JPH0666716A - 付着強度の測定装置および測定方法 - Google Patents

付着強度の測定装置および測定方法

Info

Publication number
JPH0666716A
JPH0666716A JP24575192A JP24575192A JPH0666716A JP H0666716 A JPH0666716 A JP H0666716A JP 24575192 A JP24575192 A JP 24575192A JP 24575192 A JP24575192 A JP 24575192A JP H0666716 A JPH0666716 A JP H0666716A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
vibration
measuring
base material
adhesion strength
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP24575192A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiki Yagi
敏樹 八木
Toru Kitaguchi
透 北口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Daicel Corp
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Sumitomo Chemical Co Ltd
Daicel Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Mining Co Ltd, Sumitomo Chemical Co Ltd, Daicel Chemical Industries Ltd filed Critical Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Priority to JP24575192A priority Critical patent/JPH0666716A/ja
Publication of JPH0666716A publication Critical patent/JPH0666716A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Strength Of Materials By Application Of Mechanical Stress (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 付着力の小さな膜の付着強度を客観的に再現
性よく測定する。 【構成】 基材5上に形成された薄膜4に配した振動子
3に、振動振幅又は周波数を可変できるコントローラ1
により振動を与える。振動の付与により、基材5からの
薄膜4の剥離は、振動センサ6により検知される。その
ため、薄膜が剥離したときのコントローラ1の設定値に
より、薄膜の付着強度を測定できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基材に対する付着力が
小さな膜の付着強度を測定する上で有用な付着強度の測
定装置および測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図2に示される付着力測定装置が
使用されている。
【0003】この装置は、基材11上に形成された薄膜
12と、この薄膜12の付着強度よりも大きな接着力を
有する粘着テープにより接合されるV字状の接合部材1
3と、この接合部材13に取付けた糸14と、この糸1
4が掛渡される滑車15と、前記糸14の他方の端部を
巻き取るモータ16とを備えている。前記滑車15は、
バネばかり17に吊り下げられている。
【0004】このような装置において、基材11の薄膜
12に接合部材13を接合し、糸14を、バネばかり1
7に吊り下げられた滑車15に掛渡し、糸14の他方の
端部を同期モータ16に取付ける。薄膜12に対する糸
14の引き剥し角度θを一定に保ちながら、同期モータ
16により一定速度で接合部材13を引き剥し、滑車1
5に作用する荷重によって薄膜の付着強度が測定される
(「薄膜」、応用物理学選書3,金原・藤原共著,裳華
房)。
【0005】しかし、前記の方法においては、付着強度
が引き剥し速度に依存すると共に、付着強度が小さな薄
膜や大きすぎる薄膜の付着強度が測定できない。そのた
め、客観性のあるデータを再現性よく得ることが困難で
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、付着力の小さな膜の付着強度を簡便に再現性よく測
定できる測定装置および測定方法を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、基材上に形成された膜の付着強度を測定
する装置であって、前記膜に振動を与えるための付与手
段と、この付与手段による振動を可変するための可変手
段と、基材からの膜の脱落を検知するための検知手段と
を備えている付着強度の測定装置を提供する。
【0008】この装置において、前記付与手段は振動子
であり、検知手段は膜とは反対側の基材に配される振動
センサであるのが好ましい。
【0009】本発明は、基材の形成された膜を振動さ
せ、基材から膜が剥離したときの振動を基準として、膜
の付着力を評価する付着強度の測定方法も提供する。
【0010】
【作用】本発明の測定装置及び測定方法では、前記付与
手段により膜に与えられる振動を、可変手段により可変
できる。そのため、可変手段により振幅や周波数を可変
すると、特定の振動が与えられたとき、基材から膜が剥
離する。膜の剥離は、検知手段により検知されるので、
この時の可変手段の値を基準として、膜の付着力を評価
できる。
【0011】
【実施例】以下に、添付図面を参照しつつ、本発明の実
施例をより詳細に説明する。
【0012】図1は、本発明の一実施例である測定装置
の電気的構成を示すブロック図である。
【0013】この装置は、信号発生器2から振動子3に
与えられる振動を可変するためのコントローラ1を備え
ている。この例では、前記コントローラ1は、振動振幅
をコントロールしている。また、前記振動子3による振
動を薄膜4に与えるため、振動子3の先端は、基材5に
形成された薄膜4に接着されている。
【0014】前記薄膜4とは反対側の基材5の面には、
振動センサ6が配されている。薄膜4に与えられた振動
は、振動センサ6により、基材5を介して検出される。
振動センサ6により検出された検出信号は増幅器7によ
り増幅され、増幅された信号は、表示器8に与えられ、
表示される。
【0015】このように装置において、コントローラ1
により、振動子3に与える振動振幅を徐々に大きくする
と、振動は振動センサ6により検出され、表示器8によ
り表示される。
【0016】そして、薄膜4に与えられた振動エネルギ
ーが特定の振幅値に達すると、薄膜4が基材5から剥離
し、振動センサ6による検出値の変化を、表示器8の表
示波形により確認できる。そのため、この時のコントロ
ーラ1の設定値により、薄膜4の付着強度を評価するこ
とができる。また、振動センサ6が検出した振動振幅に
より、薄膜4の付着強度を評価することもできる。
【0017】前記実施例においては、コントローラによ
り振動振幅を可変しているが、周波数を可変してもよ
い。
【0018】薄膜の剥離を検知する検知手段は、他のセ
ンサや目視であってもよい。
【0019】本発明の測定装置及び測定方法は、基材に
形成された種々の膜、例えば、基材上に形成された塗
膜、基板上に蒸着やスパッタリングなどにより形成され
た薄膜などの種々の膜の付着強度を測定する上で有用で
ある。
【0020】
【発明の効果】本発明の測定装置および測定方法によれ
ば、膜の剥離時の振動により、膜の付着強度を評価する
ため、付着強度を客観的に再現性よく定量化できる。ま
た、膜の引き剥し速度に依存しないため、基材に対する
膜の密着力の大小に拘らず、付着強度を正確にかつ客観
的に評価できる。
【0021】
【実験例】以下に、実験例に基づいて本発明をより詳細
に説明する。
【0022】図1に示す装置を用い、振動周波数を装置
全体の共振周波数以外の150Hzに設定した。
【0023】ディスク基板(厚み1.2mm)に形成さ
れた薄膜に振動子の先端を接着させ、コントローラによ
り振動振幅を増大させながら、薄膜が剥離した振動振幅
を振動センサにより検出し、増幅器を介してスペクトラ
ムアナライザに表示させた。
【0024】なお、前記薄膜は、基板上に順次形成され
た色素膜1000〜1500オングストローム、金の薄
膜800オングストロームおよび保護膜4〜5μmで構
成されている。
【0025】そして、5つの試料について、薄膜の剥離
時の振動振幅を求めたところ、表に示す結果を得た。
【0026】
【表1】 表より、薄膜の付着強度が略再現性よく測定できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施例である測定装置の電
気的構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、従来の付着力測定装置を示す概略図で
ある。
【符号の説明】
1…コントローラ 3…振動子 4…薄膜 5…基材 6…振動センサ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材上に形成された膜の付着強度を測定
    する装置であって、前記膜に振動を与えるための付与手
    段と、この付与手段による振動を可変するための可変手
    段と、基材からの膜の脱落を検知するための検知手段と
    を備えている付着強度の測定装置。
  2. 【請求項2】 付与手段が振動子であり、検知手段が膜
    とは反対側の基材に配される振動センサである請求項1
    記載の付着強度の測定装置。
  3. 【請求項3】 基材の形成された膜を振動させ、基材か
    ら膜が剥離したときの振動を基準として、膜の付着力を
    評価する付着強度の測定方法。
JP24575192A 1992-08-20 1992-08-20 付着強度の測定装置および測定方法 Pending JPH0666716A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24575192A JPH0666716A (ja) 1992-08-20 1992-08-20 付着強度の測定装置および測定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24575192A JPH0666716A (ja) 1992-08-20 1992-08-20 付着強度の測定装置および測定方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0666716A true JPH0666716A (ja) 1994-03-11

Family

ID=17138257

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24575192A Pending JPH0666716A (ja) 1992-08-20 1992-08-20 付着強度の測定装置および測定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0666716A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004104501A (ja) * 2002-09-10 2004-04-02 Horiba Ltd 分析機器からの信号収集システム
JP2016166754A (ja) * 2015-03-09 2016-09-15 旭有機材株式会社 液状硬化性樹脂の硬化挙動測定方法及び硬化挙動測定装置
JP2021043178A (ja) * 2019-09-06 2021-03-18 東陽市諾達電子科技有限公司 建築材料耐寒性の検査測定設備

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004104501A (ja) * 2002-09-10 2004-04-02 Horiba Ltd 分析機器からの信号収集システム
JP2016166754A (ja) * 2015-03-09 2016-09-15 旭有機材株式会社 液状硬化性樹脂の硬化挙動測定方法及び硬化挙動測定装置
JP2021043178A (ja) * 2019-09-06 2021-03-18 東陽市諾達電子科技有限公司 建築材料耐寒性の検査測定設備

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20020066311A1 (en) Stiction-based chuck for bulge tester and method of bulge testing
US20160139031A1 (en) Testing a Peel Force of an Adhesive Medium
JPH0666716A (ja) 付着強度の測定装置および測定方法
JP2005214918A (ja) 積層部品の密着力評価装置およびその方法
KR101826726B1 (ko) 전자저울을 이용한 점착력 측정장치 및 그 측정방법
JP3586112B2 (ja) マイクロスクラッチ試験機を使用した薄膜付着強度測定方法
JPH01316632A (ja) 薄膜の機械的特性を評価する装置並びに評価方法
JPH02234047A (ja) 付着力測定装置
JPH02232547A (ja) 粘着テープの剥離力又は巻戻り力を測定する方法及び装置
JPH07301587A (ja) 薄膜強度測定方法
JPH01196537A (ja) 膜の密着強度評価方法および装置
JPH07325029A (ja) 薄膜物性評価装置
JP2002365206A (ja) 粘弾性材料の試験方法および試験装置
JPH0278932A (ja) 成膜付着力測定装置
JPH10332560A (ja) 薄膜付着強度評価装置及び方法
JPH05302884A (ja) 剥離力の測定方法
JPH0854335A (ja) 表面処理皮膜の付着力測定装置
SU1744600A1 (ru) Способ определени адгезионной прочности соединени покрыти с подложкой
JP2602263B2 (ja) 付着力測定装置
JPH0816648B2 (ja) 硬質薄膜の密着性評価方法及び密着性評価試験装置
JPH0827230B2 (ja) 薄膜試料等の試験装置
JP2004340810A (ja) 硬化性材料の硬化挙動観測方法および硬化挙動観測装置
JPS63159752A (ja) コンクリ−ト建造物表面の仕上層の浮き検知方法
JPH07260658A (ja) 薄膜の剥離荷重測定方法
JPH09178637A (ja) 硬さ試験機における非接着性液体式試料密着方法