JPH0667106U - 寝台におけるキャスター連動機構 - Google Patents

寝台におけるキャスター連動機構

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JPH0667106U
JPH0667106U JP1607293U JP1607293U JPH0667106U JP H0667106 U JPH0667106 U JP H0667106U JP 1607293 U JP1607293 U JP 1607293U JP 1607293 U JP1607293 U JP 1607293U JP H0667106 U JPH0667106 U JP H0667106U
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武男 中川
光次 加藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 寝台前後のキャスターの制動操作軸を連動さ
せて、前後のキャスターの回転、旋回を同時にロック可
能であり、かつ、前側キャスターのみを直進方向規制可
能とする。 【構成】 前後のキャスターC1、C3の制動操作軸9、15に
作動腕22、17を固定し、前後に移動自在に設けた連結杆
24の後端を後キャスターC3の作動腕17に回動自在に連結
し、連結杆24の前端に屈曲杆25の後端を回動自在に連結
し、屈曲杆25の側方に突設した摺動軸26を前キャスター
C1の作動腕22先端に設けた長孔29に摺動かつ回動自在に
連結し、前キャスターC1の作動腕22の側位に、屈曲杆25
の摺動軸26を前後に摺動可能に案内する直線状案内部28
a を設け、その後端部から、連結杆24との連結部を中心
として屈曲杆25を前側キャスターC1の作動腕22とともに
回動可能に摺動軸26を案内する屈曲案内部28b を設け
た。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、寝台におけるキャスターの連動機構に関するものであり、更に詳し くは、キャスター車輪の回転および旋回を寝台の前後で同時にロック可能である とともに、前後のキャスターのどちらか一方のみを直進方向規制可能とした寝台 におけるキャスターの連動機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
通常、寝台に用いられるキャスターCは、図8に示すように、寝台に固定され る支軸aが車輪bの回転軸に対して偏心した状態で設けられており、寝台の移動 時には車輪bが支軸aを中心として旋回することで常に進行方向に向くように構 成されている。また、寝台を所定の場所に固定する場合には、キャスターCの支 軸aに設けられた制動操作軸dを操作レバーe等により回動操作することで車輪 bの回転と支軸aに対する旋回とが同時にロックされるようになっている。この 場合、前記操作レバーeが水平状態にあるときには車輪bの回転と支軸aに対す る旋回とが自由な状態にあり、この状態から操作レバーeを足等で押し下げると 車輪bの回転と支軸aに対する旋回がロックされるように構成されているので一 般的である。また、この寝台におけるキャスターCのロックは、寝台の前後に取 り付けられた各キャスターの制動操作軸d同士が互いに連結杆によって連結され ており、その一つのキャスターC、通常は寝台の後側のキャスターに設けた操作 レバーeを押し下げることで、前後のキャスターCの制動操作軸dが一斉に回動 し、前後のキャスターCの車輪bの回転と支軸aに対する旋回が同時にロックさ れるように構成されている。
【0003】 ところで、寝台を移動させる場合、寝台の前後のキャスターCのいずれもが、 その車輪bが支軸aに対して旋回可能な状態にあると寝台の直進性が悪い。そこ で、前後のキャスターのうち、少なくともいずれか一方、寝台の場合であれば、 ヘットボードのある前側のキャスターCの車輪bを直進方向に規制することが望 ましい。このため、前側のキャスターCのみを車輪が旋回不能なものとすること が考慮されるが、前側のキャスターCが常に直進方向に規制されていると、寝台 の旋回半径が大きくなってこんどは曲がりにくくなり、特に寝台のように長尺な ものの場合には病院内の狭い廊下の角を曲がる場合等には不都合である。そこで 、最近では、前記のような車輪bの回転と支軸aに対する旋回をロックするだけ のキャスターCの代わりに、図9に示すように必要に応じて直進方向規制可能な キャスターC’が寝台のキャスターとして採用されるようになっている。このキ ャスターC’は、寝台を所定の場所に固定する場合には、従来のキャスターCと 同様に支軸aに設けられた制動操作軸dを操作レバーeを押し下げて回動操作す ることで車輪bの回転と支軸aに対する旋回とを同時にロックすることができ、 また、操作レバーeを上方へ押し上げると、車輪bは回転可能なままで支軸aに 対する旋回を直進方向に規制しうるように構成されており、従来の車輪bの回転 と旋回をロックするだけのキャスターCが一般的に2ウェイロックタイプといわ れるのに対し、この直進方向規制が可能なキャスターC’は3ウェイロックタイ プのキャスターといわれている。そして、この3ウェイロックタイプのキャスタ ーC’を寝台の前側のキャスターとして採用し、寝台を直進させる場合には、こ の前側のキャスターC’を直進方向規制して直進性を向上させることができると ともに、寝台が廊下の角を曲がるような場合にはキャスターC’の直進方向規制 を解除することで寝台の旋回半径を小さくして小さな角でも簡単に曲がることが できるのである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のように寝台の前後のいずれかに3ウェイロックタイプの キャスターC’を用いた場合、従来のように前後のキャスターの制動操作軸dを 連結杆で連結してそれらの制動操作を連動させて1つのキャスターに設けた操作 レバーeで操作しようとするすると、連結杆にて連結された各キャスターにおけ る制動操作軸dの全てが同じように回動するため、そのうちの1つを3ウェイロ ックタイプのキャスターとした場合、その他のキャスターも全て3ウェイロック タイプのキャスターを採用する必要がある。しかしながら、この3ウェイロック タイプのキャスターは、前記のように直進方向規制をする場合には操作レバーe を上方に押し上げるようになっていることから、この3ウェイロックタイプのキ ャスターC’を寝台の後側にも取り付けると、脚床部が傾動して脚下げを行うタ イプの寝台や、あるいは背床部を傾動して背上げを行うタイプであって背床部の 回動にともなって足元側の台枠を頭部側に収縮させるタイプの寝台では、前記の キャスターC’の操作レバーeが上方に回動していると、これらの床部の傾動や 、台枠の収縮動作の邪魔になる。また、この3ウェイロックタイプのキャスター は、2ウェイロックタイプのキャスターCに比べて高価なため、全てのキャスタ ーを3ウェイロックタイプのキャスターC’とする場合には、寝台の製造コスト の上昇を招く、といった問題もあった。そこで、後側のキャスターCのみを従来 の2ウェイロックタイプのものを採用することも考慮される。しかしながら、前 記のように前後のキャスターCにおける制動操作軸の機構が異なる場合には、従 来の単なる連結杆による連結機構ではそれらのキャスターCの制動操作軸を連動 させることは不可能であった。
【0005】 そこで本考案では、寝台の前後に取り付けられる前後のキャスターの制動操作 軸を連動させて、それらの制動操作軸を同時に回動操作可能であるとともに、必 要に応じてその一方のキャスターの制動操作軸は回動させることなく他方の制動 操作軸のみを回動操作可能としたキャスターの連動機構を提供せんとするもので ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記の目的を達成するために、請求項1では、寝台の前後に固定した キャスターにおける制動操作軸のそれぞれに作動腕を固定し、前後のキャスター の作動腕間を連結杆で連結して両制動操作軸を同時に回動操作可能に連結すると ともに、前記連結杆の一端を屈曲可能に形成して一方のキャスターの制動操作軸 を回動させることなく他方のキャスターの制動操作軸の作動腕のみを回動操作可 能としてなる寝台におけるキャスターの連動機構を構成した。
【0007】 また、請求項2では、寝台の前後に固定したキャスターにおける制動操作軸の それぞれに作動腕を固定し、寝台の前後に移動自在に設けた連結杆の後端を後側 キャスターの作動腕に回動自在に連結し、前記連結杆の前端に屈曲杆の後端を回 動自在に連結し、該屈曲杆の側方に突設した摺動軸を前側キャスターの作動腕先 端に設けた長孔に摺動かつ回動自在に連結するとともに、前記前側キャスターの 作動腕の側位に、前記屈曲杆の摺動軸を寝台の前後に摺動可能に案内する直線状 案内部を設け、該直線状案内部の後端部から、前記連結杆との連結部を中心とし て前記屈曲杆を前側キャスターの作動腕とともに回動可能に前記摺動軸を案内す る屈曲案内部を設けてなるキャスターの連動機構を構成した。
【0008】
【作用】
請求項1に係るキャスターの連動機構においては、寝台の前後のキャスターの いずれか一方の制動操作軸を操作レバー等により回動操作すると、当該制動操作 軸に固定した作動腕に連結杆を介して連結された他方のキャスターの作動腕がそ の制動操作軸とともに回動し、前後のキャスターが同時に制動され、またこの状 態から前記と反対方向に制動操作軸を回動させることで前後のキャスターの制動 が同時に解除される。また、一方のキャスターの制動操作軸を前記と反対方向に 回動操作すると、該制動操作軸に固定した作動腕がこれと連結してなる連結杆の 一端部分を屈曲させながら回動することで、他方のキャスターの制動操作軸は回 動させることなく、前記一方のキャスターの制動操作軸のみが回動し、当該キャ スターのみが制動され、また、この状態から前記制動操作軸を反対に回動させる ことでこのキャスターの制動は解除される。
【0009】 また、請求項2に係るキャスターの連動機構においては、屈曲杆先端の摺動軸 が直線状案内溝の後端部に位置する状態から、寝台の前後のキャスターのいずれ か一方の制動操作軸を操作レバー等により前方に回動操作すると、当該キャスタ ーの制動操作軸に固定した作動腕も同時に回動し、該作動腕に連結した連結杆お よび屈曲杆が略直線状態を保持したままで屈曲杆先端の摺動軸が直線状案内部内 を前方に摺動することで、この略直線状にある連結杆と屈曲杆とを介して連結さ れた他方のキャスターの作動腕が制動操作軸とともに回動する。これにより、前 後のキャスターは同時に制動され、また、この状態からいずれか一方のキャスタ ーの制動操作軸を後方に回動させることで両キャスターの制動は同時に解除され る。また、前記屈曲杆先端の摺動軸が直線状案内溝の後端部に位置する状態から 、前側キャスターの制動操作軸を操作レバー等により後方に回動操作すると、該 制動操作軸に固定された作動腕が回動するが、この作動腕に連結された屈曲杆は 連結杆を移動させることなく屈曲杆を連結杆との連結部を中心として回動するの で、連結杆が前後に移動することなく前側キャスターの作動腕の回動が後側キャ スターの作動腕には伝達されず、したがって後側キャスターの制動操作軸は回動 せず、前側キャスターの制動操作軸のみが回動して前側キャスターのみが制動さ れ、また、この状態から前側キャスターの制動操作軸を前方へ回動させると前側 キャスターの制動は解除される。
【0010】
【実施例】
以下、図面に示した実施齢に基づき、本考案を更に詳細に説明する。
【0011】 図1は本考案にかかるキャスター連動機構を備えた寝台Aの1実施例を示す分 解斜視図であり、図中符号1が図示しない床部を支持してなる台枠、2、3は前 記台枠1の前後に固定されたヘッドボード、およびフットボードである。前記台 枠1は駆動手段4を有するリンク機構5によって脚台6上に昇降可能に支持され ている。この脚台6の4隅にはキャスターC1〜C4が取り付けられており、寝 台Aを移動可能としてなる。
【0012】 前記脚台6の4隅に取り付けられたキャスターのうち、ヘッドボード2のある 前側の左右のキャスターCの一方のキャスターC1は車輪の回転と旋回とを同時 にロック可能であるとともに、直進方向規制が可能な所謂3ウェイロックタイプ のキャスターである。また、同じく前側の他方に取り付けられたキャスターC2 は、車輪のロック機構もまた直進方向規制もない所謂フリーキャスターである。 一方、フットボード3のある後側の左右のキャスターC3、およびC4は、車輪 の回転と旋回を同時にロックすることができるが、直進方向規制の機能はない、 所謂2ウェイロックタイプのキャスターである。
【0013】 前記脚台6の前後に相対するキャスターC1、C4とキャスターC2、C3と の間はそれぞれ左右のサイドビーム7、7にて連結固定されており、このサイド ビーム7には前記台枠1のリンク機構5を取り付ける支柱8・・が立設されてい る。そして、図2、図3に示すように、前側の一方の3ウェイロックタイプのキ ャスターC1の支軸10から突出した制動操作軸9が他方のキャスターC2の支軸 12を回動自在に貫通して側方に突出しており、左右のキャスターC1、C2が連 結されるとともに、その先端に操作レバー11が取り付けられていて、この操作レ バー11を回動操作することにより制動操作軸9を回動して前記キャスターC1を 制動可能としてなる。また、後側の左右の2ウェイロックタイプのキャスターC 3、C4の支軸13、14に突設された制動操作軸15、16のそれぞれには作動腕17、 18が固定されており、両作動腕17、18間が横連結杆19によって連結されるととも に、一方のキャスターC3の制動操作軸15は外側に突出していて、ここに操作レ バー20が取り付けられており、この操作レバー20を回動操作することで両キャス ターC3、C4の制動操作軸15と16とを回動させて、キャスターC3、C4を同 時に制動可能となしている。
【0014】 更に、前記前側のキャスターC1、C2の内側には作動腕21、22が前記制動操 作軸9に固定されている。そして、前記後側の一方のキャスターC3の作動腕17 にはサイドビーム7に設けたガイド23により寝台Aの前後に摺動可能に設けられ た連結杆24の後端部が回動自在に連結されており、この連結杆24の前端には屈曲 杆25が軸30により回動自在に連結されており、更にこの屈曲杆25の先端に突設し た摺動軸26が前側のキャスターC2の支軸12に固定した案内板27に形成した案内 溝28を貫通してキャスターC1の制動操作軸9に固定された作動腕22の先端に設 けた長孔29に摺動かつ回動自在に連結されている。また、後側の他方のキャスタ ーC4の作動腕18と、その前側のキャスターC1の作動腕21との間も前記キャス ターC2とC3との間と全く同様に連結杆24、屈曲杆25、にて連結されている。
【0015】 前記前側のキャスターC1、C2の側位に固定された案内板27の案内溝28は、 図5に示すように、前後のキャスターC1、C3の制動操作軸9および15に取り 付けられた前後の操作レバー11、20が水平状態にあって、キャスターC1、C3 、C4のいずれもがフリーな状態(キャスターC2はつねにフリーな状態にある )では、屈曲杆25先端の摺動軸26が後端に位置するように形成された直線状案内 部28aと、該直線状案内部28aの後端から上方に、前記屈曲杆25が、連結杆24と の連結軸29を中心に上方へ回動するように摺動軸26を案内するように形成された 屈曲案内部28bとが連設された形状となっている。
【0016】 本考案に係るキャスターの連動機構は上記のように構成されたおり、いま、図 5に示すように、前後の操作レバー11および20がともに水平状態にあるときは、 4つのキャスターC1〜C4の全てが車輪の回転および支軸に対する旋回が自由 な状態にある。この全てのキャスターがフリーな状態から、前側の操作レバー11 を下方へ押し下げると、当該操作レバー11に固定されたキャスターC1の制動操 作軸9が回動するとと同時に、この制動操作軸9に固定された前側左右の作動腕 21および22が回動する。すると、この作動腕21、22の回動にともなってその先端 に連結された左右の屈曲杆25、25が、その先端の摺動軸26が案内板27に形成され た案内溝28の直線状案内部28aにそって前方に移動し、更に、この屈曲杆25、25 の後端に連結された左右の連結杆24、24が前方に移動することで、後側の左右作 動腕17、18を回動させ、これに固定されたキャスターC3、C4の制動操作軸15 、16が回動することで、図6に示すように前後の操作レバー11および20が下方に 押し下げられて、前側の3ウェイロックタイプのキャスターC1と、後側左右の 2ウェイロックタイプのキャスターC3、C4の全てのキャスターが同時に車輪 の回転と支軸に対する旋回がロックされた状態となる。
【0017】 また、同じく前後の操作レバー11および20がともに水平状態で全てのキャスタ ーがフリーな状態から、後側の操作レバー20を下方へ押し下げると、当該操作レ バー20に固定されたキャスターC3の制動操作軸15が回動するとと同時に、この 制動操作軸15に固定された作動腕17が回動する。すると、この作動腕17と横連結 杆19を介して連結された他側側の作動腕18も回動し、キャスターC4の制動操作 軸16を回動させる。更に、前記後側左右の作動腕17、18が回動すると、その先端 に連結された左右の連結杆24、24が前方に移動することで、その先端に連結され た屈曲杆25、25が、先端に設けた摺動軸26が案内板27に形成された案内溝28の直 線状案内部28aにそって前方に移動することで、この屈曲杆25、25の先端に連結 された前側左右の作動腕21、22を回動させ、これに固定されたキャスターC1の 制動操作軸9が回動し、図6に示すように前後の操作レバー11および20が下方に 押し下げられて、前側の3ウェイロックタイプのキャスターC1と、後側左右の 2ウェイロックタイプのキャスターC3、C4の全てが同時に車輪の回転と支軸 に対する旋回がロックされた状態となる。
【0018】 このように、全てのキャスターC1〜C4がフリーな状態から、前後の操作レ バー11、20のいずれかを押し下げることで、前後のキャスターC1、C3、C4 の制動操作軸が連動してそれらのキャスターCにおける車輪の回転と支軸に対す る旋回を同時にロックすることができるのである。
【0019】 一方、図5に示す前後の操作レバー11および20がともに水平状態にあって全て のキャスターがフリーな状態から、前側の操作レバー11を上方へ押し上げると、 該操作レバー11に固定されたキャスターC1の制動操作軸9が上方に回動してキ ャスターC1を直進方向規制する。このとき、制動操作軸9に固定された左右の 作動腕21、22も同時に回動するが、この左右の作動腕21、22の先端に連結された 左右の屈曲杆25、25は、その先端の摺動軸26、26が案内板27に形成された案内溝 28の屈曲案内部28a内を上方に摺動して、左右の連結杆24、24との連結軸30、30 を中心として回動する。このため、左右の連結杆24、24は移動せず、後側のキャ スターC3、C4の制動操作軸15、16は回動せず、図7に示すように、後側の操 作レバー20は水平状態に維持されている。このように、全てのキャスターがフリ ーな状態から、前側の操作レバー11を上方へ押し上げると、前側のキャスターC 1のみ直進方向規制されるが、後側のキャスターC3、C4はフリーのまま状態 で、後側の操作レバー20は上方へ押し上げられることはない。
【0020】 尚、この前側のキャスターC1が直進方向に規制されている図7の状態から、 後側の操作レバー20を押し下げようとしても、連結杆24の先端部に設けた回動規 制ピン31により屈曲杆25と連結杆24との相対的な回動が規制されているため、操 作レバー20を押し下げることはできず、キャスターの車輪の回転や旋回をロック することはできない。即ち、前側のキャスターC1が直進方向規制されている状 態では、後側の操作レバー20による操作はできず、車輪の回転や旋回をロックす ることはできないように構成されている。
【0021】 上記のような本考案に係るキャスターの連動装置を採用してなる寝台Aにおい ては、寝台Aを所定の場所に固定する場合には、前または後の操作レバー11、20 のいずれかを下方へ押し下げて前後のキャスターC1、C3、C4の車輪の回転 と支軸に対する旋回をロックしておく。また、寝台Aを移動させる場合には、前 後の操作レバー11または20のいずれかを上方へ押し上げることで前後のキャスタ ーC1、C3、C4のロックを同時に解除することができ、寝台Aの前または後 のいずれの位置でもキャスターのロック操作を行うことができるのである。また 寝台Aを真っ直ぐ移動させる場合には、前側の操作レバー11を上方へ押し上げて 前側のキャスターC1のみを直進方向規制することで、直進性をよくすることが できる。またこの場合、後側の操作レバー20が前側の操作レバー11とともに上方 へ回動することはないので、脚下げ状態やヘッドボード2側の台枠1を収縮させ た状態でもこの後側の操作レバー20が上方へ突出して邪魔になるといったことも ないのである。
【0022】 尚、上記の実施例では、前側の一方のキャスターC2はフリーキャスターして いるが、これを3ウェイロックタイプのキャスターCとしてもよい。この場合に は、他方のキャスターC1の制動操作軸9とこのキャスターC2の制動操作軸と を連結固定して両者が同時に回動するようにしておく。また、実施例では、後側 の一方のキャスターC4を2ウェイロックタイプとしたが、これをフリーキャス ターとしてもよい。この場合には、作動腕18を固定したキャスターC4の制動操 作軸16は支軸14に対して空回りするように構成しておく。
【0023】
【考案の効果】
以上のように、本考案に係るキャスターの連動機構は、寝台の前後に固定した キャスターにおける制動操作軸のそれぞれに作動腕を固定し、前後のキャスター の作動腕間を連結杆で連結して両制動操作軸を同時に回動操作可能に連結すると ともに、前記連結杆の一端を屈曲可能に形成して一方のキャスターの制動操作軸 を回動させることなく他方のキャスターの制動操作軸の作動腕のみを回動操作可 能としてなることから、寝台の前後のキャスターのいずれか一方の制動操作軸を 操作レバー等により回動操作することで、前後のキャスターの制動操作軸を同時 に回動操作することができ、寝台の前後いずれの位置からでも前後のキャスター を同時にロンクすることができる。また、必要に応じて他方のキャスターの制動 操作軸は回動させることなく、前記一方のキャスターの制動操作軸のみを回動さ せることもできることから、寝台の前後のキャスターのうちの一方のみを直進方 向規制することができるとともに、他方のキャスターの制動操作軸が不必要に回 動して床部の脚下げや、寝台の台枠の収縮時に操作レバー等が邪魔になったりす るようなこともない。また、このように本考案のキャスターの連動機構では、前 後のキャスターの制動操作軸を必要な時のみ連動させることができることから、 前後のキャスターのうち、必要な一方のみに多機能なキャスターを用いて他のキ ャスターはこれと機能の異なる廉価なキャスターを採用することもでき、製造コ ストの低減も可能となるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案に係るキャスター連動機構を採用して
なる寝台の1実施例を示す分解斜視図。
【図2】 前記寝台における脚台部分の簡略平面図。
【図3】 脚台部分の正面図。
【図4】 脚台部分の背面図。
【図5】 前後のキャスターがフリーな状態にあるキャ
スター連動機構の側面説明図。
【図6】 前後のキャスターの車輪の回転と旋回とが同
時にロックされた状態にあるキャスター連動機構の側面
説明図。
【図7】 前側のキャスターのみ直進方向規制された状
態にあるキャスター連動機構の側面説明図。
【図8】 2ウェイロックタイプのキャスターの側面
図。
【図9】 3ウェイロックタイプのキャスターの側面
図。
【符号の説明】
A 寝台1 台枠 2 ヘッド
ボード 3 フットボード 4 駆動手段 5 リンク機構 6 脚台 7 サイドビーム 8 支柱 9 制動操作軸 10 支軸 11 操作レバー 12 支軸 13 支軸 14 支軸 15 制動操作軸 16 制動操作軸 17 作動腕 18 作動腕 19 横連結杆 20 操作レバー 21 作動腕 22 作動腕 23 ガイド 24 連結杆 25 屈曲杆 26 摺動軸 27 案内板 28 案内溝 29 長孔 30 連結軸 31 回動規制ピン

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 寝台の前後に固定したキャスターにおけ
    る制動操作軸のそれぞれに作動腕を固定し、両作動腕間
    を連結杆で連結して前後のキャスターの制動操作軸を同
    時に回動操作可能に連結するとともに、前記連結杆の一
    端を屈曲可能に形成して一方のキャスターの制動操作軸
    の作動腕を回動させることなく他方のキャスターの制動
    操作軸の作動腕のみを回動操作可能としてなることを特
    徴とする寝台におけるキャスター連動機構。
  2. 【請求項2】 寝台の前後に固定したキャスターにおけ
    る制動操作軸のそれぞれに作動腕を固定し、寝台の前後
    に移動自在に設けた連結杆の後端を後側キャスターの作
    動腕に回動自在に連結し、前記連結杆の前端に屈曲杆の
    後端を回動自在に連結し、該屈曲杆の側方に突設した摺
    動軸を前側キャスターの作動腕先端に設けた長孔に摺動
    かつ回動自在に連結するとともに、前記前側キャスター
    の作動腕の側位に、前記屈曲杆の摺動軸を寝台の前後に
    摺動可能に案内する直線状案内部を設け、該直線状案内
    部の後端部から、前記連結杆との連結部を中心として前
    記屈曲杆を前側キャスターの作動腕とともに回動可能に
    前記摺動軸を案内する屈曲案内部を設けてなることを特
    徴とする寝台におけるキャスター連動機構。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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