端部近傍のシリコン基板401に欠陥3
17や応力が導入される。これにより、図50に示すよ
うにp型のシリコン基板401とn型の不純物領域41
9とから構成されるp−n接合部において電流がリーク
し、接合耐圧が低下する。
【0037】また、この場合においても図42に示すよ
うに第2のシリコン酸化膜403の厚みTO3と側壁窒化
膜413の高さTN3との比(TO3/TN3)を所定の値よ
り大きくすべく、厚みTO3を大きくすると、バーズビー
ク量が大きくなる。すなわち、図42を参照して、第2
のシリコン酸化膜411は酸化によって形成される。こ
のため、多結晶シリコン膜405とシリコン基板401
とが開口409の側壁から外周側(矢印R側)へ厚みT
O3だけ酸化されることとなる。このように外周側へ厚く
酸化された状態で熱酸化処理が施されると、図49に示
すように素子分離酸化膜415の長さW3aは外周側へ厚
みTO3だけ長くなってしまう。このように、外周側へ酸
化された厚みTO3だけバーズビーク量が外周側へ大きく
なるため、図40に示す工程で第2のシリコン酸化膜4
03の厚みを厚くすることができないという問題点もあ
った。
【0038】上記のように、素子分離酸化膜315,4
15を微細にすべく単純に枠部313,413を設けて
熱酸化処理を施しても、却って微細化に対応できなくな
り、また素子分離構造の電気的信頼性も低下する。
【0039】さらに、図51を参照して、開口409の
内壁面に熱酸化処理により第2のシリコン酸化膜411
が形成される場合には、開口409のコーナ部(領域
C)に酸化剤が入りにくい。また、このコーナ部では、
応力が高く、酸化速度が抑制される。それゆえ、コーナ
部はほとんど酸化されない。このため、図42に示すよ
うに側壁窒化膜413を形成した場合、側壁窒化膜41
3の下側の酸化膜が薄くなってしまう。したがって、側
壁窒化膜413をマスクとして熱処理を施すと、シリコ
ン基板401に欠陥が導入されやすくなってしまう。こ
のため、熱酸化処理により開口409の内壁に第2のシ
リコン酸化膜411を形成する場合には、上述した接合
耐圧の低下が助長されてしまう。
【0040】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、バーズビークおよびバーズヘッ
ドの発生を防止し、かつシリコン基板への欠陥などの導
入を抑制することにより、微細化に対応可能な電気的信
頼性の高い素子分離構造の製造方法を提供することを目
的とする。
【0041】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の半導体
装置の製造方法は、素子分離構造を有する半導体装置の
製造方法であって、以下の工程を備えている。
【0042】まずシリコン基板の主表面上に形成された
第1のシリコン酸化膜の一部表面を露出させる開口を有
するように多結晶シリコン膜および第1のシリコン窒化
膜が順に積層されて形成される。そして開口の内壁を覆
うように第1のシリコン酸化膜および第1のシリコン窒
化膜の表面上に第2のシリコン酸化膜が形成される。そ
して第2のシリコン酸化膜上に第2のシリコン窒化膜が
形成される。そして第2のシリコン窒化膜を第2のシリ
コン酸化膜上で側壁に残存させることにより側壁窒化膜
が形成される。そして側壁窒化膜をマスクとして熱酸化
処理を行なうことによって開口の底部に素子分離酸化膜
が形成される。
【0043】請求項2に記載の半導体装置の製造方法
は、素子分離構造を有する半導体装置の製造方法であっ
て、以下の工程を備えている。
【0044】まずシリコン基板の主表面上に形成された
孔に通じる開口部を有するように、第1のシリコン酸化
膜、多結晶シリコン膜および第1のシリコン窒化膜が順
に積層されて形成される。そして孔および開口の内壁を
覆うようにシリコン基板および第1のシリコン窒化膜の
表面上に第2のシリコン酸化膜が形成される。そして第
2のシリコン酸化膜上に第2のシリコン窒化膜が形成さ
れる。そして第2のシリコン窒化膜を第2のシリコン酸
化膜上で側壁に残存させることにより側壁窒化膜が形成
される。そして側壁窒化膜をマスクとして熱酸化処理を
行なうことによって開口の底部に素子分離酸化膜が形成
される。
【0045】請求項3に記載の半導体装置の製造方法
は、素子分離構造を有する半導体装置の製造方法であっ
て、以下の工程を備えている。
【0046】まずシリコン基板の主表面上に形成された
第1のシリコン酸化膜の一部表面を露出させる開口を有
するように第1のシリコン窒化膜が形成される。そして
開口の内壁を覆うように第1のシリコン窒化膜の表面上
に第2のシリコン酸化膜が形成される。そして第2のシ
リコン酸化膜上に第2のシリコン窒化膜が形成される。
そして第2のシリコン窒化膜を第2のシリコン酸化膜上
で側壁に残存させることにより側壁窒化膜が形成され
る。そして側壁窒化膜をマスクとして熱酸化処理を行な
うことによって開口の底部に素子分離酸化膜が形成され
る。
【0047】請求項4に記載の半導体装置の製造方法
は、素子分離構造を有する半導体装置の製造方法であっ
て、以下の工程を備えている。
【0048】まずシリコン基板の主表面に形成された孔
に通じる開口を有するように、第1のシリコン酸化膜お
よび第1のシリコン窒化膜が順に積層して形成される。
そして孔および開口の内壁を覆うようにシリコン基板お
よび第1のシリコン窒化膜の表面上に第2のシリコン酸
化膜が形成される。そして第2のシリコン酸化膜上に第
2のシリコン窒化膜が形成される。そして第2のシリコ
ン窒化膜を第2のシリコン酸化膜上で側壁に残存させる
ことにより側壁窒化膜が形成される。そして側壁窒化膜
をマスクとして熱酸化処理を行なうことによって開口の
底部に素子分離酸化膜が形成される。
【0049】
【作用】請求項1および3に記載の半導体装置の製造方
法では、第2のシリコン酸化膜上に形成された第2のシ
リコン窒化膜が、たとえば異方性エッチングされること
により側壁窒化膜が形成される。この第2のシリコン酸
化膜は、第2のシリコン窒化膜のエッチング時にエッチ
ングストッパの役割をなす。このため、第2のシリコン
窒化膜のエッチング時に第2のシリコン酸化膜の下層に
ある第1のシリコン窒化膜はエッチングされず、第1の
シリコン窒化膜の膜厚が薄くなることはない。よって、
素子分離酸化膜形成のための熱酸化処理時に多結晶シリ
コン膜およびシリコン基板に酸化種が入りにくくなると
考えられる。これにより、多結晶シリコン膜およびシリ
コン基板が酸化されて生ずるバーズヘッドおよびバーズ
ビークの発生を抑制することが可能となる。したがっ
て、バーズヘッドおよびバーズビークが生じることによ
る素子分離酸化膜の長さが長くなることはなく、微細な
素子分離酸化膜を形成することができ、微細化に対応す
ることが可能となる。
【0050】また開口部の底部において第1のシリコン
酸化膜の表面上に第2のシリコン酸化膜を形成するた
め、シリコン基板と側壁窒化膜の間には第1および第2
のシリコン酸化膜が介在することとなる。このため、第
1および第2のシリコン酸化膜の2層で膜厚を確保する
ことができる。また、第2のシリコン酸化膜の膜厚を厚
く制御することもできる。これらにより、第1および第
2のシリコン酸化膜の膜厚の和(TO )と側壁窒化膜の
側壁に沿う高さ(TN )との比(TO /TN )を所定の
値以上にすることは容易となる。このため、側壁窒化膜
とシリコン基板との熱膨張係数の差に起因して生じる応
力などを第2のシリコン酸化膜により緩和することがで
きる。よって、シリコン基板の表面付近に欠陥などが導
入されることは抑制される。したがって、この欠陥など
がp−n接合部近傍に分布することによる接合耐圧の低
下も生じ難くなる。
【0051】請求項2および4に記載の半導体装置の製
造方法では、第2のシリコン酸化膜上に形成された第2
のシリコン窒化膜を、たとえば異方性エッチングするこ
とにより側壁窒化膜が形成される。この第2のシリコン
酸化膜は、第2のシリコン窒化膜のエッチング時にエッ
チングストッパの役割をなす。このため、第2のシリコ
ン窒化膜のエッチング時に第2のシリコン酸化膜の下層
にある第1のシリコン窒化膜はエッチングされず、第1
のシリコン窒化膜の膜厚が薄くなることはない。よっ
て、素子分離酸化膜形成のための熱酸化処理時に、多結
晶シリコン膜およびシリコン基板に酸化種が入りにくく
なると考えられる。これにより、多結晶シリコン膜およ
びシリコン基板が酸化されて生ずるバーズヘッドおよび
バーズビークの発生を抑制することが可能となる。した
がって、バーズヘッドおよびバーズビークが生じること
による素子分離酸化膜の長さが長くなることはない。こ
れにより、微細な分離を実現することができ、微細化に
対応することが可能となる。
【0052】また、孔の底部において、シリコン基板と
側壁窒化膜との間には第2のシリコン酸化膜が介在して
いる。この第2のシリコン酸化膜は、たとえばCVD法
などにより孔と開口部の側壁上を覆うように形成され
る。すなわち、第2のシリコン酸化膜は孔と開口部の側
壁の内周側に堆積される。このため、第2のシリコン酸
化膜の膜厚を厚く制御することは容易である。これによ
り、第2のシリコン酸化膜の膜厚(TO )と側壁窒化膜
の側壁に沿う高さ(TN )との比(TO /TN )を所定
の値以上にすることは容易である。このため、側壁窒化
膜とシリコン基板との熱膨張係数の差に起因して生ずる
応力などを第2のシリコン酸化膜により緩和することが
できる。よって、シリコン基板の表面付近に欠陥などが
導入されることはない。したがって、この欠陥などがp
−n接合部近傍に分布することによる接合耐圧の低下も
生じない。
【0053】
【実施例】以下、本発明の実施例について図に基づいて
説明する。
【0054】実施例1 まず、本発明の第1の実施例における半導体装置の製造
方法について説明する。
【0055】図1〜図7は、本発明の第1の実施例にお
ける半導体装置の製造方法を工程順に示す概略断面図で
ある。まず図1を参照して、シリコン基板1を酸化する
ことにより、150Å程度の膜厚で第1のシリコン酸化
膜3がシリコン基板1の表面全面に形成される。この第
1のシリコン酸化膜3の表面全面に、CVD(Chem
ical Vapor Deposition)法など
により多結晶シリコン膜5および第1のシリコン窒化膜
7が各々500Å、2000Å程度の膜厚で堆積され
る。
【0056】図2を参照して、第1のシリコン窒化膜7
の表面全面にフォトレジスト21が塗布される。このフ
ォトレジスト21は、写真製版技術などによりパターニ
ングされて、開口径L4 のホールパターン21aを有す
るレジストパターン21とされる。エキシマレーザ光を
用いてフォトレジスト21を露光する場合、ホールパタ
ーン21aの開口径L4 の最小加工寸法は、0.3μm
となる。このレジストパターン21をマスクとして第1
のシリコン窒化膜7および多結晶シリコン膜5に順次異
方性エッチングが施される。このエッチングにより、第
1のシリコン窒化膜7および多結晶シリコン膜5には、
この2層を突き抜け第1のシリコン酸化膜3の一部表面
を露出する開口9が形成される。この開口9は、ホール
パターン21aの開口径L4 と実質的に同じ開口径、す
なわち0.3μmを有している。この後、レジストパタ
ーン21が除去される。
【0057】図3を参照して、開口9の内壁を被覆する
ように第1のシリコン酸化膜3および第1のシリコン窒
化膜7の表面上に第2のシリコン酸化膜11がCVD法
により150Å程度の膜厚で形成される。
【0058】図4を参照して、第2のシリコン酸化膜1
1の表面全面に第2のシリコン窒化膜13aが500Å
程度の膜厚で形成される。この第2のシリコン窒化膜1
3aに異方性エッチングが施される。この異方性エッチ
ングは、第2のシリコン窒化膜13aの膜厚の20〜3
0%のオーバエッチングを施すことにより行なわれる。
このエッチングの際、第2のシリコン酸化膜11はエッ
チングストッパの役割をなす。すなわち、この第2のシ
リコン酸化膜11があるため、第2のシリコン窒化膜1
3aに異方性エッチングを施した場合でも第1のシリコ
ン窒化膜7の膜厚が薄くなることはない。
【0059】図5を参照して、上記のエッチングによ
り、開口9の側壁を被覆するように第2のシリコン酸化
膜11の表面上には側壁窒化膜13が形成される。
【0060】この側壁窒化膜13の幅L4bは、たとえば
500Å程度となるように形成される。このように、側
壁窒化膜13を設けたため、開口9の底部において露出
する第2のシリコン酸化膜11の表面の寸法L4aは、写
真製版技術による最小加工寸法L4 (=0.3μm)よ
りも小さくすることができる。すなわち、露出表面の寸
法L4aは、L4a=L4 −2×(L4b+L4c)となり、約
0.2μmとなる。
【0061】この後、側壁窒化膜13などをマスクとし
て950〜1100℃程度の温度で熱酸化処理が施され
る。この熱酸化処理時の処理時間は、たとえば950℃
で処理した場合は2〜3hr.であり、1100℃で処
理した場合は、30min.である。
【0062】図6を参照して、この熱酸化処理によっ
て、開口9の底部に5000Å程度の厚みとなるように
素子分離酸化膜15が形成される。この後、側壁窒化膜
13、第2のシリコン酸化膜11、第1のシリコン窒化
膜7、多結晶シリコン膜5および第1のシリコン酸化膜
3が順次エッチング除去されて、図7に示す状態とな
る。
【0063】本発明の第1の実施例における半導体装置
の製造方法では、図3に示す工程で第1のシリコン窒化
膜7の表面上にCVD法により第2のシリコン酸化膜1
1が形成される。このため、図4、図5に示す行程で第
2のシリコン窒化膜13aをエッチングして側壁窒化膜
13を形成する際、第2のシリコン窒化膜13aと第1
のシリコン窒化膜7との間に第2のシリコン酸化膜11
が介在する。この第2のシリコン酸化膜11は、第2の
シリコン窒化膜13aのエッチング時にエッチングスト
ッパの役割をなす。このため、第2のシリコン窒化膜1
3aのエッチング時に第1のシリコン窒化膜7がエッチ
ングされて、第2のシリコン窒化膜7の膜厚が薄くなる
ことはない。よって、図5、図6に示す工程での熱酸化
処理時において、第1のシリコン酸化膜3と多結晶シリ
コン膜5との間およびシリコン基板1と第1のシリコン
酸化膜3との間に酸化種は入り難くなると考えられる。
したがって、シリコン基板1および多結晶シリコン膜5
が酸化されることにより生ずるバーズビークおよびバー
ズヘッドの発生を抑制することができる。このようにバ
ーズビークなどの発生が抑制できるため、図7に示す素
子分離酸化膜15の長さW4 を小さくでき、微細な素子
分離酸化膜15を形成することができる。
【0064】また図3に示す工程で開口9の側壁を被覆
するように第1のシリコン酸化膜3の表面上に第2のシ
リコン酸化膜11がCVD法により形成される。これに
より、シリコン基板1上のシリコン酸化膜の厚みを、第
1のシリコン酸化膜3と第2のシリコン酸化膜11との
厚みの和により確保することができる。第1のシリコン
酸化膜3の厚みを厚くすると、熱酸化処理後の素子分離
酸化膜におけるバーズビーク量が大きくなる。このた
め、一般に第1のシリコン酸化膜3の厚みは所定の値以
上にすることはできない。これに対して、第2のシリコ
ン酸化膜11の膜厚を厚く制御することは、比較的容易
であり、膜厚を厚くしてもバーズビーク量にはほとんど
影響を与えることはない。
【0065】このため、第1のシリコン酸化膜11の厚
みを厚く制御することにより、図5に示す第1と第2の
シリコン酸化膜3、11の膜厚の和TO4を大きくするこ
とができる。膜厚TO4を大きくすることができるため、
膜厚TO4と側壁窒化膜13の側壁に沿う高さTN4との比
(TO4/TN4)を大きくすることもできる。よって、こ
の比(TO4/TN4)が小さいことに起因してシリコン基
板1に導入される欠陥の発生も抑制され得る。したがっ
て、不純物領域(図示せず)とシリコン基板1とにより
形成されるp−n接合部近傍にこの欠陥が分布するため
に生じる接合耐圧の低下も抑制される。
【0066】また、図5を参照して、側壁窒化膜13を
設けたため、開口9の底部において露出する第2のシリ
コン酸化膜11の表面の寸法L4aは、写真製版技術によ
る最小加工寸法L4 (0.3μm)より小さくすること
ができる。このため、この開口9の底部に形成される素
子分離酸化膜15の長さW4 は、最小加工寸法L4 より
小さくすることも可能である。したがって、微細な素子
分離酸化膜を形成できる。
【0067】実施例2 次に、本発明の第2の実施例における半導体装置の製造
方法について説明する。
【0068】図8〜図15は、本発明の第2の実施例に
おける半導体装置の製造方法を工程順に示す概略断面図
である。まず図8を参照して、シリコン基板101の表
面を酸化することにより150Å程度の厚みで第1のシ
リコン酸化膜103が形成される。この第1のシリコン
酸化膜103の表面上に、CVD法により多結晶シリコ
ン膜105および第1のシリコン窒化膜107が各々5
00Å、2000Å程度の厚みで堆積される。
【0069】図9を参照して、第1のシリコン窒化膜1
07の表面全面にフォトレジスト121が塗布される。
このフォトレジスト121は、開口径L5 のホールパタ
ーン121aを有するようにパターニングされる。この
レジストパターン121をマスクとして、まず第1のシ
リコン窒化膜107および多結晶シリコン膜105に、
順次異方性エッチングが施される。この異方性エッチン
グにより第1のシリコン窒化膜107および多結晶シリ
コン膜105に、この2層を突き抜けて第1のシリコン
酸化膜103の一部表面を露出する開口109aが形成
される。この開口109aは、ホールパターン121a
の開口径L5 と実質的に同じ開口径を有する。
【0070】図10を参照して、レジストパターン12
1を残した状態で、第1のシリコン酸化膜103および
シリコン基板101に順次異方性エッチングが施され
る。この異方性エッチングにより、第1の開口109a
と連続した側壁を有する第2の開口109bが、第1の
シリコン酸化膜103およびシリコン基板101に形成
される。またこの第1の開口109aおよび第2の開口
109bとにより開口109が形成される。この後、レ
ジストパターン121が除去される。
【0071】図11を参照して、開口109の側壁を被
覆するようにシリコン基板101の表面および第1のシ
リコン窒化膜107の表面上に第2のシリコン酸化膜1
11がCVD法により150Å程度の厚みで形成され
る。
【0072】図12を参照して、第2のシリコン酸化膜
111の表面全面に第2のシリコン窒化膜113aが形
成される。この第2のシリコン窒化膜113aに異方性
エッチングが施される。この異方性エッチングは、シリ
コン窒化膜113aの膜厚の20〜30%のオーバエッ
チングを施すことにより行なわれる。このエッチングに
際して、第2のシリコン酸化膜111はエッチングスト
ッパの役割をなす。これにより、第2のシリコン窒化膜
113aのエッチング時において第1のシリコン窒化膜
107の膜厚が薄くなることはない。
【0073】図13を参照して、上記のエッチングによ
り、開口109の側壁を被覆するように第2のシリコン
酸化膜111の表面上には側壁窒化膜113が形成され
る。この側壁窒化膜113などをマスクとしてシリコン
基板101に950〜1100℃の温度で熱酸化処理が
施される。その熱酸化処理の処理時間は、たとえば95
0℃の場合には2〜3hr.であり、1100℃の場合
には30min.程度である。
【0074】図14を参照して、この熱酸化処理により
開口部109の底部に5000Å程度の厚みとなるよう
に素子分離酸化膜115が形成される。この後、側壁窒
化膜113、第2のシリコン酸化膜111、第1のシリ
コン窒化膜107、多結晶シリコン膜105および第1
のシリコン酸化膜103がエッチング除去されて、図1
5に示す状態となる。
【0075】本発明の第2の実施例における半導体装置
の製造方法では、図11に示す工程で第1のシリコン窒
化膜107の表面上にCVD法により第2のシリコン酸
化膜111が形成される。このため図12、図13に示
すように第2のシリコン窒化膜113aと第1のシリコ
ン窒化膜107との間に第2のシリコン酸化膜111が
介在することとなる。この第2のシリコン酸化膜111
は、第2のシリコン窒化膜113aのエッチング時にエ
ッチングストッパの役割をなす。このため、第2のシリ
コン窒化膜113aのエッチング時に第1のシリコン窒
化膜107がエッチングされて、第1のシリコン窒化膜
107の膜厚が薄くなることはない。よって、図13、
図14に示す工程での熱酸化処理時に第1のシリコン酸
化膜103と多結晶シリコン膜105との間および第1
のシリコン酸化膜103とシリコン基板1との間に酸化
種は入り難くなると考えられる。したがって、シリコン
基板101および多結晶シリコン膜105が酸化される
ことにより生ずるバーズビークおよびバーズヘッドの発
生を抑制することができる。このようにバーズビークな
どの発生が抑制できるため、図15に示す素子分離酸化
膜115の長さW5を小さくでき、微細な素子分離酸化
膜115を形成することができる。
【0076】また図11に示す工程で開口109の側壁
を被覆するようにシリコン基板101の表面上に第2の
シリコン酸化膜111がCVD法により形成される。こ
のように第2のシリコン酸化膜11はCVD法によって
形成されるため、図26に示すように第2のシリコン酸
化膜411を酸化によって形成した場合に比較してバー
ズビークの発生を抑制し得る。以下、そのことについて
詳細に説明する。
【0077】図28を参照して、従来のように第2のシ
リコン酸化膜411を酸化によって形成した場合、開口
409の側壁において露出する多結晶シリコン膜405
とシリコン基板1とが開口409の側壁から外周側(矢
印R側)へ厚みTO3だけ酸化される。このため、図35
に示すように熱酸化処理後の素子分離酸化膜415の長
さW3aは、外周側へ酸化された厚みTO3だけ長くなって
しまう。
【0078】これに対して、図11を参照して、CVD
法で第2のシリコン酸化膜111を形成した場合、第2
のシリコン酸化膜111は開口109の内周壁上に堆積
される。すなわち、CVD法で形成した場合には、図2
8に示すように開口109の外周側に多結晶シリコン膜
405等が酸化されるのではなく内周側(矢印Q側)へ
第2のシリコン酸化膜111が堆積される。このため、
図15に示す素子分離酸化膜115が、その第2のシリ
コン酸化膜111の厚み分だけ外周側へ大きく広がるこ
とはない。よって、CVD法により第2のシリコン酸化
膜を形成する場合には、酸化によって形成する場合に比
較してバーズビークの発生を抑制することができる。
【0079】この第2のシリコン酸化膜111の膜厚
は、上記の理由により厚く制御することも可能である。
このように、図13に示す第1のシリコン酸化膜111
の膜厚TO5を厚く制御することができるため、その膜厚
O5と側壁窒化膜113の側壁に沿う高さTN5との比
(TO5/TN5)を大きくすることもできる。よって、こ
の比(TO5/TN5)が小さいことに起因してシリコン基
板101に導入される欠陥などの発生も抑制され得る。
したがって、不純物領域(図示せず)とシリコン基板1
とにより形成されるp−n接合部近傍にこの欠陥等が分
布するために生じる接合耐圧の低下も生じない。
【0080】この第2のシリコン酸化膜111はCVD
法により形成されるため、略均一な膜厚で形成される。
このため、図11に示すように開口109のコーナ部
(領域C1 )において第2のシリコン酸化膜111の膜
厚が小さくなることはない。よって、従来例の如く開口
109のコーナ部において、図13に示すように第1の
シリコン酸化膜111の膜厚TO5と側壁窒化膜113の
高さTN5との比(TO5/TN5)が小さくなることはな
い。よって、コーナ部付近において欠陥が多数生じるこ
とは防止される。
【0081】また、図13を参照して、側壁窒化膜11
3を設けたため、第1の実施例と同様、開口109の底
部において露出する第2のシリコン酸化膜111の表面
の寸法を写真製版技術による最小加工寸法L5 (=0.
3μm)より小さくすることができる。このため、図1
5に示すようにこの開口109の底部に形成される素子
分離酸化膜115の長さW5 は最小加工寸法L5 より小
さくすることも可能である。
【0082】さらに、本発明の第2の実施例における半
導体装置の製造方法においては、図10に示す工程でシ
リコン基板101に第2の開口109bが形成され、こ
の後図14に示す工程でこの開口109の底部に素子分
離酸化膜115が形成される。このため、本発明の第2
の実施例における製造方法によって形成される素子分離
酸化膜115は、図7に示す第1の実施例により形成さ
れる素子分離酸化膜15に比較して、シリコン基板10
1の上部表面から下側領域(深さ方向)に埋め込まれた
状態となる。このため、素子分離酸化膜115とシリコ
ン基板101とにより構成される段差は図7に示す素子
分離酸化膜15に比較して小さくなり、平坦性もより一
層良好となる。よって、素子分離酸化膜115の上層に
形成されるゲート電極およびアルミニウム配線層のパタ
ーニングもより一層容易となる。
【0083】また図15に示す素子分離酸化膜115は
シリコン基板101の上部表面から下側領域(深さ方
向)に埋め込まれた状態となるため、素子分離酸化膜1
15を挟んで両端に形成される不純物領域などの間にお
いて電気的分離の効果をより一層高めることが可能とな
る。
【0084】なお、第2の実施例においては、図13に
示すようにシリコン基板101および第1のシリコン窒
化膜107上に第2のシリコン酸化膜111が形成され
た状態で素子分離酸化膜115形成のための熱酸化処理
が施される。しかしながら、この第2のシリコン酸化膜
111は、図16に示すように側壁窒化膜113が形成
された後に側壁窒化膜113をマスクとしてエッチング
されてもよい。すなわち、シリコン基板101および第
1のシリコン窒化膜107上の第1のシリコン酸化膜1
11が除去された状態で素子分離酸化膜形成のための熱
酸化処理が施されてもよい。
【0085】なお、第1および第2の実施例において
は、第1のシリコン酸化膜3、103と第1のシリコン
窒化膜7、107との間に多結晶シリコン膜5、105
が各々設けられている。この多結晶シリコン膜5、10
5の酸化速度はシリコン窒化膜などに比較して早い。こ
のため、縦方向(膜厚方向)の酸化が支配的となり、横
方向の酸化が抑制され、これによってバーズビークの発
生が抑制される。このように多結晶シリコン膜5、10
5はバーズビークの発生を抑制する効果を有している。
しかし、以下の第3および第4の実施例の如く、多結晶
シリコン膜を、第1のシリコン酸化膜3と第1のシリコ
ン窒化膜との間に介在させなくとも十分な効果を得るこ
とができる。
【0086】実施例3 以下、本発明の第3の実施例における半導体装置の製造
方法について説明する。
【0087】図18〜図23は、本発明の第3の実施例
における半導体装置の製造方法を工程順に示す概略断面
図である。まず図18を参照して、シリコン基板201
を酸化することにより、300Å程度の膜厚で第1のシ
リコン酸化膜203がシリコン基板201の表面全面に
形成される。この第1のシリコン酸化膜203の表面全
面に、CVD法などにより第1のシリコン窒化膜207
が500Å程度の膜厚で形成される。
【0088】図19を参照して、第1のシリコン窒化膜
207に、写真製版技術およびエッチング技術を用いて
開口209が形成される。この開口209は、写真製版
技術の最小加工寸法である0.3μmの開口径を有して
いる。
【0089】図20を参照して、開口209の内壁を被
覆するように第1のシリコン酸化膜203および第1の
シリコン窒化膜207の表面上に第2のシリコン酸化膜
211がCVD法により300Å程度の膜厚で形成され
る。この第2のシリコン酸化膜211の表面全面に第2
のシリコン窒化膜213aが500Å程度の膜厚で形成
される。この第2のシリコン窒化膜213aの全面に異
方性エッチングが施される。この異方性エッチングは、
第2のシリコン窒化膜213aの膜厚の20〜30%の
オーバーエッチングを施すことにより行なわれる。この
エッチングの際、第2のシリコン酸化膜211はエッチ
ングストッパの役割をなす。すなわち、この第2のシリ
コン酸化膜211があるため、第2のシリコン窒化膜2
13aに異方性エッチングを施した場合でも第1のシリ
コン窒化膜207の膜厚が薄くなることはない。
【0090】図21を参照して、上記のエッチングによ
り、開口209の側壁を被覆するように第2のシリコン
酸化膜211の表面上には側壁窒化膜213が形成され
る。
【0091】この後、側壁窒化膜213などをマスクと
して950〜1100℃程度の温度で熱酸化処理が施さ
れる。この熱酸化処理時の処理時間は、たとえば950
℃で処理した場合は2〜3hr.であり、1100℃で
処理した場合は、30min.である。
【0092】図22を参照して、この熱酸化処理によっ
て、開口209の底部に5000Å程度の厚みとなるよ
うに素子分離酸化膜215が形成される。この後、側壁
窒化膜213、第2のシリコン酸化膜211、第1のシ
リコン窒化膜207および第1のシリコン酸化膜203
が順次エッチング除去され、図23に示す状態となる。
【0093】本発明の第3の実施例における半導体装置
の製造方法では、図20に示す工程で第1のシリコン窒
化膜207の表面上にCVD法により第2のシリコン酸
化膜211が形成される。このため、第1の実施例と同
様、側壁窒化膜213の形成時におけるエッチングにお
いて、第1のシリコン窒化膜207がエッチングされて
その膜厚が薄くなることはない。よって、素子分離酸化
膜215の形成時においてバーズビークなどの発生を抑
制できるため、微細な素子分離酸化膜215を形成する
ことができる。
【0094】また図20に示す工程で開口209の底部
において第1のシリコン酸化膜203の表面上に第2の
シリコン酸化膜211がCVD法により形成される。こ
れにより、シリコン基板201上のシリコン酸化膜の厚
みを、第1および第2のシリコン酸化膜203、211
の厚みの和により確保することができる。よって、素子
分離酸化膜215の形成における熱酸化処理時にシリコ
ン基板201に導入される欠陥の発生が抑制され得る。
したがって、不純物領域(図示せず)とシリコン基板2
01とにより形成されるp−n接合部近傍に欠陥が分布
することによって生じる接合耐圧の低下も抑制される。
【0095】また、図21に示すように素子分離酸化膜
215形成のための熱酸化処理工程の前に側壁窒化膜2
13が形成される。このため、第1の実施例と同様、微
細な素子分離酸化膜を形成することもできる。
【0096】実施例4 次に、本発明の第4の実施例における半導体装置の製造
方法について説明する。
【0097】図24〜図29は、本発明の第4の実施例
における半導体装置の製造方法を工程順に示す概略断面
図である。まず図24を参照して、シリコン基板251
の表面を酸化することにより、第1のシリコン酸化膜2
53が300Å程度の厚みで形成される。この第1のシ
リコン酸化膜253の表面上に、CVD法により第1の
シリコン窒化膜257が500Å程度の膜厚で形成され
る。
【0098】図25を参照して、第1のシリコン窒化膜
257と第1のシリコン酸化膜253とに、写真製版技
術およびエッチング技術などによりシリコン基板251
を露出させる開口259aが形成される。この開口25
9aを通じてシリコン基板251をエッチングすること
により、開口259aに連通する溝259bが形成され
る。この259bの深さは、約1000Å程度である。
開口259aと溝259bとにより開口259が構成さ
れる。
【0099】図26を参照して、開口259の内壁を被
覆するようにシリコン基板251の表面および第1のシ
リコン窒化膜257の表面上に第2のシリコン酸化膜2
61がCVD法により300Å程度の厚みで形成され
る。この第2のシリコン酸化膜261の表面全面に第2
のシリコン窒化膜263aがCVD法により500Å程
度の厚みで形成される。この第2のシリコン窒化膜26
3aの全面に異方性エッチングが施される。この異方性
エッチングは、シリコン窒化膜263aの膜厚の20〜
30%のオーバーエッチングを施すことにより行なわれ
る。このエッチングに際して、第2のシリコン酸化膜2
61はエッチングストッパの役割をなす。これにより、
第2のシリコン窒化膜263aのエッチング時において
第1のシリコン窒化膜257の膜厚が薄くなることはな
い。
【0100】図27を参照して、上記のエッチングによ
り、開口259の側壁を被覆するように第2のシリコン
酸化膜261の表面上には側壁窒化膜263が形成され
る。この側壁窒化膜263などをマスクとしてシリコン
基板251に950〜1100℃の温度で熱酸化処理が
施される。この熱酸化処理の処理時間は、たとえば95
0℃の場合には2〜3hr.であり、1100℃の場合
には30min.程度である。
【0101】図28を参照して、この熱酸化処理によ
り、開口259の底部に5000Å程度の厚みとなるよ
うに素子分離酸化膜265が形成される。この後、側壁
窒化膜263、第2のシリコン酸化膜261、第1のシ
リコン窒化膜257および第1のシリコン酸化膜253
がエッチング除去されて、図29に示す状態となる。
【0102】本発明の第4の実施例における半導体装置
の製造方法では、図26に示す工程で第1のシリコン窒
化膜257の表面上にCVD法により第2のシリコン酸
化膜261が形成される。このため、第1および第2の
実施例と同様、側壁窒化膜263形成時におけるエッチ
ングにおいて第1のシリコン窒化膜257がエッチング
されることはない。よって、素子分離酸化膜260の形
成時の熱酸化処理によってバーズビークおよびバーズヘ
ッドの発生を抑制することができる。したがって、微細
な素子分離酸化膜265を形成することができる。
【0103】また図26に示す工程で開口259の底壁
におけるシリコン基板251の表面上に第2のシリコン
酸化膜261がCVD法により形成される。このため、
第2の実施例と同様、素子分離酸化膜265形成のため
の熱酸化処理時においてシリコン基板251に欠陥など
が発生し難くなる。したがって、不純物領域(図示せ
ず)とシリコン基板251とにより形成されるp−n接
合部近傍にこの欠陥などが分布するために生じる接合耐
圧の低下も生じない。
【0104】さらに、開口259の内壁を被覆する第2
のシリコン酸化膜261はCVD法により形成される。
このCVD法によれば、シリコン酸化膜261は略均一
な膜厚で形成することができる。このため、開口259
のコーナ部(領域C4 )において、第2のシリコン酸化
膜261の膜厚が小さくなることはない。このため、第
2のシリコン酸化膜261の膜厚TO7と側壁窒化膜11
3の高さTN7との比(TO7/TN7)を大きく確保するこ
とが可能である。よって、素子分離酸化膜265形成時
の熱酸化処理時にコーナ部に多数の欠陥が導入されるこ
とも防止される。
【0105】なお、本発明の第4の実施例における半導
体装置の製造方法では、図27に示すように、第2のシ
リコン酸化膜261がシリコン基板251および第1の
シリコン窒化膜257上に形成されている。しかしなが
ら、この第2のシリコン酸化膜261は、図30に示す
ように側壁窒化膜213が形成された後にシリコン基板
201および第1のシリコン窒化膜207上の第1のシ
リコン酸化膜は除去されてもよい。
【0106】なお、第1、第2、第3および第4の実施
例における製造方法では、素子分離酸化膜15、11
5、215、265の形成方法について説明したが、こ
の素子分離酸化膜15、115、215、265の下側
領域にチャネルカット領域を設けてもよい。この場合、
まず図5、図13、図21および図27に示す工程にお
いて側壁窒化膜13、113、213、263などをマ
スクとしてシリコン基板1、101、201、251に
不純物が注入される。この後、素子分離酸化膜15、1
15、215、265を形成するための熱酸化処理によ
りこの不純物が拡散および活性化されてチャネルカット
領域が形成される。
【0107】上記のようにしてチャネルカット領域が形
成された状態を図17に示す。なお、この図17は、第
1の製造方法に対応した図である。この図を参照して、
チャネルカット領域23は、素子分離酸化膜15の下側
領域であってシリコン基板1に形成されている。また素
子分離酸化膜15の両端には、不純物領域19が形成さ
れている。この不純物領域19は、たとえばMOSトラ
ンジスタのソース/ドレイン領域であってもよい。
【0108】なお、本発明の第1、第2、第3および第
4の実施例においては、第1のシリコン窒化膜7、10
7、207、257の膜厚は、バーズビーク長を短くす
ることを考慮すれば、厚ければ厚いほど好ましい。
【0109】また、本発明の第1、第2、第3および第
4の実施例においては、側壁窒化膜の高さTN と第1
(および第2)のシリコン酸化膜の膜厚TO の比率(T
N /T O )の範囲が2.5以下であれば、素子分離酸化
膜形成時の熱処理工程によって転移ループなどの欠陥が
発生することはない。また、微小欠陥などの発生を考慮
すれば、この比率(TN /TO )の範囲は2以下である
ことが好ましい。
【0110】また、本発明の第1、第2、第3および第
4の製造方法においては、図3および図11に示す工程
で第2のシリコン酸化膜11、111、211、261
はCVD法により形成される。しかしながら、本発明の
製造方法における第2のシリコン酸化膜11、111、
211、261の製造方法は、これに限られるものでは
なく、開口9、109、209、259の内壁上を覆う
ように第1のシリコン窒化膜7、107、207、25
7の表面上および第1のシリコン酸化膜3もしくはシリ
コン基板101の表面上に形成できる方法であればよ
い。
【0111】
【発明の効果】請求項1に記載の半導体装置の製造方法
では、第1のシリコン窒化膜と第2のシリコン窒化膜と
の間には第2のシリコン酸化膜が介在するように形成さ
れる。この第2のシリコン酸化膜は、第2のシリコン窒
化膜のエッチング時にエッチングストッパの役割をな
す。このため、第2のシリコン窒化膜のエッチング時に
第1のシリコン窒化膜はエッチングされず、第1のシリ
コン窒化膜の膜厚が薄くなることはない。したがって、
多結晶シリコン膜およびシリコン基板が酸化されて生ず
るバーズヘッドおよびバーズビークを抑制することが可
能となる。したがって、素子分離酸化膜の長さを小さく
でき、微細化に対応することが可能となる。
【0112】また、シリコン基板と側壁窒化膜との間に
は第1および第2のシリコン酸化膜が介在するように形
成される。このように、第1および第2のシリコン酸化
膜の2層でシリコン基板と側壁窒化膜の間でシリコン酸
化膜の膜厚を確保することができる。また、第2のシリ
コン酸化膜の膜厚は厚く制御することが可能である。し
たがって、側壁窒化膜とシリコン基板との熱膨張係数の
差に起因して生ずる応力などを第1および第2のシリコ
ン酸化膜により緩和することができる。よって、シリコ
ン基板の表面付近に欠陥などが導入されず、接合耐圧の
低下も生じない。
【0113】請求項2に記載の半導体装置の製造方法で
は、第1のシリコン窒化膜と第2のシリコン窒化膜との
間に第2のシリコン酸化膜が形成される。この第2のシ
リコン酸化膜は、第2のシリコン窒化膜のエッチング時
にエッチングストッパの役割をなす。このため、第2の
シリコン窒化膜のエッチング時に第1のシリコン窒化膜
はエッチングされず、第1のシリコン窒化膜の膜厚が薄
くなることはない。このため、多結晶シリコン膜および
シリコン基板が酸化されて生ずるバーズヘッドおよびバ
ーズビークを抑制することが可能となる。したがって、
微細な素子分離酸化膜を形成することができ、微細化に
対応することが可能となる。
【0114】また、シリコン基板と側壁窒化膜との間に
第2のシリコン酸化膜が介在するように形成される。こ
の第2のシリコン酸化膜の膜厚は、厚く制御することが
可能である。このため、側壁窒化膜とシリコン基板との
熱膨張係数の差に起因して生ずる応力などを第2のシリ
コン酸化膜により緩和することができる。よって、シリ
コン基板の表面付近に欠陥などが導入されることはな
く、接合耐圧の低下も生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における半導体装置の製
造方法の第1工程を示す概略断面図である。
【図2】本発明の第1の実施例における半導体装置の製
造方法の第2工程を示す概略断面図である。
【図3】本発明の第1の実施例における半導体装置の製
造方法の第3工程を示す概略断面図である。
【図4】本発明の第1の実施例における半導体装置の製
造方法の第4工程を示す概略断面図である。
【図5】本発明の第1の実施例における半導体装置の製
造方法の第5工程を示す概略断面図である。
【図6】本発明の第1の実施例における半導体装置の製
造方法の第6工程を示す概略断面図である。
【図7】本発明の第1の実施例における半導体装置の製
造方法の第7工程を示す概略断面図である。
【図8】本発明の第2の実施例における半導体装置の製
造方法の第1工程を示す概略断面図である。
【図9】本発明の第2の実施例における半導体装置の製
造方法の第2工程を示す概略断面図である。
【図10】本発明の第2の実施例における半導体装置の
製造方法の第3工程を示す概略断面図である。
【図11】本発明の第2の実施例における半導体装置の
製造方法の第4工程を示す概略断面図である。
【図12】本発明の第2の実施例における半導体装置の
製造方法の第5工程を示す概略断面図である。
【図13】本発明の第2の実施例における半導体装置の
製造方法の第6工程を示す概略断面図である。
【図14】本発明の第2の実施例における半導体装置の
製造方法の第7工程を示す概略断面図である。
【図15】本発明の第2の実施例における半導体装置の
製造方法の第8工程を示す概略断面図である。
【図16】本発明の第2の実施例において第2のシリコ
ン酸化膜が除去された様子を示す概略断面図である。
【図17】本発明の第1の実施例における半導体装置の
製造方法により形成された素子分離酸化膜およびチャネ
ルカット領域の構成を示す概略断面図である。
【図18】本発明の第3の実施例における半導体装置の
製造方法の第1工程を示す概略断面図である。
【図19】本発明の第3の実施例における半導体装置の
製造方法の第2工程を示す概略断面図である。
【図20】本発明の第3の実施例における半導体装置の
製造方法の第3工程を示す概略断面図である。
【図21】本発明の第3の実施例における半導体装置の
製造方法の第4工程を示す概略断面図である。
【図22】本発明の第3の実施例における半導体装置の
製造方法の第5工程を示す概略断面図である。
【図23】本発明の第3の実施例における半導体装置の
製造方法の第6工程を示す概略断面図である。
【図24】本発明の第4の実施例における半導体装置の
製造方法の第1工程を示す概略断面図である。
【図25】本発明の第4の実施例における半導体装置の
製造方法の第2工程を示す概略断面図である。
【図26】本発明の第4の実施例における半導体装置の
製造方法の第3工程を示す概略断面図である。
【図27】本発明の第4の実施例における半導体装置の
製造方法の第4工程を示す概略断面図である。
【図28】本発明の第4の実施例における半導体装置の
製造方法の第5工程を示す概略断面図である。
【図29】本発明の第4の実施例における半導体装置の
製造方法の第6工程を示す概略断面図である。
【図30】本発明の第4の実施例において第2のシリコ
ン酸化膜が除去された様子を示す概略断面図である。
【図31】従来の第1の半導体装置の製造方法の第1工
程を示す概略断面図である。
【図32】従来の第1の半導体装置の製造方法の第2工
程を示す概略断面図である。
【図33】従来の第1の半導体装置の製造方法の第3工
程を示す概略断面図である。
【図34】従来の第1の半導体装置の製造方法の第4工
程を示す概略断面図である。
【図35】従来の第1の半導体装置の製造方法の第5工
程を示す概略断面図である。
【図36】従来の第1の半導体装置の製造方法の第6工
程を示す概略断面図である。
【図37】従来の第2の半導体装置の製造方法の第1工
程を示す概略断面図である。
【図38】従来の第2の半導体装置の製造方法の第2工
程を示す概略断面図である。
【図39】従来の第2の半導体装置の製造方法の第3工
程を示す概略断面図である。
【図40】従来の第2の半導体装置の製造方法の第4工
程を示す概略断面図である。
【図41】従来の第2の半導体装置の製造方法の第5工
程を示す概略断面図である。
【図42】従来の第2の半導体装置の製造方法の第6工
程を示す概略断面図である。
【図43】従来の第2の半導体装置の製造方法の第7工
程を示す概略断面図である。
【図44】従来の第2の半導体装置の製造方法の第8工
程を示す概略断面図である。
【図45】従来の第1の半導体装置の製造方法において
弊害が生じた場合の第1工程を示す概略断面図である。
【図46】従来の第1の半導体装置の製造方法において
弊害が生じた場合の第2工程を示す概略断面図である。
【図47】従来の第1の半導体装置の製造方法において
弊害が生じた場合の第3工程を示す概略断面図である。
【図48】従来の第2の半導体装置の製造方法において
弊害が生じた場合の第1工程を示す概略断面図である。
【図49】従来の第2の半導体装置の製造方法において
弊害が生じた場合の第2工程を示す概略断面図である。
【図50】従来の第2の半導体装置の製造方法において
弊害が生じた場合の第3工程を示す概略断面図である。
【図51】熱酸化処理では開口のコーナ部に酸化膜が形
成され難いことを説明するための概略断面図である。
【符号の説明】
1、101 シリコン基板 3、103 第1のシリコン酸化膜 5、105 多結晶シリコン膜 7、107 第1のシリコン窒化膜 9、109 開口 109a 第1の開口 109b 第2の開口 11、111 第2のシリコン酸化膜 13a、113a 第2のシリコン窒化膜 13、113 側壁窒化膜 15、115 素子分離酸化膜

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 素子分離構造を有する半導体装置の製造
    方法であって、 シリコン基板の主表面上に形成された第1のシリコン酸
    化膜の一部表面を露出させる開口を有するように多結晶
    シリコン膜および第1のシリコン窒化膜を順に積層して
    形成する工程と、 前記開口の内壁を覆うように前記第1のシリコン酸化膜
    および前記第1のシリコン窒化膜の表面上に第2のシリ
    コン酸化膜を形成する工程と、 前記第2のシリコン酸化膜上に第2のシリコン窒化膜を
    形成する工程と、 前記第2のシリコン窒化膜を前記第2のシリコン酸化膜
    上で前記側壁に残存させることにより側壁窒化膜を形成
    する工程と、 前記側壁窒化膜をマスクとして熱酸化処理を行なうこと
    によって前記開口の底部に素子分離酸化膜を形成する工
    程とを備えた、半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 素子分離構造を有する半導体装置の製造
    方法であって、 シリコン基板の主表面上に形成された孔に通じる開口を
    有するように、第1のシリコン酸化膜、多結晶シリコン
    膜および第1のシリコン窒化膜を順に積層して形成する
    工程と、 前記孔および前記開口の内壁を覆うように前記シリコン
    基板および前記第1のシリコン窒化膜の表面上に第2の
    シリコン酸化膜を形成する工程と、 前記第2のシリコン酸化膜上に第2のシリコン窒化膜を
    形成する工程と、 前記第2のシリコン窒化膜を前記第2のシリコン酸化膜
    上で前記側壁に残存させることにより側壁窒化膜を形成
    する工程と、 前記側壁窒化膜をマスクとして熱酸化処理を行なうこと
    によって前記開口の底部に素子分離酸化膜を形成する工
    程とを備えた、半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 素子分離構造を有する半導体装置の製造
    方法であって、 シリコン基板の主表面上に形成された第1のシリコン酸
    化膜の一部表面を露出させる開口を有するように第1の
    シリコン窒化膜を形成する工程と、 前記開口の内壁を覆うように前記第1のシリコン窒化膜
    の表面上に第2のシリコン酸化膜を形成する工程と、 前記第2のシリコン酸化膜上に第2のシリコン窒化膜を
    形成する工程と、 前記第2のシリコン窒化膜を前記第2のシリコン酸化膜
    上で前記側壁に残存させることにより側壁窒化膜を形成
    する工程と、 前記側壁窒化膜をマスクとして熱酸化処理を行なうこと
    によって前記開口の底部に素子分離酸化膜を形成する工
    程とを備えた、半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 素子分離構造を有する半導体装置の製造
    方法であって、 シリコン基板の主表面に形成された孔に通じる開口を有
    するように、第1のシリコン酸化膜および第1のシリコ
    ン窒化膜を順に積層して形成する工程と、 前記孔および前記開口の内壁を覆うように前記シリコン
    基板および前記第1のシリコン窒化膜の表面上に第2の
    シリコン酸化膜を形成する工程と、 前記第2のシリコン酸化膜上に第2のシリコン窒化膜を
    形成する工程と、 前記第2のシリコン窒化膜を前記第2のシリコン酸化膜
    上で前記側壁に残存させることにより側壁窒化膜を形成
    する工程と、 前記側壁窒化膜をマスクとして熱酸化処理を行なうこと
    によって前記開口の底部に素子分離酸化膜を形成する工
    程とを備えた、半導体装置の製造方法。
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