JPH0667096A - 内視鏡装置 - Google Patents

内視鏡装置

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Publication number
JPH0667096A
JPH0667096A JP4217017A JP21701792A JPH0667096A JP H0667096 A JPH0667096 A JP H0667096A JP 4217017 A JP4217017 A JP 4217017A JP 21701792 A JP21701792 A JP 21701792A JP H0667096 A JPH0667096 A JP H0667096A
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JP
Japan
Prior art keywords
probe
inspection
endoscope
coil
repair member
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP4217017A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuyuki Sarutani
信之 猿谷
Hidenobu Kimura
英伸 木村
Morihide Mizumoto
守秀 水元
Tomoyasu Kawai
智康 川井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
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Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は検査対象配管内に内視鏡を挿入したま
まの状態で、簡単な操作により、機能の異なる複数種類
の検査を選択的に行なうことができ、検査対象配管内の
検査の作業能率を高めることを最も主要な特徴とする。 【構成】内視鏡1の挿入部2の先端構成部10に複数の
検査プローブ13を収容する収容穴14を設け、複数の
検査プローブ13の中から選択された1つの検査プロー
ブ13を収容穴14内の収容位置から外部側の動作位置
までプローブ駆動機構15によって移動操作するように
したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えば、発電や化学プラ
ントなどの蒸気発生器や、熱交換器のパイプや配管また
は、水道やガスなどの配管を検査する内視鏡装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、配管内を検査する内視鏡装置と
して内視鏡の先端部に超音波検査プローブや過流探傷プ
ローブ等の単独の検査プローブが装着された構成のもの
が知られている。
【0003】また、例えば、特開昭58−67231号
公報には内視鏡の先端部にセンサ取付け用のソケットを
設け、このソケットに各種のセンサを適宜着脱自在に装
着できるようにした構成のものが示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来構成のものに
あっては1つの内視鏡には単独の検査機能のみが設けら
れているので、検査目的に合わせて異なった内視鏡を選
択的に使用する必要がある。そのため、配管内で、同時
に複数の検査を行なう場合には予め検査目的に合わせて
検査機能が異なる内視鏡を複数種類準備する必要があ
る。
【0005】さらに、配管内に挿入された内視鏡が備え
ている検査機能以外の異なる検査を行なう場合には配管
内に現在挿入されている内視鏡を一度抜いて新たな検査
目的に合わせて好適な内視鏡を選択して挿入する面倒な
内視鏡の入替え作業が必要になる問題がある。
【0006】また、特開昭58−67231号公報の場
合でも同様に検査目的に合わせて選択的にセンサを内視
鏡のセンサ取付け用ソケットに付け替える面倒な作業が
必要になる問題がある。
【0007】本発明は上記事情に着目してなされたもの
で、その目的は、検査対象配管内に内視鏡を挿入したま
まの状態で、簡単な操作により、機能の異なる複数種類
の検査を選択的に行なうことができ、検査対象配管内の
検査の作業能率を高めることができる内視鏡装置を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は内視鏡の挿入部
の先端部側に複数の検査プローブを収容する収容部を設
けるとともに、複数の前記検査プローブの中から選択さ
れた1つの検査プローブを前記収容部の外部側の動作位
置と前記収容部内の収容位置との間で移動操作する移動
手段を設けたものである。
【0009】
【作用】内視鏡の使用時には内視鏡の挿入部の先端部側
の収容部内の複数の検査プローブの中から検査目的に合
わせて1つの検査プローブを選択し、ここで選択された
検査プローブを移動手段によって収容部内の収容位置か
ら外部側の動作位置まで移動操作することにより、内視
鏡を挿脱することなく、検査目的にあった検査プローブ
に切り替えるようにしたものである。
【0010】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例を図1乃至図5
を参照して説明する。図2は内視鏡装置全体の概略構成
を示すもので、1は直視型の内視鏡である。この内視鏡
1には挿入部2の基端部に手元側の操作部3が連結され
ている。さらに、この操作部3にはライトガイドケーブ
ル4の一端が連結されている。
【0011】また、ライトガイドケーブル4の他端は光
源装置5に接続されている。この光源装置5にはカメラ
コントロールユニット(CCU)6を介してモニタ7が
接続されているとともに、各種の測定を行なう検査装置
8が接続されている。この検査装置8にはその検査結果
を表示する表示装置9が接続されている。
【0012】また、図1は内視鏡1の挿入部2の先端部
に配設された先端構成部10を示すものである。この先
端構成部10の先端面には中央に観察光学系11が配置
され、この観察光学系11の周囲には照明光学系12と
複数のプローブ収容穴(プローブ収容部)14…とが配
置されている。
【0013】各収容穴14には例えば渦電流、超音波、
磁気、レーザ測長等の検査用の複数種類の検査プローブ
13…が1つずつ収容されている。さらに、先端構成部
10の内部には各検査プローブ13を内視鏡1先端から
出し入れするための駆動装置(移動手段)15がそれぞ
れ設けられている。
【0014】このプローブ駆動機構15には図3に示す
ように検査プローブ13のセンサ部16を保持する保持
筒体17の外周面に形成されたラック18と、このラッ
ク18に噛合するウォームギヤ19とからなる歯車機構
およびウォームギヤ19を回転駆動するモータ20が設
けられている。なお、図3中で、21はセンサ部16の
信号線、22はモータ20の電源コードである。
【0015】そして、モータ20によってウォームギヤ
19を回転駆動する動作にともないラック18を介して
保持筒体17が内視鏡1の挿入部2の軸心方向に進退駆
動され、検査プローブ13が内視鏡1の各収容穴14の
先端から出し入れ操作されるようになっている。
【0016】また、図4は検査プローブ13の一種であ
る渦電流プローブの先端部を示すものである。この検査
プローブ13のセンサ部16にはうず電流を発生させる
ための高周波コイル23が装着されている。この高周波
コイル23は信号線21を介してこの検査プローブ13
の基端部側に配設された図5に示すコントロールボック
ス25内の制御回路に接続されている。
【0017】この制御回路には探傷時に使用するうず電
流変化検出用のブリッジ回路26、そのブリッジ回路2
6の電流の変化を表示する電圧計27、電圧と周波数と
を任意に設定することのできる電源28及び加熱・探傷
切替スイッチ29がそれぞれ設けられている。この加熱
・探傷切替スイッチ29には探傷側切替端子29aと加
温側切替端子29bとが設けられている。
【0018】そして、渦電流プローブの検査プローブ1
3を対象物24の加温を目的に使用する場合には加熱・
探傷切替スイッチ29が加温側切替端子29bに接続さ
れた状態に切替え操作される。この状態で、電源28の
電圧・周波数を適性な値に合わせることにより、対象物
24のキズの溶着やクラックを丸めたりすることができ
る。
【0019】また、渦電流プローブの検査プローブ13
を探傷目的で使用する場合には加熱・探傷切替スイッチ
29が探傷側切替端子29aに接続された状態に切替え
操作される。この状態で、電源28の電圧・周波数を適
性な値に設定し、プローブ13と対象物24との間の距
離をセンタリングデバイス等で一定に保ち、プローブ1
3を前方(又は後方)に移動させることにより、キズの
ある箇所ではブリッジ回路26によりインピーダンス変
化が検出され、電圧計27にその変化が表示されてキズ
が発見される。
【0020】また、内視鏡1の操作部3と検査装置8の
操作パネルには先端構成部10に装着されている複数の
検査プローブ13の中の1つを選択する検査プローブ切
り替えスイッチ30a,30bがそれぞれ設けられてい
る。そして、これらの検査プローブ切り替えスイッチ3
0a,30bの操作にともない先端構成部10に装着さ
れている複数の検査プローブ13の中の1つが選択さ
れ、選択された検査プローブ13のプローブ駆動機構1
5のモータ20が駆動されるようになっている。
【0021】次に、上記構成の作用について説明する。
内視鏡1の使用時には検査プローブ切り替えスイッチ3
0aまたは30bのいずれか一方の操作によって内視鏡
1の先端構成部10に装着された複数の検査プローブ1
3…の中から検査目的に合わせて1つの検査プローブ1
3が選択され、ここで選択された検査プローブ13のプ
ローブ駆動機構15が駆動される。
【0022】そして、プローブ駆動機構15のモータ2
0の回転にともないウォームギヤ19が回転駆動され、
このウォームギヤ19の回転動作にともないラック18
を介して保持筒体17が内視鏡1の挿入部2の軸心方向
に前進駆動され、検査プローブ13が収容穴14から動
作位置まで送り出される。
【0023】また、検査プローブ13による検査終了時
にはモータ20を逆回転させることにより、検査プロー
ブ13が動作位置から引き戻し操作され、収容穴14内
に収納される。
【0024】そこで、上記構成のものにあっては内視鏡
1の先端構成部10に複数の検査プローブ13…を収容
する収容穴14を設けるとともに、複数の検査プローブ
13…の中から選択された1つの検査プローブ13を収
容部14の外部側の動作位置と収容部14内の収容位置
との間で移動操作するプローブ駆動機構15を設けたの
で、検査対象配管内に内視鏡1を挿入したままの状態
で、検査プローブ切り替えスイッチ30a,30bを操
作するだけの簡単な操作により、機能の異なる複数種類
の検査プローブ13…を検査目的に合わせて適宜選択的
に使用することができる。
【0025】そのため、検査対象配管内で、同時に複数
の検査を行なう場合に従来のように予め検査目的に合わ
せて検査機能が異なる内視鏡を複数種類準備したり、異
なった検査を行なう毎に内視鏡を入替える面倒な内視鏡
の入替え作業等を省略することができるので、検査対象
配管内の検査の作業能率を従来に比べて大幅に高めるこ
とができる。
【0026】また、使用時以外は先端構成部10のプロ
ーブ収容穴14内に検査プローブ13を収容させ、使用
時にのみ検査プローブ13をプローブ収容穴14内から
取り出すようにしたので、検査プローブ13の汚れや、
破損を防ぐことができる。
【0027】さらに、検査プローブ13の使用時には内
視鏡1で目視して観察しながら検査プローブ13の位置
決めができるので、より精度の高い測定ができる。ま
た、検査対象配管内に内視鏡1を挿入したままで、検査
プローブ切り替えスイッチ30a,30bの切替え操作
により、使用する検査プローブ13を任意に交換できる
ので、検査対象配管内に欠陥を見つけた場合に簡単に複
数種類の検査ができ、検査の信頼性を高めることができ
る。さらに、内視鏡1を挿入したままなので、欠陥を見
失うおそれもない。
【0028】なお、プローブ駆動機構15は上記実施例
に限定されるものではなく、例えば図6に示すプローブ
駆動機構15の第1の変形例のようにリニアモータ31
により検査プローブ13を駆動する構成にしてもよい。
なお、32はリニアモータ31の電源コードである。
【0029】また、図7に示すプローブ駆動機構15の
第2の変形例のようにソレノイド41により検査プロー
ブ13を駆動する構成、或いは図8に示すプローブ駆動
機構15の第3の変形例のように超音波リニアモータ5
1により検査プローブ13を駆動する構成にしてもよ
い。なお、42はソレノイド41の電源コード、52は
超音波リニアモータ51の電源コードである。
【0030】さらに、図9に示すプローブ駆動機構15
の第4の変形例のようにエアシリンダ61を設け、この
エアシリンダ61の基端部に送気管52を連結するとと
もに、検査プローブ13の保持筒体17によってエアシ
リンダ61内のピストン63を形成し、エアシリンダ6
1内の空気の出し入れによって検査プローブ13を駆動
する構成にしてもよい。なお、64はシール用のOリン
グである。
【0031】また、図10に示すプローブ駆動機構15
の第5の変形例のように検査プローブ13の保持筒体1
7に駆動ねじ71と螺合する駆動用ねじ穴部72を形成
し、モータ73によって駆動ねじ71を回転駆動するこ
とにより、検査プローブ13を駆動する構成にしてもよ
い。なお、74はモータ73の電源コードである。
【0032】また、図11は本発明の第2の実施例を示
すものである。これは、内視鏡1の挿入部2の先端部側
に取り付けられた走行補助具81に複数の検査プローブ
83…を収容するプローブ収容穴82およびプローブ駆
動機構84を設けたものである。なお、85は検査プロ
ーブ83…の信号線である。
【0033】したがって、この場合も第1の実施例と同
様の効果を得ることができるとともに、この実施例では
走行補助具81に検査プローブ83…を設けることによ
り、検査プローブ83の数や大きさ及び、プローブ駆動
機構84の大きさに制約を受けにくくすることができ、
かつ検査専用の内視鏡1以外の通常の内視鏡にも取り付
けることができ、検査専用の内視鏡1以外の内視鏡でも
検査が可能となる。
【0034】また、図12および図13は本発明の第3
の実施例を示すものである。これは、図12に示すよう
に内視鏡の挿入部の先端部91に軸心部を中心に回転自
在に支持されたプローブカートリッジ92を設けたもの
である。
【0035】このプローブカートリッジ92内には検査
プローブ93を収容する複数のプローブ収容穴94…が
周方向に向けて並設されている。さらに、このプローブ
カートリッジ92の各プローブ収容穴94内には複数種
類の検査プローブ93…が1つずつ収容されている。そ
して、このプローブカートリッジ92はリング状のモー
タ95によって軸心部を中心に回転駆動され、任意の位
置の検査プローブ93を選択するプローブ選択手段が形
成されている。
【0036】また、内視鏡の先端部91におけるプロー
ブカートリッジ92の前方部分には単一のプローブ挿通
穴96が形成されているとともに、プローブカートリッ
ジ92の後方部分には選択されたプローブカートリッジ
92内のいずれかの検査プローブ93をプローブ挿通穴
96を通して外部側に押し出し操作するプローブ駆動機
構97が設けられている。
【0037】また、プローブ駆動機構97にはモータ1
00、このモータ100によって回転駆動されるウォー
ムギヤ101、このウォームギヤ101に噛合するラッ
ク103を備え、ウォームギヤ101の回転にともない
軸心方向に進退動作する駆動棒102がそれぞれ設けら
れている。
【0038】さらに、各検査プローブ93の後端にはプ
ローブ側接点98…、内視鏡の先端部91のプローブ挿
通穴96にはこのプローブ挿通穴96内に挿入された検
査プローブ93のプローブ側接点98…と接続される内
視鏡側接点99…がそれぞれ設けられている。
【0039】また、駆動棒102の先端部にはマグネッ
ト104が固定されているとともに、各検査プローブ9
3の後端部にもそれぞれマグネット105が固定されて
いる。そして、選択されたプローブカートリッジ92内
のいずれかの検査プローブ93マグネット105と駆動
棒102のマグネット104とが吸着され、両者が一体
的に合体された状態でプローブ挿通穴96内に出し入れ
できるようになっている。
【0040】次に、上記構成の作用について説明する。
まず、モータ95によってプローブカートリッジ92が
軸心部を中心に回転駆動され、検査目的に合わせて任意
の位置の検査プローブ93が選択される。このとき、選
択された検査プローブ93はプローブ挿通穴96と対向
配置される選択位置まで移動操作される。
【0041】されに、検査プローブ93の選択後、プロ
ーブ駆動機構97のモータ100が駆動される。そし
て、このモータ100の駆動力によってウォームギヤ1
01とラック103との噛合部を介して駆動棒102が
前進方向に移動操作され、この駆動棒102によって選
択位置の検査プローブ93がプローブ挿通穴96内に押
し込まれ、図13に示すように検査プローブ93の先端
部が外部側まで突出される動作位置まで押し出される。
【0042】このとき、検査プローブ93の接点98と
内視鏡側に設けられた接点99とが導通し、動作位置ま
で押し出された検査プローブ93によって検査対象配管
内の検査が行なえるようになる。
【0043】また、他の検査を行うために、検査プロー
ブ93を交換する場合には駆動棒102をモータ100
により引き込み操作することにより、動作位置まで押し
出されている検査プローブ93を収納位置まで戻したの
ち、モータ95によってプローブカートリッジ92が軸
心部を中心に回転駆動され、新たな検査目的に合わせて
任意の位置の検査プローブ93が選択され、以後は同様
の操作によって検査対象配管内の検査が行なわれる。
【0044】そこで、上記構成のものにあっても第1の
実施例と同様の効果を得ることができるとともに、この
実施例では特に検査プローブ93を内視鏡の先端部91
から出し入れするプローブ駆動機構97を一つ設けるだ
けでよいので、内視鏡の先端部91の小型化が可能とな
る。
【0045】また、図14は内視鏡121全体の概略構
成を示すものである。なお、図14中、122は直視型
の内視鏡121の挿入部、123は手元側の操作部、1
23aは接眼部、124はライトガイドケーブルであ
る。
【0046】さらに、図15は図14の内視鏡121の
挿入部122の先端部の概略構成を示すものである。図
15中、125は内視鏡121の先端構成部で、この先
端構成部125の先端面には照明光学系の照明窓12
6、観察光学系の観察窓127および処置具挿通チャン
ネル128の先端開口部がそれぞれ設けられている。
【0047】また、処置具挿通チャンネル128内には
渦電流プローブ129が内蔵されている。この渦電流プ
ローブ129の先端部にはうず電流を発生させるための
高周波コイル130が装着されている。この高周波コイ
ル130はプローブ129の前方向に向けてうず電流を
発生させるものである。
【0048】さらに、渦電流プローブ129の基端部側
にはコントロールボックス131が接続されており、こ
のコントロールボックス131には任意の周波数・電圧
を設定できるFVコンバータ132が接続されている。
コントロールボックス131内の制御回路には加熱・探
傷切替スイッチが設けられている。
【0049】そして、この渦電流プローブ129でも加
熱・探傷切替スイッチの切替操作にともない対象物24
の加温を目的に使用する場合と、探傷目的で使用する場
合とに使い分けることができ、加温用の渦電流プローブ
と探傷用の渦電流プローブとを別個に設ける場合に比べ
て内視鏡121の小型化を図ることができる。
【0050】また、図16は直視型の内視鏡141の挿
入部142の先端部分の概略構成を示すもので、143
は先端構成部、144は湾曲部である。先端構成部14
3の先端面には照明光学系の照明窓145、観察光学系
の観察窓146および処置具挿通チャンネル147の先
端開口部がそれぞれ設けられている。
【0051】また、処置具挿通チャンネル147内には
被検査物に補修部材を供給する補修部材供給管148が
挿通されている。この補修部材供給管148には図17
に示すように管壁149の内周面側に逆流防止弁を形成
する複数の弁体149a…が並設されている。これらの
弁体149aはゴム等の弾性材料によって管壁149と
一体的に成形されたもので、各弁体149aには中央部
分に流体進行方向に向けて先端が反った形状の開閉部1
49bが形成されている。
【0052】さらに、補修部材供給管148の管壁14
9内には図18(a)に示すように2方向性のSMA
(形状記憶合金)ワイヤをコイル状に巻いた複数の第1
のSMAコイル151…と複数の第2のSMAコイル1
52…とを交互に連結させたSMAコイル連結体が埋設
されている。この場合、第1のSMAコイル151は通
電抵抗による発熱時に長さ寸法が縮む特性を備えたSM
Aワイヤ、第2のSMAコイル152は通電抵抗による
発熱時に長さ寸法が伸びる特性を備えたSMAワイヤに
よってそれぞれ形成されている。
【0053】次に、上記構成の作用について説明する。
まず、補修部材供給管148の管壁149内のSMAコ
イル連結体は通電加熱される前は図18(a)に示すよ
うに第1のSMAコイル151のコイル径が比較的大き
い大径形状、第2のSMAコイル152のコイル径が比
較的小さい小径形状でそれぞれ保持される。
【0054】また、補修部材供給管148の管壁149
内のSMAコイル連結体に電圧を印加すると、第1のS
MAコイル151がコイル径を縮小する状態に変形し始
める。これと同時に、第2のSMAコイル152がコイ
ル径を拡大する状態に変形し始める。
【0055】そして、SMAコイル連結体への通電時間
の経過にしたがって図18(b)に示すように補修部材
供給管148における第1のSMAコイル151が埋設
されている部分が第1のSMAコイル151により圧迫
され、管径が小さくなる状態に変形する。
【0056】逆に、第2のSMAコイル152が埋設さ
れている部分は第2のSMAコイル152により押し広
げられ、管径が大きくなる状態に変形する。この動作が
補修部材供給管148の全長に亙り行なわれる。
【0057】また、補修部材供給管148の内部には例
えば流体より成る補修部材150が充填されている。そ
して、上記SMAコイル連結体の動作によって補修部材
供給管148の内部で図17中で矢印で示すように左方
向へ移動する。
【0058】このとき、補修部材供給管148の内部の
補修部材150が流体進行方向と逆の方向、すなわち図
17中で矢印と反対方向に流れようとすると、逆流防止
弁の各弁体149a…の反り返り部分を流体が押し、各
弁体149a…の開閉部149bが閉まる。そのため、
補修部材供給管148の内部の補修部材150の逆流が
防止される。
【0059】その後、SMAコイル連結体への電圧の印
加を解除すると、第1のSMAコイル151および第2
のSMAコイル152はそれぞれ元の形状に戻る方向に
変形する。
【0060】そのため、コイル径が拡大する状態に変形
している第2のSMAコイル152が元の形状(コイル
径が小さい縮小形状)に戻る動作にともない補修部材供
給管148における図18(b)中で管径が大きい状態
に変形している部分(第2のSMAコイル152により
押し広げられた部分)が径縮小方向に圧迫される。
【0061】このとき同時に、コイル径が縮小する状態
に変形している第1のSMAコイル151が元の形状
(コイル径が大きい拡大形状)に戻る動作にともない補
修部材供給管148における図18(b)中で管径が小
さい状態に変形している部分(第1のSMAコイル15
1により圧迫されている部分)が径拡大方向に押し広げ
られる。
【0062】そして、補修部材供給管148は図18
(a)に示す元の状態に戻り、このときの補修部材供給
管148の形状復帰動作によって再び補修部材150が
流体進行方向へ移動する。さらに、以後は同様の動作の
繰り返しによって補修部材150が流体進行方向へ順次
送られる。
【0063】そこで、上記構成のものにあっては補修部
材供給管148の管径を伸縮させる変形動作の繰り返し
にともない補修部材供給管148内の補修部材150を
流体進行方向に確実に送ることができるので、補修部材
供給管148の管径が小さい細管を通して補修部材15
0を搬送する場合であっても適量の補修部材150を流
体進行方向に正確に送ることができる。
【0064】そのため、例えば補修部材供給管148内
へ圧搾空気等を送り、補修部材150を圧送する場合に
比べて細管を通して補修部材150を搬送する動作を精
度よく行なうことができる。さらに、圧搾空気を送る為
のポンプ等の大型の装置が不要になるので、システム全
体の構成を簡略化することができる。
【0065】また、図19(a)〜(c)は図16〜1
8の補修部材供給管148の第1の変形例を示すもので
ある。この変形例の補修部材供給管161の管壁162
内には図19(a)に示すように2方向性のSMAワイ
ヤをコイル状に巻いた複数の第1のSMAコイル163
…と複数の第2のSMAコイル164…とを交互に連結
させたSMAコイル連結体が埋設されている。この場
合、第1のSMAコイル163は通電抵抗による発熱時
に長さ寸法が縮む特性を備えたSMAワイヤ、第2のS
MAコイル164は通電抵抗による発熱時に長さ寸法が
伸びる特性を備えたSMAワイヤによってそれぞれ形成
されている。
【0066】さらに、第1のSMAコイル163および
第2のSMAコイル164は図19(a)〜(c)中で
矢印で示す供給方向に向かうにしたがってコイルの巻線
が疎巻状態に変化するように設定されている。したがっ
て、補修部材供給管161の供給方向に対して下流側の
部分には疎巻状態に巻回された疎巻部163a,164
a、上流側の部分には密巻状態に巻回された密巻部16
3b,164bがそれぞれ形成されている。
【0067】また、補修部材供給管161の管壁162
内のSMAコイル連結体は通電加熱される前は図19
(a)に示すように第1のSMAコイル163のコイル
径が比較的大きい大径形状、第2のSMAコイル164
のコイル径が比較的小さい小径形状でそれぞれ保持され
る。
【0068】さらに、補修部材供給管161の内部には
流体または粒子体より成る補修部材を収容する複数の補
修カプセル165が収納されている。この場合、補修カ
プセル165の外径寸法はSMAコイル連結体が通電加
熱される前の補修部材供給管161における第2のSM
Aコイル164が埋設されている部分の管内径より大き
く、第1のSMAコイル163が埋設されている部分の
管内径より小さくなるように設定されている。なお、補
修カプセル165には補修を目的としない物体を内蔵し
もよい。
【0069】次に、上記構成の作用について説明する。
まず、SMAコイル連結体に電圧を印加すると、第1の
SMAコイル163がコイル径を縮小する状態に変形し
始める。これと同時に、第2のSMAコイル164がコ
イル径を拡大する状態に変形し始める。この動作によっ
て、図19(b)に示すように補修部材供給管161に
おける第1のSMAコイル163が埋設されている部分
が第1のSMAコイル163により圧迫され、管径が小
さくなる状態に変形する。
【0070】逆に、第2のSMAコイル164が埋設さ
れている部分は第2のSMAコイル164により押し広
げられ、管径が大きくなる状態に変形する。この動作が
補修部材供給管161の全長に亙り行なわれる。
【0071】また、第1のSMAコイル163および第
2のSMAコイル164の変形時には疎巻部163a,
164aの方が密巻部163b,164bよりもSMA
ワイヤの伸縮による影響が小さい為、ゆっくりと変形す
る。そのため、図19(b)に示すように補修部材供給
管161が第1のSMAコイル163および第2のSM
Aコイル164の変形動作に応じて変形する度合いは補
修カプセル165の供給方向に対して下流側の方が上流
側の部分よりも小さくなり、ゆっくりと変化する。
【0072】これにより、図19(b)に示すように補
修カプセル165が補修部材供給管161の管壁162
による圧迫の少ない方向、つまり、SMAコイルを疎に
巻いた供給方向へ押し進められる。
【0073】そして、第1のSMAコイル163および
第2のSMAコイル164の変形が完了すると、図19
(c)に示すようにSMAコイル連結体の通電加熱前に
第1のSMAコイル163が埋設されている部分に収容
されていた補修カプセル165が第2のSMAコイル1
64が埋設されている部分に進む。
【0074】次に、SMAコイル連結体への電圧の印加
を止めると、第2のSMAコイル164が埋設されてい
る部分の内径が小さく、第1のSMAコイル163が埋
設されている部分の内径が大きくなり、補修カプセル1
65が更に供給方向へ移動する。
【0075】そこで、上記構成のものにあっても図16
〜18の補修部材供給管148と同様の効果を得ること
ができるとともに、この効果に加えて、流体以外の補修
部材(カプセル)又はマイクロマシンより成る補修ロボ
ットを適量供給する事ができる。
【0076】また、図20(a)、(b)は図16〜1
8の補修部材供給管148の第2の変形例を示すもので
ある。この変形例の補修部材供給管171の管壁内には
図20(a)に示すように2方向性のSMAワイヤをコ
イル状に巻いた複数のSMAコイル172〜175を連
結させたSMAコイル連結体が埋設されている。
【0077】さらに、このSMAコイル連結体には固定
接点Aと、各SMAコイル172〜175にそれぞれ接
続させた複数の切換え接点B,C,D,Eとが設けられ
ている。
【0078】次に、上記構成の作用について説明する。
まず、SMAコイル連結体の固定接点Aと切換え接点B
との間に電圧を印加すると、第1のSMAコイル172
のみが通電加熱されて発熱し、この部分の補修部材供給
管171の管壁の内径が小さくなる。
【0079】また、接点A,C間に電圧を印加すると、
第1のSMAコイル172と第2のSMAコイル173
とが発熱し、この部分の補修部材供給管171の管壁の
内径が小さくなる。
【0080】同様にして、接点A,D間に電圧を印加す
ると、第1のSMAコイル172〜第3のSMAコイル
174が発熱し、この部分の補修部材供給管171の管
壁の内径が小さくなり、接点A、E間に電圧を印加する
と、第1のSMAコイル172〜第4のSMAコイル1
75が発熱し、補修部材供給管171の管壁の内径が小
さくなる。
【0081】したがって、このSMAコイル連結体の動
作により、補修部材供給管171は第1のSMAコイル
172側より順次内径を小さくする為、補修部材供給管
171に内蔵された補修部材は流体進行方向へ押し出さ
れる。
【0082】そこで、上記構成のものにあっては図16
〜18の補修部材供給管148と同様の効果を得ること
ができるとともに、この効果に加えて、補修部材供給管
171の管内に格別に弁を設ける必要がないので、補修
部材供給管171の構成を一層簡略化することができ
る。
【0083】また、図21(a)、(b)および図22
は図16〜18の補修部材供給管148の第3の変形例
を示すものである。この変形例の補修部材供給管181
の管壁182内には図21(a)に示すように2方向性
のSMAワイヤを補修部材供給管181の全長に亙り、
同ピッチで巻いたSMAコイル183が埋設されてい
る。このSMAコイル183のSMAワイヤは電圧を印
加する事により発熱し、この熱により縮む特性を備えて
いる。
【0084】なお、補修部材供給管181は図21
(a)に示すように管壁182内にSMAコイル183
を一体的に埋設したものに以外にも、図21(b)に示
すように補修部材供給管181よりも硬い材質より成る
外装チューブ184を、先端に於て気密接着し、補修部
材供給管181と外装チューブ184との間に空気挿入
空間185を設けたものでもよい。
【0085】さらに、補修部材供給管181の内部には
補修カプセル186が収容されている。この補修カプセ
ル186は図22(a)に示すように内部に流体または
粒子体より成る補修部材が内蔵されている。
【0086】また、この補修カプセル186の外周面に
は進行方向と逆向きに突出させた進行用フィン187が
補修部材供給管181の内周面に突き当るように設けて
ある。さらに、進行用フィン187と補修カプセル18
6との間には常に進行用フィン187を押し広げる方向
に付勢する板ばね部材188が装着されている。 次
に、上記構成の作用について説明する。まず、SMAコ
イル183のSMAワイヤに電圧を印加すると、このS
MAワイヤは発熱し、縮み始める。これにより補修部材
供給管181はSMAコイル183により圧迫され、補
修部材供給管148の内径は小さくなる。
【0087】そして、補修部材供給管148の内径が小
さくなると、補修カプセル186の進行用フィン187
が補修部材供給管148の内周面にひっかかり、図22
(b)に示すように、補修カプセル186を押し距離e
だけ移動させる。
【0088】また、SMAコイル183への電圧の印加
を止めると、補修部材供給管148の内径が大きくな
る。このとき、進行用フィン187は補修部材供給管1
48の内周面を滑り、図22(c)に示すように広がる
ので、補修カプセル186の移動はない。
【0089】また、図21(b)に示す構造の場合には
空気挿入空間185内へ圧搾空気を送り込む事によって
空気挿入空間185の容積が広がり、外装チューブ18
4よりも軟らかな補修部材供給管181が圧迫され、補
修部材供給管181の内径が小さくなる。これにより、
SMAコイル183を用いた図21(a)と同様の作用
が得られる。
【0090】そこで、上記構成のものにあっては図19
の補修部材供給管161と同様の効果を得ることができ
るとともに、この効果に加えて、補修部材供給管181
の構成を一層簡略化することができる。
【0091】また、図23(a)は内視鏡201の先端
部202の概略構成を示すものである。この内視鏡20
1の先端部202には観察光学系203、照明光学系2
04と複数の湾曲アーム206及び各湾曲アーム206
の収納部205とが設けられている。この場合、アーム
収納部205は先端部202の外周面の切欠部によって
形成されている。
【0092】さらに、この内視鏡201の基端部側は外
部のアーム制御装置210、アーム駆動源211、CC
U212、モニタ213、光源装置209にそれぞれ接
続されている。
【0093】また、湾曲アーム206は可撓性のあるチ
ューブ体によって形成されている。この湾曲アーム20
6の内部は軸方向に延在する3つの内部空間207a,
207b,207cにそれぞれ仕切られている。
【0094】さらに、各空間207a,207b,20
7cはそれぞれエア接続チューブ208に接続され、外
部のアーム制御装置210に連結されている。そして、
空間207a,207b,207cのどれかひとつを加
圧することで、湾曲アーム206全体をその反対方向に
湾曲させることができるようになっている。なお、3つ
の空間207a,207b,207cの加圧バランスを
制御することにより、360°のどちらの方向にも曲げ
られるようになっている。
【0095】次に、上記構成の作用について説明する。
まず、内視鏡201を挿入対象管214内に挿脱すると
きは、湾曲アーム206を最大に曲げ、先端部202の
アーム収納部205に格納する。
【0096】また、内視鏡201の先端を挿入対象管2
14に固定する場合には図23(c)中に点線で示すよ
うに各湾曲アーム206を放射状に広げる状態に湾曲操
作することにより、各湾曲アーム206の先端部を挿入
対象管214の内壁面に押しつけて固定できる。この場
合、内視鏡201の先端を挿入対象管214の中心に位
置させた状態で固定することができる。
【0097】さらに、各湾曲アーム206は発見した異
物を回収する回収作業時に一対の湾曲アーム206では
異物をさみ込んで押えることや、或いは挿入対象管21
4内面のゴミや堆積物をこすり落す作業にも使用するこ
ともできる。
【0098】そこで、上記構成のものにあっては従来の
内視鏡201だけではできなかった、先端動作が可能と
なり、観察が容易となるとともに、挿入対象管214内
部の異物の回収が容易にできる。
【0099】さらに、湾曲アーム206を使用しない場
合、先端部202の外周面の切欠部によって形成された
アーム収納部205に収容させることができるので、先
端部202の外形が太くなることを防止することができ
る。
【0100】また、図24は図23(a)の内視鏡20
1の湾曲アーム206の変形例を示すものである。この
変形例の湾曲アーム221には軟性ゴム222の中に3
対のU字型SMAワイヤ(形状記憶合金線)223a,
223b,223cが均等に配設されており、各SMA
ワイヤ223a,223b,223cは接続コード22
4でそれぞれアーム制御装置210と接続されている。
【0101】このSMAワイヤ223a,223b,2
23cは通電加熱されて所定の温度に上昇すると長さが
縮み、通電をやめ温度が下がると元の長さに戻る2方向
性の形状記憶合金によって形成されている。
【0102】そこで、上記構成のものにあっては各SM
Aワイヤ223a,223b,223cの長さを変える
ことで、湾曲アーム221の軟性ゴム222をいろいろ
な方向に曲げることができるので、この場合も図23
(a)の内視鏡201の湾曲アーム206と同様の効果
を得ることができる。
【0103】また、図25は図23(a)の内視鏡20
1の先端部202の変形例を示すものである。これは、
側視型内視鏡201の先端部202にその視野方向へ向
けて観察光学系203、照明光学系204を囲む状態で
6本の湾曲アーム206を設けたものである。
【0104】次に、上記構成の作用について説明する。
まず、挿入対象管214内に側視型内視鏡201を挿入
させる場合には湾曲アーム206を最大に曲げ、先端部
202の外周面に形成された側視用切欠部202a内に
収容させた状態で保持することにより、先端部202の
外径を極力小さくでき、挿入性をそこなわない。
【0105】さらに、観察時には被写体(管壁)が観察
光学系203に近づきすぎてうまく観察できず、配光の
ムラや、ピントボケ等が発生する場合には湾曲アーム2
06を直線状に伸ばした形状に変形させることにより、
被写体と観察光学系203との間に適正な観察距離を得
ることができる。
【0106】また、6本の湾曲アーム206は挿入対象
管214の管壁に接触させて、先端側の湾曲アーム20
6から順に湾曲状態とストレート状態とに繰り返し変形
させることにより、内視鏡201の先端を挿入対象管2
14の管壁に沿って移動させることもできる。
【0107】そこで、上記構成のものにあっては被写体
が、観察光学系203に密着、もしくは接近することを
防止することができる。さらに、6本の湾曲アーム20
6を挿入対象管214の管壁に接触させて、先端側の湾
曲アーム206から順に湾曲状態とストレート状態とに
繰り返し変形させることにより、内視鏡201の先端を
挿入対象管214の管壁に沿って微小移動させることが
できる。
【0108】また、図26および図27は内視鏡の照明
機構を示すものである。図26中で、231は内視鏡の
先端部、232は観察光学系、233はイメージガイド
ファイバ、234はレーザ光の伝送ファイバである。こ
のレーザ光伝送ファイバ234には斜め下向きに傾斜さ
せた上ミラー235が離間対向配置されている。
【0109】さらに、上ミラー235は上部モータ23
6によってウォームギア式の歯車機構237を介してラ
イトガイドファイバ234と接離する方向に移動可能に
支持されている。
【0110】また、238は斜め上向きに傾斜させた下
ミラーである。この下ミラー238は下部モータ239
によって歯車機構241を介して回動軸240を中心に
揺動自在に支持されている。
【0111】次に、上記構成の作用について説明する。
まず、上ミラー235が位置cにあるときレーザ光伝送
ファイバ234を通して伝送されたレーザ光が上ミラー
235で反射された後、下ミラー238上の位置eに当
たり、さらに下ミラー238に反射したのち、走査位置
fに当たる。
【0112】この状態で、下モータ239の駆動力によ
り下ミラー238を位置aから位置bに回動軸240を
中心に傾けると、図27に示すようにレーザ光は走査位
置gまで連続して移動する。
【0113】その後にレーザ光のスポット径より小さい
距離mだけ、位置gより離れた位置kまでレーザ光が移
動する様に、上モータ236の駆動力により、上ミラー
235を移動する。この状態で、下ミラー238を位置
bから位置aに傾けると、レーザ光は位置lまで連続し
て移動する。
【0114】以上の操作をくり返すことで、上ミラー2
35が位置dまで移動すれば、レーザ光は下ミラー23
8上の位置hまで移動し、このとき下ミラー238によ
り、レーザ光は位置iから位置jまで移動する。
【0115】これにより図27中で、位置f,g,j,
iで囲まれる範囲がレーザ光により走査され、この情報
を観察光学系232を介してイメージガイドファイバ2
33により伝えることができる。そのため、内視鏡が長
尺化した場合であっても光量の低下が少なく、小型の内
視鏡照明機構を形成することができる。
【0116】また、図28は内視鏡251の観察光学系
255等に使用されるCCD258の駆動用電源供給機
構を示すものである。これは、内視鏡251の挿入対象
管267の管壁をCCD258の駆動用電源供給機構や
アース機構として利用したものである。
【0117】図28中で、252は内視鏡251の先端
部、253はパンタグラフ型の接点部材、254は照明
光学系、255は観察光学系、256はライトガイドフ
ァイバである。このライトガイドファイバ256の基端
部は光源装置257に接続されている。
【0118】また、CCD258の信号線259はCC
U260の電源電圧発生回路261、映像信号処理回路
262、駆動パルス発生回路263にそれぞれ接続され
ている。さらに、接点部材253にはパンタグラフ型の
リンク機構264、ばね部材265および挿入対象管2
67の管壁との接点266がそれぞれ設けられている。
【0119】したがって、この場合には長尺な内視鏡に
おけるCCD258の駆動用電源供給機構やアース機構
に使用されるリード線の長さを短くすることができるの
で、電気的な損失を低減することができ、CCD258
の駆動用電源を有効に供給することができる。
【0120】また、図29はCCD駆動用電源供給機構
の変形例を示すものである。これは、内視鏡271の走
行補助具272にばね部材275のばね力によって挿入
対象管274の管壁に常に圧接される接点部材273を
設けたものである。この場合も図28のCCD駆動用電
源供給機構と同様に効果を得ることができる。
【0121】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形
実施できることは勿論である。
【0122】
【発明の効果】本発明によれば内視鏡の挿入部の先端部
側に複数の検査プローブを収容する収容部を設けるとと
もに、複数の検査プローブの中から選択された1つの検
査プローブを収容部の外部側の動作位置と収容部内の収
容位置との間で移動操作する移動手段を設けたので、検
査対象配管内に内視鏡を挿入したままの状態で、簡単な
操作により、機能の異なる複数種類の検査を選択的に行
なうことができ、検査対象配管内の検査の作業能率を高
めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例の要部構成を示す斜視
図。
【図2】 内視鏡装置全体の概略構成を示す側面図。
【図3】 検査プローブの駆動機構を示す縦断面図。
【図4】 渦電流プローブの先端部を示す概略構成図。
【図5】 渦電流プローブのコントロールボックスを示
す概略構成図。
【図6】 プローブ駆動機構の第1の変形例を示す要部
の縦断面図。
【図7】 プローブ駆動機構の第2の変形例を示す要部
の縦断面図。
【図8】 プローブ駆動機構の第3の変形例を示す要部
の縦断面図。
【図9】 プローブ駆動機構の第4の変形例を示す要部
の縦断面図。
【図10】 プローブ駆動機構の第5の変形例を示す要
部の縦断面図。
【図11】 本発明の第2の実施例の要部構成を示す斜
視図。
【図12】 本発明の第3の実施例の要部構成を示す縦
断面図。
【図13】 第3の実施例の検査プローブの突出状態を
示す要部の縦断面図。
【図14】 内視鏡装置全体の概略構成を示す側面図。
【図15】 渦電流プローブの使用状態を示す要部の斜
視図。
【図16】 内視鏡のチャンネル内から補修部材の供給
管を外部側に突出させた状態を示す要部の斜視図。
【図17】 補修部材供給管内の補修部材の搬送動作を
説明するための要部の縦断面図。
【図18】 補修部材供給管内の操作コイルを示すもの
で、(a)は通電前の操作コイルを示す要部の斜視図。
(b)は通電後の操作コイルの動作状態を示す要部の斜
視図。
【図19】 補修部材供給管の第1の変形例を示すもの
で、(a)は通電前の操作コイルを示す要部の斜視図、
(b)は通電後の操作コイルの動作状態を示す要部の斜
視図、(c)は補修部材の移動状態を示す要部の斜視
図。
【図20】 補修部材供給管の第2の変形例を示すもの
で、(a)は操作コイルの配設状態を示す要部の斜視
図、(b)は電気接点の接続状態を示す要部の概略構成
図。
【図21】 補修部材供給管の第3の変形例を示すもの
で、(a)は操作コイルの配設状態を示す要部の斜視
図、(b)は外装チューブの装着状態を示す要部の縦断
面図。
【図22】 補修用カプセルの搬送動作を説明するため
の概略構成図。
【図23】 (a)は内視鏡の先端部を示す概略構成
図、(b)は湾曲アームを示す要部の斜視図、(c)は
湾曲アームの動作を説明するための横断面図。
【図24】 湾曲アームの変形例を示す斜視図。
【図25】 内視鏡の先端部の変形例を示す斜視図。
【図26】 内視鏡の照明装置を示す要部の縦断面図。
【図27】 照明装置の動作を説明するための概略構成
図。
【図28】 CCDの駆動用電源供給機構を示す概略構
成図。
【図29】 CCD駆動用電源供給機構の変形例を示す
概略構成図。
【符号の説明】
1…内視鏡、2…挿入部、10…先端構成部、13、8
3、93…検査プローブ、14、82、94…収容穴
(収容部)、15、84、97…プローブ駆動機構。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川井 智康 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内視鏡の挿入部の先端部側に複数の検査
    プローブを収容する収容部を設けるとともに、複数の前
    記検査プローブの中から選択された1つの検査プローブ
    を前記収容部の外部側の動作位置と前記収容部内の収容
    位置との間で移動操作する移動手段を設けたことを特徴
    とする内視鏡装置。
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