JPH0667491A - 電子写真記録装置 - Google Patents

電子写真記録装置

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JPH0667491A
JPH0667491A JP4225694A JP22569492A JPH0667491A JP H0667491 A JPH0667491 A JP H0667491A JP 4225694 A JP4225694 A JP 4225694A JP 22569492 A JP22569492 A JP 22569492A JP H0667491 A JPH0667491 A JP H0667491A
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voltage
unit
recording
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Pending
Application number
JP4225694A
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English (en)
Inventor
Koichiro Sato
浩一郎 佐藤
Yoshiaki Okano
義明 岡野
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Publication of JPH0667491A publication Critical patent/JPH0667491A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】記録紙づまりが発生した場合において転写装置
にトナーが付着することにより記録紙背面の汚れや転写
不良が生じることを防止する。 【構成】転写電源とは別に、転写電源22が発生する電
圧とは逆極性の電圧を発生する逆電圧電源23を設け、
転写電源22と逆電圧電源23とを転写スイッチ21に
より択一的に転写ローラ20に接続可能にする。そして
紙ジャムが解消された場合に、制御部17は転写スイッ
チ21を切換えて転写ローラ20に逆電圧電源23が発
生する正極性の高電圧を印加する。さらに制御部17は
帯電装置2および現像装置4を動作させた状態で、感光
ドラム駆動系16に感光ドラム1を所定量回転させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真プロセスによ
り画像の記録を行う電子写真記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図8は電子写真記録装置の概略構成を模
式的に示す図である。図中、1は感光ドラムである。こ
の感光ドラム1の周面に沿って帯電装置2、露光装置
3、現像装置4、転写装置5およびクリーニング装置6
が設けられており、これらにより周知の電子写真プロセ
スによる画像の記録を行うものとなっている。
【0003】ところで、記録紙の搬送路は、図示しない
ガイドなどによって図中にPで示す如く構成されてい
る。そしてこの搬送路上には、記録紙のジャムを検出す
るために、記録紙の移動方向上流側にレジストセンサ7
を、また下流側に排出センサ8をそれぞれ設けている。
このレジストセンサ7および排出センサ8を用いてのジ
ャムの検出は、具体的には以下のように行われている。
【0004】すなわち、まず図示しない給紙系で記録紙
の搬送を開始してから、[給紙カセットからレジストセ
ンサ7の検出位置Aまでの距離÷記録紙の搬送速度]で
求まる時間に若干のマージンを加えた所定時間t1が経
過するまでの間にレジストセンサ7がONされるか否か
によって、この期間にレジストセンサ7がONされなけ
れば給紙カセットからレジストセンサ7の検出位置Aま
での間にジャムが発生したと判断する。また、レジスト
センサ7がONしたのち、[レジストセンサ7の検出位
置Aから排出センサ8の検出位置Bまでの距離÷記録紙
の搬送速度]で求まる時間に若干のマージンを加えた所
定時間t2が経過するまでの間に排出センサ8がONさ
れるか否かによって、この期間に排出センサ8がONさ
れなければレジストセンサ7の検出位置Aから排出セン
サ8の検出位置Bまでの間にジャムが発生したと判断す
る。そしてジャムを検出すると、直ちに装置の動作を停
止する。
【0005】しかし以上のようにジャムの検出およびジ
ャム時の処置を行っていると、給紙カセットからレジス
トセンサ7の検出位置Aまでの間のジャムであれば何等
問題ないのであるが、レジストセンサ7の検出位置Aか
ら排出センサ8の検出位置Bまでの間のジャムの場合に
次のような不具合がある。
【0006】すなわち、レジストセンサ7がONしたの
ち所定時間t2が経過するまでは、ジャムが発生しても
これを検出することができず、ジャムの発生後も暫くは
装置が動作し続けてしまう。このようにジャムの発生後
で装置の動作が停止するまでの間には感光ドラム1にト
ナーが付着するため、転写装置5としてローラやブラシ
のような接触型のものを用いていると、上述のように感
光ドラム1に付着したトナーが、装置の動作が停止する
までの間あるいは動作の再開時において転写装置5に付
着してしまう。このように転写装置5にトナーが付着し
てしまうと、以降の記録時に記録紙の背面を汚してしま
ったり、また転写効率が低下して転写不良を起こしてし
まうという不具合がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来の電
子写真記録装置では、転写装置での転写位置に対して記
録紙搬送方向の上流側および下流側にそれぞれ設けたセ
ンサでの記録紙の有無の検出に基づいて記録紙づまり
(ジャム)の発生を検出するものとなっていたため、記
録紙のジャムが発生した場合に、転写装置に現像剤(ト
ナー)が付着し、これにより以降の記録時に記録紙の背
面を汚してしまったり、また転写効率が低下して転写不
良を起こしてしまうという不具合があった。
【0008】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たものであり、その目的とするところは、記録紙づまり
が発生した場合において転写装置にトナーが付着するこ
とにより記録紙背面の汚れや転写不良が生じることを防
止できる電子写真記録装置を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、転写電圧
である第1の電圧とは逆極性の所定の電圧を発生する例
えば逆電圧電源などの第2の電圧発生手段と、この第2
の電圧発生手段が発生した第2の電圧および前記第1の
電圧を択一的に前記転写器に印加する例えば転写スイッ
チなどの電圧切換手段と、記録紙搬送路中の、転写手段
での転写位置に対して記録紙の搬送方向上流側に設けら
れ、前記記録紙の有無を検出する例えばレジストセンサ
などの上流側記録紙検出手段と、前記記録紙搬送路中
の、前記転写手段での転写位置に対して前記記録紙の搬
送方向下流側に設けられ、前記記録紙の有無を検出する
例えば排出センサなどの下流側記録紙検出手段と、前記
上流側記録紙検出手段で前記記録紙の検出がなされてか
ら所定時間が経過するまでに前記下流側記録紙検出手段
で前記記録紙の検出がなされなかったことに応じて紙づ
まりの発生を検出する紙づまり検出手段と、この紙づま
り検出手段によって紙づまりの発生が検出されたのち
に、つまっている記録紙が除去されたことを検出する記
録紙除去検出手段とを備え、前記記録紙除去検出手段に
よって、つまった記録紙が除去されたことが検出された
のちに、帯電手段および現像手段を動作させた状態で、
前記第2の電圧を前記転写器に印加するよう前記電圧切
換手段を制御するとともに、前記感光体を所定量回転す
るよう前記感光体回転手段を制御するようにした。
【0010】第2の発明は前記第1の発明に加えて、現
像手段での現像位置と転写手段での転写位置との間に感
光体に対向して配置され、感光ドラム表面の電荷を除去
する除電手段を備え、記録紙除去検出手段によって、つ
まった記録紙が除去されたことが検出されたのちに、帯
電手段および現像手段、ならびに前記除電手段を動作さ
せた状態で、前記第2の電圧を前記転写器に印加するよ
う前記電圧切換手段を制御するとともに、前記感光体を
所定量回転するよう前記感光体回転手段を制御するよう
にした。
【0011】
【作用】このような手段を講じたことにより、記録紙づ
まりが解消したのちには、転写器に転写電圧とは逆極性
の電圧、すなわち感光体の帯電電位と同極性の電圧が印
加され、転写器から感光体に向かう電界が生じている状
態において、感光ドラムが所定量回転される。従って、
転写器に付着したトナーは上記電界によって感光体へと
引き付けられ、トナーが転写器から除去される。また感
光体に付着しているトナーは、上記電界に阻まれて転写
器には付着しない。
【0012】
【実施例】
(第1実施例)以下、図面を参照して本発明の第1実施
例につき説明する。図1は本実施例に係る電子写真記録
装置の構成を示す図である。なお、図8と同一部分には
同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0013】図中、10は記録紙カセットであり、記録
紙11が貯留されている。記録紙カセット10に貯留さ
れた記録紙11は、給紙ローラ12によってガイドGに
よって構成された搬送路Pへと搬送される。13は例え
ばモータおよびギヤなどからなり、給紙ローラ12を回
転駆動する給紙ローラ駆動系である。
【0014】14はレジストローラである。このレジス
トローラ14は給紙ローラ12によって搬送路Pを搬送
されてきた記録紙11のスキューを補正するとともに、
記録紙11を感光ドラム1と転写ローラ20との間へと
搬送する。なおこのレジストローラ14の近傍に例えば
マイクロスイッチよりなるレジストセンサ7が設けられ
ている。
【0015】転写ローラ20には転写スイッチ21を介
して転写電源22および逆電圧電源23が接続されてい
る。転写スイッチ21は、転写ローラ20への電圧印加
のON/OFFおよび印加する電圧の選択(転写電源2
2および逆電圧電源23が発生する電圧のいずれか)を
行う。転写電源22は、感光ドラム1の帯電電位と逆極
性(ここでは正極性)の高電圧、すなわち感光ドラム1
の電荷を中和して感光ドラム1に付着したトナーを記録
紙11に転写するための転写電圧を発生する。逆電圧電
源23は、転写電圧とは逆極性、すなわち感光ドラム1
の帯電電位と同極性でかつ感光ドラム1の帯電電位より
も高い高電圧を発生する。以上の転写ローラ20、転写
スイッチ21、転写電源22および逆電圧電源23が転
写装置を構成している。なお転写ローラ20はばね力等
によって感光ドラム1に押圧されており、感光ドラム1
の回転にともなって回転する。
【0016】15は定着ローラである。この定着ローラ
15は、ヒータを内蔵したヒートロールであり、記録紙
11に転写されたトナーを記録紙11に対して溶融定着
させる。またこの定着ローラ15は、記録紙11を装置
外へと排出する。なおこの定着ローラ15の近傍に例え
ばマイクロスイッチよりなる排出センサ8が設けられて
いる。なお、16は感光ドラム駆動系であり、モータや
ギヤなどからなり感光ドラム1の回転駆動を行う。
【0017】17は本電子写真記録装置を総括的に制御
する制御部である。この制御部17は例えばマイクロコ
ンピュータを主制御回路として有して構成されており、
電子写真記録装置における周知の一般的な制御手段に加
えて、ジャム検出手段17a、ジャム解消検出手段17
bおよび転写ローラ清掃制御手段17cを有している。
このうちジャム検出手段17aは、レジストセンサ7お
よび排出センサ8での記録紙の検出状況に基づいてジャ
ムの有無の検出を行う。ジャム解消検出手段17bは、
ジャム検出手段17aによりジャムが検出されたのちに
おけるレジストセンサ7および排出センサ8での記録紙
の検出状況に基づいてジャムが解消したか否かの検出を
行う。そして転写ローラ清掃制御手段17cは、ジャム
解消検出手段17bによりジャムの解消が検出されたこ
とに応じ、転写スイッチ21の切換えおよび感光ドラム
1を所定量回転させる制御等を行う。
【0018】次に以上のように構成された電子写真記録
装置におけるジャム検出およびジャム処理の動作を、制
御部17の制御手順に従って説明する。まず制御部17
は、周知の手順により各部を制御して記録動作を行う
が、1枚分の記録開始後に所定のタイミングで、図2に
ステップaで示すように給紙ローラ駆動系13に対して
給紙の開始を指示する。これに応じ、給紙ローラ駆動系
13は給紙ローラ12の回転駆動を開始し、記録紙カセ
ット10に貯留された記録紙11のうちの一枚が搬送路
Pへと搬送される。
【0019】こののち制御部17はステップbおよびス
テップcにおいて、給紙を開始してから時間t1が経過
するまでにレジストセンサ7がONするか否かの監視を
行う。なお時間t1は、[給紙カセットからレジストセ
ンサ7の検出位置Aまでの距離÷記録紙の搬送速度]で
求まる時間に若干のマージンを加えた時間である。
【0020】ここで、レジストセンサ7がONする前に
t1が経過すると、制御部17は給紙カセット10から
レジストセンサ7の検出位置Aまでの間にジャムが発生
していると判断し、処理をステップbからステップdに
移行する。このステップbおよびステップcの処理はジ
ャム検出手段17aによってなされる。
【0021】そして制御部17はステップdにおいて、
帯電装置2、露光装置3および現像装置4の動作、なら
びに記録紙11の送り等を所定の順序で停止する装置停
止処理を行い、処理を終了する。このときには現像装置
4による現像が行われていないから、従来と同様に単に
装置停止を行うだけで良い。
【0022】一方、t1が経過する前にレジストセンサ
7がONされると、制御部17は従来と同様に給紙カセ
ットからレジストセンサ7の検出位置Aまでの間におけ
るジャムが発生していないと判断し、処理をステップc
からステップeに移行する。
【0023】制御部17はステップeおよびステップf
において、レジストセンサ7がONしてから時間t2が
経過するまでに排出センサ8がONするか否かの監視を
行う。なお時間t2は、[レジストセンサ7の検出位置
Aから排出ローラ8の検出位置Bまでの距離÷記録紙の
搬送速度]で求まる時間に若干のマージンを加えた時間
である。
【0024】ここで、t2が経過する前に排出センサ8
がONされると、制御部17はレジストセンサ7の検出
位置Aから排出ローラ8の検出位置Bまでの間における
ジャムが発生していないと判断し、正常終了する。すな
わち、今回の記録についてはジャムが発生しなかったと
してそのまま正常終了とする。
【0025】一方、排出センサ8がONする前にt2が
経過すると、制御部17はレジストセンサ7の検出位置
Aから排出センサ8の検出位置Bまでの間にジャムが発
生していると判断し、処理をステップeからステップg
に移行する。このステップeおよびステップfの処理は
ジャム検出手段17aによってなされる。
【0026】そして制御部17はステップgにおいて、
帯電装置2、露光装置3および現像装置4の動作、なら
びに記録紙11の送りを所定の順序で停止する等の装置
停止処理を行う。続いて制御部17はステップhにおい
て、レジストセンサ7がOFFとなるのを、すなわちジ
ャムとなった記録紙が除去されるのを待つ。このステッ
プhの処理はジャム解消検出手段17bによってなされ
る。
【0027】そしてレジストセンサ7がOFFとなる
と、制御部17は処理をステップhからステップiに移
行する。制御部17はステップiでは、転写スイッチ2
1を逆電圧電源23側に切換える。これにより、転写ロ
ーラ20には負極性、かつ感光ドラム1の帯電電位より
も高い電圧が印加される。このように転写ローラ20に
は負極性、かつ感光ドラム1の帯電電位よりも高い電圧
が印加された状態では、感光ドラム1の電位に対して転
写ローラ20の電位が高いために、トナーは感光ドラム
1側に引き付けられる状態にある。
【0028】この状態で制御部17はステップjにおい
て、感光ドラム1をn回転するよう感光ドラム駆動系1
6に指示する。これに応じて感光ドラム駆動系16は、
感光ドラム1をn回転させる。ここで感光ドラム1の回
転量であるnは、感光ドラム1の回転速度、感光ドラム
1や転写ローラ20などの大きさ・材質および各種の電
位条件等の諸条件によって異なり、これらに応じて最適
に設定すべきであるが、例えば10回転程度で十分であ
る。
【0029】また制御部17はステップkにおいて、帯
電装置2および現像装置4の動作を所定のタイミングで
開始させる。この所定のタイミングとは、例えば帯電装
置2の動作開始タイミングが感光ドラム1の回転開始と
同時であり、また現像装置4の動作開始タイミングが感
光ドラム1が帯電装置2の帯電位置から現像装置4の現
像位置までの角度分回転する期間が帯電装置2の動作が
開始した時点から経過した時点である。以上のステップ
iないしステップkの処理は、転写ローラ清掃制御手段
17cによってなされる。
【0030】かくして、レジストセンサ7と転写ローラ
20の転写位置との間に記録紙の先端が位置した状態で
紙ジャムが発生した場合には、レジストセンサ7がON
したのち所定時間t2が経過するまでは感光ドラム1と
転写ローラ20との間に記録紙11が無い状態で現像動
作が行われるため、転写ローラ20にはトナーの付着が
生じる。しかし、ジャムとなった記録紙が除去されたの
ちに、転写ローラ20に負極性、すなわち感光ドラム1
の帯電電位と同極性で、かつ感光ドラム1の帯電電位よ
りも高い電位の電圧を印加した上で帯電装置2および現
像装置4を動作させつつ感光ドラム1をn回転させてい
るので、転写ローラ20に付着したトナーは感光ドラム
1へと引き付けられ、回収される。従って転写ローラ2
0に付着したトナーが除去される。
【0031】また、レジストセンサ7と転写ローラ20
の転写位置との間に記録紙の先端が位置した状態で紙ジ
ャムが発生した場合または転写ローラ20の転写位置と
排出センサ8との間に記録紙の先端が位置した状態で紙
ジャムが発生した場合において、ジャムの発生に伴う装
置の停止時に現像装置4の現像位置と転写ローラ20の
転写位置との間に位置していた感光ドラム1上の部分
は、既に現像が行われた部分であり、トナーが付着して
いる。またジャムの発生に伴う装置の停止時に露光装置
2の露光位置と現像装置4の現像位置との間に位置して
いた感光ドラム1上の部分は、既に露光がなされてお
り、現像位置を通過する際にトナーが付着する。しかし
これらの部分が転写ローラ20に接触するとき、転写ロ
ーラには感光ドラム1の帯電電位と同極性で、かつ感光
ドラム1の帯電電位よりも高い電位の電圧が印加され、
転写ローラ20のほうが高電位であるので、感光ドラム
1の上記部分に付着したトナーは転写ローラに移動する
ことができず、転写ローラ20へは付着しない。
【0032】以上のように、次回の記録動作を開始する
時点には転写ローラ20にはトナーがほとんど付着して
おらず、記録紙11の背面を汚したり転写不良が生じた
りすることがない。転写ローラ20に付着したトナーが
感光ドラム1に回収される作用につき、以下さらに詳細
に説明する。
【0033】すなわち、転写ローラ20に付着したトナ
ーTは、図3に示すようにファンデルワールス力などの
力Fによって転写ローラ20に付着しているが、転写ロ
ーラ20に感光ドラム1の帯電電位と同極性で、かつ感
光ドラム1の帯電電位よりも高い電位の電圧を印加する
ことにより、転写ローラ20から感光ドラム1に向かう
電界Eが生じ、この電界Eの作用によりトナーTに[F
´=qE]なる感光ドラム1方向への力が生じ、F´>
Fなる関係があればトナーTは感光ドラム1へと引き付
けられる。
【0034】しかし、F´とFとの差が小さいと、感光
ドラム1へのトナーの回収が効率良く行えず、トナーT
の回収率が低くなる。このため、電源23が発生する電
圧は十分なF´を得ることができるようある電圧VL以
上とする必要がある。
【0035】一方、電源23が発生する電圧をある電圧
VH以上まで上げてしまうと、図4に示すようにトナー
の転写ローラ20側に分極により正の電荷が生じて力F
>F´なる関係となってしまい、感光ドラム1へのトナ
ーの回収が行われなくなってしまう。このため、電源2
3が発生する電圧は電圧VH以下としなければならな
い。図5は転写ローラ20に印加する電圧(電源23が
発生する電圧)と転写ローラ20に付着したトナーの感
光ドラム1への回収率との関係を示す図である。
【0036】なお、電圧VL,VHは感光ドラム1の回
転速度、感光ドラム1や転写ローラ20などの大きさ・
材質および各種の電位条件等の諸条件によって異なり、
電源23が発生する電圧はこれらの条件に応じて最適に
設定される。
【0037】(第2実施例)ところで以上のような実施
例においては、転写ローラ20に付着したトナーを感光
ドラム1に回収する際には感光ドラム1の帯電電位は高
いため、転写ローラ20に多量のトナーが付着したよう
な場合には、トナーの回収率が低下してしまうおそれが
ある。以下、この点を解消できる第2の実施例に付き説
明する。図6は本実施例に係る電子写真記録装置の構成
を示す図である。なお、図1と同一部分には同一符号を
付し、その詳細な説明は省略する。
【0038】ここで本実施例が特徴とするところは、前
述の第1実施例に係る電子写真記録装置に加えて、現像
装置4と転写ローラ20との間に感光ドラム1に対向し
て除電装置18を設けた点である。この除電装置18
は、例えばLEDアレイなどであり、感光ドラム1の全
域に光を照射し、感光ドラム1に帯電した電荷を一様に
除去する。
【0039】そして制御部17は図7に示すように、ス
テップi乃至ステップKにおいて転写ローラ20のクリ
ーニングを行う際に、ステップlにおいて、除電装置1
8を動作させる。
【0040】これにより、転写ローラ20のクリーニン
グを行う際には、感光ドラム1の表面電位は転写ローラ
20の転写位置に到達する際には低下しており、転写ロ
ーラ20と感光ドラム1との間の電位差を大きく取るこ
とができる。したがって本実施例によれば、転写ローラ
20に大量のトナーが付着した場合でも、これを回収率
良く回収することができる。
【0041】なお本発明は上記各実施例に限定されるも
のではない。例えば上記実施例では、転写ローラ20を
感光ドラム1の回転に従動するものとしているため、転
写ローラ20のクリーニングを行う際の処理として感光
ドラム1の回転駆動の制御を行っているが、転写ローラ
20を感光ドラム1とは別に駆動する場合には制御部1
7は感光ドラム1とともに転写ローラ20も回転するよ
う制御する必要がある。また上記実施例では、転写器と
して転写ローラ20を用いているが、例えばブラシなど
のように接触式のものであれば、本発明の適用が可能で
ある。このほか、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々
の変形実施が可能である。
【0042】
【発明の効果】第1の発明は、転写電圧である第1の電
圧とは逆極性の所定の電圧を発生する例えば逆電圧電源
などの第2の電圧発生手段と、この第2の電圧発生手段
が発生した第2の電圧および前記第1の電圧を択一的に
前記転写器に印加する例えば転写スイッチなどの電圧切
換手段と、記録紙搬送路中の、転写手段での転写位置に
対して記録紙の搬送方向上流側に設けられ、前記記録紙
の有無を検出する例えばレジストセンサなどの上流側記
録紙検出手段と、前記記録紙搬送路中の、前記転写手段
での転写位置に対して前記記録紙の搬送方向下流側に設
けられ、前記記録紙の有無を検出する例えば排出センサ
などの下流側記録紙検出手段と、前記上流側記録紙検出
手段で前記記録紙の検出がなされてから所定時間が経過
するまでに前記下流側記録紙検出手段で前記記録紙の検
出がなされなかったことに応じて紙づまりの発生を検出
する紙づまり検出手段と、この紙づまり検出手段によっ
て紙づまりの発生が検出されたのちに、つまっている記
録紙が除去されたことを検出する記録紙除去検出手段と
を備え、前記記録紙除去検出手段によって、つまった記
録紙が除去されたことが検出されたのちに、帯電手段お
よび現像手段を動作させた状態で、前記第2の電圧を前
記転写器に印加するよう前記電圧切換手段を制御すると
ともに、前記感光体を所定量回転するよう前記感光体回
転手段を制御するようにした。
【0043】第2の発明は前記第1の発明に加えて、現
像手段での現像位置と転写手段での転写位置との間に感
光体に対向して配置され、感光ドラム表面の電荷を除去
する除電手段を備え、記録紙除去検出手段によって、つ
まった記録紙が除去されたことが検出されたのちに、帯
電手段および現像手段、ならびに前記除電手段を動作さ
せた状態で、前記第2の電圧を前記転写器に印加するよ
う前記電圧切換手段を制御するとともに、前記感光体を
所定量回転するよう前記感光体回転手段を制御するよう
にした。
【0044】これらにより、記録紙づまりが発生した場
合において転写装置にトナーが付着することにより記録
紙背面の汚れや転写不良が生じることを防止できる電子
写真記録装置となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例に係る電子写真記録装置
の構成を示す図。
【図2】 図1中の制御部17の処理手順を示すフロー
チャート。
【図3】 転写ローラ20に付着したトナーの感光ドラ
ム1への回収を詳細に説明する図。
【図4】 転写ローラ20に高すぎる電圧を印加した際
においてトナーに加わる力を説明する図。
【図5】 転写ローラ20への印加電圧と転写ローラ2
0から感光ドラム1へのトナーの回収率との関係を示す
図。
【図6】 本発明の第2実施例に係る電子写真記録装置
の構成を示す図。
【図7】 図6中の制御部17の処理手順を示すフロー
チャート。
【図8】 従来技術を説明する図。
【符号の説明】
1…感光ドラム、2…帯電装置、3…露光装置、4…現
像装置、7…レジストセンサ、8…排出センサ、11…
記録紙、16…感光ドラム駆動系、17…制御部、17
a…ジャム検出手段、17b…ジャム解消検出手段、1
7c…転写ローラ清掃制御手段、18…除電装置、20
…転写ローラ、21…転写スイッチ、22…転写電源、
23…逆電圧電源。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光体回転手段によって回転駆動される
    感光体の周面に沿って帯電手段、露光手段、現像手段お
    よび転写手段を配してなり、これらにより電子写真プロ
    セスの各処理を行って画像の記録を行うものであり、 前記転写手段は、前記感光体に接触するよう配置され、
    記録紙搬送路を介して供給された記録紙を前記感光体と
    ともに挾持搬送する転写器と、この転写器に前記感光体
    の帯電電位と逆極性の第1の電圧を印加する第1の電圧
    発生手段とを有してなる電子写真記録装置において、 前記第1の電圧とは逆極性の所定の第2の電圧を発生す
    る第2の電圧発生手段と、 この第2の電圧発生手段が発生した第2の電圧および前
    記第1の電圧を択一的に前記転写器に印加する電圧切換
    手段と、 前記記録紙搬送路中の、前記転写手段での転写位置に対
    して前記記録紙の搬送方向上流側に設けられ、前記記録
    紙の有無を検出する上流側記録紙検出手段と、 前記記録紙搬送路中の、前記転写手段での転写位置に対
    して前記記録紙の搬送方向下流側に設けられ、前記記録
    紙の有無を検出する下流側記録紙検出手段と、 前記上流側記録紙検出手段で前記記録紙の検出がなされ
    てから所定時間が経過するまでに前記下流側記録紙検出
    手段で前記記録紙の検出がなされなかったことに応じて
    紙づまりの発生を検出する紙づまり検出手段と、 この紙づまり検出手段によって紙づまりの発生が検出さ
    れたのちに、つまっている記録紙が除去されたことを検
    出する記録紙除去検出手段と、 この記録紙除去検出手段によって、つまった記録紙が除
    去されたことが検出されたのちに、前記帯電手段および
    前記現像手段を動作させた状態で、前記第2の電圧を前
    記転写器に印加するよう前記電圧切換手段を制御すると
    ともに、前記感光体を所定量回転するよう前記感光体回
    転手段を制御する制御手段とを具備したことを特徴とす
    る電子写真記録装置。
  2. 【請求項2】 現像手段での現像位置と転写手段での転
    写位置との間に感光体に対向して配置され、感光ドラム
    表面の電荷を除去する除電手段を有し、 制御手段は、記録紙除去検出手段によって、つまった記
    録紙が除去されたことが検出されたのちに、帯電手段お
    よび現像手段、ならびに前記除電手段を動作させた状態
    で、前記第2の電圧を前記転写器に印加するよう前記電
    圧切換手段を制御するとともに、前記感光体を所定量回
    転するよう前記感光体回転手段を制御することを特徴と
    する電子写真記録装置。
JP4225694A 1992-08-25 1992-08-25 電子写真記録装置 Pending JPH0667491A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US10073383B2 (en) 2015-10-06 2018-09-11 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus including cleaning operation

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US10073383B2 (en) 2015-10-06 2018-09-11 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus including cleaning operation
US10386755B2 (en) 2015-10-06 2019-08-20 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus including cleaning operation

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