JP4078409B2 - 多数源データ処理方法および多数源データ処理装置 - Google Patents

多数源データ処理方法および多数源データ処理装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、情報の迅速な同化および解釈が可能な方法での、多数の源からの情報の表示に関する。特に、本発明は、加工品の検査からの情報の表示に関し、より詳細には、加工品の遠隔検査からの情報の表示に関する。
【0002】
【従来の技術】
様々なシステムまたは部品は、周期的に、または問題が疑われる場合に検査せねばならない。例えば、航空機のエンジンには、それぞれが多数のタービン羽根を有する一連のタービンを有しているが、これらのタービン羽根は時々検査せねばならない。図23に示すように、例えば、飛行機のエンジンの吸気口に鳥が吸い込まれた場合には、タービン羽根106にクラック110が発生するかもしれない。
【0003】
クラック110は、
(a)些細なものであって、メンテナンスが不要であるかもしれないし、
(b)比較的小さいものであって、クラックをすりつぶして「ブレンド」(すなわち、航空力学上許容できる形削り)を形成すればよいかもしれないし、
または
(c)比較的大きなものであって、羽根106を交換せねばならないかもしれない。
【0004】
図24の簡略図に示すとおり、軸104から放射状に延びているタービン羽根106は、ハウジング102内に閉じ込められている。ハウジング102を開かずにタービン羽根106の検査が容易にできるように、1個またはそれ以上の検査ポート108が設けられている。ボアスコープ、柔軟性を有するファイバースコープ、および柔軟性を有するビデオイメージスコープ等の光学器械を含む遠隔目視検査システムを用いて、タービン羽根106を遠隔検査することが多い。
【0005】
より詳細には、上述の光学器械はそれぞれ、検査ポート108を通って挿入することができる挿入管を有しており、それぞれの場合において、挿入管は、ハウジング102内の、その末端部側の端において受け取ったイメージを、ハウジング102外の、その基部側の端に中継する。電子式回転器具(オリンパス・アメリカが販売するモデルOTT等)を用いてタービンを自動的に正確に回転し、それぞれの羽根106が検査できるように、および関係する羽根106に「標識」をつけて後により綿密に検査できるようにしてもよい。
【0006】
ボアスコープ、柔軟性を有するファイバースコープ、および柔軟性を有するビデオイメージスコープは、当業者には公知のものではあるが、これら光学器械の簡単な概観を以下に述べる。
【0007】
図25は、取り付けたビデオカメラ(図示せず)と共に、本発明の表示システムのビデオ源として用いることができる、硬質のボアスコープ200の側面図である。図25に示すように、ボアスコープ200は、本体202(例えばハンドル203を含んでもよい)及び挿入管204を備えている。本体202は、挿入管204の基部側の端に接続され、挿入管204の末端部側の端には、視界208および発光手段210を有するレンズ系206を含む先端アダプタ211が設けられている。
【0008】
なお、先端アダプタ211は90°(すなわち直角)の視角があるが、当業者には公知のとおり、他の先端アダプタ(例えば、直視、前方へ傾いた45°、および後方への110°)も利用できる。
【0009】
また、ボアスコープ200の本体202は、焦点制御リング214および接眼レンズ212を備え、ボアスコープ200は、またユーザが本体202に関して挿入管204を回転する(例えば370°まで)ことができるようにする、環状の走査ダイヤル216も備えている。環状の走査ダイヤル216は、環状の走査方向インジケータ218を有し、例えばハウジング102によってユーザの視界が遮られたときに、ユーザが先端アダプタ211の向きを決定できるようになっている。本体202は、外部の光源から照明光を受け取る、光ガイドコネクタ220を備えている。
【0010】
ボアスコープ200が使用されていないときに接眼レンズ212を保護する、アイカップ222が設けられており、アイカップ222を取り外し、ビデオアダプタ224を用いて、ビデオカメラ(図示せず)を接眼レンズ212に接続し、ビデオモニタによる検査が可能なようにしてもよい。
【0011】
なお、ビデオカメラ(図示せず)は、例えばNTSC、PAL、またはSビデオ(すなわちY−C)基準を遵守するビデオフレームを出力する。
【0012】
図26(a)は、図25の硬質のボアスコープ200の挿入管204の部分側断面図である。図示のとおり、壁228は、内筒を形成する壁230を取り囲む外筒を形成する。内筒内に規定された空間は、対物レンズ206’及び対物レンズ206’からのイメージを接眼レンズ212(図25参照)に中継する光学系226を収容する。
【0013】
なお、内筒と外筒の間に形成された空洞232は、例えば光ファイバの索等の光ガイド(図示せず)を収容すると共に、センサおよび/または器具が設けられる作業チャネル(図示せず)が設けられている
図26(b)は、直視の光学的先端アダプタ211’の末端部側の端の端面図である。図26(b)に示すとおり、光ガイド(図示せず)からの光を通して検査中の加工品を照明する窓210’が対物レンズ206’のまわりに設けられている。
【0014】
図27は、取り付けたビデオカメラ(図示せず)と共に、本発明の表示システムのビデオ源として用いることができる、柔軟性を有するファイバースコープ300の側面図である。上で説明した硬質のボアスコープ200と同様に、柔軟性を有するファイバースコープ300もまた、本体302および挿入管304を備えている。しかし、この場合には、挿入管304は柔軟性を有しており、その末端部側の端は、左右曲げ制御装置310によって左右に曲がり、上下曲げ制御装置314によって上下に曲がるようになっている。左右曲げ制御装置310は、ブレーキ312によってロックされ、上下曲げ制御装置314は、ブレーキ316によってロックされるようになっている。
【0015】
本体302は、また、ジオプトリ調節リング306および接眼レンズ308を備え、上述した硬質のボアスコープ200の場合と同様に、接眼レンズ308は、使用されていないときに、アイカップ350で覆われている。さらに、アダプタ320を用いて、ビデオカメラ(図示せず)を接眼レンズ308に接続することができる。最後に、光ガイドコネクタ318は、外部の光源に接続することができるようになっている。
【0016】
図28(a)は、図27の柔軟性を有するファイバースコープ300の挿入管304の側断面図であり、図28(b)は、図27の柔軟性を有するファイバースコープ300の挿入管304の末端部側の端の端面図である。壁322は外筒を規定し、壁340は内筒を規定する。内筒に規定された空間324内では、光ファイバ330の束が、その末端部側の端において対物レンズ332が焦点を合わせたイメージを伝達する。内筒と外筒の間に配置された光ガイド(図示せず)及び作業チャネル326、328が設けられ、作業チャネル326、328には、例えば照明手段とセンサおよび/または器具が収容されるようになっている。
【0017】
図29は、本発明の表示システムのビデオ源として用いることができる、柔軟性を有するビデオイメージスコープ400の側面図である。上で説明した柔軟性を有するファイバースコープ300と同様に、柔軟性を有するビデオイメージスコープ400もまた、本体402および柔軟性を有する挿入管404備えている。柔軟性を有する挿入管404の末端部側の端は、左右曲げ制御装置408によって左右に曲がり、上下曲げ制御装置412によって上下に曲がるようになっている。左右曲げ制御装置408は、ブレーキ410によってロックされ、上下曲げ制御装置412は、ブレーキ414によってロックされる。最後に、光ガイド(図示せず)及びビデオケーブル418は、コネクタ420を経由して外部の光源に接続することができ、コネクタ422を経由してカメラ制御装置に接続することができる。
【0018】
上記説明の硬質のボアスコープ200および柔軟性を有するファイバースコープ300とは異なり、ビデオイメージスコープ400には、焦点制御リングまたはジオプトリ調節リングがなく、また接眼レンズもない。これは、上でそれとなく触れたとおり、ビデオイメージスコープは外部のカメラ制御装置にビデオ出力を供給するからである。
【0019】
より具体的には、図29のビデオイメージスコープの末端部側の端の部分切り欠き斜視図である図30に示すとおり、対物レンズ450が、その視界456にある対象458のイメージ458’の焦点を、例えば電荷結合素子(すなわちCCD)452等の撮像装置に合わせる。CCD452(および関連する回路)は、CCD452のアレイのそれぞれの素子内に蓄積された電荷に基づいて、アナログ波形のシーケンスを供給する。上述のカメラ制御装置が、このアナログ波形のシーケンスを、例えばNTSC、PAL、またはSビデオ基準を遵守する、ビデオのフレームに変換する。
【0020】
図30の斜視図にさらに示すとおり、ビデオイメージスコープ400の挿入管の末端部側の端は、ポート442で終わりになっている作業チャネル440と共に、光ガイド430からの光を通す照明窓432を備えている。
【0021】
上述したように、上記各光学機器のそれぞれは、研磨器具または回収器具(例えば、磁石、スネアの輪、4ワイヤのバスケット、または鉗子)が通ることができる作業チャネルを備えており、例えば渦電流プローブ(例えば、図31の渦電流プローブ500の渦電流センサ)または超音波センサ等のセンサ(例えば、図32の超音波センサ600を参照)がこの作業チャネルを通ってもよい。かかるプローブまたはセンサは、ビデオデータの解釈を確認するのに有用あり、例えば、タービン羽根を検査している検査員は、クラックかもしれないし単に陰になっているだけかもしれない暗い部分を認めるかもしれないが、渦電流または超音波センサ出力を用いて、この暗い部分が実際にクラックなのか、または単に陰になっているだけなのか、を決定することができる。
【0022】
ビデオデータをセンサデータと組み合わせることは公知である。例えば、医学の分野では、内視鏡の超音波センタ(例えば、オリンパス光学工業株式会社製造のモデルEU−M30)をビデオスコープ(例えば、オリンパス光学工業株式会社製造のEVISシリーズのビデオスコープ)およびビデオ処理センタ(例えば、オリンパス光学工業株式会社製造のEVISビデオシステムセンタ)と共に用いて、超音波イメージの中にビデオスコープのイメージのピクチャ・イン・ピクチャの表示を行うことが公知である。また、米国特許番号第4,855,820号(以後「Barbour特許」と呼ぶ)は、温度センサの読み出しがビデオカメラのビデオ出力の上に表示されるビデオ表示システムを説明している。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これら公知のシステムのどちらにおいても、センサからのデータは、センサの位置に関係なく、勝手な位置において表示される。その結果、オペレータは、自分の注意を、実際のセンサを表示するビデオ(例えば、観察対象に関してセンサを移動するビデオ)と、センサの出力データを見ることの間で切り替えねばならない。さらに、Barbour特許において、センサ出力はデジタルの読み出し、すなわち数であるため、迅速に変化するデータについては、素早い同化および解釈が困難であるので、かかる読み出しは現実的ではない。
【0024】
また、米国特許番号第4,642,687号(以後「Wedgwood他特許」と呼ぶ)は、例えば超音波または放射線に基づくもの等の非視覚信号を検出するシステムを説明している。Wedgwood他特許において説明されているシステムは、(i)検出システムの位置を示し、実際に検出しているときに「オン」である光源を含む、可動プローブ、(ii)光源に応答するビデオカメラ、(iii)光源が「オン」であったときのイメージ位置を記憶するメモリシステム、および(iv)メモリシステムの出力およびビデオカメラの出力に基づいて重ね合わせたイメージを作り出すミキサ、を含む。しかし、カメラがプローブを認識するかどうかは、検出器のオン/オフ状態によって決まる。さらに、メモリからのイメージ位置の記憶および読み出しは、ビデオカメラのビデオ出力と同期せねばならないようである。実際、取るに足らないタスクではない。
【0025】
従って、センサデータを、関連するビデオと共に、容易にそして迅速に見、同化し、解釈する表示システムが必要である。かかる表示システムは、例えばボアスコープ、ファイバースコープ、ビデオイメージスコープ等の光学器械を含む遠隔目視検査システムと共に動作可能であるべきである。最後に、このシステムは、検査中の加工品のグラフィックの概要を生成することができるべきである。
【0026】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、加工品の検査、例えば遠隔目視検査システム等からの情報の迅速な同化および解釈が可能な多数の源からの情報を表示することのできる多数源データ処理方法および多数源データ処理装置を提供することを目的としている。
【0027】
【課題を解決するための手段】
本発明は、以下の段階を含む、(i)センサのビデオを含むビデオデータ(例えば、検査中の加工品の)および、(ii)前記センサによるデータ出力、を処理する方法を提供することによって、上述の必要を満たしている。すなわち、(a)アナログのビデオデータを受け取る段階、(b)前記アナログのビデオデータを、それぞれが画素のアレイに対応するデータを含むフレームに変換する段階、(c)前記センサの前記ビデオを前記フレームの1つ内で探知してアンカー位置を規定する段階、(d)前記センサによる前記データ出力を受け取る段階、(e)前記センサによる前記データ出力をデジタル化してデジタル化センサデータを形成する段階、(f)前記デジタル化センサデータを数値またはグラフィック表示のどちらかに変換する段階、および(g)前記フレームの前記1つ内で、前記数値またはグラフィック表示に基づいて、前記アンカー位置の近辺の画素を修正して、修正されたフレームを形成する段階。前記修正したフレームは、表示しても、記録しても、および/またはファイルに記憶してもよい。
【0028】
これにより加工品の検査、例えば遠隔目視検査システム等からの情報の迅速な同化および解釈が可能な多数の源からの情報を表示することを可能とする。
【0029】
また、前記センサの前記ビデオを前記フレーム内で探知してアンカー位置を規定する前記段階は、以下のサブ段階を含む。すなわち、(i)画素の前記アレイに対応する前記データをチェックして、前記アレイ内の画素が前記センサの属性(例えば色)に対応するデータを有しているかどうかを決定する段階、および(ii)前記アンカー位置を、前記センサの前記属性(例えば色)に対応するデータを有する画素の位置に決定する段階。改良した実施例において、前記センサの前記ビデオを探知してアンカー位置を規定する前記段階は、以下のサブ段階を含む。すなわち、(i)前記フレームをサブイメージに分割する段階、(ii)前記サブイメージの1つ内で、それぞれの画素に対応するデータをチェックして、画素が前記センサの属性(例えば色)に対応するデータを有しているかどうかを決定する段階、(iii)前記サブイメージが、前記センサの前記属性(例えば色)に対応するデータを有する画素を有している場合には、前記アンカー位置を前記画素の位置に決定する段階、および(iv)前記サブイメージが、前記センサの前記属性(例えば色)に対応するデータを有する画素を有していない場合には、次のサブイメージについて処理を継続する段階。前記センサの前記ビデオが他のサブイメージよりもある特定のサブイメージ内に配置されている可能性が高いということがわかっている場合には、その特定のサブイメージが最初に調べられる。
【0030】
前記方法の1バージョンは、さらに以下の段階を含む。すなわち、(i)候補のグラフィック表示のグループから前記グラフィック表示を選択する段階、および(ii)前記選択されたグラフィック表示用のパラメータを選択する段階。このバージョンにおいて、前記デジタル化センサデータを前記グラフィック表示に変換する前記段階は、前記選択されたグラフィック表示および前記パラメータを用いる。前記グラフィック表示は、雲(cloud)であっても、ハローであっても、棒グラフメータであっても、一定の縮尺率のベクトルであってもよい。
【0031】
前記センサデータは、第1のタイプのデータおよび第2のタイプのデータを含んでもよい。この場合、前記デジタル化センサデータをグラフィック表示に変換する前記段階は、以下のサブ段階を含む。すなわち、(i)前記第1のタイプの前記データに基づいて前記グラフィック表示の第1の属性を変える段階、および(ii)前記第2のタイプの前記データに基づいて前記グラフィック表示の第2の属性を変える段階。前記グラフィック表示の前記第1および第2の属性のそれぞれは、大きさであっても、長さであっても、直径であっても、内径であっても、外径であっても、色であっても、明るさであっても、鮮鋭さであっても、向きであってもよい。
【0032】
本発明の前記方法はまた、以下のことによって、(i)それぞれが、センサのビデオを含み画素のアレイに対応するデータを含むビデオデータ(例えば、検査中の加工品の)のフレーム、および(ii)前記センサによるデータ出力、を処理するために用いてもよい。すなわち、(a)前記センサをビデオデータの前記フレームの1つ内で探知してアンカー位置を規定すること、(b)前記センサによる前記データ出力を受け取ること、(c)前記センサによる前記データ出力を数値またはグラフィック表示に変換すること、および(d)前記1つのフレーム内で、前記数値またはグラフィック表示に基づいて、前記アンカー位置の近辺の画素データを修正して、修正されたフレームを形成すること。
【0033】
ビデオデータの前記フレームは、イメージ補足装置の視界を含んでもよい。かかる場合には、本発明の前記方法は、(a)前記イメージ補足装置の前記視界を固定すること、(b)前記センサを前記イメージ補足装置に関して移動すること、(c)前記センサによる前記データ出力を数値またはグラフィック表示に変換すること、(d)前記フレームの少なくとも1つ内で、前記数値またはグラフィック表示に基づいて、前記アンカー位置の近辺の画素データを修正して、少なくとも1つの修正されたフレームを形成すること、(e)ユーザの選択またはクロックに応答して、前記アンカー位置の前記近辺の前記画素に取って代わる前記数値またはグラフィック表示をサンプリングして、後のフレームもまた前記アンカー位置の前記近辺の前記数値またはグラフィック表示を含むようにすること、および(f)前記各段階を繰り返すことによって、検査の概要を生成すること。
【0034】
本発明はまた、以下を含む、対象を検査する装置を提供する。すなわち、(a)視界を有し、前記対象のアナログのビデオを生成するビデオ生成装置、(b)前記ビデオ生成装置の前記視界内に配置され、前記対象の属性に関する物理的現象を検出するセンサ、(c)前記ビデオ生成装置から前記対象の前記アナログのビデオを受け取り、前記対象の前記アナログビデオに基づいて、それぞれが画素のアレイに対応するデータを含むフレームを生成する、ビデオフレーム生成装置、(d)前記センサによって検出された前記物理的現象に基づいて信号を生成する信号生成装置、(e)前記信号生成装置から前記信号を受け取り、前記信号を数値またはグラフィック表示に変換する変換器、(f)前記ビデオフレーム生成装置からフレームを受け取り、前記センサのイメージの位置を1つのフレーム内に決定し、アンカーを前記位置に生成する、アンカー生成装置、および(g)前記アンカー生成装置から前記アンカーを、前記ビデオフレーム生成装置から前記フレームを、および前記変換器から前記数表示またはグラフィック表示を受け取り、前記数値またはグラフィック表示に基づいて、フレーム内の前記アンカーの近辺の画素を修正する、ビデオ処理装置。前記ビデオ生成装置は、ビデオカメラと結合したボアスコープ、ビデオカメラと結合したファイバースコープ、またはカメラ制御装置を設けたビデオイメージスコープ、等の遠隔目視検査装置であってもよい。前記センサは、前記ビデオ生成装置内の作業チャネルを通って設けられてもよく、前記作業チャネルを出て再び入ってもよい。前記遠隔目視検査装置は、基部側の端および先端部側の端を有し前記挿入管の前記基部側の端から前記先端部側の端に延びる作業チャネルを含む挿入管を含む。本発明の好適な実施例において、前記装置はさらに、前記センサを前記挿入管の前記先端部側の端から離れる方向にバイアスするバイアスシステムを含む。前記センサは、例えば、渦電流プローブであっても、超音波プローブであってもよい。
【0035】
【本発明の実施の形態】
以下の詳細な説明において、本発明を、その果たす機能、それを実施するのに用いてもよい構成、およびその動作の例、に関して説明する。最後に、本発明を光学検査器械および渦電流プローブと共に用いた場合の、利点を提供する特別な特徴を説明する。
【0036】
基本的に、本発明は、以下の役目をする。すなわち、(i)ビデオイメージデータを受け取り、(ii)ビデオイメージデータ内のセンサのプローブの位置を決定し、(iii)センサデータを受け取り、(iv)好ましくは、センサデータを邪魔とならないグラフィック表示に変換し、および(v)ビデオイメージデータに、センサのプローブの決定された位置に割り付けられたセンサデータ(またはそのグラフィック表示)を供給する。
【0037】
図1は、本発明の表示システムの好適な実施の形態を示し、適切に構成された場合には(例えば、適当な命令を供給された場合には)、上述の機能のそれぞれをサポートし、かかる機能をリアルタイムで実行することができる、ブロック図である。
【0038】
本実施の形態のシステムは、図1に示すように、例えば、ビデオ源704dのビデオ出力708及びセンサデータ源706dのセンサ出力710によって供給される、ビデオおよびセンサデータを受け取る。
【0039】
ビデオ源704d及びセンサデータ源706dとしては、例えば、
(a)(図25及び図26(a)、(b)で説明した)ビデオアダプタ224およびビデオカメラ付のボアスコープ200(集合的に符号704aとする)、およびボアスコープ200の作業チャネル内に設けられたセンサ706a、
(b)(図27及び図28(a)、(b)で説明した)ビデオアダプタ320およびビデオカメラ付のファイバースコープ300(集合的に符号704bとする)、およびファイバースコープ300の作業チャネル326/328内に設けられたセンサ706b
(c)(図29及び図30で説明した)ビデオイメージスコープ400(集合的に符号704cとする)、およびビデオイメージスコープ400の作業チャネル440内に設けられたセンサ706c
がある。
【0040】
ビデオ源704dからのビデオデータ708がビデオイメージスコープ400のCCD452(および関連する回路)からである場合には、通常アナログ波形の順次のシーケンスの形であり、かかるデータは、カメラ制御装置710の入力に供給され、カメラ制御装置710は、アナログ波形のシーケンスを、例えばNTSC、PAL、またはS等の公知のビデオ標準に変換しビデオフレームグラバ712に出力される。
【0041】
一方、ビデオデータが、ボアスコープ200またはファイバスコープ300の接眼レンズに接続されたビデオカメラから供給される場合には、カメラ制御装置710を介さずにビデオフレームグラバ712に入力される。これは、ビデオカメラは、例えばNTSC、PAL、またはS等の公知のビデオ標準に従ってビデオを供給するからである。
【0042】
いずれにせよ、フォーマットされたアナログのビデオ信号714がビデオフレームグラバ712に供給され、ビデオフレームグラバ712は、アナログのビデオ信号をビデオフレームに変換する。
【0043】
ビデオフレームのそれぞれは、それぞれの画素がマトリクス内のその位置(例えば、行、列)に基づいたアドレスを有し、1つまたはそれ以上のビットが明るさ情報を表し、1つまたはそれ以上のビットが色情報を表す、画素のマトリクスを有する。
【0044】
より具体的には、図2に示すとおり、ビデオフレーム2200は、x行、y列の画素2202を含む。従って、それぞれのフレームはx×y画素を含む。
【0045】
図3は、代表的な画素データ構造2300を示す。図示のとおり、画素データ構造2300は、画素識別子フィールド2302および画素特性フィールド2310を含む。画素識別子フィールド2302は、n1ビット(例えば、10ビット)の行アドレスフィールド2304、およびn2ビット(例えば、10ビット)の列アドレスフィールド2306を含んでもよい。画素特性フィールド2310は、n3ビット(例えば、8ビット)の色フィールド2312、およびn4ビット(例えば、8ビット)の明るさフィールド2314を含む。
【0046】
そして、図1に戻り、ビデオフレーム718は、内部バスシステム716を経由して、プロセッサ730(またはコプロセッサ740)によって取り込まれる。
【0047】
同時に、センサ710からのセンサデータ710である物理量(例えば、電荷、電流、電圧、磁界、圧力、温度、放射線の場、音、等)の測定値がデータ処理装置720(例えば、回路)に供給され、データ処理装置720は、1つまたはそれ以上のアナログ信号(例えば、アナログ電気信号)724を出力する。これらのアナログ信号724は、次に、アナログ・デジタル(A/D)変換器(単数または複数)722によって変換され、センサデータ710に基づいてデジタル信号726(単数または複数)が供給される。これらのデジタル信号(単数または複数)726は、内部バスシステム716を経由して、プロセッサ730(またはコプロセッサ740)が利用できるようになる。
【0048】
ユーザは、入力装置782によって、記憶された命令の制御の下で動作するプロセッサ730によって生成される質問に応答して、選択およびパラメータデータ(以下により詳細に説明する)を入力してもよい。かかるユーザ入力は、入力インターフェース780および内部バスシステム716を経由して、プロセッサ730が利用できるようになる。
【0049】
記憶された命令(例えば、アプリケーションプログラム)の制御の下で動作するプロセッサ730および/またはコプロセッサ740は、
(i)センサのプローブの位置を決定し、
(ii)デジタル化されたセンサデータを、例えば、ユーザが入力する入力選択およびパラメータデータに基づいて、数値またはグラフィック表示のどちらかに変換し、
(iii)数値またはグラフィック表示に基づいて、決定された位置におけるおよびその付近の(またはその近辺の)ビデオデータを修正し、
(iv)複合ビデオを、表示、ビデオ記憶、および/またはファイル記憶用に供給する。
【0050】
次に本実施の形態のシステムの処理シーケンスを図4に示し、以下に説明する。
【0051】
図4は、図1の表示システムの処理およびデータ流れ図である。第1に、像を撮像するイメージ撮像処理802が行われる。この処理は、例えばビデオイメージスコープ400によって行われる。次に、例えば電荷結合素子(すなわちCCD452)からクロックアウトされたアナログ波形のシーケンスをビデオ信号に変換するビデオ変換処理804が行われる。この処理は、例えばカメラ制御装置710によって行われる。ビデオカメラを取り付けたボアスコープ200またはファイバースコープ300が用いられる場合には、処理802、804の代わりに、ビデオカメラにより像を撮像し光学的イメージをビデオに変換する処理の段階となる。
【0052】
いずれにせよ、次に、ビデオを画素のアレイに変換する画素アレイ変換処理808が行われる。この処理は、例えばビデオフレームグラバ712によって行われる。図2に示したとおり、ビデオフレーム2200は、x行およびy列の画素2202を含む。従って、それぞれのフレームは、x×y画素を含む。図3は、代表的な画素データ構造2300を示す。図示のとおり、画素データ構造2300は、画素識別子フィールド2302および画素特性フィールド2310を含んでもよい。画素識別子フィールド2302は、n1ビット(例えば、10ビット)の行アドレスフィールド2304、およびn2ビット(例えば、10ビット)の列アドレスフィールド2306を含んでもよい。画素特性フィールド2310は、n3ビット(例えば、8ビット)の色フィールド2312、およびn4ビット(例えば、8ビット)の明るさフィールド2314を含んでもよい。
【0053】
次に、フレーム読取処理812でビデオのフレームが読み取られる。この処理は、記憶された命令の制御の下でプロセッサ730(またはコプロセッサ740)によって内部バスシステム716を経由して、ビデオフレームグラバ712からビデオのフレーム2200を読み取る。
【0054】
次に、ビデオフレーム内でプローブまたはセンサ706の位置を決定するプローブ探知処理816が行われる。この処理は、例えば記憶された命令の制御の下で動作するプロセッサ730および/またはコプロセッサ740によって行われる。
【0055】
ここで、プローブまたはセンサ706の位置を決定する代表的な上記のプローブ探知処理816を、図5の流れ図に示す。
【0056】
一般的に、プローブは、塗ったり、ラベルを貼ったり、その他の方法で、ある特定の色がついている。この色は、好ましくは、検査中の加工品と最大の対照をなすようになっている。簡単な方法においては、フレーム2200のそれぞれの画素2202の色フィールド2312は、プローブをコード化するのに用いる色と比較される。比較して合えば(または、色の違いがあるしきい値内であれば)、行および列アドレスフィールド2304、2306はそれぞれ、プローブ位置を供給する。この簡単な方法でもうまくはいくが、図5の流れ図に示し以下に説明するプローブまたはセンサ706の位置を決定する代表的なプローブ探知処理816であれば、大部分の場合において処理時間が低減される。他の実施の形態において、プローブ1012には、ラベルや塗りではなく、例えばLED等の能動素子を設けてもよい。
【0057】
図5の代表的なプローブ探知処理816において、イメージ(すなわちフレーム2200)は、最初にN×Mのサブイメージ(すなわち領域)に分割される(ステップ902参照)。例えば、図6に示すとおり、フレーム1002は12個の領域に分割される。フレーム1002は、光学器械の視界1004を含む。視界1004内には、大きなきず1008および小さなきず1010を有する加工品1006が示され、点1014において加工品1006と接触するプローブを有するセンサ1012も示されている。図7は、視界1004のみが分割されている、改良したフレーム分割処理を示す。この改良した処理は、センサ1012のプローブが光学器械の視界1004内にほとんど常に存在するため有利であり、いずれにせよ、本発明の好適なシステムは、センサ1012のプローブが光学器械の視界1004内にある時に最も有用である。
【0058】
いずれにせよ、図5のステップ904に示すとおり、プローブの位置が領域すなわちサブイメージのある特定の1つ内にある可能性がより高いと知られているかどうかが決定される。すなわち、プローブがイメージの中央または中央近くにありそうだということが(オペレータ、または、プロセッサ730またはコプロセッサ740によって)知られている場合には、プローブが配置されている可能性がより高いサブイメージ(単数または複数)内でプローブの探索を開始することができる。この情報は、ユーザが入力することができる。この情報はまた、特にこのシステムが同様の加工品の同様のタイプの検査に繰り返して用いられる場合には、(例えばニューロネットワークで)予め決定したり記憶させておいたりしてもよい。
【0059】
ステップ904および906に示すとおり、プローブがある特定のサブイメージ内にある可能性が他のサブイメージ内にある可能性よりも高いということが知られている場合には、その特定のサブイメージ内で画素毎のプローブの探索が開始される。さもなければ、ステップ904および908に示すとおり、画素毎の探索は任意の(例えば、N=1、M=1の)サブイメージ内で開始される。
【0060】
いずれにせよ、プローブがその特定のサブイメージ内で発見される場合には、プローブの位置が保存される(ステップ910および914参照)。
【0061】
これに反して、プローブがその特定のサブイメージ内で発見されない場合には、次の、前に探索されていない、サブイメージが探索される(ステップ910および912を参照)。当然、それぞれのサブイメージが探索されてもプローブが発見されない場合には、処理は終了する。
【0062】
他の実施の形態において、それぞれのサブイメージはさらに分割してもよい。さらに、本発明のシステムに、当業者に公知の他の探索方法を用いて、プローブの位置の探索を最適化してもよい。
【0063】
簡単な実施の形態において、センサは、ビデオ源の視界に関して固定されている。この場合には、センサの位置は予め決定することができる。
【0064】
図4に戻って、”アンカー”位置を決定する”アンカー”位置処理820が次に行われる。この処理は、例えばプロセッサ730によって行われる。基本的に、プローブの色と読み取られたフレームの1つまたはそれ以上の画素が合っている(または、色の違いが所定のしきい値内である)と決定される場合には、画素識別子2302情報が、センサデータの数またはグラフィック表示の表示を配置する”アンカー”として後に用いるために記憶される。読み取られたフレームの1つよりも多い画素(例えば、画素のクラスタ)がプローブの色と合っている場合には、”アンカー”位置は、合っている画素の任意の1つの画素識別子2302情報によって規定されてもよいが、好ましくは、画素識別子の平均である。例えば、クラスタの画素の行および列アドレス2304、2306を平均して、クラスタの「中央」を決定してもよい。
【0065】
上記説明の各処理とは独立して、以下の各処理もまた行われる。第1に、センサデータを探知するセンサデータ探知処理824が行われる。この処理は、感知した物理量(例えば、磁界、電荷、電流、電圧、圧力、温度、放射線、音、等)をアナログ電気信号等の信号に変換する、例えば渦電流プローブまたは超音波プローブ等の、センサ(データ処理装置720)によって行われる。
【0066】
次に、センサデータデジタル化処理826によって信号がデジタル化される。この処理は、例えばアナログ・デジタル変換器722によって行われる。
【0067】
デジタル化信号は、以下の方法の1つ(またはそれ以上)によって処理されてもよい。いずれにせよ、デジタル化信号は、内部バスシステム716を経由してプロセッサ730(またはコプロセッサ740)が利用できるようになる。第1の場合において、デジタル化信号を数値に変換する処理830aが行われる。この処理は、変換アルゴリズムまたは参照用テーブルを用いてプロセッサ730が行う。第2の場合において、デジタル化信号を(邪魔にならない)グラフィック表示に変換する処理830bが行われる。この処理は、参照用テーブルを用いて、または、例えば所定のまたはユーザが規定するパラメータを用いたグラフィック表示生成アルゴリズムに基づいて、プロセッサ730が行う。
【0068】
第2の場合において、グラフィック表示は、ユーザが選択し修正してもよい。図8ないし図10は、グラフィック表示のいくつかの例を示す。
【0069】
特に、図8は、入力に依存する大きさおよび色(および明るさおよび鮮鋭さ)を有する雲のグラフィック表示1402を示す。より具体的には、雲の大きさは第1のセンサ出力(例えば、渦電流の大きさ)に依存し、雲の色(または明るさ)は第2のセンサ出力(例えば、渦電流の位相)に依存するようになっている。または、雲のこれらのまたは他の特性は、以下に説明する、ユーザの選択に従ったセンサ出力に基づいて変化するようになっている。雲のグラフィック表示1402の中央部が抜けている場合には、その結果ハローのグラフィック表示が生じる。ハローのグラフィック表示はユーザがハローの中央の開口部を通してビデオイメージを見ることができ一層邪魔にならない、という点において好ましい。
【0070】
図9は、矢印の大きさが第1のセンサ出力(例えば、渦電流の大きさ)に依存し、矢印の向きが第2のセンサ出力(例えば、渦電流の位相)に依存するようになっている、矢印のグラフィック表示1502を示す。
【0071】
図10は、第1のグラフィック表示1602を用いて合格の状態を示し、第2のグラフィック表示1604を用いて失敗の状態を示す、合格/失敗(PASS/FAIL)のグラフィック表示の例を示す。
【0072】
システムが1タイプより多いグラフィック表示を提供する場合には、図4の処理840が行われて、ユーザが多くの候補のグラフィック表示から選択することができる。この処理は、アプリケーションプログラムを実行するプロセッサ730、ユーザにオプションを提供する(例えば、メニューまたはグラフィックのユーザ・インターフェースによって)出力装置(例えば、VGAディスプレイ762)、および入力装置782(例えば、キーボード、キーパッド、マウス、トラックボール、等)、およびユーザの選択を受け取るインターフェース780、によって行われる。
【0073】
いずれにせよ、いったんグラフィック表示が選択されると、処理842によってユーザはグラフィック表示のパラメータを規定することができる。例えば、その中から選択するように多数のグラフィック表示が提示された後、ユーザが雲のグラフィック表示1402を選択した場合には、プロセッサ730は、出力装置を経由して、雲のグラフィック表示に関係があるパラメータ情報を求めるようにユーザに促す。
【0074】
例えば、ユーザは、雲の最小および最大の大きさ、雲の大きさに対応する第1のセンサ出力、第1の出力対雲の大きさの倍率、色の範囲、雲の色に対応する第2のセンサ出力、第2の出力対雲の色の翻訳、最小および最大の明るさ、雲の明るさに対応する第3のセンサ出力、および第3の出力対雲の明るさの翻訳、を求めるように促されるかもしれない。さもなければ、省略時のパラメータ値を用いてもよい。これらの選択およびパラメータは、デジタル化されたセンサデータを選択したグラフィック表示に変換する処理830bに用いられる。
【0075】
次に、処理834で、(a)数値表示、または(b)グラフィック表示、のどちらかに基づいて、”アンカー”位置におけるおよびその付近の(またはその近辺の)ビデオ(すなわちフレーム)データを修正する。(修正は、結果として得られる表示において、ユーザがずれを容易に視覚的に知覚できるように”アンカー”位置からずれていてもよい。しかし、修正は好ましくは”アンカー”位置に中心があるか、または、結果として得られる表示においてユーザがずれを容易に視覚的に知覚できないように”アンカー”位置からずれている。)この処理は、プロセッサ730および/またはコプロセッサ740によって行われる。ビデオフレームの修正は、(a)”アンカー”位置の近辺のビデオデータの画素を数値またはグラフィック表示と交換すること、または(b)”アンカー”位置の近辺のビデオデータの画素を数値またはグラフィック表示でオーバーレイすること、を含んでもよい。
【0076】
オーバーレイ処理において、ビデオデータの画素特性(例えば、色)および数値またはグラフィック表示の画素特性(例えば、色)が組み合わされる。画素特性は、組み合わせの前に重みをつけてもよい。例えば、ビデオデータの画素特性に割り当てる重みが、グラフィック表示の画素特性に割り当てる重みよりもはるかに大きい場合には、グラフィック表示はほぼ透き通っており、ビデオフレーム上に「ゴースト」のイメージを供給する。これに反して、ビデオデータおよびグラフィック表示の画素特性に割り当てる重みが互いに匹敵する場合には、グラフィック表示は、ビデオフレーム上で半透明のイメージとして現れる。最後に、ビデオデータの画素特性に割り当てる重みが、グラフィック表示の画素特性に割り当てる重みよりもはるかに小さい場合には、グラフィック表示は、アンカー位置の近辺のビデオデータの画素にほぼ取って代わる。
【0077】
図11及び図12は、ビデオフレーム2702の画素2704を修正することができる2つの方法を示す。
【0078】
図11に示すとおり、ビデオフレーム2702および割り付けられたオーバーレイフレーム2712は、フレーム修正処理2730に供給される。ビデオフレーム2702は、画素2704の行および列を含む。それぞれの画素2704に対応するデータは、行アドレス2706、列アドレス2708、および画素特性(例えば、色、明るさ、等)2710を含んでもよい。同様に、割り付けられたオーバーレイフレーム2712は、画素2714の行および列を含む。それぞれの画素2714に対応するデータは、行アドレス2716、列アドレス2718、および画素特性(例えば、色、明るさ、等)2720を含んでもよい。
【0079】
基本的に、割り付けられたオーバーレイフレーム2712は、決定された”アンカー”位置の近辺の数値またはグラフィック表示を含む。グラフィック表示の数値のもの以外のグラフィックオーバーレイフレーム2712の画素2714の画素特性2720は空白値を有し、フレーム修正処理2730が画素2714の空白値の画素特性2720に基づいてビデオフレーム画素2704の画素特性2710を修正するときに、ビデオフレーム画素2704の画素特性2710が変化しないようになっている。
【0080】
フレーム修正処理2730は、プロセッサ730および/またはコプロセッサ740によって行われる(図1参照)。フレーム修正処理2730は、画素2734の行および列を含む修正されたビデオフレーム2732を生成する。それぞれの画素2734に対応するデータは、行アドレス2736、列アドレス2738、および修正された画素特性2740を含んでもよい。修正された画素特性2740は、ビデオフレーム画素2704の画素特性2710および割り付けられたオーバーレイフレーム2712の画素特性2720に基づいている。上で説明した通り、ビデオフレームの画素を修正することによって、(a)”アンカー”位置の近辺のビデオデータの画素を数値またはグラフィック表示と交換する、または(b)”アンカー”位置の近辺のビデオデータの画素を数値またはグラフィック表示でオーバーレイする、という結果になってもよい。
【0081】
図12に示すとおり、他のフレーム修正処理は、ビデオフレーム2702、”アンカー”位置データ2752(例えば、”アンカー”位置を決定する処理820から)、および数値またはグラフィック表示に対応するデータ2754(例えば、処理830aまたは830bから)が供給される。上の場合と同様に、ビデオフレーム2702は、画素2704の行および列を含む。それぞれの画素2704に対応するデータは、行アドレス2706、列アドレス2708、およびビデオ画素特性2710を含んでもよい。
【0082】
ビデオフレーム2702”アンカー”位置データ2752、および数値またはグラフィック表示に対応するデータ2754に基づいて、フレーム修正処理2750は修正されたビデオフレーム2762を生成する。修正されたビデオフレーム2762は、画素2762の行および列を含む。それぞれの画素2762に対応するデータは、行アドレス2766、列アドレス2768、ビデオ画素特性2770、および数値またはグラフィック表示の画素特性2772を含んでもよい。ビデオ画素特性2770は、ビデオ画素特性2710と同じであってもよい。数値またはグラフィック表示の画素特性2772は、”アンカー”位置データ2752および数値またはグラフィック表示に対応するデータ2754に基づいている。
【0083】
表示処理(図示せず)によって、ビデオ画素特性2770と、数値またはグラフィック表示の画素特性2772が組み合わされ、修正された表示フレームが形成される。表示処理は、適当に構成された表示制御装置760によって行われてもよい(図1参照)。
【0084】
最後に、新しいイメージが、(a)ビデオ記憶処理(例えば、ビデオテープレコーダ790によって行われる)、(b)ファイル記憶処理(例えば、磁気または光学的ディスクドライブおよび制御装置750によって行われる)、および/または(c)表示処理(例えば、表示制御装置760およびVGAディスプレイ762および/または、表示制御装置760、VGA・NTSC変換器766、およびNTSCディスプレイ768、によって行われる)に供給される。
【0085】
記憶されたビデオのまたは記憶されたファイルのフレームは、「標識」をつけて後に見るときに容易にアクセスできるようにしてもよい。かかる「標識づけ」は、(a)ユーザの入力に応答して手動で、(b)しきい値を超えるセンサ出力に応答して自動的に、または(c)センサ出力がしきい値を超えるときに自動的に生成されるプロンプトへのユーザ検証入力に応答して、行われてもよい。同様に、記憶されたビデオの、または、記憶されたファイルのフレームは、ユーザのコメントの注釈がついてもよい。
【0086】
簡単な、他の実施の形態において、プローブ位置を決定する処理816は行われず、”アンカー”位置は予め決定されている。さらに、処理834において数またはグラフィック表示に基づいてビデオデータを修正するのではなく、ビデオデータは、公知の方法で、例えば、ミキサまたはピクチャ・イン・ピクチャのビデオプロセッサによって、数またはグラフィック表示と組み合わされる。ピクチャー・イン・ピクチャー処理は、外部のミキサの必要なしに、プロセッサによって行うことができる。ユーザが構成した制御に基づいてメインのイメージ内のどこに配置することもできるウィンドウ内に、数またはグラフィック表示を生成する。
【0087】
例えば、図13は、光学器械の視界1204のビデオ、および、センサ1212のデータのグラフィック表示1252が、分割スクリーンに供給されている、表示1202を示す。より具体的には、見えている加工品1206は、点1214で加工品と接触している渦電流プローブ1212によって検査されている。グラフィック表示1252は、渦電流の振幅および位相情報を伝える。センサ出力およびセンサ設定1254に関する他の情報も供給されてもよい。
【0088】
図14は、光学器械の視界1304のビデオ、および、センサ1312のデータのグラフィック表示1352が、ピクチャ・イン・ピクチャとして供給されている、表示1302を示す。より具体的には、見えている加工品1306は、点1314で加工品と接触している渦電流プローブ1312によって検査されている。グラフィック表示1352は、感知される渦電流の振幅および位相情報を伝える。他の情報1352も供給されてもよい。
【0089】
本発明のより高めた実施の形態では、検査中の加工品の特性(例えば、渦電流の位相および振幅)の概要を得ることができる。この実施例において、光学器械の視界は加工品に関して固定されており、センサは加工品に関して(従って、視界に関して)移動する。例えば、硬質のボアスコープ200の、作業チャネルを通って保持されるセンサは、遠く隔たったところから曲げることができる。センサからのデジタル化された信号(単数または複数)に基づくグラフィック表示は、クロックに基づいて周期的に記憶される、またはユーザの選択に基づいて時々記憶される。
【0090】
図15は、様々な時におけるデジタル化された信号(単数または複数)に基づく雲のグラフィック表示1402を有する加工品1706(例えば、前縁および後縁を有するタービン羽根)の表示1702の例を示す。表示1702は、渦電流の概要、すなわち、加工品1706の全体の渦電流の応答を表すグラフィックマップ、を表す。この例において、概要は、加工品1706のイメージの上に重ね合わせた多数の「雲」を編集したものを含む。渦電流プローブ1712は、加工品1706の前縁に沿って移動する。雲のグラフィック表示1402は、クロックに基づいて自動的に周期的に保存される、または、ユーザ入力に基づいて時々保存される。この例において、雲のグラフィック表示の大きさは、感知された渦電流の大きさに基づいており、雲のグラフィック表示の色は、感知された渦電流の位相に基づいている。
【0091】
図15に示すとおり、重なり合った雲のグラフィック表示1716の第1のグループが、大きなクラック1708に隣接して捕捉される。渦電流の大きさ、従って雲のグラフィック表示の大きさは、プローブ1712がクラック1708に近づくにつれて増大し、プローブ1712がクラック1708から遠ざかるにつれて減少する。図15には示していないが、雲のグラフィック表示の色もまた、渦電流の位相が変化するにつれて変化する。同様に、重なり合った雲のグラフィック表示1718の第2のグループが、小さなクラック1710に隣接して捕捉される。このシステムでは、渦電流センサ1712がタービン羽根1706の前縁に沿って移動した後、一連の雲のグラフィック表示によって、検査員によって容易に同化および解釈することができる渦電流の概要が供給される。
【0092】
または、検査の概要は、3つの基本的な段階で生成されてもよい。すなわち、(1)概要を開始する、(2)概要を作り上げる、および(3)概要を完成する。第1に、検査する加工品のある特定の視界を決定する。この視界は、概要生成処理全体について固定される。すなわち、概要生成処理の間中、光学器械が加工品に関して固定される。しかし、センサは加工品に関して移動してもよい。概要開始命令に応答して、基準イメージが捕捉される。より具体的には、センサが視界内にない状態で、固定された視界内に加工品のビデオフレームが、基準イメージファイルとして捕捉され記憶される(例えば、ハードドライブ750上に)。ライブのビデオ動作の下では、センサは加工品に関して移動される。応答して、センサ出力に対応する数またはグラフィック表示が表示される。
【0093】
概要を作り上げる命令に応答して、その時存在している数またはグラフィック表示がオーバーレイファイル内に記憶される(例えば、ハードドライブ750上に)。後の概要を作り上げる命令に応答して、後の数またはグラフィック表示を記憶してもよい(例えば、オーバーレイファイルに添付して、または別個のファイル(単数または複数)内に記憶して)。
【0094】
概要を完成する命令は、基準イメージファイルをオーバーレイファイル(単数または複数)と関連させ、または結合させて、概要ファイルグループまたは概要ファイルを形成する。
【0095】
図16は、加工品の走査からのサンプリングされたデータのグラフィック表示を有する加工品の表示の例を示す。この例において、視界1804は、見えている加工品で完全にいっぱいになっている。さらに、この場合において、センサは、例えば小型ステッパモータ(これは遠隔制御されてもよい)で、走査パターン1860に曲げられている。この場合において、雲のグラフィック表示が、例えば、ステッパモータ(単数または複数)のそれぞれのステップに関して、周期的に保存される。ここで、小さなクラック1810、これは渦電流の大きさを増大させるが、これが比較的小さな雲1872、1874で示されている。同様に、大きい方のクラック1808は、より大きい雲1876、1878、1880、および1882によって示されている。図16には示していないが、雲のグラフィック表示の色もまた、渦電流の位相が変化するにつれて変化する。ここでもまた、雲のグラフィック表示のマトリクスによって、検査員によって容易に同化および解釈することができる渦電流の概要が供給される。
【0096】
本実施の形態のシステムの動作の例を以下に述べる。以下の例において、ビデオイメージスコープ400および渦電流センサによって、白色のタービン羽根が検査される。渦電流センサには、そのプローブの先端に赤いラベルが設けられている。
【0097】
ユーザは、本実施の形態のシステムによって実行される遠隔検査プログラムを実行する。応答して、ユーザには第1に、候補のセンサのメニューが提示される。例えば、本実施の形態のシステムは、例えば選択されたモデルの渦電流プローブや超音波検出器等の、ある所定のセンサ用のデータ翻訳テーブルを含んでもよい。
【0098】
図17は、センサ選択ウィンドウ2402の表示2400を示す。ウィンドウ2402は、用いられるセンサが表になったものの中にない場合用の「その他(OTHER)」の候補と同様に、候補のセンサ2404を表にしている。ユーザは、(a)表示された候補のセンサ2402上をダブルクリックしても、または(b)スクロールボタン2406aおよび2406bを上下に動かすことによって、または矢印2410でスライダ2408をドラッグすることによって、候補のセンサをスクロールしていってもよい。この場合において、ユーザは、ビデオイメージスコープと共に用いる渦電流プローブを選択する。ここでもまた、用いるセンサが所定のセンサの表にない場合には、ユーザは「その他(OTHER)」のセンサを選択し、センサの出力応答に関する関連するデータを入力してもよい。
【0099】
次に、ユーザには、それを通じて候補のグラフィック表示のグループの中から選択することができるメニューまたはグラフィックユーザ・インターフェースを提示される。
【0100】
図18は、例えば、雲のグラフィック表示2504a、矢印のグラフィック表示2504b、ハローのグラフィック表示2504c、「OK−非OK」のグラフィック表示2504d、「合格−失敗」のグラフィック表示2504e、および数表示2504fを含む、候補のグラフィック表示2504の表示2500を示す。この例において、ユーザはハローのグラフィック表示を選択する。
【0101】
ユーザは次に、ハローのグラフィック表示用のパラメータを求めるように促される。または、パラメータのグループを入力するのではなく、ユーザは所定の各パラメータを受け入れてもよい。この例において、ユーザは、例えばハローの大きさを渦電流の大きさに割り当て、ハローの最大の大きさが直径50画素、ハローの最小の大きさが直径3画素、電流対画素の大きさの倍率が1画素当たり5mA、ハローの色が一定、ハローの明るさを渦電流の位相に割り当て、最小の明るさが180度の位相角に対応し、最大の明るさが0度の位相角に対応する、という所定のパラメータを選択する。
【0102】
これに反して、図19に示すとおり、ユーザは、パラメータのウィンドウ2602に提示された関係するパラメータ2604を、「固定」または「可変」2606のどちらかに規定してもよい。パラメータ2604が可変と選択された場合には、設定ウィンドウ2650が供給される。ユーザが選択したセンサ2404のタイプに基づいて、可変のパラメータが基づくセンサ出力2652が選択される。ボタン2654はセンサ出力のドラッグダウンメニュー、この場合には、渦電流の大きさおよび渦電流の位相、を供給する。他のパラメータ2656、2664は、(a)ボックス2658、2666内に入力しても、(b)ドラッグダウンメニュー2660、2668から選択しても、および/または(c)ボタン2662、2670でインクリメントまたはデクリメントしてもよい。パラメータ対センサ出力の倍率2670は、ボックス2676内に入力しても、ドラッグダウンメニュー2674から選択してもよい。
【0103】
するとユーザは、図29及び図30に示したビデオイメージスコープ400の挿入管404の作業チャネル442を通って渦電流プローブを挿入することができる。次に、タービン羽根106の前縁が対物レンズ450の視界456内に来るまで、挿入管404が、ジェット機のモータのハウジング102の検査ポート108を通って挿入される。
【0104】
対物レンズ450によって、電荷結合素子452にタービン羽根106(図23参照)の前縁のイメージの焦点が合わせられる。電荷結合素子452に関連する回路が、電荷結合素子の各素子の電荷をクロックアウトし、結果として生じるアナログ波形のシーケンスをライン454に印加する。同時に、ユーザは渦電流プローブを操作して、関係する点、例えばタービン羽根106のクラックらしいものが検査されるようにする。
【0105】
上記の説明のとおり、ライン454上に供給されたアナログ波形のシーケンスは、カメラ制御装置710の入力に供給される。カメラ制御装置710は、アナログ波形のシーケンスを、NTSC標準を遵守するビデオフレームに変換する。ビデオフレームグラバ712は、NTSCビデオのフレームを受け取り、それらのフレームを、それぞれの画素が256色および256の明るさのレベルを有する、1024×1024の画素のアレイに変換する。プロセッサ730(および/またはコプロセッサ740)は、ビデオフレーム2200にアクセスする。
【0106】
この例において、1004の表示された視界は800×800画素である、ということがわかっている。図7に示すとおり、プロセッサ730(および/またはコプロセッサ740)は、関係する800×800画素の領域を4行および4列に分割し、それによって、16個の200×200画素のサブイメージを規定する。過去の経験から、分割されたイメージの第2または第3の行(R2またはR3)で渦電流センサのプローブの先端が発見される可能性の方が、他の場所で発見される可能性よりも高い、ということがわかっている。従って、第1の列C1および第2の行R2によって規定される200×200画素のサブイメージについて、暗青色の画素(単数または複数)の画素毎の探索が行われる。ラベルはこのサブイメージ内にはないので、赤い画素は発見されない。従って、第2の列C2および第2の行R2によって規定される次のサブイメージが探索される。この場合において、渦電流センサのプローブの先端のラベルに対応する赤い画素が検出される。検出された第1の赤い画素に対応する画素識別子2302情報が、アンカー点として記憶される(図3参照)。
【0107】
上記処理と同時に、渦電流センサは、電流大きさ信号と電流位相信号に変換される電流信号を生成する。これら2つの信号は、アナログ・デジタル変換器(単数または複数)722に供給される。アナログ・デジタル変換器(単数または複数)722の出力は、プロセッサ730によって読み取られる。プロセッサ730は、変換テーブルまたはグラフィック表示生成アルゴリズムを用いて、デジタル化された渦電流信号の大きさおよび位相にそれぞれ基づいて(省略時解釈またはユーザが規定したパラメータ値と同様に)、ハローのグラフィック表示の大きさおよび明るさを決定する。結果として生じるハローのグラフィック表示は、ビデオフレーム2200内の決定されたアンカー点の付近の画素情報の上に書き込まれる(図2参照)。
【0108】
上記の処理は、それぞれのビデオフレーム2200について繰り返される。結果として生じるビデオフレーム2200’は、(a)ビデオVGAディスプレイ768またはNTSCディスプレイ762によってユーザに提示されるか、(b)磁気または光学的記憶媒体750内にファイルとして記憶されるか、および/または(c)ビデオテープ790上に記録される。
【0109】
本実施の形態を拡張したものおよび特別に適合させたものを、以下に述べる。
【0110】
本実施の形態のシステムはいかなるビデオ源704dおよびいかなるセンサデータ源706dと共に用いてもよいが、渦電流プローブを装備した柔軟性を有するファイバースコープ300またはビデオイメージスコープ400と共に用いるのが特に適している。図20ないし22は、渦電流プローブの出力信号の品質を改良するために公知の柔軟性を有するファイバースコープ300またはビデオイメージスコープ400に行う変形を示す。
【0111】
図20は、従来の柔軟性を有するファイバースコープ300またはビデオイメージスコープ400の上下または左右の平面における曲げを示す。より具体的には、図20は、先端アダプタ1906の挿入管の先端部側の端1904を示す。レンズ1908および作業チャネル1910も示す(わかりやすくするために、照明手段は示していない)。要素1904’は、左いっぱいに曲げたときの挿入管の先端部側の端を示し、要素1904”は、右いっぱいに曲げたときの挿入管の先端部側の端を示す。
【0112】
図20からわかるように、挿入管の先端部側の端1904は、左右に曲げられると、弧1920を描いて移動する。上下の曲げについても同じことが言える。平らな加工品が検査中であれば、渦電流プローブは曲げていない位置にあるときのほうが加工品に近くなり、いっぱいに曲げた(左であろうと、右であろうと、上であろうと、下であろうと)ときには加工品から遠くなる。あいにく、かかる場合においては、渦電流の大きさは、加工品におけるきずのみに基づくのではなく、プローブの加工品からの距離に基づいて変化する。
【0113】
図21は、所定の曲げの範囲の全体にわたって、プローブの加工品との接触を容易にし、それによって上に説明した問題を解決する装置を示す。より具体的には、挿入管の先端部側の端2006は、レンズ2008、照明窓2010、および、それを通ってプローブ2042を有する渦電流センサ2040が延びる作業チャネル2030、を含む。作業チャネル2030は、好ましくはアダプタの先端内に、環状の出っ張り等の突起(単数または複数)2032を含む。突起(単数または複数)2032と、渦電流センサ2040上に設けられているフランジ2044の間には、例えばばね等のバイアス手段2050が配置されており、それによって渦電流プローブ2042は外側、挿入管の先端部側の端から遠ざかる方向、にバイアスがかけられている。この場合において、渦電流センサ2040は、先端部側の端から作業チャネル2030内に挿入される。渦電流プローブ2042に外側へとバイアスをかけることは、左、右、上、または下への曲げの弧の全体にわたって渦電流プローブ2042が加工品との接触を維持することを保証する助けとなる。プローブ2042に外側へ、挿入管の先端部側の端から遠ざかる方向へ、とバイアスをかける他の手段もまた用いてもよく、遠隔目視検査システムのどこか他の場所に配置してもよい。
【0114】
図22は、特別に変形した作業チャネルを有する、90度先端アダプタを有するボアスコープ、ファイバースコープ、またはビデオイメージスコープ、の先端部側の端を示す。図24で説明したように、タービン羽根106は検査ポート108を通って延びる挿入管を有する光学器械によって検査されることが多い、ということを思い出してほしい。関係する領域、すなわち羽根の表面、を検査するには、前を見る先端アダプタは有用ではない。実際、90度の視界の先端アダプタは、現在産業用遠隔目視検査システム用で最大の市場占有率を有している。
【0115】
図22に示すとおり、窓2102を通るイメージは、レンズ2104によって集光されミラー2106により反射されて、レンズ2108で例えば電荷結合素子2110(またはファイバの束または光学系)上に焦点を合わされる。あいにく、多くの場合、プローブ2116を有するセンサ2114は、厳しい屈曲半径を達成することができない。従って、作業チャネル2112には、そこを通ってセンサ2114が作業チャネル2112を出る第1の開口部2118、およびそこを通ってセンサ2114が作業チャネル2112に再び入る第2の開口部2120が設けられている。または、90度の先端アダプタに固定したプローブを設けてもよい。
【0116】
従って、本実施の形態のシステムは、多数の源からのデータを簡単に、ほとんど瞬時に同化および解釈することができる、直観的な表示を提供する。この表示は、加工品の検査、より具体的には、遠隔目視検査システムでの加工品の検査、に特に有用である。このシステムでは、与えられた視界に対して多数のセンサ読み取りを有する走査シーケンスまたはマトリクスが可能である。最後に、本発明は、公知の目視検査システム、特に横を見るアダプタの先端を有するものに、渦電流データ等のデータをよりよく感知する、様々な変形を提供する。
【0117】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、アナログのビデオデータを受け取る段階、前記アナログのビデオデータをそれぞれが画素のアレイに対応するデータを含むフレームに変換する段階、前記センサの前記ビデオを前記フレームの1つ内で探知してアンカー位置を規定する段階、前記センサによる前記データ出力を受け取る段階、前記センサによる前記データ出力をデジタル化してデジタル化センサデータを形成する段階、前記デジタル化センサデータを数値およびグラフィック表示のうちの1つに変換する段階、前記フレームの前記1つ内で、前記数値およびグラフィック表示のうちの前記1つに基づいて前記アンカー位置の近辺の画素を修正して修正されたフレームを形成する段階を含むので、加工品の検査、例えば遠隔目視検査システム等からの情報の迅速な同化および解釈が可能な多数の源からの情報を表示することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の表示システムの好適な実施の形態を示す図
【図2】x行、y列の画素を含むビデオフレームを示す図
【図3】代表的な画素データ構造を示す図
【図4】図1の表示システムの処理およびデータ流れ図
【図5】図1の表示システムにおいて用いることができるプローブ探知処理の流れ図
【図6】図5のプローブ探知処理において用いることができる第1の分割計画を示す図
【図7】図5のプローブ探知処理において用いることができる第2の分割計画を示す図
【図8】図1の表示システムにおいて用いることができる、第1の組の邪魔とならないグラフィック表示の表示例を示す図
【図9】図1の表示システムにおいて用いることができる、第2の組の邪魔とならないグラフィック表示の表示例を示す図
【図10】図1の表示システムにおいて用いることができる、第3の組の邪魔とならないグラフィック表示の表示例を示す図
【図11】ビデオフレームの画素を修正する方法を説明する第1の説明図
【図12】ビデオフレームの画素を修正する方法を説明する第2の説明図
【図13】図1の表示システムによって作成された表示の第1の表示例を示す図
【図14】図1の表示システムによって作成された表示の第2の表示例を示す図
【図15】サンプリングされたデータのシーケンスに基づいたグラフィック表示を有する加工品の表示の例を示す図
【図16】工品の走査中にサンプリングされたデータのマトリクスに基づいたグラフィック表示を有する加工品の表示の例を示す図
【図17】センサ選択ウィンドウを示す図
【図18】表示選択ウィンドウを示す図
【図19】ユーザがグラフィック表示のパラメータを選択するための、グラフィックのユーザ・インターフェースを示す図
【図20】従来の柔軟性を有するファイバースコープまたはビデオイメージスコープの上下または左右の平面における曲げを示す図
【図21】所定の曲げの範囲の全体にわたって、プローブの加工品との接触を容易にする装置を示す図
【図22】変形した作業チャネルを有する、左右90度の視界のボアスコープ、ファイバースコープ、またはビデオイメージスコープの先端部側の端を示す図
【図23】本発明の表示システムで検査することができる、タービン羽根を示す図
【図24】本発明の表示システムで検査することができる、遠く隔たって配置された加工品を示す図
【図25】取り付けたビデオカメラと共に、本発明の表示システムのビデオ源として用いることができる、硬質のボアスコープの側面図
【図26】図25の硬質のボアスコープの挿入管の側断面図及び末端部側の端部の端面図
【図27】取り付けたビデオカメラと共に、本発明の表示システムのビデオ源として用いることができる、柔軟性を有するファイバースコープの側面図
【図28】図27の柔軟性を有するファイバースコープの挿入管の側断面図及び末端部側の端部の端面図
【図29】本発明の表示システムのビデオ源として用いることができる、柔軟性を有するビデオイメージスコープの側面図
【図30】図29のビデオイメージスコープの挿入管の末端部側の端の部分切り欠き斜視図
【図31】公知の渦電流センサおよび加工品を示す図
【図32】公知の超音波センサを示す図
【符号の説明】
704a…ビデオアダプタおよびビデオカメラ付のボアスコープ
704b…ビデオアダプタおよびビデオカメラ付のファイバースコープ
704c…ビデオイメージスコープ
704d…ビデオ源
706a…センサ
706b…センサ
706c…センサ
706d…センサデータ源
710…カメラ制御装置
712…ビデオフレームグラバ
720…データ処理装置
722…A/D変換器
730…プロセッサ
740…コプロセッサ

Claims (34)

  1. センサのビデオを含むビデオデータ、および前記センサによるデータ出力を処理する多数源データ処理方法において、
    a)アナログのビデオデータを受け取る段階、
    b)前記アナログのビデオデータを、それぞれが画素のアレイに対応するデータを含むフレームに変換する段階、
    c)前記センサの前記ビデオを前記フレームの1つ内で探知してアンカー位置を規定する段階、
    d)前記センサによる前記データ出力を受け取る段階、
    e)前記センサによる前記データ出力をデジタル化してデジタル化センサデータを形成する段階、
    f)前記デジタル化センサデータを数値およびグラフィック表示のうちの1つに変換する段階、および
    g)前記フレームの前記1つ内で、前記数値およびグラフィック表示のうちの前記1つに基づいて、前記アンカー位置の近辺の画素を修正して、修正されたフレームを形成する段階
    を含むことを特徴とする多数源データ処理方法。
  2. h)前記修正されたフレームを表示する段階をさらに含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の多数源データ処理方法。
  3. h)前記修正されたフレームを記録する段階をさらに含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の多数源データ処理方法。
  4. h)前記修正されたフレームを含むファイルを記憶する段階をさらに含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の多数源データ処理方法。
  5. 前記センサの前記ビデオを前記フレームの前記1つ内で探知してアンカー位置を規定する前記段階が、
    i)画素の前記アレイに対応する前記データをチェックして、画素の前記アレイ内の画素が前記センサの属性に対応するデータを有しているかどうかを決定するサブ段階、および
    ii)前記アンカー位置を、前記センサの前記属性に対応するデータを有する画素の位置に決定するサブ段階
    を含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の多数源データ処理方法。
  6. 前記属性がある特定の色である
    ことを特徴とする請求項5に記載の多数源データ処理方法。
  7. 前記センサの前記ビデオを前記フレームの1つ内で探知してアンカー位置を規定する前記段階が、
    i)前記フレームをサブイメージに分割するサブ段階、
    ii)前記サブイメージの1つ内で、前記サブイメージ内のそれぞれの画素に対応するデータをチェックして、前記サブイメージ内の画素が前記センサの属性に対応するデータを有しているかどうかを決定するサブ段階、
    iii)前記サブイメージが、前記センサの前記属性に対応するデータを有する画素を有している場合には、前記アンカー位置を前記センサの前記属性に対応するデータを有する前記画素の位置に決定するサブ段階、および
    iv)前記サブイメージが、前記センサの前記属性に対応するデータを有する画素を有していない場合には、前記サブイメージの内の次の1つについて処理を継続するサブ段階
    を含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の多数源データ処理方法。
  8. 前記属性がある特定の色である
    ことを特徴とする請求項7に記載の多数源データ処理方法。
  9. 前記センサの前記ビデオが他のサブイメージよりもある特定のサブイメージ内に配置されている可能性が高いということがわかっている場合には、前記特定のサブイメージが前記サブイメージのうちの前記1つである
    ことを特徴とする請求項7に記載の多数源データ処理方法。
  10. 候補のグラフィック表示のグループから前記グラフィック表示を選択して選択されたグラフィック表示を規定する段階、および
    前記選択されたグラフィック表示用のパラメータを選択する段階
    をさらに含み、
    前記デジタル化センサデータを数値およびグラフィック表示のうちの1つに変換する前記段階は、前記選択されたグラフィック表示および前記パラメータを用いる
    ことを特徴とする請求項1に記載の多数源データ処理方法。
  11. 前記グラフィック表示が、雲、ハロー、および矢印のうちの1つである
    ことを特徴とする請求項1に記載の多数源データ処理方法。
  12. 前記センサデータが、第1のタイプのデータおよび第2のタイプのデータを含み、
    前記デジタル化センサデータを数値およびグラフィック表示のうちの1つに変換する前記段階が、
    前記第1のタイプの前記データに基づいて前記グラフィック表示の第1の属性を変えるサブ段階、および
    前記第2のタイプの前記データに基づいて前記グラフィック表示の第2の属性を変えるサブ段階
    を含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の多数源データ処理方法。
  13. 前記グラフィック表示の前記第1および第2の属性のそれぞれが、大きさ、長さ、直径、内径、外径、色、明るさ、鮮鋭さ、および向きからなるグループから選択される
    ことを特徴とする請求項12に記載の多数源データ処理方法。
  14. それぞれが、センサのビデオを含む画素のアレイに対応するデータを含むビデオデータのフレーム、および前記センサによるデータ出力を処理する多数源データ処理方法において、
    a)前記センサをビデオデータの前記フレームの1つ内で探知してアンカー位置を規定する段階、
    b)前記センサによる前記データ出力を受け取る段階、
    c)前記センサによる前記データ出力を数値およびグラフィック表示のうちの1つに変換する段階、および
    d)前記フレームの前記1つ内で、数値およびグラフィック表示のうちの前記1つに基づいて、前記アンカー位置の近辺の画素データを修正して、修正されたフレームを形成する段階
    を含むことを特徴とする多数源データ処理方法。
  15. e)前記修正されたフレームを表示する段階をさらに含む
    ことを特徴とする請求項14に記載の多数源データ処理方法。
  16. e)前記修正されたフレームを記録する段階をさらに含む
    ことを特徴とする請求項14に記載の多数源データ処理方法。
  17. e)前記修正されたフレームを含むファイルを記憶する段階をさらに含む
    ことを特徴とする請求項14に記載の多数源データ処理方法。
  18. 前記センサを前記フレームの前記1つ内で探知してアンカー位置を規定する前記段階が、
    i)画素の前記アレイに対応する前記データをチェックして、画素の前記アレイ内の画素が前記センサの属性に対応するデータを有しているかどうかを決定するサブ段階、および
    ii)前記アンカー位置を、前記センサの前記属性に対応するデータを有する画素の位置に決定するサブ段階
    を含む
    ことを特徴とする請求項14に記載の多数源データ処理方法。
  19. 前記属性がある特定の色である
    ことを特徴とする請求項18に記載の多数源データ処理方法。
  20. 前記センサを前記フレームの1つ内で探知してアンカー位置を規定する前記段階が、
    i)前記フレームをサブイメージに分割するサブ段階、
    ii)前記サブイメージの1つ内で、前記サブイメージ内のそれぞれの画素に対応するデータをチェックして、前記サブイメージ内の画素が前記センサの属性に対応するデータを有しているかどうかを決定するサブ段階、
    iii)前記サブイメージが、前記センサの前記属性に対応するデータを有する画素を有している場合には、前記アンカー位置を前記センサの前記属性に対応するデータを有する前記画素の位置に決定するサブ段階、および
    iv)前記サブイメージが、前記センサの前記属性に対応するデータを有する画素を有していない場合には、前記サブイメージの内の次の1つについて処理を継続するサブ段階
    を含む
    ことを特徴とする請求項14に記載の多数源データ処理方法。
  21. 前記属性がある特定の色である
    ことを特徴とする請求項20に記載の多数源データ処理方法。
  22. 前記センサの前記ビデオが他のサブイメージよりもある特定のサブイメージ内に配置されている可能性が高いということがわかっている場合には、前記特定のサブイメージが前記サブイメージのうちの前記1つである
    ことを特徴とする請求項20に記載の多数源データ処理方法。
  23. 候補のグラフィック表示のグループから前記グラフィック表示を選択して選択されたグラフィック表示を規定する段階、および
    前記選択されたグラフィック表示用のパラメータを選択する段階
    をさらに含み、
    前記デジタル化センサデータを数値およびグラフィック表示のうちの1つに変換する前記段階は、前記選択されたグラフィック表示および前記パラメータを用いる
    ことを特徴とする請求項14に記載の多数源データ処理方法。
  24. 前記グラフィック表示が、雲、ハロー、および矢印のうちの1つである
    ことを特徴とする請求項14に記載の多数源データ処理方法。
  25. 前記センサデータが、第1のタイプのデータおよび第2のタイプのデータを含み、前記デジタル化センサデータを数値およびグラフィック表示のうちの1つに変換する前記段階が、
    前記第1のタイプの前記データに基づいて前記グラフィック表示の第1の属性を変えるサブ段階、および
    前記第2のタイプの前記データに基づいて前記グラフィック表示の第2の属性を変えるサブ段階
    を含む
    ことを特徴とする請求項14に記載の多数源データ処理方法。
  26. 前記グラフィック表示の前記第1および第2の属性のそれぞれが、大きさ、長さ、直径、内径、外径、色、明るさ、鮮鋭さ、および向きからなるグループから選択される
    ことを特徴とする請求項25に記載の多数源データ処理方法。
  27. ビデオデータの前記フレームが、イメージ補足装置の視界を含み、
    e)前記イメージ補足装置の前記視界を固定する段階、
    f)前記センサを前記イメージ補足装置に関して移動する段階、
    g)前記センサによる前記データ出力を数値およびグラフィック表示のうちの1つに変換する段階、
    h)前記フレームの少なくとも1つ内で、数値およびグラフィック表示のうちの前記1つに基づいて、前記アンカー位置の近辺の画素データを修正して、少なくとも1つの修正されたフレームを形成する段階、
    i)ユーザの選択およびクロックのうちの1つに応答して、前記アンカー位置の前記近辺の前記画素に取って代わる前記数値およびグラフィック表示のうちの前記1つをサンプリングして、後のフレームもまた前記アンカー位置におけるおよびその付近の前記数値およびグラフィック表示のうちの前記1つを含むようにする段階、および
    j)段階(f)ないし(i)を繰り返すことによって、検査の概要を生成する段階
    を含む
    ことを特徴とする請求項14に記載の多数源データ処理方法。
  28. 対象を検査する多数源データ処理装置において、
    a)視界を有し、それぞれが画素のアレイに対応するデータを含む前記対象のビデオフレームを生成するビデオ生成装置、
    b)前記ビデオ生成装置の前記視界内に配置され、前記対象の属性に関する物理的現象を検出するセンサ、
    c)前記センサによって検出された前記物理的現象に基づいて信号を生成する信号生成装置、
    d)前記信号生成装置から前記信号を受け取り、前記信号を数値およびグラフィック表示のうちの1つに変換する変換器、
    e)前記ビデオ生成装置からフレームを受け取り、前記センサのイメージの位置を1つのフレーム内に決定し、アンカーを前記位置に生成する、アンカー生成装置、および
    f)前記アンカー生成装置から前記アンカーを、前記ビデオフレーム生成装置から前記フレームを、および前記変換器から前記数表示およびグラフィック表示のうちの前記1つを受け取り、前記数値およびグラフィック表示のうちの前記1つに基づいて、前記フレームのうちの少なくとも1つ内の前記アンカーの近辺の画素を修正するビデオ処理装置、
    を含むことを特徴とする多数源データ処理装置。
  29. 前記ビデオ生成装置が遠隔目視検査装置である
    ことを特徴とする請求項28に記載の多数源データ処理装置。
  30. 前記ビデオ生成装置が、(a)ビデオカメラ、(b)ビデオカメラと結合したボアスコープ、(c)ビデオカメラと結合したファイバースコープ、および(d)カメラ制御装置を設けたビデオイメージスコープ、のうちの1つである
    ことを特徴とする請求項28に記載の多数源データ処理装置。
  31. 前記センサが、前記ビデオ生成装置内の作業チャネルを通って設けられている
    ことを特徴とする請求項30に記載の多数源データ処理装置。
  32. 前記ビデオ生成装置が、90度の先端アダプタおよび固定したプローブを含む
    ことを特徴とする請求項28に記載の多数源データ処理装置。
  33. 前記遠隔目視検査装置が、基部側の端および先端部側の端を有し前記挿入管の前記基部側の端から前記先端部側の端に延びる作業チャネルを含む挿入管を含み、
    前記センサが前記作業チャネルを通り、
    前記装置が、前記センサを前記挿入管の前記先端部側の端から離れる方向にバイアスするバイアスシステムをさらに含む
    ことを特徴とする請求項29に記載の多数源データ処理装置。
  34. 前記センサが、渦電流プローブおよび超音波プローブのうちの1つである
    ことを特徴とする請求項28に記載の多数源データ処理装置。
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