JPH0666139U - マルチビットσδa/d変換器 - Google Patents
マルチビットσδa/d変換器Info
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- JPH0666139U JPH0666139U JP447893U JP447893U JPH0666139U JP H0666139 U JPH0666139 U JP H0666139U JP 447893 U JP447893 U JP 447893U JP 447893 U JP447893 U JP 447893U JP H0666139 U JPH0666139 U JP H0666139U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 回路規模が小さく、D/A変換器の非線形誤
差の影響を受けない高精度のマルチビットΣΔA/D変
換器を実現する。 【構成】 2次の1ビットΣΔA/D変換器と、1次の
マルチビットΣΔA/D変換器と、ディジタル回路から
構成されるマルチビットΣΔA/D変換器において、1
ビットA/D変換器への入力が一方の入力に接続される
減算器と、この減算器の出力が接続される積分器と、こ
の積分器の出力が接続され、出力がディジタル回路に接
続されるマルチビットA/D変換器と、このマルチビッ
トA/D変換器の出力の内のMSBを入力とし、出力が
減算器の他方の入力端子に接続される1ビットD/A変
換器とから構成される1次のマルチビットΣΔA/D変
換器を設ける。
差の影響を受けない高精度のマルチビットΣΔA/D変
換器を実現する。 【構成】 2次の1ビットΣΔA/D変換器と、1次の
マルチビットΣΔA/D変換器と、ディジタル回路から
構成されるマルチビットΣΔA/D変換器において、1
ビットA/D変換器への入力が一方の入力に接続される
減算器と、この減算器の出力が接続される積分器と、こ
の積分器の出力が接続され、出力がディジタル回路に接
続されるマルチビットA/D変換器と、このマルチビッ
トA/D変換器の出力の内のMSBを入力とし、出力が
減算器の他方の入力端子に接続される1ビットD/A変
換器とから構成される1次のマルチビットΣΔA/D変
換器を設ける。
Description
【0001】
本考案は、マルチビットΔΣA/D変換器に関し、特に高精度であるマルチビ ットΔΣA/D変換器に関する。
【0002】
ΣΔA/D変換器においては、高精度化を図るために内部にマルチビットA/ D変換器及びマルチビットD/A変換器を用いたマルチビットΣΔA/D変換器 が考えられている。但し、マルチビットD/A変換器は1ビットD/A変換器と は異なり非線形誤差を有するために非常に高精度を実現しようとすると、この非 線形誤差により精度が制限を受けてしまうという問題点がある。
【0003】 図3はこのような問題点を解決する従来のマルチビットΣΔA/D変換器の一 例を示す構成ブロック図である。図3において1,2及び8は積分器、3,4及 び5は減算器、6は1ビットA/D変換器、7は1ビットD/A変換器、9はマ ルチビットA/D変換器、10はマルチビットD/A変換器、11はディジタル 回路、100はアナログ入力、101はディジタル出力である。
【0004】 ここで、1〜4,6及び7は2次の1ビットΣΔA/D変換器50を、5及び 8〜10は1次のマルチビットΣΔA/D変換器51をそれぞれ構成している。
【0005】 アナログ入力100は減算器3の一方の入力に接続され、減算器3の出力は積 分器1を介して減算器4の一方の入力に接続される。減算器4の出力は積分器2 を介して減算器5の一方の入力及び1ビットA/D変換器6に接続される。1ビ ットA/D変換器6の出力はディジタル回路11及び1ビットD/A変換器7に 接続され、1ビットD/A変換器7の出力は減算器3及び4の他方の入力に接続 される。
【0006】 一方、減算器5の出力は積分器8を介してマルチビットA/D変換器9に接続 され、マルチビットA/D変換器9の出力はディジタル回路11及びマルチビッ トD/A変換器10に接続される。また、マルチビットD/A変換器10の出力 は減算器5の他方の入力に接続される。さらに、ディジタル回路11はディジタ ル出力101を出力する。
【0007】 図4は図3に示す従来例の等価回路を示すブロック図である。図4において1 〜5,8,11,100及び101は図3と同一符号を付してある。図4におい て12,13及び14は加算器、15は利得4倍の増幅器、102及び103は A/D変換器6及び9の量子化ノイズ、104はマルチビットD/A変換器の非 線形誤差である。
【0008】 ここで、アナログ入力100を”X”、ディジタル出力101を”Y”、1ビ ットA/D変換器6の出力を”Y1 ”、マルチビットA/D変換器9の出力を” Y2 ”、量子化ノイズ102及び103を”E1 ”及び”E2 ”、非線形誤差1 04を”D”とし、積分器1及び2の定数を”Z-1/2(1−Z-1)”、積分器8 の定数を”Z-1/(1−Z-1)”とした場合、図4に示す構成では以下に示す関係 式が成立する。 Y1=Z-2X+4(1−Z-1)2E1 (1) Y2=Z-1(Y1/4−E1)−Z-1D+(1−Z-1)E2 (2)
【0009】 次に、ディジタル出力”Y”を Y=Z-1Y1+4(1−Z-1)2(Y2−Z-1Y1/4) (3) と定義して式(1)及び(2)を代入すると Y=Z-3X−4Z-1(1−Z-1)2D +4(1−Z-1)3E2 (4) となる。
【0010】 従って、1ビットA/D変換器6の出力”Y1 ”、マルチビットA/D変換器 9の出力”Y2 ”が入力されるディジタル回路11において、式(3)の演算を 行うことにより、式(4)に示すディジタル出力”Y”を得ることができる。
【0011】 また、ここで、図4の等価回路において利得4倍の増幅器15が加わる理由と しては、積分器1及び2の入力オーバーを防ぐための”1/2”の係数の値を補 償するためのものである。
【0012】 この結果、式(4)から分かるように非線形誤差104である”D”が2次の ノイズシェーピングを受けることになり、マルチビットD/A変換器10の非線 形誤差104の影響が少なくなる。
【0013】
しかし、図4に示す従来例ではマルチビットA/D変換器9及びマルチビット D/A変換器10を用いているため回路規模が大きくなる。また、前述のように マルチビットD/A変換器10の非線形誤差の影響が少なくなるが無視できるわ けではないので、ある程度線形性の良いマルチビットD/A変換器を用いなけれ ばならないと言った問題点がある。 従って本考案の目的は、回路規模が小さく、D/A変換器の非線形誤差の影響 を受けない高精度のマルチビットΣΔA/D変換器を実現することにある。
【0014】
このような目的を達成するために、本考案では、 アナログ入力が入力される2次の1ビットΣΔA/D変換器と、この2次の1 ビットΣΔA/D変換器を構成する1ビットA/D変換器への入力を入力とする 1次のマルチビットΣΔA/D変換器と、前記2つのΣΔA/D変換器の出力を それぞれ入力とし、ディジタル出力を出力するディジタル回路から構成されるマ ルチビットΣΔA/D変換器において、 前記1ビットA/D変換器への入力が一方の入力に接続される減算器と、 この減算器の出力が接続される積分器と、 この積分器の出力が接続され、出力が前記ディジタル回路に接続されるマルチ ビットA/D変換器と、 このマルチビットA/D変換器の出力の内のMSBを入力とし、出力が前記減 算器の他方の入力に接続される1ビットD/A変換器と から構成される1次のマルチビットΣΔA/D変換器 を備えたことを特徴とするものである。
【0015】
1次のマルチビットΣΔA/D変換器の1次ループを1ビットA/D変換器及 び1ビットD/A変換器で構成することにより、回路規模が小さく、D/A変換 器の非線形誤差の影響を受けなくなる。
【0016】
以下本考案を図面を用いて詳細に説明する。図1は本考案に係るマルチビット ΣΔA/D変換器の一実施例を示す構成ブロック図である。ここで、1〜7,9 ,50及び100は図3と同一符号を付してある。図1において8aは積分器、 11aはディジタル回路、16は1ビットA/D変換器、17は1ビットD/A 変換器、101aはディジタル出力である。ここで、5,8a,9,16及び1 7は1次のマルチビットΣΔA/D変換器51aを構成している。
【0017】 接続関係について、2次の1ビットΣΔA/D変換器50の接続関係は図3と 同一である。一方、1ビットA/D変換器6への入力は減算器5の一方の入力に 接続され、減算器5の出力は積分器8aを介してマルチビットA/D変換器9及 び1ビットA/D変換器16に接続され、マルチビットA/D変換器9の出力は ディジタル回路11aに接続される。また、1ビットA/D変換器16の出力は ディジタル回路11a及び1ビットD/A変換器17に接続され、1ビットD/ A変換器17の出力は減算器5の他方の入力に接続される。さらに、ディジタル 回路11aはディジタル出力101aを出力する。
【0018】 図2は図1に示す実施例の等価回路を示すブロック図である。図2において1 〜5,8a,11a,100及び101aは図1と同一符号を付してある。図2 において18,19及び20は加算器、21及び22は利得がそれぞれ4倍及び 2倍の増幅器、105,106及び107はA/D変換器6,16及び9の量子 化ノイズである。但し、1ビットD/A変換器17の非線形誤差は”0”である 。
【0019】 ここで、アナログ入力100を”X”、ディジタル出力101aを”Ya ”、 1ビットA/D変換器6の出力を”Y3 ”、1ビットA/D変換器16の出力を ”Y4 ”、マルチビットA/D変換器9の出力を”Y5 ”、量子化ノイズ105 ,106及び107を”E3 ”、”E4 ”及び”E5 ”とし、積分器1,2及び 8aの定数を”Z-1/2(1−Z-1)”とした場合、図2に示す構成では以下に示 す関係式が成立する。 Y3=Z-2X+4(1−Z-1)2E3 (5) Y4=Z-1(Y3/4−E3)+2(1−Z-1)E4 (6) Y5=Y4/2−E4+E5 (7)
【0020】 次に、ディジタル出力”Ya ”を Ya=Z-1Y3+4(1−Z-1)2(Y4−Z-1Y3/4) 8(1−Z-1)3(Y5−Y4/2) (8) と定義して式(5)、(6)及び(7)を代入すると Ya=Z-3X+8(1−Z-1)3E5 (9) となる。
【0021】 従って、1ビットA/D変換器6及び16の出力”Y3 ”及び”Y4 ”、マル チビットA/D変換器9の出力”Y5 ”が入力されるディジタル回路11aにお いて、式(8)の演算を行うことにより、式(9)に示すディジタル出力”Ya ”を得ることができる。
【0022】 また、ここで、図2の等価回路において利得4倍及び2倍の増幅器21及び2 2が加わる理由としては、前述のように積分器1,2及び8aの入力オーバーを 防ぐための”1/2”の係数の値を補償するためのものである。
【0023】 この結果、式(8)から分かるように式(4)と比較して非線形誤差成分がな い。また、量子化ノイズ”E5 ”はマルチビットA/D変換器9の量子化ノイズ であるので、1ビットA/D変換器6及び16の量子化ノイズ”E3 ”及び”E 4 ”と比較して小さく、式(8)から分かるように量子化ノイズ”E5 ”が3次 のノイズシェーピングを受けているので高精度である3次のマルチビットΣΔA /D変換器が実現できる。さらに、マルチビットD/A変換器10を用いていな いので従来例と比較して回路規模が小さくなる。
【0024】 即ち、1次のマルチビットΣΔA/D変換器の1次ループを1ビットA/D変 換器及び1ビットD/A変換器で構成することにより、回路規模が小さく、D/ A変換器の非線形誤差の影響を受けない高精度のマルチビットΣΔA/D変換器 となる。
【0025】 なお、1ビットA/D変換器16の出力はマルチビットA/D変換器9の出力 の内のMSBと同一であるので、マルチビットA/D変換器9の出力の内のMS Bを1ビットA/D変換器16の出力として用いれば、1ビットA/D変換器1 6を省略することが可能である。
【0026】
以上説明したことから明らかなように、本考案によれば次のような効果がある 。 1次のマルチビットΣΔA/D変換器の1次ループを1ビットA/D変換器及 び1ビットD/A変換器で構成することにより、回路規模が小さく、D/A変換 器の非線形誤差の影響を受けない高精度のマルチビットΣΔA/D変換器を実現 できる。
【図1】本考案に係るマルチビットΣΔA/D変換器の
一実施例を示す構成ブロック図である。
一実施例を示す構成ブロック図である。
【図2】図1に示す実施例の等価回路を示すブロック図
である。
である。
【図3】従来のマルチビットΣΔA/D変換器の一例を
示す構成ブロック図である。
示す構成ブロック図である。
【図4】図3に示す従来例の等価回路を示すブロック図
である。
である。
1,2,8,8a 積分器 3,4,5 減算器 6,16 1ビットA/D変換器 7,17 1ビットD/A変換器 9 マルチビットA/D変換器 10 マルチビットD/A変換器 11,11a ディジタル回路 12,13,14,18,19,20 加算器 15,21,22 増幅器 50 2次の1ビットΣΔA/D変換器 51,51a 1次のマルチビットΣΔA/D変換器 100 アナログ入力 101,101a ディジタル出力 102,103,105,106,107 量子化ノイ
ズ 104 非線形誤差
ズ 104 非線形誤差
Claims (1)
- 【請求項1】アナログ入力が入力される2次の1ビット
ΣΔA/D変換器と、この2次の1ビットΣΔA/D変
換器を構成する1ビットA/D変換器への入力を入力と
する1次のマルチビットΣΔA/D変換器と、前記2つ
のΣΔA/D変換器の出力をそれぞれ入力とし、ディジ
タル出力を出力するディジタル回路から構成されるマル
チビットΣΔA/D変換器において、 前記1ビットA/D変換器への入力が一方の入力に接続
される減算器と、 この減算器の出力が接続される積分器と、 この積分器の出力が接続され、出力が前記ディジタル回
路に接続されるマルチビットA/D変換器と、 このマルチビットA/D変換器の出力の内のMSBを入
力とし、出力が前記減算器の他方の入力に接続される1
ビットD/A変換器とから構成される1次のマルチビッ
トΣΔA/D変換器を備えたことを特徴とするマルチビ
ットΣΔA/D変換器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP447893U JPH0666139U (ja) | 1993-02-15 | 1993-02-15 | マルチビットσδa/d変換器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP447893U JPH0666139U (ja) | 1993-02-15 | 1993-02-15 | マルチビットσδa/d変換器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0666139U true JPH0666139U (ja) | 1994-09-16 |
Family
ID=11585223
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP447893U Pending JPH0666139U (ja) | 1993-02-15 | 1993-02-15 | マルチビットσδa/d変換器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0666139U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11308110A (ja) * | 1998-04-20 | 1999-11-05 | Asahi Kasei Micro Syst Co Ltd | デルタシグマ型アナログデジタル変換器 |
JP2002368620A (ja) * | 2001-06-08 | 2002-12-20 | Mitsubishi Electric Corp | ディジタルδςモジュレータおよびそれを用いたd/aコンバータ |
-
1993
- 1993-02-15 JP JP447893U patent/JPH0666139U/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11308110A (ja) * | 1998-04-20 | 1999-11-05 | Asahi Kasei Micro Syst Co Ltd | デルタシグマ型アナログデジタル変換器 |
JP2002368620A (ja) * | 2001-06-08 | 2002-12-20 | Mitsubishi Electric Corp | ディジタルδςモジュレータおよびそれを用いたd/aコンバータ |
JP4530119B2 (ja) * | 2001-06-08 | 2010-08-25 | ルネサスエレクトロニクス株式会社 | ディジタルδςモジュレータおよびそれを用いたd/aコンバータ |
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