JP2010225479A - 実装部品の固定構造 - Google Patents

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Yoshinori Kondo
義則 近藤
Hitoshi Enomoto
仁志 榎本
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Abstract

【課題】基板へコネクタを組み付ける際に、スルーホール内壁のメッキが削れて金屑が発生することを防止することができる実装部品の固定構造を提供する。
【解決手段】コネクタ2に固定される基部5と、基板9に形成されるスルーホール8を基板の一表面側から他表面側に挿通して半田付けされる挿通部とを有し、コネクタを基板に固定するコネクタの固定構造であって、コネクタ本体3に固定される基部と、基部に連なる複数の係止片7a,7bであって、スルーホールに、その内周面に非接触で挿通され、押圧力が作用することによって、スルーホールの周縁部よりも面方向外方に変形して突出し、基板の裏面に接触する係止部6を有する複数の係止片とを含む。
【選択図】図3

Description

本発明は、たとえば電子制御ユニット(Electronic Control Unit;略称ECU)に設けられるコネクタなどの実装部品をプリント配線基板に固定するために好適に実施することができる実装部品の固定構造に関する。
図1は、従来技術によるコネクタ91を基板92に固定する固定構造を示す斜視図である。従来技術の実装部品の固定構造では、基板92へ実装部品であるコネクタ91を組み付ける際、前記コネクタ91の底部に設けられる複数のコネクタ爪部(以下、ボードロック部材)93を、前記基板92に形成されるスルーホール94へ挿入し、ボードロック部材93を基板92に係止することによって、前記基板92にコネクタ91を固定している。
図2は、ボードロック部材93のスルーホール94への装着状態を説明するための簡略化した断面図であり、図2(1)は、ボードロック部材93をスルーホール94に対して差し込み位置に位置決めした状態を示し、図2(2)はボードロック部材93の各係止片95の各係止爪部96がスルーホール94内に挿入された状態を示し、図2(3)はボードロック部材93がスルーホール94に係止された状態を示す。
ボードロック部材93は、一対の係止片95を有し、各係止片95の先端部付近に一対の係止爪部96が相互に逆方向となるように突出して形成される。各係止爪部96は、スルーホール94よりも大きくなるように、幅方向の外方に弾発的に離反した状態に保たれ、各係止爪部96がスルーホール94内に挿入されると、係止爪部96はスルーホール94の内面に圧接される。ボードロック部材93は、導電性は要求されず、機械的強度が高いことが要請される。
図2(1)に示すように、ボードロック部材93が差し込み位置に位置決めされた状態から、図2(2)に示すようにスルーホール94内に挿入されると、各係止片95は弾性変形する。ボードロック部材93は、各係止爪部96がスルーホール内壁を擦りながら挿通される。各係止爪部96が基板92の裏面側に突出すると、各係止爪部96はスルーホール94の内面への当接による拘束状態から開放され、図2(3)に示すように、基板92の裏面側で互いに離反する方向に変位して係止される。これによって、コネクタ91が基板92に固定される。
また、他の従来技術は、たとえば特許文献1に記載されている。この特許文献1には、プレスフィットピンから剥がれたメッキの離散を防止するために、プレスフィットピンに封止部を設けることが記載されている。メッキ加工が施されたプレスフィットピンがスルーホールに挿入されるときに、プレスフィットピンとスルーホールの縁とが擦れてプレスフィットピンのメッキが剥がれる場合がある。
さらに、他の従来技術は、たとえば特許文献2に記載されている。この特許文献2には、端子の電気接続部が回路基板のスルーホールランドに圧入される際に発生するメッキ削りカスの離散を防止するために、コネクタハウジングにメッキ削りカス収容空間が設けられることが記載されている。電気接続部のメッキがスルーホールランドによって削られる。
特開2006−216523号公報 特開2007−103088号公報
前述の図2に示す従来技術では、ボードロック部材93をスルーホール94へ挿入し組み付ける際に、係止爪部96がスルーホール94と擦れて、スルーホール94内壁のメッキが削れ、金屑が発生していた。ボードロック部材93挿入時に金屑が発生すると、金屑による端子間のショートなどの不具合が懸念される。端子間のショートなどを防止するためには、金屑を除去する作業が必要になる。
また、前述の特許文献1および2の従来技術では、プレスフィットピンまたは端子から剥がれたメッキの削りカスの離散を防止することはできるが、金屑の発生を防止することはできないという問題がある。
本発明の目的は、基板へコネクタを組み付ける際に、スルーホール内壁のメッキが削れて金屑が発生することを防止することができる実装部品の固定構造を提供することである。
本発明(1)は、実装部品に固定される基部と、基板に形成されるスルーホールを前記基板の一表面側から他表面側に挿通して半田付けされる挿通部とを有し、実装部品を前記基板に固定する実装部品の固定構造であって、
前記実装部品に固定される基部と、前記基部に連なる複数の係止片であって、スルーホールに、その内周面に非接触で挿通され、押圧力が作用することによって、前記スルーホールの周縁部よりも面方向外方に変形して突出し、基板の裏面に接触する係止部を有する複数の係止片を含むことを特徴とする実装部品の固定構造である。
本発明(1)によれば、実装部品に固定される基部から突出して延びる複数の係止片であって、スルーホールに、その内周面に非接触で挿通され、押圧力が作用することによって、前記スルーホールの周縁部よりも面方向外方に変形して突出し、基板の裏面に接触する係止部を有する複数の係止片とを含むので、基板へコネクタを組み付ける際に、スルーホール内壁のメッキが削れて金屑が発生することを防止することができる。
従来技術によるコネクタ91を基板92に固定する固定構造を示す斜視図である。 ボードロック部材93のスルーホール94への装着状態を説明するための簡略化した断面図である。 本発明の第1の実施形態であるボードロック部材4の固定に関連する構成を示す図である。 図3の切断面線A−Aから見た拡大断面図である。 コネクタ2がボードロック部材4によって基板9に固定された状態を示す断面図である。 コネクタ本体3を基板9側への押圧力によって第1係止片7aおよび第2係止片7bを変形させる過程を示す一部の拡大断面図である。 本発明の第1の実施形態であるコネクタ2の固定に関連する構成を示す図である。 本発明の第2の実施形態であるボードロック部材31の固定に関連する構成を示す図である。 本発明の第2の実施形態であるボードロック部材31のスルーホール8への装着状態を説明するための簡略化した断面図である。 本発明の第3の実施形態であるボードロック部材41の固定に関連する構成を示す図である。 本発明の第4の実施形態であるボードロック部材51の固定に関連する構成を示す図である。 本発明の第5の実施形態であるボードロック部材61の固定に関連する構成を示す図である。 本発明の第5の実施形態であるボードロック部材61のスルーホール8への装着状態を説明するための簡略化した断面図である。 本発明の第6の実施形態であるボードロック部材71の固定に関連する構成を示す図である。 本発明の第7の実施形態であるボードロック部材81の固定に関連する構成を示す図である。
図3は、本発明の第1の実施形態であるボードロック部材4の固定に関連する構成を示す図である。実装部品であるコネクタ2は、コネクタ本体3とボードロック部材4とを有する。ボードロック部材4は、コネクタ2に固定される基部5と、基部5に連なる複数(本実施形態では2つ)の係止片7とを有する。係止片7の端部には係止部6が形成される。
複数の係止片7は、基板9に形成されるスルーホール8に、基板9の一表面9aから他表面9bに向かって挿通される。スルーホール8に挿通される係止片7の挿通方向に直交する方向の幅は、スルーホール8の開口よりも狭いので、係止片7は、スルーホール8の内周面に接触することなくスルーホール8に挿通される。係止片7に挿通方向の押圧力が作用することによって、係止部6は、スルーホール8の周縁部よりも面方向外方に変形して突出し、基板9の裏面に接触する。係止片7が基板9に半田付けされることによって、コネクタ2が基板9に固定される。
複数の係止片7には、脆弱部である切欠き部10と、切欠き部10と係止部6との間に、基板9の裏面側へ凸に湾曲した支持部11が設けられる。
複数の係止片7は、基端部から遊端部に向かって前記基部5の図3における左右方向である幅方向一端部から他端部側に傾斜した第1係止片7aと、前記基端部から遊端部に向かって前記幅方向他端部から一端部側に傾斜した第2係止片7bとを含む。
図4は、図3の切断面線A−Aから見た拡大断面図である。前記ボードロック部材4の基部5に連なる複数(本実施形態では2)の第1係止片7aおよび第2係止片7bは、基部5の幅方向であり、図3の紙面に垂直な方向に対して、位置を違えて一定の隙間をあけて設けられる。各第1係止片7aと第2係止片7bとは、互いに交差して、略X字状に形成される。コネクタ本体3には、ボードロック部材4の基部5が固定される固定部が形成される。固定部はコネクタ本体3に形成される溝部である。
図5は、コネクタ2がボードロック部材4によって基板9に固定された状態を示す断面図であり、図6はコネクタ本体3を基板9側への押圧力によって第1係止片7aおよび第2係止片7bを変形させる過程を示す一部の拡大断面図である。スルーホール8に挿通された係止片7に押圧力が働くと切欠き部10で曲げ変形が発生する。係止部6は挿通方向中心部に向かって曲げられる。係止片7の曲げ変形に伴って、支持部11は、基板9上を挿通方向中心部に向かって移動する。係止部6は、基板9の他表面9bに向かって変位し、他表面9bに当接する。基板9へコネクタ2を組み付ける際に、スルーホール8の内壁に第1係止片7aおよび第2係止片7bが接触することがないので、スルーホール8の内壁のめっきが削れて金屑が発生することを防止することができる。
図7は、本発明の第1の実施形態であるコネクタ2の固定に関連する構成を示す図である。コネクタ2では、ハウジング11によって、複数の端子12を所定の間隔をあけて保持している。ハウジング11は、電気絶縁性の合成樹脂材料などで形成され、端子12は導電性と弾性とが高い銅合金などの金属材料で形成される。ハウジング11は大略的に直方体の形状を有し、外表面の1つが開口し、内部に端子の外部接続部が突出して設けられる。端子は、ハウジング11の背面側からも突出して大略的にL字状に屈曲し、底面側に向う端子部13が形成される。ハウジング11の底面側からは端子部と平行な方向に、足部としてのボードロック部材4が突出する。
図8は、本発明の第2の実施形態であるボードロック部材31の固定に関連する構成を示す図である。図9は、本発明の第2の実施形態であるボードロック部材31のスルーホール8への装着状態を説明するための簡略化した断面図であり、図9(1)は、ボードロック部材31をスルーホール8に対して差し込み位置に位置決めした状態を示し、図9(2)はボードロック部材31の係止片32がスルーホール8内に挿入された状態を示し、図9(3)はボードロック部材31がスルーホール8に係止された状態を示す。本発明の第1の実施形態の説明と重複する部分については説明を省略する。
前記ボードロック部材31は、長方形の平板で形成された基部33と基部33の端部に連なる複数の係止片32を有する。各係止片32は、位置を違えて一定の隙間で設けられる。ボードロック部材31は、長方形の平板で形成された基部33と基部33の端部から延伸する係止片32を有する。係止片32は、基部33の端部から他端部である係止片の係止部34に向かうに従って、基板の裏面に接触する係止部34が互いに逆方向に離れていくように形成され、いわゆるY字形状である。Y字形状の二股の幅は、スルーホール8の内周面に非接触で挿通される幅である。
基板9のコネクタ2が実装される実装面9aの裏面側には、治具35が設置される。治具35には、基板9に対向するように突起部36が設けられる。ボードロック部材31の係止片32がスルーホール8を挿通すると、Y字形状の二股に分かれた係止片32が治具35の突起部36に当接し、各係止片間で形成されるY字形状の二股に分かれた角度は大きくなる。治具35の突起部36が、Y字形状の二股に分かれる分岐部に当接すると、各係止片32は、互いに逆方向に平行に延伸する。このときのボードロック部材31の形状は、略T字形状である。スルーホール8の周縁部に、各係止部34がスルーホール8を挿通して基板9の裏面側9bへ突出した状態で、基板9の裏面に支持される支持部が設けられる。
治具35は、突起部36が設けられたものに限定されるものではない。不図示の、係止片32の挿通方向に直交する方向に平面を有するものでも良い。係止片32の端部である係止部34が治具の平面に当接し係止片32に押圧力が働くと、係止部34は互いに離れていきY字形状の二股間角度は大きくなる。さらに押圧が進むと、各係止片32は、互いに逆方向に平行に延伸し、ボードロック部材31の形状は略T字形状になる。係止片の二股間角度が小さい場合であっても、係止片の端部が少しでも開いていれば、平面を有する治具によって、基板の裏面に支持部を設けることができる。
図10は、本発明の第3の実施形態であるボードロック部材41の固定に関連する構成を示す図である。図10(1)は正面図であり、図10(2)は側面図である。図10に示すボードロック部材41において、基部33の端部から延伸する係止片32には脆弱部である切欠き部42が設けられる。切欠き部42は、基部43の端部に隣接して係止片44の幅方向両側に設けられる。切欠き部42が設けられる部分は、係止片44の幅が狭くなるので塑性変形しやすくなる。切欠き部42は、係止片44の幅方向両側に設けられるが、これに限定されるものではなく、係止片44の幅方向片側に設けられるものでもよい。
このように、任意の場所に切欠き部42を設けることによって、係止片44を容易に所望の形状に変形させることができる。
図11は、本発明の第4の実施形態であるボードロック部材51の固定に関連する構成を示す図である。図11(1)は正面図であり、図11(2)は側面図である。図11に示すボードロック部材51において、基部53の端部から延伸する係止片54には、係止片54の幅を変化させる段差が設けられる。基部53の端部から係止片54の他端部側に向かう一定の距離において係止片54aの幅は広くされ、残余の係止片54bの幅は相対的に狭くされる。段差は、脆弱部となり塑性変形しやすくなる。段差は、係止片の幅方向両側に設けられるが、これに限定されるものではなく、係止片54の幅方向片側に設けられるものでもよい。
このように、係止片54の任意の場所に幅が変化する段差を設けることによって、係止片54を容易に所望の形状に変形させることができる。
図12は、本発明の第5の実施形態であるボードロック部材61の固定に関連する構成を示す図である。図12(1)は正面図であり図12(2)は側面図である。ボードロック部材61は、長方形の平板で形成された基部63と基部63の端部に形成される一定の幅を持った円弧状の係止片64を有する。基部63の端部から延伸する係止片64は、閉ループ状に連なって形成される。円弧状の係止片64の内周であってボードロック部材61の挿通方向中央部に2箇所切欠き部65が設けられる。
図13は、本発明の第5の実施形態であるボードロック部材61のスルーホール8への装着状態を説明するための簡略化した断面図であり、図13(1)は、ボードロック部材61をスルーホール8に対して差し込み位置に位置決めした状態を示し、図13(2)はボードロック部材61の係止片64がスルーホール8内に挿入された状態を示し、図13(3)はボードロック部材61がスルーホール8に係止された状態を示す。円弧状の係止片64の幅は、スルーホール8に、その内周面に非接触で挿通される幅である。基板9のコネクタ2が実装される実装面9aの裏面側9bには、治具66が設置される。治具66の基板9に対向する面は、基板9に平行な平面である。ボードロック部材61の係止片64がスルーホール8を挿通すると、円弧状の係止片64の外周であって挿通方向先端部が治具66に当接する。円弧状の係止片64は、挿通方向に押し潰され、スルーホール8の中心軸に垂直な直線状の形状になる。直線状に変形した係止片64の長さは、スルーホール8の内径よりも長いので,基板9の表面に支持される支持部が設けられる。
切欠き部65は、円弧状の係止片64の内周に形成されるものに限定されない。切欠き部65は、内周および外周に形成されるものでもよく、または外周のみに形成されるものでもよい。
図14は、本発明の第6の実施形態であるボードロック部材71の固定に関連する構成を示す図である。ボードロック部材71は、基部73を含めて閉ループ状に連なって形成される。基部73は、閉ループ状に連なった形状の1部分を折り曲げて、直線状に成形して形成される。係止片74は、直線状に成形された残余の部分を、基部の延長線上に中心線を有する略ひし形状に成形されたものである。直線状の基部73からひし形状の係止片74に連なる部分の外周部と、ひし形状の係止片の挿通方向に対する左右の角部の内周部および外周部とに切欠き部75が設けられる。
ひし形状の係止片74の幅は、不図示のスルーホールに、その内周面に非接触で挿通される幅である。不図示の基板のコネクタが実装される実装面の裏面側には、治具が設置される。治具の基板に対向する面は、基板に平行な平面である。ボードロック部材71の係止片74がスルーホールを挿通すると、ひし形状の係止片の挿通方向先端部が治具に当接する。ひし形状の係止片74は、挿通方向に押し潰され、スルーホールの中心軸に垂直な直線状の形状になる。直線状に変形した係止片74の長さは、スルーホールの内径よりも長いので、基板9の表面に支持される支持部が設けられる。係止片74の挿通方向に対する左右の角部に形成される切欠き部75は、内周および外周に形成されるものに限定されるものではなく、内周または外周のいずれか一方に設けられるものでもよい。
図15は、本発明の第7の実施形態であるボードロック部材81の固定に関連する構成を示す図である。断面が四角形の中空形状である一定の長さの部材が用いられる。部材の一部が基部83に用いられる。基部83の端面近傍の対向する側面には、挿通方向と直向する方向に丸孔84が設けられる。ボードロック部材81は、挿通方向と平行に不図示のコネクタ本体に固定される。凹部である丸孔84は、コネクタ本体に設けられた凸部と嵌合される。断面四角形の部材の基部83とは他端部側は、部材の角部に切り込みが設けられ、側面を形成する4面は、他端部側で各々分離される。分離された側面は、基部83から一定の距離を持って残余の部分が蛸足状に開くように曲げられる。
蛸足状に開いた係止片85の幅は、不図示のスルーホールに、その内周面に非接触で挿通される幅である。基板のコネクタが実装される実装面の裏面側には、不図示の治具が設置される。治具の基板に対向する面は、基板に平行な平面である。ボードロック部材81の係止片85がスルーホールを挿通すると、蛸足状に開いた係止片85の挿通方向先端部が治具に当接する。蛸足状に開いた係止片85は、挿通方向に押し潰され、スルーホールの中心軸から放射状に拡がる形状になる。放射状に拡がった係止片85の幅は、スルーホールの内径よりも広いので、基板の表面に支持される支持部が設けられる。係止片85は、放射状に4方に拡がる形状としたが、これに限定されるものではない。また係止片の曲げられる部分には、切欠き部が設けられてもよい。
他の実施形態として、ボードロック部材の各係止片の各係止爪部に有機系溶剤であるフラックスを潤滑剤として用いてもよい。フラックスを潤滑剤として用いることで、各係止爪部がスルーホール内に挿入された状態で、スルーホール内壁のめっきが削れて金屑が発生することを防止することができる。
スルーホールに、その内周面に非接触で挿通される係止片として形状記憶合金を用いると、係止片に熱風を吹き付けて係止片を高温にすることによって、係止片を曲げることができる。曲げ加工用の治具を設ける必要がないので、工数の増加を抑制することができる。
このように、実装部品に固定される基部から突出して延びる複数の係止片であって、スルーホールに、その内周面に非接触で挿通され、押圧力が作用することによって、前記スルーホールの周縁部よりも面方向外方に変形して突出し、基板の裏面に接触する係止部を有する複数の係止片とを含むので、基板へコネクタを組み付ける際に、スルーホール内壁のメッキが削れて金屑が発生することを防止することができる。
さらに、複数の係止片には、任意の場所に切欠き部が設けられるので、各係止部を脆弱部で容易に折り曲げることができ、不所望な方向に変形することが防がれる。
さらに、複数の係止片には、脆弱部と係止部との間に、スルーホールの周縁部に、各係止部がスルーホールを挿通して基板の裏面側へ突出した状態で、基板の表面に支持される支持部が設けられるので、押圧力を作用させると、各係止片は基板上に支持部によって支持された状態で、各係止部がスルーホールの周縁部に係止される。
さらに、複数の係止片は、基端部から遊端部に向かって一表面から他表面に傾斜した第1傾斜面を有する第1係止片と、前記基端部から遊端部に向かって他表面から一表面に傾斜した第2傾斜面を有する第2係止片とを含むので、スルーホールの内周面に非接触で挿通される各係止部が治具を用いることなく基板の裏面側へ突出した状態で、基板の表面に支持される支持部が設けられる。
さらに、複数の係止片は、閉ループ状に連なって形成されるので、各係止片が閉ループ状に連なって形成されるので、押圧力の作用によって変形させるとき、重なる部分がずれてしまうことが防がれ、半田付けによって確実に基板の配線層に接続することができる。
2,91 コネクタ
3 コネクタ本体
4,31,41,51,61,71,81,93 ボードロック部材
5,33,43,53,63,73,83 基部
6,34 係止部
7,32,44,54,54a,54b,64,74,85,95 係止片
7a 第1係止片
7b 第2係止片
8,94 スルーホール
9,92 基板
10,42,65,75 切欠き部
11 ハウジング
12 端子
13 プレスフィット端子部
14 ランド
35,66 治具
36 突起部
84 丸孔
96 係止爪部

Claims (5)

  1. 実装部品に固定される基部から突出して延びる複数の係止片であって、スルーホールに、その内周面に非接触で挿通され、押圧力が作用することによって、前記スルーホールの周縁部よりも面方向外方に変形して突出し、基板の裏面に接触する係止部を有する複数の係止片を含むことを特徴とする実装部品の固定構造。
  2. 前記複数の係止片には、脆弱部が設けられることを特徴とする請求項1に記載の実装部品の固定構造。
  3. 前記複数の係止片には、脆弱部と係止部との間に、スルーホールの周縁部に、前記各係止部がスルーホールを挿通して基板の裏面側へ突出した状態で、基板の表面に支持される支持部が設けられることを特徴とする請求項1または2に記載の実装部品の固定構造。
  4. 前記複数の係止片は、前記基端部から遊端部に向かって一表面から他表面に傾斜した第1傾斜面を有する第1係止片と、前記基端部から遊端部に向かって他表面から一表面に傾斜した第2傾斜面を有する第2係止片とを含むことを特徴とする請求項1また2に記載の実装部品の固定構造。
  5. 前記複数の係止片は、閉ループ状に連なって形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の実装部品の固定構造。
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JP2015222689A (ja) * 2014-05-23 2015-12-10 株式会社オートネットワーク技術研究所 プレスフィット端子
JP7467696B2 (ja) 2018-09-13 2024-04-15 フジフイルム ソノサイト インコーポレイテッド 電子基板取付けシステム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015222689A (ja) * 2014-05-23 2015-12-10 株式会社オートネットワーク技術研究所 プレスフィット端子
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