JPH0668406B2 - 浴室換気制御装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、浴室の換気扇や電動窓開閉装置等の換気装
置を自動的に動作させる浴室換気制御装置に関するもの
である。

〔従来の技術〕

浴室では換気により黴の発生防止を図ることが重要であ
り、従来は手動で窓の開閉や換気扇の始動を行ってい
る。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかし、手動で換気を行うことは不便であり、換気を忘
れる場合が多い。

タイマ等を用いて毎日所定時刻に換気を行うことも可能
であるが、浴室の使用頻度は日によって異なり、かつ家
族構成によって不定期的に使用され、十分な換気が行え
なかったり、不必要に換気を行ったりすることがある。

また、浴室の使用後に常に換気が自動的に行われるよう
にすることを考えたが、余り時間を開けずに続けて別の
人が入浴する場合に、浴室の温度が換気により低下し、
寒くなるという問題点がある。

この発明の目的は、浴室の使用に応じて必要なだけの換
気が行え、また続いて浴室を使用する場合に、浴室内が
換気により寒くなることを防止できる浴室換気制御装置
を提供することである。

〔課題を解決するための手段〕

この発明の浴室換気制御装置は、浴室の入浴時に使用す
る電気設備の開閉スイッチがオフとなった時から一定時
間（第１の設定時間）が経過した後に、浴室の換気装置
を動作させる第１のタイマ手段を設ける。例え換気装置
の動作中でも前記開閉スイッチのオンに応答して前記第
１のタイマ手段をリセットする手段を設ける。また、換
気装置が動作してから一定時間（第２の設定時間）経過
後に前記換気装置の動作を停止する第２のタイマ手段を
設ける。前記電気設備とは浴室の照明器具や電動カーテ
ン等である。

〔作 用〕

この発明の構成によると、次のように動作する。通常、
浴室を使用するときは、浴室内の照明器具等の電気設備
を使用し、浴室から出る時に電気設備の開閉スイッチを
オフとするが、このオフ操作を換気装置のスタートに利
用する。すなわち、第１の設定時間が経過すると、第１
のタイマ手段により換気装置を動作する。例えば換気装
置が換気扇であるときは、その換気扇を駆動する。換気
装置が電動窓開閉装置であるときは、窓を開ける動作を
行わせる。

この後、第２のタイマ手段により、第２の設定時間が経
過すると前記換気装置を動作停止する。このように、浴
室の使用に伴う開閉スイッチの操作により、換気装置を
自動的に動作させる。浴室を出てから第２の設定時間が
経過するまでに再度浴室を使用した場合は、開閉スイッ
チがオン操作されるが、このオン操作により第２のタイ
マ手段をリセットし、換気装置の動作を停止させる。こ
れにより、次に続けて入浴する人が浴室の換気により寒
さ等の不快感を生じることを防止する。

〔実施例〕

この発明の一実施例を第１図ないし第３図に基づいて説
明する。浴室１には入浴時に使用する電気設備２と換気
装置３とが設けてある。電気設備２は、例えば浴室の照
明器具，冷暖房装置，音楽を流す音響装置，電動カーテ
ン，電動目隠し等である。換気装置３は、換気扇、また
は電動式の窓開閉装置等である。

電気設備２は開閉スイッチSW₁のオン操作により作動
し、オフ操作により停止する。４は換気装置３を制御す
る制御回路であり、第１のタイマ手段T₁と、第２のタイ
マ手段T₂と、リセット手段６とを有する。第１のタイマ
手段T₁は、開閉スイッチSW₁のオフ時から第１の設定時
間t₁が経過した後に換気装置３を運転するものである。
リセット手段６は、開閉スイッチSW₁のオン操作に応答
して第１のタイマ手段T₁をリセットするものである。第
２のタイマ手段T₂は、換気装置３の運転の後、第２の設
定時間t₂が経過すると換気装置３を運転停止するもので
ある。

制御装置４の回路図を第２図に示す。同図において、５
は交流商用電源、MC₁,MC₂はリレー、mc₁₁,mc₁₂はリレー
MC₁の接点、mc₂₁,mc₂₂はリレーMC₂の接点、Ｒは抵抗で
ある。SW₂,SW₃はマニュアルスイッチであり、互いに連
動する。タイマ手段T₁,T₂は、各々第１および第２の設
定時間t₁,t₂の遅延時間を有するオフディレー式のタイ
マであり、接点mc₁₂,接点mc₂₁のオンにより通電状態と
なる。設定時間t₁,t₂は、例えば各々２時間および３時
間とする。リセット手段６は、リレーMC₁とその接点mc
₁₂とで構成される。なお、タイマ手段T₁,T₂には例えば
松下電工株式会社製の一時点灯スイッチ（型番WN5472）
が使用される。

上記構成の動作を第３図のタイムチャートと共に説明す
る。開閉スイッチSW₁を時刻S₁でオンにすると、リレーM
C₁が励磁され、その接点mc₁₁がオンとなり、電気設備２
がオンとなる。このとき、リレーMC₁の接点mc₁₂もオン
となるため、第１のタイマ手段T₁は遅延回路が通電状
態，内蔵の限時接点（図示せず）がオンとなり、リレー
MC₂が励磁状態となる。すなわち、遅延動作態勢に入
る。そのため、リレーMC₂の接点mc₂₁がオン、タイマ手
段T₂の遅延回路が通電状態、内蔵の限時接点（図示せ
ず）がオンとなるが、接点mc₂₂がオフとなるため、換気
装置３はオフすなわち運転停止状態となる。

開閉スイッチSW₁が時刻S₂でオフとなると、リレーMC₁が
消磁、接点mc₁₁がオフで電気設備２がオフとなる。ま
た、接点mc₁₂もオフとなり、第１のタイマ手段T₁の遅延
回路が非通電状態となって遅延動作を開始する。遅延動
作に入って第１の設定時間t₁が経過するまでは第１のタ
イマ手段T₁の限時接点がオンのままであり、時間t₀後の
時刻S₃に開閉スイッチSW₁をオンとしても、リレーMC₂が
励磁、接点mc₂₂がオフのままであり、換気装置３は動作
しない。第１のタイマ手段T₁は、開閉スイッチSW₁がオ
ン、リレーMC₁が励磁、接点mc₁₂がオンとなることによ
りリセットされる。

時刻S₄で開閉スイッチSW₁をオフにすると、前記と同様
に第１のタイマ手段T₁は遅延動作を開始する。このまま
時刻S₅になって第１の設定時間t₁が経過すると、第１の
タイマ手段T₁の限時接点がオフとなり、リレーMC₂が消
磁される。そのため、接点mc₂₂がオンとなって換気装置
３がオンとなり、かつ接点mc₂₁がオフとなって第２のタ
イマ手段T₂が遅延動作を開始する。このまま第２の設定
時間t₂が経過するまで換気装置３が運転を続け、時刻S₆
になって設定時間t₂が経過すると、第２のタイマ手段T₂
の限時接点がオフとなり、換気装置３が運転を停止す
る。

時刻S₅,S₆の間に開閉スイッチSW₁がオンとなると、リレ
ーMC₂が励磁して接点mc₂₁がオンとなり、第２のタイマ
手段T₂はリセットされ、かつ接点mc₂₂がオフとなって換
気装置３は運転を停止する。

このように、入浴時に使用する電気設備２の開閉スイッ
チSW₁のオフ動作に連動して換気装置３を運転するよう
にしたので、入浴に伴う人間の行為により換気装置３の
運転開始が行え、確実に浴室内の除湿が行える。しか
も、浴室の使用頻度に応じて除湿が行える。また、換気
の開始は浴室の使用終了後第１の設定時間まで待ち、設
定時間が経過するまでに再度入浴する場合は換気を行わ
ないので、入浴終了後にあまり時間を開けずに別の人が
続けて入浴するような場合に、浴室の換気によって寒さ
等の不快感を与えることが防止できる。

〔発明の効果〕

この発明の浴室換気制御装置は、入浴時に使用する電気
設備の開閉スイッチのオフ動作に連動して換気装置を運
転するようにしたので、入浴に伴う人間の行為により換
気装置の運転開始が行え、確実に浴室内の除湿が行え
る。しかも、浴室の使用頻度に応じて除湿が行える。ま
た、換気の開始は浴室の使用終了後第１の設定時間まで
待ち、設定時間が経過するまでに再度入浴する場合は換
気を行わないので、次に入浴する人に浴室の換気によっ
て寒さ等の不快感を与えることが防止できるという効果
がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例の概略構成説明図、第２図
はその電気回路図、第３図は同じくそのタイムチャート
である。 １……浴室、２……電気設備、３……換気装置、４……
制御回路、６……リセット手段、SW₁……開閉スイッ
チ、T₁……第１のタイマ手段、T₂……第２のタイマ手段

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】浴室の換気を行う換気装置と、前記浴室の
   入出時に開閉スイッチのオン，オフ操作で動作する照明
   器具等の電気設備と、前記開閉スイッチのオン操作で遅
   延動作態勢に入ると共に互いに並列接続された第１およ
   び第２のタイマ手段と、開閉スイッチのオフ操作で前記
   第１のタイマ手段が遅延動作の開始から一定時間後の終
   了に伴い前記第２のタイマ手段に接続された換気装置を
   運転させかつ前記第２のタイマ手段を遅延動作開始させ
   るリレーと、前記第２のタイマ手段の遅延動作中におい
   て前記開閉スイッチをオン操作した際前記リレーを動作
   させて前記換気装置への通電を断ちかつ前記第２のタイ
   マ手段を原状復帰させるリセット手段とを備えた浴室換
   気制御装置。