JP2002345731A - 内視鏡装置 - Google Patents

内視鏡装置

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JP2002345731A JP2001157512A JP2001157512A JP2002345731A JP 2002345731 A JP2002345731 A JP 2002345731A JP 2001157512 A JP2001157512 A JP 2001157512A JP 2001157512 A JP2001157512 A JP 2001157512A JP 2002345731 A JP2002345731 A JP 2002345731A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】検査用プローブの交換を容易に行え、検査用プ
ローブの検出コイルと被検体金属面との位置関係を最良
の状態に調整して、高精度の探傷検査を行える内視鏡装
置を提供すること 【解決手段】検査用プローブ3は、外装を形成する筒状
の弾性ゴムで形成された外筒31と、高周波信号に対応
する同軸構造で、螺合によって先端面2bに固定状態に
なるプローブ側コネクタ32と、外筒31の先端側所定
位置に配置された検出用コイル33と、検出用コイル3
3とプローブ側コネクタ32とを電気的に接続するプロ
ーブ側ケーブル34と、外筒31の形状を所定形状に湾
曲させる探触子位置変更手段のプローブ形状変更手段で
あるSMA35と、SMA35が所定の形状に変化する
ように加熱するプローブ側ケーブル34に接続されたヒ
ーター36とで構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内視鏡挿入部の先
端部に設けた検査用プローブを用いて探傷検査を行う内
視鏡装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、金属平板等の健全性を確認す
る装置として、一般に渦流探傷装置が使用される。この
渦流探傷装置は、主に、検出コイルからなる探触子と、
この探触子から伝送される電気信号を解析する解析装置
及びその結果を表示する表示装置とを備えた装置本体
と、この装置本体と前記検出コイルとを接続する接続ケ
ーブルとで構成されていた。
【0003】前記検出コイルには接続ケーブルを通じ
て、装置本体から一定の振幅、一定の周波数の交流電流
が流され、この検出コイルに交流の電流が流れることに
よって、この検出コイルから磁界が発生し、この磁界の
発生によって被検体金属に渦電流が生じる。
【0004】この渦電流は、被検体金属にクラック等の
ない健全な場合には検出コイルと同心円状に発生する。
そして、同様に被検体金属にも誘導された渦電流による
磁界が発生する。すると、検出コイル自身の発生する磁
界が、被検体金属の発生する磁界によって打ち消されて
小さくなる。
【0005】一方、被検体金属に欠陥が存在する場合に
は、被検体金属に生じる渦電流の流れ方が上述した健全
な場合に比べて変化する。加えて、このとき被検体金属
に発生する渦電流による磁界も健全な場合に比べて変化
し、この被検体金属によって打ち消す磁界の量が減る。
このことは、検出コイルのインピーダンス変化となって
現れる。
【0006】装置本体でインピーダンス計測処理をし、
その結果を表示装置に表示させて検査を行う場合、被検
体金属の表面上を検出コイルで走査し、この走査の結果
得られる信号波形を表示装置の画面に表示させて判断す
る。この表示装置の画面に表示される信号波形が点状に
なったとき、欠陥のない状態であると判定される。
【0007】例えば、内視鏡等を使わないとアクセスで
きないような部位における被検体金属の健全性の検査を
行う場合、内視鏡の先端に検査用プローブを設ける。こ
の検査用プローブは、検査の際の摺動による磨耗或い
は、故障に対応するように、いわゆるマイクロドットコ
ネクターのように、高周波信号に対応する同軸構造でか
つナット構造のコネクタによって着脱自在な構造になっ
ている。
【0008】そして、前記検査用プローブによって検査
を行う場合、内視鏡自体を微小に前後にゆするように手
元操作する。このことによって、検査用プローブが金属
表面を接触して走査される。このとき、検査用プローブ
に設けられた検出コイル面と被検体金属面とを極力平行
な位置関係にする必要があり、検出コイル面と被検体金
属面との対向状態に傾きが生じると、その傾きに応じて
感度が低下するという不具合が発生する。
【0009】しかし、内視鏡の先端に設けた検査用プロ
ーブの検出コイルと被検体金属の表面とは必ずしも平行
な位置関係になるとは限らないため、検査用プローブの
外装部をアルミや真鍮等、比較的簡単に手で曲げられる
部材で構成していた。このことにより、内視鏡の観察部
で位置関係を確認しながら、外装部の曲げ調整を繰り返
し行って、検出コイルのコイル面と被検体金属の表面と
が平行な位置関係になるようにしたり、外装部の中間部
にボールジョイントを設け、このボールジョイントを利
用して、検出コイルのコイル面が被検体金属の表面に密
着するようにしていた。
【0010】また、内視鏡に設けられているワーキング
チャンネル内にワイヤーを挿通し、このワイヤーの一端
を検査用プローブの先端に固定し、他端を検査者が把持
して手元操作することによって、検査者が適宜ワイヤー
を引き操作することによって、検査用プローブを湾曲さ
せて検出コイルのコイル面と被検体金属の表面との位置
関係を調整できるようにしていた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、外装部
を繰り返し曲げて調整するタイプでは、所望する角度を
得るまでに内視鏡の挿入及び内視鏡観察と、内視鏡の抜
去とを繰り返し行わなければならず、検査を開始するま
でに時間と手間がかかるという不具合がある。
【0012】また、ボールジョイントを設けたタイプで
は、走査時に表面に接触させた際に、平行を保たなけれ
ばならないので、この接触によって発生する摩擦によっ
て検出コイル自身が振動する。すると、その振動がリフ
トオフノイズになり、信号波形のS/N比が悪化し、正
確な検査を行えなくなるという不具合が生じる。
【0013】さらに、ワイヤーを利用して検査用プロー
ブを湾曲させるタイプでは、検査用プローブを交換する
ときにワイヤーの取り外しを行わなければならないの
で、作業性が悪化するという不具合がある。
【0014】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、検査用プローブの交換を容易に行え、検査用プロ
ーブの検出コイルと被検体金属面との位置関係を最良の
状態に調整して、高精度の探傷検査を行える内視鏡装置
を提供することを目的にしている。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の内視鏡装置は、
照明光学系及び観察光学系を備えた内視鏡と、この内視
鏡の先端面に着脱自在で、探触子を内部に備えた挿入方
向に突出する細長な検査用プローブと、前記探触子に接
続ケーブルを介して電気的に接続される探傷装置とを具
備する内視鏡装置であって、前記検査用プローブに、前
記探触子の配置位置を前記先端面に対して変化させる探
触子位置変更手段を設けている。
【0016】そして、前記探触子位置変更手段は、前記
検査用プローブの湾曲形状を所定形状に変化させるプロ
ーブ形状変更手段であり、このプローブ形状変更手段
は、前記検査用プローブの所定位置に配置され、温度変
化に対応して湾曲形状が所定形状に変化する形状記憶合
金と、この形状記憶合金近傍に配置され、前記形状記憶
合金を加熱する前記接続ケーブルに接続された少なくと
も1つのヒーターと、このヒーターを発熱させる電力を
供給する前記接続ケーブルに接続された発熱用電源部と
を具備している。
【0017】また、前記探触子位置変更手段は、前記検
査用プローブに備えられた探触子の位置を検査用プロー
ブ長手方向に対して移動させる探触子移動手段であり、
この探触子移動手段は、前記探触子を所定方向に付勢す
るバネ部材と、このバネ部材の付勢力に抗して前記探触
子を移動させるソレノイドコイルと、このソレノイドコ
イルに電源を供給する前記接続ケーブルに接続された移
動用電源部とを具備している。
【0018】この構成によれば、探触子の先端面に対す
る位置を変化させる際、検査用プローブの湾曲形状を変
化させることによって検出コイルと被検体金属面とを対
向状態にして高精度な検査を行え、探触子を長手方向に
機械的に移動させて走査を行うことにより高精度な検査
を行える。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1ないし図6は本発明の第1実
施形態に係り、図1は内視鏡装置の構成を説明する図、
図2は内視鏡の構成を説明するブロック図、図3は検査
用プローブの構成例を説明する図、図4は接続ケーブル
に流される直流電流と交流電流とのタイミングを説明す
る図、図5は検査用プローブの作用を説明する図、図6
はモニタの画面上に表示される画像を説明する図であ
る。
【0020】図6(a)はモニタ画面に出力される内視
鏡画像の1例を説明する図、図6(b)はモニタ画面に
出力される判定画像の1例を説明する図、図6(c)は
モニタ画面に表示される内視鏡画像と判定画像とを合成
した画像を説明する図である。
【0021】図1に示すように本実施形態の内視鏡装置
1は、挿入部2aの先端面2bに照明光学系を構成する
例えば照明用LED21及び観察光学系を構成する観察
レンズ22を配置した内視鏡2と、この内視鏡2の先端
面2bに対してコネクタを介して着脱自在で、挿入方向
に突出する後述する探触子を内部に備えた細長な検査用
プローブ3と、この検査用プローブ3による検出結果及
び前記内視鏡2の観察光学系でとらえた内視鏡画像を表
示する表示装置であるモニタ4とで構成されている。
【0022】前記挿入部2aは、先端側から順に先端硬
性部23、例えば上下方向に湾曲する湾曲部24、セミ
・フレキシブル又はセミ・リジットで形成された挿入部
本体25、この挿入部本体25の基端部に設けられた操
作部26を連接して構成されている。
【0023】前記操作部26には前記湾曲部24を湾曲
させる回動自在な湾曲状態設定ノブ27と、前記検査用
プローブ3に対して作用する回動自在な後述するプロー
ブ操作ノブ5が設けられている。なお、符号6は前記モ
ニタ4に接続された映像ケーブルであり、符号7はAC
電源に接続されるコンセントを備えた電源コードであ
る。
【0024】図2及び図3に示すように前記検査用プロ
ーブ3は、外装を形成する筒状で例えば可撓性を有する
弾性ゴムで形成された外筒31と、この外筒31の開口
側に配設された高周波信号に対応する同軸構造で、螺合
によって前記先端面2bに固定状態になるプローブ側コ
ネクタ32と、前記外筒31の先端側所定位置に配置さ
れた探触子である探傷検査用の検出用コイル33と、こ
の検出用コイル33と前記プローブ側コネクタ32とを
電気的に接続する接続ケーブルを構成するプローブ側ケ
ーブル34と、前記外筒31の内周面所定位置に固設さ
れ、前記検査用プローブ3の湾曲形状、つまり、可撓性
の前記外筒31の形状を所定形状に湾曲させる探触子位
置変更手段のプローブ形状変更手段である形状記憶合金
(以下、SMAと略記する)35と、このSMA35の
近傍に配置され、このSMA35が所定の形状に変化す
るように加熱する前記プローブ側ケーブル34に接続さ
れたヒーター36(図3では省略)とで構成されてい
る。
【0025】なお、前記ヒーター36と検出用コイル3
3とは直列に接続されており、検出用コイル33の抵抗
値はヒーター36の抵抗値に比べて無視できるほど小さ
な値である。
【0026】図2に示すように前記挿入部2aの先端面
2bには前記プローブ側コネクタ32と電気的に接続さ
れる内視鏡側コネクタ20が設けられている。また、前
記観察レンズ22の結像位置には固体撮像素子であるC
CD28の撮像面が配置されている。
【0027】このCCD28からは駆動信号及びこのC
CD28で光電変換された撮像信号を伝送する信号ケー
ブル41が挿入部2a内を挿通して操作部26まで延出
している。また、前記先端面2bに配置された照明用L
ED21からは駆動電源を供給する電気ケーブル42が
延出している。さらに、内視鏡側コネクタ20からは前
記検出用コイル33に所定の振幅、所定の周波数の交流
電流又は前記ヒーター36を発熱させる直流電流を周期
的に交互に供給する前記接続ケーブルを構成する内視鏡
側ケーブル43が延出している。
【0028】前記操作部26内には前記信号ケーブル4
1が接続され、前記CCD28を駆動させる駆動信号を
生成する駆動部及び前記CCD28から伝送された撮像
信号を前記モニタ4に表示させる映像信号に変換する信
号処理回路等を備えたカメラコントロールユニット(C
CUとも略記する)8と、前記内視鏡側ケーブル43が
状態切換スイッチ13を介して接続され、前記ヒーター
36を所定温度に加熱する設定を行うためのプローブ操
作ノブ5を備えた直流電源部であるコイル発熱用電源部
9と、前記内視鏡側ケーブル43が前記状態切換スイッ
チ13を介して接続され、前記検出用コイル33に交流
電流を供給する図示しない交流電源部及びこの検出用コ
イル33から伝送された電気信号を解析して被検体金属
表面にクラック等の欠陥があるか否かを判定する信号波
形の画像(以下判定画像と記載する)を生成する図示し
ない解析部とを備えた渦流探傷装置10と、この渦流探
傷装置で生成された判定画像と前記CCU8で生成され
た映像信号とを合成するオーバーレイ回路11と、AC
電源をDC電源に変換するAC/DCコンバータ12と
が設けられている。
【0029】前記状態切換スイッチ13は第1切換スイ
ッチ13a及び第2切換スイッチ13bで構成され、周
期的に内視鏡側ケーブル43と前記コイル発熱用電源部
9とが電気的に接続されたコイル発熱状態、前記内視鏡
側ケーブル43と渦流探傷装置10とが電気的に接続さ
れた検査状態に交互に切り換えられるようになってい
る。
【0030】符号14は発振器であり、前記第1切換ス
イッチ13aをコイル発熱用電源部側又は渦流探傷装置
10側に、前記第2切換スイッチ13bをアース側又は
渦流探傷装置10側にそれぞれ所定の間隔で切り換え制
御する際のタイミング信号を発生する。
【0031】つまり、前記コイル発熱用電源部9及び渦
流探傷装置10は、状態切換スイッチ13を介して内視
鏡側ケーブル43に周期的に交互に接続されるようにな
っている。そして、前記状態切換スイッチ13の第1切
換スイッチ13a及び第2切換スイッチ13bは、図4
に示すように時間t1の間、第1切換スイッチ13aを
コイル発熱用電源部9に接続するとともに第2切換スイ
ッチ13bをアース側に接続したヒーター加熱状態と、
時間t2の間、第1切換スイッチ13a及び第2切換ス
イッチ13bが渦流探傷装置10に接続した計測状態と
に周期的に切り換え制御される。
【0032】なお、判定画像は、前記検査用プローブ3
の検出用コイル33のインピーダンス変化量を計測し、
図6(b)に示すようにこのインピーダンス成分を抵抗
値、リアクタンス値とに分解して表示装置のX軸方向に
抵抗値を、Y軸方向にリアクタンス値の変化量を表示し
たものである。
【0033】また、この発振器14からのタイミング信
号によって、前記オーバーレイ回路11で合成される映
像画像と判定画像とは制御される。さらに、前記電気ケ
ーブル42はAC/DCコンバータ12に接続されてい
る。
【0034】上述のように構成した内視鏡装置1の作用
を説明する。前記内視鏡装置1を用いて例えば管内のク
ラック等を検査するとき、まず、管内に内視鏡2の挿入
部2aを挿入し、先端面2bに備えられている観察レン
ズ22を介してCCD28でとらえた図6(a)に示す
ような内視鏡画像をモニタ4の画面上に表示させて、先
端面2bに突設している検査用プローブ3が、クラック
等の損傷の検査を確実に行える位置に配置されているか
否かを観察する。
【0035】ここで、位置調整が必要であるときには、
プローブ操作ノブ5を適宜操作して検査用プローブ3を
所定の形状に湾曲させる操作を行うとともに、湾曲状態
設定ノブ27を操作したり、内視鏡捻り操作等を行って
検査用プローブ3を被検体金属表面に対向する位置に調
整して、クラックの有無を検査する。
【0036】前記プローブ操作ノブ5を操作することに
よって、前記内視鏡側ケーブル43には前記図4で示し
たように、周期的にコイル発熱用電源部9からの直流電
流と渦流探傷装置10からの交流電流が交互に流れる。
【0037】この結果、この内視鏡側ケーブル43から
内視鏡側コネクタ20、プローブ側コネクタ32、プロ
ーブ側ケーブル34を介してヒーター36及び検出用コ
イル33に周期的に直流電流と交流電流とが交互に流れ
る。このことにより、図5に示すようにヒーター36の
熱によってSMA35が所定形状に湾曲して、検査用プ
ローブ3の検出用コイル33が被検体金属表面に対して
所望の状態で対向する一方、この検出用コイル33で検
出した電気信号が渦流探傷装置10に伝送される。
【0038】すると、この電気信号を受けた渦流探傷装
置10の解析部では電気信号を解析して被検体金属表面
にクラック等の欠陥があるか否かを判定する判定画像、
例えば図6(b)に示すクラック等の欠陥があることを
告知する判定画像を生成してオーバーレイ回路11に出
力する。
【0039】したがって、オーバーレイ回路11では前
記CD28でとらえた図6(a)に示す内視鏡画像と、
図6(b)に示す例えばクラック等の欠陥があることを
告知する判定画像と合成して、モニタ4の画面上に図6
(c)に示すように内視鏡画像と判定画像とを合成した
合成画像を表示する。
【0040】このように、検査用プローブに所定の温度
で所定形状に変形する形状記憶合金及びこの形状記憶合
金を所定温度に加熱するヒーターを設けるとともに、操
作部に設けられているプローブ設定ノブを操作してコイ
ル発熱用電源部からヒーターに出力される直流電流を制
御しながら、ヒーターを加熱して形状記憶合金を変形さ
せて、検査用プローブを所望の状態に湾曲させて検出用
コイルと被検体金属表面とを所望の状態に対向させるこ
とができる。
【0041】このことによって、観察者は、管路内のク
ラック等の欠陥を検査する際、挿入部を管路内に挿入し
た状態で、内視鏡画像を観察しながらプローブ設定ノブ
を操作して、検査用プローブ及び湾曲部を湾曲させて、
検査用プローブの検出用コイルを被検体金属表面に所定
の状態に容易に対向させられる。
【0042】また、内視鏡側ケーブルと渦流探傷装置及
びコイル発熱用電源部との間に状態切換スイッチを配置
する一方、この状態切換スイッチを所定の周期で加熱状
態と計測状態とに切り換え制御することによって、内視
鏡内に接続ケーブルを追加することや内視鏡側コネクタ
及びプローブ側コネクタを変更することなく、検査用プ
ローブのプローブ側ケーブルに、渦流探傷装置からの交
流電流及びコイル発熱用電源部からの直流電流を供給す
ることができる。
【0043】このことによって、感度の異なる検出用コ
イルを備えた検査用プローブを複数用意して適宜交換す
ることや、検査用プローブが磨耗したときに、容易に検
査用プローブの交換作業を行える。
【0044】図7ないし図10は本発明の第2実施形態
に係り、図7は検査用プローブの構成例を説明する図、
図8は検査用プローブ及びコイル発熱用電源部、状態切
換スイッチ等の主要部の構成を説明するブロック図、図
9は接続ケーブルに流される直流電流と交流電流とのタ
イミングを説明する図、図10はヒーターに流れる直流
電流の流れと、作用とを説明する図である。なお、図1
0(a)は第1ヒーターに流れる直流電流を説明する
図、図10(b)は第2ヒーターに流れる直流電流を説
明する図、図10(c)は検査用プローブの湾曲を説明
する図である。
【0045】前記実施形態の検査用プローブ3ではSM
Aを1つ設ける構成であったが、本実施形態の検査用プ
ローブ3Aでは図7に示すように2つのSMA、第1S
MA35a及び第2SMA35bを、直交する位置関係
に配置している。
【0046】そして、図8に示すように前記SMA35
a近傍に第1ヒーター36a及びこの第1ヒータ36a
に流れる直流電流の向きを規定する第1ダイオード37
aを配置し、前記SMA35b近傍に第2ヒーター36
b及びこの第2ヒータ36bに流れる直流電流の向きを
規定する第2ダイオード37bを配置している。
【0047】さらに、前記第1ヒーター36aに電力を
供給する第1直流電源部9aと前記第2ヒーター36b
に電力を供給する第2直流電源部9bとを設けたコイル
発熱用電源部9Aを設け、このコイル発熱用電源部9A
と前記第1切換スイッチ13aとの間に、前記第1直流
電源部9aと前記第2直流電源部9bとを周期的に切り
換える第3切換スイッチ13cを設けて状態切換スイッ
チ13Aを構成している。
【0048】このことにより、本実施形態では前記内視
鏡側ケーブル43と、前記コイル発熱用電源部9A及び
渦流探傷装置10とは、状態切換スイッチ13Aを介し
て接続されている。そして、前記状態切換スイッチ13
の第1切換スイッチ13a、第2切換スイッチ13b及
び第3切換スイッチ13cは、前記発振器14からのタ
イミング信号によって図9に示すように制御される。
【0049】具体的には、図9に示すように時間t3の
間は第3切換スイッチ13cが第1直流電源部9aに接
続された状態になって、第1切換スイッチ13aが第3
切換スイッチ13cに接続されるとともに第2切換スイ
ッチ13bがアース側に接続されて図10(a)の矢印
に示すように直流電流が流れて第1ヒーター加熱状態に
なり、時間t4の間は第3切換スイッチ13cが第2直
流電源部9bに接続された状態になって、第1切換スイ
ッチ13aが第3切換スイッチ13cに接続されるとと
もに第2切換スイッチ13bがアース側に接続されて図
10(b)の矢印に示すように直流電流が流れて第2ヒ
ーター加熱状態になり、時間t5の間は第1切換スイッ
チ13a及び第2切換スイッチ13bが渦流探傷装置1
0に接続された計測状態になり、これを周期的に繰り返
し行う。
【0050】なお、前記第1直流電源部9a及び第2直
流電源部9bには前記ヒーター36a、36bを所定温
度に加熱する設定を行うためのプローブ操作ノブ5a、
5bがそれぞれ備えられている。その他の構成は前記第
1実施形態と同様であり、同部材には同符合を付して説
明を省略する。
【0051】上述のように構成した内視鏡装置1Aの作
用を説明する。本実施形態においては、位置調整を行う
必要であると思われたとき、プローブ操作ノブ5a、5
bを適宜操作する。このことにより、前記検査用プロー
ブ3Aは、図10(c)の一点鎖線に示すように図中下
側に向かって湾曲する状態と、二点鎖線に示すように図
中右側に向かって湾曲した状態との間で所望の湾曲状態
にして、検査用プローブ3を検査に最適な状態に調整し
て、クラックの有無の検査を行う。このことにより、モ
ニタ4の画面上に前記図6(c)に示すような合成画像
が表示される。
【0052】このように、検査用プローブに所定の温度
で所定形状に変形する形状記憶合金及びこの形状記憶合
金を所定温度に加熱するヒーターを一対、互いに形状記
憶合金が直交する位置関係で設けることによって、操作
部に設けたプローブ設定ノブを適宜操作して検査用プロ
ーブを所望の湾曲状態にすることができる。このことに
よって、検出コイルを被検体金属面にさらに速やかに平
行になるように配置させて効率良く検査を行える。
【0053】なお、図7ではSMA35a、35bを検
査用プローブ3Aの長手方向に位置ずれさせて直交する
位置関係に配置したが、長手方向に位置ずれさせること
なく、SMA35a、35bを直交する位置関係に配置
するようにしてもよい。
【0054】また、ヒーターを、渦流探傷装置内で使用
している高周波信号に比べてはるかに低い周波数のサイ
ン波で駆動させるようにしてもよい。
【0055】図11ないし図13は本発明の第3実施形
態に係り、図11は検査用プローブの構成を説明する
図、図12は検査用プローブ及びソレノイド駆動電源
部、状態切換スイッチ等の主要部の構成を説明するブロ
ック図、図13は本実施形態の作用を説明する図であ
る。上述した実施形態では検査用プローブに探触子位置
変更手段のプローブ形状変更手段であるSMA等を設け
た構成を示したが、本実施形態では図11及び図12に
示すように内視鏡2Aに着脱自在な検査用プローブ3B
に探触子位置変更手段の探触子移動手段を設けている。
【0056】図11及び図12に示すように探触子移動
手段は、検出用コイル33を設けた検出部51を検査用
プローブ3Bの側部から突出させたコイルユニット52
を所定方向に付勢する、この検査用プローブ3Bの先端
側に配置された付勢用のバネ部材53と、このバネ部材
53の付勢力に抗して前記コイルユニット52を矢印方
向に移動させるソレノイドコイル54と、このソレノイ
ドコイル54に電源を供給する内視鏡側ケーブル43に
接続された移動用電源部であるソレノイド駆動電源部5
5とで構成されている。なお、符号56はコイルユニッ
ト52の所定位置に配置された磁石である。
【0057】本実施形態には前記第1実施形態と同様な
第1切換スイッチ13a及び第2切換スイッチ13bで
構成した状態切換スイッチ13が設けられており、前記
内視鏡側ケーブル43と前記ソレノイド駆動電源部55
とが電気的に接続されたコイル移動状態と、前記内視鏡
側ケーブル43と渦流探傷装置10とが電気的に接続さ
れた移動検査状態とに周期的に交互に切り換わるように
なっている。
【0058】このため、内視鏡装置1を用いて例えば管
内のクラック等を検査するとき、まず、管内に内視鏡2
の挿入部2aを挿入して、モニタ4の画面上に表示され
る内視鏡画像を観察しながら、先端面2bから突出して
いる検査用プローブ3を検査面に対峙させる。
【0059】ここで、前記プローブ操作ノブ5を操作す
る。すると、前記内視鏡側ケーブル43に前記図4に示
したように周期的にソレノイド駆動電源部55と渦流探
傷装置10とからの電流が交互に流れる。
【0060】そして、第1切換スイッチ13aがソレノ
イド駆動電源部55に接続されるとともに第2切換スイ
ッチ13bがアース側に接続されることにより、ソレノ
イド駆動電源部55から内視鏡側ケーブル43、内視鏡
側コネクタ20、プローブ側コネクタ32、プローブ側
ケーブル34を介してソレノイドコイル54に電流が流
れる。
【0061】すると、図13(a)に示すようにコイル
ユニット52に配置された磁石56がソレノイドコイル
54側に吸い寄せられて、コイルユニット52がバネ部
材53の付勢力に抗して矢印方向に移動する。
【0062】続いて、第1切換スイッチ13a及び第2
切換スイッチ13bが渦流探傷装置10に切り換えられ
ると、ソレノイド駆動電源部55からソレノイドコイル
54への電流の流れが停止して、図13(b)に示すよ
うにバネ部材53の付勢力によってコイルユニット52
の検出用コイル33が被検体金属面に対して距離aだけ
移動する。このとき、計測状態であるのでこの検出用コ
イル33から渦流探傷装置10に電気信号が伝送され
る。
【0063】渦流探傷装置10の解析部に伝送された電
気信号は、この解析部で解析されて被検体金属表面にク
ラック等の欠陥があるか否かを判定する判定画像を生成
してオーバーレイ回路11に出力する。
【0064】このように、本実施形態においては、探触
子移動手段としてバネ部材、ソレノイドコイル等を設け
て、検出用コイルを配置したコイルユニットを移動する
構成にしたことにより、操作部に設けられているプロー
ブ設定ノブを操作してコイルユニットを所定位置まで移
動させた後、スイッチが切り換わることによって、バネ
部材の付勢力でコイルユニットが元の位置に戻るまでの
間、コイルユニットの検出部をバネ部材の付勢力で被検
体金属表面を移動させて計測を行うことができる。
【0065】このことによって、観察者は、内視鏡を手
元操作することなく、保持した状態のまま検出部を機械
的に走査させてクラック等の欠陥が存在するか否かの検
査を行える。
【0066】なお、ソレノイドコイルを用いる構成の代
わりにバイメタルを配置する構成にしても同様の作用及
び効果を得られる。
【0067】また、図14及び図15の検査用プローブ
の応用例を説明する図及び応用例の主要部の構成を説明
するブロック図に示すように検査用プローブ3Cを、ヒ
ーター36とソレノイドコイル54との両方を設けて構
成するようにしてもよい。このことにより、湾曲させた
状態にして、機械的に検出部を移動させて被検体金属表
面の計測を行える。
【0068】このとき、ヒーター36、ソレノイドコイ
ル54に第3ダイオード37c、第4ダイオード37d
を配置して流れる電流の向きを規制するとともに、通常
状態で第3切換スイッチ13cをコイル発熱用電源部9
側にし、切換スイッチ13a、13bの周期的な切り換
えによって温度制御を優先する。そして、機械的に走査
を行う場合には第4切換スイッチ13dを一定時間、反
発振器14側に切り換えた後、この第4切換スイッチ1
3dを再び発振器14側に切り換えて行う。なお、前記
第4切換スイッチ13dが反発振器14側に切り換えら
れたとき、第3切換スイッチ13cがコイル発熱用電源
部9側からソレノイド駆動電源部55側に切り換わるよ
うになっている。
【0069】ところで、図16(a)のタービンブレー
ドのクーリングホールに発生したクラックを示す図及び
図16(b)の図16(a)のA−A線断面図に示すよ
うにクーリングホール61を形成したタービンブレード
60では、このクーリングホール61にクラックが発生
することがあった。このため、このクーリングホール周
りのクラックの検査を渦流探傷検査によって行いたいと
の要望があった。しかし、検出コイルをクーリングホー
ル61の長手方向に沿って平行に走査することが難し
く、検出コイルの平行度が崩れると、クーリングホール
61による影響で、渦電流密度が変化して、クラックが
ないにも関わらずクラックがあるかのような擬似信号を
発生するおそれがあった。
【0070】図17ないし図20を参照して、タービン
ブレードに設けられているクーリングホールに発生した
クラックを渦流探傷検査する渦流探傷検査装置の構成を
説明する。
【0071】図17は渦流探傷検査装置の構成を説明す
る図、図18は渦流探傷検査装置の作用を説明する図、
図19はクーリングホールと検出コイルとの位置関係を
説明する図、図20は渦流探傷検査装置の他の構成を説
明する図である。
【0072】なお、図17(a)はタービンブレードに
配置された渦流探傷検査装置を示す上面図、図17
(b)はタービンブレードに配置された渦流探傷検査装
置を示す側面図、図17(c)はタービンブレードに配
置された渦流探傷検査装置を示す正面図である。
【0073】図17(a)、(b)、(c)に示すよう
にクーリングホール周りのクラックの検査を行う渦流探
傷検査装置70は、センサ保持台71と、このセンサ保
持台71に対して摺動自在に配置されて、軸部にスプリ
ング72を配置したスライドピン73と、前記センサ保
持台71の所定位置に所定間隔で固定された一対の棒状
部材74と、この棒状部材74の一端部に設けられた検
出コイル75とで構成されており、前記スライドピン7
3の中央部所定位置には前記クーリングホール61の端
部に係止される引掛けピン76が設けられている。
【0074】クーリングホール周りのクラックの検査を
行う際、まずタービンブレード60上にセンサ保持台7
1及びスライドピン73の先端部を設置し、引掛けピン
76をクーリングホール61内に配置する。そして、前
記引掛けピン76がクーリングホール61の長手一端部
に当接するように移動する。このことによって、図17
(a)、図17(b)に示すように検出コイル75がク
ーリングホール61の長手他端部側に配置された状態で
渦流探傷検査装置70がタービンブレード60に略一体
的に配置される。
【0075】次に、棒状部材74を矢印方向に引っ張り
操作する。すると、図18に示すように前記センサ保持
台71がスライドピン73を案内にして摺動移動して、
検出コイル75がクーリングホール61の長手両側部所
定位置を移動して長手一端部側に配置される。
【0076】次いで、前記棒状部材74の引っ張り操作
を停止する。すると、スプリング72の付勢力によって
前記センサ保持台71がスライドピン73を案内にして
摺動移動することによって、図19に示すように長手一
端部側に配置されていた実線に示す検出コイル75が長
手他端部側の破線に示す位置に向かってクーリングホー
ル61の長手両側部所定位置を矢印に示すように平行移
動して、クーリングホールの影響を受けることなくクラ
ックの有無の検査を行うことができる。
【0077】なお、検出コイル75をタービンブレード
60に押しつける圧力を得るために図20に示すように
タービンブレード60を押圧する方向に付勢されたスプ
リング78を設けるようにしてもよい。
【0078】ところで、図21に示すように航空機の可
動翼のヒンジ軸部80の周囲の面にクラックが発生する
ことがある。このため、このクラックの検査を渦流探傷
検査によって行いたいとの要望があった。
【0079】図22及び図23はヒンジ部のクラックを
検査するヒンジ用渦流探傷検査工具を説明する図であ
り、図22はヒンジ用渦流探傷検査工具の構成を説明す
る図、図23はヒンジ用渦流探傷検査工具の作用を説明
する図である。
【0080】図22に示すようにヒンジ用渦流探傷検査
工具81はスパナ形状であり、前記ヒンジ軸部80を配
置する凹部81aと、検査者が把持するハンドル81b
とで主に構成されており、前記凹部81a近傍の所定位
置に検査面をヒンジ軸部80に対向させた検出コイル8
2が配置されている。
【0081】このことにより、図23に示すようにヒン
ジ軸部80に対して前記ヒンジ用渦流探傷検査工具81
の凹部81aを配置してハンドル81bを矢印A,Bに
示すように回動させることによって、前記検出コイル8
2がヒンジ軸部80周囲を矢印a、bに示すように回動
してクラックの有無を検査する渦流探傷検査を行える。
【0082】ところで、ジェットエンジンのコンプレッ
サブレードの付け根にクラックが発生することがある。
このため、このブレード付け根に発生するクラックの検
査を渦流探傷検査によって行いたいとの要望があった。
【0083】図24ないし図27はコンプレッサブレー
ド用渦流探傷検査工具を説明する図であり、図24はコ
ンプレッサブレード用渦流探傷検査工具の構成を説明す
る上面図及び側面図、図25はコンプレッサブレード用
渦流探傷検査工具の先端部の動作を説明する図、図26
はコンプレッサブレード用渦流探傷検査工具の作用を説
明する上面図及び側面図、図27はコンプレッサブレー
ド用渦流探傷検査工具の先端部の他の構成を説明する図
である。
【0084】図24に示すようにコンプレッサブレード
用渦流探傷検査工具90は、先端側から順に検出用コイ
ル91を設けた先端部材92a、中間部材92b、工具
本体部材92cとで構成されている。
【0085】これら先端部材92a、中間部材92b、
工具本体部材92cは、アクセスポートからコンプレッ
サーブレードに向けて挿通されるように形成されてお
り、先端部材92aと中間部材92bとはヒンジ93a
によって矢印c方向に回転するように構成されている。
また、中間部材92bと工具本体部材92cとはヒンジ
93bによって矢印d方向に回転するように構成されて
いる。
【0086】このことにより、図25に示すようにコン
プレッサブレード用渦流探傷検査工具90の先端部材9
2aに配置された検出用コイル91は、図に示す位置関
係に屈曲するようになっている。
【0087】なお、図26に示すように前記先端部材9
2a及び中間部材92bにはそれぞれ操作ワイヤ94
a、94bが接続されており、この操作ワイヤ94a、
94bを牽引操作することによって、前記図25に示し
たように先端部材92a及び中間部材92bが回転屈曲
して検出コイル91が被検体金属表面に対向させられる
ようになっている。また、前記操作ワイヤ94a,94
bによる牽引操作を解除すると、ヒンジ93a、93b
に配置された図示しない例えばバネの付勢力によって前
記図24に示したように前記先端部材92a、中間部材
92b、工具本体部材92cが一直線状態になる。
【0088】ここで、上述のように構成したコンプレッ
サブレード用渦流探傷検査工具90の作用を説明する。
検査者は、操作ワイヤ94a、94bを引き操作しない
状態でアクセスポートからコンプレッサーブレードに向
けて挿通しいく。そして、所定位置に到達した段階で前
記操作ワイヤ94a、94bを引き操作する。すると、
前記先端部材92a及び中間部材92bが回転屈曲され
て、検出コイル91が被検体金属表面に対向した状態に
なる。
【0089】ここで、工具本体部材92cを手元操作し
て走査を行う。このことによって、コンプレッサブレー
ド付け根近傍のクラックの有無を検査する渦流探傷検査
を行える。
【0090】なお、本発明は、以上述べた実施形態のみ
に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範
囲で種々変形実施可能である。
【0091】[付記]以上詳述したような本発明の上記
実施形態によれば、以下の如き構成を得ることができ
る。
【0092】(1)照明光学系及び観察光学系を備えた
内視鏡と、この内視鏡の先端面に着脱自在で、探触子を
内部に備えた挿入方向に突出する細長な検査用プローブ
と、前記探触子に接続ケーブルを介して電気的に接続さ
れる探傷装置とを具備する内視鏡装置において、前記検
査用プローブに、前記探触子の配置位置を前記先端面に
対して変化させる探触子位置変更手段を設けた内視鏡装
置。
【0093】(2)前記探触子位置変更手段は、前記検
査用プローブの湾曲形状を所定形状に変化させるプロー
ブ形状変更手段である付記1記載の内視鏡装置。
【0094】(3)前記プローブ形状変更手段は、前記
検査用プローブの所定位置に配置され、温度変化に対応
して湾曲形状が所定形状に変化する形状記憶合金と、こ
の形状記憶合金近傍に配置され、前記形状記憶合金を加
熱する前記接続ケーブルに接続された少なくとも1つの
ヒーターと、このヒーターを発熱させる電力を供給する
前記接続ケーブルに接続された発熱用電源部と、を具備
する付記2記載の内視鏡装置。
【0095】(4)前記探触子位置変更手段は、前記検
査用プローブに備えられた探触子の位置を検査用プロー
ブ長手方向に対して移動させる探触子移動手段である付
記1記載の内視鏡装置。
【0096】(5)前記探触子移動手段は、前記探触子
を所定方向に付勢するバネ部材と、このバネ部材の付勢
力に抗して前記探触子を移動させるソレノイドコイル
と、このソレノイドコイルに電源を供給する前記接続ケ
ーブルに接続された移動用電源部と、を具備する付記4
記載の内視鏡装置。
【0097】(6)前記接続ケーブルは、内視鏡内を挿
通する内視鏡側ケーブルと、検査用プローブ内を挿通す
るプローブ側ケーブルである付記1記載の内視鏡装置。
【0098】(7)前記接続ケーブルに、前記発熱用電
源部とヒーターとが接続されたコイル発熱状態と、前記
探傷装置と探触子とが接続された検査状態とを周期的に
切り換える状態切り換え部を設けた付記3記載の内視鏡
装置。
【0099】(8)前記検査用プローブに形状記憶合金
を2つ設けるとき、これら形状記憶合金の配置位置を周
方向に90度位置ずれさせ、それぞれの形状記憶合金近
傍に前記接続ケーブルに接続されたヒーターを設けた付
記3記載の内視鏡装置。
【0100】(9)ヒーターに流れる電流の向きを異な
る向きに規定するダイオードをそれぞれのヒーターに対
して直列に配置するとともに、前記発熱用電源部と一方
のヒーターとが接続された第1接続状態と、前記発熱用
電源部と他方のヒーターとが接続された第2接続状態と
に周期的に切り換えるコイル切り換え部を、前記接続状
態切り換え部の前段に設けた付記8記載の内視鏡装置。
【0101】(10)前記移動用電源部と前記ソレノイ
ドコイルとを接続した移動状態と、前記探傷装置と探触
子とが接続された検査状態とを周期的に切り換える状態
切り換え部を設けた付記5記載の内視鏡装置。
【0102】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、検
査用プローブの交換を容易に行え、検査用プローブの検
出コイルと被検体金属面との位置関係を最良の状態に調
整して、高精度の探傷検査を行える内視鏡装置を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図6は本発明の第1実施形態に係
り、図1は内視鏡装置の構成を説明する図
【図2】内視鏡の構成を説明するブロック図
【図3】検査用プローブの構成例を説明する図
【図4】接続ケーブルに流される直流電流と交流電流と
のタイミングを説明する図
【図5】検査用プローブの作用を説明する図
【図6】モニタの画面上に表示される画像を説明する図
【図7】図7ないし図10は本発明の第2実施形態に係
り、図7は検査用プローブの構成例を説明する図
【図8】検査用プローブ及びコイル発熱用電源部、状態
切換スイッチ等の主要部の構成を説明するブロック図
【図9】接続ケーブルに流される直流電流と交流電流と
のタイミングを説明する図
【図10】ヒーターに流れる直流電流の流れと、作用と
を説明する図
【図11】図11ないし図13は本発明の第3実施形態
に係り、図11は検査用プローブの構成を説明する図
【図12】検査用プローブ及びソレノイド駆動電源部、
状態切換スイッチ等の主要部の構成を説明するブロック
【図13】本実施形態の作用を説明する図
【図14】検査用プローブの応用例を説明する図
【図15】応用例の主要部の構成を説明するブロック図
【図16】タービンブレードのクーリングホールに発生
したクラックを示す図
【図17】図17ないし図20は、タービンブレードに
設けられているクーリングホールに発生したクラックを
渦流探傷検査する渦流探傷検査装置の構成を説明する図
であり、図17は渦流探傷検査装置の構成を説明する図
【図18】渦流探傷検査装置の作用を説明する図
【図19】クーリングホールと検出コイルとの位置関係
を説明する図
【図20】渦流探傷検査装置の他の構成を説明する図
【図21】航空機の可動翼のヒンジ軸部周囲に発生した
クラックを説明する図
【図22】図22及び図23はヒンジ部のクラックを検
査するヒンジ用渦流探傷検査工具を説明する図であり、
図22はヒンジ用渦流探傷検査工具の構成を説明する図
【図23】ヒンジ用渦流探傷検査工具の作用を説明する
【図24】図24ないし図27はコンプレッサブレード
用渦流探傷検査工具を説明する図であり、図24はコン
プレッサブレード用渦流探傷検査工具の構成を説明する
上面図及び側面図
【図25】コンプレッサブレード用渦流探傷検査工具の
先端部の動作を説明する図
【図26】コンプレッサブレード用渦流探傷検査工具の
作用を説明する上面図及び側面図
【図27】コンプレッサブレード用渦流探傷検査工具の
先端部の他の構成を説明する図
【符号の説明】
1…内視鏡装置 2…内視鏡 2a…挿入部 3…検査用プローブ 4…モニタ 8…CCU 9…コイル発熱用電源部 10…渦流探傷装置 11…オーバーレイ回路 12…AC/DCコンバータ 13…状態切換スイッチ 14…発振器 26…操作部 33…検出用コイル 34…プローブ側ケーブル 35…形状記憶合金(SMA) 43…内視鏡側ケーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F063 AA43 BB05 CA10 DA01 DB05 DD02 EB09 EB11 GA08 ZA01 2G017 AA02 AC08 AD04 BA05 2H040 DA11 DA51 GA02 4C061 AA29 BB01 CC06 DD03 FF40 FF50 HH51 JJ02 JJ17

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 照明光学系及び観察光学系を備えた内視
    鏡と、この内視鏡の先端面に着脱自在で、探触子を内部
    に備えた挿入方向に突出する細長な検査用プローブと、
    前記探触子に接続ケーブルを介して電気的に接続される
    探傷装置とを具備する内視鏡装置において、 前記検査用プローブに、前記探触子の配置位置を前記先
    端面に対して変化させる探触子位置変更手段を設けたこ
    とを特徴とする内視鏡装置。
  2. 【請求項2】 前記探触子位置変更手段は、前記検査用
    プローブの湾曲形状を所定形状に変化させるプローブ形
    状変更手段であり、 このプローブ形状変更手段は、前記検査用プローブの所
    定位置に配置され、温度変化に対応して湾曲形状が所定
    形状に変化する形状記憶合金と、 この形状記憶合金近傍に配置され、前記形状記憶合金を
    加熱する前記接続ケーブルに接続された少なくとも1つ
    のヒーターと、 このヒーターを発熱させる電力を供給する前記接続ケー
    ブルに接続された発熱用電源部と、 を具備することを特徴とする請求項1記載の内視鏡装
    置。
  3. 【請求項3】 前記探触子位置変更手段は、前記検査用
    プローブに備えられた探触子の位置を検査用プローブ長
    手方向に対して移動させる探触子移動手段であり、 この探触子移動手段は、前記探触子を所定方向に付勢す
    るバネ部材と、 このバネ部材の付勢力に抗して前記探触子を移動させる
    ソレノイドコイルと、 このソレノイドコイルに電源を供給する前記接続ケーブ
    ルに接続された移動用電源部と、 を具備することを特徴とする請求項1記載の内視鏡装
    置。
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