JP3158712B2 - 量子化装置 - Google Patents

量子化装置

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JP3158712B2 JP24726392A JP24726392A JP3158712B2 JP 3158712 B2 JP3158712 B2 JP 3158712B2 JP 24726392 A JP24726392 A JP 24726392A JP 24726392 A JP24726392 A JP 24726392A JP 3158712 B2 JP3158712 B2 JP 3158712B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、特に、ディジタルオ
ーディオ信号をアナログオーディオ信号に変換する際に
使用する1ビットDAコンバータのノイズシェーピング
回路に用いて好適な量子化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より1ビットDAコンバータにはノ
イズシェーピング回路が設けられ、S/N比の改善が図
られている。ノイズシェーピング回路は、基本的には、
量子化回路の前にローブースト回路を設け、量子化器の
後にローカット回路を設けたのと同等である。ローブー
スト回路は積分器であり、ローカット回路は微分器であ
る。
【0003】図4は、1次のノイズシェーピング回路の
一例である。図4において、入力端子51からの入力信
号が積分器52に供給される。積分器52で、低域がブ
ーストされる。
【0004】積分器52の出力が減算器53に供給され
る。減算器53には、1サンプル遅延回路56、積分器
57を介して、1サンプル前までのデータを平均化した
値が供給される。減算器53により、今回の入力信号か
ら過去のデータの積分値が減算される。減算器53の出
力が量子化器54に供給される。量子化器54からは1
ビット量子化出力が得られる。この量子化器54の出力
が積分器55に供給されるとともに、1サンプル遅延回
路56を介して積分器57に供給される。
【0005】このように、1ビット量子化器54と帰還
ループとからなる回路では、一種の微分器となる。そこ
で、周波数特性をフラットにするために、積分器55が
設けられる。
【0006】積分器55の出力が微分器58に供給され
る。微分器58は、積分器52で低域をブーストしたの
に対応して、低域をカットするものである。微分器58
の出力が出力端子59から出力される。
【0007】このように、量子化回路50の前段にロー
ブースト用の積分器52を配設し、その後段にローカッ
ト用の微分器58を配設すると、信号の周波数特性は変
えずに、量子化回路で発生した量子化ノイズの低域成分
をカットすることができる。すなわち、S/N比の改善
が図れる。
【0008】図4に示す構成において、入力側の積分器
52と帰還ループの積分器57とは1つの積分器にまと
めることができる。また、出力側の積分器55と微分器
58とを合成した特性は、互いの特性がキャンセルし合
うので、フラットになる。したがって、積分器55と微
分器58は省略できる。このことから、このノイズシェ
ーピング回路は、図5に示すように構成できる。図5に
おいて、図4における積分器52と帰還ループの積分器
57は、1つの積分器60にまとめられる。積分器55
と微分器58は省略される。このようにすると、回路構
成が非常に簡単になる。
【0009】ノイズシェーピング回路は、次数が高くな
る程S/N比の改善が図れるが、高次のものは安定性が
悪くなる。このため、従来では、安定性を保ち、無信号
時のアイドリングパターンを防ぐために、入力信号に白
色雑音等のディザ信号を加算した後に、ノイズシェーピ
ングを行う必要がある。
【0010】図6は、従来の一次のノイズシェーピング
回路にディザを加算するようにしたものの一例である。
図6において、入力端子61からの入力信号が加算器6
2に供給される。加算器62には、ディザ信号発生回路
63からディザ信号が供給される。加算器62で、入力
信号に白色雑音が加算される。加算器62の出力が減算
器64に供給される。減算器64には、帰還回路67の
出力が供給される。減算器64の出力が量子化器65に
供給される。量子化器65の出力が出力端子68から出
力される。量子化器65の入出力が減算器66に供給さ
れる。減算器66からは、量子化誤差が得られる。この
量子化誤差が帰還回路67(例えば1サンプル遅延回
路)を介して、減算回路64に供給される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】図6に示すように、入
力信号に白色雑音を加算してノイズシェーピングを行っ
た場合、入力をX、出力をY、量子化誤差をQN 、ディ
ザ成分をD、帰還回路の伝達関数をF(Z) とすると、入
出力の関係は、 Y=X+D+〔1−F(Z) 〕・QN となる。ここで、〔1−F(Z) 〕は低域が減衰する特性
に設定される。
【0012】したがって、出力での量子化誤差QN の成
分は、〔1−F(Z) 〕の振幅特性に整形されるが、ディ
ザ成分Dはそのまま出力される。図7は、出力特性を示
すもので有る。図7において、AX1は信号の出力特性、
D1はディザの出力特性、AQ1は量子化誤差の出力特性
である。図7に示すように、入力信号Xはそのまま出力
される。ディザ成分Dもそのまま出力される。量子化誤
差QN は、〔1−F(Z) 〕の特性を受ける。
【0013】このように、従来のノイズシェーピング回
路では、量子化誤差QN の成分は〔1−F(Z) 〕の振幅
特性に整形されるが、ディザ成分Dはそのまま出力され
てしまう。このため、ディザ成分Dに低域成分が含まれ
ていると、S/N比が悪化する。したがって、ディザ成
分Dに低域成分を含まないようにする必要がある。ディ
ザ成分Dに低域成分を含まないようにするためには、デ
ィザに対して高域通過特性又は帯域通過特性のフィルタ
をかけなければならず、回路構成が複雑になるという問
題が生じる。
【0014】したがって、この発明の目的は、白色雑音
のディザ信号を使用してもS/N比が悪化せず、回路規
模が増大しない量子化装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1に係わる発明
は、直列に接続された複数段の積分手段と、 複数段の積
分手段の最終段に接続された量子化手段と、 量子化手段
の入力部に、少なくとも低域成分を含むディザ信号を加
算する加算手段とを備え、 量子化手段の出力信号を上記
複数段の積分手段に遅延手段を介して帰還することを特
徴とする量子化装置である。
【0016】
【0017】
【作用】請求項1に係わる発明によれば、入出力特性がY=X+(1−Z -1 2 ・(Q N +D) となる。(1−Z -1 2 は高域通過特性をもつので、出
力においてディザDは、量子化誤差Q N と同様に、低域
成分が減衰されたものとなる。したがって、 S/N比が
悪化しない。
【0018】
【0019】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照して説明する。図1は、この発明の第1の実施例を示
すものである。この第1の実施例は、一次のノイズシェ
ーピング回路にこの発明を適用したものである。
【0020】図1において、入力端子1からの入力信号
が減算器2に供給される。減算器2には、帰還回路9
(簡単には1サンプル遅延回路)の出力が供給される。
減算器2の出力が加算器4に供給されるとともに、減算
器8に供給される。加算器4には、ディザ信号発生回路
5からディザ信号(白色雑音)が供給される。加算器4
の出力が量子化器6に供給される。量子化器6の出力が
出力端子7から出力されるとともに、減算器8に供給さ
れる。減算器8の出力が帰還回路9に供給される。帰還
回路9の出力が減算器2に供給される。
【0021】この実施例では、量子化器6の前段に加算
器4を設け、ディザ信号を量子化器6の前段で加算し、
それを量子化器6に供給するようにしている。そして、
量子化器6の出力と、ディザ信号を加算する前の信号と
から量子化誤差を得て、これを入力に帰還するようにし
ている。したがって、この実施例における入出力の関係
は、入力をX、出力をY、量子化誤差をQN 、帰還路の
伝達関数をF (Z)、ディザ成分をDとすると、 Y=X+〔1−F (Z)〕・(QN +D) となる。
【0022】したがって、出力での量子化誤差QN の成
分は、〔1−F(Z) 〕の振幅特性に整形される。これと
共に、ディザ成分Dについても、〔1−F(Z) 〕の振幅
特性に整形される。図2は、出力特性を示すもので有
る。図2において、AX2は信号の出力特性、AD2はディ
ザの出力特性、AQ2は量子化誤差の出力特性である。図
2に示すように、入力信号Xはそのまま出力される。量
子化誤差QN 及びディザ成分Dは、〔1−F(Z) 〕の特
性を受ける。
【0023】このように、この発明の一実施例では、量
子化誤差QN と同様に、ディザ成分Dが〔1−F(Z) 〕
の特性により整形されるので、低域のディザ成分Dでも
S/N比が劣化しない。よって、ディザ信号発生回路5
からのディザ信号を白色雑音とすることができ、ディザ
信号に対して、高域通過特性又は帯域通過特性を与える
必要がない。
【0024】図3は、この発明の第2の実施例を示すも
のである。前述の第1の実施例は、1次のノイズシェー
ピング回路であるが、この実施例では、2次のノイズシ
ェーピング回路とされている。
【0025】図3において、入力端子11からの信号が
減算器12に供給される。減算器12には、遅延回路2
2の出力が供給される。減算器12の出力が加算器13
に供給される。加算器13の出力が減算器15に供給さ
れるとともに、遅延回路14に供給される。遅延回路1
4の出力が加算器13に供給される。
【0026】減算器15には、遅延回路22の出力が供
給される。減算器16の出力が加算器16に供給され
る。加算器16の出力が減算器18に供給されるととも
に、遅延回路17に供給される。遅延回路17の出力が
加算器16に供給される。
【0027】加算器18には、ディザ信号発生回路19
からディザ信号が供給される。加算器18で、加算器1
6の出力にディザ信号が加算される。加算器18の出力
が量子化器20に供給される。量子化器20の出力が出
力端子21から出力されるとともに、遅延回路22に供
給される。遅延回路22の出力が減算器12及び15に
供給される。
【0028】この実施例では、量子化器20の前段に加
算器18が配設される。そして、2段の積分回路(加算
器13及び遅延回路14、並びに加算器6及び遅延回路
17)を介された信号は、加算器18に供給される、加
算器18でディザ信号が加算され、これが量子化器20
の入力信号となる。量子化器20で、この信号が量子化
される。量子器20の出力が出力端子20から出力され
るとともに、遅延回路22を介されてフィードバックさ
れ、入力信号と加算される。
【0029】この実施例における入出力の関係は、入力
をX、出力をY、量子化誤差をQN、ディザ成分をDと
すると、 Y=X+(1−Z-12 ・(QN +D) となる。(1−Z-12 は高域通過特性をもつので、出
力らにおいてディザDは、量子化誤差QN と同様に、低
域成分が減衰されたものとなる。したがって、前述の第
1の実施例と同様に、S/N比が悪化せず、ディザ信号
として白色雑音を使うことができる。そして、ディザ信
号に対して、高域通過特性又は帯域通過特性を与える必
要がない。
【0030】
【発明の効果】請求項1に係わる発明によれば、入出力
特性がY=X+(1−Z -1 2 ・(Q N +D) となる。(1−Z -1 2 は高域通過特性をもつので、出
力においてディザDは、量子化誤差Q N と同様に、低域
成分が減衰されたものとなる。したがって、S/N比が
劣化せず、ディザ信号として白色雑音を使うことがで
き、ディザ信号に対して、高域通過特性又は帯域通過特
性を与える必要がない。 したがって、回路規模が増大し
ない。
【0031】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例を示すブロック図であ
る。
【図2】この発明の第1の実施例の説明に用いるグラフ
である。
【図3】この発明の第2の実施例を示すブロック図であ
る。
【図4】従来のノイズシェーピング回路の一例のブロッ
ク図である。
【図5】従来のノイズシェーピング回路の他の例のブロ
ック図である。
【図6】従来のノイズシェーピング回路の更に他の例の
ブロック図である。
【図7】従来のノイズシェーピング回路の更に他の例の
説明に用いるグラフである。
【符号の説明】
1,11 入力端子 5,19 ディザ信号発生回路 6,20 量子化器 7,21 出力端子

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直列に接続された複数段の積分手段と、 上記複数段の積分手段の最終段に接続された量子化手段
    と、 上記量子化手段の入力部に、少なくとも低域成分を含む
    ディザ信号を加算する加算手段とを備え、 上記量子化手段の出力信号を上記複数段の積分手段に遅
    延手段を介して帰還する ことを特徴とする量子化装置。
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