JPH09317183A - 建造物構築方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 大型の仮設支柱や特殊な補強、仮設開口の設
置、床スラブの補強を不要ならしめるとともに、市販の
機械を使用して、経済的に鉄骨部材を昇降させる建築物
構築方法を提供する。 【解決手段】 ＲＣ造建築物の最上階の梁１を鉄骨梁と
して、仮設支柱２とともに地上レベルで仮組みし、天井
走行式クレーン、揚重装置を利用して建築物躯体の工事
状況に応じて順次上部に扛上して組み立てていく。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は柱，梁，壁及び床面
スラブからなる鉄筋コンクリート造（以下ＲＣ造とい
う）及び鉄骨鉄筋コンクリート造（以下ＳＲＣ造とい
う）鉄骨造（以下Ｓ造という）又はそれらの混合構造建
築物の構築方法に係るものである。

【０００２】

【従来の技術】従来のＲＣ造建築物では天井走行式クレ
ーンを使用して施工することは殆んどなく、また使用す
る際には仮設の取付架構を組み立てて、作業終了後に解
体する方法を採用していた。また従来のＲＣ造建築物で
は前記架構を支持する方法として、建築物外周に大型の
仮設支柱を設置する方法や、仮設足場を組立ててその上
に仮設支柱を設置する方法や、建築物内部に仮設の開口
を設けた仮設支柱を盛り上げていき、作業終了後に同開
口を塞ぐ方法を採用し、また鉄骨部材の昇降にねじ方式
やシリンダー方式の特殊装置を採用している。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】前記従来のＲＣ造建築
物の構築においては、仮設の架構を使用しているため、
作業開始時の組立作業、作業終了後の解体作業が発生し
ている。特に解体作業時には大型の機械が必要となり、
敷地条件や建物条件の制約を受けやすい。又、外部足場
の補強が必要になることや、仮設開口の設置、床スラブ
の補強が必要になること、また架構自体の必要寸法が大
きくなること等、時間的にも経済的にも多大の時間と労
力の無駄が生じる。

【０００４】本発明は前記従来技術の有する問題点に鑑
みて提案されたもので、その目的とするところは大型の
仮設支柱や特殊な補強、仮設開口の設置、床スラブの補
強を不要ならしめるとともに、市販の機械を使用するこ
とによって、経済的に鉄骨部材を昇降させる建築物構築
方法を提供する点にある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明は鉄筋コンクリート造、または鉄骨鉄筋コン
クリート造、建築物の最上階から少なくとも下へ１フロ
アー分以上の柱，梁の一部又は全てを鉄骨鉄筋コンクリ
ート造、鉄骨造とし、同柱梁の鉄骨を上部架構として使
用して、天井走行式クレーン又はマニピュレーターを使
用して建築物躯体工事を行う際の取付用架構として利用
し、同建築物躯体の工事進捗状況に対応して順次上部に
扛上していくものである。

【０００６】請求項２の発明は前記鉄骨部材を柱鉄筋で
支持し、同柱鉄筋を介して上部架構を支持するものであ
る。請求項３の発明は前記鉄骨部材を電動チェーンブロ
ックまたは電動ウインチを使用して昇降せしめるもので
ある。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下、本発明を、図面に示す本発
明の最も好ましい実施の形態について説明する。図１及
び図２は本発明の概要を示し、建築物の本設の最上階を
仮設屋根として利用し、地上レベルで最上階の鉄骨梁１
と仮設支柱２を用いて先行して組立て施工し、工事の進
捗に伴って上昇され、屋根の下には工事用のマニピュレ
ーターＭが取付けられる。前記仮設支柱２と鉄骨梁１
は、双方とも仮設屋根として使用されるが最終的には、
そのまま本設の柱，梁又はその一部として使用される。

【０００８】なお前記最上階はペントハウスＰＨを含め
た鉄骨造として最上階に含めても（図１３参照）ＲＣ又
はＳＲＣ躯体の最上階に鉄骨柱，梁よりなる鉄骨造２層
の架構よりなり、２層を１体として上下させても、上下
部をスライド式にしてもよい。図中ｑは仮設屋根である
（図１５参照）。また図１４は標準階の最上部以外が最
上階となる場合を示し躯体ブロックが並列され、ブロッ
ク、Ａ，Ｂを残してブロックをせり上げるもので、５階
以下ではブロックＡＢＣＢＡが一体で、ブロックＡＢを
夫々の階に残してせり上げ、５階以下ではＡＢＣＢＡは
一体、６階ではＢＣＢが一体、７階ではＣのみとなる。

【０００９】前記最上階の構造または２層程度までをＲ
Ｃ造から、鉄骨部材を有するＳＲＣ造またはＳ造に変更
し、最上階の鉄骨で構成された仮設屋根の鉄骨梁１を所
定間隔毎に列設された鉄骨よりなる仮設支柱２で支持す
る。（図２（イ）参照） 次いで前記仮設支柱２を鉄骨梁１上のウインチ３を介し
て一本おきに上昇させ、同仮設支柱２が上昇された跡の
空間に本設の柱４を施工する。（図２（ロ）参照） なお最上階の鉄骨で構成された仮設屋根の仮設支柱と鉄
骨梁とは一体とせず、工事期間中は仮設支柱が鉄骨梁部
分をウインチを介して懸吊支持する構造とし、このよう
に吊り支持構造としたことによって屋根の上昇装置が簡
略化される。

【００１０】次いで前記したように施工された柱４上に
仮設支柱２を吊り降ろし、他の仮設支柱２を上昇させ、
その部分の柱４を施工する。（図２（ハ）参照） このように仮設支柱２の上昇は、全体の仮設支柱２の半
分づつを交互に上昇させるものであって、同仮設支柱２
は、本来、本設の柱、又はその一部として利用するた
め、その本数、位置は基本的には下部の本設柱４と同一
となり、上昇させた仮設支柱２群の下部の本設柱４を施
工している間は、もう一方の柱群が仮設屋根を支持す
る。ただし同支柱スパンを長くすることができる場合、
本設柱全てを鉄骨化することなく、その本数を節減する
ことができる。

【００１１】かくして施工された本設柱４上に仮設支柱
２を下降した後は梁・床スラブ５までの施工を行う。
（図２（ニ）参照）この際、同支柱２を下降する前に、
梁鉄筋を先に取付けておいてもよい。次いで、梁，壁，
床スラブコンクリートを打設して各仮設支柱２はその下
部の各本設柱４の柱鉄筋６で支持して屋根荷重を支承す
る。（図２（ホ）参照）このように前記仮設支柱２を本
設柱４自体の柱鉄筋６で支持することによって仮設支柱
２の支持が容易に行なわれる。

【００１２】次いで仮設支柱２を前記柱鉄筋６で支持し
た状態のまま、又は梁床スラブコンクリート天端７まで
降下したのち、ウインチ３によって最上階の鉄骨梁１
（屋根）を所定位置まで引張り上げる。（図２（ヘ）参
照） なお前記実施例においては架構にデッキプレートやシー
ト、板材類を敷き込むことによって、安価な昇降式屋根
を構成しうるものである。

【００１３】次に施工方法の工程について説明する。 （Ａ）図３は外殼ＰＣ柱２′を吊り降ろすために仮設屋
根と床Ｆとの作業空間ｈを高くとるため、仮設支柱の上
昇前に屋根Ｒを上昇させる。支柱２における柱鉄筋２ａ
群の先組鉄筋に角筒状の外殼ＰＣ柱２ｂを嵌装して、同
外殼ＰＣ柱２ｂに柱コンクリートＣをバケット等によっ
て打設してＲＣ柱を施工する。この場合、仮設支柱２を
支承する下部の本設柱鉄筋の大部分とその主筋接続点
が、柱コンクリート２ｃを打ち込まれた状態で仮設支柱
２を支持するので座屈等に対する補強が軽減される。

【００１４】また柱間には溝型の外殼ＰＣ梁又は半ＰＣ
梁を仮設してコンクリートを打設するもので、図から明
らかなように柱・梁外殼ＰＣ先行取付部分と柱・梁外殼
ＰＣ後行取付部分とが交互に配設されている。図中
２′′′は前記梁上に架設される半ＰＣ版で同版上に床
配筋を施すとともに設備配管を配設し、柱鉄筋６を取り
付け、梁床コンクリート８を打設する。

【００１５】（Ｂ）図４に示すように打込型枠９を支柱
を挟む形で配設してコンクリートをポンプ打ちで打設し
て柱を施工することにより、作業初期段階では作業スペ
ース高さをあまり必要とせず、梁型枠１０を取り付け仮
設支柱２の上昇後、仮設の屋根Ｒを引き上げている。こ
の場合、仮設支柱が短尺で軽量化され、上昇時の安定性
が向上し、また柱鉄筋を建て込む際に仮設支柱が障害と
なることもない。

【００１６】その反面、（Ａ）と比較して仮設支柱を支
承する本設柱４の柱鉄筋の補強がさらに必要になる。こ
の補強方法を図６，図７に示す。図６に示す実施例では
柱主筋２０間に板状補強部材２１をＸＹ両方向に亘って
溶接等の補強手段３０で接合したものであり、図中２
０′は帯筋である。図７は他の補強手段を示し、（イ）
（ロ）は４角形の頂点位置に配設された柱主筋を囲繞す
る方形の帯筋１１に内接する八角形リンク２０″を配筋
した場合を示し、（ハ）（ニ）は前記柱帯筋１１内に副
帯筋１１ａを格子状に配筋した場合を示す。（ホ）
（へ）（ト）は帯筋１１と平行に補強部材２２を柱主筋
群を挟着するように配筋した場合を示す。

【００１７】（Ｃ）図５は本発明の施工例を示し、柱の
コンクリート打設及び梁並にスラブのコンクリート打設
を同時に行って構造体の一体性の向上を図ったものであ
る。その反面、仮設支柱２が長くなり（Ｂ）と同様鉄筋
の補強も必要となる。次に仮設支柱及び屋根の昇降方法
としてはスクリュージャッキを利用する方法、ウインチ
とワイヤー、チェーンブロックを利用する方法、油圧ジ
ャッキを利用する方法が考えられる。

【００１８】本発明においてはウインチとワイヤ、チェ
ーンブロックを利用する方法に特色を有するものであ
り、図９において電動チェーンブロック１０２を介して
屋根を仮設支柱から支持し、デッキプレート１０３が被
覆された梁１０４を電動チェーンブロック１０２で引き
上げたのち梁１０４上のウインチ１０５によりワイヤ１
０６を介して仮設支柱を引き上げるものである。図中１
０７はチェーン、１０８はシーブ、１０９はガイドロー
ラ、１１０はアンカーである。

【００１９】このように本方法によればウインチ，ワイ
ヤー，チェーンブロックというありふれた機材を利用す
ることによって工法の汎用性が向上され、更に仮設支柱
をワイヤーを利用して引き上げるため、柱の上昇作業に
おいて柱の周囲にはワイヤー以外の装置がなく、支柱の
周囲の鉄筋や型枠工事において上昇装置が障害となるこ
とがなく、支柱を円滑に上昇させることができる。

【００２０】図中１１１はガイド部である。図１０はス
クリュージャッキ方式を利用した実施例を示し、仮設支
柱２の柱頭等に２台１組、又は１台１組のスクリュージ
ャッキ２００が装架され同ジャッキによって昇降される
螺桿２０１が各屋根Ｒの梁２０２に枢支され前記スクリ
ュージャッキ２００によって屋根Ｒを昇降するようにな
っている。２０３はデッキプレートである。スクリュー
ジャッキ方式は安価で制御方式の実績があり、停電時の
安全性が高い等の利点があるが、仮設支柱２の昇降時に
柱頭での高所作業が生じ、また仮設支柱上部の重量が大
きく、バランスが悪くなる等の問題がある。この点、マ
ニピュレーターを使用して仮設支柱を上昇させれば、ス
クリュージャッキは１フロアー分の長さで済み、仮設支
柱の長さ分は不要となる。従って上部を小さくすること
が可能である。

【００２１】また電動チェーンブロック方式は電動チェ
ーンブロックを各所に配設して屋根を上昇させるもので
あって、昇降時の作業手順が簡単であるが、一方、大き
な吊り能力が必要であるため、特注品を必要とする場合
もある。次に油圧シリンダー方式は図１１に示すよう
に、ロック用油圧シリンダー３００Ａと３００Ｂと、昇
降用油圧シリンダー３０３Ａを組み合わせた装置を鉄骨
梁３０２と一体にして各所に配設し、ベアリング３０３
を介して仮設支柱２に取付け、同仮設支柱２屋根Ｒを上
昇させるものであって、昇降時の作業手順が簡単であ
り、屋上階での作業を省略でき、自動昇降適応性が高い
等の利点があるが、ウインチ、ワイヤー、チェーンブロ
ック方式に比べて仮設支柱２への固定方法の検討が必要
で、特注品で高価になるという問題点がある。図中、３
０１はガイド、３０２は梁、３０３はベアリングであ
る。

【００２２】図１１（ロ）中、上部、下部のシリンダー
３００Ａ，３００Ｂはロック用であって、交互に、又は
同時に使用するものである。図１２は鉄骨部材の図２
（ホ）に示す如き柱鉄筋６による支持方法を例示し、柱
鉄筋６としてねじ鉄筋を使用した鉄骨梁１の支持手段を
示し、柱鉄筋６のねじ部を一双の溝型支持材４００に貫
挿してロックナット４０１を螺着支持し、その上に鋼材
を支承するものである。

【００２３】なお本設屋根にかかる水平方向の力は本設
ＲＣ柱の鉄筋で支持するものであるが、水平方向の力は
本設の柱鉄筋を補強することで負担させてもよいが、そ
の他、下から立ち上がっている建築物の外部足場に支持
をとったり、下部鉄骨柱梁に支持されている外足場を介
して支持してもよい。あるいはまたワイヤー等で上部架
構より引張り支持してもよく、本設屋根の上昇に対応し
て、前記ワイヤーを伸ばすようにしてもよい。

【００２４】

【発明の効果】本発明によれば前記したように、ＲＣ造
建築物の最上階の梁を鉄骨造として、同鉄骨梁を地上レ
ベルで仮設支柱とともに、天井走行式クレーン等の建築
物躯体工事を行う際の取付用架構としたことによって、
同架構を経済的に提供することができる。また架構にデ
ッキブレード類を敷き込むことによって、安価な昇降式
屋根を構成しうるものであり、本設の最上階を仮設架構
として利用しているので、工事の最終における最上階の
工事完了段階で鉄骨の仮設支柱及び梁がそのまま本設柱
梁またはその一部として利用されることにより解体作業
が軽減され、また本設の柱上に仮設柱を設置するため、
仮設専用のスペースが必要なく作業スペースの有効利用
を図ることができる。

【００２５】更にまた前記架構の外周に簡易足場を懸吊
することによって、建物の立地条件や外観形状等の条件
の制約を受けにくく、無足場工法の実現が可能となり、
従来のように構造物の内部に仮設の開口を設けないこと
と相俟って工費の低減、工期の短縮、安全性の向上が確
保される。更にまた高層建築物の場合には屋上に設置式
クレーンを装備することによって、大型のタワークレー
ンを省略することができ、工費の節減が図られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】最上階の架構の上昇装置を示す立面図である。

【図２】（イ）（ロ）（ハ）（ニ）（ホ）（ヘ）は屋根
上昇方法を示す工程図である。

【図３】本発明の工法の一例を示す概念図である。

【図４】本発明の工法の他の例を示す概念図である。

【図５】本発明の工法の更に他の例を示す概念図であ
る。

【図６】柱主筋の補強構造の一例を示す斜視図である。

【図７】（イ）（ロ）（ハ）（ニ）（ホ）（ヘ）は柱補
強構造の各例を示し、（イ）（ハ）（ホ）はその平面
図、（ロ）（ニ）（ヘ）は立面図である。

【図８】取付用仮設架構の扛上構造の一例を示す平面図
である。

【図９】図８の立面図である。

【図１０】取付用仮設架構の他の例を示す立面図であ
る。

【図１１】（イ）（ロ）（ハ）は取付用仮設架構の他の
例を示す平面図及び立面図並にガイド部の平面図であ
る。

【図１２】（イ）（ロ）は柱鉄筋による鉄骨部材の支持
構造を示す平面図及び立面図である。

【図１３】建築物の最上階を示す概念図で、ペントハウ
スも含めて鉄骨造として最上階に含めた場合を示す。

【図１４】建築物の最上階以外が最上階となる場合を示
し、（イ）（ロ）（ハ）はその施工工程を示し、図中斜
線部は柱梁を鉄骨に変更する部分である。

【図１５】ＲＣ又はＳＲＣ造躯体頂部に鉄骨２層より構
成された最上階を構成した場合を示す。

【符号の説明】

１ 最上階の鉄骨梁 ２ 仮設支柱 ２′ 外殼ＰＣ柱 ２ａ 柱鉄筋 ２ｂ 外殼ＰＣ柱 ２ｃ 柱コンクリート ２″ 半ＰＣ梁 ３ ウインチ ４ 本設柱 ５ 梁床スラブ ６ 柱鉄筋 ７ 帯筋床スラブコンクリート天端 ８ 梁床コンクリート ９ 打込型枠 １０ 梁型枠 １０′ 半ＰＣ床版 １１ 帯筋 １１′ 副帯筋 ２０ 柱主筋 ２０′ 帯筋 ２１ 板状補強部材 ２２ 板状補強部材 ３０ 補強接合手段 １０１ 柱 １０２ 電動チェーンブロック １０３ デッキプレート １０４ 梁 １０５ ウインチ １０６ ワイヤー １０７ チェーン １０８ シーブ １０９ ガイドローラー １１０ アンカー １１１ ガイド部 ２００ スクリュージャッキ ２０１ 螺桿 ２０２ 梁 ２０３ デッキプレート ３００Ａ ロック用油圧シリンダー ３００Ｂ ロック用油圧シリンダー ３０１ ガイド ３０２ 梁 ３０３ ベアリング ４００ 支持材 ４０１ ロックナット Ｍ マニピュレーター Ｒ 屋根 Ｔ 作業床

フロントページの続き (72)発明者 石川 康夫 神奈川県厚木市三田47−３ 佐藤工業株式 会社中央技術研究所内 (72)発明者 ▲よし▼灘 裕 神奈川県平塚市万田1200 株式会社小松製 作所中央研究所内 (72)発明者 新井 邦彦 神奈川県横浜市鶴見区鶴見中央二丁目12番 １号 千代田化工建設株式会社内

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 鉄筋コンクリート造、または鉄骨鉄筋コ
   ンクリート造、建築物の最上階から少なくとも下へ１フ
   ロアー分以上の柱，梁の一部又は全てを鉄骨鉄筋コンク
   リート造、鉄骨造とし、同柱梁の鉄骨を上部架構として
   使用して、天井走行式クレーン又はマニピュレーターを
   使用して建築物躯体工事を行う際の取付用架構として利
   用し、同建築物躯体の工事進捗状況に対応して順次上部
   に扛上していくことを特徴とする建造物構築方法。
2. 【請求項２】 前記鉄骨部材を柱鉄筋で支持し、同柱鉄
   筋を介して上部架構を支持する請求項１記載の建造物構
   築方法。
3. 【請求項３】 前記鉄骨部材を電動チェーンブロックま
   たは電動ウインチを使用して昇降せしめる請求項１記載
   の建造物構築方法。