JPH0666367A - 自動変速機のシフト装置 - Google Patents

自動変速機のシフト装置

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JPH0666367A
JPH0666367A JP22148192A JP22148192A JPH0666367A JP H0666367 A JPH0666367 A JP H0666367A JP 22148192 A JP22148192 A JP 22148192A JP 22148192 A JP22148192 A JP 22148192A JP H0666367 A JPH0666367 A JP H0666367A
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JP
Japan
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signals
vehicle
automatic transmission
shift
controllers
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Application number
JP22148192A
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English (en)
Inventor
Haruhiko Sato
晴彦 佐藤
Toshimichi Hanai
利通 花井
Kazuto Kato
和人 加藤
Ichiro Kaneishi
一郎 金石
Yoshihiro Nakahama
義弘 中浜
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数のポジション判断手段のいずれの故障に
も対応することができ、小型、簡易な装置でより一層の
安全性を向上する。 【構成】 少なくとも前進、後進、ニュートラルのポジ
ションのいずれかに変更可能な自動変速機の前記ポジシ
ョンを指示するポジション指示手段CL1と、車両の運
転状態を検出する車両状態検出手段CL2と、前記ポジ
ション指示手段CL1と車両状態検出手段CL2との出
力信号から変更すべきポジションを各々判断する複数の
ポジション判断手段CL3と、前記各ポジション判断手
段CL3の判断結果により前記自動変速機3のポジショ
ンを変更するアクチュエータ17と、前記各ポジション
判断手段CL3の同一処理過程の信号を比較し、これら
の複数の信号が不一致のとき前記自動変速機3のポジシ
ョンが車両の運転状態との関係で安全状態となるように
信号を出力する故障判断手段CL4を設けたことを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動変速機の変速ポ
ジションを電気的に切換えるようにした自動変速機のシ
フト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のシフト装置としては、例えば特開
昭59−45224号公報に記載されたものと同様な図
9に示すものがある。
【0003】図外のエンジンに直結された自動変速機1
01はウォームギヤ機構103の回動に応じてシフトポ
ジションが切換えられる。
【0004】一方、運転席には、セレクトスイッチ10
5が設けられ、このスイッチ105を操作することによ
り、前進(ドライブ)、後進(リバース)、ニュートラ
ル等の対応する指示信号が発せられるようになってい
る。
【0005】この指示信号をシフトコントローラ109
が受けて作動指示信号を発し、電動型アクチュエータ1
13が作動指示信号に応答してウォームギヤ機構103
を駆動し、自動変速機101を指示されたポジションま
で動作させる。
【0006】そして、シフトコントローラ109が万一
故障したとき、バックアップコントローラ111で故障
を診断し、シフトコントローラ109をバックアップす
るよう切換えて制御する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のシフト装置にあっては、バックアップコント
ローラ111がシフトコントローラ109を監視する構
成であるため、バックアップコントローラ111自体の
監視を行なうことができず、バックアップコントローラ
111を監視するためには、そのためのバックアップコ
ントローラをさらに用いなければならず、装置が大型化
し、処理も複雑になる恐れがあった。
【0008】そこでこの発明は、小型、簡易な装置でよ
り一層の安全性を向上することができる自動変速機のシ
フト装置の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
にこの発明は、図1のように、少なくとも前進、後進、
ニュートラルのポジションのいずれかに変更可能な自動
変速機3の前記ポジションを指示するポジション指示手
段CL1と、車両の運転状態を検出する車両状態検出手
段CL2と、前記ポジション指示手段CL1と車両状態
検出手段CL2との出力信号から変更すべきポジション
を各々判断する複数のポジション判断手段CL3,CL
3と、前記各ポジション判断手段CL3,CL3の判断
結果により前記自動変速機のポジションを変更するアク
チュエータ17と、前記各ポジション判断手段CL3,
CL3の同一処理過程の信号を比較し、これらの複数の
信号が不一致のとき前記自動変速機3のポジションが車
両の運転状態との関係で安全状態となるように信号を出
力する故障判断手段CL4を設けたことを特徴とする。
【0010】
【作用】故障判断手段CL4が複数のポジション判断手
段の同一処理過程の信号を比較し、これらの信号が不一
致のときは、自動変速機3のポジションが車両の運転状
態との関係で安全状態となるように信号を出力する。従
って、故障判断手段CL4は、ポジション判断手段CL
3,CL3の同一処理過程の信号を比較するため、複数
のポジション判断手段CL3,CL3が互いに監視し合
うこととなる。
【0011】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。
【0012】図2はこの発明の一実施例に係る構成図を
示すものである。
【0013】エンジン1に直結された自動変速機3は、
マニュアルレバー5の回動位置に応じてシフトレンジが
切換えられる。
【0014】一方、運転席に設けられたポジション指示
手段CL1としての操作部7には、駐車(パーキン
グ):P,後進(リバース):R,中立(ニュートラ
ル):N,前進(ドライブ):D等のポジションを指示
するためのセレクトスイッチ9が配列され、これらのス
イッチ9を選択して操作することにより対応するポジシ
ョン指示信号SAが発せられる。このポジション指示信
号SAはポジション判断手段CL2としてのポジション
コントローラ11およびバックアップコントローラ13
へ入力される。
【0015】ポジションコントローラ11は、前記ポジ
ション指示信号SAを受けて作動指示信号SBを発し、
モータ駆動回路15が作動指示信号SBに応答してステ
ップモータ等の電動型アクチュエータ17を駆動し、マ
ニュアルレバー5を指示されたシフトポジションまで回
動させる。
【0016】マニュアルレバー5の回動位置はインヒビ
タスイッチ19で検出され、ポジションコントローラ1
1およびバックアップコントローラ13へフィードバッ
クされる。
【0017】また、ポジションコントローラ11および
バックアップコントローラ13は、車両状態検出手段C
L2としてのスロットル開度センサ21,車速センサ2
3,ブレーキ作動センサ25の信号を入力して自動車の
運転状態を監視しつつ制御を行うようになっている。
【0018】ポジションコントローラ11は、例えばマ
イクロコンピュータにより構成されており、図3に示す
ように、操作部7からの指示(操作部位置)を入力する
操作位置入力部(処理過程S1)と、インヒビタスイッ
チ19で検出される自動変速機3のシフトポジション
(トランスミッション位置)を入力するトランスミッシ
ョン位置入力部(処理過程S2)と、車両状態を検出す
る各センサ21,23,25の信号を入力する車両状態
入力部(処理過程S3)と、前記各入力部(処理過程S
1乃至S3)の入力から自動変速機3のシフトポジショ
ンを判断するシフト位置判断部(処理過程S4)と、シ
フト位置判断部(処理過程S4)の出力または後述する
故障判断手段CL4としての故障判断回路12からの出
力によりモータ駆動手段15へ作動指示信号SBを出力
する作動指示の出力部とを備えている。
【0019】バックアップコントローラ13は、例えば
マイクロコンピュータで構成されており、シフトコント
ローラ11の各入力部(処理過程S1乃至S4)に対応
する操作位置入力部(処理過程S1)、トランスミッシ
ョン位置入力部(処理過程S2)、車両状態入力部(処
理過程S3)およびシフト位置判断部(処理過程S4)
を備え、インヒビタスイッチ19、スロット開度センサ
21、車速センサ23、ブレーキ作動センサ25の信号
を入力するようになっている。これらポジションコント
ローラ11、バックアップコントローラ13で複数のポ
ジション判断手段CL3を構成している。
【0020】前記シフト位置判断部(処理過程S4)は
セレクトスイッチ9の操作位置、自動変速機3のシフト
ポジションおよび車両状態から次にシフトするトランス
ミッション位置を決定する機能を有している。
【0021】図4はトランスミッション位置、セレクト
スイッチ9の操作位置、車両状態としての車速、スロッ
トル開度、ブレーキの有り、無しにより次にシフトする
トランスミッション位置の関係を示したものである。な
お、図中「−」は、有りと無しの両方を示している。
【0022】例えば、トランスミッション位置がドライ
ブ:D、セレクトスイッチ9の操作位置がパーキング:
Pの場合、車速が有りのときはスロットル,ブレーキは
有り、無しどちらのときでも次にシフトするトランスミ
ッション位置をニュートラル:Nに決定し、また、トラ
ンスミッション位置がドライブ:Dで操作部位置がパー
キング:Pの場合、車速が無しのときはスロットル,ブ
レーキは有り、無しどちらのときでも次にシフトするト
ランスミッション位置をパーキング:Pに決定するよう
になっている。
【0023】シフト位置判断部(処理過程S4)では、
記憶した図4の関係に基づき、トランスミッション位置
と操作部位置と車速,スロットル,ブレーキ等の車両状
態とから次にシフトするトランスミッション位置を決定
する。
【0024】前記故障判断回路12(図3)は、例えば
マイクロコンピュータにより構成されており、シフトコ
ントローラ11とバックアップコントローラ13に各処
理過程毎の処理を指示すると共に、両コントローラ1
1、13の対応する処理過程の信号(同一処理過程の信
号)を処理過程S1から処理過程S3の順に比較し、両
者の出力信号が不一致のとき両方又はいずれか一方のコ
ントローラ11(13)の処理信号を書き換える機能を
有している。
【0025】この実施例では、処理過程S1,S2のど
ちらか一方の処理過程で両コントローラ11,13の出
力信号が不一致の場合、操作部7の指示信号が入る前の
自動変速機3のシフト位置、すなわち、シフトチェンジ
前のトランスミッション位置と両コントローラ11,1
3の処理信号との3個の信号から次の処理過程に送る信
号を決定するようになっている。
【0026】図5は故障判断回路12のロジックの一例
を示し、両コントローラ11,13処理過程に不一致が
あった場合、次の処理過程に送る信号を決定するもので
ある。
【0027】この表では車両の走行状態とシフトチェン
ジ前の自動変速機3のシフト位置状態の区分を左縦欄
に、処理過程S1又はS2における両コントローラ1
1,13の出力信号のを上横欄にとっている。両コント
ローラの出力信号の内、左側はコントローラ11の出力
信号、右側はコントローラ13の出力信号を示す。そし
て、左縦欄の各状態と上横欄の信号とが合致する欄に次
の処理過程に送るシフト位置が示されている。例えば、
コントローラ11の出力信号がパーキング:P、コント
ローラ13の出力信号がリバース:Rであり、車両が走
行中でシフトチェンジ前のトランスミッション位置がリ
バース:Rのとき、次の処理過程に送るシフト位置をリ
バース:Rに決定する(図中〇で示す)。
【0028】なお、図5において( )表示は一定車速
(例えば5Km/h)以下の場合のシフト位置を示し、
[ ]表示は運転者がブレーキペダルを踏んでいる場合
のシフト位置を示している。また、*は両コントローラ
11,13が正常であることを示している。
【0029】図5の図表は、車両の停車中を、(例えば
5Km/h未満)とし、走行中を、例えば5Km/h以
上とし、それぞれシフトチェンジ前のトランスミッショ
ン位置と両コントローラ11,13の出力信号とから次
の処理過程に送るシフト位置を、例えば図6に示すよう
な優先度で設定したものである。すなわち、車両が停車
中(例えば5Km/h未満)の場合、3個の信号のうち
いずれかにパーキング:Pがあればシフト位置をパーキ
ング:Pとし(優先度1)、3個の信号のうちいずれか
にニュートラル:Nがあればシフト位置をニュートラ
ル:Nにする(優先度2)。また、両コントローラ1
1,13の信号のうちにシフトチェンジ前のトランスミ
ッション位置と同じポジションがあればシフト位置をシ
フトチェンジ前のポジションにする(優先度3)。さら
に、3個の信号が優先度1,2,3に概当しないときは
シフト位置をニュートラル:Nにする(優先度4)。
【0030】また、車両が走行中(5Km/h以上)の
場合、3個の信号のうちいずれかにニュートラル:Nが
あればシフト位置をニュートラル:Nにし(優先度
1)、両コントローラ11,13の信号のうちにシフト
チェンジ前のトランスミッション位置と同じポジション
があればシフト位置をシフトチェンジ前のポジションに
する(優先度2)。さらに、3個の信号が優先度1,2
に概当しないときはシフト位置をニュートラル:Nにす
る(優先度3)。
【0031】なお、走行中の場合には、車速によって優
先度をさらに変えることができる。例えば、車速が10
0Km/hでシフト位置を強制的にニュートラル:Nに
するとトルクコンバータの負荷の急変動を招くため、ニ
ュートラル:Nにはせず、シフト前のポジションにする
こともできる。
【0032】そして、故障判断回路12は停車中及び走
行中ともに優先度が高い(数字が小さい)順に判断し、
その条件に概当すればそのポジションを次の処理過程に
送る。
【0033】また、故障判断回路12は両コントローラ
11,13の出力信号が不一致のとき、ランプやブザー
等の警報装置27(図2)を作動させて運転者に知らせ
るようになっている。
【0034】つぎに、上記一実施例の制御作用を図7に
示すフローチャートにより説明する。
【0035】このフローチャートはキースイッチONに
よって実行される。
【0036】まず、初期設定としてステップ101で
は、シフトコントローラ11およびバックアップコント
ローラ13の処理過程SとフラグFを「クリア=0」に
する。つぎに、ステップ102で処理過程S1とし、ス
テップ103で両コントローラ11,13の処理過程S
1の出力信号を読み込む。
【0037】ステップ104は、両コントローラ11,
13の同一処理過程の信号を比較することによって故障
を判断するためのものである。従って、ステップ104
では両コントローラ11,13の出力信号が一致してい
るか否かが判断される。両コントローラ11,13の出
力信号が一致していればステップ105へ移行し、不一
致であればステップ107へ移行する。
【0038】ステップ107,108は、両コントロー
ラ11,13の出力信号を再度判断するもので、ステッ
プ107では再度両コントローラ11,13の処理過程
S1の出力信号を読み込み、ステップ108で両コント
ローラ11,13の出力信号が一致しているか否かを再
度判断する。両コントローラ11,13の出力信号が一
致していればステップ105へ移行し、不一致であれば
ステップ109へ移行する。
【0039】ステップ109では図5のロジックで決定
したシフト位置信号を両コントローラ11,13へ出力
し、当該ステップの処理信号の内容を書き換えると共に
ステップ110で警報を発して運転者に知らせる。そし
て、ステップ111では不一致があったことを示すフラ
グFを「1」にしてステップS105へ移行する。
【0040】ステップ105では処理過程がS1か否か
が判断される。処理過程がS1であればステップ106
へ移行し、そうでなければステップ112へ移行する。
【0041】ステップ106では、操作部7が乗員によ
って操作されたか否かを判断するため、操作部7の指示
位置が前の位置と同じか否かが判断される。そして、前
と同じ位置であればステップ101へ戻り、そうでなけ
ればステップ112へ移行し、このステップ112で両
コントローラ11,13へ次の処理過程へ進むよう指示
がなされる。
【0042】ステップ113では処理過程がS3まで処
理されたか否かが判断される。処理過程がS3まで処理
されていなければ、その時点では処理過程S2であり、
ステップ102へ移行し、両コントローラ11,13の
実際の処理過程に一致させるべく、記憶している処理過
程Sに1を加算する。処理過程がS3まで処理されれば
ステップ114へ移行し、ここで両コントローラ11,
13の処理過程S4の出力信号を読み込む。
【0043】ステップ115は、両コントローラ11,
13のシフト位置判断部(処理過程S4)の判断結果の
一致、不一致を判断するもので、処理過程S4の出力信
号が一致するか否かを判断する。一致していればステッ
プ116へ移行し、不一致であればステップ118へ移
行する。
【0044】ステップ118では再度両コントローラ1
1,13の処理過程S4の出力信号を読み込み、ステッ
プ119で両コントローラ11,13の出力信号が一致
するか否かを判断する。両コントローラ11,13の出
力信号が一致していればステップ116へ移行し、不一
致であればステップ120へ移行して警報を発して故障
を運転者に知らせる。つづいてステップ121で両コン
トローラ11,13の出力信号のうち、いずれの信号が
安全状態か、すなわちニュートラル:Nとなっているか
否かが判断される。そして、ニュートラル:Nの出力信
号があればステップ122へ移行し、そうでなければス
テップ123へ移行する。
【0045】ステップ122ではシフトコントローラ1
1の出力部にシフト位置をニュートラル:Nにするよう
指令する。
【0046】ステップ123では変速指令をストップし
て現在の走行状態を維持すべくシフトコントローラ11
の出力部にアクチュエータ17を停止するよう指令す
る。
【0047】また、ステップ116では両コントローラ
11,13が、2つ以上の処理過程Sで不一致か否かを
判断する。2つ以上の処理過程Sが不一致のときはステ
ップ121へ移行し、不一致がない場合、又は不一致が
一つの処理過程Sの場合はステップ117へ移行する。
ステップ117では両コントローラ11,13の出力信
号が各処理過程S1乃至S4で一致しているのでシフト
コントローラ11の出力信号を許容する。
【0048】このように、シフトコントローラ11とバ
ックアップコントローラ13の出力信号を故障判断回路
12が比較し、処理過程S1〜S4の信号で2つ以上の
不一致があったとき、モータ駆動回路15への最終的な
出力をニュートラル:Nとする。また、処理過程S4の
みが異なっていた場合も同様にニュートラル:Nとす
る。従って、いずれの場合でも、安全性を向上させるこ
とができる。
【0049】一方、前記不一致があった場合に常にニュ
ートラル:Nとするよりも、他のシフト位置にした方が
適切な場合がある。従って、処理過程S1,S2,S3
のいずれかで両コントローラ11,13の信号が一致し
ない場合は、図5のロジックによって次の処理過程へ送
る信号を決定し、コントローラ11からの出力を許容
し、安全性を向上させることができると共に、走行状態
との関係で適切なシフト位置にすることができる。
【0050】なお、処理過程S3のみが異なっている場
合も、S4同様にニュートラル:Nとする制御にするこ
ともできる。
【0051】また、両コントローラ11,13の信号を
比較するため、両コントローラ11,13が互いに監視
することとなり、いずれのコントローラ11,13の故
障にも対応することができる。
【0052】図8はこの発明の他の実施例のフローチャ
ートを示すものである。
【0053】この実施例は、各処理過程S1〜S4のい
ずれかで両コントローラ11,13の出力信号が不一致
のときには、最終的な出力信号をニュートラル:Nにし
て車両の安全性を確保するようにしたものである。
【0054】すなわち、ステップ201で初期設定とし
て処理過程Sを「0」にする。つぎに、ステップ202
で処理過程をS1とし、ステップ203で両コントロー
ラ11,13の処理過程S1の出力信号を読み込む。
【0055】ステップ204では両コントローラ11,
13の出力信号が一致しているか否かが判断される。両
コントローラ11,13の出力信号が一致しておればス
テップ206へ移行し、不一致であればステップ205
へ移行する。
【0056】ステップS205ではコントローラ11の
出力部にシフト位置をニュートラル:Nにするよう指令
する。
【0057】ステップ206では両コントローラ11,
13へ次の処理過程へ進むよう指令がなされ、ステップ
207で処理過程がS4まで処理されたか否かが判断さ
れる。処理過程がS4まで処理されていなければステッ
プ202へ移行し、次の処理過程にする。
【0058】この実施例では、上記実施例と同様の効果
を奏する他、故障判断回路を電気回路により簡単に構成
することができる。
【0059】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、この発
明によれば、複数のポジション判断手段を設けたので自
動変速機に対するポジション指示の信頼性、安全性をよ
り向上することができる。
【0060】しかも、各ポジション判断手段の処理信号
を互いに比較する構成であるため、ポジション判断手段
が相互に監視することとなり、いずれの故障にも対応す
ることができると共に、処理を簡略化し、小型、軽量化
を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の構成図である。
【図2】一実施例に係る構成図である。
【図3】一実施例に係るコントローラの詳細説明図であ
る。
【図4】一実施例に係るシフト位置判断部のロジックを
示す図表である。
【図5】一実施例に係る故障判断手段のロジックを示す
図表である。
【図6】図5の優先度を示す図表である。
【図7】一実施例に係る故障判断手段の制御作用を示す
フローチャートである。
【図8】他の実施例に係るフローチャートである。
【図9】従来例に係る構成図である。
【符号の説明】
CL1 ポジション指示手段 CL2 車両状態検出手段 CL3 ポジション判断手段 CL4 故障判断手段 3 自動変速機 17 アクチュエータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金石 一郎 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 中浜 義弘 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも前進、後進、ニュートラルの
    ポジションのいずれかに変更可能な自動変速機の前記ポ
    ジションを指示するポジション指示手段と、 車両の運転状態を検出する車両状態検出手段と、 前記ポジション指示手段と車両状態検出手段との出力信
    号から変更すべきポジションを各々判断する複数のポジ
    ション判断手段と、 前記各ポジション判断手段の判断結果により前記自動変
    速機のポジションを変更するアクチュエータと、 前記各ポジション判断手段の同一処理過程の信号を比較
    し、これらの複数の信号が不一致のとき前記自動変速機
    のポジションが車両の運転状態との関係で安全状態とな
    るように信号を出力する故障判断手段を設けたことを特
    徴とする自動変速機のシフト装置。
JP22148192A 1992-08-20 1992-08-20 自動変速機のシフト装置 Pending JPH0666367A (ja)

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