JPH0668318U - コネクタの固定ピン - Google Patents
コネクタの固定ピンInfo
- Publication number
- JPH0668318U JPH0668318U JP1338493U JP1338493U JPH0668318U JP H0668318 U JPH0668318 U JP H0668318U JP 1338493 U JP1338493 U JP 1338493U JP 1338493 U JP1338493 U JP 1338493U JP H0668318 U JPH0668318 U JP H0668318U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- protrusion
- outward
- legs
- connector
- fixing pin
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- Pending
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- Multi-Conductor Connections (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 パネルやプリント基板などの取付基板に多極
コネクタなどを固定するための固定ピンの中に、たとえ
ば、取付基板14に設けた貫通孔16に挿入する弾性を
有する2本の平行な脚26と、これらの脚26の先端に
設けた外向突起28とを備えたものがある。本案におい
ては、上記の外向突起28の外に、さらに外向突起28
より少し上に寄った位置に、内向突起32を追加して設
ける。 【効果】 外向突起28が係合する取付基板14の厚さ
と、内向突起32が係合する取付基板14の厚さとが異
なる。そのため、一つの固定ピンで、厚さの異なる2種
類の取付基板14のそれぞれに係合できる。したがっ
て、作るべき固定ピンの種類を従来より少なくすること
ができる。
コネクタなどを固定するための固定ピンの中に、たとえ
ば、取付基板14に設けた貫通孔16に挿入する弾性を
有する2本の平行な脚26と、これらの脚26の先端に
設けた外向突起28とを備えたものがある。本案におい
ては、上記の外向突起28の外に、さらに外向突起28
より少し上に寄った位置に、内向突起32を追加して設
ける。 【効果】 外向突起28が係合する取付基板14の厚さ
と、内向突起32が係合する取付基板14の厚さとが異
なる。そのため、一つの固定ピンで、厚さの異なる2種
類の取付基板14のそれぞれに係合できる。したがっ
て、作るべき固定ピンの種類を従来より少なくすること
ができる。
Description
【0001】
この考案は、多極コネクタやモジュラジャックなどのコネクタを、パネルやプ リント基板などの取付基板に固定するための固定ピンに関する。
【0002】
図4にコネクタの固定ピン20の従来例を示す。 コネクタへの固定手段(この例では圧入突起220)が設けられた頭部22に 一体に2本の平行な脚26が設けられている。この2本の脚26の先端に外側に 突出した外向突起28が設けられている。 この固定ピン20は、板状の金属板をプレスで打ち抜いて容易に作ることがで き、脚26は両外側方向及び内側方向に若干弾性的に変形できる。
【0003】 図5は、この固定ピン20を多極コネクタ10の両端フランジ部12に固定し た例を示している。 なお、図4中の2点鎖線は図5のコネクタ10のフランジ部12及び取付基板 14の横断面図の外形を示し、取付基板14に取り付けた状態を示している。 図5において、取付基板14には貫通孔16(この例では丸孔)が設けられて いる。 固定ピン20の両脚26の外向突起28同士の間の寸法は、貫通孔16の径よ り若干大きくなっていて、挿入されると、図4に示すように外向突起28が貫通 孔16の出口側に弾性的に係止するようになっている。280はその係止点を示 す。 図中、寸法aは取付基板14の厚さであり、同時にコネクタ10の取付面13 から固定ピン20の外向突起28の係止点280までの間の寸法も、aに合わせ られている。 取付基板14がプリント基板の場合、通常この固定ピン20は貫通孔16の回 りに設けられた金属パターン(図示せず)に半田付けされて恒久的に固定される 。
【0004】
上記したように、固定されるコネクタ10の取付面13から固定ピン20の外 向突起28の係止点280までの間の寸法aは、取付基板14の厚さに合わせら れているから、 コネクタを出荷する側から言えば、固定しようとする取付基板14の厚さに合わ せて前記寸法aの異なる固定ピン20を、コネクタ10へ取り付けなければなら ない。 コネクタの製造工程において、このような固定ピン20の管理はたいへん煩わ しく好ましくないものである。
【0005】
本考案は、一般に取付基板14は、各種規格により段階的な厚さになっている こと、及びコネクタの種類別にみれば用いられる頻度の高い厚さの取付基板は2 〜3種類に限られる点、に着目してなされたもので、 2種類の厚さの異なる取付基板の何れにも固定可能なコネクタの固定ピンを提供 するものである。以下、課題を解決するための手段1及び2について説明する。
【0006】
【課題を解決するための手段1】 図1のように、 外向突起28を備える固定ピン30に、さらに、2本の脚26の先端から所定距 離奥まった内側に内向きに突出する内向突起32を追加して設ける。
【0007】 ここで、内向突起32は、より薄い取付基板14に固定するときに用いられる 。内向突起32を使用するときは、取付基板14に設ける貫通孔は、たとえば同 図(d)(e)に示す実施例のように、互いに隣接する2個の貫通孔17,17 を一組としたものを用いる。 このとき、最小隣接距離((e)のw)は、固定ピン30の両脚26,26の 内のり(両脚の内側の離間寸法)と同じか、やや小さく、2つの内向突起32の 頂点間同士の離間寸法より大きなものとする。
【0008】 内向突起32は、脚26の先端から所定距離奥まったところに設けられるが、 この所定距離は、脚26が貫通孔17に挿入されて内向突起32が貫通孔17の 出口側に係止するまでに生ずる脚26の外側方向への変形が、弾性的変形の範囲 を越えない程度とする。
【0009】
【課題解決手段1の作用】 本考案の固定ピン30は、先端に設けられる外向突起28と、先端から(すな わち外向突起28から)奥まったところに設けられる内向突起32とを有するか ら、 外向突起28が係合する取付基板14の厚さと内向突起32の係合するそれとは 厚さが異なる。すなわち、本考案の固定ピン30は、同一のもので厚さの異なる 2種類の取付基板14のそれぞれに係合できる。 外向突起28及び内向突起32のそれぞれは、図1(b)及び(d)に示すよ うに取付基板14に係合する。 (b)では厚い取付基板14に外向突起28が係止しており、 (d)では薄い取付基板14に内向突起32が係止している。
【0010】
【課題を解決するための手段2】 図2(a)のように、2本の脚26の各々の先端部に内側に向かって延びる張 出し部42を形成する。 この各々の張出し部42の一部であって前記外向突起28よりも脚26の先端 側に突出する位置に突起用曲線部420を形成する。 そして同図(b)(c)のように、前記張出し部42を、脚26とほぼ平行に 折り曲げて、折曲げ突起422を形成する。 ただしそのとき、図3(a)(b)のように、折曲げ突起422の貫通孔18 の出口側に係止する点(係止点424)が、前記外向突起28の頂点間を直径と する仮想の円29よりも外側に位置するようにする。
【0011】 ここで、突起用曲線部420は、折曲げ突起422が貫通孔18に挿入される とき、より滑らかに挿入できるようにするために形成されるものであり、この目 的に沿うものであれば、どのような曲線でもよい。 張出し部42は、脚26を形成する部材を延長して一体に形成することが推奨 されるが、これに限られることはなく、別部材で張出し部42に相当する部分を 作製して脚26の部材に接合して張出し部42を形成してもよい。 折曲げ突起422に対応する貫通孔18(図3)は、外向突起28のそれと同 様に、たとえば単純な丸孔でよいが、径は外向突起28に対応する孔径よりも大 きくしたものが推奨される。 張出し部42を折り曲げる角度は、たとえば図2(c)に例示する程度である 。なおこの(c)は(b)を下から見たものであり、両図とも(a)の右脚先の 張出し部42に対応する部分を拡大して示したものである。
【0012】
【課題解決手段2の作用】 図3(a)に、取付基板14の貫通孔18に折曲げ突起422が係止する状態 を模型的に示す。ただし取付基板14と貫通孔18は2点鎖線で表した。また( a)のB方向矢視図を(b)に示した。 折曲げ突起422は外向突起28よりも脚26の先端側に突出して設けられ、 また折曲げ突起422の係止点424は外向突起28の先端より外側に位置して いるから、折曲げ突起422は外向突起28に対応する取付基板14よりも厚い 取付基板14に設けられた貫通孔18に、外向突起28が何ら障害となることな く係止することができる。
【0013】 また外向突起28は従来の固定ピン20の場合と同様に、図3(a)の破線1 5の位置で取付基板14に係止する。 したがって、請求項2に記載の固定ピン40は、同一のもので厚さの異なる2 種類の取付基板14のそれぞれに係止できる。
【0014】
【実施例1】 図1(a)に本願のコネクタの固定ピン30の一実施例を示す。 この固定ピン30は、厚さ0.5mmのりん青銅板をプレスで打ち抜いて成形し、 半田メッキを施してある。 この固定ピン30のうち、コネクタに固定する部分(頭部22)と外向突起2 8は、従来の固定ピン20と同一の要領で設計すればよい。外向突起28に適合 する貫通孔16(同図(b)(c)の場合は丸孔)の径も従来と同様とする。
【0015】 内向突起32の形状は、取付基板14の貫通孔17(互いに隣接する2個を一 組としたもの、たとえば図1(e)に示すような孔)に挿入できて、貫通孔17 の裏側出口に係止するものであれば、どんなものでも良いが、図1に示す例では 外向突起28の形状を脚26を軸として反転した形状としている。 また内向突起32を設ける位置は、その頂点が外向突起28の頂点から丁度取 付基板14の厚さの差だけ異なるようにする。たとえば厚さが1.6mmと1.0mmの2 つの取付基板14に対応する固定ピン30とする場合には、これらの取付基板1 4の厚さの差である0.6mmだけ、内向突起32の頂点を外向突起28の頂点より 奥まらせる。ここで、内向突起32が外向突起28から奥まる距離は、本来的に はそれぞれの突起の係止点間で測られるものであるが、本実施例のように内向突 起32の形状を外向突起28を反転した形状とすることで、それぞれの突起の頂 点間を管理することで足りる。 一般に係止点間距離よりも頂点間の距離の管理の方が容易である。
【0016】 内向突起32に対応する貫通孔17の隣接距離wは、内向突起32が挿入でき て、貫通孔17の裏側出口に係止したとき両脚26が若干広げられた状態になる 程度が好ましい。図1(e)に示す本実施例では両脚26の内のりと同一として いる。
【0017】
【実施例2】 図2(a)にコネクタの固定ピン40の一実施例を示す。 この固定ピン40も、厚さ0.5mmのりん青銅板をプレスで打ち抜いて成形し、 半田メッキを施したものである。 この固定ピン40の、外向突起28およびこれに適合する貫通孔の径の設計要 領は、実施例1の場合と同じである。
【0018】 張出し部42の形状は、たとえば次のようにする。すなわち、図2(a)のA Bの部分で内側に向かってほぼ直線状に前下がりに傾斜し、BCの突起用曲線部 420の部分で円弧状に湾曲し、CDの部分で今度は外側に向かってほぼ直線状 に斜めに下がり、DEで真上に向い、EFで真横に進んで終る。 張出し部42を、折曲げ線421のところから鋭角に折り曲げて、折曲げ突起 422を形成する(b)(c)。
【0019】 突起用曲線部420を含む張出し部42の形状や折曲げ角度、それに取付基板 14の貫通孔18の径を適当に選ぶと、たとえば厚さが1.6mmの取付基板14に 用いたとき、折曲げ突起422の部分で貫通孔18の出口側に係止するようにな る。
【0020】
本考案によれば、同一の固定ピンで、厚さの異なる2種類の取付基板に対応で きるから、 作るべき固定ピンの種類を従来より少なくすることができ、製造工程におけ る諸管理の負担が低減する。 同一のコネクタで2種類の取付基板14に使用可能となるから、製品を汎用 化しやすくなる。
【図1】本考案の実施例1の説明図。
【図2】本考案の実施例2の説明図。
【図3】本考案の実施例2の作用の説明図。
【図4】従来技術の説明図。
【図5】コネクタ固定ピンの使用状態の説明図(本考案
および従来技術に共通)。
および従来技術に共通)。
10 コネクタ 12 フランジ部 13 取付面 14 取付基板 16,17,18 貫通孔 20,30,40 固定ピン 22 頭部 220 圧入突起 26 脚 28 外向突起 280,320,424 係止点 32 内向突起 42 張出し部 420 突起用曲線部 422 折曲げ突起
Claims (2)
- 【請求項1】 コネクタに固定されると共に取付基板に
設けた貫通孔に挿入される弾性を有する2本の平行な脚
と、これらの脚の先端に外向きに設けられて前記貫通孔
の出口側に係止する外向突起とを備えたコネクタの固定
ピンにおいて、 前記2本の脚の先端から所定距離奥まった内側に内向き
に突出する内向突起を設けたことを特徴とする、コネク
タの固定ピン。 - 【請求項2】 コネクタに固定されると共に取付基板に
設けた貫通孔に挿入される弾性を有する2本の平行な脚
と、これらの脚の先端に外向きに設けられて前記貫通孔
の出口側に係止する外向突起とを備えたコネクタの固定
ピンにおいて、 前記2本の脚の各々の先端部に内側に向かって延びる張
出し部と、この各々の張出し部の一部であって前記外向
突起よりも脚の先端側に突出する位置に形成された突起
用曲線部とを形成するとともに、前記張出し部を、前記
突起用曲線部の前記貫通孔の出口側に係止する点(係止
点)が前記2本の脚の各々の外向突起の頂点間を直径と
する円の円周よりも外側に位置するように、前記脚とほ
ぼ平行に折り曲げて形成した折曲げ突起を有することを
特徴とする、コネクタの固定ピン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1338493U JPH0668318U (ja) | 1993-02-27 | 1993-02-27 | コネクタの固定ピン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1338493U JPH0668318U (ja) | 1993-02-27 | 1993-02-27 | コネクタの固定ピン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0668318U true JPH0668318U (ja) | 1994-09-22 |
Family
ID=11831603
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1338493U Pending JPH0668318U (ja) | 1993-02-27 | 1993-02-27 | コネクタの固定ピン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0668318U (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012096288A1 (ja) * | 2011-01-12 | 2012-07-19 | イリソ電子工業株式会社 | コネクタ |
KR101507475B1 (ko) * | 2010-06-10 | 2015-03-31 | 가부시키가이샤 이시가키 | 필터프레스에 있어서 여과포에 대한 원액공급판의 부착장치 및 당해 부착장치를 구비한 필터프레스 |
KR20190036894A (ko) * | 2017-09-28 | 2019-04-05 | 디와이오토 주식회사 | 인쇄회로기판에 압입 되는 형태의 전기 터미널 단자의 조립 구조 |
CN114122765A (zh) * | 2020-08-25 | 2022-03-01 | 住友电装株式会社 | 连接器 |
-
1993
- 1993-02-27 JP JP1338493U patent/JPH0668318U/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101507475B1 (ko) * | 2010-06-10 | 2015-03-31 | 가부시키가이샤 이시가키 | 필터프레스에 있어서 여과포에 대한 원액공급판의 부착장치 및 당해 부착장치를 구비한 필터프레스 |
WO2012096288A1 (ja) * | 2011-01-12 | 2012-07-19 | イリソ電子工業株式会社 | コネクタ |
JP2015038810A (ja) * | 2011-01-12 | 2015-02-26 | イリソ電子工業株式会社 | コネクタ |
KR20190036894A (ko) * | 2017-09-28 | 2019-04-05 | 디와이오토 주식회사 | 인쇄회로기판에 압입 되는 형태의 전기 터미널 단자의 조립 구조 |
CN114122765A (zh) * | 2020-08-25 | 2022-03-01 | 住友电装株式会社 | 连接器 |
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