JPH066661Y2 - ワイヤハ−ネスの留め具 - Google Patents
ワイヤハ−ネスの留め具Info
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- JPH066661Y2 JPH066661Y2 JP10864987U JP10864987U JPH066661Y2 JP H066661 Y2 JPH066661 Y2 JP H066661Y2 JP 10864987 U JP10864987 U JP 10864987U JP 10864987 U JP10864987 U JP 10864987U JP H066661 Y2 JPH066661 Y2 JP H066661Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fastener
- wire harness
- hole
- steel plate
- holding
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- Supports For Pipes And Cables (AREA)
- Installation Of Indoor Wiring (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は鋼板ボデーに設けられたネジ部を備えた螺着部
に対してワイヤハーネスを固定するための留め具に関す
る。
に対してワイヤハーネスを固定するための留め具に関す
る。
(従来の技術) 従来、この種の留め具103としては、第11図に示す
ように、ワイヤハーネスを収容保持する断面略U字状の
保持部104と、この保持部104の側縁より突設され
た略平板状の取付板105とからなり、この取付板10
5のほぼ中央部に鋼板ボデー101のナット付取付孔1
02とほぼ整合する透孔106を貫設した留め具103
が公知であった。
ように、ワイヤハーネスを収容保持する断面略U字状の
保持部104と、この保持部104の側縁より突設され
た略平板状の取付板105とからなり、この取付板10
5のほぼ中央部に鋼板ボデー101のナット付取付孔1
02とほぼ整合する透孔106を貫設した留め具103
が公知であった。
この留め具103は、その保持部104にワイヤハーネ
スを収容保持した後、取付板105の透孔106を鋼板
ボデー101のナット付取付孔102と整合し、この透
孔106とナット付取付孔102の上方よりボルトBを
挿入し、螺合させることでワイヤハーネスを鋼板ボデー
101に配設していた。
スを収容保持した後、取付板105の透孔106を鋼板
ボデー101のナット付取付孔102と整合し、この透
孔106とナット付取付孔102の上方よりボルトBを
挿入し、螺合させることでワイヤハーネスを鋼板ボデー
101に配設していた。
(考案が解決しようとする問題点) 上記従来技術では、保持部104にワイヤハーネスを収
容保持した後、取付板105の透孔106と鋼板ボデー
101のナット付取付孔102を整合した後、予めイン
パクトレンチに保持したボルトBを透孔106とナット
付取付孔102に位置合せをして挿通し、螺合させてい
るが、これではボルトBを予めインパクトレンチに嵌合
する作業があり、また、このボルトBがインパクトレン
チより脱落しないように気を配りながらワイヤハーネス
Wを保持した留め具103をその取付板105の透孔1
06と鋼板ボデー101のナット付取付孔102を整合
させ、更にこの透孔106とナット付取付孔107にボ
ルトBが螺合可能に位置決め調整をして、挿通すること
から取付作業が面倒であると共に、ボルトBが不安定な
状態でインパクトレンチに嵌合されているため時間がか
かり、また、ボルトBが取付作業時の位置決め時に取付
板105に干渉して脱落しやすい問題点があり、また、
ボルトBと留め具103を別々に管理しなければなら
ず、部品管理工数がかかるといった問題点もあった。
容保持した後、取付板105の透孔106と鋼板ボデー
101のナット付取付孔102を整合した後、予めイン
パクトレンチに保持したボルトBを透孔106とナット
付取付孔102に位置合せをして挿通し、螺合させてい
るが、これではボルトBを予めインパクトレンチに嵌合
する作業があり、また、このボルトBがインパクトレン
チより脱落しないように気を配りながらワイヤハーネス
Wを保持した留め具103をその取付板105の透孔1
06と鋼板ボデー101のナット付取付孔102を整合
させ、更にこの透孔106とナット付取付孔107にボ
ルトBが螺合可能に位置決め調整をして、挿通すること
から取付作業が面倒であると共に、ボルトBが不安定な
状態でインパクトレンチに嵌合されているため時間がか
かり、また、ボルトBが取付作業時の位置決め時に取付
板105に干渉して脱落しやすい問題点があり、また、
ボルトBと留め具103を別々に管理しなければなら
ず、部品管理工数がかかるといった問題点もあった。
本考案は、上記従来技術の問題点を解消するためになさ
れたもので、留め具の取付作業で位置決め等にとどまる
ことなく容易かつ確実に短時間ででき、また部品管理工
数を多くかけないで済むワイヤハーネスの留め具を提供
することを目的とするものである。
れたもので、留め具の取付作業で位置決め等にとどまる
ことなく容易かつ確実に短時間ででき、また部品管理工
数を多くかけないで済むワイヤハーネスの留め具を提供
することを目的とするものである。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、上記技術手段を解決するため、ワイヤハーネ
スを収容保持可能な保持部と、該保持部側縁より突設さ
れ、鋼板ボデーに設けられたネジ部を備えた螺着部に取
付可能な取付部とからなる留め具において、前記取付部
の基板に開設した透孔に対し、前記鋼板ボデーの螺着部
に螺合可能なネジ部を備えた螺合部材を破断可能な複数
の薄肉部を介して連繋支持する構成としたワイヤハーネ
スの留め具である。
スを収容保持可能な保持部と、該保持部側縁より突設さ
れ、鋼板ボデーに設けられたネジ部を備えた螺着部に取
付可能な取付部とからなる留め具において、前記取付部
の基板に開設した透孔に対し、前記鋼板ボデーの螺着部
に螺合可能なネジ部を備えた螺合部材を破断可能な複数
の薄肉部を介して連繋支持する構成としたワイヤハーネ
スの留め具である。
(実施例) 次に本考案の第1実施例を第1図ないし第4図にしたが
って説明する。
って説明する。
図中1は鋼板ボデーであって、同鋼板ボデー1には取付
孔3が貫設されるとともに、同孔3の下面側には取付孔
とほぼ整合するねじ孔を螺設したナット部材4が溶着手
段等により止着されて留め具5を取付ける螺着部2が形
成されている。
孔3が貫設されるとともに、同孔3の下面側には取付孔
とほぼ整合するねじ孔を螺設したナット部材4が溶着手
段等により止着されて留め具5を取付ける螺着部2が形
成されている。
5は合成樹脂等からなる留め具であって、この留め具5
はワイヤハーネスWを収容保持可能な断面略逆U字形状
の保持部6と該保持部6の側縁6aより突設され、鋼板
ボデー1の螺着部2に取付けられる取付部7とから構成
されている。この取付部7は略平板状の基板8と、該基
板8の前記保持部6側と対応する側縁には、薄肉状のヒ
ンジ部22を介して基板8の下面側に折重ね可能に座板
18が連結されている。
はワイヤハーネスWを収容保持可能な断面略逆U字形状
の保持部6と該保持部6の側縁6aより突設され、鋼板
ボデー1の螺着部2に取付けられる取付部7とから構成
されている。この取付部7は略平板状の基板8と、該基
板8の前記保持部6側と対応する側縁には、薄肉状のヒ
ンジ部22を介して基板8の下面側に折重ね可能に座板
18が連結されている。
この基板8は略平板状であって、そのほぼ中央部には所
定の径を有する透孔9が貫設され、この透孔9の内周縁
には4本の薄肉部10を介して合成樹脂製のボルト形状
の螺合部材11が連繋支持されている。このボルト形状
の螺合部材11は、インパクトレンチに嵌合可能な六角
形状の頭部12と該頭部12の下面には所定の径の鍔部
13が一体に形成され、同鍔部13の下面には螺着部2
のナット部材4と螺合可能な所定の長さを有するねじ部
14が形成されている。このように形成された螺合部材
11は、その鍔部13が薄肉部10によって基板8の透
孔9内周縁下端に連繋支持されており、また、上記薄肉
部10はボルト形状の螺合部材11をインパクトレンチ
によって回転させることで切断可能となるように寸法設
定されている。また、基板8の左右側部には立上り片1
6が対設されるとともに、同片16の外側面には所定の
間隔で係止突起17が突設されている。
定の径を有する透孔9が貫設され、この透孔9の内周縁
には4本の薄肉部10を介して合成樹脂製のボルト形状
の螺合部材11が連繋支持されている。このボルト形状
の螺合部材11は、インパクトレンチに嵌合可能な六角
形状の頭部12と該頭部12の下面には所定の径の鍔部
13が一体に形成され、同鍔部13の下面には螺着部2
のナット部材4と螺合可能な所定の長さを有するねじ部
14が形成されている。このように形成された螺合部材
11は、その鍔部13が薄肉部10によって基板8の透
孔9内周縁下端に連繋支持されており、また、上記薄肉
部10はボルト形状の螺合部材11をインパクトレンチ
によって回転させることで切断可能となるように寸法設
定されている。また、基板8の左右側部には立上り片1
6が対設されるとともに、同片16の外側面には所定の
間隔で係止突起17が突設されている。
18は座板であって、上記基板8より若干幅広の略平板
状に形成されて基板8の側縁よりヒンジ部22を介して
該基板8の下面側に回動して折重ね可能に設けられ、こ
の座板18を折重ね状とした状態において、基板8に設
けたボルト形状の螺合部材11のねじ部14を挿通可能
とする所定長さを有する長溝状のねじ受け溝19が自由
端ほぼ中央部より開設されている。また、基板6の左右
側部には対をなす脚片20が設けられ、この各脚片20
は座板18を基板8の下面へ回動して折重ね状にした場
合には立上り片16の外側面に位置して同脚片20には
立上り片16の係止突起17と係脱可能に係合する係止
爪21が形成されている。
状に形成されて基板8の側縁よりヒンジ部22を介して
該基板8の下面側に回動して折重ね可能に設けられ、こ
の座板18を折重ね状とした状態において、基板8に設
けたボルト形状の螺合部材11のねじ部14を挿通可能
とする所定長さを有する長溝状のねじ受け溝19が自由
端ほぼ中央部より開設されている。また、基板6の左右
側部には対をなす脚片20が設けられ、この各脚片20
は座板18を基板8の下面へ回動して折重ね状にした場
合には立上り片16の外側面に位置して同脚片20には
立上り片16の係止突起17と係脱可能に係合する係止
爪21が形成されている。
次に、上記のように構成された本実施例の作用と効果に
ついて説明する。
ついて説明する。
さて、本例留め具5はワイヤハーネスWを収容保持可能
な保持部6と、該保持部6の側縁6aに突設され、鋼板
ボデー1に設けられたナット部材4を備えた螺着部2に
取付可能な取付部7とからなるものであって、取付部7
の透孔9の周縁に薄肉部10を介して鋼板ボデー1の螺
着部2に螺合可能なねじ部14を備えたボルト形状の螺
合部材11を合成樹脂等により一体成形したものであ
る。したがって、ワイヤハーネスWを配設するには、先
ず、予め座板18をヒンジ部22によって基板8下面に
回動して同下面に押圧すると係止爪21と基板8の係止
突起17とが係合され、座板18は基板8の下面にほぼ
整合固定される。
な保持部6と、該保持部6の側縁6aに突設され、鋼板
ボデー1に設けられたナット部材4を備えた螺着部2に
取付可能な取付部7とからなるものであって、取付部7
の透孔9の周縁に薄肉部10を介して鋼板ボデー1の螺
着部2に螺合可能なねじ部14を備えたボルト形状の螺
合部材11を合成樹脂等により一体成形したものであ
る。したがって、ワイヤハーネスWを配設するには、先
ず、予め座板18をヒンジ部22によって基板8下面に
回動して同下面に押圧すると係止爪21と基板8の係止
突起17とが係合され、座板18は基板8の下面にほぼ
整合固定される。
この整合状態において基板8のボルト形状の螺合部材1
1のねじ部14は座板18のねじ受け溝19の端部のR
部とほぼ合致した状態でその先端は座板18より下方に
突出され、また螺合部材11の鍔部13は座板18の上
面にそのねじ受け溝19を跨いだ状態で当接されてい
る。しかる後、断面略逆U字形状の保持部6内にワイヤ
ハーネスWを収容し、粘着性ビニルテープ等よりなるバ
ンドにて巻着して保持する。
1のねじ部14は座板18のねじ受け溝19の端部のR
部とほぼ合致した状態でその先端は座板18より下方に
突出され、また螺合部材11の鍔部13は座板18の上
面にそのねじ受け溝19を跨いだ状態で当接されてい
る。しかる後、断面略逆U字形状の保持部6内にワイヤ
ハーネスWを収容し、粘着性ビニルテープ等よりなるバ
ンドにて巻着して保持する。
次に、鋼板ボデー1の螺着部2の取付孔3に座板18よ
り下方に突出されたねじ部14の先端を挿入して載置
し、インパクトレンチを螺合部材11の頭部12に嵌合
してレンチを作動して螺合部材11を回動させる。これ
により螺合部材11と連結している薄肉部10が切断さ
れると共に螺合部材11のねじ部14が螺着部2と螺合
される。この際螺合部材11の鍔部13は座板18上面
側においてそのねじ受け溝19を跨いだ状態で当接され
ているので、螺合部材11は座板18を間に挟んで鋼板
ボデー1の螺着部2と螺着される。これにより、ワイヤ
ハーネスWは、鋼板ボデー1に配設される。
り下方に突出されたねじ部14の先端を挿入して載置
し、インパクトレンチを螺合部材11の頭部12に嵌合
してレンチを作動して螺合部材11を回動させる。これ
により螺合部材11と連結している薄肉部10が切断さ
れると共に螺合部材11のねじ部14が螺着部2と螺合
される。この際螺合部材11の鍔部13は座板18上面
側においてそのねじ受け溝19を跨いだ状態で当接され
ているので、螺合部材11は座板18を間に挟んで鋼板
ボデー1の螺着部2と螺着される。これにより、ワイヤ
ハーネスWは、鋼板ボデー1に配設される。
このように、本例留め具によれば、螺合部材11が基板
8の透孔9に薄肉部10によって安定した状態で連繋支
持されていることから、螺着部2との位置調整及びイン
パクトレンチとの嵌合は極めて容易かつ確実に行なうこ
とができ、脱落による二度手間作業となることがなく、
極めて短時間で取着することができて作業能率を向上す
ることができるものである。また、ボルト形状の螺合部
材11を予め、合成樹脂等により一体形成したことから
従来のようにボルトBと留め具の2部品を管理すること
がなくなり、留め具5の管理のみで部品管理工数を著減
することができるものである。また、ワイヤハーネスW
の保守点検する場合には保持部6を持上げることで、基
板8の係止突起17と座板18の係止爪21との係合が
解かれてワイヤハーネスWを取出すことができ、また、
保守点検終了後はワイヤハーネスWを保持部6に納めて
押圧することで係止突起17と係止爪21とが係合され
て基の状態に配設することができる。
8の透孔9に薄肉部10によって安定した状態で連繋支
持されていることから、螺着部2との位置調整及びイン
パクトレンチとの嵌合は極めて容易かつ確実に行なうこ
とができ、脱落による二度手間作業となることがなく、
極めて短時間で取着することができて作業能率を向上す
ることができるものである。また、ボルト形状の螺合部
材11を予め、合成樹脂等により一体形成したことから
従来のようにボルトBと留め具の2部品を管理すること
がなくなり、留め具5の管理のみで部品管理工数を著減
することができるものである。また、ワイヤハーネスW
の保守点検する場合には保持部6を持上げることで、基
板8の係止突起17と座板18の係止爪21との係合が
解かれてワイヤハーネスWを取出すことができ、また、
保守点検終了後はワイヤハーネスWを保持部6に納めて
押圧することで係止突起17と係止爪21とが係合され
て基の状態に配設することができる。
次に、本考案の第2実施例を第5図,第6図にしたがっ
て説明すると、この第2実施例の留め具25は鋼板ボデ
ー1に突出状に形成されたねじ部を螺設したボルト形状
の螺着部23に取付けられるもので、第1実施例におけ
るボルト形状の螺合部材に代り合成樹脂製のナット形状
の螺合部材26が透孔9の内周縁に薄肉部10を介し
て、一体成形したもので、この螺合部材26はインパク
トレンチに嵌合可能な六角形状でほぼ中央に螺着部23
と螺合するねじ部27が螺設されるとともに下面側には
鍔部13が形成されている。なお、その他の構成は第1
実施例と同様である。したがって、この第2実施例にお
いても第1実施例と同等の作用効果を奏するものであ
る。
て説明すると、この第2実施例の留め具25は鋼板ボデ
ー1に突出状に形成されたねじ部を螺設したボルト形状
の螺着部23に取付けられるもので、第1実施例におけ
るボルト形状の螺合部材に代り合成樹脂製のナット形状
の螺合部材26が透孔9の内周縁に薄肉部10を介し
て、一体成形したもので、この螺合部材26はインパク
トレンチに嵌合可能な六角形状でほぼ中央に螺着部23
と螺合するねじ部27が螺設されるとともに下面側には
鍔部13が形成されている。なお、その他の構成は第1
実施例と同様である。したがって、この第2実施例にお
いても第1実施例と同等の作用効果を奏するものであ
る。
次に、本考案の第3実施例を第7図および第8図にした
がって説明すると、この第3実施例の留め具28は第1
実施例の構成におけるヒンジ部22、座板18、立上り
片16を省略した構成のものであって、保持部6の側縁
6aには略板状の基板29が水平状に設けられ、同基板
29のほぼ中央には所定の幅で所定の長さを有する透孔
30が側縁6aと平行に貫設され、同透孔30には第1
実施例のボルト形状の螺合部材11と同形状の螺合部材
11がそのねじ部14の根元部と透孔30内周縁上端と
を薄肉部10で2か所で連結すると共に、透孔30を螺
合部材11の鍔部13が跨ぐように構成したものであ
る。したがって、この第3実施例においても第1実施例
と同等の作用効果を奏するものである。
がって説明すると、この第3実施例の留め具28は第1
実施例の構成におけるヒンジ部22、座板18、立上り
片16を省略した構成のものであって、保持部6の側縁
6aには略板状の基板29が水平状に設けられ、同基板
29のほぼ中央には所定の幅で所定の長さを有する透孔
30が側縁6aと平行に貫設され、同透孔30には第1
実施例のボルト形状の螺合部材11と同形状の螺合部材
11がそのねじ部14の根元部と透孔30内周縁上端と
を薄肉部10で2か所で連結すると共に、透孔30を螺
合部材11の鍔部13が跨ぐように構成したものであ
る。したがって、この第3実施例においても第1実施例
と同等の作用効果を奏するものである。
なお、上記第2実施例においてはねじ受け溝19を座板
18に自由端よりほぼ中央部まで切込まれた略U字形状
として例示したが、これに限定されるものでなく、例え
ば長孔あるいは円形の孔であっても良い。
18に自由端よりほぼ中央部まで切込まれた略U字形状
として例示したが、これに限定されるものでなく、例え
ば長孔あるいは円形の孔であっても良い。
また、第1実施例では螺合部材11の鍔部13を基板8
の透孔9内周縁と4本の薄肉部10で連結する構成とし
ているが、これに限定されるものでなく、例えば第3実
施例のようにねじ部14の根元部分に薄肉部10を設定
することで、鋼板ボデー1の螺着部2に螺合した際に薄
肉部10の切端をナット部材4とねじ部14の螺合部分
に食込ませることで螺合部材11の弛み止めとすること
ができる。また、薄肉部10の本数及び寸法設定は、イ
ンパクトレンチによって螺合部材11,26を回転させ
た際に初めて切断可能となるように設定すれば良く、取
着する前は、安定した連結状態を維持できるものであれ
ば良い。また、基板8と座板18の整合時に両部材8,
18に互いに重合状となる立上り片16と脚片20を設
け、相互に係脱可能とする係止突起17と係止爪21を
それぞれ設ける構成としているが、これに限定されるも
のでなく、互いに係脱可能とする構成であれば良く、例
えば第9図および第10図に示す留め具31のように、
その座板18側縁の先端に係合爪33を有する係合片3
2を設けて、基板8に係合孔34を貫設して、座板18
の係合片32と係合させるものでも良い。また、この係
合片32は基板8の側縁を係合するだけのものでも良
い。
の透孔9内周縁と4本の薄肉部10で連結する構成とし
ているが、これに限定されるものでなく、例えば第3実
施例のようにねじ部14の根元部分に薄肉部10を設定
することで、鋼板ボデー1の螺着部2に螺合した際に薄
肉部10の切端をナット部材4とねじ部14の螺合部分
に食込ませることで螺合部材11の弛み止めとすること
ができる。また、薄肉部10の本数及び寸法設定は、イ
ンパクトレンチによって螺合部材11,26を回転させ
た際に初めて切断可能となるように設定すれば良く、取
着する前は、安定した連結状態を維持できるものであれ
ば良い。また、基板8と座板18の整合時に両部材8,
18に互いに重合状となる立上り片16と脚片20を設
け、相互に係脱可能とする係止突起17と係止爪21を
それぞれ設ける構成としているが、これに限定されるも
のでなく、互いに係脱可能とする構成であれば良く、例
えば第9図および第10図に示す留め具31のように、
その座板18側縁の先端に係合爪33を有する係合片3
2を設けて、基板8に係合孔34を貫設して、座板18
の係合片32と係合させるものでも良い。また、この係
合片32は基板8の側縁を係合するだけのものでも良
い。
(考案の効果) さて、本考案はワイヤハーネスを収容保持可能な保持部
と、該保持部側縁に突設され、鋼板ボデーに設けられた
ネジ部を備えた螺着部に取付可能な取付部とからなる留
め具において、前記取付部の透孔周縁に薄肉部を介して
前記鋼板ボデーの螺着部に螺合可能なネジ部を備えた螺
合部材を合成樹脂等により一体成形したことにより、螺
合部材が基板の透孔に薄肉部によって安定した状態で連
繋支持されていることから、螺着部との位置調整及びイ
ンパクトレンチとの嵌合は極めて容易かつ確実に行なう
ことができ、脱落による二度手間作業となることがな
く、極めて短時間で取着することができて作業能率を向
上することができるものである。また、螺合部材を予
め、合成樹脂等により一体形成したことから、留め具の
管理のみで部品管理工数を著減することができるので、
ワイヤハーネスの留め具として極めて実用性に優れた考
案である。
と、該保持部側縁に突設され、鋼板ボデーに設けられた
ネジ部を備えた螺着部に取付可能な取付部とからなる留
め具において、前記取付部の透孔周縁に薄肉部を介して
前記鋼板ボデーの螺着部に螺合可能なネジ部を備えた螺
合部材を合成樹脂等により一体成形したことにより、螺
合部材が基板の透孔に薄肉部によって安定した状態で連
繋支持されていることから、螺着部との位置調整及びイ
ンパクトレンチとの嵌合は極めて容易かつ確実に行なう
ことができ、脱落による二度手間作業となることがな
く、極めて短時間で取着することができて作業能率を向
上することができるものである。また、螺合部材を予
め、合成樹脂等により一体形成したことから、留め具の
管理のみで部品管理工数を著減することができるので、
ワイヤハーネスの留め具として極めて実用性に優れた考
案である。
第1図ないし第4図は本考案の第1実施例を示し、第1
図は分解斜視図、第2図は座板を基板に重合した状態を
示す留め具の斜視図、第3図は留め具の平面図、第4図
は同じく側面図、第5図および第6図は本考案の第2実
施例を示し、第5図は留め具の平面図、第6図は留め具
と螺着部の対応を示す側面図、第7図および第8図は本
考案の第3実施例を示し、第7図は留め具の側面図、第
8図は同じく平面図、第9図および第10図は留め具の
基板と座板との係合の別態様を示すもので、第9図はそ
の側面図、第10図は同じく平面図、第11図は従来例
である。 1……鋼板ボデー、2,23……螺着部 5,25,28,31……留め具、6……保持部 7……取付部、8,29……基板 9,30……透孔、10……薄肉部 11,26……螺合部材、14,27……ねじ部
図は分解斜視図、第2図は座板を基板に重合した状態を
示す留め具の斜視図、第3図は留め具の平面図、第4図
は同じく側面図、第5図および第6図は本考案の第2実
施例を示し、第5図は留め具の平面図、第6図は留め具
と螺着部の対応を示す側面図、第7図および第8図は本
考案の第3実施例を示し、第7図は留め具の側面図、第
8図は同じく平面図、第9図および第10図は留め具の
基板と座板との係合の別態様を示すもので、第9図はそ
の側面図、第10図は同じく平面図、第11図は従来例
である。 1……鋼板ボデー、2,23……螺着部 5,25,28,31……留め具、6……保持部 7……取付部、8,29……基板 9,30……透孔、10……薄肉部 11,26……螺合部材、14,27……ねじ部
Claims (1)
- 【請求項1】ワイヤハーネスを収容保持可能な保持部
と、該保持部側縁より突設され、鋼板ボデーに設けられ
たネジ部を備えた螺着部に取付可能な取付部とからなる
留め具において、前記取付部の基板に開設した透孔に対
し、前記鋼板ボデーの螺着部に螺合可能なネジ部を備え
た螺合部材を破断可能な複数の薄肉部を介して連繋支持
する構成としたワイヤハーネスの留め具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10864987U JPH066661Y2 (ja) | 1987-07-15 | 1987-07-15 | ワイヤハ−ネスの留め具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10864987U JPH066661Y2 (ja) | 1987-07-15 | 1987-07-15 | ワイヤハ−ネスの留め具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6416120U JPS6416120U (ja) | 1989-01-26 |
JPH066661Y2 true JPH066661Y2 (ja) | 1994-02-16 |
Family
ID=31344182
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10864987U Expired - Lifetime JPH066661Y2 (ja) | 1987-07-15 | 1987-07-15 | ワイヤハ−ネスの留め具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH066661Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5030223B2 (ja) * | 2007-09-13 | 2012-09-19 | 矢崎総業株式会社 | プロテクタ |
-
1987
- 1987-07-15 JP JP10864987U patent/JPH066661Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6416120U (ja) | 1989-01-26 |
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