JPH0739557Y2 - ダブルナットの締め付け用工具 - Google Patents

ダブルナットの締め付け用工具

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JPH0739557Y2
JPH0739557Y2 JP7885290U JP7885290U JPH0739557Y2 JP H0739557 Y2 JPH0739557 Y2 JP H0739557Y2 JP 7885290 U JP7885290 U JP 7885290U JP 7885290 U JP7885290 U JP 7885290U JP H0739557 Y2 JPH0739557 Y2 JP H0739557Y2
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nut
tightening
tool
tightened
nuts
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実 小松
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実 小松
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はダブルナットを容易かつ迅速に締め付けられる
ようにしたダブルナット締め付け用工具に関する。
(従来の技術) 従来、この種の工具としてはスパナやレンチが多用され
ており、これらの工具は概して薄厚で、ナットと係合ま
たは嵌合可能な締付部のみで構成されているため、これ
で例えばダブルナットを締め付ける場合、第10図や第11
図のような方法が採られていた。
すなわち、第10図では被締付部材1,2の透孔3,4に挿入し
たボルト5の螺軸6に、二つのナット7,8を同時に螺合
し、このうちナット8を同図(a)のように、例えばレ
ンチ9で最初に締め付け後、レンチ9を移動させて、同
図(b)のように他方のナットを締め付けていた。
また、第11図では螺軸6にナット8を螺合し、これを同
図(a)のようにレンチ9で締め付け後、レンチ9をナ
ット8から一旦取り外して、螺軸6に他方のナット7を
螺合し、これを同図(b)のようにレンチ9で締め付け
ていた。
(考案が解決しようとする課題) しかし、これらの方法では、第10図の場合にはナット8
の締め付け後にレンチ9を移動させる面倒があり、この
場合のレンチ9の移動量は、一般に手元を確認し得ない
ために、これを適確かつ0迅速に行なうことが難しく、
しばしばナット7を締め付けられなかったり、締め付け
時にレンチ9がナット7から掛け外れて怪我をする等し
て、作業能率や作業の安全性の上で問題があり、また第
11図の場合には、レンチ9をいちいち着脱し、その都度
レンチ9とナット7,8の位置を確認する面倒があって、
作業能率が悪いという問題があった。
本考案はこのような問題を解決し、ダブルナットの締め
付けを安全かつ能率良く行なえるとともに、その汎用性
を得られるようにしたダブルナット締め付け用工具を提
供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) このため、本考案のダブルナット締め付け用工具は、ナ
ットに係合可能な締付部と、該締付部の開口径より大径
で上記ナットと係合不能な非締付部とを、工具ヘッドに
互いに隣接して設け、上記非締付部の長さを少なくとも
ナットの高さ以上に形成して、工具ヘッドを裏返してナ
ットに嵌合させ、かつ工具ヘッドの端面を定位置に位置
付けることで、煩雑な工具の移動を要することなく、ダ
ブルナットを個々に容易にかつ確実に緊締できるように
したことを特徴としている。
また、本考案のダブルナット締め付け用工具は、ナット
に係合可能な締付部と、該締付部の開口径より大径でナ
ットと係合不能な非締付部とを、工具ヘッドに互いに隣
接して設け、上記非締付部の長さを少なくともナットの
高さ以上に形成するとともに、締付部の長さを少なくと
もナットの高さ以上で、二つのナットの高さの和以下に
形成して、ダブルナットを迅速かつ容易に締め付けられ
るとともに、ナットから工具を容易に取り外せるように
したことを特徴としている。
(実施例) 以下、本考案をメガネレンチに適用した図示実施例につ
いて説明すると、第1図乃至第4図において10,11は被
締付部材で、それらに形成した透孔12,13に、ボルト14
の螺軸15が挿入されている。
上記螺軸15には同径の第1および第2ナット16,17が螺
合され、これらを締め付け用工具であるネガネレンチ18
で順次緊締している。
上記レンチ18はシャンク19の両端に、互いに異径な略円
筒状の工具ヘッド20,21を有し、該ヘッド20,21の軸方向
の長さLは、第1ナット16の高さH1よりも長く、上記
ナット16,17の高さH1,H2(H1=H2またはH1≠H2
の和よりも若干短かく形成されている 上記ヘッド20,21の軸端部には、上記ナット16,17の外接
円の直径Dよりも大径の内径を有する非締付部22が開口
され、該非締付部22と隣接する同軸位置に、非締付部22
よりも小径で上記ナット16,17と係合または嵌合可能な
複数の係合面23aを有する締付部23が設けられている。
上記非締付部22の軸方向長さL2は、L2≧H1に形成さ
れ、また締付部23の軸方向長さL1は、L1≦H1で実施
例ではL1<L2に形成されている。
第5図乃至第9図は本考案の他の実施例を示し、前述の
実施例と対応する構成部分には同一の符号を用いてい
る。
このうち、第5図の実施例では前述の実施例と同様に、
本考案をメガネレンチに適用した例を示し、但し締結部
23の長さL1を、非締付部22の長さL2よりも短く形成す
る代わりに、同図(a)のようにL1>L2で、H1<L1
<Lとするとともに、L2>H2に形成している。したが
って、工具ヘッド20の長さLは、前述の実施例よりも長
く形成されている。
そして、上記工具18を用いてナット16,17を緊締する場
合は、ナット16,17を予め螺軸15の基部にねじ込み、こ
れらに同図(a)のように工具18の締結部23を嵌合し
て、これらを一緒に締め付け、第1ナット16を先ず緊締
する。
次に工具18をナット16,17から引き抜き、これを裏返し
にして再度ナット16,17に嵌合し、かつその下端を被締
付部材10上に係合させる。この際、締付部23が長尺に形
成され、工具18とナット16,17が互いに同相状態に置か
れていることから、工具18を容易かつ速やかに引き抜く
ことができ、締付部23の長さを例えばH1以下とした場
合のように、工具18が第2ナット17と当接して、引き抜
き作業に支障を来すことがない。
こうして同図(b)のように、第1ナット16の周辺に非
締結部22を位置付け、第2ナット17に緊結部23を嵌合さ
せて、該ナット17を第1ナット16の締め付けトルクより
も大きなトルクで緊締する。
第6図は本考案をソケットレンチに適用した例を示し、
第1ナット16は従来のソケットレンチ(図示略)で緊締
し、第2ナット17を本考案のソケットレンチで緊締する
ようにしている。
図中、24はレンチ18の一端に設けた角孔で、マスターレ
ンチのプラグシャフト(図示略)と嵌合可能にされてい
る。
第7図(a)乃至(d)は本考案をラチェットスパナに
適用したもので、工具ヘッド20の両側に非締付部22と締
付部23を設け、これを内側にテーパ部を形成した汎用の
ダブルナット16,17の締め付けに用いている。
図中、25はラチェット爪である。
第8図および第9図の実施例では、本考案をメガネレン
チの代わりに、両口スパナに適用した例を示し、各工具
ヘッド20,21には従来と同形の締付部23と、該締付部23
よりも若干大きな相似形状の非締付部22とを隣接して設
けている なお、以上の実施例では非締付部22の開口部周縁の全部
または略半部を周壁で区画しているが、この代わりに例
えば開口周縁の適宜位置にピン等の複数の凸部を設け
て、上記開口部を区画することも可能であり、そのよう
にすることで既設のナット締め付け用工具に即応し得
る。
また、本考案は前記の他にトルクレンチ、モンキスパ
ナ、テーパソケットレンチ等にも適用可能である。
(作用) このように構成したナット締め付け用工具は、構成が頗
る簡単で、レンチやスパナ等の既設のナット締め付け用
工具を僅かに改変するだけでよいから、これを容易かつ
安価に製作でき、しかもその汎用性が得られる。
また、こうして製作した工具は、締付部23が従来と同様
なナットの締め付け機能を有するから、従来と同様な使
用が得られる。
こうして製作した本考案の工具18を使用して、ダブルナ
ットを締め付ける場合、これを第1図乃至第3図の実施
例で説明すると、被締付部材10,11の透孔12,13にボルト
14の螺軸15を挿入し、該螺軸15の基部に第1ナット16を
ねじ込む。
そして、工具18を用意し、その締付部23を第3図(a)
のように上記ナット16に嵌合し、かつヘッド20の下端を
被締付部材10に係合させたところで、工具18を締め付け
方向へ回動し、上記ナット16を緊締する。
次に工具18を一旦ナット16から引き抜き、螺軸15に第2
ナット17を螺合して、これを第1ナット16上にねじ込み
後、工具18を裏返して、つまり非締付部22を下向きに保
持して、これをナット16,17に差し込み、かつ下端面を
被締付部材10に係合させる。
このようにすると、第3図(b)のように締付部23が第
2ナット17と係合し、非締付部22が第1ナット16の外側
に位置付けられる。
したがって、このような状況の下で工具18を締め付け方
向へ回動すると、第2ナット17が締め付けられ、一方、
第1ナット16は原位置に静止しており、その際第2ナッ
ト17を第1ナット16よりも大きなトルクで締め付けるこ
とで、それらの間に大きな接触面圧力が形成される。
このように本考案では、第1および第2ナット16,17を
個々に締め付ける際、該当のナット16,17に応じて工具1
8を裏返し、その締付部23を所定のナット16,17に係合さ
せれば良いから、従来のように工具を所定のナット側へ
移動させる方法や、工具をいちいち着脱してナットにあ
てがう方法に比べて、所定のナット16,17を確実かつ安
全に締め付けることができ、またいちいち工具とナット
の位置の確認を要しないから、この種の作業を能率良く
行なえる。
(考案の効果) 本考案のダブルナット締め付け用工具は以上のように、
ナットに係合可能な締付部と、該締付部の開口部より大
径で上記ナットと係合不能な非締付部とを、工具ヘッド
に互いに隣接して設け、上記非締付部の長さを少なくと
もナットの高さ以上に形成したから、工具ヘッドを裏返
してナットに嵌合させ、かつ工具ヘッドの端面を定位置
に位置付けることで、従来のような煩雑な工具の移動を
要することなく、ダブルナットを個々に容易かつ確実に
緊締することができる。
また、本考案のダブルナット締め付け用工具は、ナット
に係合可能な締付部と、該締付部の開口径より大径でナ
ットと係合不能な非締付部とを、工具ヘッドに互いに隣
接して設け、上記非締付部の長さを少なくともナットの
高さ以上に形成するとともに、締付部の長さを少なくと
もナットの高さ以上で、二つのナットの高さの和以下に
形成したから、ダブルナットを迅速かつ容易に締め付け
られるとともに、締め付け後工具をナットから容易に取
り外せる実用的な効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す平面図、第2図は第1
図の正面図で、一部を断面図示しており、第3図は本考
案の使用状態を示す断面図で、同図(a)は第1ナット
の締め付け状態を示し、同図(b)は第2ナットの締め
付け状態を示しており、第4図(a),(b)は上記ナ
ットの正面図と平面図を示し、第5図は本考案の他の実
施例の要部を示す断面図で、同図(a)は第1および第
2ナットの締め付け状態を示し、同図(b)は第2ナッ
トの締め付け状態を示しており、第6図(a)は本考案
の他の実施例の要部を示す断面図、同図(b)は同図
(a)の右側面図、第7図(a)は本考案をラチェット
スパナに適用した別の実施例を示す正面図、同図(b)
は同図(a)の中央縦断面図、同図(c),(d)は上
記スパナを用いて汎用のダブルナットを締め付ける状況
を順に示す断面図、8図は本考案の更に別の実施例を示
す正面図、第9図第8図の中央縦断面図、第10図
(a),(b)は従来のダブルナットの締め付け状態を
順に示す断面図、第11図(a),(b)は従来のダブル
ナットの別の締め付け状態を順に示す断面図である。 16,17……ナット、18……工具 20,21……工具ヘッド 22……非締付部、23……締付部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ナットに係合可能な締付部と、該締付部の
    開口径より大径で上記ナットと係合不能な非締付部と
    を、工具ヘッドに互いに隣接して設け、上記非締付部の
    長さを少なくともナットの高さ以上に形成したことを特
    徴とするダブルナット締め付け用工具。
  2. 【請求項2】ナットに係合可能な締付部と、該締付部の
    開口径より大径でナットと係合不能な非締付部とを、工
    具ヘッドに互いに隣接して設け、上記非締付部の長さを
    少なくともナットの高さ以上に形成するとともに、締付
    部の長さを少なくともナットの高さ以上で、二つのナッ
    トの高さの和以下に形成したことを特徴とするダブルナ
    ット締め付け用工具。
JP7885290U 1990-07-25 1990-07-25 ダブルナットの締め付け用工具 Expired - Lifetime JPH0739557Y2 (ja)

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JPH0438364U JPH0438364U (ja) 1992-03-31
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