JPH0667511U - 電動式自動特殊支保工昇降装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目 的】 高速自動車道路及び鉄道高架橋等の橋脚上
にコンクリート打設を支える特殊支保昇降装置を開発し
効率的で安全性のある工法を提供するにある。 【構 成】 両橋脚１の内側に横桁６を敷設し、その上
部に特殊支保工を組立て更に上部に枠組み支保工を
組立てて型枠を組立て然る後、橋脚の内接面上部に上
部バラケツト２を固定し、下部の横桁の上に上部滑車
３、下部滑車、電動機構を設置してワイヤーロープ４で
連結する。作動は電動モーターの回動による。

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、高速自動車道路及び鉄道高架橋等の橋脚上にコンクリート打設を支え る、特殊支保工昇降装置（ワイヤーリフト工法）に関するものである。

〔従来の技術〕 従来、この種の工法としては、動力源が上又は下より構造物の吊り降ろし作業で あつた。その為、高所への他支点からの昇降は、水平が困難であり、しかも動力 源が経済性に不可であるため、総べて高所で組立と解体作業をしておるので、高 所での落下事故の絶えないのが現状である。

即ち、特殊支保工、枠組み支保工、型枠の総べての組立、解体等は、一つ一つの 部材をクレーンで６ｍ〜３０ｍくらいの高所に吊り上げて行つていた。

その為に、安全性が極めて低く、工期も長く、経費も高くついていた。

〔考案が解決しようとする課題〕

従来の技術で述べたように、工法が全く近代的でなく、非効率的である。

本考案は、このような従来の技術の有する問題点に鑑みて為されたものであり、 その目的とするところは、効率的で安全性のある工法を提供しようとするもので ある。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成するために、本考案における橋脚上に製成する施工方法を改善し 、効率的な工種として決定づけんとするものである。このようにして、本考案の 目的は、高架、橋の床版支保工の仮設支保工における、高所での組立、解体作業 を無くし、地上での組立、解体作業を行つて施工性安全性の向上を計ろうとする ものである。

〔作用〕

本考案は、高架橋工事の特殊支保工組立、解体作業の高所作業を極力無くし、地 上にて組立、解体作業を行い、コンパクト化と構造物と一緒に水平を保つて昇降 さすため、経済性、工期短縮、省力化と共に安全性が大幅に改善される 〔実施例〕 本考案による施工の順序としてその大要を述べれば、第１図に示す位置に両橋脚 （１）の内側に、横桁（６）を敷き、その上部に、特殊支保工を組立て、その 上部に枠組み（ビテイ足場）支保工を組立てて型枠を組立る。

そして、橋脚内接面上部に上部ブラケツト（２）を固定し、下部の横桁の上に上 部滑車（３）、下部滑車（１０）、電動機構（９）を設置して、上部滑車（３） と下部滑車（１０）と電動機構（９）をワイヤーロープ（４）で連結する。そし て、電動機構に荷重計（１３）を取付ける。その後、上部滑車のみクレーンにて 橋脚上の上部ブラケツト（２）に固定する。然る後、電動モーターのスイツチを 入れ、そして、５０ｃｍ〜１ｍ位上がつた時、一旦停止し安全を確かめる。この 装置には、同調装置、即ち、多数の電動ウインチを同時に使用して大型のものを 吊り上げる場合に、各々の電動ウインチの速度誤差を調整する装置と、偏荷重に より、荷崩れ防止用荷重計により安定した昇降ができるように考慮した。

第２図に示すように、電動機構により、本体を、上下動させる。

第３図に示すように、所定の位置より、２０ｃｍくらい上部に一時停止させ、最 終位置にＰＣブラケツト（１１）を取付、その後全体を降下させ、最終固定位置 に固定する。そして、昇降装置、上部滑車、下部滑車を取り外す。その際上部ブ ラケツトは、そのまま残しておく。

上部構造物（１２）が出来上がり次第、砂ジヤツキ（７）にて上部構造物の荷重 を取り除き、ジヤツキにて、２０ｃｍ〜３０ｃｍの調整ピース（５）を取り外す 。

次ぎに、横桁に昇降装置、下部滑車を取付、上部滑車を上部ブラケツトに固定し 、上部滑車と下部滑車をワイヤーロープで連結し、然る後、電動モーターのスイ ツチを入れ、２０ｃｍくらい上昇させて一時停止させる。そして、ＰＣ圧着ブラ ケツトを取外し、多数ウインチである昇降装置（８）（９）を操作し、荷重計で 偏荷重に注意しながら、特降支保工等全体を降下させる。地上に降りた特殊支保 工等は、クレーンにて解体し、総べての作業を完了する。

〔考案の効果〕

本考案は、上述のとおり構成されているので、次ぎに記載する効果を奏する。

１．作業は低騒音であり、スピードは低、中、高速で自由に選択でき、無段階な 牽引速度で作業条件に適合する。

２．上部ブラケツトに、上部滑車を固定し、下部滑車を横桁に固定し、上部滑車 と下部滑車をワイヤーロープで結びワイヤーロープを電動機構にて、昇降が可能 になつた。

３．多数ウインチの同時使用による、各々の速度誤差を同調しつつ個々のウイン チの負荷がデジタル表示で偏負荷が無く、吊り上げ、据付時には微速にて静かに 作業が出来る。

４．総べて地上にて組立、解体作業を行い、型枠材と一緒に昇降するので、圧着 式ブラケツトと共に安全性を高め工期、省力化となる効果を有する。

試みに従来の施工法と本考案による施工法との等面積で施工した効果度を比べ比 較するならば、次表の通りとなる。

上記の表により工期並びに人員経費共に４０％削減となる。

【図面の簡単な説明】

添付図面は、本考案の工法の実施例を示し、第１図は、
第一工程の側面図、第２図はその正面図、第３図は、第
二工程の側面図、第４図はその正面図、第５図は、第三
工程の側面図第６図はその正面図である。第７図は、上
下動する状態を示した側面図である。第８図は、ワイヤ
ーロープと滑車と電動機構の関係を示した正面図であ
る。第９図は、直受け工法（枠組み支保工を取り除い
て、型枠、特殊支保工で、直に床版構造物を受ける
工法）を用いた例のワイヤーロープと滑車と電動機構の
関係を示した側面図である。第１０図は、滑車部の拡大
正面図、第１１図はその側面図である。 １．………… 橋脚 ２．………… 上部ブラケツト ３．………… 上部滑車 ４．………… ワイヤロープ ５．………… 調整ピース ６．………… 横桁 ７．………… 砂ジヤツジ ８．………… 集中コントロール装置 ９．………… 電動モーター １０．………… 下部滑車 １１．………… ＰＣ圧着ブラケツト １２．………… 床板構造物 １３………… 荷重計 ………… 型枠 ………… 枠組（ビテイ足場）支保工 ………… 特殊支保工

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 対設せる橋脚（１）の内接面に上部ブラケツト（２）を
   固定し、上部滑車（３）にワイヤロープ（４）を運結し
   上部ブラケツトに上部滑車を固定し、ワイヤーロープ
   は、その一部分を横桁（６）に固定した下部滑車に連結
   し、その一部分を電動機構（８）（９）に固定するそし
   て、上部滑車、下部滑車を介して、電動機構により上下
   運動するようにし、特殊支保工、枠組み（ビテイ足
   場）支保工、型枠を上昇させ、床版構造物（１２）
   を製成固定させることを特徴として成る、電動式自動特
   殊支保工装置。